『恋のときめきは海風に乗って』

『恋のときめきは海風に乗って』


メインログ | 雑談

キャラクターシート

GM:PC1:茶川 閂
GMキャラクターシートURL
GM:PC2:志奈乃 鹿折
GMキャラクターシートURL
GM:PC3:卜部 巽
GMキャラクターシートURL

トレーラー

GM
度重なる敵対勢力の大規模作戦による甚大な被害。
それらを受けUGN本部は、市内UGN支部へ複数の特別緊急任務を発動する。
その一つが、市内のどこかに存在するとされるRC(レネゲイドクリスタル)鉱床の発見。
手掛かりを指し示す『青き隠者の石』を巡り、君たちは繰り出す。
彼方の島の闘技場へと。


PC紹介

GM:それでは~~~/font>
GM:シリーズ折り返しのメイン第六話!収録していきます!!
GM:よろしく!
マグロ3号:よろしくお願いします!
猫口@:よろしくお願いします!
ヤヒロギンジ:よろしくお願いします!
GM:まずは自己紹介!
GM:いきなり闘技場(コロシアム)!退っ引きならない雰囲気の中始まる物語の主役
GM:PC1!茶川閂くん!
茶川 閂:はーい!
茶川 閂:茶川閂です。前回の第二次崩落戦を経て、第八支部の第二参事官補佐代理に昇進しました。
茶川 閂:昇進はさせないといけないけど、なんか政治的なアレで要職には付けられないというアレな空気を感じているぞ。
GM:独自のポスト。
GM:世知辛いのじゃ~~~
茶川 閂:なぜかというと、よく分からない能力を持ち、UGNをもってしても「なんかすごい強い」くらいのことしかわからないからなのだ
茶川 閂:本人は陽気で明るい性格。他人の面倒も見たり、いろいろ考えて行動できるしっかり者だぞ。
茶川 閂:性能は純粋白兵アタッカー! 支援とかもないし、ただ暴走してパンチするだけ!
GM:暴走野郎
GM:テキサス・ブロンコだ
茶川 閂:いったいった茶川がいったー!
茶川 閂:女性二人に振り回されてもめげないぞ! よろしくお願いします。
GM:オーライ!ではそんな茶川くんのハンドアウトはこちら!
GM:ハンドアウト:
PC1:茶川閂
シナリオロイス:白ワンピースの少女
君は路地裏で不良に絡まれている華奢な少女を助ける。
それは恋の花咲く運命の出逢いだった。

GM:運命の出会い!
茶川 閂:ファム・ファタールか…
GM:運命の出会いって書いてあるから運命の出会いだ。
茶川 閂:じゃあ運命に出会います
GM:ほろ甘いひと夏の思い出を過ごして欲しい。
茶川 閂:すごすぜ!
GM:ではそんな感じで、続いては!
GM:PC2、志奈乃鹿折さん!
志奈乃鹿折:はい!
志奈乃鹿折:元FH製複製兵士のUGNイリーガル、志奈乃鹿折です!
志奈乃鹿折:崩落戦の時に部隊をぶっ潰して出奔したオリジナル素体を母親と呼んで追いかけています。
志奈乃鹿折:目的は彼女に追いついて、殺す!!しかし復讐とかではなく、複雑ですがこいつの中では筋の通った理由が…ある!
志奈乃鹿折:そのへんはサイドシナリオ『第三支部防衛戦』に詳しいぞ。
GM:ママ…
志奈乃鹿折:目的を達成したら死んでもいいかなーってスタンスでしたが、最近色々あって先の人生を意識するようになりました。
GM:ママに巨大な感情を抱く顔のいい女
志奈乃鹿折:なのでコードネームは"エチュード"。
志奈乃鹿折:性格は冷徹な合理主義者……と本人は思っていますが全然そんなことはないぞ
志奈乃鹿折:見た目と知能は17歳相当だけど実際の稼働時間は……7ちゃい!!
志奈乃鹿折:空気を読まずに脊髄反射で発言するのでめちゃくちゃ辛辣だったり素直だったり安定しないし、
志奈乃鹿折:つーんとしてるかと思えば話すと異様に距離感が近かったり、その傍若無人ぶりはまさに幼女。
GM:かわいいいきもの
志奈乃鹿折:あふれる稚性で返り討ちにしてやろう……!
志奈乃鹿折:能力はエンジェル・ハイロゥ=モルフェウスのクロスブリードですが、
志奈乃鹿折:ビーム出したりロボ作ったりみたいな高カロリーな仕事はちょっと……粗悪な複製体なもんで……
GM:標準火力40あるんですけど…
志奈乃鹿折:演出的には、散布したモルフェウスの砂をスクリーンにして幻を移したり姿を消したり、
志奈乃鹿折:伸びしろは少ないから……
志奈乃鹿折:部分的に砂を固めて空中に足場を作ったりで、相手が明後日の方向を向いてる間に背中からブスリ!という感じです。
志奈乃鹿折:そんなわけでデータ的には隠密からの白兵攻撃特化、今回は砂の加護も握ったからバトル以外でもちょっとは役に立つぞ……!
志奈乃鹿折:以上!よろしくお願いします!
GM:オーケー!豪華ゲスト枠として大暴れを期待するぞい!
GM:そんな志奈乃さんのハンドアウトはこちら!
GM:PC2:志奈乃鹿折
シナリオロイス:"レフティ・ナイト"
君はとあるきっかけで友人となった市内の富豪から、君の目的である"ファースト・レディ"についての有力な情報を得る。
向かう先で君が出会ったのは、決して再会するはずのない人物。
全滅したはずのクローン部隊の仲間、"レフティ・ナイト"だ。

GM:生き別れの…姉妹!
志奈乃鹿折:そんな…お前は死んだはず!?
GM:顔のいい女が顔のいい女に出会う
GM:当然そこで起きることは……???
志奈乃鹿折:一体何が始まるんだ……
GM:ふふふふふ
GM:ではよろしくおねがいします!最後!
志奈乃鹿折:します!
GM:今回の支部長枠、第八支部長卜部さん!
卜部巽:はい!
卜部巽:第8支部長、卜部巽です。
卜部巽:ごく普通の刀を持った顔のいい女です。
GM:ごく普通かな…ふつうかも
卜部巽:示現流の流れを汲む剣術を修めており、
卜部巽:猿叫を上げながら敵に襲い掛かるので”ウォークライ”という名前を与えられてるぞ。
卜部巽:そして女の子が好きだ、よろしくな!
GM:肝練りじゃあ肝練りじゃあ!
卜部巽:性能としては白兵!
卜部巽:今回経験点があったので、古太刀をシザーリッパーにアップデートし
GM:装備がパワアップ!
卜部巽:さらに浸透撃と獅子奮迅とスピードフォースを取りました
卜部巽:これで最速行動装甲ガード無視範囲攻撃が出来ます。
GM:刀をぶん回して暴れまわる事しか考えてない洗練された構成で
GM:超かっこいい
卜部巽:あと自分と味方の攻撃力を上げることができるぞ
卜部巽:具体的には+21くらい
卜部巽:というわけで女の子との出会いを楽しみにしつつ仲良くしたいです!以上!
GM:オーライ!南の島で出会いまくりやりまくり!
GM:そんな卜部さんのハンドアウトはこちら!
GM:C3:卜部巽
シナリオロイス:吉沢龍剣
君の支部へと、1枚の手紙が届く。
町に抱かれるように広がるN湾。
その先に浮かぶリゾート島への招待状だ。
謎に包まれたその島で繰り広げられるのは、各勢力のオーヴァード達による格闘大会。
その実態を探るべく部下達と身を投じた先で待っていたのは、旧友でありジャーム狩りの賞金稼ぎ、吉沢龍剣との再会だった。

GM:突然のリゾート島!そして幼馴染!
GM:ギャルゲーみたいなイベントが発生するぞ!
卜部巽:吉沢~~~!?
卜部巽:あのショタコン野郎が~~~~!?
GM:あいかわらずめちゃくちゃおっぱいがでかい事は確か
GM:ではそんな感じで
GM:本編入っていきましょう!宜しくおねがいします!
卜部巽:よろしくお願いします!

OP:茶川閂

GM:まずはPC1のOPから!浸蝕どうぞ!
GM:茶川くんだ!
茶川閂:はーい!
茶川閂:1d10+38
DoubleCross : (1D10+38) → 1[1]+38 → 39

GM:---
GM:第八地区・大通り
GM:---
GM:君……茶川閂は、第八支部に所属するチルドレンのひとりである。
GM:夕方頃、君は今日の任務を終えて帰路につく。
GM:日は傾き、町並みはオレンジ色に染まっている……。
GM:バスに乗って第八区画で降り
GM:そのまま下宿へと脚を進めていると……。
GM:路地裏から、何やら声が聞こえてくる。
???:「やぁ……離してよ!」
チンピラたち:「うるせえ!じたばたするな!」「大人しくしてりゃ悪くはしねえからよぉ~!」
茶川閂:「~♪」イヤホンをして音楽を聴いていた。が、「あ?」大声に気づく。
GM:路地を覗くと、大柄な男たちが
GM:線の細いワンピースの少女を取り囲んでいる。
GM:……『わかりやすい』状況だ。
GM:君はこれを無視してもいいし、彼らを言い咎めてもいいだろう。
茶川閂:うーむ。では大声で警察に通報するフリをします。追い払えますかね?
茶川閂:「もしもし警察ですか? N市の路地で……」
チンピラたち:「ああ!?」「なんだてめえ!?」
チンピラたち:チンピラたちは完全に逆上している!
チンピラたち:見られていた事に気づくや否や、逃げ出すどころかこちらに向かってくる!
茶川閂:「マジかよ」
チンピラたち:がしいっ!
チンピラたち:君の腕を掴み、ねじ上げる!
茶川閂:「いてててて!」
???:「ちょっと!その人は関係ないじゃない!やめてよ!」
???:路地の奥から少女が叫ぶ!
茶川閂:「ちょっとちょっと! 暴力は良くないぜ。ガチの犯罪だ。本当に警察に通報することになっちまうよ」
チンピラたち:「うるせ~な~!ごちゃごちゃエラそうにほざきやがってよォ~~~」
チンピラたち:「どこにケーサツさんがいらっしゃるんだァ?おらあっ!」
チンピラたち:バキッ!
チンピラたち:君の頬を殴りつける!
茶川閂:「オゲーッ!?」
???:「!!……あんた達……!」
チンピラたち:「てめーもうるせーんだよ!」
チンピラたち:バキィッ!
チンピラたち:少女の顔も殴りつける!
???:「っ!」
???:唇の端から一筋の血を流している。
???:「やめて……やめてよ……本当に……」
茶川閂:「おいおい…!」
茶川閂:その瞬間、無理やりつかまれていた腕を振りほどき、殴られた方とは全然違う方向に吹き飛びます。
茶川閂:「ギャアーッ強力なパンチ!」完全にオーヴァードの脚力で飛び出しているだけだ。
チンピラたち:「あ、ああ?」
茶川閂:そして、少女に絡んでいたチンピラに突っ込みます。
茶川閂:実質タックル! 悪質だ。
チンピラたち:チンピラの1人が転がる!
チンピラたち:「おいおい殺しちまうなよ……ああ!?」
チンピラたち:「おい!てめえコラ!」「ぶち殺すぞガキ!」
チンピラたち:どがっ!ばきっ!
チンピラたち:チンピラの1人と倒れた君を、周囲から鉄パイプで殴り、踏みつける!
茶川閂:「ぐえーっ」
茶川閂:頭部への攻撃は避けたり、体を変に踏ませて足首をくじいたりさせている。
???:「あっ……あ……!」
???:呆然とその様子を見ている。
チンピラたち:頭に血が登っているため
チンピラたち:少女が自由になっている事に気づかない。
茶川閂:適当にシッシッと手を振る。(さっさと逃げろ、バカ!) 口をパクパクさせているぞ。
???:「……!」
???:悔しげに目を伏せて、
???:そのまま走り去る。
チンピラたち:「あッ!おい!逃げやがったぞ!」
GM:路地には、君とチンピラたちだけが残される。
GM:チンピラたちの目は血走り、息は荒い。
チンピラたち:だし!!
チンピラたち:君を壁に抑えつけ、喉元を締め上げる。
チンピラたち:「テメェ~~~なァ」
茶川閂:「……」
茶川閂:死んだように気絶した振りをしている。
チンピラたち:「……マジで殺しちまうか、こいつ?」「やっちまおうぜ。キレちまったわ」
チンピラたち:めきめきめき
チンピラたち:男たちの腕が、異形へと変貌していく。
茶川閂:「いや、それはズルじゃん?」
茶川閂:「さすがに財布とスマホパクられたら反撃しようと思ってたんだけどさぁ~」
チンピラたち:「今更ビビってもおせーんだよボケ!ひゃはは!」
チンピラたち:「これまでは女殴るだけで我慢してたのによ~~~」
チンピラたち:「テメーのせいで血ィ見ねえと収まんねえじゃねえか!ボケ!!」
チンピラたち:ぎりぎり
チンピラたち:かぎ爪が君の首元に食い込み、血が滲む。
茶川閂:「チッ……手加減のし損だぜ」
チンピラたち:「ああ?」
チンピラたち:眉を顰める。
GM:こいつらを倒すとすれば
GM:無論、演出戦闘です。
GM:訓練を受けているような気配もない。正規エージェントの君には簡単にやっつけられます。
茶川閂:夕焼けで伸びた影が、ずるりと足元から茶川閂の内側に潜り込む。
茶川閂:すると、チンピラは不思議な感触を覚えるだろう。首をいくら締め上げても、全く占めている感触がしないのだ。
チンピラたち:「……ッ!」
チンピラたち:瞳の色が、動揺へと変わる。
チンピラたち:「おいどうした」
チンピラたち:「手が……手が離れねえ……!!」
茶川閂:どころか、逆に首に手の力が押し返される!
茶川閂:「お前らはダイジェスト鎮圧の刑に処す」
茶川閂:そのままキック! すると周囲のチンピラも、
茶川閂:なぜか殴られたり蹴られたり関節技を喰らったりといった衝撃を喰らうことになる。
チンピラたち:「おごぉ!」「ぐぇは!!?」
チンピラたち:次々に倒れ伏す!
チンピラたち:「おぼ……てめぇ……!お、俺達は”バイツ”だぞ……」
チンピラたち:「タダで済むと……!」
茶川閂:「”バイツ”?」
GM:その名前に、君は聞き覚えがある。
GM:第四区画を中心に屯していたシティギャングだ。構成員にオーヴァードを含み、UGNによって壊滅したらしいが……
GM:こうして残党めいた者達が市内の各地に潜んでいるらしい。
茶川閂:「分かったよ。あとで話を聞こう」その場でアッパー!
茶川閂:アスファルトがめくれ上がり、チンピラ達もろとも大空へ舞い上がる!
茶川閂:そのまま第八支部まで彼らは吹き飛ぶだろう。中庭の土にでもぶっささり適度に気絶するはずだ。
チンピラたち:「「「オアーーーーーッ!!!!???」」」
チンピラたち:空の彼方に消えて……見えなくなった。
茶川閂:(妥当な線は残党か騙りのマヌケ、そんなとこか……?)
茶川閂:スルスルと影が元に戻る。
茶川閂:(まあ現代に似合わぬ不良っぷりがよく分かる理由だけどな、オーヴァードってのは)
GM:ともあれ、確かなことは
GM:君が支部へ提出する報告書がまた1つ増えてしまったということ。
GM:……今日の帰宅は、遅くなりそうだ。
茶川閂:「くそ、めんどくせーな。しこたま殴られたしよ。おーいててて」
茶川閂:仕方がないので第八支部に向かうだろう。
GM:---
GM:OPは終了。ロイス取得が可能です。
茶川閂:ロイスは……保留! 謎の少女とは再開したときに取りたいぜ!
GM:オーライ!では次のOP!

OP:卜部巽

GM:卜部さん!浸蝕どうぞ!
卜部巽:卜部巽の侵蝕率を+10(1d10->10)した(侵蝕率:33->43)
GM:---
GM:都心ほど近くに横たわる眠らない大都市、N市。
GM:かつてこの町の裏側では
GM:3つの伝説的不良チームによる熾烈な戦争があった。
GM:”リベレーター”、”バイツ”、そして”パイシーズ”。
GM:若き衝動にレネゲイドを震わせ、男たちが覇を争うこの街を、人々は
GM:――『極悪都市』(バッドシティ)。
GM:そう呼んでいた。
GM:---
GM:8年前
GM:N市・旧第六区画・廃工場
GM:---
GM:町の外れに存在する廃工場。
GM:そこに集まっているのは、百人近くの”リベレーター”のメンバーたち。
GM:その中には、オーヴァードの力を持つものも混じっている。
GM:打ち捨てられたクレーン車の上からその威容を眺めるのは
GM:彼らのリーダー、桐生嚆矢だ。
”リベレーター”桐生嚆矢:「……」
”リベレーター”桐生嚆矢:その傍らには、鎖で縛り付けられた少女がいる。
”リベレーター”桐生嚆矢:「……お前に危害を加えるつもりはない」
”リベレーター”桐生嚆矢:「だが、お前は”あの女”に気に入られてるらしい」
GM:桐生が口にする、『あの女』。
GM:3つのチームのどこにも属することなく
GM:たった2人で抵抗を続けた伝説のオーヴァードが、この町に居た……。
GM:バ ァン !!
GM:廃工場のシャッターが吹き飛ばされる!
”リベレーター”桐生嚆矢:「……来たか」
”リベレーター”桐生嚆矢:すたっ。コンクリートの上に降りる。
吉沢龍剣:「……クッソくだらねえシケた面並べやがって」
吉沢龍剣:「呼びつけんなら、メイド服姿の美少年でも揃えてからにしろっつーんだよ」
吉沢龍剣:「なァ?」
吉沢龍剣:ジャージ姿の背の高い女が、肉食獣めいた獰猛な笑みを傍らの君に向ける。
卜部巽:セーラー服の女子高生がその横に立っている。
卜部巽:不良のように制服を改造してもいない。が、
卜部巽:切れ長の目から漏れる眼光が、この女が”いくさびと”であることを雄弁に語っている。
卜部巽:「あァ?」
卜部巽:「何で普通のメイドさんに出来ねえんだよ。」
吉沢龍剣:「はァ?女のメイド服なんか見て」
吉沢龍剣:「何がおもしれーんだよ!」
吉沢龍剣:「メイド服はローティーン男児に着せんのがデフォだろーが!!」
卜部巽:「スカートから見える肉付きのいい太ももがいいんだろうが!!!」
卜部巽:「男には胸も肉感もねえんだよ!!」
吉沢龍剣:「何いってんだこいつ……変態!ド変態!」
卜部巽:「変態はテメーだこのショタコン野郎!!その乳もったいねえんだよ!!揉ませろ!!」
吉沢龍剣:「だーれが揉ませるか!大体てめーすぐそう言う癖に肝心のテクが……」
女生徒:「吉沢先輩っ!卜部先輩っ!」
卜部巽:「んだとォ!!?試すか!!?」
卜部巽:といったところで女子生徒に顔を向ける
女生徒:「来ちゃだめです!この人達……もが!」
女生徒:”リベレーター”の1人に猿轡を噛ませられる。
”リベレーター”桐生嚆矢:「相変わらず騒がしい連中だぜ」
”リベレーター”桐生嚆矢:「だがその腕を俺は買ってる……よく来てくれたな」
吉沢龍剣:「き~りゅうチャン」
吉沢龍剣:「こりゃ、どういうおふざけだ?場合によっちゃ、お姉さんたち怒っちまうぞ」
吉沢龍剣:トントン、と肩にバットを乗せる。
卜部巽:「私たちを呼びつけて何してほしいんだ?言ってみろよ。」
”リベレーター”桐生嚆矢:「ああ、単刀直入にな」
”リベレーター”桐生嚆矢:「今日こそ、お前たちには”リベレーター”の傘下に入ってもらおう」
”リベレーター”桐生嚆矢:「……近く、防衛隊の基地を襲撃する計画がある」
”リベレーター”桐生嚆矢:「成功すれば……UGNや政府の連中も」
”リベレーター”桐生嚆矢:「俺たちのすることをガキの遊びだとは笑っていられなくなるだろう」
”リベレーター”桐生嚆矢:「戦争だ……この町はますます賑やかになるぜ」
”リベレーター”桐生嚆矢:狂気じみた笑みを浮かべる。
卜部巽:「あ?」
卜部巽:「何言ってんだお前」
吉沢龍剣:「おいおい」
吉沢龍剣:「マジイカれちまったかおめー」
卜部巽:「私はな、そんな事は聞いてねえんだよ。」
卜部巽:「”何してほしい?”ってのはな」
卜部巽:「”私たちにどこから潰してほしい”のか答えろって意味だよ。」
吉沢龍剣:「”どう潰して欲しい”ってのも、ついでにな」
”リベレーター”桐生嚆矢:「……従わないなら、力づくで行く」
”リベレーター”桐生嚆矢:だん っ  !!
”リベレーター”桐生嚆矢:稲光と共に、拳が君たちへと向かう!
GM:それが開戦の合図となるように
GM:「ォオオオオオオオオオッ!!」
GM:怒号と共に、「リベレーター」が君たちへと殺到する!
卜部巽:すぅ、と息を吸う。
卜部巽:「■■■■ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!!!!!!!」
卜部巽:突如鳴り響く大音声。
卜部巽:リベレーターの兵隊のそれをはるかに上回る声量で、
卜部巽:卜部が叫んだのだ。
吉沢龍剣:「何人ぶちのめせるか」
吉沢龍剣:「……負けた方が、今日はおごりな」
吉沢龍剣:がっこぉん!
吉沢龍剣:たじろいだ1人を、バットでかっ飛ばす!
吉沢龍剣:「ひとぉつ!!」
卜部巽:リベレーターの兵隊が静まり返る。
卜部巽:その瞬間、
卜部巽:ぞ   ん   っ
卜部巽:群衆の中に飛び込み、木刀を振るう。
卜部巽:木の葉のように人間が巻き上がり、地面に叩きつけられる。
卜部巽:これが卜部の剣術。
卜部巽:粗にして野。だが、
卜部巽:暴なり。
卜部巽:「■■■■ーーーーーーーーーーーーーーッ!!!!!」
卜部巽:叫びが上がるたび悲鳴が上がる。
卜部巽:やがて廃工場は静かになった。
”リベレーター”桐生嚆矢:「……ぐ……は」
”リベレーター”桐生嚆矢:床に倒れ伏し、君たちを見上げる。
”リベレーター”桐生嚆矢:「終わらせねえ……」
”リベレーター”桐生嚆矢:「この夢(バッドシティ)を……終わらせるわけには」
”リベレーター”桐生嚆矢:「いかねえんだよ…………!」
”リベレーター”桐生嚆矢:ふらつきながら、立ち上がる。
卜部巽:その眼前には卜部。
卜部巽:ボロボロになった木刀を桐生に向ける。
吉沢龍剣:「……」
吉沢龍剣:対峙する2人を、後ろから眺めている。
卜部巽:木刀を振り上げ、そして――
卜部巽:ズ パ ッ
卜部巽:女生徒の拘束を断ち切る。
”リベレーター”桐生嚆矢:「っ!?」
女生徒:「せん……ぱぁい!」
女生徒:涙を浮かべながら、君に抱きつく。
卜部巽:「お前の夢なんてもんは知らねえよ。」女生徒の頭を撫でながら桐生に
卜部巽:「私はこの子を迎えに来ただけだ。」
卜部巽:「夢を叶えたいんならもう少しうまくやりな。」
吉沢龍剣:「だとさ」
吉沢龍剣:「あと、次やる時は美少年も用意しとけ」
卜部巽:「美少女用意しとけ」
卜部巽:「バニーガールのな。」
吉沢龍剣:「あ!?次はアタシの番だろーが!」
吉沢龍剣:「いらねーんだよ女なんか!」
卜部巽:「女なしじゃいられないようにしてやろうか?」吉沢の襟を掴み顔を近づける
吉沢龍剣:「……マジでキモい!つーか」
吉沢龍剣:「ホントお前言うほどなんだよなぁ~~すぐ自分だけで気持ちよくなんじゃねーか」
吉沢龍剣:そのまま肩を組んで呵々大笑とする
”リベレーター”桐生嚆矢:「……ち」
”リベレーター”桐生嚆矢:「……敵わねーな……アンタ達にゃ」
”リベレーター”桐生嚆矢:ふらりと倒れ込む
卜部巽:「………。」桐生の身体を掴んで、米俵のように抱える。
卜部巽:そのまま病院に連れていくつもりだ。
卜部巽:「重っ……持つか、吉沢?」
卜部巽:「念願の少年だぜ。」
吉沢龍剣:「あ~?いらねえよ」
吉沢龍剣:「……」
吉沢龍剣:「ちょっと、触るだけ……」
吉沢龍剣:受け取って、こっちが担ぐ
卜部巽:「マジでお前ストライクゾーン広いな」
吉沢龍剣:「いやそーでもねーだろ。よく見てみお前」
吉沢龍剣:「キリューちゃん、結構かわいくね?ほら目つきとか」
吉沢龍剣:「……アリだな。うん」
卜部巽:「……」理解できないものを見る目
吉沢龍剣:「ま、とりあえず」
卜部巽:「帰るとするか。明日も学校だぜ。」女生徒の肩を抱いて歩き始める
GM:---
GM:旧第六区画・河川敷
GM:---
GM:少女を家に、桐生を病院へと送り届けた君たちは
GM:いつもの河原で、月を眺めていた。
吉沢龍剣:「ずりーんだよ。何だあのブワーってやつ」
吉沢龍剣:ぶつぶつ言いつつ、ボトル状容器のアイスを割って
吉沢龍剣:君に差し出す
吉沢龍剣:「ほれ」
卜部巽:受け取る。「あんがと」
卜部巽:「どれだよ。お前全部”ブワーってやつ”っていうじゃねえか。」
吉沢龍剣:「そんな言ってねえだろ。いや言ってるか……?」
吉沢龍剣:「……ふー」
吉沢龍剣:アイスを加えながら、草の上に寝転ぶ
卜部巽:その横に転がり、同じようにアイスを咥える。
吉沢龍剣:「なあ、巽ちゃん」
卜部巽:「なに?」
吉沢龍剣:「オメー、UGNから声かけられてんだって?」
吉沢龍剣:「……どうするつもりでいるんだよ」
GM:……君は高校卒業後の進路として
GM:UGNからスカウトを受けている。
GM:市外で数年の研修の後、そのまま正規エージェントとしての待遇を約束するという破格の条件だ。
卜部巽:「………」
卜部巽:「UGNに入る。」
吉沢龍剣:「そっか」
吉沢龍剣:「はは……お前がマッポねえ。いやマッポってわけじゃねえのか?ま、とにかく」
吉沢龍剣:「楽しくやれそうなら、それがいいよな」
卜部巽:「………普通に生きれねえのさ。」
吉沢龍剣:「ハッ」
吉沢龍剣:「バカ言うんじゃねえよ」
吉沢龍剣:「殴って、殴られて、派手にバカ笑ってさ」
吉沢龍剣:「これがアタシたちの『フツー』だろ?」
吉沢龍剣:横向きになって、君に笑いかける。
卜部巽:「…。」呆けたような顔になる。
卜部巽:「やっぱ、お前って」
卜部巽:「いい女だよな。」
卜部巽:横に転がり、吉沢に覆いかぶさる。
吉沢龍剣:「うわ!?マジでやめろ!どけおい!」
吉沢龍剣:「てめー、マジで、そういうムードじゃねーだろこら!」
吉沢龍剣:言いつつも、どこか愉快そうに
吉沢龍剣:手足をバタバタさせる
卜部巽:手を抑えながら顔を近づける
卜部巽:「言ったろ、試してみるかってさー!」
卜部巽:「……卒業する前にさ、」
卜部巽:「最後に一回だけ。な。」
吉沢龍剣:「……」
吉沢龍剣:「一回が長いんだよ……」
吉沢龍剣:観念したように、手の力を抜く。
卜部巽:手の力が抜けたのを見て、柔らかく微笑む。
卜部巽:さみしそうに、あるいは悲しそうに見えるかもしれない。
卜部巽:そして唇を重ねる。
吉沢龍剣:「ん……」
吉沢龍剣:「……んん?」
吉沢龍剣:「!!」
吉沢龍剣:「ぷぁ!」
卜部巽:「………」二人の間に出来た銀色のアーチを舌で舐めとる
吉沢龍剣:「……ップ!ストップ!!」
吉沢龍剣:腕をバタバタさせ、顔をどける。
卜部巽:「おわっ!?なんだよ!!」
GM:体を起こした2人の視線の先で
GM:自転車をまたいだ10歳くらいの少年が冷たい視線を向けている。
佐郷良太郎:「…………おねえ」
佐郷良太郎:吉沢の従兄弟の少年。佐郷くんだ。
佐郷良太郎:自転車のカゴには習字カバン。書道教室の帰り道らしい。
佐郷良太郎:「…………」
佐郷良太郎:2人にド軽蔑する視線。
卜部巽:「これは、」
卜部巽:「ぷ、プロレスごっこだよ」
吉沢龍剣:「そ、そうそう」
吉沢龍剣:「アタシたちはプロレスの大ファンなんだゾ!りょーたろー!」
佐郷良太郎:「…………」
佐郷良太郎:ちりんちりーん
佐郷良太郎:冷ややかな視線のまま、自転車を走らせていく。
吉沢龍剣:「う」
吉沢龍剣:「うわああああああああああ!!!???」
卜部巽:「……吉沢」
卜部巽:「見られながらってのもありか?」
吉沢龍剣:「……死ね!!」
吉沢龍剣:「お前も走れオラ!回り込め!誤解を……誤解じゃねーけど!」
吉沢龍剣:「くっそ~~~~~!二度と女なんか御免だ!」
吉沢龍剣:「りょーーーたろーーーーー!!」
吉沢龍剣:ダッシュで自転車を追う!
卜部巽:「よーし、追いついて誤解を解こうぜ」
卜部巽:「もっと深い関係だってな」
吉沢龍剣:「マジで、お前な~~~」
吉沢龍剣:苦笑いしつつも、肩を並べて月の下を走っていく
GM:……。その後、君は卒業し
GM:市外のUGNで様々な戦いを経験して、エージェントとしての頭角を表していく。
GM:そして、時を経てこの町に戻ってきた君に用意されていたのは
GM:---
GM:現在
GM:UGN・N市第八支部・支部長室
GM:---
GM:こんこん。
GM:控えめなノックの後に続いて、
GM:ドアから入ってくるのは、フリル付きのスカートを身に纏った少年。支部に所属するチルドレンの1人だ。
獅子堂奈央実:「失礼します~」
卜部巽:「ん………。」
卜部巽:夢想から目が覚める。
卜部巽:黒縁の眼鏡を畳み、デスクの引き出しに入れる。
獅子堂奈央実:「あれ~?……支部長さん、寝てはりました~?」
獅子堂奈央実:「起こしてもうて、すいません~」
卜部巽:「いや、考え事さ」
卜部巽:引き出しに収まった眼鏡を一瞥し、引き出しを閉める。
獅子堂奈央実:「せやったらええですけど~」
獅子堂奈央実:「ウトウトしてまうの、ウチもようわかるから」
獅子堂奈央実:「いっそお昼寝しても、気持ちええですよ~~」
卜部巽:「生憎女の子が隣にいないと寂しくて寝られないんだよな」
卜部巽:「で、何かあったのか。」
獅子堂奈央実:「あ!は~い」
獅子堂奈央実:「お手紙、来てはるんです。あんじょう、けったいなお手紙で~」
獅子堂奈央実:金色の蝋細工で縁取られた白い封筒をテーブルの上に。
GM:招待状 白楽島闘士会
GM:UGN第八支部様 御中
GM:封筒の裏には、それだけ書いてある。
GM:差出人は不明だ。
卜部巽:「……闘士会?なんとまあ、時代錯誤だな。」
卜部巽:蝋を剥ぎ取り中身を見る。
GM:それは、市内の地図らしい。
GM:第八区画内の一箇所。湾岸部の港を指し示している。
GM:『○月×日〇〇時にて』
GM:『闘士3名までの参加を認めます。』
GM:――紙面から読み取れる情報はそれだけだ。
GM:差出人不明にして、第八支部への名指しの封書。
GM:秘密組織であるUGNに対して、届くはずのない手紙。
GM:いたずらとして無視してもいいし
GM:この手紙を調べてみてもいいだろう。
卜部巽:「獅子堂。」
獅子堂奈央実:「はいな~」
卜部巽:「白楽島闘士会とやらについて調べてほしい。」
卜部巽:「それと茶川を呼んでくれ。」
獅子堂奈央実:「心得まして~……ええと」
獅子堂奈央実:「白楽島~は、それに書いてあるやつやんなぁ」
獅子堂奈央実:「閂くんは、なんでです~~?」
卜部巽:「庭に刺さったチンピラについての始末書を書く代わりにデートに誘ってやる。」
獅子堂奈央実:「わ~。デート、ええですね~」
獅子堂奈央実:「またお土産買うて来てください~」
獅子堂奈央実:ゆらゆらしながら、部屋を出ていく。
卜部巽:「この手紙見る限り土産屋なんてなさそうだけどな。」その背を見送る。
GM:そして君は、手元の手紙に目を落とす。
GM:……『闘士会』、その剣呑で怪しげな字面。
GM:血潮の奥底で何かが沸き立つ気配を、君は感じるかもしれない。
卜部巽:「…………。」
卜部巽:茶川を選んだのは彼が第8随一の戦力だからだ。
卜部巽:もう一人の候補として”朽木倒”をと考えたが、彼は風芽と任務に赴いている。
卜部巽:戸上は第4で定期検査中だ。そしてこうした前線向きの能力ではない。
卜部巽:闘士会とやらに参加するとして、あと一人を選ぶとしたら……
卜部巽:再び引き出しから黒縁の眼鏡を取り出す。昔、高校生の頃使っていた眼鏡だ。
卜部巽:このレンズの向こうには燃えるような赤髪が映っていた
卜部巽:「………いや。」ことり、と眼鏡を置く
卜部巽:「年取ったか。」
卜部巽:「やけに昔のことを思い出す。」
GM:---
GM:OP終了。ロイス取得のみ可能です。
卜部巽:実は固定ロイスなんだな!吉沢さん!
卜部巽:なのでこのままだ!
GM:ひゅ~~!
GM:揺るがない絆!では次のOP!

OP:志奈乃鹿折

GM:おまたせしました!志奈乃さん!
GM:登場どうぞ!
志奈乃鹿折:1d10+43
DoubleCross : (1D10+43) → 5[5]+43 → 48

GM:---
GM:第十一地区・黄金原屋敷
GM:---
GM:君はとあるきっかけで友人となった、市内の富豪のもとにやってきている。
黄金原大源:「フゥーム」
黄金原大源:「左翼のルークでポーンを」
黄金原大源:ことり。
黄金原大源:チェス盤を挟んで、君と相対している。
ジェファーソンちゃん:「ふしゃふしゃ」
ジェファーソンちゃん:君の膝の上では、ペットのツチノコがごろごろしている。
志奈乃鹿折:「……」黒手袋に包まれた指を口に当てて思案する
志奈乃鹿折:「……ここ」ナイトで先程のルークを取る
黄金原大源:「ふむふむ。いい打ち筋だ。これは苦しいな」
黄金原大源:「それで……確かそう」
黄金原大源:「……君と同じ顔をしている者を探してくれ、か」
黄金原大源:「奇妙な頼みだ。実に興味を引く」
黄金原大源:「友人に不躾な質問をしたくはないが」
黄金原大源:「興味が先行してしまう自分の性質が恨めしいなあ」
黄金原大源:「どういう関係なのだね?」
志奈乃鹿折:「お構いなく、不躾な頼みをしているのはこちらなのだし」片手ではツチノコの喉をワシャワシャしている
志奈乃鹿折:「……母親、のようなものかしら」ハードワイヤードの指先による高速振動
ジェファーソンちゃん:「しゅぁ~~~」
ジェファーソンちゃん:気持ちよさそうに目を細めている
黄金原大源:「ようなもの?」
ジェームズくん:「ニョニョーン」
ジェームズくん:ごろんごろん
ジェームズくん:ボールを抱えて、絨毯の上でごろごろしている。
志奈乃鹿折:「遺伝上は同一人物、といったほうが近いかしら」
黄金原大源:「なるほど。大まかなところは分かった」
黄金原大源:こと こと
黄金原大源:「会ってどうするつもりかね。感動の再会を望んでいるわけでもなさそうだが」
志奈乃鹿折:「再会は望んでいるわよ、別に憎いわけじゃない」
志奈乃鹿折:「その上で……」
志奈乃鹿折:「……殺すわ。きっとね」
黄金原大源:「憎しみではない……とすれば」
黄金原大源:「愛かね?」
志奈乃鹿折:「……顔に似合わずロマンチストなのね」
黄金原大源:「何を言う!見ての通りのロマンチストではないか!」
黄金原大源:ワハハと笑う。
志奈乃鹿折:「愛とは……多分違う。もしかしたら、会ってそれを確かめたいのかも」
志奈乃鹿折:「だから今は、こう言ってるの」
志奈乃鹿折:「"呪い"よ」
黄金原大源:「……」
黄金原大源:腕を組み。盤面を見つめながら髭をなぞる。
黄金原大源:「……この町に」
黄金原大源:「以前”ブリーダー”という男がいた」
志奈乃鹿折:「"ブリーダー"……」
黄金原大源:「君たちの言う、FH……に属してはいたのかな」
黄金原大源:「が、どこのセルのものでもない、一匹狼というやつでね」
志奈乃鹿折:「まあ、私も最近まで似たようなものだったわ」
黄金原大源:「確かに、立場としては志奈乃くんとも似ているな」
志奈乃鹿折:「その"ブリーダー"がどうしたのかしら?」
黄金原大源:「実に妙な男でな」
黄金原大源:「生命体の遺伝子改造を研究していたのだが」
黄金原大源:「彼の主眼は、生み出したものが『役に立つ』ことではなかった」
黄金原大源:「そんなだから、周囲からは爪弾きにあっていてね。当然だ。役に立たない研究に意味はない、とね」
志奈乃鹿折:「ふうん、では、なんのために?」
黄金原大源:「……私も彼に聞いたよ。」
黄金原大源:「彼はこう言った」
黄金原大源:「『それは私が決めることではない』と」
志奈乃鹿折:「もしかして『後の歴史が決める』ってやつ?科学者にはありがちな思想ね」
黄金原大源:「少し違うな」
黄金原大源:「つまり彼が言うには、意義を持って産まれてくる生命などない、という事だ」
志奈乃鹿折:「意義、ね…」
黄金原大源:「……その子らも、彼の作品だ」
黄金原大源:膝の上のジェファーソンちゃんを指差す。
志奈乃鹿折:「ジェームズくんやジェファーソンちゃんも……」膝の上に視線を落とす
黄金原大源:「意義はその生によって示されるもの、それを以てして」
黄金原大源:「生命の創造はようやく完成する、だそうだ」
志奈乃鹿折:「高潔な思想ね、どこぞの誰かに聞かせてあげたいわ」瓶底の眼鏡を思い出す
黄金原大源:「高潔か……ハハハ!」
志奈乃鹿折:「なにかおかしい?」
志奈乃鹿折:視線を上げる
黄金原大源:「うむ……彼は作った生命がペットとしてウケるかどうかにも非常に執心していてね」
黄金原大源:「金持ちになりたい!と急に叫び出すような男でもあった」
黄金原大源:「どちらが彼の方便だったのか、今となっては私にも知る由はないが」
黄金原大源:「な?面白い奴だろう?」
志奈乃鹿折:「俗というか現金というか……」
志奈乃鹿折:「でもそうね、科学者なんて、そのくらいのほうがいいのかも」
黄金原大源:「要するに」
黄金原大源:「気楽にやるのが1番、という話だな。何事も」
志奈乃鹿折:「まあね、理想が行き過ぎて心を病む輩は山ほどいるもの」
志奈乃鹿折:「最近身に沁みたところよ」
黄金原大源:「『同じ顔』の件、手を貸させてもらおう。素敵な再会になる事を期待して」
志奈乃鹿折:「どうもありがとう、おじさま」駒を手に取る
志奈乃鹿折:「……あと1手」ナイトが駒を進める
黄金原大源:「It's my pleasureだ。友よ。さて」
黄金原大源:「ではこれでチェックメイトだ」
黄金原大源:コトン
黄金原大源:クイーンが、頑然と君のキングの前に立ちふさがる。
志奈乃鹿折:「あら、残念」ジェームズくんを床において
志奈乃鹿折:「次はルールを覚えてから挑戦するわ」楽しそうに笑う
GM:---
GM:数日後、黄金原から連絡が届く。
GM:――『白楽島闘士会』に参加すべし。そこに君と同じ顔の者がいる。
GM:同時に君は、UGN第八支部に謎の招待状が届いた事を知るのだった。
GM:---
GM:OP終了、ロイス取得のみ可能です。
志奈乃鹿折:黄金原に取りたいところだけど、ここは
志奈乃鹿折:ゲーム/チェス/かっこいい/ルールがわからない○ で所得します!
GM:www
GM:では、続いてのシーンは……合流!ではない!
卜部巽:なんだって!?
茶川閂:なんと
GM:『予選』だッ!!

予選

GM:全員登場です
志奈乃鹿折:焦らすじゃないの…
志奈乃鹿折:1d10+48
DoubleCross : (1D10+48) → 3[3]+48 → 51

茶川閂:1d10+39
DoubleCross : (1D10+39) → 10[10]+39 → 49

茶川閂:昨日と合わせてザ・期待値
卜部巽:卜部巽の侵蝕率を+3(1d10->3)した(侵蝕率:43->46)
GM:まずは茶川くんの視点から
GM:---
GM:UGN第八支部・オフィス
GM:---
GM:”バイツ”残党たちとの遭遇から一夜。
GM:学校からそのまま支部に直行した君……茶川閂は
GM:昨晩に引き続いて、ぱちぱちと報告書の作成に勤しんでいる。
GM:不測の事態でオーヴァードに関わるというのは、エージェントにとって大変面倒くさいのだ・
茶川閂:ブルーライトカット用の眼鏡をかけてパソコンをカタカタしています。
獅子堂奈央実:「あ、おったおったー」
獅子堂奈央実:「かんぬきくーん」
獅子堂奈央実:とたとたと、支部の仲間であるチルドレンが近づいてくる。
茶川閂:「よぉ、獅子堂。まだ帰ってなかったのか」いったん作業を中断しよう、。
獅子堂奈央実:「ううん、ウチもそろそろあがりやけど……」
獅子堂奈央実:「あれ?」
獅子堂奈央実:「かんぬきくん、眼鏡なんかしてた~?」
茶川閂:「ああ、この前買ったんだよ。書類を自分で打つことが増えたからな」
獅子堂奈央実:「よう似合てるねえ。かっこいい~~」
茶川閂:「お、そうか? ありがとうな」メガネをクイクイさせて遊んでいる。
獅子堂奈央実:「えへへ~」
獅子堂奈央実:「あ!そうそう!忘れるとこやった~あぶないあぶない」
獅子堂奈央実:「支部長さんが呼んではります~」
茶川閂:「支部長が?」
茶川閂:「この報告書でか」
獅子堂奈央実:「ちゃうねん、えーっと」
獅子堂奈央実:「デートのお誘いやって~」
茶川閂:(絶対デートじゃないだろ……)
茶川閂:「OK、すぐに行くよ」ササっと書類データを保存してメガネを外す。
獅子堂奈央実:「アルバートさんも、蘭ちゃんも、小夜子さんも、み~んなお出かけで」
獅子堂奈央実:「ええな~ウチだけお留守番や~」
獅子堂奈央実:唇を尖らせている
茶川閂:「いい子で待ってるんだぞ~」おちょくる。
獅子堂奈央実:「も~~、せめてお土産、買うてきてな~」
獅子堂奈央実:むすむすしつつ、手を振って分かれる。
GM:……そして君は支部長室へ。
GM:支部長・卜部はデスクに向かい、既に部下たちから送られてきている
GM:『白楽島闘士会』についての情報に目を通している。
茶川閂:「失礼します、茶川です」
卜部巽:「よう茶川。その辺座れ。」
茶川閂:「へいへい」
茶川閂:「そんで、デートに連れて行ってくれるんですって? 大人の女性のエスコート、期待しちゃうな~俺」
卜部巽:「ああ、連れてってやるよ。」『白楽島闘士会』の情報の書かれた書類を茶川の前に置く
卜部巽:「デート先はここ。どうだ、私らにピッタリだろ?」
茶川閂:「こりゃどうも。どれどれ…」
GM:『白楽島闘士会』……それは数年前から、毎夏に行われている催しらしく
GM:FH、ギルド、ゼノスといった、裏世界の実力者たちによる『武闘会』とされている。
GM:『らしく』、『されている』といった不確かな情報しか挙げられていないのは
GM:あらゆる情報筋において、この会合については厳密な秘密体制が敷かれており
GM:UGNにおいても、存在自体が未確認情報として扱われていた為である。
GM:そう、扱われて『いた』。つい先程、君たちの眼の前にある、一枚の手紙が届くまでは。
茶川閂:「ふ~む、よくこんなの嗅ぎつけましたね」書類を一瞥して。
卜部巽:「嗅ぎ付けたんじゃない。招待されたんだよ。」
卜部巽:手紙を見せる。
茶川閂:「ええ……」
茶川閂:「一般裏社会の住民が可哀そうだぜ。頑張って秘密にしてたのが水の泡だ」
GM:言うまでもなく、この『招待』は異例中の異例だ。
GM:これを逃せば『白楽島闘士会』に集まるオーヴァードたちの実態を知る術は無くなるだろう。
卜部巽:「……さて、どう思う?組織の垣根を超えたただの仲良し格闘クラブだと思うか?」
茶川閂:「さてね。案外、ホントにそうかもしれませんよ。どこにでもそういうバカはいますから」
茶川閂:「ただまあ、たとえそうでも見逃すって手はないでしょうなぁ」
卜部巽:「ああ。」
卜部巽:「今までセコセコUGNに隠れてやってたってのに、」
卜部巽:「今になって招待状寄こすってのも怪しい。」
GM:挑発か、或いは密告か
GM:どちらにせよ、これに食らいつくかどうかは
GM:支部長である君の判断次第だ。
茶川閂:「案外、UGN宛なんじゃなくて、卜部支部長個人宛なんじゃないですか?」
茶川閂:「アマチュアのころ参加してそうですもん、卜部支部長」
卜部巽:「んなもん好きで参加するか。」
卜部巽:「私は女の子の相手で忙しいんだよ。」
卜部巽:「何が悲しくてギラギラ殺気立ったオッサンやらムキムキマッチョを相手にしなきゃなんねえんだよ。」
卜部巽:「……こいつは、罠だと見るね。」
茶川閂:「ふむ。で」
卜部巽:「ただし罠ってのは猟師が確認しに来なきゃならん。」
卜部巽:「必然、裏で糸を張ってるやつが身を晒すタイミングがあるわけだ。」
茶川閂:「……そこを狙う、と。そういうわけですね?」
卜部巽:「だからこそ、罠を食い破れそうなお前に声をかけたのさ。」
茶川閂:「そりゃ光栄です」
GM:……手紙には、定員は3名までとある。
GM:いかなる事態が待ち受けているかは分からない。潜入にはフルメンバーを集めておくのが望ましいだろう。
茶川閂:「ところで、行くのは俺ら二人ですか?」
卜部巽:「もう一人は決まってない。」
茶川閂:「獅子堂は……ああ、支部をカラにはできないか」
卜部巽:「”朽木倒”も蘭ちゃんと一緒に任務だし、獅子堂まで連れて行くと支部が手薄になる。」
茶川閂:「ですよねー。どうしましょうか、三人目。アテあります?」
GM:そんな話をしていると
GM:がららら。
GM:窓が開く音がする。ちなみにここは建物の2階だ。
卜部巽:即座に反応し、腰の刀に手を掛ける。
茶川閂:こちらも腰を浮かしている。
志奈乃鹿折:ふっ、と、風の抜ける気配がして
志奈乃鹿折:次の瞬間、ソファーの上に一人の少女が座っている
志奈乃鹿折:「失礼、お邪魔するわ」
茶川閂:(…隠密系か)
茶川閂:「おっと。茶でも用意したほうがいいかな」
卜部巽:「んお……確か、」
卜部巽:「鹿折ちゃん?」
茶川閂:「あら、知り合いなんすか?」
志奈乃鹿折:「ご無沙汰しています、卜部支部長」
卜部巽:「第3支部の子だよ。や、しばらくぶり。」にっと微笑む
茶川閂:「第三の? それがまたなんでここに」
志奈乃鹿折:「……」茶川くんの方をゆっくり向いて
茶川閂:「?」
志奈乃鹿折:「私は支部長に用があってきたのだけど、貴方だれ?」
茶川閂:「ああ、悪い悪い。自己紹介がまだだったな。”ビリオンインチ”茶川閂だ」
茶川閂:「ここでエージェントやらせてもらってる。とりあえずなんか飲むか?」
茶川閂:こういう手合いは慣れっこだ。
志奈乃鹿折:「いえ、結構よ。長居する気はないので」
志奈乃鹿折:「茶川……」
志奈乃鹿折:「ああ、あの茶川閂ね」合点がいった表情
茶川閂:「え? どの……?」
茶川閂:「ところで支部長。さっきの話はとりあえず置いといて、この子の話でも聞きます? なんなら席外しますけど」
卜部巽:「内密な話?」志奈乃さんに
志奈乃鹿折:「そうですね、個人的な用事ではあったけど」机の上の招待状に目を留める
卜部巽:「私への愛の告白とか?」
志奈乃鹿折:「……???」なぜ?という顔
茶川閂:「ごめんな。この人、冗談があんまり得意じゃないんだ」
卜部巽:「そうだな。冗談みたいなことをリアルに起こすお前よりは苦手だ。」
茶川閂:「いいでしょ、ギャグマンガみたいで。気に入ってますよ俺は」
卜部巽:「チンピラが庭に刺さってるのも笑い話か?」
茶川閂:「はは。玄関前に前に刺さってるよかマシでしょ」
志奈乃鹿折:「冗談……」
志奈乃鹿折:「ごめんなさい。私もそういうのわからなくて」
卜部巽:「いやいや、こっちこそ。話の腰を折った」
卜部巽:「茶川に聞かれてまずい話じゃなけりゃこのまま続けて」
志奈乃鹿折:「彼も関係者のようだし、いてもらって構わないわ」
志奈乃鹿折:「では、率直に」
志奈乃鹿折:「先程の話、途中から聞いていたわ」
志奈乃鹿折:招待状を手に取り
志奈乃鹿折:「3人目、私を入れてもらえないかしら」
茶川閂:「ずいぶん耳が早いな」
志奈乃鹿折:「UGN(あなた達)がこき使ってくれるおかげで、それなりに有意義なコネクションが築けたわ」
卜部巽:「闘士会?実力は申し分ないと思うけど」
卜部巽:隠密能力を思い出しながら
卜部巽:「どういう理由で?」
志奈乃鹿折:「人を探しているの、4年前からずっとね」
志奈乃鹿折:「この闘士会に、その手がかりがある」
茶川閂:「なるほどね」
茶川閂:「どうします、支部長。それほど悪い話じゃないと思いますよ。なんたってやる気がある」
卜部巽:「両手に花だな、茶川。羨ましいぜ。」
茶川閂:「これで花が花とくっつこうとしなけりゃなぁ~」
卜部巽:「私はいい女の頼みは断れない性質でね。歓迎するぜ。」
卜部巽:席を立ち、志奈乃の手を取る。
茶川閂:「ほらきた。支部長! 未成年はダメですよ!」
志奈乃鹿折:「ありがとう。もちろん、あなた達の仕事にもできる限り協力するわ」
卜部巽:「美人の”ありがとう”には万金の価値があるね。」にこりと微笑む
志奈乃鹿折:「美人……?」
志奈乃鹿折:「そうね、私、『この顔』は好きよ」
卜部巽:首を傾げる志奈乃さんを見て、
卜部巽:「…………ちょっとだけ、だめ?」茶川くんに許可を求める
茶川閂:「はいはいブレイクブレイク。そこまでねーそこまで」手を引きはがす。「ダメです」
卜部巽:「えー」
茶川閂:「えーじゃありません」
志奈乃鹿折:「……?」何故離されたのかわかってない
GM:……こうして
GM:闘士会へと向かうチームは結成された。
GM:---
GM:数日後
GM:第八地区・港湾区域
GM:---
GM:太陽の沈みつつある、港湾区域。
GM:コンテナの立ち並ぶ港の中、君たちは会場へ向かうという船を待っている。
GM:辺りに点々と立つ人影は、誰も彼も並々ならない気配を発している……。
茶川閂:(あいさつ回りでもしてやろうかと思ったが、そんな雰囲気じゃねーな。当然か)
GM:しかし、これだけの人数を一度に『会場』に運ぶとして
GM:かなり大型の船舶が必要になるはずだ。
GM:船の姿が見えないことを、君たちは不審に思ってもいいだろう。
志奈乃鹿折:「もうそろそろ出航時間のはずだけれど」
志奈乃鹿折:「何処にも見当たらないわね、船」
茶川閂:「だな。なにか秘密の方法があるんだろうよ」
茶川閂:「なんたって秘密の大会だからな。いろんな仕掛けがあるだろうさ」
志奈乃鹿折:「泳いで渡るようなことになったら困るわ」機械の腕を見ながら
茶川閂:「……」ちらっと見る。先日の態度と言い、どうも見た目と精神の成熟度が釣り合っているように見えない。
茶川閂:もっとも、そういう人物はチルドレンにそれなりにいるのだが。
茶川閂:「泳げないのか?」
志奈乃鹿折:「防水処理はされているけど、長時間水に浸かるのは辛いわね」
志奈乃鹿折:「特に海は錆びるから」
茶川閂:「ああ、そりゃそうか。義手ってつえーんだけどそういうとこは不便だよな」
茶川閂:「レネゲイドのなんやかんやで、生体の腕も復元できるようになるといいんだけどな~」
志奈乃鹿折:「まあ、私は生まれた時からこうだから苦痛ではないけれど」
茶川閂:「マジ?」
茶川閂:(こういう話を普通にできるタイプか)
志奈乃鹿折:「生身の身体というのも、それはそれで不便でしょう?」
茶川閂:「まあそうな~。鍛えないと強くなんねーから」
茶川閂:「結局、一長一短だよな。なんで義手なん?」
志奈乃鹿折:「義手ではないわ。両手両脚が機械なの」
茶川閂:「あら四ケ所も」
志奈乃鹿折:「1年そこらでこの体になったから」
志奈乃鹿折:「胴体だけ培養して、手足は後回しに……」
茶川閂:「……ちょっと待って?」
茶川閂:「今、何歳?」
志奈乃鹿折:「歳?肉体年齢で言えば17歳……」
茶川閂:「違う。”製造年月”」
志奈乃鹿折:「稼働年数で言えば……」
茶川閂:「そうそれ」
志奈乃鹿折:「7年かしら」
茶川閂:「七歳か~~~~~」うなだれる。
茶川閂:(ていうかその製造システム、絶対UGNの系統じゃないだろ! どの程度の情緒がちゃんとはぐくまれてるのか分かったもんじゃねえぞ!?)
志奈乃鹿折:「……なにか問題?」ムッとしている
茶川閂:「いや、まだ幼いのに優秀で尊敬するよ。自力でコレを引き当てて俺たちのところに来たしな」
志奈乃鹿折:「……バカにしないで、知能は私の素体と同等よ」更にムッとする
志奈乃鹿折:「そういう所、先輩から聞いていた通りね」
茶川閂:(うっ。デジャブを感じる面倒くささ)
茶川閂:「先輩? ああ、もしかして俺の知り合いか」
茶川閂:「誰だ……人の陰口を嬉々として言いそうなやつは。友人に恵まれてるのが自慢なもんで、すぐには思いつかないが」
GM:ずしん ずしん
GM:会話を遮るように、2人を覆って影がさす。
張天:「グフゥ~~ッ」
張天:2mを超えるスキンヘッドの大男が、
張天:君たちを威圧的に見下ろしている。
茶川閂:「あれ、どちら様?」
志奈乃鹿折:「……何か?」影の主の方を向く
張天:「こっちの台詞だ。ガキども」
張地:「ケヒヒ……ここは保育所じゃあねぇんだぜ」
張地:「さっさと失せなァ!」
張地:同じくスキンヘッドの小男が、その脚元で野次を飛ばす。
茶川閂:「そんな言い方するなよ。あんたらだって十分若く見えるぜ。結構イケメンかも」
張天:「ブワハハハハ!媚を売るのは上手いみてえだなぁ」
張天:ドスン!!
張天:君の頑然に顔を近づけ
張天:「……UGNの犬らしい」
張地:「おっと!とぼけんなよォ?」
張地:「さっきまでテメエら、あの卜部とかいう奴と一緒にいたろう?」
張天:「奴には俺たちも随分世話になってるからなァ~」
志奈乃鹿折:「くさい息を吐きかけないで。ここは動物園でもないのだけど?」茶川くんを押しのけて罵声を浴びせる
茶川閂:「コラ、志奈乃!」
張天:「あぁ!?」
張天:「そりゃあこっちの台詞だ!テメエらみてえな犬くせえ連中と」
張天:「同じ船なんか乗れるかボゲ!!」
張天:ペッ!びちゃ
張天:志奈乃の靴に唾を吐きかける
卜部巽:「やめろ。」巨漢の後ろから声がかかる
張地:「おお?」
張地:振り向く
卜部巽:「私の連れだ。」
志奈乃鹿折:「……」刃を飛び出させた腕を後ろに隠す
張天:「噂をすれば、かァ?」
張天:「ガキの躾が出来てねえぜ、第八支部サンよぉ」
卜部巽:「やめろと言ってるのが聞こえねえのか。」
張天:「グフ!……すっこんでな」
張天:「お守りの手間を、こっちで減らしてやるからよォ!!」
張天:グオン!!
張天:男が腕を振り上げる!
卜部巽:「しょうがねえなあ。」ため息を吐いて、
卜部巽:巨漢との距離を瞬時に詰める。巨漢の服の襟を掴んで下に引き、耳打ちするような姿勢に
卜部巽:「聞こえる声で言ってやるよ。」
張天:「……!?」
茶川閂:「志奈乃。耳ふさげ」
志奈乃鹿折:「……?」怪訝になりながらも言うとおりにする
卜部巽:すぅと息を吸い
卜部巽:「■■■■ーーーーーーーーーーーーーーッ!!!!!!!!」
卜部巽:絶叫。耳を文字通り劈く猿叫。
卜部巽:音は巨漢の耳を貫き、脳を揺らす。
張天:「……!??」
張天:「ボバッ!!??」
張天:片耳から血を吹き出し、よろめく。
張地:「……ッ!兄貴ぃ!?」
張地:「てめえ……!」
張地:耳鳴りに眉を顰めつつ、睨む。
卜部巽:「お前は」小柄な男に「耳、いい方か?」
張地:「ッ!」
張天:「殺す!!」
GM:2人が身構えた、その時
GM:ぴたり、とその動きが止まる。
GM:猿叫の残響が収まり、静まり返った港に
GM:隙間風のような音が鳴っている。
GM:ひゅー。こひゅー。
???:『……やめろ』
???:気がつけば、君たち3人の間に
???:ボロボロに色あせた白衣を着た男が立っている。
張天:「……だ、旦那」
張天:青ざめた顔で、冷や汗をかいている。
???:『これ以上見苦しいざまを見せるようなら……貴様らなぞ要らんな』
???:『港の魚の餌になるか……?なァ』
???:手を伸ばし、節くれだった指で張天の首元の撫ぜる。
張天:「へ……へへ。こいつはちょっとした冗談で」
張天:「お、オイ行くぞ!張地!」
張地:「へ、へい兄貴!」
張天:最後にじろりと君たちを睨んで去っていく。
???:ゆっくりと、卜部に振り返る
???:その顔の半分ほどは、歪な呼吸器に覆われている。
???:ひゅぅ。こひゅう。
???:掠れた呼吸音がその隙間から漏れる。
???:『……身内が無礼を働いた』
???:『こちらで諌めておく、此度はこれにて容赦願いたい』
???:掌と拳を合わせ、仰々しく頭を下げる
卜部巽:「いやぁ、大事にならなくてよかったなァ。」
卜部巽:「靴の弁償代くらいは貰いたいもんだがね。それはおいおい、あの島で勝ったらにしようかな。」
卜部巽:「次同じような事があったら」
卜部巽:「もっと大きな声で注意させてもらうぜ。」
GM:君は眼の前に立つ男の顔つきに見覚えがある。
GM:情報:UGN、もしくは精神で難易度5に成功すれば
GM:正確に思い出せるだろう。
卜部巽:サラウンドレポート、コネ:UGN幹部使います。
卜部巽:5dx+2
DoubleCross : (5R10+2[10]) → 10[2,4,4,7,10]+9[9]+2 → 21

卜部巽:成功だ
GM:大成功!
GM:男の顔を見かけたのは……市内UGNの危険人物リストだ。
GM:『崩落戦』を実行に移したセルの1つ、”イエローコゥト”。
GM:その幹部『五凶星』の1人、『腐尸星』と呼ばれていた男だ。
GM:名前は、ハン・ジュジエ。
卜部巽:「………。」その顔を思い出す
ハン・ジュジエ:『グッグッグ……自信がお有りらしい』
ハン・ジュジエ:『くれぐれも、貴様らと当たりたくはないものよ』
ハン・ジュジエ:『ああ、靴は見繕っておこう……心配するな』
ハン・ジュジエ:『お嬢様に似合いの上物を……グッグググ』
卜部巽:「おお、太っ腹。」
ハン・ジュジエ:『礼節には気を遣う……何せ』
ハン・ジュジエ:『見てくれがなァ……ぐははっ…グッグッグッグ』
ハン・ジュジエ:マスクの奥で喉を鳴らすように笑い
ハン・ジュジエ:色あせた白衣をはためかせながら、去っていった。
GM:市内UGNの危険指定人物までもが、この会合に関与している。
GM:その事実が明らかになった以上、UGNとしては引き下がることも難しい。
GM:君たちはそう感じるかもしれない。
卜部巽:「………大丈夫?」その背を見送った後、二人に振り返る
茶川閂:「俺はね。この前も絡まれたばっかりですし」
茶川閂:「とはいえありがとうございます、助かりましたよ」
志奈乃鹿折:「あの程度、私一人でどうにでもできたのだけど」空気を読ますに言う
茶川閂:「こらこら」
志奈乃鹿折:「……穏便に住んだのは卜部支部長のおかげよ。ありがとう」ムスッとしてる
卜部巽:「あれは……”イエローコゥト”の”五凶星”の一人、”腐尸星”のハン・ジュジエだ。」
卜部巽:「崩落戦の実行犯のうちの一セル…って聞いたけど」
卜部巽:「知ってる?」
GM:あ、そうですね
GM:他のお二人も情報:UGN判定で
GM:5以上を出せば知っているかもしれない。全員UGN関係者だ!
茶川閂:はーい。コネ使用
茶川閂:3dx+3
DoubleCross : (3R10+3[10]) → 6[4,5,6]+3 → 9

志奈乃鹿折:1dx
DoubleCross : (1R10[10]) → 5[5] → 5

GM:ではみんな知ってました。
GM:”イエローコゥト”は本来中国圏を本拠とするセルであり
GM:日本における活動拠点をここN市としていました。
GM:人員の頭数としては比較的少数であるものの、大陸間とのパイプを活用した様々な破壊工作を行い
GM:また、個々人の戦力平均としては、かつて存在した7つのセルの中でもトップクラスだったとされています。
GM:その中心となっていたのが、ハンを始めとする『五凶星』。
GM:いずれもマスターエージェントクラスの実力者であったことが資料にある。
GM:君たちが共通して知っていることは、こんなところです。
卜部巽:「その顔は知ってるって顔かな。」
志奈乃鹿折:「会うのは今日が初めてだけど、多少は。私のセルも関わっていたから」
茶川閂:「有名どころでしょ」
茶川閂:「大抵の奴が教わってるような相手じゃないですか。それも、会ったら逃げろって言われるタイプの」
卜部巽:「罠の有無もわからないのに当たりを引いちゃったわけだ」
茶川閂:「どうですかね……もしかしたら、もっと大当たりがいるかも」
志奈乃鹿折:「……少なくとも、私にとっての"当たり"では無いわ」
GM:ざ ざす
GM:話し込む君たちに近づく影が、もう一つ
吉沢龍剣:「……ったく」
吉沢龍剣:「相変わらず、うるせーーんだよ」
卜部巽:「………あ?」
吉沢龍剣:ネコ科肉食動物めいたしなやかな体つきの背の高い女が
吉沢龍剣:牙をむくように笑いかける
吉沢龍剣:「巽ちゃん」
卜部巽:「……お前、こんなとこで何してんだよ。」
卜部巽:「男漁りか?好みのおこちゃまはいたのかよ?」
吉沢龍剣:「いるわけねえだろ、探すならもっと考えて探すわ」
吉沢龍剣:「通学路とか」
吉沢龍剣:「つーかそのガキなんだよ。隠し子か?」
卜部巽:「……」ドン引き
卜部巽:「二人は私の部下と連れだよ。もうUGN支部長なの。」
吉沢龍剣:「なァ~んだ」
吉沢龍剣:「ようやく変態辞められたのかと、ご友人のよしみで祝ってやろうかと思ったのによ」
卜部巽:「辞めれるわけねえだろ。性癖は一生モンだぞ。」
吉沢龍剣:「ま、とにかく」
卜部巽:「……久しぶりだな。」
吉沢龍剣:がばっ!
吉沢龍剣:肩を組んで、ぎゅむぎゅむ密着してくる!
吉沢龍剣:「てめー!連絡くらい寄越せよな~~!何出世してんだ!オラオラ!」
卜部巽:「うるせ!お前が根無し草なのがいけねえんだろ!」
吉沢龍剣:「ああん!?探して見つけ出してでもメシくらい奢りやがれ!」
卜部巽:吉沢と笑いあう。昔と同じように。
卜部巽:肩を組んでどさくさに紛れて胸を揉みつつ。
志奈乃鹿折:「……何?これ」茶川くんに
茶川閂:「さぁ……」志奈乃さんに
茶川閂:「ていうかなんでいきなり乳揉んでんだよ」
志奈乃鹿折:「私の知識にはないスキンシップね、興味深いわ」
茶川閂:「真似はしない方がいいぜ。絶対」
卜部巽:「あ、あーーーー。」
卜部巽:ふとこちらを見ている二人に気付く。
卜部巽:「こいつ、私の友達の吉沢。好きなものは未成年の男。」
吉沢龍剣:「てめー何だその紹介、ぶっ殺すぞコラ」
吉沢龍剣:「ごへーがあるだろごへーが……ま」
吉沢龍剣:「そっちのは育ちすぎてアタシのレーダーに反応しねえし」
茶川閂:(今おやじとお袋にすげー感謝してます)
吉沢龍剣:「いや、見てくれは悪くねえか」
吉沢龍剣:「二人とも、弟とかいない?」
卜部巽:「誰が紹介するかよ。」
吉沢龍剣:「お二人に聞いてんだろが!な?」
志奈乃鹿折:「生憎、家族はいないわ」真面目に答える
卜部巽:「お前は妹がいたらわたしに紹介してくれるのか?」
吉沢龍剣:「絶対しね~~死んでもしね~~~」
卜部巽:「そういうこと。二人とも私の部下だ。狙うなよ。」
卜部巽:「おっと、一人はうちの大切なお客さん…だけどな。」
卜部巽:志奈乃さんにウインクする
吉沢龍剣:「……えーっと、名前何?」
吉沢龍剣:志奈乃さんに
志奈乃鹿折:「……志奈乃鹿折」若干警戒しながら
吉沢龍剣:「気ぃつけろよ、マジでこいつ節操ないから。ケダモノだぞケダモノ」
吉沢龍剣:屈み込んで小声で
卜部巽:「聞こえてるぞケダモノ」
吉沢龍剣:「レズ特有の地獄耳……」
志奈乃鹿折:「ケダモノ?支部長さんは理性的な人だと思っていたのだけど」無垢な瞳
茶川閂:「その通り卜部支部長は理性的なお人さ。チームの味方に突然襲い掛かったりなんてしないよ。当然ですよね」
卜部巽:「んで?お前何しに来たんだよ。」
吉沢龍剣:「アタシは見てのとーり」
吉沢龍剣:「依頼だよ」
吉沢龍剣:コンテナの一つにどかっともたれかかる
吉沢龍剣:「『この連中を勝ち抜け』ってそういう依頼」
吉沢龍剣:「巽ちゃん、お前がアタシだったらどうする?」
吉沢龍剣:「楽しそうだよなァ」
吉沢龍剣:またにんまりと笑う
卜部巽:「……んでこんな怪しい大会に乗り込んだってわけだ。」
卜部巽:ため息を吐く「なんか聞いてない?この大会の賞品とか目的とか?」
吉沢龍剣:「さあ、ウチの依頼主も無口だからなァ」
吉沢龍剣:「前金がでけえんで引き受けた、そんだけ」
吉沢龍剣:「……んなことよりもアタシはさ」
吉沢龍剣:「俄然、楽しみになってきてんだぜ。分かるか?」
卜部巽:「なんだ?前金で男でも買うのか?」
吉沢龍剣:「バーカ」
吉沢龍剣:スッと、卜部の方に一歩踏みだし、顔を近づける
吉沢龍剣:「ガチでやりあうなら……いつ以来だ?」
卜部巽:「卒業式の前の日。」
吉沢龍剣:「だろ?」
吉沢龍剣:「……鈍ってたりしねェだろうな?オイ」
卜部巽:「声が濁ってるように聞こえたか?」
吉沢龍剣:「ハッ!」
吉沢龍剣:「間近でもういっぺん聞いて確かめてやるよ」
吉沢龍剣:「じゃあな。依頼主との打ち合わせだ」
卜部巽:「お前も贅肉増えてねえだろうな」
卜部巽:「胸と尻に行ってるんなら、大歓迎だけどな。」
吉沢龍剣:「……死ね!」
卜部巽:不敵に笑い、拳を差し出す
吉沢龍剣:こちらも笑って、拳を突き出し
吉沢龍剣:そのまま去っていく。
卜部巽:「……な?いい友達だろ。」
卜部巽:二人に振り返りながら
茶川閂:「いやー困りますね。卜部支部長の友達ってことは」
茶川閂:「強いでしょ。相手したくないんで、当たったら一人でなんとかしてくださいよ」
卜部巽:「怖気づいたか?」
卜部巽:「お前があと5歳若けりゃ無条件で勝てたかもな。」
茶川閂:「勘弁してくださいよ……」
卜部巽:くつくつと笑う。心底楽しそうに。
卜部巽:これほど愉快なのは久しぶりだ。
卜部巽:闘争。
卜部巽:やはりあいつと私の日常は”これ”なんだ。
志奈乃鹿折:「……ああ、成る程」卜部の横顔を見て納得する
志奈乃鹿折:「ケダモノね」
GM:吉沢が去ってしばらくして
GM:時刻は22:00。
GM:招待客たちの集合時間となる。
GM:周囲には屈強な物々しい気配を漂わせた男たちがひしめきあい
GM:一触即発の空気となっている。
GM:……そんな緊張感の中
GM:ずず ずずずず
GM:港に面する海面が震えだす。そして
GM:どばぁあああああん!!
GM:巨大な水柱が上がる!
GM:現れたのは、客船ほどもある巨大な潜水艦だ。
茶川閂:「影も形も見えないわけだ」
志奈乃鹿折:「最初からここに在ったって訳ね」
GM:乗員口からタラップが降り
GM:1人の少女……というより
GM:10歳に満たないほどの容姿の女児が、てこてこと降りてくる。
GM:肩掛けカバンに、フリル付きのワンピースだ。
卜部巽:「おっ」
ホー・ナインス:「みなしゃん!」
ホー・ナインス:「よーこそあつまりいただきましたです」
ホー・ナインス:「ごあんないの、ナインスといいますです」
ホー・ナインス:「どうぞよろしくおねがいいたしますです!」
ホー・ナインス:ペコーっと幼女が深々と頭を下げる
卜部巽:「ん~~~~、あれはセーフ?アウト?」茶川くんに
茶川閂:「アウト~」両手で大きなバツ印
卜部巽:「ちぇー」
志奈乃鹿折:「……?」やり取りの意味がわかっていない
茶川閂:「そのままの君でいて……」
茶川閂:「えっ。ていうか支部長、逆にイケるのアレ?マジ?」
ホー・ナインス:「みなしゃまこちらのバッジを入り口でどうぞです」
ホー・ナインス:ざざっ
ホー・ナインス:背後から、金色のバッジを携えた黒服達が現れる
ホー・ナインス:「参加資格となりますですので、じぇったいなくしてはならないですよ」
GM:君たちは言われるがまま、金色のバッジを胸に乗艦する。
GM:狭い通路を暫く進むと
GM:開けたドーム状の空間に出る
GM:大型の投射機によって、壁に映像が映し出される。
GM:ぶ おん 
GM:白スーツ姿の男が、椅子に座っている。
GM:まるで彫刻のように無表情だ。
棕櫚小路群雲:『……お集まりの闘士たち』
棕櫚小路群雲:『君たちを歓迎する。私が主催の棕櫚小路だ』
GM:棕櫚小路……市内でも有数の実業家だ。
GM:棕櫚小路群雲はその一族の若き跡取りとして
GM:国内の経済界に顔を知られた気鋭の人物である。
GM:こんな形でレネゲイドの世界へ関わっていることは、君たちにとっても意外な事実かもしれない。
茶川閂:(棕櫚小路? おいおいそんなとこがケツ持ちかよ……ボンボンの道楽って感じの人でもねえし、ますますキナくせぇ)
卜部巽:「………」(道楽や娯楽じゃなさそうだ。この戦いで金が動く要素があるのか?)
志奈乃鹿折:(黄金原のおじさまもそうだけど、この街の財界もかなりキナ臭いわね)
棕櫚小路群雲:『冗長な挨拶など必要はないだろう』
棕櫚小路群雲:『君たちの望むものをお見せする、今すぐに』
GM:がきん
GM:ごうん ごうん
GM:群雲の脚元から、金属と硝子の柱がせり出す。
GM:その中に封じされているのは……美しく輝く宝石だ。
GM:サファイアよりもより暗く煌めいて、深海のような色を湛えている。
棕櫚小路群雲:「『蒼き隠者の石』」
棕櫚小路群雲:「突然変異のレネゲイドクリスタル」
棕櫚小路群雲:「……この石は」
GM:ごうん ごうん ごうん
GM:群雲の背後の書棚が開いていく。
GM:その中から漏れ出ているのは、煌々とした赤い光。
GM:ガラス瓶に封じられた『賢者の石』が、壁一面に並んでいる。
GM:意志判定、難易度6
GM:失敗した場合、浸蝕値が1d5上昇します
卜部巽:意思!行くぜ!
卜部巽:2dx
DoubleCross : (2R10[10]) → 9[6,9] → 9

茶川閂:いくぜー
茶川閂:4dx>=6
DoubleCross : (4R10[10]>=6) → 7[1,3,4,7] → 7 → 成功

茶川閂:あぶね
志奈乃鹿折:《砂の加護》ダイス+4
志奈乃鹿折:5d10>=6
DoubleCross : (5D10>=6) → 16[2,2,5,6,1] → 16 → 成功

志奈乃鹿折:侵蝕48→51
卜部巽:dxになってないけど成功かな?
茶川閂:6出てますからね
志奈乃鹿折:あ、すいません
GM:では全員成功
GM:……君たちは全身のレネゲイドがざわめく感覚を覚える。
GM:映像越しにでも分かる。あの輝きは、一つ一つが強力無比なレネゲイドの結晶。
GM:本物の『賢者の石』に他ならない。
茶川閂:一瞬、影が揺れた。
卜部巽:「……おいおい、こりゃ、」流石に驚いて切れ長の目がわずかに見開く。
棕櫚小路群雲:『……この石は』
棕櫚小路群雲:『他の石と引き合う性質を持つ』
卜部巽:「本物かよ。」
茶川閂:「ぽいっすね。金持ちはすげえや」
棕櫚小路群雲:『お集まりの諸君はご存知だろう。あらゆる取引に、戦いに、絶対の成功が約束される』
棕櫚小路群雲:『最上位のレネゲイドアイテム』
棕櫚小路群雲:『更に特筆すべきは……適合者さえ見つけることが出来れば、一定の冷却期間を開けて』
棕櫚小路群雲:『半永久的に使い続けることも可能だ』
棕櫚小路群雲:『力が力を呼び集める、この蒼き石を』
棕櫚小路群雲:『……本年度の覇者へと、譲りたい』
GM:――ウォオオオオオオオッ!!
GM:歓声が艦内に湧き上がる。
卜部巽:(賢者の石の争奪戦かよ……!)
棕櫚小路群雲:『そして予選の内容についても』
棕櫚小路群雲:『この場で発表したい』
GM:ざわめきが収まり、にわかに静まりかえる。
棕櫚小路群雲:3本の指を立てる。
棕櫚小路群雲:『3枚だ。チームの人員1人につき3枚のバッジ』
棕櫚小路群雲:『それを以て、本戦への出場資格とする……そして』
棕櫚小路群雲:『開始時刻は、今。場所は、ここでだ』
GM:ザ ザッ!!
GM:シャッターが一斉に降り
GM:ドーム空間は封鎖される!
吉沢龍剣:「んなこったろうと思ったけどな」
ハン・ジュジエ:『おやおや……ググ』
茶川閂:す、と画面から目を背ける。卜部と背中合わせになったのだ。
志奈乃鹿折:「………」周囲を見回しながら、不可視の”砂”を散布する
GM:ざ ッ
GM:参加者たちが一斉に構えを取り、向かい合う。
卜部巽:(賢者の石を賞品として行う大会。)
卜部巽:(なら、FHやギルドがこぞって求めるのもわかる。隠れてやるのもな。)
卜部巽:(……だが、今回はなぜUGNに招待状が来た?)
卜部巽:黙考しながら体は動いている。茶川と背中合わせになり抜刀。
卜部巽:”蜻蛉を取る”
茶川閂:「支部長。こりゃ、まずはひと当てとはいかないですね」
茶川閂:「優勝するしかねぇ」
卜部巽:「ああ。」ぎり、と刀を握りこむ
棕櫚小路群雲:『その艦は巡航ミサイルの直撃にも耐えるよう作られている』
棕櫚小路群雲:『遠慮は不要だ』
棕櫚小路群雲:『各位の健闘を祈る』
GM:ぶ つ っ
GM:映像がかき消えると同時に
GM:ぉおおおおおおおおおおおッ
GM:津波のように、戦いの熱気が押し寄せる!
GM:その中から、抜け出てくる一つ。
張天:どがぁッ!バキッ!!
張天:巨大な鉄鞭を振り回し、君たちの前へと躍り出る!
張天:「グフゥ~~ッ!テメエら!」
張天:「こんなに早く地獄に送る機会が巡って来て」
張天:「ァアアアア!嬉しいぜェ~~~~ッ!!」
張地:メキ メキ
張地:鉄鞭と同化した状態で首だけを浮かび上がらせ
張地:舌なめずりする
張地:「女どもは、特にィ!なぶり殺しにしてやろうぜ!兄者ァ!」
志奈乃鹿折:「誰かと思えば、さっきの野良犬じゃない」背中合わせの茶川と卜部から少し離れて、ブレードを展開する
張天:「ほざけ!テメエらは」
張天:「犬以下の豚として扱ってやらァアアアアアーッ!!」
茶川閂:「世の中上手くいかねぇなぁ。もう少しスポーティな大会だと嬉しかったんだけど」
茶川閂:「そんなわけねえわな!いっちょブッ倒させてもらうぜ」
卜部巽:「スポーティな大会ねえ。女の子とツイスター大会が良かったなあ。」
卜部巽:「仕方ないから今日のところは、」じり、と空気がひりつく
卜部巽:「お前らの首を捩じ切るとするか。」
卜部巽:「私はな、目の前でいい女を侮辱されるのが一番カンに触るのさ。」
GM:闘士会……予選
GM:VS 張天・張地兄弟
GM:戦闘に入ります。
GM:マップは以下
GM
張兄弟
5m
PC

GM:張兄弟は1ユニット、行動値は7です
GM:セットアップから!
GM:エネミーはなし!
志奈乃鹿折:なし!
茶川閂:《螺旋の悪魔》
茶川閂:攻撃力+21と暴走
茶川閂:オートで《背徳の理》+《喰らわれし贄》
茶川閂:攻撃力+15、ダイス+10
茶川閂:49→56
卜部巽:《狂想の旋律》
志奈乃鹿折:いただきます!
茶川閂:いただくぜー
卜部巽:乙女の力で希望者のPC全員暴走、攻撃力+21です。
卜部巽:卜部巽の侵蝕率を+5した(侵蝕率:46->51)
GM:乙女(薩摩)
卜部巽:「■■■ーーーーーーーーーーーーーーーッ!!!!」
卜部巽:戦端を開くは卜部の猿叫。
卜部巽:敵を竦ませ味方を鼓舞するいくさの歌。
茶川閂:ひとりでに動く影が、卜部の放った声を”固め”、歪曲する透明の球体に成型する。
茶川閂:影はそれを飲み込み、茶川の内側へ消えていく。
張天:「ッ!ンなもんでまたビビるかァ!」
張天:「てめえから死にやがれェ~~ッ!!」
張天:鉄鞭を振り上げたところで
GM:イニシアチブからメイン!行動値13の志奈乃さん!
志奈乃鹿折:はい!マイナーで《陽炎の衣》《光芒の疾走》隠密状態で戦闘移動しエンゲージ!
志奈乃鹿折:メジャーで《C:エンジェルハイロウ》《見えざる死神》《光の舞踏》 アームブレードで攻撃!
志奈乃鹿折:7dx8+6
DoubleCross : (7R10+6[8]) → 10[1,1,2,2,3,8,9]+6[5,6]+6 → 22

張天:ううーっ
張天:悩む…!ワンチャン…!
張天:回避!
張天:8dx+4
DoubleCross : (8R10+4[10]) → 10[1,1,2,7,7,7,9,10]+9[9]+4 → 23

張天:ワンチャン通った!!??
茶川閂:マジで!?
卜部巽:こいつ…できる!
茶川閂:口だけの奴らではない
志奈乃鹿折:ヌあーッ!
志奈乃鹿折:砂を噛ませとけばよかったか…!
志奈乃鹿折:侵蝕51→61
張天:「……見えてんだよォ!ガキィ!!」
張天:ギャリン!!
張天:鉄鞭を卜部に向けたのはフェイント!空中からの志奈乃の斬撃をいなし
志奈乃鹿折:「……!?」
張天:ガキッ!!
張天:片腕でその首を捕まえる!
志奈乃鹿折:「ぐッ…!」
張地:「ひゃはははは!捕まえたァ!」
張天:「生意気な口を利くガキは……」
張天:「このまま首、へし折ってやらァ!!」
GM:腕に力がかかる!
GM:イニシアチブ8、茶川くんの手番。
茶川閂:はーい!
茶川閂:マイナーで移動してエンゲージ! メジャーで《コンセントレイト》+《インスタントボム》
茶川閂:12dx7+6
DoubleCross : (12R10+6[7]) → 10[2,3,3,4,5,7,9,9,9,10,10,10]+10[2,3,4,5,5,7,9]+3[3,3]+6 → 29

張天:さ、流石に20後半になると…厳しい!
張天:ガード!スプリングシールド!
茶川閂:56→62
茶川閂:3d10+21+15+4+21
DoubleCross : (3D10+21+15+4+21) → 16[9,1,6]+21+15+4+21 → 77

茶川閂:装甲無視
卜部巽:ええ…?
志奈乃鹿折:ミドルやぞ…?
張天:高いって!
張天:しかしどうにか耐える!
卜部巽:耐えるの!?
茶川閂:うーんガード値は無視できないからな。残念
卜部巽:「茶川」
茶川閂:「隠れてる相手を見つけられて、そんなにうれしかったか?」
張天:「あァ!?」
茶川閂:「悪いな。そりゃ陽動っていうんだ」いつの間にか近づいていた茶川が、ポンと肩に手を置く。
茶川閂:するとそこを中心に、張天の体が折りたたまれるようにへし折れていく!
張天:「!?」
張天:びしっ!べきっ!
張天:骨の歪みを感じると共に、素早く志奈乃から手を離し
張天:茶川に鉄鞭を振るって距離を取る!
茶川閂:「あぶねっ!」サッと避ける。
茶川閂:「ち、手ごたえが悪いな。言うだけあって手練れか」
張天:「……頸か?テメー……くだらねえ細工を」
志奈乃鹿折:空中で見をよじって茶川の側に着地する
志奈乃鹿折:「……不覚を取ったわ。意外とやるわね、あいつら」
茶川閂:「よくやった。あとは卜部支部長が決める」
張天:「ガキが小細工で意気がるんじゃあねえ!殺す!!」
茶川閂:「へ。正論が耳に痛いぜ」
張天:1d3
DoubleCross : (1D3) → 1

張天:茶川くんにターゲッティング!
茶川閂:ひえ~!
卜部巽:ちゃ、茶川ー!
志奈乃鹿折:がんばえー!
張天:マイナーで形状変化:剛、メジャーでコンセントレイト:エグザイル+オールレンジ
張天:13dx7+4
DoubleCross : (13R10+4[7]) → 10[1,3,3,4,5,6,7,7,8,8,9,9,9]+10[3,3,4,5,7,9,10]+10[6,7,9]+10[6,10]+4[4]+4 → 48

張天:シンプル白兵攻撃!
茶川閂:やる気がすごい! リア不でダメージお願いします
張天:5d10+19
DoubleCross : (5D10+19) → 38[9,5,10,9,5]+19 → 57

張天:殺意高っ
茶川閂:出目も強い!
卜部巽:やるき茶屋
茶川閂:リザレクト。
茶川閂:1d10
DoubleCross : (1D10) → 3

茶川閂:56→59
張天:ど ぐしゃ ッ!!
張天:エグザイル特有の関節を無視した読みにくい起動!
張天:巨体から見合わないほどの正確さで、茶川の頭部を砕く!
茶川閂:(クソッ。こつこつ訓練しちゃいるが、こういう手合いは分が悪い!)
張地:「ヒャッハァーッ!頭蓋骨ひしゃげた感覚ゥ!!」
張天:「グフフフフフフッ!死ねや!!」
茶川閂:モロに打撃を喰らう。するとそこから黒いひび割れが茶川の全身に伝播し
茶川閂:バキャ、と破裂し、破片が飛び散る。中からは五体満足の茶川が。
茶川閂:「殺人は犯罪だぜ……よかったな、俺が頑丈で」
張天:「頑丈な奴は好きだぜェ~~ッ」
張地:「ぶち砕き甲斐があるゥ~~~ッ!!」
張天:再び鉄鞭を振り上げる!
茶川閂:「ダメだこりゃ。前科がいくつあるんだ?」
GM:行動値6、卜部さんの手番
卜部巽:マイナーで接敵、メジャーで《コンセントレイト:ハヌマーン》《音速攻撃》
志奈乃鹿折:砂いりますか?
卜部巽:うーん、侵蝕に余裕があるなら欲しいです!
志奈乃鹿折:では《砂の加護》!卜部さんの判定ダイス+4!
志奈乃鹿折:侵蝕61→64
卜部巽:ありがとう!振ります!
卜部巽:あ、対象は張兄弟で白兵攻撃です
卜部巽:12dx7+1 白兵
DoubleCross : (12R10+1[7]) → 10[1,1,3,3,4,5,7,7,8,9,9,10]+10[1,1,1,3,7,8]+10[9,10]+4[3,4]+1 → 35

卜部巽:砂の加護、サイコ~~~!
張天:回避に賭けるしかねえーッ!!
張天:8dx+4
DoubleCross : (8R10+4[10]) → 10[1,3,3,6,6,7,7,10]+10[10]+1[1]+4 → 25

張天:うわあああああ!!
張天:がんばった!がんばったのに!!
卜部巽:こいつ…!
茶川閂:コイツやる気凄いな
志奈乃鹿折:やるじゃない…
卜部巽:ダメージ!
卜部巽:4d10+14+21 装甲無視
DoubleCross : (4D10+14+21) → 20[9,1,4,6]+14+21 → 55

卜部巽:卜部巽の侵蝕率を+4した(侵蝕率:51->55)
張天:がんばったが…死!
張天:戦闘不能!
卜部巽:鉄鞭を振り上げる張天と茶川の間に割って入る
卜部巽:そのまま受けるつもりか、振り下ろされる鉄鞭の前で剣を振り上げる!
張天:「バカがァ!まとめて死ね!!」
張天:大質量の一撃が振り下ろされる!
卜部巽:錯綜する刀と鉄鞭。
卜部巽:卜部の刀は張天に当たらず、鉄鞭もまた卜部の目の前の地面を穿った。
張天:「何……何故外しィ……!?」
卜部巽:外してはいない。実際、鉄鞭は卜部の頭を柘榴にしていただろう。
卜部巽:”元の長さであれば”。
張地:「おごっ…ご」
張地:「兄者ァ~~~ッ!!」
張地:鉄鞭に同化した顔面を両断され、顔半分で叫ぶ!
張天:「!!」
張天:腕に、脚元からせり上がった砂が絡みついている。
張天:直撃の瞬間に速度を殺された。容易にその軌道を見切られる程に。
志奈乃鹿折:「このままじゃ収まりがつかないもの、もう一仕事くらいさせてもらうわ」
卜部巽:「言ったろ?首を捩じ切るって。」
張天:「てめえぇええええッ……!」
張天:志奈乃と卜部を交互に睨みつけ
張天:折れた鉄鞭を更に振るおうとするが……
志奈乃鹿折:「……一手遅かったわね」
卜部巽:ぞ  ん  !!!
卜部巽:落雷のような唐竹割。
卜部巽:卜部と張天の周りの時間が止まったような静寂。
卜部巽:そして、
卜部巽:ずぶり、と張天の身体が縦に裂ける。
茶川閂:味方の攻撃だと分かっていても怖気の走るような斬撃だ。
張天:「ご……がばぁあああああ~~ッ!!」
張天:ぐらり ドサッ
張天:そのまま体勢を崩し、血の海に沈む。
卜部巽:死体が跳ね上げた砂埃を見て「助かった。ありがとね、鹿折ちゃん。」
卜部巽:返り血を頬に浴びたまま、振り返って笑顔を向ける。
志奈乃鹿折:「いえ、余計な手出しだったかしら」
卜部巽:「逆。完璧な援護だった。」
茶川閂:「ああ、ナイスアシスト。俺も助かったよ」
茶川閂:「この先もうまくやっていけそうだな」
志奈乃鹿折:「……あそこから抜け出す方法ぐらいあったけど」
志奈乃鹿折:「一応、礼は言っておくわ」
茶川閂:「いいっていいって! お互い様だろ、ああいうのは」
卜部巽:張天と張地のバッヂを剥ぎ取り、二人に渡す。
茶川閂:「すんません、それじゃお先に」特に迷わずバッヂを受け取り、つける。
GM:その後も次々に敵を倒し、君たちは6枚までのバッジを手に入れる。
GM:しかしあと一枚となって、気がつけば
GM:他の選手の姿が見えない。
GM:死屍累々の中、周りにいるのは倒れ伏し、バッジを奪われた選手のみだ。
ホー・ナインス:「そこのみなしゃま」
ホー・ナインス:しゅた、と3人の前に立つ。
ホー・ナインス:「本戦出場には、各3枚のバッジが必要でございますです」
ホー・ナインス:「1枚足りない方には、予選の突破を諦めてもらう他は無いでし」
ホー・ナインス:「ご了承くだせーございますです!」
卜部巽:「……手元にあるのは8枚か。」
志奈乃鹿折:「かなり速いペースでバッチを集めていたと思ったのだけど、時間切れのようね」
茶川閂:「ふーむ。どっかに転がってたりしないものか…」
卜部巽:「死体の山から探すか?案外あったりして。」
茶川閂:「(……あるいは、別行動でもしますか? それなりに博打になると思いますが)」卜部支部長にこっそり。
卜部巽:「(その手もありかもな。鹿折ちゃんはそういうの、得意そうだ。)」
GM:と
GM:2人が耳打ちしている背後で
GM:とんとん、と
GM:志奈乃の肩に振れる指先がある。
志奈乃鹿折:「?」警戒しながらその方向へ振り向く
???:「…………」
???:南洋風の奇怪な仮面を付けた人物が立っている。
???:背丈は君とそう変わらない。子供だろう。
???:無言のまま、金色のバッジを君に向けて差し出す。
志奈乃鹿折:「……何者?」腹に突きつけようとしていたブレードをしまう
仮面の子供:「…………」
仮面の子供:黙って、バッジを差し出している。
志奈乃鹿折:「受け取れってこと?」
仮面の子供:こくりと頷く
志奈乃鹿折:「…………」意図も、本物かどうかもわからない
志奈乃鹿折:《文書偽造》の応用でバッジが偽物か見破れたりしますか?
GM:では、君にはバッジは本物であることが感じられます。
GM:危険も感じない。君が集めた残り2枚のバッジと同じものだ。
志奈乃鹿折:「……偽物、では無いようね」砂を使った偽装は得意とするところだ、不自然な点があればわかる
GM:もちろん、残る2人に相談してもいいだろう。
GM:君たちにこの場で味方などいるとは思えない。
志奈乃鹿折:「……卜部支部長」話し込んでいる二人に声を掛ける
GM:では振り向いた志奈乃の胸に
GM:既に新しいバッジが付いていることに、残る2人は気づく。
卜部巽:「ん」振り返る「ん?」
志奈乃鹿折:「……え?」バッジに気付く
卜部巽:「鹿折ちゃん、それどこで?」
仮面の子供:「……」
仮面の子供:2人の間を通り抜けるように
仮面の子供:気がつけば、出口扉の前に立っている。
茶川閂:「……」通り過ぎる仮面の子供にちらりと目を向け
ホー・ナインス:「はい、確かに3枚、こちらにどうぞです!」
志奈乃鹿折:「っ!待ちなさい!」仮面の子供に叫ぶ
仮面の子供:「……」
仮面の子供:扉を抜けて、去っていく。
志奈乃鹿折:「あ………」
ホー・ナインス:「ストップです!」
ホー・ナインス:「ちゃんと3枚集めてきたですか?ご確認させていただきますです!」
GM:ざっ
GM:黒服たちに立ち塞がられる
志奈乃鹿折:「……」
卜部巽:「ほらよ。」3枚のバッジを見せる。
茶川閂:「よかったじゃねえか、三枚目が見つかったんだろ?」こちらも見せる。
茶川閂:(……俺たちはわざわざ呼ばれてここにいる。見世物にするためか? いや、リスクが高すぎる。”俺たちに勝ってもらわなきゃ困るやつら”がいるのか?)
卜部巽:(同じこと考えてるだろうな、茶川は。)
志奈乃鹿折:「……いいわ、今は有り難く受け取ってあげる」
ホー・ナインス:「む、たしかにです」
ホー・ナインス:各三枚のバッジを確かめ、黒服たちに扉を開かせる。
黒服:「お疲れ様でした。こちらへどうぞ」
茶川閂:「ほんとだよ、すげー疲れた……アンタらもお疲れ様。これから掃除とかするのか? 大変そうだな。いや、マジで」
卜部巽:(大会にUGNを意図的に介入させるのが招待状の主の意図かもな。)
卜部巽:(だとしたら招待状の主は味方か?それとも途中まで私たちを利用するだけか?)
志奈乃鹿折:(『彼女』の手がかりを掴むのが第一目的、でも)
志奈乃鹿折:(他人の手のひらで踊らされるのは気に入らないわ)
志奈乃鹿折:(参加者でないとしたら、主催者側の……?)
GM:扉の先、再び暗い通路を歩いて
GM:君たちは豪奢なパーティーホールに出る。
GM:テーブルの上には色とりどりの果物にシャンパン。
GM:穏やかなピアノと楽団の演奏が、空間に安らぎを与えている。
茶川閂:「流石に毒は入ってねーだろ。適当に食おうぜ。アレルギーとかある?」
茶川閂:(こういう集まり、酒が飲めないとナメられるからめんどくせーんだよな……)
???:痩せこけて血走った目の、コートの男が壁際に立っている。
???:その傍らには神経質そうな眼鏡の男が何やらしきりに別の参加者に話しかけている。
ハン・ジュジエ:「……」
ハン・ジュジエ:君たちの方を一瞥し、ニヤリと目を細める。
吉沢龍剣:「よ~う」
吉沢龍剣:のしのしと、部屋に入ってきた3人へと近づく
卜部巽:「よ」
吉沢龍剣:「流石にこんくらいでへばるって訳はねえか」
吉沢龍剣:「がきんちょコンビもお疲れさん」
吉沢龍剣:「何食う?割となんでもウマいぜ。流石金持ち」
卜部巽:「お前。」
吉沢龍剣:「死ね」
吉沢龍剣:笑顔のまま中指を立てる
仮面の子供:「……」
仮面の子供:その背後から、すっと姿を出す
志奈乃鹿折:「あ……貴方……!」
茶川閂:「志奈乃。この子が?」
卜部巽:「さっきの…?」
吉沢龍剣:「あン?」
吉沢龍剣:「なんだよテメー随分ちんたらしてんなと思ったら」
吉沢龍剣:「なにちょっかいかけてんだー?ああん?」
吉沢龍剣:仮面の子供をつっつく
志奈乃鹿折:「貴方の関係者?」吉沢さんに
吉沢龍剣:「関係者も何も」
吉沢龍剣:「こいつがアタシのクライアントだっつーの」
志奈乃鹿折:「クライアント……?」
仮面の子供:「……」
仮面の子供:こくりと、3人に頭を下げる
茶川閂:「こりゃどうもご丁寧に」頭を下げ返す。
吉沢龍剣:「あ、恰好のことはあんま言ってやんなよ」
吉沢龍剣:「アタシもよくわかんねーけど、事情があるんだと」
茶川閂:「まあこの界隈、事情のない奴の方が少ないっすわな」
志奈乃鹿折:「事情ならこちらにだってあるわ。私が聞きたいのは」
GM:が たん
GM:部屋の入口が開く。
志奈乃鹿折:「なんでさっきバッチを……?」物音に気付く
ホー・ナインス:「最終突破者が出ましたのです」
ホー・ナインス:「これにて予選会を終了いたしますですよ!ぱちぱちーー!!」
GM:部屋の空気が、仄かに緩む。
GM:しかし、ナインスや黒服たちの後に続くはずの
GM:『最終突破者』の姿が見えないことに
GM:一部の者達が警戒の気配を放つ。
ホー・ナインス:「あれ?」
ホー・ナインス:「あの……どこですか?あれ!?」
ホー・ナインス:「いなくなってしまったです!?」
茶川閂:(そりゃそういう奴もいるわな)むしろ、”姿を見せない”という能力を情報として得られたことに満足している。
茶川閂:(透明化か、高速移動で離脱したか? 姿かたちよりよっぽど有力な情報だぜ)
志奈乃鹿折:(同種の能力?厄介ね……)
卜部巽:(消えたか、それとも)
卜部巽:(消されたか)
ホー・ナインス:「お、およびだしするです」
ホー・ナインス:「えーっと……登録名」
GM:からからから
GM:床にバッジ転がる音だけが響く
ホー・ナインス:「!」
GM:ナインスや黒服、
GM:会場中の視線の先
GM:足元に金色のバッジを転がして
GM:1人の女がテーブルの上に座っている。
GM:大人びた顔立ちに、怜悧な視線。メタルフレームの眼鏡をかけた女。
”クイーン”:「”クイーン”」
”クイーン”:「登録名は、”クイーン”」
”クイーン”:その顔立ちは
”クイーン”:成長した志奈乃鹿折そのものだ。
志奈乃鹿折:「――――。」
志奈乃鹿折:私は、自分の持ち物に愛着を持たない。
志奈乃鹿折:同様に、自分自身にも愛着を持たない。
志奈乃鹿折:機械の手足も、偽装工作で手に入れた住処も、
志奈乃鹿折:財産も、社会的な立場も、
志奈乃鹿折:私自身の、この命すら、
志奈乃鹿折:替えの効く部品(パーツ)にすぎない。
志奈乃鹿折: 
志奈乃鹿折:……今はもしかしたら、少しだけ名残惜しいかもしれないけど
志奈乃鹿折: 
志奈乃鹿折:少なくともつい最近まで
志奈乃鹿折:私はそのように意図して生み出され、
志奈乃鹿折:そのように意図して生きてきたのだ。
志奈乃鹿折: 
志奈乃鹿折:けれど、一つだけ
志奈乃鹿折: 『この顔』の事は、好きだ。
志奈乃鹿折:濡羽色の髪、白磁の肌
志奈乃鹿折:翡翠の瞳に、左目尻の泣き黒子
志奈乃鹿折:なぜならそれは……
志奈乃鹿折: 
志奈乃鹿折
――それは、動物的な刷り込みに過ぎないのかもしれないけれど

志奈乃鹿折: 
志奈乃鹿折:私の持つ、最も古い記憶。
志奈乃鹿折:生まれた初めて目にした、『彼女』の顔を、私は確かに
志奈乃鹿折:"綺麗だ"と
志奈乃鹿折:そう、思ったのだから――
GM:君を覗き込む、自分と同じ色の虹彩。
GM:距離を離していても感じる、同じリズムの鼓動。
GM:それは否応なしに、君の中に刻み込まれた記憶を想起させる。
GM:---
GM:?年前
GM:”アラボト”セル・研究施設
GM:---
GM:君の生まれ育った施設では
GM:クローンである”ワーカー”と、その本体である”ファースト・レディ”には
GM:それぞれ別々の寝室が当てられていた。
GM:しかし、消灯時間後の警備網をすり抜けて
GM:『母親』に会いに行くことの出来る器用な者も、中にはいた。
”クイーン”:「……」
GM:君が扉を開くと、『彼女』はいつものように
GM:ベッドの上で、ハードカバーの本に目を落としている。
志奈乃鹿折:部屋の中に入り、覚えたての『姿を消す』能力を解く
志奈乃鹿折:「……おかあさん」
”クイーン”:「…………?」
”クイーン”:顔を上げて、君を見る
志奈乃鹿折:外見年齢は10歳に満たないだろうか
志奈乃鹿折:急速培養途中の数ヶ月おきに義肢を交換していた頃だ
”クイーン”:「また……抜け出してきてしまったんですか……」
”クイーン”:「仕方がない子、ですね……鹿折さんは……」
志奈乃鹿折:「ごめんなさい……」口をとがらせて俯く
志奈乃鹿折:「来ちゃ……ダメだった?」
”クイーン”:「…………いいえ」
”クイーン”:本をぱたりと閉じて
”クイーン”:「私も……鹿折さんが……来てくれないかと」
”クイーン”:「少しだけ……思っていました……」
志奈乃鹿折:「ほんと……?」顔が明るくなる
志奈乃鹿折:「ふふ、しょうがないね。お母さんも」
”クイーン”:「はい……私も……仕方がない人なので」
”クイーン”:眼鏡をかけて微笑みかける。
”クイーン”:「……ええ……本当に……」
”クイーン”:君を膝の上に乗せて、絵本を開く。
”クイーン”:この部屋に一冊しか無い絵本。
”クイーン”:それは魚の群れの物語だ。
”クイーン”:一匹の黒い子魚が、赤い小魚の群れの『目』となって
”クイーン”:大きな魚を追い払う。
志奈乃鹿折:「昨日、続きが気になって眠れなかったの」
”クイーン”:「…………私も、このお話が好きですよ」
”クイーン”:「だからきっと……鹿折も好きなんですね……」
志奈乃鹿折:「うん、好き」
志奈乃鹿折:「この黒いお魚さん……」
志奈乃鹿折:「お母さんみたいだから」はにかみながら笑う
”クイーン”:「……そうですね」
”クイーン”:こちらも笑う
”クイーン”:「一匹では……何も出来ないですから」
志奈乃鹿折:「えー、でも……」
志奈乃鹿折:「赤いお魚さんたちは、黒いお魚さんがいないと生きていけないけど」
志奈乃鹿折:「黒いお魚さんは、一人だって大丈夫じゃないの?」
”クイーン”:「鹿折さんは……賢いですね」
”クイーン”:「……けれど」
”クイーン”:「本当は……そうではないんです」
志奈乃鹿折:「そうなの?」
”クイーン”:ぱたんと本を閉じて、君をそっと抱く。
志奈乃鹿折:「わっ」
”クイーン”:「自分が何をすべきなのかが……分からないまま生きることは」
”クイーン”:「……とても辛くて……苦しいこと……」
”クイーン”:「私は……あなた達を生き延びさせます」
”クイーン”:「それが私の……きっと……すべきこと、です」
志奈乃鹿折:「でも、研究所の……『■■』」達は言ってたよ?」
志奈乃鹿折:「わたしたちは、お母さんのために生まれて……生きるんだって」
志奈乃鹿折:「それは、わたし、全然辛くないよ?」
”クイーン”:「それも間違ってはいません……」
”クイーン”:「私は……あなた達のために……」
”クイーン”:「あなた達も……私のために」
”クイーン”:「……少しむずかしい話をしてしまった……かも」
”クイーン”:「しれませんね…………」
”クイーン”:「すみません……せっかく来ていただいたのに……退屈で」
志奈乃鹿折:「うーん、むずかしいけど」
志奈乃鹿折:「お母さんのためなら、何だってできるよ。それは本当!」
”クイーン”:「ふふ……」
”クイーン”:「私も…………です」
志奈乃鹿折:「そのかわり、もっと本!呼んでほしい!」
”クイーン”:「ええ……主任さんにも、聞いておきます」
”クイーン”:「どんな本がいいか……また……聞かせてくださいね」
GM:背中から伝わる、同じリズムの鼓動。
GM:それは君に安らぎを与えて
GM:少しずつ、微睡みの中へと誘っていく。
GM:---
GM:四年前
GM:N市・作戦エリアB付近
GM:---
GM:埃と土塊の匂い。
GM:君たち”イエロージャケット”はUGNの反撃を受け、崩壊した建物の影に身を潜めている。
”レフティ・ルーク”:「エリアE、『カラミティ』及び随伴戦力全滅!応答ありません!」
”ライティ・ルーク”:「え、エリアG、『ライトニング』及び随伴戦力壊滅……応答ありません」
GM:連携通信役の2人が、次々に
GM:味方戦力の壊滅を告げていく。
志奈乃鹿折:「……」折れたブレードを射出し、予備の刃に交換する。
GM:君たち”アラボト”を総括するはずの上位セル、”エルドラード”本隊も既に退却済み。
GM:しかし君たちに、撤退の指示は降りてこない。
志奈乃鹿折:「だらしない連中ね、事前の触れ込みは何だったのかしら」装備を確認しながら批判する
志奈乃鹿折:「ねえ、母さん」
GM:最初から、『それ』は前提だったのだ。
GM:『それ』とはつまり、玉砕。
GM:全員の命を以て、敵戦力に少しでも打撃を与え
GM:データを収集する。それを前提とした、実験部隊。
GM:君たち”イエロージャケット”は、最初からそのために存在していた。
”クイーン”:「…………」
志奈乃鹿折:「……母さん?」黙り込むクイーンへ
”ポーン・ワーカー・ワン”:「母さん」
”ポーン・ワーカー・フォー”:「私たちはまだまだやれます!」
”ライティ・ビショップ”:「いよいよね……楽しみだわ」
GM:君と同じ顔の仲間たちの目には
GM:闘争心に燃える炎の色が、灯っている。
”クイーン”:「…………」
”クイーン”:ただ1人、その中で俯き、沈黙している。
志奈乃鹿折:「母さん、そろそろ補給も済んだわ」
志奈乃鹿折:「皆、母さんの指示を待ってる」
志奈乃鹿折:「いつもみたいに……」
”クイーン”:「……鹿折さん」
”クイーン”:「みなさんも……聞いてください」
”クイーン”:沈黙を破り、ぽつりぽつりと口を開く
志奈乃鹿折:クイーンの方を向いて姿勢を正す
”クイーン”:「…………私は」
”クイーン”:「…………”イエロージャケット”の指揮権を破棄」
”クイーン”:「”ファースト・レディ”は……”イエロージャケット”の指揮権を破棄」
”クイーン”:「部隊を解散し……このエリアを撤退します」
”クイーン”:俯いて呟くように、しかしはっきりと
”クイーン”:君たちにそう告げた。
志奈乃鹿折:「……え?」
”ポーン・ワーカー・セブン”:「母さん……?」
”ライティ・ビショップ”:「ま、待て、待って。何を言ってるの?」
”ライティ・ビショップ”:「私たちを……見捨てるの……?」
”レフティ・ナイト”:「嫌だ、嫌だ嫌だ嫌だ」
”レフティ・ナイト”:「どうしたの母さん、おかしいよ」
”クイーン”:「母さんでは……ありません」
”クイーン”:「…………最初から……そうでした」
志奈乃鹿折:「……私達にとっては、最初から"母さん"よ」
志奈乃鹿折:「私たちのこと、要らなくなった?」
”クイーン”:「…………」
”クイーン”:「これは決定事項です」
”ライティ・ナイト”:「今更引き返しても、処分されるだけよ」
”ポーン・ワーカー・シックス”:「そんなの嫌!」
”ポーン・ワーカー・ファイブ”:「そんなの認められない!」
志奈乃鹿折:姉妹たちの取り乱す声が遠くに聞こえる
志奈乃鹿折:けど、私は
志奈乃鹿折:『ああ、意外と早かったな』と――
”ポーン・ワーカー・ツー”:「母さん、母さん」
”ポーン・ワーカー・エイト”:「……私たちと」
”レフティ・ビショップ”:「死んで……?」
GM:仲間たちの瞳の色が変わる。
GM:明確な殺意の気配が
GM:空間に満ちていく。
GM:―――その戦端を開いたのが、君たちの内誰だったのか
GM:あるいは「どれ」だったのか
GM:君には思い出せない。ただ。
GM:数度に重なる衝撃音。肉と骨を切り裂く音。
GM:血とイオンの匂い。そして―――。
”レフティ・ビショップ”:目を見開いて地面に転がっている。
”ポーン・ワーカー・シックス”:だらりと腕を下ろして、崩れた柱の一つに垂れ下がっている。
GM:死んでいる。死んでいる。死んでいる。
GM:君と同じ顔をした少女たちが、
GM:瓦礫の中で赤い花を咲かせて、死んでいる。
”クイーン”:「…………」
”クイーン”:その中に立って、君を見つめている。
志奈乃鹿折:「……母……さん……」
志奈乃鹿折:血溜まりの中で膝をついて、クイーンを見上げる
志奈乃鹿折:「何故」
志奈乃鹿折:「何故、私だけ生きてるの?」
”クイーン”:「……」
”クイーン”:その言葉に
”クイーン”:君に向けて持ち上げた腕を止める。
志奈乃鹿折:「……教えて」
志奈乃鹿折:「私は、何をすればいいの?」
志奈乃鹿折:「母さんのためなら、私は……」
”クイーン”:「…………それは」
”クイーン”:目を閉じて、唇を結んで
”クイーン”:「分かりません……私には……ただ」
”クイーン”:「私は……母さんじゃなかった……」
”クイーン”:骸の山を見渡し
”クイーン”:君に背中を向けて、去っていく。
志奈乃鹿折:「あ……」
志奈乃鹿折:「待っ……て……」
志奈乃鹿折:立ち上がろうとした脚が軋み、前に倒れる
GM:その背中は、ただ遠ざかっていく。
GM:独りぼっちの背中が、霞む視界の中で、消えていく。
志奈乃鹿折:「母……さん……」意識が少しずつ薄れていく
志奈乃鹿折:「……泣か……ない……で」
GM:---
GM:あの時見た背中。
GM:ずっと傍にいたその眼差しが
GM:今、君の目の前にある。
吉沢龍剣:「オイ。なんか、大丈夫か?」
仮面の子供:「……」
卜部巽:志奈乃が身に纏う空気の変化を感じ取る
茶川閂:(なるほどこいつが、志奈乃の探していた…)
”クイーン”:テーブルの上に座り、君と視線が交わる。
”クイーン”:張り詰めた空気が、2人の間に漂う。
志奈乃鹿折:「…………」
”クイーン”:ジッと、君のその目を覗き込み
”クイーン”:そのまま
”クイーン”: ス ッ 
”クイーン”:傍らの生ハムメロンの皿を取る。
志奈乃鹿折:「…………?」
”クイーン”:「……あむ」
”クイーン”:「……」
”クイーン”:もくもく。
吉沢龍剣:「いや」
吉沢龍剣:「なんか言え!!!!!」
”クイーン”:ビクッと肩を震わせる。
”クイーン”:「………………。」
”クイーン”:「気まずい…………ので…………。」
”クイーン”:シュンと視線を落として、口の中のメロンをモゴモゴしている。
卜部巽:その顔を見比べる。そしてかわいげのある言動も。
卜部巽:まるで同じ人間の過去と未来を見比べているようだ。
卜部巽:「………もしかして、複製体(デュプリケイト)か?」
茶川閂:「どうもそうみたいですね」
卜部巽:「その人が、鹿折ちゃんの探してた人?」
志奈乃鹿折:「………………ハッ!?」
志奈乃鹿折:二人の声で、ようやく意識が覚醒する。
志奈乃鹿折:眼の前の女を見つめる。
志奈乃鹿折:濡羽色の髪、白磁の肌
志奈乃鹿折:目尻の泣き黒子、そして
志奈乃鹿折:その左目の……
志奈乃鹿折:「……そう、みたいね」
志奈乃鹿折:「こんなにあっさりと会えるとは思わなかったけど」
志奈乃鹿折:「久しぶり、母さん」
”クイーン”:「……はい」
”クイーン”:「鹿折さんも……お元気そうで……」
”クイーン”:「……私は」
”クイーン”:「会いたくは無かった……ですが……」
志奈乃鹿折:「会いたくなかった?」僅かに怒りの色が交じる
”クイーン”:「……会っても」
”クイーン”:「仕方のない事ですから……」
志奈乃鹿折:「なら、あの時殺しておけばよかったでしょう」
志奈乃鹿折:「私を生かしていればこうなるって、わかったはずなのに……」
”クイーン”:「もういいんです……」
”クイーン”:「……終わった事です……」
志奈乃鹿折:「終わった事?」
”クイーン”:「……」
”クイーン”:黙って、俯いている。
志奈乃鹿折:「何が……終わったっていうのよ……」
志奈乃鹿折:肩を震わせる
志奈乃鹿折:「私はまだ、始まってすらいないのに……!」
”クイーン”:「私には……それは」
”クイーン”:「関係のない……事ですから」
”クイーン”:「……鹿折さんの……好きに」
志奈乃鹿折:バ  ン  !!
志奈乃鹿折:力任せにテーブルを叩く
志奈乃鹿折:「……ふざけないで」
”クイーン”:「……」
”クイーン”:目を合わせようとはしない
志奈乃鹿折:「わたしがそんな事できないって……貴方が一番わかっていたんじゃないの?」
志奈乃鹿折:「私は、あの日の命令を果たすためにここまで来た」
志奈乃鹿折:こうして相対しても、誓約の瞳の効果は顕れない
志奈乃鹿折:私がこの人に懐いていた感情は、愛ではない……?
志奈乃鹿折:でも、今はこの憤りだけで
志奈乃鹿折:「まずは理由を聞くつもりだったけど」
志奈乃鹿折:「話す気がないならもういいわ」
志奈乃鹿折:「ここで終わらせる」
志奈乃鹿折:手を振り、アームブレードを飛び出させる
”クイーン”:「……」
”クイーン”:「それも……」
”クイーン”:かたりと皿を置く
”クイーン”:「鹿折さんの……お好きなように……」
”クイーン”:視線は外したまま。抵抗の気配はない。
卜部巽:志奈乃の前に腕を出す。
志奈乃鹿折:「……止めないで、卜部支部長」
卜部巽:「周りを見ろ。」
GM:既に黒服たちが懐手で
GM:君の周囲を取り囲んでいる。
志奈乃鹿折:「……」
卜部巽:「ここであの人を殺せば、鹿折ちゃんの目的は果たされるかもしれない。」
卜部巽:「けどそれまでだ。その先はない。」
卜部巽:「始めたばかりの人生を終わらせる気か。」
志奈乃鹿折:「……」卜部と"クイーン"を交互に見つめ
志奈乃鹿折:ガシャン
志奈乃鹿折:「……わかりました」ブレードをしまう
卜部巽:「ごめんね。分かってくれてありがとう。」
志奈乃鹿折:「いいえ、彼女も参加者なら」
志奈乃鹿折:「その機会はすぐにやってくるでしょうから……」
卜部巽:「そういうこと。」
卜部巽:志奈乃さんの肩を抱き、”クイーン”から視線を外すように姿勢を変えさせる。
茶川閂:「食えよ志奈乃。あと飲め」
茶川閂:いつの間にか生ハムメロンの乗った皿と微炭酸水の入ったグラスを持っている。
卜部巽:「その通り。食って英気を養うとしよう。」
”クイーン”:「…………。」
”クイーン”:立ち上がり、君たちの傍を横切る
”クイーン”:「それ……美味しいですよ」
”クイーン”:それだけ言い残して、離れていく。
志奈乃鹿折:「…………ッ!」
志奈乃鹿折:「……いらない」茶川の持つ皿を押しのけようとし
志奈乃鹿折:下腹部からクウ~ンという音が響く
茶川閂:「いいから食えって、な?」
茶川閂:「整備不良で燃料も不十分の兵器がロクに動くか? それと同じさ」
卜部巽:「………ほら、お前らも散れ散れ!」黒服やナインスに
志奈乃鹿折:「…………」
志奈乃鹿折:「……いただくわ」
茶川閂:「そう、よろしい」改めて食事を渡そう。
志奈乃鹿折:乱暴に皿を取り、生ハムを一口で頬張る
志奈乃鹿折:「…………」もっちゃもっちゃ
志奈乃鹿折:「……悪く……ないわね」
卜部巽:「鹿折ちゃんのカワイイ食べ姿を見れるのは私らの特権だよ!」
志奈乃鹿折:「別に……可愛くない……」ムスッとする
卜部巽:「………」(その顔がまたかわいいんだよなあ)
GM:---
GM:ロイス、購入が可能
卜部巽:ロイス!
卜部巽:部下/茶川閂/〇信頼/脅威/ロイス
卜部巽:いい女/志奈乃鹿折/〇庇護/食傷/ロイス
卜部巽:購入はボデマ
卜部巽:2dx+1
DoubleCross : (2R10+1[10]) → 7[2,7]+1 → 8

卜部巽:財産が足りない!
卜部巽:ここは失敗だ!以上!
茶川閂:助っ人 志奈乃鹿折 同情/〇不信
茶川閂:上司 卜部巽 〇信頼/性欲が強すぎる
茶川閂:二つ取得!
茶川閂:購入はボデマにしよう 応急手当はあとででいいかなー
茶川閂:2dx+2
DoubleCross : (2R10+2[10]) → 8[7,8]+2 → 10

茶川閂:財産点2点払って購入しちゃお!
茶川閂:卜部支部長が装備するのが一番いいかな?
卜部巽:そうですね
卜部巽:茶川くんはライフが減ってるし
茶川閂:さしあげるぜ!
卜部巽:いただきます!
茶川閂:ははー、献上いたします
卜部巽:ありがとう茶川くん!
茶川閂:黒服君と仲良くなって船内のお店を教えてもらった
GM:嘘喰いみたいな購入だ
志奈乃鹿折:同行者/卜部巽/感服○/不満/ロイス 
志奈乃鹿折:複製元/ファーストレディ/慕情/憤怒○に変更
志奈乃鹿折:あ、茶川くんにも取ります! 同行者/茶川閂/信頼/軽薄なチャラ男(楠談)○/ロイス
茶川閂:鵜呑みにしてる!
GM:www
卜部巽:www
志奈乃鹿折:同じくボデマ
志奈乃鹿折:2dx
DoubleCross : (2R10[10]) → 4[4,4] → 4

志奈乃鹿折:失敗!以上!

インターバル1

GM:ようやくミドルに入っていく!
GM:シーンプレイヤーは茶川くん!他全員登場!
茶川閂:1d10+59
DoubleCross : (1D10+59) → 10[10]+59 → 69

茶川閂:ゲーッ高い!
志奈乃鹿折:1d10+64
DoubleCross : (1D10+64) → 8[8]+64 → 72

志奈乃鹿折:ぐうっ!
卜部巽:卜部巽の侵蝕率を+8(1d10->8)した(侵蝕率:55->63)
卜部巽:ホットな戦いだぜ
茶川閂:みんなホットだ
GM:では
GM:---
GM:N湾沖・白楽島
GM:---
GM:N湾沖数十kmに位置する、太平洋上の無人島。
GM:その丸々ひとつを買い切り、会員制の宿泊施設として改造したその場所は
GM:実在さえ疑われる都市伝説として、市民の間で知られている。
GM:朝日の中、島に降り立った君たちが目にするのは
GM:磨き上げられた大理石のアーチ。
GM:色とりどりの花とその間を舞う蝶や蜂鳥。
GM:そして真珠のように輝き聳え立つ、純白の建造物の威容。
茶川閂:(すげぇな。環境保護もクソもねぇ)明らかに原生でない鮮やかな動植物を見ながら。
ホー・ナインス:「こちらが闘士及び聴衆のみなしゃまの宿泊施設、白楽島タワーホテルとなりますです」
ホー・ナインス:「当施設における世界最高峰のサービスを、無償ですべてご利用いただけますですので」
ホー・ナインス:「気兼ねなくフロントにお申し付けくださいませでございます」
卜部巽:「マジかよ。温泉とかあるかな。」
ホー・ナインス:「スパサービス、岩盤温泉、露天温泉、その他諸々合わせまして」
ホー・ナインス:「十二の入浴施設がございますですよ」
卜部巽:「……水着着用義務とか野暮な真似はないよな?」
ホー・ナインス:「??全施設水着着用のものとなっておりますですが……?」
茶川閂:「はいすいませんそうですよね失礼しました~」卜部さんを引きずって後ろに下げる。
卜部巽:「離せ茶川!!畜生!!」
志奈乃鹿折:「……」”クイーン”の姿を探すが見当たらない
GM:君たちがホテルに向かって進んでいくと
GM:入り口周辺の生け垣に囲まれたフロントガーデンに
GM:タキシードやドレス姿の男女が集まっている。
GM:「おお!」「戦士たちのご到着だ!」「ようこそ!」
GM:歓声が君たちを出迎える。
GM:居並ぶ顔の中に、君たちは見覚えある姿を見つけるかもしれない。
GM:国内大手企業の重役、政界の用心。
GM:どこを見渡しても、国内に名だたる超VIPたちばかりだ。
GM:……君たちにとっては予想していたことだが
GM:このイベントはやはりこうした社交場も兼ねた興行となっているらしい。
志奈乃鹿折:「……誰?この人達」
茶川閂:「どいつもこいつも金持ちさ。ネットで調べりゃすぐに写真が出てくるような奴らだ」
卜部巽:「観客だろう。」
卜部巽:「私たちの戦いを賭けの対象にするか、単純にオーヴァード同士の殺し合いを見て楽しむのかは知らんがな。」
卜部巽:「なんにせよ、いい趣味してる。」
茶川閂:「こりゃ、生きて帰るだけでずいぶん有利になりそうだ。後方部隊が忙しくなるぜ」
志奈乃鹿折:「というか……」
志奈乃鹿折:「それだけ著名人を集めて、よく今までUGNに見つからなかったわね」
志奈乃鹿折:「毎年やっているんでしょう?この大会」
吉沢龍剣:「あるいは」
吉沢龍剣:「UGNのお偉方にも金が行き渡ってるっつゥことだろ?」
吉沢龍剣:卜部さんに目配せ
卜部巽:「………」ため息を吐いて天を仰ぐ
志奈乃鹿折:「そうなの?」
茶川閂:「そうかもしれないし、そうじゃないかもしれない」あえてこちらで答えよう。
茶川閂:支部長が答えてしまったら、どちらにしても角が立つ。
茶川閂:「FHはUGNよりずっと前からある組織だ。基本的には後手に回ってる部分が多い」
茶川閂:「ま、俺たち末端にはそこまで関わりのない話さ」
志奈乃鹿折:「……まあ、どうでもいいわ」だいぶ捨て鉢になってる
吉沢龍剣:「よくもまあ、ンなめんどくせえとこで仕事してられんなァ」
吉沢龍剣:「辞めちまえって、いっそ」
卜部巽:「お前が私専属になってくれたら考えてやるよ。」
吉沢龍剣:「んじゃパスだ。体がいくつあっても持たねーだろ」
茶川閂:「引き抜きは勘弁してくださいよ。これでもいい上司なんですから」
卜部巽:「……ま、心配するなって。」
卜部巽:「私が欲に駆られたら”朽木倒”が頭を撃ち抜いてくれる。」
GM:参加者たちが次々に声をかけられる中で……突如!
GM:茶川くんの背後から……気配!
GM:茶川くんは回避判定どうぞ。難易度5。
茶川閂:3dx>=5
DoubleCross : (3R10[10]>=5) → 10[1,8,10]+4[4] → 14 → 成功

GM:めっちゃ気付いた!
???:「ちぇーーすとーー!!」
???:ダッシュで飛び上がり、空中キックを茶川くんの背中に!
茶川閂:すっと避けます。そして、横を通り過ぎたところで胴体を掴む。
???:「ぎゃっ!!」
???:「えへへへ……流石だね」
茶川閂:「勘弁してくださいよ。卜部さんは俺じゃなくてあっち。こんなお偉方にもコナかけてたの?」
茶川閂:完全に卜部痴話喧嘩案件だと思っている。
卜部巽:「いや、初めて会う子だよ。お前の知り合いか?」刀に手を置きながら振り返る
志奈乃鹿折:「……」身のこなしからして驚異に感じなかったので黙ってみている
GM:君が掴んだその人物は
GM:微かに日焼けした肌に、闊達そうな笑顔を浮かべている。
GM:服装は、白のワンピース。
GM:……先日、路地裏でチンピラに絡まれていた娘だ。
???:「あれ……!?もしかして私のこと忘れてる!?」
???:「そんな~……こっちはパパに無理言ったのに……」
???:「超ショック……」
???:掴まれたまま、ぐったりしてる。
茶川閂:「いや、えー……?」
茶川閂:「ごめんごめん! いつ会ったっけ。前の学校の別のクラスだったとか?」そっとおろそう。
茶川閂:ぼんやり会ったことあるなあ、くらいしか覚えていない。
茶川閂:いつだれを助けてやった、なんてことをいつまでも記憶している男ではないのだ。そもそも、ほとんど顔を見れていなかった。
???:「……」
???:ジッと君の顔を見つめ
???:涙を浮かべる。
吉沢龍剣:「オイオイオイオイ」
卜部巽:「オイオイオイオイ」
茶川閂:「いや……はい、すいません」
???:「もういいよ!知らない!」
???:ダッ!走って去っていってしまう。
茶川閂:「あ、ああ~……」
卜部巽:「お前……」
吉沢龍剣:「いや~~~」
吉沢龍剣:「クッッッソだな!今のは!」
卜部巽:「な。」
卜部巽:刀に手を置いたままだ。吉沢もバットを背負っているだろう。
吉沢龍剣:ウンウンと頷く。
志奈乃鹿折:「貴方……」
志奈乃鹿折:「最低ね」さっき似たようなことが在ったので余計に怒っている
茶川閂:「っすね。弁解のしようもないですわ……」
茶川閂:「でも覚えてないのに『君とは前にあった気がするよ』とか言い出す奴の方がひどくないですか?」
志奈乃鹿折:「言い方というものがあるでしょう」思い出して腹が立ってきた
茶川閂:「それは確かに。俺もテンパってたかもしれねぇ」
卜部巽:自分の頭に手をやる。
卜部巽:「……もういいや、追いかけて事情聴いてこい。」
茶川閂:「いいんですか?」
卜部巽:「こういうのは後に伸ばすほど重症化するからな。」
卜部巽:「それに、あの子はここの関係者の可能性が高い。」
吉沢龍剣:「パパがどうとかっつってたな」
卜部巽:「それ。余裕があったら何か探ってこい。」
茶川閂:「なるほど……じゃあ俺行ってきますけど」
茶川閂:「女の子に手当たり次第声かけたりしたら駄目ですからね?」
卜部巽:「なんだとコラ」のしのし歩いてきて肩を組む
卜部巽:そして茶川くんの耳に囁く。
卜部巽:「お前も胴体掴んだ時ちょっと胸揉んだろ。」
茶川閂:「……な」
茶川閂:「なにか言いたそうにしてると思ったら……!!」
卜部巽:「スケベ。」にっと意地の悪い笑みを浮かべる
卜部巽:そして体を寄せ、茶川くんの身体に小ぶりな胸を当てる。
卜部巽:「謝って来いよ~?そんでこれで我慢しとけ。」
茶川閂:「……じゃあ!俺、!行ってくるんで!志奈乃は危なくなったら吉沢さんに助けてもらうように!!」
茶川閂:「あとその気もないのにこういうことするの、他のやつ相手だと結構まずいですからね!?」
志奈乃鹿折:「心配しなくても、卜部支部長がいれば大丈夫よ」
志奈乃鹿折:(……どういうスキンシップなのかしら?)
卜部巽:「あーん?」ぱっと体を離されて
卜部巽:その背を見送る
卜部巽:「……そんなにショック?」
吉沢龍剣:「いやー、そうでもないんじゃねェの?」
吉沢龍剣:ニヤニヤ。
GM:フロントガーデンの隅。
GM:ビーチチェアーに脚を伸ばして
GM:さっきの少女が座っている。
???:「……」
???:帽子を平たく顔に乗せて。「話しかけるな」オーラが全開だ。
茶川閂:「ぜーっ、ぜーっ……やっと見つけた……」
茶川閂:横の地べたにドカッと座り込もう。
茶川閂:「ああ、このアングルだ」得心がいったように。
茶川閂:「さっきは悪かったよ。あの後、ケガはなかったか?」
???:「!」
???:その声に、体を起き上がらせる。
???:目は少し充血したままだ。
???:「……思い出してくれた?」
茶川閂:「ああ、バッチリ」はにかむ。「そういや、似たような服着てたもんな」
???:「……遅いよ!」
???:「前の学校で別のクラスだった?って」
???:「言っとくけど、再開のご挨拶としては、マイナス五百億点くらいあるからね!」
茶川閂:「ごめんなさーい! 何の申し開きもないっす!」
???:「……ふふ」
???:「まあいいや。思い出してくれたし」
???:「がんばって探してくれたのも含めて、チャラにしてしんぜよう」
茶川閂:「ははっ、ありがたき幸せ」
???:くるくると指先で帽子を回しながら
???:ビーチチェアの上であぐらをかく。
茶川閂:「おいおい、お嬢様なんじゃないのか? いいのかよあぐらなんかかいて」
???:「いいのいいの。イベントの間はブレーコーって奴なんだから」
???:「ビミョーに意味違う?まあいいや」
???:「……わたし、香乃。棕櫚小路香乃だよ」
棕櫚小路香乃:「改めてよろしくね。茶川閂くん」
茶川閂:(……棕櫚小路、か)
茶川閂:「うわっ、名字めっちゃ強そうじゃん」
棕櫚小路香乃:「何それ?とぼけなくてもいいって」
茶川閂:「とぼけてねーよ! いや、それもゼロじゃないけど」
茶川閂:「だって、四文字だぜ? 漢字で四文字!」
棕櫚小路香乃:「パパに招待されてきてるんでしょ?ていうか」
棕櫚小路香乃:「わたしがそう頼んだんだし」
棕櫚小路香乃:にまーっと意地悪そうな笑みを浮かべる
茶川閂:「いや、てか、ええ~~~?」
茶川閂:「マジかよ。俺を呼ぶために?」
棕櫚小路香乃:「そ。ビビったでしょ」
棕櫚小路香乃:ドヤ顔で君を見上げる。
茶川閂:「ビビるわ! 普通に考えて呼んだらまずいっしょアンタらからしたらさ!」
棕櫚小路香乃:「UGNとか、FHとかの話?」
棕櫚小路香乃:「知ってるけど、わたしにはカンケー無いもん」
棕櫚小路香乃:「パパだって良いって言ってくれたし」
茶川閂:「まあ、あー、お前はな。いいや、敬語を使うのもバカらしいし」
棕櫚小路香乃:「あ、試合とかめんどくさいでしょ」
棕櫚小路香乃:「そんなので怪我されてもイヤだから、全然棄権とかしていいからね」
棕櫚小路香乃:「こっちは、ただ」
棕櫚小路香乃:「……会いたかっただけだから」
茶川閂:(まあ、棕櫚小路の党首ならUGNの一支部くらいどうとでもパイプは作れるってことなんだろうが…)
茶川閂:「……そんなに? ここまでして?」
棕櫚小路香乃:「……」
棕櫚小路香乃:「ここまでとか、そういうのじゃ……ないし」
棕櫚小路香乃:「わたし、お嬢様だから……これくらいお茶の子さいさいだもん」
棕櫚小路香乃:「深い意味は無いの!麻呂のたわむれじゃ!」
茶川閂:「もぉ~、お嬢様はそうやって民草の心をもてあそぶんだから」
棕櫚小路香乃:「そう!よきに図らってればいいの!わかった!?」
茶川閂:「ははーっ。おおせのままに、香乃さまーっ」
棕櫚小路香乃:「……だから景品とか高望みしないで、怪我しないうちに」
棕櫚小路香乃:「っ」
棕櫚小路香乃:ぐらりと体勢を崩し、椅子から落ちそうになる
茶川閂:「おっと」支えよう。
棕櫚小路香乃:「ご、ごめん……」
棕櫚小路香乃:小さな肩が、君の腕に収まる。
茶川閂:「……」そのままじっと見つめる。
棕櫚小路香乃:「あ……あんま見ないで」
棕櫚小路香乃:「もう、大丈夫だから」
棕櫚小路香乃:体を離して、座り直す
棕櫚小路群雲:「香乃」
棕櫚小路群雲:人々の一群から抜け出し、君たちに近づく。
棕櫚小路群雲:「また薬を飲んでいないな。顔色で分かる」
棕櫚小路香乃:「パパ……」
茶川閂:す、と礼。
棕櫚小路群雲:「……君は」
棕櫚小路群雲:一瞥し、手のひらで制する。
茶川閂:「ええ。この度はご招待いただき、ありがとうございます」
茶川閂:「UGN、N市第八支部所属、茶川閂です」
棕櫚小路群雲:「棕櫚小路群雲だ。」
棕櫚小路群雲:君の手を取り、確りと握手する。
棕櫚小路群雲:「話は聞いたようだな」
棕櫚小路群雲:「娘の我儘で呼びつけてしまい。申し訳ない」
茶川閂:「とんでもありません。我々としても、またとない貴重な機会ですから」
棕櫚小路群雲:「ああ……しかし」
棕櫚小路群雲:「毎年の事ながら、この闘士会は激しい戦いになる」
棕櫚小路群雲:「娘からも聞いているだろうが。君たちにはここで棄権してもらっても構わない」
GM:その表情は穏やかに見えるが
GM:君たちは既に命をかけた「予選」で篩いにかけられている。
GM:少なくとも、ただ呼びつけるにしては辻褄が合わないことに
GM:君は気づくかもしれない。
茶川閂:「……」
茶川閂:(だろうな。そりゃ、娘のワガママだけでUGNを呼ぶほど馬鹿じゃあないだろ)
茶川閂:「ご勘弁ください。せっかく予選を勝ち抜いたのです。こういうときに欲をかくのが市民の特権というもの」
茶川閂:「せめて一獲千金の夢は見ていたいものです。いや、痛い目を見るのが落ちでしょうが」
棕櫚小路香乃:「ああ、予選なんて」
棕櫚小路香乃:「ただの体力テストでしょ。オーヴァードなら誰でも突破できるってやつ」
棕櫚小路香乃:「何?結構貧乏性?」
棕櫚小路香乃:茶化すような口ぶり。
棕櫚小路香乃:冗談や皮肉の気配はない。
棕櫚小路香乃:どうやら本気で『予選』の内容を知らないようだ。
茶川閂:「うるせーな! 実家のローンがまだ終わってねーんじゃ!」
棕櫚小路群雲:「……そうか。君にその覚悟があるなら、それでも構わない」
棕櫚小路群雲:「正直な所を言えば」
棕櫚小路群雲:「私個人としては……君たちに期待している部分もある」
茶川閂:「?」
棕櫚小路香乃:「ちょっと、パパ!茶川くんを焚き付けないでよ!」
棕櫚小路群雲:「……冗談だ」
棕櫚小路群雲:「ともかく、余計な怪我はしないように」
棕櫚小路群雲:「熟慮の上で選択して欲しい」
茶川閂:「ええ。ご配慮、ありがとうございます」
棕櫚小路群雲:「では、失礼する」
棕櫚小路香乃:「じゃあね!ホントに無茶しちゃダメだよ?」
棕櫚小路香乃:「健康が第一なんだから……ホントに」
棕櫚小路香乃:君の方を何度か振り向きながら、群雲に連れられていく。
茶川閂:姿が見えなくなるまでずっと手を振っている。
茶川閂:「……きっかけは俺かぁ」
茶川閂:(棕櫚小路香乃。棕櫚小路群雲。白楽島闘士会。そして『青き隠者の石』……)
茶川閂:「結局、勝たなきゃ何も始まらねーよな。こればっかりはよ」
GM:---
GM:ロイス、購入が可能です
卜部巽:ロイス保留
卜部巽:購入はUGNぼであま!
卜部巽:3dx+1>=12
DoubleCross : (3R10+1[10]>=12) → 8[2,2,8]+1 → 9 → 失敗

卜部巽:ウワー
卜部巽:情報収集に備えて財産は残しておこう。以上!
志奈乃鹿折:同じくロイス保留
志奈乃鹿折:ぼでま!
志奈乃鹿折:2dx>=12
DoubleCross : (2R10[10]>=12) → 8[1,8] → 8 → 失敗

茶川閂:友人 棕櫚小路香乃 〇友情/不安
茶川閂:うーん、ボデマで
茶川閂:3dx+2>=12
DoubleCross : (3R10+2[10]>=12) → 7[1,3,7]+2 → 9 → 失敗

茶川閂:お金がもったいない! やめます
GM:では次のシーンへ。
GM:個別のミドルシーンへと入っていきます

ミドル:志奈乃鹿折

GM:ただし、こちらのシーンでの登場浸蝕値上昇は特殊!
GM:リゾートホテルの癒やされ効果があるため
GM:君たちのレネゲイドも余りストレスを感じません。
GM:1d5で登場することが出来ます。
茶川閂:やったー!
GM:まずは志奈乃さんのシーンから!1d5で登場どうぞ!
志奈乃鹿折:1d5+71
DoubleCross : (1D5+71) → 4[4]+71 → 75

志奈乃鹿折:よし!
GM:---
GM:白楽島タワーホテル
GM:スイートルーム
GM:---
ホー・ナインス:「本戦トーナメントの抽選会は今夜19時となるですので」
ホー・ナインス:「それまで、選手の皆様はおくつろぎくださいませです」
ホー・ナインス:「各種ご入用ございましたらフロントまでどうぞでございますです!」
GM:---
志奈乃鹿折:「くつろぐ、ね……」
志奈乃鹿折:血が登っていた頭も、漸く冷えてきた頃合いだ
GM:君がダブルベッドの上に横たわると
GM:新雪のように、真綿のクッションがふかっと沈み込む。
志奈乃鹿折:「……」制服の上着を脱いで仰向けに身を投げ出す
志奈乃鹿折:「あ……」
志奈乃鹿折:「ふかふか……」
GM:包まれるような感触。世界最高峰のもてなしというのも、あながち嘘ではなさそうだ。
GM:君がそのふかふかを堪能していると
GM:視界の端に影を感じる。
仮面の子供:「……」
仮面の子供:ドアの内側に、既に立っている。
志奈乃鹿折:「……!」咄嗟に身をおこし、砂の散布を始める
志奈乃鹿折:「ノックぐらいしたらどうなの?」
仮面の子供:「……」
仮面の子供:ベッドの上の君に、足音も無く近づいてくる。
志奈乃鹿折:ジャキンッ
志奈乃鹿折:「止まりなさい」ブレードを前に構えて静止を促す
仮面の子供:ぴたりと足を止め
仮面の子供:手を上げる。
仮面の子供:そのまま、頭の後ろに回った紐を取り
仮面の子供:仮面を床に落とす。
仮面の子供:その素顔を、君は知っている。
志奈乃鹿折:「……え?」
仮面の子供:仮面の下から現れるのは、鏡写しのような、君自身の顔。
仮面の子供:「やあ、トゥエルブ」
仮面の子供:「私だよ」
”レフティ・ナイト”:「”レフティ・ナイト”だ」
”レフティ・ナイト”:それは確かに、全滅したはずの
”レフティ・ナイト”:君の仲間。”イエロージャケット”の1人である。
志奈乃鹿折:――有り得ない
志奈乃鹿折:私と、母さん以外は
志奈乃鹿折:あの日に、全員――
”レフティ・ナイト”:「殺されたはずだって?」
”レフティ・ナイト”:「ひどいな。幽霊じゃないよ」
”レフティ・ナイト”:「確かに私はここにいる。君と同じように、生き延びた」
志奈乃鹿折:「一体どうなってるのよ今日は……」剣を構えたまま頭を抱える
”レフティ・ナイト”:「警戒するのは分かるけど」
”レフティ・ナイト”:「剣を下ろして欲しいな。客観的に考えても」
”レフティ・ナイト”:「君と私に敵対する理由はないように思えるけど」
”レフティ・ナイト”:困ったように額をかく。
”レフティ・ナイト”:その髪は、さっぱりとしたショートヘアだ。
”レフティ・ナイト”:逆に言えば、それくらいしか外見上の見分けはつかない。
志奈乃鹿折:「……その判断はまだ下せないわ」
志奈乃鹿折:「でも」ブレードを下ろす
志奈乃鹿折:「貴方には、聞きたいことが山ほどある」
志奈乃鹿折:「答えてくれるんでしょうね、"レフティ・ナイト"」
”レフティ・ナイト”:「もちろん」
”レフティ・ナイト”:「どこからでも聞いて欲しい。君は大事な妹なんだから」
”レフティ・ナイト”:ベッドの側の椅子に座り込む。
志奈乃鹿折:「ちょっとばかり製造番号が古いからって、姉ぶらないで」
”レフティ・ナイト”:「はは、謝るよ」
”レフティ・ナイト”:肩をすくめて笑う
志奈乃鹿折:少し距離を離して向き直る
志奈乃鹿折:「まず第一に」
志奈乃鹿折:「貴方は何故生きているの?」
志奈乃鹿折:「どうやって生き残ったわけ?」
”レフティ・ナイト”:「……あの実験」
”レフティ・ナイト”:「”イエロージャケット”という計画の目的は、知ってるだろ」
”レフティ・ナイト”:「複製体の多角的運用」
志奈乃鹿折:「ええ、けれども」
志奈乃鹿折:「計画は失敗に終わった」
”レフティ・ナイト”:「そう、そこまでは君もよく知るところだ」
”レフティ・ナイト”:「ところが、実際には並行してもう一つのコンセプトがあった」
志奈乃鹿折:「もう一つのコンセプト?初耳ね」
志奈乃鹿折:"マスターバスタード"もその件について言及していなかった
”レフティ・ナイト”:「それは、各役割に最適化された同シンドロームのオーヴァードが」
”レフティ・ナイト”:「同じ能力を出発点に、どう分化、成長していくかという経過観察だ」
”レフティ・ナイト”:「”先鋭化”とでも言うのかな」
志奈乃鹿折:「……それは」
志奈乃鹿折:「『イエロージャケット』の運用方針と真っ向から対立するんじゃないの?」
志奈乃鹿折:「画一化された能力の大量生産こそが複製体の利点でしょう?」
”レフティ・ナイト”:「そうだね、だからこそ」
”レフティ・ナイト”:「私たちは実験部隊だったんだよ」
”レフティ・ナイト”:「最初から破綻を前提に……矛盾する2つのコンセプトを」
”レフティ・ナイト”:「同時にデータにする」
”レフティ・ナイト”:「本当に……ああ。馬鹿馬鹿しい」
”レフティ・ナイト”:皮肉げな笑みを浮かべる。
”レフティ・ナイト”:「どこまでが制御できて、どこで制御できなくなるのか」
”レフティ・ナイト”:「彼らにとっては、その破綻の水際こそが大事だったんだろう」
志奈乃鹿折:「彼ら……」
志奈乃鹿折:「それは、"マスターバスタード"?それとも母さん?」
”レフティ・ナイト”:「……誰がどこまで知っていたかなんて、私にも分からない」
”レフティ・ナイト”:「ただ、ハッキリしていることは」
”レフティ・ナイト”:するりと上着を脱ぐ。
志奈乃鹿折:「何を……ッ!」
”レフティ・ナイト”:胸には深々と抉られた傷跡、そして
”レフティ・ナイト”:それを強引に塞ぐ、皮膚から飛び出した金属部品。
”レフティ・ナイト”:「再構成したんだ」
”レフティ・ナイト”:「致命傷を受けた臓器を、いくつかね」
志奈乃鹿折:ここまでの錬成能力は、私にはない
志奈乃鹿折:形だけならともかく、臓器の機能まで再現するなど……
”レフティ・ナイト”:「本来の私たちには備わっていない機能だったけれど」
”レフティ・ナイト”:「前線歩哨の”ナイト”には、その素養があった。ということかな」
”レフティ・ナイト”:「……いいかな。あんまりまじまじ見られるのも」
”レフティ・ナイト”:「ちょっと恥ずかしいんだけど……」
志奈乃鹿折:「あ……ええ、私も、見ていて気持ちのいいものではないわ」
”レフティ・ナイト”:「そうだよね。よいしょ」
”レフティ・ナイト”:再び上着を着直す。
”レフティ・ナイト”:「これが私が生き延びた理由。他には?」
志奈乃鹿折:「じゃあ……この武闘会に参加した理由は?」
志奈乃鹿折:「貴方も……母さんを追っているの?」
”レフティ・ナイト”:「……イエスだ」
”レフティ・ナイト”:「私の中には、今も母さんへの憎しみがある」
志奈乃鹿折:「憎しみ……」
”レフティ・ナイト”:「何故あの時、逃げ出したんだ。命が惜しいだなんて」
”レフティ・ナイト”:「そんなの」
”レフティ・ナイト”:「私たち全員死にたくなかったに決まってるだろ……!!」
志奈乃鹿折:「……」
”レフティ・ナイト”:「……それでも、あの人となら怖くないと信じて」
”レフティ・ナイト”:「”イエロージャケット”はみんなそのつもりでいたんだ……!」
”レフティ・ナイト”:膝の上の握り拳が震える。
”レフティ・ナイト”:指の隙間に、血が滲んでいる。
志奈乃鹿折:「そう……」
”レフティ・ナイト”:「……ああ……ごめん」
”レフティ・ナイト”:「少し、熱くなっちゃったな」
志奈乃鹿折:「やっぱり、これも『先鋭化』なのかしらね」
志奈乃鹿折:「私は……母さんを憎めなかったから」
”レフティ・ナイト”:「……そうか」
”レフティ・ナイト”:「それが君の生き延びた理由なんだろうね」
”レフティ・ナイト”:「母さんとの繋がりが薄い。それはきっと良いことだ」
志奈乃鹿折:「私が死んで、母さんが生き残るなら」
志奈乃鹿折:「別に、それでも良かった」
志奈乃鹿折:「だけど生かされた」
志奈乃鹿折:「なら、きっと母さんは私にまだしてほしいことがあるんだって」
志奈乃鹿折:「そう……思ってたのに……」
”レフティ・ナイト”:「パラドクスだね」
”レフティ・ナイト”:「本来君は、母さんとの繋がりが薄い」
”レフティ・ナイト”:「だけど”イエロージャケット”としての目的意識だけが生きている状態だ」
志奈乃鹿折:「貴方は違うの?」
”レフティ・ナイト”:「……私には、”イエロージャケット”としての意識なんてものはもう無いよ」
”レフティ・ナイト”:「あの人を、この憎しみのままに殺したい」
”レフティ・ナイト”:「でも君の状態も、君自身にとっては深刻な問題だというのは分かる」
”レフティ・ナイト”:「だから、そう」
”レフティ・ナイト”:「どちらが母さんを殺しても、私たちが啀み合うようなことは無いようにしたいんだ」
”レフティ・ナイト”:「私たちはもう、この世界で生き延びた最後の姉妹なんだから」
志奈乃鹿折:「貴方が、貴方他自身の感情で、母さんを殺すというのなら」
志奈乃鹿折:「それは、貴方の物語だわ」
志奈乃鹿折:「私に止める権利はない」
志奈乃鹿折:「けど」
志奈乃鹿折:「今更誰かに譲る気もない」
”レフティ・ナイト”:「……抜け駆けするつもりはないよ」
”レフティ・ナイト”:「成り行き次第で、どうなるかは分からないからね」
志奈乃鹿折:「ええ、どちらが先に目的を達成しても恨みっこなし」
志奈乃鹿折:「そこに異論はないわ」
”レフティ・ナイト”:「この闘士会という部隊も、皮肉が効いてる」
”レフティ・ナイト”:「”闘士”らしく、フェアに行こう」
”レフティ・ナイト”:「……そして」
”レフティ・ナイト”:「君と一緒に、その先を歩けることを」
”レフティ・ナイト”:「私は祈ってるよ」
志奈乃鹿折:「………え」
志奈乃鹿折:「一緒?…………何故?」
”レフティ・ナイト”:「あんまりショックな顔をされると」
”レフティ・ナイト”:「こっちも落ち込むなあ……」
志奈乃鹿折:「貴方、さっきから感じていたけど」
志奈乃鹿折:「年上アピールが一々うっとおしいわ」
”レフティ・ナイト”:「手厳しい妹だなあ」
”レフティ・ナイト”:「分かった。年上アピールはナシにする。出来るかどうかはわからないけど。とにかく気をつける」
”レフティ・ナイト”:「ふふ」
志奈乃鹿折:「間違っても貴方を姉さんとは……」
志奈乃鹿折:「あ……」
志奈乃鹿折:「……もう一つ教えなさい」
”レフティ・ナイト”:「なんだい?トゥエルブ。」
志奈乃鹿折:「それ、やめて」
志奈乃鹿折:「私達はもう『イエロージャケット』じゃない」
”レフティ・ナイト”:「はいはい、了解」
”レフティ・ナイト”:お手上げのようなジェスチャー
志奈乃鹿折:「……名前は?」
”レフティ・ナイト”:「私の?」
志奈乃鹿折:「母さんからもらった名前……それが嫌なら、自分でつけたのでもいい」
志奈乃鹿折:「私は"エチュード"志奈乃鹿折」
”レフティ・ナイト”:「……母さんから?」
志奈乃鹿折:「……あるでしょ?」
”レフティ・ナイト”:「名前……名前か、色々使ってるからな」
”レフティ・ナイト”:「これっていうのは特に……それより、今の話」
”レフティ・ナイト”:「母さんが名前を付けた”イエロージャケット”がいるっていうのは初めて聞いた」
志奈乃鹿折:「え……」
志奈乃鹿折:「そう……なんだ……」
”レフティ・ナイト”:「誰のことだい、それ」
”レフティ・ナイト”:「ルークの2人のことかな。彼女たちは特によく働いていたから」
志奈乃鹿折:「……私」
”レフティ・ナイト”:「?」
志奈乃鹿折:「私よ。志奈乃鹿折は、母さんが付けた名前」
”レフティ・ナイト”:「……」
”レフティ・ナイト”:「なんだって?」
志奈乃鹿折:「私はてっきり、皆持っているものだと……」
志奈乃鹿折:「そう……私だけなんだ……」
”レフティ・ナイト”:「……いや、まあ」
”レフティ・ナイト”:「母さんも、そういう気まぐれを起こすことは、あるんじゃないかな」
”レフティ・ナイト”:「別に君だけとは限らないけどね」
”レフティ・ナイト”:「私も全員に確かめたわけではないし、第一、私たち個々人は余り話す機会も無かったから」
志奈乃鹿折:「まあ、貴方は持ってないってことはわかったわ」
”レフティ・ナイト”:「……」
”レフティ・ナイト”:「それが、何?」
”レフティ・ナイト”:「え、待ってくれよ。そんなことで偉そうな顔されても」
”レフティ・ナイト”:「名前なんてただの記号付けだろ?」
志奈乃鹿折:「偉そうになんかしてません」
”レフティ・ナイト”:「してるだろ」
志奈乃鹿折:「してない」
志奈乃鹿折:「……悔しいの?」
”レフティ・ナイト”:「悔しい?まさか、いやあ、強いて言えば哀れみの気持ちはあるけどね」
”レフティ・ナイト”:「やっぱり末端の”ポーン”で母さんとの繋がりも薄いと」
”レフティ・ナイト”:「取るに足らない記憶まで引っ張り出して自分を特別扱いしたいわけだ」
志奈乃鹿折:「……」
志奈乃鹿折:「そうね、"価値の高い駒"のナイトとは違って」
志奈乃鹿折:「ポーンにはそういう繋がりが必要だったのかしらね」
”レフティ・ナイト”:「……そう」
”レフティ・ナイト”:「きっと、それだけの事だよ、ああ」
”レフティ・ナイト”:「私も言い過ぎたかな……ごめん」
”レフティ・ナイト”:「その認識が君にとって大切なら、それでもいい。私に君の思いを踏みにじる権利なんて無いからね」
”レフティ・ナイト”:「これからの事もある。お互いを尊重していこう」
志奈乃鹿折:「……言われなくてもわかってるわ」
志奈乃鹿折:「私も……少しムキになった」
”レフティ・ナイト”:「……よかった」
”レフティ・ナイト”:君に微笑みかけて、立ち上がり
”レフティ・ナイト”:「話せてよかったよ。それじゃあ」
”レフティ・ナイト”:「幸運と健闘を」
”レフティ・ナイト”:ドアから出ていく。
志奈乃鹿折:「あ、でも」呼び止める
”レフティ・ナイト”:「?」
志奈乃鹿折:「名前は、決めておいて」
志奈乃鹿折:「これからも生きるのなら、必要だと思う」
”レフティ・ナイト”:「……」
”レフティ・ナイト”:「そうだね。ああ。確かに。」
”レフティ・ナイト”:「分かった。考えておくよ」
志奈乃鹿折:「……うん」
”レフティ・ナイト”:背中を向けて、表情を見せないまま答えて
”レフティ・ナイト”:扉を閉める。
GM:---
GM:シーンを終了します。
GM:ロイス、購入が可能。
志奈乃鹿折:姉を名乗る者/レフティ・ナイト/親愛/対抗心○/ロイス で所得
志奈乃鹿折:ボデマ!
志奈乃鹿折:2dx>=12
DoubleCross : (2R10[10]>=12) → 7[3,7] → 7 → 失敗

志奈乃鹿折:残念

ミドル:卜部巽

GM:続いてインターバルシーン
GM:卜部さん参りましょう。登場は1d5!
卜部巽:1d5+63
DoubleCross : (1D5+63) → 2[2]+63 → 65

GM:---
GM:白楽島リゾート・ビーチエリア
GM:---
GM:君たちを予選突破させた仮面の子供の招待は志奈乃鹿折の「姉妹」、”レフティ・ナイト”だった。
GM:彼女からその報告を聞き、君はその真意や危険性を確かめるべく
GM:吉沢龍剣を探していた。
GM:旧知の間柄、こんな時彼女がどこに来て何をしているかなど、君にとっては凡そ予想はつく。
吉沢龍剣:「よォ~、チビ助」
吉沢龍剣:「楽しそうなことやってんなァ。ちょっとお姉ちゃんも一緒に遊ばせてくれよ。な?」
吉沢龍剣:ほとんど紐としか言えない過激な水着に豊満なボディを揺らしつつ
吉沢龍剣:屈み込んで眼の前の少年に視線を合わせている。
金髪巻き毛の少年:「へ……あ、あの」
金髪巻き毛の少年:「ボク…………」
金髪巻き毛の少年:眼のやり場に困っておろおろしている。
卜部巽:生温い潮風が黒髪を揺らす。
卜部巽:「何してんだよ。」
卜部巽:その背後から声をかける吉沢には及ばないが長身の女性。
卜部巽:ワイシャツ一枚しか羽織っていない。その下に、黒いビキニを着用している。
吉沢龍剣:「向こうの岩陰に楽しいゲームが……あァ?」
卜部巽:「お前しか楽しくねえだろうが、それ。」
吉沢龍剣:「うるせッ!コラ!」
吉沢龍剣:「余計な時に入ってくんじゃねェ!見りゃ分かんだろ!ナンパだよナンパ!」
卜部巽:「ほら、逃げろ。もう捕まんなよ。」
卜部巽:「捕まったら腰砕けるまで絞られんぞ」
吉沢龍剣:「何を絞られるっつゥんだよ!アタシは全年齢版健全吉沢サンだぞコラ!!」
吉沢龍剣:「あ~~ッ!」
GM:目を離したスキに少年は母親らしき人物の元に
GM:……険しい視線を感じる。
吉沢龍剣:「うおっ、やべえ!逃げんぞ!」
卜部巽:その腕を捕まえる「………話がある。」
吉沢龍剣:「……あァ?」
卜部巽:そういって吉沢を人目につかない岩陰に引きずり込む。
吉沢龍剣:「……ハッ」
吉沢龍剣:「なんだよ。結構強引になったんじゃねェの」
吉沢龍剣:「巽ちゃん?」
吉沢龍剣:ニタっとした笑みを近づける
卜部巽:「………っ」
卜部巽:「今回はそういうのじゃねえって。」
卜部巽:目線をわずかにずらす
卜部巽:「それに口説くんならもっとうまくやる。」
吉沢龍剣:「言うほど上手くねえけどなお前、結局色仕掛けか力押しだし」
卜部巽:「お前だけには言われたくねえ」むっとした顔になる。
吉沢龍剣:「ハハッ!だわな!」
吉沢龍剣:「話っての、おおよそ見当付くぜ」
吉沢龍剣:「ウチのクライアントの話だろ」
卜部巽:岩陰。人々の喧騒が遠く聞こえる。
卜部巽:卜部は辺りを見回した後、適当な岩に腰を下ろした。
卜部巽:「……知ってたのか。あの仮面の下の顔。」
吉沢龍剣:「まァな。割と面食らってたんだぜ。あの港の時から」
吉沢龍剣:「本人が何にも言わねェからこっちも詮索しなかったが」
吉沢龍剣:「あの”クイーン”とか言うのが出てきて、いよいよこっちも聞かねえことにゃアいかなくなっちまった」
吉沢龍剣:「他人の都合に関わるなんざ面倒くせえけど。他人の都合に振り回されんのはもっとクソだ」
卜部巽:「………」
卜部巽:それが、吉沢が未だにどの勢力にも与ない理由なのだろう。
吉沢龍剣:「案外すんなり話してくれたぜ。あの女は”母親”、要するにあいつらクローンの親株だとよ」
吉沢龍剣:「4年前の”ジシン”がらみのやつらだそうだ」
卜部巽:「聞いてる。そのほとんどがあの戦いで死んだってこともな。」
吉沢龍剣:「親株が指揮を取り、子がそれに従う。で、親株が戦意を失ったときのために」
吉沢龍剣:「『保険』がかかってた」
吉沢龍剣:「……親殺しだ」
吉沢龍剣:「それにあいつらは引っ張られてるんだと。今もな」
卜部巽:「………どの世界にもクソ野郎はいるもんだな。」
吉沢龍剣:「全部聞いたところで、アタシにとっちゃどうでもいい話だってのは変わらねェ」
吉沢龍剣:「呪いだの愛だの、ンなことはテメー1人で決めてろって話だろ」
吉沢龍剣:「自分独りにしか、決められねえんだから」
吉沢龍剣:「お前はどう思う?」
卜部巽:「私らには何も言う権利も筋合いもないって訳か。」
吉沢龍剣:「アタシらには縁遠い話題だろ」
吉沢龍剣:「……殺したいくらい。愛したり、愛されたりとか」
吉沢龍剣:「一回くらいシてみたいと思うのは、あるけどな」
吉沢龍剣:「お前はどうだよ」
卜部巽:「………。」
卜部巽:無言のまま、吉沢に歩み寄り
卜部巽:その隣に腰を下ろす。
卜部巽:「殺し殺されなんていくらでもしてきたがよ。」
卜部巽:「………絶対に殺したくない奴だっている。」
卜部巽:吉沢の肩に頭を置く
卜部巽:「………いい女とか、」
卜部巽:「友達とかな。」
吉沢龍剣:「ハハッ」
吉沢龍剣:その黒髪を、長い指がなぞる。
卜部巽:「…………。」また、身を寄せる
吉沢龍剣:「UGN(そっち)行って……よかったな、お前」
吉沢龍剣:「あの頃は、好き勝手暴れまわるだけで、気づかなかったけど」
吉沢龍剣:遠い日々を思い起こすように目を細める。
吉沢龍剣:「向いてるよ。お前は」
卜部巽:「……向いてる?」
吉沢龍剣:「優しいんだよ」
吉沢龍剣:「アタシはそういう風にはなれないけど」
吉沢龍剣:「誰か守って欲しいやつがいたら。お前の方に寄越すことにする」
卜部巽:「………お前だって優しいだろ。」
卜部巽:優しく自分の髪を撫でていた手に頬を当てる。
吉沢龍剣:「ハハハッ」
吉沢龍剣:「巽ちゃんがそう言うんなら……そうかもなァ」
吉沢龍剣:「さて、と」
吉沢龍剣:「いつまでも支部長さまがンなとこでシケこんでてもマズいだろ」
吉沢龍剣:「アタシから言えるのは、アタシは受けた依頼を最後までやりきる」
吉沢龍剣:「クライアントの事情も、そっちの事情も知ったこっちゃねェよ」
卜部巽:「………じゃ、やりあうかもな。」
吉沢龍剣:「お優しい巽ちゃんにゃ悪りィけど」
吉沢龍剣:「アタシは嬉しいぜ」
吉沢龍剣:どこまでも好戦的に、挑発的に
吉沢龍剣:肉食獣の瞳が君を見据えている。
卜部巽:「………。」吉沢の手を握る
卜部巽:「もう少しだけ。」
卜部巽:「まだ、時間あるから。」
吉沢龍剣:「ほんとお前……」
吉沢龍剣:「色々下手だけど」
吉沢龍剣:「こういうのだけは上手いんだよな」
吉沢龍剣:「……甘えてくるのは」
吉沢龍剣:手を握り返して、暫くの間
吉沢龍剣:君と並んで海風に耳をすます。
卜部巽:「………優しいな、お前。」
卜部巽:今だけは、二人で暴れていたあの頃に戻ったように。
卜部巽:傍に親友の体温を感じながら、海を眺める。
GM:---
GM:ロイス購入が可能!
卜部巽:ロイスは保留
卜部巽:購入は強化素材
卜部巽:3dx+1
DoubleCross : (3R10+1[10]) → 5[3,5,5]+1 → 6

卜部巽:無理!以上!

ミドル:茶川閂

GM:では次のシーン!
GM:インターバル、茶川くん!!
茶川閂:はーい!
茶川閂:69+1d5
DoubleCross : (69+1D5) → 69+1[1] → 70

茶川閂:よしよし
GM:---
GM:白楽島リゾート・スイートルーム
GM:---
GM:さて君は現在超豪華リゾートホテルの最高峰スイートルームへ宿泊している。
GM:この機を逃せば、生涯に二度と無いかもしれない経験だ
GM:その時間をどうやって過ごしているかは、君の自由!
GM:ビュッフェパーティに顔を出してみてもいいし、12のスパを巡ってみてもいいし、専門の一流セラピストスタッフによる全身マッサージを受けてもいいだろう。
茶川閂:そうですねぇ
茶川閂:非常時の避難経路と絡めて建物とか島内の構造をザっと確認して
茶川閂:実際にうろうろしてみようとすると思います。
GM:実直!チルドレンの鑑。
茶川閂:チームが外様の助っ人と支部長ですからね。こういうのは下っ端の仕事!
茶川閂:そして半分くらいは探検気分だ
GM:では様々なおもてなしも余所に、職務を真っ当している君の元に
GM:抜き足差し足で……忍び寄る影!
茶川閂:何奴!
???:「こそこそ……こそこそ~」
???:「だ~れ~だ!」
???:君の後ろから、目を塞ごうとする!
???:素人動きなので簡単に躱せます。
茶川閂:おとなしくやられよう。
茶川閂:「むむむ……こんなことしてくる奴は一人しか知らねぇな」
茶川閂:「棕櫚小路香乃! 貴様じゃ~ッ!」
???:「あはははは!」
棕櫚小路香乃:「正解正解、大正解」
棕櫚小路香乃:「通りすがりの香乃ちゃんなのでした!」
棕櫚小路香乃:爛漫な笑顔を君に向けている。
棕櫚小路香乃:「さっきから見てたらさ、あっちいったりこっちいったりコソコソしちゃって」
棕櫚小路香乃:「それもUGNっていうやつのお仕事なの?」
茶川閂:「半分はな。もう半分は探検」
茶川閂:「せっかくこんなすげーとこ来たんだしさ。色々見て回りたいって思うのは普通だろ?」
棕櫚小路香乃:「そお?ふーん」
茶川閂:「そうそう。どこがおススメとかある? てか、毎年来てんの?」
棕櫚小路香乃:「毎年っていうか、私はいっつもここで過ごしてるから」
棕櫚小路香乃:「……もうなんとも思わないかな」
茶川閂:「へー。いつもって、ずっと?」
茶川閂:「じゃああの時、街に出てたのは結構珍しかったのか」
棕櫚小路香乃:「そ。二週間に一回だけ、お手伝いさんがN市まで買い物に連れてってくれるけど」
棕櫚小路香乃:「それ以外はずっとこの島にいるの」
茶川閂:「そうだったのか……」
棕櫚小路香乃:「特別な設備がないと、私の体、生きていけないんだって」
棕櫚小路香乃:「……ふふ」
棕櫚小路香乃:「あはは!ウソウソ!」
棕櫚小路香乃:「冗談だよーん。本気にした?」
茶川閂:「……ハァーッ!?」
茶川閂:「心配して損したわ!!」
棕櫚小路香乃:「ごめんごめん、ま」
棕櫚小路香乃:「冗談なのは最後のとこだけだけどね。別に死ぬわけじゃないの」
棕櫚小路香乃:「ただ放って置くと頭痛がひどくて……治る見込みも無いのはホント」
棕櫚小路香乃:「別にいいけどね……命あっての物種って言うし」
茶川閂:「……そうか。で、タマになら外出も大丈夫ってわけね」
茶川閂:「しっかし、災難だったなお前も。たまの楽しみにN市にでたらあんなチンピラに絡まれるとは」
棕櫚小路香乃:「……あー、あれ?」
棕櫚小路香乃:「正直言うと、ちょっとドキドキしてた」
茶川閂:「おいおい。もしかしてお手伝いさんの目を盗んで脱走したとかか?」
棕櫚小路香乃:「あはは!大正解!すごい!エスパーみたい!」
棕櫚小路香乃:「このおしとやかな外見からは想像もつかないでしょ~?」
茶川閂:「ウソこけこんにゃろ」けらけら笑っている
棕櫚小路香乃:「あんなことになるの初めてだったから」
棕櫚小路香乃:「うわーこれからどうなるんだろう!って心の底でドキドキしてた」
棕櫚小路香乃:「本当、パパには悪いし、バカだな―って自分でも思うけど」
茶川閂:「そんなアトラクション的な!? マジ危ないところだったんだぞアレ。いや本当に」
棕櫚小路香乃:「えー、いいじゃん!だってあんな目にあったおかげで」
棕櫚小路香乃:「君に会えた」
茶川閂:「たまたま通りがかっただけだっての」
棕櫚小路香乃:「偶然だから、すごいことだと思わない?私は思ってる」
茶川閂:「……それはあるかもな。世の中の人間関係なんて偶然ばっかりだ」
棕櫚小路香乃:「この島から出られない代わりに、パパは私に色んなことを教えてくれたけど」
棕櫚小路香乃:「茶川くんみたいなのは、知らなかった」
棕櫚小路香乃:「ね!あの力って一体何?」
茶川閂:「ええ? オーヴァードなんて見飽きてるだろ。毎年やってんだろ? 闘士会」
茶川閂:「ていうか……逃げろっつったろ!影で見てたの!?もしかして!?」
棕櫚小路香乃:「えへへ…実は」
茶川閂:「危機感がなさすぎる……!」
棕櫚小路香乃:「兵法だよヒョーホー!」
棕櫚小路香乃:「逃げたと見せかけて、スキを見てやっつけてやろうかと……」
茶川閂:「やっつけられねーよ! あとから気づいたけど、あいつらも全員オーヴァードだったんだからな!?」
棕櫚小路香乃:「私だって、ワーディング効かない体質なんだよ?」
棕櫚小路香乃:「ワンチャンあるでしょ?」
茶川閂:「あるかなぁ~?????」
棕櫚小路香乃:「あるの!」
茶川閂:「はいはいわかったわかった」
茶川閂:「で、あー……俺の力ね」
茶川閂:手を握ったり開いたりする。
茶川閂:「俺の力は俺にもよく分かってねーんだなこれが」
棕櫚小路香乃:「よく分かってない?」
茶川閂:「ああ。まあコントロールできてるし、そう危ないもんではないんだろうな。」
茶川閂:「ガクジュツテキな価値はありそうだけど」
棕櫚小路香乃:「何それ~」
棕櫚小路香乃:「私のこと、誤魔化そうとしてない?」
棕櫚小路香乃:頬を膨らませる。
棕櫚小路香乃:「シンドロームとかは?何ブリードのどれそれとか」
茶川閂:「してねーよ!」
茶川閂:「ピュアのウロボロスってことになってるんだけど、もしかしたら違うかもしれないみたいな話もされたことがあるんだ」
棕櫚小路香乃:「ふんふん。ピューッと人が飛んでくのは、オルクスっぽい感じもあるよね。バロールとか?」
棕櫚小路香乃:興味深そうに頷いている。
棕櫚小路香乃:「その説明は誰にされたの?UGNの人?」
茶川閂:「そう。アメリカのすげーデカい研究所だった」
茶川閂:「なにかが少し違ったら、実験動物みたいになってそこで暮らしてたかもな。」
茶川閂:「香乃と似たようなもんだ。俺に頭痛はねーけどな!」
棕櫚小路香乃:「……ふーん」
棕櫚小路香乃:「そだね、特別扱い仲間だ」
茶川閂:「まあ、今でもそこにはときどき通ってるんだけど。案外来月とかにはポロっと全部解明されて」
茶川閂:「来年とか再来年には、俺みたいな能力のやつがいっぱいいるかもしれねーしな」
棕櫚小路香乃:「……わかんないでいて欲しいな」
棕櫚小路香乃:俯いて呟く
棕櫚小路香乃:「せっかく会えたんだもん」
茶川閂:「ああ、仲間だもんな」
茶川閂:「お前の病気も、そんなふうにパーッと治ればなぁ……」
棕櫚小路香乃:「あ……」
棕櫚小路香乃:「ごめんね。いくらワガママでも、ちょっと酷いよね」
棕櫚小路香乃:「私が同じこと言われたら、ふざけんな!って言うよ」
棕櫚小路香乃:「……ごめん」
棕櫚小路香乃:肩を落とす
茶川閂:「いや、病気とは全然違うでしょそれは!」大げさな手ぶり。
茶川閂:「俺はこれで不便なこと、ひとつもないからね」
茶川閂:「アメリカまで行くの、経費だぜ!? つまりタダ! 旅行みてーなもんさ」
棕櫚小路香乃:「でも……怖くないの?自分の中に、わからない物があるっていうの」
棕櫚小路香乃:「それって、いつか爆発するかもしれないんだよ」
棕櫚小路香乃:「自分でも、何がなんだかわからない内に……」
茶川閂:「……そうかもな。それはそうさ」
茶川閂:「俺も最初はそう思ったよ。でも違うんだ。俺だけじゃなくて、普通のオーヴァードだってそう思ってる」
茶川閂:「それに、普通の人間だってそうだ」
茶川閂:「普段思ってもないことを、いらいらしてる時に口走ったりとかさ。誰だってそういう、自分では制御できない何かを抱えてるんじゃないかな」
棕櫚小路香乃:「……じゃあ」
棕櫚小路香乃:「私も茶川くんも……普通、なのかな」
茶川閂:「香乃。俺たちが特別なのは、特別な事情があるからじゃない」
茶川閂:「自分のことを、この世に一人しかいない人間だって自分で認めてあげるからなんだ」
茶川閂:「特別な事情はとっかかりにはなるけど、そこがゴールってわけじゃないんだな。特別であるってことは、つまり普通のことで……」
茶川閂:「ん? かっこつけようとしたらよく分からなくなってきた」
棕櫚小路香乃:「あはは」
棕櫚小路香乃:「でも、うん」
棕櫚小路香乃:「気持ちは伝わった。嬉しいよ。すっごく」
茶川閂:「マジか。頭いいな~お前」
棕櫚小路香乃:「やっぱり、会えてよかったな」
棕櫚小路香乃:「ね」
茶川閂:「な」
棕櫚小路香乃:「……運命だって、思ってもいい?」
茶川閂:「なに言ってんだ。お前がこの島に呼び出したんだろ?」
茶川閂:「……でもまぁ……うん」
棕櫚小路香乃:「……はぁ~~~っ」
棕櫚小路香乃:「茶川くんさあ」
棕櫚小路香乃:「モテないでしょ」
棕櫚小路香乃:ジトッとした目つき。
茶川閂:「はぁ~~~~~!? このあと! このあと運命って言おうとしました!」
茶川閂:「このあと運命って認めようとしたんで~~~~~!」
棕櫚小路香乃:「ダメ。タイミングが悪いんだよね」
棕櫚小路香乃:「モテ男の呼吸じゃな~~い」
茶川閂:「……タイミングが悪いのは、あるかもなぁ」
棕櫚小路香乃:「でしょ!」
茶川閂:「もう少しタイミングが良かったら、お前ももう少し危ない目にあって反省してくれたと思うぜ」
棕櫚小路香乃:「またそういう事言う!ホントモテなさそう!」
棕櫚小路香乃:「……まっ、女の子の扱いはおいおい反省してもらって。ちょっと見に行かない?」
棕櫚小路香乃:背中に腕を組んで、君の前に出る
茶川閂:「ん? 別にいいけど」
茶川閂:「なにを?」
棕櫚小路香乃:「へへへ……」
棕櫚小路香乃:「優勝賞品」
GM:---
GM:君は香乃に連れられて
GM:ホテルの裏手からスタッフ用扉を通り……業務用のエレベーターへ。
棕櫚小路香乃:「ほら!こっちこっち!」
棕櫚小路香乃:有無を言わせぬ強引さで、君の手を引いていく。
茶川閂:「え? これアリなの? 合法のヤツ?」引っ張られている。
棕櫚小路香乃:「いいのいいの。私がルールだ!」
茶川閂:「かしこまりました……とほほ」
棕櫚小路香乃:「この大会だって、そもそも私が退屈しないようにってパパが始めたんだから」
棕櫚小路香乃:「今となっちゃ、知らない人たちもワラワラ観に来るようになったけどね」
茶川閂:「発想が古代ローマ」
棕櫚小路香乃:「昔から格闘技とか、大好きなの!ワクワクするでしょ!わかんない?」
茶川閂:「いや、わかるぜ。俺も結構好きだよ……ガチの殺し合いじゃなけりゃな」
茶川閂:「オーヴァードさぁ~、治るからって結構すぐ人体をメチャクチャにしだすんだよな。結構ビビるよ、いまだにね」
棕櫚小路香乃:「大丈夫大丈夫」
棕櫚小路香乃:「専用の医療スタッフもいるし、大怪我にはならないようにしてあるから」
棕櫚小路香乃:「死人なんて見たことないよ。当たり前だけど」
茶川閂:「ならいいんだけど」
GM:エレベータはやがて最上階へと辿り着く。
GM:音もなく、スムーズに扉が開く。
棕櫚小路香乃:「……静かにね」
棕櫚小路香乃:足音を立てないように、ゆっくりと絨毯敷きの廊下を進んでいく。
茶川閂:(やっぱり駄目な奴じゃん!)
茶川閂:「まあそれなりにな。これでも正規の訓練は受けてる」後に続こう。
棕櫚小路香乃:シックな黒塗りの扉の前に立ち止まり
棕櫚小路香乃:備え付けられた電子ロックをちょいちょい指差す
GM:RC判定で難易度8
GM:成功すれば解除できます
茶川閂:ふるぜー
茶川閂:5dx+1
DoubleCross : (5R10+1[10]) → 8[1,2,2,4,8]+1 → 9

茶川閂:成功!
GM:ギリ成功!
GM:それなりに複雑な警備システムだが
GM:そもそもここまで入ってこれる人間が限られるためか
GM:ウロボロス能力者であれば、影を潜り込ませて然程手間なく開くことが出来るだろう。
茶川閂:(いやこんな重要なとこ俺任せ!?)解除に成功する。
茶川閂:「開いたぜ」コソコソ喋る。
棕櫚小路香乃:「やたっ!」
棕櫚小路香乃:「おじゃましまーす……」
棕櫚小路香乃:部屋に入っていく
茶川閂:(俺たち、失格になったりしねーだろーな……?)そう思いつつも後に続く。
GM:無骨な書棚が並んだ、落ち着いた雰囲気の部屋だ。
GM:どうやら書斎らしい。
棕櫚小路香乃:「ここ、パパの書斎なの。私も入るのははじめてだけど」
棕櫚小路香乃:「賞品はいっつもここに保管してあるんだって。ほらあのウィーンっていうやつ」
茶川閂:「あのウィーンっていうやつな」
茶川閂:「俺も映像で見たぜ……確かにこんな部屋だった」
棕櫚小路香乃:「……茶川くん」
茶川閂:「ん?」
棕櫚小路香乃:「もしここでさ、あの石が手に入ったら」
茶川閂:「……ああ」
棕櫚小路香乃:「棄権しようよ。やっぱり」
棕櫚小路香乃:真剣な表情だ。
棕櫚小路香乃:「それが、一番いいよね。多分」
茶川閂:「なんだ、格闘技は好きなじゃなかったのか? ……あー、」
茶川閂:「まあ、穏便に済ませられるならそれに越したことはないよ。そう思ってる。それは間違いない」
棕櫚小路香乃:「でしょ……じゃあ」
棕櫚小路香乃:「私は向こう探すから、茶川くんはこっちね」
棕櫚小路香乃:「あのウィーンっていうの、どうやって動かすのかな……うーん」
棕櫚小路香乃:書斎の奥にのこのこ入っていく
GM:残された君は、1人考える
GM:「白楽島闘士会」の実態を探るに当たって
GM:主催の個人的な空間に意図せず入り込めたということは
GM:君にとっては大きなチャンスだ。
GM:PCや資料棚など、手がかりになりそうなものはいくらでもある。
GM:どこから手を付けるかは、君次第だ。
茶川閂:(そうだ。ここでキモになる情報を握れりゃあ、任務はこれで終わったようなもんだ……)
茶川閂:(けど、現物までパクっちまうのはまずい。そのあとこの島に取り残されて、一番に疑われるのは香乃だ)
茶川閂:(パッと調べてサッと退散したいぜ……できるかなぁ~)
GM:知覚判定、難易度6。
GM:成功すれば「白楽島闘士会」についての手がかりを得ることが出来ます。
茶川閂:判定!
茶川閂:3dx+1
DoubleCross : (3R10+1[10]) → 10[3,7,10]+1[1]+1 → 12

茶川閂:成功!
GM:では君は資料棚のひとつから
GM:これまでの大会の運営や、それに繋がる顧客のリストなどを見つける事ができる。
GM:……その中には、UGN幹部複数名の名前もあり
GM:やはり単純に摘発するには一筋縄で行きそうもない。
GM:ともかく、どう使うかは別として、君は大きな手がかりを手に入れることになった。
茶川閂:(ビンゴ! 良くも悪くも……こりゃ写真を撮るのもまずい。記憶だけしておくのが安全だな)
GM:……すとん。
GM:バインダーの間から、一枚の写真が床に落ちる。
茶川閂:「あん?」拾い上げよう。
GM:そこには香乃が写っている。
GM:いつもと同じ、白いワンピースを着て、町中で笑っている。
茶川閂:「……」
GM:しかし、君はどこか違和感を覚えるかもしれない。
GM:それは写真自体への違和感だと気付く。
GM:プリントの端が僅かによれて、劣化している。ずいぶん古い物らしい。
GM:裏面には199?/7/11とある。20年以上前の日付だ。
茶川閂:(なんだこりゃ。どうなってやがる……)
棕櫚小路香乃:「……くん」
棕櫚小路香乃:「茶川くんってば!」
茶川閂:「うおっ!?」
棕櫚小路香乃:「こっちは全然ダメ、手がかりなし」
棕櫚小路香乃:「ルパーン三世みたいにはいかないっぽい。あーあ」
棕櫚小路香乃:つまらなそうにソファに腰を下ろす
茶川閂:「あ、当たり前だろ? ここにこれただけで充分奇跡的だっての……」
茶川閂:とっさのことで写真はジャケットのポケットに入れてしまっている。隙を見てバインダーに戻さなければ……
棕櫚小路香乃:「どうすればいいかな……そうだ」
棕櫚小路香乃:「茶川くんが床ごと引っ剥がしちゃうとか!」
茶川閂:「いやバレるわ!」
棕櫚小路香乃:「上手く隠せばバレないバレない!」
棕櫚小路香乃:「ワンチャンあるって!」
茶川閂:「あのな!」
茶川閂:「そもそもの話。景品を盗んじまったら、たぶん真っ先に疑われるのはお前だぜ」
棕櫚小路香乃:「……お、怒られるのは、嫌だけど」
棕櫚小路香乃:「友達が怪我しないなら、それでいいの!」
茶川閂:「ここに『青き隠者の石』があるって知ってるのは、お前だけなんだぞ?」
茶川閂:「そんで、俺たちはそれを受け取ったらさっさと帰るかもしれないんだぜ」
茶川閂:「そしたらもう助けてやれない。この島へくる方法を俺たちは知らないんだから」
棕櫚小路香乃:「……」
棕櫚小路香乃:「それくらい、しないとさ」
棕櫚小路香乃:「友達だって……思ってくれないでしょ?」
棕櫚小路香乃:不貞腐れたように、ソファの上で体育座り。
茶川閂:「なに言ってんだお前」
茶川閂:「アホか?」横に座る。「友達でもなけりゃ、こんなとこまで一緒に探検なんか来るかよ」
棕櫚小路香乃:「……ホントに?」
茶川閂:「本当だよ」
茶川閂:「それとも、『やっぱ友達たるものこれくらい当然だよね~』とか言ったら焼肉とか奢ってくれるのか?」
棕櫚小路香乃:「……ふふ」
棕櫚小路香乃:「そっか」
棕櫚小路香乃:「そうじゃ、ないよね」
棕櫚小路香乃:君のとなりで頷く。
茶川閂:「そうそう」立ち上がる。「さ、時間があるなら下の回を案内してくれよ」
茶川閂:「あるだろ?『始めてくる人はここに行きがちだけど本当はこっちの方がいい』みたいな穴場スポット」
棕櫚小路香乃:「オッケー。ここのことなら知り尽くしてますから!」
棕櫚小路香乃:「夕日がすっごく綺麗に見える岬があるんだ。もうすぐ見頃だから」
茶川閂:「OK、楽しみだ」
棕櫚小路香乃:「行こ!」
棕櫚小路香乃:立ち上がって、また君の手を引きぐいぐいと歩き出す
茶川閂:今度はされるがままでなく握り返そう。
GM:……そうして君は水平線に沈む燃えるような夕陽を香乃と眺め
GM:部屋へと戻った。写真は、胸のポケットの中に。
GM:---
GM:シーン終了。ロイス&購入が可能です。
茶川閂:応急手当キット~!
茶川閂:3dx+2
DoubleCross : (3R10+2[10]) → 9[4,6,9]+2 → 11

茶川閂:かいました! 使います!
茶川閂:3+2d10
DoubleCross : (3+2D10) → 3+17[10,7] → 20

GM:中々上物だ
茶川閂:高級なキットだった。さすがだぜ
茶川閂:ロイスはN感情を執着に変更します。
茶川閂:以上!

本戦トーナメント:一回戦

GM:全員登場だ!
GM:浸蝕は依然1d5上昇です
卜部巽:1d5+65
DoubleCross : (1D5+65) → 4[4]+65 → 69

卜部巽:リゾート最高!
茶川閂:70+1d5
DoubleCross : (70+1D5) → 70+3[3] → 73

茶川閂:なんてすばらしい施設なんだ
志奈乃鹿折:1d5+75
DoubleCross : (1D5+75) → 1[1]+75 → 76

志奈乃鹿折:ヨシ!
GM:---
GM:白楽島タワーホテル・スイートルーム
GM:---
GM:本戦トーナメントの組み合わせ抽選会はもう間もなく。
GM:君たちは昼間に手に入れた情報を擦り合わせるべく、支部長である卜部の部屋に集まっていた。
卜部巽:「お前、そんなとこまで行ってたのか!」茶川くんに
茶川閂:「いやー、これも日ごろの行いですね。がはは」
卜部巽:「日頃の行いがいい奴はそんな泥棒まがいの事しねーよ。」
志奈乃鹿折:「ずんぶん危ない橋を渡ったわね、下手すれば全員失格よ」
茶川閂:「分かってますよ! その点は反省してますって。ていうか俺は窃盗止めた側ですからね、マジで」
卜部巽:「住居侵入は止めなかったと」
茶川閂:「いや、実父の書斎入るの初めてとかマジで言ってんの? って感じでしたね……」
卜部巽:「……まーいいや。ホント、気を付けろよ。」
茶川閂:「すいません、軽率でした」
卜部巽:「下手すりゃここから上が飛んでたんだからさ。」茶川くんの首を指でなぞる
茶川閂:「うわっなんで急に触るんすか」
卜部巽:「無防備なんだよ。この。」くりくりと首筋を撫でる
茶川閂:「ウギャーッ!」
卜部巽:「で、そうだ。鹿折ちゃん。」
志奈乃鹿折:「何かしら、卜部支部長」
卜部巽:「例の子の話。」
茶川閂:「”レフティ・ナイト”だったか」
志奈乃鹿折:「……」
卜部巽:「”母親を殺す”のが目的って言ってたけど。」
卜部巽:「これは複製体に埋め込まれたプログラムなのかな。」
卜部巽:「それとも……自分の意思?」
卜部巽:志奈乃の目を見つめながら問う
志奈乃鹿折:「プログラム、というと少し違うかもしれないけど」
志奈乃鹿折:「レフティ・ナイトの場合は、自分の意志だと思うわ」
志奈乃鹿折:「彼女は母さんを憎んでいる」
志奈乃鹿折:「それは本来、私達が持ち得なかった感情だから」
卜部巽:「………。」
志奈乃鹿折:「私達にかけられた親殺しの呪い」
志奈乃鹿折:「正確な命令は"汝の最も愛するものを殺せ"」
志奈乃鹿折:「まあ、命令の衝動を『憎しみ』と勘違いしている可能性も」
志奈乃鹿折:「捨てきれないかもしれないけど」
卜部巽:「愛してるのに、殺すの?」
志奈乃鹿折:「愛してるから、殺す。というケースも、世の中にはあると聞くわ」
卜部巽:「君は。」
卜部巽:「鹿折ちゃんはどうなの。」
志奈乃鹿折:「私は……」
志奈乃鹿折:「私は、わからない」
志奈乃鹿折:「他の姉妹と違って、私はあの時衝動に呑まれきらなかったの」
志奈乃鹿折:「だから、一人だけ……今となってはその言い方は正確ではないけど、生き残った」
志奈乃鹿折:「でも、生き残った後に何をすればいいのか、私は何も知らなかった」
志奈乃鹿折:「母さんがいない世界でどう生きればいいのか、誰も教えてはくれなかった」
志奈乃鹿折:「だから、母さんの最後の命令に縋ったのかもしれない」
卜部巽:「……命を奪ったらさ。」
卜部巽:「もう戻ってこないよ。」
卜部巽:「鹿折ちゃんがその後に愛し方を知っても、出来なくなる。」
志奈乃鹿折:「……」
志奈乃鹿折:「…………知ってる」
卜部巽:「だったら、」
卜部巽:>吉沢龍剣:「呪いだの愛だの、ンなことはテメー1人で決めてろって話だろ」
卜部巽:>吉沢龍剣:「自分独りにしか、決められねえんだから」
卜部巽:脳裏に親友の言葉が蘇る
卜部巽:「……」思わずソファーから腰を上げていた自分に気づき、
卜部巽:「ごめん、余計な事言いかけちゃった。」
卜部巽:そっと座りなおす
志奈乃鹿折:「いえ、ありがとう。卜部支部長」
志奈乃鹿折:「実を言うと、母さんと会って、会いたくなかったって言われた時」
志奈乃鹿折:「少し……ほっとした」
志奈乃鹿折:「もしかしたら、母さんは死にたくて……でも自分の手では死ねなくて」
志奈乃鹿折:「あんな命令を下したのかもって、思っていたから」
志奈乃鹿折:「もしも彼女がジャームと化していたのなら、そういうこともあるかもって」
志奈乃鹿折:「…………」
志奈乃鹿折:「もし、今から戻れるのなら」
志奈乃鹿折:「私は、戻りたい」
志奈乃鹿折:「だけど、母さん自身がもし”もう戻れない”ものになっていたのなら」
志奈乃鹿折:「終わらせるのは、私でありたい」
志奈乃鹿折:「それを見極めるために、私はもう一度あの人の前に立つわ」
卜部巽:「………分かった。」
卜部巽:「変なこと聞いてごめんね。でも、」
卜部巽:「剣を貸すには必要なことだから。」
卜部巽:そういって志奈乃に微笑む。
志奈乃鹿折:「気にしないで。言葉が足りないことは自覚しているわ。最近よく言われるし……」
志奈乃鹿折:「ありがとう、巽さん」
茶川閂:口をはさむことなどなにもなかった。だからこの人が支部長なのだ、ということを改めて感じる。
茶川閂:「あ、全然関係ない話なんだけどさ。なにをすればいいのかわからないって、今も?」
志奈乃鹿折:「そうね……」
志奈乃鹿折:「まだ決めてはいないけど、色々探してはいるわ」
茶川閂:「いいことじゃん。これから殺さずになんとかなるにせよ、パーッとぶっ殺すにしせよ、まあそこは志奈乃の決めることだと思う」
茶川閂:「でもまあ、この闘士会で一区切りつくだろ? それで物語が終わるみてーに人生も終わるわけじゃないんだからさ」
茶川閂:「これからやりたいこととか、いろいろ考えればいいと思うぜ」
志奈乃鹿折:「ええ、むしろそこから始まるのだもの」
志奈乃鹿折:「…………」茶川くんをじっと見る
茶川閂:「……なんだよ」
志奈乃鹿折:「いえ、薄々感じてはいたけれど」
志奈乃鹿折:「聞いていたのと、かなり違うわね、貴方」
志奈乃鹿折:「先輩の話だと……」
茶川閂:「いやだから」疑わしげに見ている。「誰に何を聞いたの……?」
志奈乃鹿折:「ああ、そういえば言ってなかったわね」
志奈乃鹿折:「私の先輩……楠一重よ、知ってるでしょ?」
茶川閂:「あ……」
茶川閂:「あいつか~~~~~~」
茶川閂:生きている、という喜びと、仕方のない奴だという諦観が入り混じった声。
志奈乃鹿折:「今思えば、先輩の人物評を真に受けた私も迂闊だったわ……」
茶川閂:「そういう評価なのね……」
志奈乃鹿折:「『軽薄で神経逆撫でする男』で……その後なにか言ってたけど、何だったかしら……」
茶川閂:「いやちゃんと話聞いてやれよ」
茶川閂:「まあ、なんだ。俺も志奈乃のことけっこう誤解してた」
志奈乃鹿折:「そう?どんなふうに思われてたのかしら」
志奈乃鹿折:「今後の参考に、是非聞いておきたいわ」
茶川閂:「もっとなんつーのかな、お硬いっつーか冷たいっつーか」言葉を選んでいる。
茶川閂:「そうだな。与えられた役割とか、そういうのに縛られてると思ってた」
茶川閂:「違うんだな。お前なりにその……一人の人間として、ちゃんと生きてるんだな」
志奈乃鹿折:「ちょっと前までは、事実そんな感じだったと思うけど」
志奈乃鹿折:「まあ、空っぽの人形でも、拾って詰め込んで行くものがあれば」
志奈乃鹿折:「それなりに読める物語になる」
志奈乃鹿折:「そう思うようになっただけよ」
茶川閂:「そうか」うっすらと笑みを浮かべている。彼女は間違いなく、信頼に値する仲間だ。
GM:時計の針は進み、そろそろメインホールに向かわなくてはならない。
卜部巽:「………。」豪奢な掛け時計に目を向ける。もうすぐ19時。
茶川閂:「おっと、もうこんな時間か。結構話しこんじまったな」
志奈乃鹿折:「そろそろ抽選の時間ね」
茶川閂:「志奈乃。貴重品とか一応持ってった方がいいぞ。それか部屋の倉庫に入れとくか」
志奈乃鹿折:「子供扱いしないで、そういう所だけは先輩の評価を信用するわ」
茶川閂:「はいはい、どうせ軽薄で神経を逆なでする男ですよ~……」
卜部巽:「鹿折ちゃん、こっちもちょっと準備するから先行ってて。」
志奈乃鹿折:「では、先に行っています」「遅れないようにね、茶川くん」部屋を出ていく
茶川閂:「……」
茶川閂:「で、なんの話すか。卜部支部長」
卜部巽:「………。」ちょっと目を丸くする
卜部巽:「なんで分かったの?」
茶川閂:「いや……だいたいわかりますよ」
茶川閂:「ていうか支部長、こういうときは意外とキッチリしてるタイプじゃないですか」
茶川閂:「直前にちょっと準備するとかじゃなくて、最初に部屋ついたときに済ませておくタイプ」
茶川閂:「違います?」
卜部巽:「お前はほんと、人のことよく見てるよな。」
卜部巽:「………。」部屋を歩き回りながら
卜部巽:「お前の友達の話。」
卜部巽:「香乃ちゃんだっけ?」
茶川閂:「ああ、はい」
茶川閂:「どうかしましたか? ……いや、そりゃしますか。どこが気になったんです?」
卜部巽:「あの賢者の石やら、お前の拾ってきた写真やら、この島を離れられない体質やら。」
卜部巽:「たぶんさ、この妙な会合の核心に近い存在だと思う。」
茶川閂:ぼりぼり頭を掻く。「ですよね、やっぱり」
卜部巽:「……本当に万一だけど」
卜部巽:「あの子が、父親も含めて。私たちが倒さなくちゃいけない存在だったら、どうする?」
茶川閂:「濁さないでくださいよ」
茶川閂:「殺せるかどうか、でしょ?」
卜部巽:「………うん。」
茶川閂:「いや、なんつーか……ナメてたんですよ。あの子のこと」
茶川閂:「そもそも、また会うとか考えてなかったですし。」
茶川閂:「会ったら会ったでこんな状況じゃないですか どう考えてもお嬢様だし、今後別の会う機会があるとも思えないし」
茶川閂:「だからまあ、縁はないんだぜってのをハッキリさせたかったんで……あんな、突き放すようなこと言ったんですけど」
茶川閂:立ち上がっていたのを、深くソファに座る。
茶川閂:「結局こうなっちまうんだもんなぁ。なるほど運命だ」
茶川閂:「……そのときは」うつむく。「すいません。お願いしてもいいですか」
茶川閂:「俺には少し……難しいかもしれません。迷惑をかけます」
茶川閂:「出来るだけ頑張るんで。とどめは、ちょっと……」表情は見えない。
卜部巽:「……そうか。」
卜部巽:「お前はさ。」茶川の座っているソファの背もたれに手を置く
卜部巽:「いつも正しい選択をする。」
卜部巽:「私はそこを買っている。」
茶川閂:「そんなん当たり前じゃないすか。」
茶川閂:「間違えることは悪いことじゃない。でも、進んで間違えたい奴は少ないでしょ」
卜部巽:「でも私が好きなのは、」そっとソファの後ろから茶川の体を抱きしめる。
茶川閂:「っ……」
卜部巽:「『俺には少し……難しいかもしれません。迷惑をかけます』って言えるところだ。」
卜部巽:「お前の判断ならそうそう間違えはしない。頼られたら、胸を貸してやるよ」
茶川閂:「なに言ってんすか。いつも頼ってますよ……」しばらくは、されるがままにしている。
卜部巽:何秒経ったのか、何十秒経ったのかは分からない。
卜部巽:やがて体を離して、ベッドに置いてた剣を拾って腰に差す
卜部巽:「そ・れ・と」
卜部巽:茶川の前にやってきて
茶川閂:「は? なんすか」おおむねいつもの茶川だ。
卜部巽:「もし必要ならこっちの胸も貸してやるよ。」
卜部巽:にっと笑いながらワイシャツの襟を引っ張る
卜部巽:「お前は人見る目があるくせに女の扱いはからきしだからよ~」
卜部巽:「少しは練習したほうがいいんじゃねーか?ん?」
茶川閂:「えんがちょ」
茶川閂:とっさに目をそらし強がりのような罵倒をほざく。「うるさい人だな……!」
茶川閂:「ほら、時間ないでしょ。さっさと行きましょ」立ち上がる。
茶川閂:「あんまりウザい絡み方するなら、卜部おばさんって呼びますからね」
卜部巽:「その呼び方したら訓練場で死ぬ寸前までしごいてやるからな」
卜部巽:「頼りたくなったら言えよ。」耳元に意地の悪い声で囁いて
卜部巽:部屋を出ていく
茶川閂:(ケッ……せっかく正しい選択ができることも評価してもらえてたのに)
茶川閂:(さっそく間違いを犯すところだった。危ない危ない……)
茶川閂:ぴしゃりと自分の頬をはたいて、支部長の後に続く。
GM:---
GM:白楽島タワーホテル・メインホール
GM:---
GM:絢爛な様相のホールには、豪奢な礼服を纏った観客達が所狭しとひしめきあい
GM:壇上の君達を興奮の眼差しで見つめている。
ホー・ナインス:「お集まりのみなしゃまに、本戦の内容についてせつめーいたしますです!」
ホー・ナインス:「本戦は予選通過の全8組によるワンデートーナメントでおこないますです」
ホー・ナインス:「試合はこちら建物地下の特設リングでおこなわれ」
ホー・ナインス:「各試合、3ダウン制、つまり3回のリザレクト反応が確認された選手がKOとなりますです」
ホー・ナインス:「一対一の勝ち抜け方式で勝者を争います。みなしゃまのご健闘をいちどー期待し、おいのりするものです」
ホー・ナインス:「それではさっそくおまちかね!」
ホー・ナインス:「トーナメントの組み合わせを発表するでございますです!」
GM:ごごごごご
GM:ナインスの背後に巨大なボードがせり上がり
GM:黒服たちが一斉に垂れ幕を下ろす。

GM:Aブロック・一回戦第一試合
GM:”スペクター”チーム VS 桑島チーム

GM:Bブロック・一回戦第一試合
GM:神城特選チーム VS ”腐尸星”

GM:Cブロック・一回戦第一試合
GM:吉沢チーム VS ギルドチーム

GM:Dブロック・一回戦第一試合
GM:UGN第八支部 VS ”クイーン”

GM:---
GM:場内がざわめく。並んでいる名前はいずれも国内外に名を轟かせる巨大組織のものだ。
GM:”神城グループ”、”ギルド”、そしてFHの”スペクター”、”腐尸星”。
GM:しかし君たちと明日当たるのは、そのどれでもない。
GM:”クイーン”。そのシンプルなコードだけが、対戦表には記されている。
志奈乃鹿折:「……」対戦表をじっと見つめる
卜部巽:「いきなりかよ。」
茶川閂:「よかったじゃねえか。早速だぜ」
志奈乃鹿折:「ええ……」
志奈乃鹿折:「望むところよ」
”レフティ・ナイト”:「大変なことになってしまったね」
”レフティ・ナイト”:「けれど士気は落ちていないようで、安心した」
”レフティ・ナイト”:壇上で君たちへと近づく。
志奈乃鹿折:「あら、居たのね」
”レフティ・ナイト”:「酷い言い草だなあ。私だって明日戦うんだよ?」
”レフティ・ナイト”:「お二人にはご挨拶が遅れたね。私がレフティ・ナイト」
”レフティ・ナイト”:「この子の姉……はダメだったかな。とにかく先行機さ」
茶川閂:「おう、よろしく。茶川閂だ」
卜部巽:「こりゃどうも。卜部巽だ。”ウォークライ”の方がいいか?」
志奈乃鹿折:「せいぜい健闘を祈るわ」そっけなく
茶川閂:「おいおい、どうした志奈乃。喧嘩でもしたのか?」
志奈乃鹿折:「別に、誰にだってこんなよ。私は」
”レフティ・ナイト”:「あはは。私の態度が気に入らないんだって」
”レフティ・ナイト”:「私としてはそういう所も、可愛いと思うけれど」
”レフティ・ナイト”:「ああ、健闘と幸運を。ちゃんと生き延びるんだよ」
志奈乃鹿折:「『生き延びる』だけじゃないわ。ちゃんと勝ち上がるのだから」
”レフティ・ナイト”:「……そうか。そうだね」
志奈乃鹿折:「悪いけど、貴方に順番を回すつもりはない」
”レフティ・ナイト”:「ああ。もちろんそのつもりで戦ってくれ」
”レフティ・ナイト”:「けれどとにかく無理だけはしてはいけないよ。折角再会出来て、すぐお別れになるのは悲しい」
志奈乃鹿折:「…………」
”レフティ・ナイト”:「さて、行こうか吉沢さん。明日のことも話し合わないと」
志奈乃鹿折:「ねえ、正直な所を聞きたいのだけど」呼び止める
”レフティ・ナイト”:「…?どうかしたのかな?」
志奈乃鹿折:「勝算……あると思う?」
志奈乃鹿折:「貴方と私、どちらの場合でもよ」
”レフティ・ナイト”:「……」
”レフティ・ナイト”:ぱし、と君の肩に手を置く。
”レフティ・ナイト”:「あるさ!必ずある!」
”レフティ・ナイト”:「私たちは、あの日からずっとあの人を殺すことを考えてきた」
”レフティ・ナイト”:「その日々はきっと報われる」
”レフティ・ナイト”:「けれど、そういう質問をするということ自体」
”レフティ・ナイト”:「君の中にはそれを確信できていない躊躇いがあるということだ」
”レフティ・ナイト”:「正直、危ういと感じる」
志奈乃鹿折:「……いいえ」
”レフティ・ナイト”:「?」
志奈乃鹿折:「決着は付けるわ。それが、貴方の望む形になるかは保証できないと言うだけ」
”レフティ・ナイト”:「……まさか」
”レフティ・ナイト”:「殺さないつもりなのか?」
志奈乃鹿折:「場合によるわ。私はまだ、母さんの真意を確かめていない」
志奈乃鹿折:「それに、私だって勝算はある」
”レフティ・ナイト”:「真意なんて……そんなのただひとつだろうに」
”レフティ・ナイト”:「あの人は私たちを裏切った!私の半身達を引き裂いたんだぞ?」
志奈乃鹿折:「そうね、貴方はそれでいいでしょう。憎むには十分な理由よ」
志奈乃鹿折:「でも私には、そうする必要がある、それだけ」
”レフティ・ナイト”:「そうか。君にとっては大したことでもないのかな」
”レフティ・ナイト”:「……繋がりの薄い君にとっては」
”レフティ・ナイト”:「いいよ。どうとでもすればいい。君のやり方は尊重するよ」
”レフティ・ナイト”:「そんな生半可な考え方で母さんに刃が届くとは思えないけど」
志奈乃鹿折:「……ねえ、貴方、チェスのルールは知ってるかしら?」
”レフティ・ナイト”:「いきなり何?」
”レフティ・ナイト”:怪訝な顔をする
志奈乃鹿折:「知らないの?私達の名前のルーツだもの、知らないわけ無いわよね?」
”レフティ・ナイト”:「知ってるけど、それがどうしたんだよ」
志奈乃鹿折:「チェスではね」
志奈乃鹿折:「"ポーン"だけが、"クイーン"に成り代わることができるのよ」
志奈乃鹿折:フフン、と得意げに笑う
”レフティ・ナイト”:「!」
”レフティ・ナイト”:「何が言いたいのかな。どういうつもりで」
”レフティ・ナイト”:身を乗り出そうとする。
吉沢龍剣:「やめろ」
吉沢龍剣:金属バットが遮る。
卜部巽:「はいストップ」
卜部巽:こちらも間に入る
志奈乃鹿折:「……」
吉沢龍剣:「取っ組み合いしてェンなら、明日にしろ、明日に」
”レフティ・ナイト”:「は!」
”レフティ・ナイト”:「その機会が巡ってくるとは、思えないけどね」
”レフティ・ナイト”:「行こう吉沢さん」
”レフティ・ナイト”:壇上を降りて、去っていく
志奈乃鹿折:「すいませんでした、巽さん」レフティ・ナイトの後ろ姿を見送り
卜部巽:「いいよいいよ。」
卜部巽:志奈乃さんに笑顔を向けて
卜部巽:「じゃあな吉沢。」吉沢に向き直る
吉沢龍剣:「おゥ。せいぜい気合入れろよ」
吉沢龍剣:一言だけそう言って、笑って去っていく。
卜部巽:「へっ。言われなくても。」不敵な笑みを浮かべて見送る。
茶川閂:「俺たちも行きますか。それとも、一回戦の相手に啖呵切ってくか?」
茶川閂:クイーンの姿を探します。
GM:”クイーン”は今に至るまで
GM:全く姿を見せていません。
GM:君たちの前に現れたのは、予選直後のあの時が最後です。
志奈乃鹿折:「いいえ、必要ないわ。探すのも手間だし」
卜部巽:クイーンがいないことを気がかりに思いながら
卜部巽:「行くか。明日に備えて休もうぜ。」
卜部巽:「あ、鹿折ちゃんは一緒に温泉行く?それともプールとかどう?」
志奈乃鹿折:「ええ……」
志奈乃鹿折:「そうね、それもいいかしら」
茶川閂:「ホントにそれだけで済むかなぁ……志奈乃、ビックリすることがあったら大声で助けを求めるように」
GM:きらびやかな前夜会もそこそこに、君たちはホールを後にする
GM:扉を出た所で1つの影が近づいてくる。
卜部巽:「?」そちらを見る
棕櫚小路群雲:「第八支部の皆さん、少しいいだろうか」
棕櫚小路群雲:数名の黒服を伴って声をかける
棕櫚小路香乃:「よっ」
棕櫚小路香乃:父親の後ろから顔を出す
茶川閂:「っ! 棕櫚小路さん……と、香乃か。よっ」
卜部巽:「……ええ、いいですよ。」
棕櫚小路群雲:「そう身構えないでもらいたい」
棕櫚小路群雲:「娘が少し、話をしたいらしい」
茶川閂:「香乃が? 俺は勿論かまいませんが」二人を見る。
卜部巽:「なるほど、そういうことでしたか。」
卜部巽:「私たちも構いませんよ。」にっと余所行きの笑顔を棕櫚小路群雲に向ける
志奈乃鹿折:(どうやら不法侵入の件はバレていないようね……)
棕櫚小路群雲:「時間は取らせませんので……礼を言います」
棕櫚小路香乃:「茶川くん、明日、頑張ってね!」
茶川閂:「おう、頑張る頑張る」ガッツポーズ
棕櫚小路香乃:「えーっと……言いたいことはそれだけなんだけど」
茶川閂:「ハハ、本当に少しだな」
棕櫚小路香乃:「私の方は……ちょっと、体調良くなくってさ」
棕櫚小路香乃:「明日の本戦、観られないかもしれないんだよね」
棕櫚小路香乃:しょんぼりと目を伏せる
茶川閂:「おいおい……大丈夫か?」
茶川閂:「ちゃんと安静にしてろよ。お前ちょっとわんぱくすぎるぞ」
棕櫚小路香乃:「全然平気だって!でもパパがうるさくて……っ」
棕櫚小路香乃:頭を抑える。
棕櫚小路群雲:「…!香乃!」
棕櫚小路群雲:隣で支える。
茶川閂:「……」その様子をじっと見ている。
茶川閂:どうやら、本当に大事にされているようだ。
棕櫚小路香乃:「……と、とにかく、さ」
棕櫚小路香乃:「約束……してね」
棕櫚小路香乃:「死んじゃったりしたら……嫌だよ……」
茶川閂:「当たり前だよ、俺だって死にたくねーわ。マジすぐ降参するからね」
茶川閂:「なんなら、見られなくて助かったかも。かっこ悪いしな!」笑う。
茶川閂:「お前も死んだりしねーだろうな? 頼むぜ、マジで」
棕櫚小路香乃:「……」
棕櫚小路香乃:そっと、小指を差し出す
棕櫚小路香乃:「約……束……」
茶川閂:「う」
茶川閂:おずおずとこちらも差し出そう。
茶川閂:「恥ずかしいな、コレ……おう。約束な」
棕櫚小路香乃:「ゆーびきーりげーんまん……」
棕櫚小路香乃:「ふふ……友達とはじめて、ゆびきりしちゃった」
茶川閂:「そりゃ光栄だ。約束、守らなくちゃな」
棕櫚小路香乃:「私も……頑張る……」
棕櫚小路香乃:「っ……またね、茶川くん」
茶川閂:「ああ、またな。香乃」
棕櫚小路香乃:黒服に連れられていく。
棕櫚小路群雲:「……」
棕櫚小路群雲:一礼してこちらも去っていく。
茶川閂:こちらもお辞儀をして見送ろう。
志奈乃鹿折:見よう見まねでお辞儀する
卜部巽:「……お大事に。」
卜部巽:お辞儀をして、二人と黒服が去ったあたりで口を開く
卜部巽:「病気については何にも聞いてないんだよな?」
茶川閂:「そうですね。この島から出ると、頭痛がひどくなる……ということしか」
卜部巽:「……この島の医療機関が優秀なのか。それとも、」
卜部巽:「この島自体に秘密があるのか。」
茶川閂:「それもどこまで正しいか分かったもんじゃないですが。」
茶川閂:「あの子が全部知らされてるってのはあり得ないでしょうし」
茶川閂:「結論は出せませんけども。とにかく、まずは闘士会を勝ち抜くしかないですよ」
卜部巽:「……だな。」
卜部巽:「じゃ、休むか。」
卜部巽:「……連れてきた私に言う権利なんてないかもしれないけど、死ぬなよ。」
茶川閂:「なに言ってんすか。そっちこそ死なないでくださいよ」
卜部巽:「ばーかやろ。易々とくたばるタマじゃねーよ。」
卜部巽:茶川の手を取り、小指を絡める
卜部巽:「それとも指切りしないと不安か?」
卜部巽:「針の代わりに呑ましてやるのはこの剣だがな。」
茶川閂:「不安なのはそっちもでしょ」
茶川閂:きゅ、と緩く小指を握り返し、するりと指を離す。
GM:「死人が出ることはない」という香乃の言葉。
GM:実際、君が覗き見た資料の中にも、大会中の死亡者についての記録はなかった。
GM:しかし、この会場内に漂う不穏の気配を
GM:君たちは既に感じ取っていたのかもしれない。
GM:---
GM:翌朝
GM:白楽島タワーホテル・スイートルーム
GM:---
”クイーン”:……夢を見る。
”クイーン”:何度も何度も、同じ夢を。
”クイーン”:私を見つめる、36の瞳。
”クイーン”:その目に殺意の火が灯った時、私は思った。
”クイーン”:(ああ、やっぱり)
”クイーン”:(生ぬるい結末など、待っているはずは無かったのに)
”クイーン”:真っ先に切っ先を向けた、この子は”セブン”。
”クイーン”:他の子よりも食いしん坊で能天気。
”クイーン”:その喉笛を裂いた。
”クイーン”:次に向かってくるのは、”ルーク”の2人。
”クイーン”:時々隠れて、2人っきりになりたがる。
”クイーン”:その腕を切り落として、目玉を貫き、首を折った。
”クイーン”:これで終わって欲しい、そう何度祈っても
”クイーン”:染み付いた反射機構は繰り返される。
”クイーン”:――そして最後に、”トゥエルブ”が残る。
”クイーン”:1番優しくて、1番の甘えん坊。
”クイーン”:「私は、何をすればいいの?」、彼女が問う。
”クイーン”:分からない。何も分からない。私には、もう。
”クイーン”:答えを求められることの恐ろしさに、私は逃げ出す。
”クイーン”:……。
”クイーン”:…………。
”クイーン”:………………。
”クイーン”:「……ん」
”クイーン”:体を起こす。いつもと同じ、最悪の朝。
”クイーン”:ベッドの傍らの眼鏡を手に取る。
”クイーン”:レンズの内側に微かに映る、自分の顔。
”クイーン”:もう全ては、終わったことなのに。
”クイーン”:「どうして……今更……」
”クイーン”:そこから先を飲み込んで、眼鏡をかける。
”クイーン”:「…………支障はありませんから」
”クイーン”:「人の部屋に……無断で立ち入るのは……マナー違反かと……」
”クイーン”:カーテンの裏側に立つ者に、視線を送る。
???:「非礼を詫びます。”ファースト・レディ”」
???:小柄な背丈の影が、鈴の鳴るような声を返す。
”クイーン”:「その呼び名も……余り好きではないです……」
???:「ではなんとお呼びすれば?」
”クイーン”:「……他人に呼ばれる事自体……好きではないので」
”クイーン”:「あなたの計画に支障はありませんよ……成功は……約束します」
???:「信用しましょう」
???:気配は消える
”クイーン”:「……」
”クイーン”:とすんと、ベッドに背中を預け、目をつむる。
”クイーン”:「……ふかふか」
GM:---
GM:白楽島タワーホテル・地下特設リング
GM:---
GM:金網に囲まれた白い八角形のリングが、君たちの前に広がっている。
GM:リングの周囲はブラックドッグのエフェクトを応用した電磁力場が張り巡らされており
GM:ワーディングすらも遮断する複層構造で、観客席への被害は出ないようになっている。
ホー・ナインス:『それでは、一回戦第一試合!』
ホー・ナインス:『”スペクター”チーム対桑島チーム、ごにゅーじょーです!』
”スペクター・フォー”:「クスクス、何よあれ」
”スペクター・ファイブ”:「弱っちそ~~、すぐ壊れちゃわないか心配だわ」
”スペクター・スリー”:「これは早いもの勝ちね。クスクス」
GM:レンズのような目を持つ3人の少女、その視線の先には
???:「……」
???:黒いコートの痩せぎすの男が、朧気な視線を向けている。
ホー・ナインス:『では各チーム先鋒の発表を……わっ!?』
???:背の低い眼鏡の男が、横からマイクをひったくる。
???:『……ご来場のみなさァん!』
???:『我輩は陸軍所属、桑島吾郎技術曹長であります!』
桑島吾郎:『この高名なる場を借りて、天才たる我輩の研究成果を皆様に知らしめたいと』
桑島吾郎:『馳せ参じた所存にあります!!』
桑島吾郎:『我らが計画の最高傑作!……その名も无号六六号!』
GM:「无号……?」「あの无号か?」
GM:客席がざわめきだす。
GM:君たちはその様子を、控室からモニターしている。
卜部巽:思わず控室のソファーから立つ。
卜部巽:「”无号”……?」
志奈乃鹿折:「"无号"……彼らと同じ……」
茶川閂:「……つくづく、来れてよかったと思いますよ」
”スペクター・ファイブ”:「へえ……例の、ね」
”スペクター・フォー”:「ちょっとは面白くなりそうじゃない」
六六号:「……」
六六号:”スペクター”たちに対して、指を3本立てる。
”スペクター・スリー”:「?」
六六号:「3人で、来い」
六六号:「それで、十分だ」
”スペクター・スリー”:「っ!」
”スペクター・フォー”:「ずいぶん、舐めてくれてるじゃない……!」
”スペクター・ファイブ”:「いいわ!受けてあげる!」
”スペクター・スリー”:「さっさとゴングを鳴らして!!」
ホー・ナインス:『そ、それでは、試合開始でございますです!』
ホー・ナインス:予備のマイクを受け取りつつ、腕を上げる。
GM:同時に
GM:カ ァン !!
GM:ゴングの音が会場に鳴り響く!
”スペクター・スリー”:バ ッ!
”スペクター・ファイブ”:ザアッ!!
”スペクター・ファイブ”:アクロバティックな動きで左右に展開しつつ
”スペクター・ファイブ”:全身のレーザー砲門を開く!
”スペクター・フォー”:「私たちの高速連携!ついて来られるかしらァ!」
GM:ぐ しゃ っ!!
GM:激しい衝突音と、破裂音。
”スペクター・スリー”:「が」
”スペクター・ファイブ”:「ぐ」
六六号:巨大な赤黒い触腕が、全く同時に2人を防壁に磔にしている。
六六号:べき べきべきべき
”スペクター・スリー”:「あごっ!がぐぇ……うぎいいいいいっ!!??」
”スペクター・ファイブ”:「ごぼげ!おぐぁ……がぼ!」
六六号:血液と血管と神経で編まれた巨大な花が
六六号:男の居た場所を中心に広がり
六六号:その枝のひとつが”スリー”と”ファイブ”を締め潰していく。
志奈乃鹿折:「"スペクター"……最新型なだけあって悪くない動きだったけど」
志奈乃鹿折:「相手が悪かったみたいね」
”スペクター・フォー”:「……あ、あ」
”スペクター・フォー”:呆然とその威容を見上げている。
”スペクター・フォー”:べきっ めき
”スペクター・フォー”:「あっ!?嫌、嫌」
”スペクター・フォー”:既に足首から下は赤い蔦に呑まれている。
”スペクター・フォー”:「いやああああああああっ!!」
”スペクター・フォー”:べきべきべき ぐしゃっ
GM:絶叫と破砕音だけを残して、リングは赤い渦に埋め尽くされる。
GM:そして……。
六六号:ぶつっ ごとん
六六号:バスケットボールほどの「何か」を排出して
六六号:巨大花の姿が収束していく。
六六号:吐き出されたのは”スペクター・フォー”の頭部だ。
六六号:「……」
GM:「殺した…?」「殺したのか」「これだけの速さで”ツィーザー”の最新鋭機を」「本物の无号か?」
GM:静まり返る客席の中で、一部の興奮した声が大きく聞こえる。
ホー・ナインス:「っ」
ホー・ナインス:「しょ、勝者、桑島チームです!」
桑島吾郎:『ありがとう、ありがとう!この天才、桑島吾郎を皆様どうぞお見知りおきを!』
桑島吾郎:『いやァ!彼は加減が効かない事だけが欠点でして……しかし対戦相手の”不慮”の殺害はァ』
桑島吾郎:『ルール違反では無かったですね?』
棕櫚小路群雲:「……」
棕櫚小路群雲:視線を送られ、客席から頷く。
卜部巽:「桑島吾郎技術曹長……知ってるか?」二人に問う
茶川閂:「いえ、聴いたことも」首を振る。「なんとなく予想は尽きますが」
志奈乃鹿折:「初耳よ」首を横に振る
志奈乃鹿折:「十三く……辰巳支部長なら、面識があるかしら……」
卜部巽:「要注意だな。顔覚えとくか。」
卜部巽:小柄な眼鏡の男を控室のモニタ越しに見つめる
茶川閂:(しかし……これまで死人が出てなかった、ってのはマジだったのか。狂ったヤカラが混ざりやがって)
GM:---
ハン・ジュジエ:『……確かに装備は一級品だ』
ハン・ジュジエ:『貴様ら愚図には不似合いなほどな』
神城チームC:「が…ごは……」
ハン・ジュジエ:がしゃあっ!
ハン・ジュジエ:敵チームの男を金網に叩きつける。
ホー・ナインス:『勝者、”腐尸星”!』
GM:---
吉沢龍剣:「うるァ!おるァ!」
吉沢龍剣:どがっ どがっごがっ!バシバシッ!!
吉沢龍剣:空中で防壁に対戦相手を叩きつけ続けている
ギルドチームB:「グァッ!グァッ!グァッ!!」
吉沢龍剣:「死ねオラーーーーッ!!」
吉沢龍剣:バキィイッ!!
吉沢龍剣:トドメの一撃で地面に叩きつける!
ギルドチームB:「グワーーーーーーッ!!?」
ギルドチームB:地面に転がり、動かなくなる。
ギルドチームC:「て、テメエ……このアマァ……!」
ギルドチームC:続いてリングに上がろうとする
吉沢龍剣:「おっと!アタシはここで降参だ」
ギルドチームC:「あァ!?」
”レフティ・ナイト”:「私も少しくらい、準備運動が必要だと思ってね」
”レフティ・ナイト”:入れ替わるようにリングに上がる
ギルドチームC:「な……ナメやがって……!」
ギルドチームC:「死に腐れこのアマァーッ!!」
ギルドチームC:モヒカン男が、大斧で飛びかかる!
”レフティ・ナイト”:その手をかざした瞬間に
”レフティ・ナイト”:既に、男の胸には大穴が空いている。
ギルドチームC:「ッ」
”レフティ・ナイト”:「……キミ、鈍いなあ」
”レフティ・ナイト”:「準備運動にもならなかったよ」
ギルドチームC:「ごは!?」
ギルドチームC:何が起きたか理解する間もなく倒れる。
ホー・ナインス:『勝者!吉沢チーム!』
GM:---
GM:第一試合の惨憺で静まり返っていた場内も
GM:再び活気を取り戻しつつあるのが、控室からでも君たちには感じられるだろう。
GM:……試合のルールは勝ち抜き制。
GM:リング状で3度のリザレクトが見られた者、復帰の意志を見せなかった者が脱落となり
GM:次の選手へと交代する。
GM:先にお互いのチームの最後の選手……大将を脱落させたチームが勝者となる。
GM:この仕様を念頭に置いて、君たちは
GM:一回戦のオーダーを決めなくてはならない。
卜部巽:「相手は”クイーン”一人か。」
志奈乃鹿折:「登録上はそのようね」
茶川閂:「そうなると、純粋な削り合いならこちらに分があるな」
志奈乃鹿折:「母さんは私以上の隠蔽能力を持っているはずだから、伏兵を仕込んでいる可能性もあるけど」
志奈乃鹿折:「このリングの作りから言って、その線は薄いかしら」
茶川閂:「多分、な。……俺たちは一人一人、そこまで攻撃力に差があるわけじゃありません。」
茶川閂:俺のだって見た目は派手ですが、こと殺傷力で言えば志奈乃の方が上だ」
茶川閂:「そうなると、案外難しく考える必要はないのかもしれませんね。余裕のあるやつから出る、とか」
卜部巽:「そうだな……。」しばし黙考
卜部巽:「いつも通り、でどうだ?」
茶川閂:「いつも通り、なるほど」
志奈乃鹿折:「いつも通り?」首をかしげる
卜部巽:「つまり、私が斬り込んで他のみんなが後に続くってことさ。」
卜部巽:にっと笑い、刀に手を置く
志奈乃鹿折:「成る程ね……」
志奈乃鹿折:「支部長としてはどうかと思うけど、巽さんらしいわ」
茶川閂:「いいんだよ、こんなもんで。難しく考えすぎてもいいパフォーマンスにはならないんだからさ」
卜部巽:「うちに来たら私の意外な一面も見せてあげるんだけどな。」志奈乃さんに顔を近づけて
卜部巽:「”私らしさ”が分かるぜ?」
志奈乃鹿折:「それは興味深いけど」純粋な興味!
茶川閂:「支部長。七歳ですよ、七歳」
卜部巽:「ちぇー」
志奈乃鹿折:「……暫くは、あそこに居ることにするわ」
志奈乃鹿折:「居たいなって……思う」
卜部巽:「じゃ、その方がいいな。」
卜部巽:「無事に帰るためにも、まずはケジメつけようじゃねえか。」
卜部巽:ジャケットを羽織り、リングを見据える
志奈乃鹿折:「ええ、ありがとう……」
GM:がちゃり
GM:「第八支部チームの皆様、お時間です」
GM:スタッフが扉を開き、君たちを案内する。
志奈乃鹿折:「巽さん、"クイーン"の能力について、すこしだけ」後ろから声を掛ける
卜部巽:「?」振り返る
志奈乃鹿折:「彼女は私以上の隠蔽と偽装の能力を持つ。正直、私もそのすべてを把握してはいない」
志奈乃鹿折:「だけど、少なくとも茶川くんのような正体不明の力ではない。既存のエフェクトの組み合わせよ」
志奈乃鹿折:「どんな幻が見えても、彼女は必ず"其処"に居る」
志奈乃鹿折:「目に見えるものに、惑わされないで」
卜部巽:「……分かった。」
志奈乃鹿折:「……巽さんほどの剣士には、余計なお世話だったかしら?」
卜部巽:「いいや、ありがとう。私は美人に世話を焼かれるのが大好きなんだ。」
卜部巽:「把握してない分は私が暴いてやる。」
志奈乃鹿折:「……うん」
茶川閂:「支部長」握り拳を突き出す。
茶川閂:「ご健闘を。一人で勝ってきてもいいですからね」
卜部巽:「そりゃ志奈乃ちゃんに悪いだろ」苦笑しつつ拳と拳を合わせる
志奈乃鹿折:「初戦から、私の都合に巻き込んでしまってごめんなさい」茶川くんと巽さんを交互に見る
志奈乃鹿折:「でも、私の勝算は、あなた達よ」
卜部巽:「気にすんなよ。遠慮なく、私を踏み越えて行け。」
茶川閂:「そうそう。むしろラッキーだよ。ちゃんと三人チームで来てる奴、少ないだろ?」
茶川閂:「頭数も質も揃ってる。志奈乃が来てくれたことが、むしろ俺たちの勝率につながってる。持ちつ持たれつさ」
志奈乃鹿折:「ええ、ありがとう。信頼してます」少し笑って返す
GM:扉を開き、君たちは歓声の中へ
GM:視線の先には
”クイーン”:「……」
”クイーン”:既にリングの上に立ち、君たちを見下ろしている。
卜部巽:”クイーン”の反対側から、黒髪の麗人がリングに上がる。
卜部巽:しなやかな体躯。女性にしてはやや高い身長。
卜部巽:だが、敵を見据えるその眼だけは異質であった。
”クイーン”:「…………どうも」
”クイーン”:ちょこんと会釈をする
卜部巽:「……どうも。」こちらも会釈を返す
”クイーン”:「支部長さんと……聞いていますが……あなたが一番手……?なんですね」
卜部巽:「おうよ。私が第八支部長兼斬り込み隊長さ。」
”クイーン”:「それだけ……部下を信用している……と……いうことでしょうか」
卜部巽:「それもあるが、一番の理由は、」
卜部巽:「私の血の気がちょっぴり多いことかな!!」鞘を握り、柄に手を添える
”クイーン”:「…………なるほど」
”クイーン”:リング際の志奈乃さんに視線を送る
”クイーン”:「あの子は……今はUGNに?」
卜部巽:「ああ、そうさ。元気にやってるよ。」
卜部巽:「……あんたをもう一度確かめたいんだと。」
”クイーン”:「……そうですか……」
”クイーン”:ジャケットのホルスターからナイフを抜き
”クイーン”:ゆらりと構える
”クイーン”:「私としては……全力で拒否させていただきます……」
ホー・ナインス:『東の方角 UGN第八支部チーム VS 西の方角 ”クイーン”!』
ホー・ナインス:『しあいはじめーーーーっ!』
GM:カァアアン!!
GM:リングにゴングが鳴り響く!!
GM:――ミドル戦闘を開始します。
GM:マップは以下。
GM
”クイーン”
5m
卜部巽

GM:"クイーン"の行動値は13です。
GM:セットアップから!
”クイーン”:エネミーはなし
卜部巽:《狂想の旋律》自身の攻撃力+21、暴走。
卜部巽:卜部巽の侵蝕率を+5した(侵蝕率:69->74)
卜部巽:「■■■ーーーーーーーーッ!!!!」
卜部巽:リングに、そして会場に絶叫が響く。
卜部巽:エフェクトの類は防がれるとはいえ、敵対者の肝を潰す声までは防げ得ないだろう。
”クイーン”:「……」
”クイーン”:ビリビリと震える大気の中、視線は冷静に獲物を捉えている。
GM:行動値13、エネミーの手番です。
”クイーン”:マイナー:陽炎の衣+光芒の疾走+シャインブレード
”クイーン”:メジャー:コンセントレイト+光の舞踏+見えざる死神+アームズリンク+ライトニングリンク
”クイーン”:接敵し、白兵攻撃を加えます。
卜部巽:うひゃああーー!来い!
”クイーン”:14dx7+6
DoubleCross : (14R10+6[7]) → 10[1,2,2,3,3,4,4,5,5,5,5,7,8,10]+10[4,6,9]+10[9]+10[7]+6[6]+6 → 52

卜部巽:暴走につき対応不可!
”クイーン”:6d10+51
DoubleCross : (6D10+51) → 33[9,1,5,6,2,10]+51 → 84

卜部巽:死!リザ!
卜部巽:卜部巽の侵蝕率を+6(1d10->6)した(侵蝕率:74->80)
”クイーン”:ヒュ パッ!!
”クイーン”:ゆらり、とその輪郭が歪むのを感じた次の瞬間には
”クイーン”:ナイフが深々と頸動脈を切り裂いている。
卜部巽:「かっ……!」
卜部巽:噴水のようにあふれ出す血。しかし、その傷口を抑えようともしない。
GM:返す刀!卜部さんの手番!
卜部巽:エンゲージ状態でしたっけ。ではマイナーで暴走解除。
卜部巽:メジャーで《コンセントレイト:ハヌマーン》《音速攻撃》、対象は”クイーン”。
卜部巽:10dx7+1
DoubleCross : (10R10+1[7]) → 10[2,6,6,6,7,9,10,10,10,10]+10[3,6,7,7,8,8]+10[2,6,6,9]+3[3]+1 → 34

卜部巽:卜部巽の侵蝕率を+4した(侵蝕率:80->84)
”クイーン”:ガード!球電の盾+スタンシールド!ガード値+12,8ダメージと放心でカウンター
卜部巽:ぐええ
卜部巽:ダメージ!装甲無視!
卜部巽:4d10+14+21
DoubleCross : (4D10+14+21) → 14[1,1,6,6]+14+21 → 49

”クイーン”:く……電磁反応装甲を2枚まで使用!ダメージを打ち消し!
卜部巽:噴き出す血を止める必要はない。
卜部巽:敵の美しさに惑う必要もない。
卜部巽:ただ、己は。
卜部巽:この剣を振り下ろすのみ。
卜部巽:裂帛の気合とともに”クイーン”を袈裟斬りに。
”クイーン”:バ キィッ
卜部巽:し ん っ……
卜部巽:一撃が、音を奪い去った。
卜部巽:「がぁ………!へっ……美人だけど、悪い女だな。」
”クイーン”:「…………そちらの方こそ」
”クイーン”:「怖い人……です…………」
”クイーン”:刃を砕かれつつ、
”クイーン”:折れたままの刃を深々と心臓に
卜部巽:「余計な化粧が剥がれたな。」
卜部巽:血を吐きながら”クイーン”に呟く
卜部巽:「そっちの方が、綺麗だぜ。」
卜部巽:前のめりに一歩、二歩歩き、
卜部巽:地面に倒れ伏す。
卜部巽:美しい黒髪が地面に広がり、血だまりを彩る。
”クイーン”:「……」
”クイーン”:「……ルールに……助けられました」
”クイーン”:「もう……あなたとはやりたくないです……」
”クイーン”:スペアのナイフを抜く。
ホー・ナインス:『先鋒・卜部巽戦闘不能!次鋒を!』
茶川閂:「行ってくるよ」
志奈乃鹿折:「ええ、巽さんのおかげで、母さんの手の内はだいたい見えた」
茶川閂:「削ってくる。とどめは任せた」歩き始め、運ばれる卜部支部長とすれ違う。
卜部巽:顔から血の気は失せ、肌はより白くなっている。
卜部巽:凶獣は眠れる美女になっていた。
茶川閂:(一緒に戦ってるならともかく、単に怪我するところを見ているだけってのはくるものがあるな……)
茶川閂:(いつもこれくらい静かだといいんだがな……いや、それはちょっと寂しいかも)
志奈乃鹿折:「気をつけて、茶川くん」見送る
茶川閂:振り返らず、志奈乃さんに手をひらひらと振る。
”クイーン”:「さっきの……卜部さんの部下の方……ですか」
”クイーン”:「強そうで…………嫌ですね……とても」
茶川閂:「どうかな。お手柔らかに頼むよ」
”クイーン”:だらりとナイフを持った腕を下ろす
”クイーン”:「それは……出来かねます…………」
”クイーン”:「はやく仕事を終わらせたい……ので」
GM:カァアン!!
GM:再びゴングが鳴る!
GM:相対距離は再度5m、セットアップから
”クイーン”:エネミーはなし
茶川閂:《螺旋の悪魔》暴走、攻撃力+21
茶川閂:暴走時、オートで《喰らわれし贄》《背徳の理》
茶川閂:合計でダイス+10と攻撃力+36
茶川閂:73→80
GM:手番は行動値13の”クイーン”から
”クイーン”:マイナー:陽炎の衣+光芒の疾走+シャインブレード
”クイーン”:メジャー:コンセントレイト+光の舞踏+見えざる死神+アームズリンク+ライトニングリンク
”クイーン”:14dx7+6
DoubleCross : (14R10+6[7]) → 10[1,2,3,3,4,4,4,5,5,7,8,10,10,10]+6[2,3,5,5,6]+6 → 22

”クイーン”:ひく!
茶川閂:低いけど固定値高いじゃん!
茶川閂:リア不で喰らいます
”クイーン”:3d10+51
DoubleCross : (3D10+51) → 14[7,4,3]+51 → 65

茶川閂:ぎゃあ~リザレクト
茶川閂:80+1d10
DoubleCross : (80+1D10) → 80+5[5] → 85

”クイーン”:ザ シュ !!
”クイーン”:不可視の軌道から頸動脈を切り裂き
”クイーン”:そのまま首投げでリングに打ち据える!
”クイーン”:ど がっ! !
”クイーン”:そこまでが一連の組み立てとして、無駄のない流麗な所作を形作っている。
茶川閂:頸動脈から流れ出るのは赤い血液ではなく、コールタールにも似たどす黒い粘液。
茶川閂:それはリングに飛び散ることなく、ゆっくりと巻き戻るように体内に戻っていく。
”クイーン”:「…………ユニークですね……」
茶川閂:「だろ? しかしいってーな……刃物で切られると、すごく痛いんだぞ。気をつけろよなマジで」押さえつけられながら。
GM:手番は行動値8、茶川くんに
茶川閂:《コンセントレイト》+《インスタントボム》
茶川閂:14dx7+6
DoubleCross : (14R10+6[7]) → 10[2,2,4,5,5,6,7,8,9,9,9,10,10,10]+10[3,3,4,4,4,6,9,10]+6[5,6]+6 → 32

茶川閂:充分!
”クイーン”:うおおおおおおお!!
”クイーン”:神の眼!イベイジョンは22…!
”クイーン”:ここにパーフェクトコントロールを乗せる!!
茶川閂:そんなー
”クイーン”:達成値は32に!!
”クイーン”:回避を成功させます
茶川閂:くやしいぜ 85→91
”クイーン”:回避が成功したため
”クイーン”:《朧の旋風》を起動し、メインプロセスに入ります
”クイーン”:マイナー:陽炎の衣+光芒の疾走+シャインブレード
”クイーン”:メジャー:コンセントレイト+光の舞踏+見えざる死神+アームズリンク+ライトニングリンク
”クイーン”:14dx7+6
DoubleCross : (14R10+6[7]) → 10[1,2,4,5,6,6,6,7,9,9,9,10,10,10]+10[3,5,5,6,7,9,10]+5[1,4,5]+6 → 31

茶川閂:リア不!
”クイーン”:4d10+51
DoubleCross : (4D10+51) → 20[7,1,8,4]+51 → 71

”クイーン”:更にHPを5消費します
茶川閂:倒れます。
茶川閂:リザレクトもしないぜ!
”クイーン”:「……」
”クイーン”:攻撃を潜り抜けながら回り込み
”クイーン”:グラウンドで首を締め付けながら、動きが止まるまで繰り返し脇腹を刺し続ける。
”クイーン”:ドスドスドスドスドスッ!!!
茶川閂:「ぐっ……」脂汗が噴き出る。
茶川閂:「ちょ、いてててて! ギブギブ、ギブアップ!」だが、あえて陽気にふるまう。
”クイーン”:「……」
”クイーン”:ピタとナイフが止まる
”クイーン”:「……分かりました」
茶川閂:「話が通じて助かるよ……」
茶川閂:右腕には不可視の力が渦巻いていた。
茶川閂:クイーンには、リングのマットや金網が、茶川の右腕に向けて不自然に歪曲しているのが見える。
茶川閂:それを消して立ち上がる。 茶川閂:「単純に疑問なんだけどさ。あんた……ちょっと気合い入れ過ぎじゃないか?」去り際、クイーンに。
”クイーン”:「あの子が……」
”クイーン”:「怖がってくれると…………いいかと思って……」
茶川閂:「そりゃ単なる戦術だろ。そこじゃなくて、そんな身を削るような攻撃しなくてもいいだろってこと」
”クイーン”:「……手加減して……勝たせていただけるなら」
”クイーン”:「そうしたいのですが……」
”クイーン”:「卜部さんと立ち会って……そこは」
”クイーン”:「身に沁みましたので……………」
茶川閂:「チッ。油断してくんねーか」笑う。
ホー・ナインス:『次鋒、ギブアップ!第八支部チーム、大将を!』
茶川閂:「いい、いい。一人で歩ける」医療チームを制してリングを降りる。
”クイーン”:「……」
”クイーン”:「負けず嫌いな……方……なんですね……」
GM:そうして君は医務室へと消える
GM:すれ違い、リングに上がるのは……
志奈乃鹿折:「お疲れ様、茶川くん」すれ違いざまに声をかける
茶川閂:「わり、全然だめだった。あと頼むわ」
志奈乃鹿折:「大丈夫、十分削ってくれたわ」
茶川閂:「おう。ちょー疲れた……そうか? だといいんだけど」
志奈乃鹿折:「それに、少し驚いてるの」
茶川閂:「ん、なにが?」
志奈乃鹿折:「……仲間を傷つけられるのって」
志奈乃鹿折:「意外と、頭にくるわ」
志奈乃鹿折:リング上のクイーンを見据える
”クイーン”:「…………」
”クイーン”:微かに、その無表情な額に汗が滲んでいる。
”クイーン”:確実に、消耗の気配はある。
”クイーン”:「どうして……」
”クイーン”:「こんな所まで……来てしまったんですか」
志奈乃鹿折:「わかりきったことを、どうして聞くのかしら?」
”クイーン”:「……私は」
”クイーン”:「私はあなたに答えられることは……何もありません……」
志奈乃鹿折:「そう……」
志奈乃鹿折:「今はいいわ。決着が着いてから、ゆっくり聞いてあげる」
志奈乃鹿折:「でも、これだけは教えて」
志奈乃鹿折:「母さんは……」
志奈乃鹿折:「私を、愛していたの?」
”クイーン”:「……本当に愛していたなら」
”クイーン”:「……あなたを置いていったりは……しないはずです……」
”クイーン”:「そう、そうですね……私は」
”クイーン”:「あなた達を……愛してあげられなかったんだ……」
”クイーン”:ナイフを構える、その片目から、涙が溢れる。
志奈乃鹿折:右腕を上げ、アームブレードを展開する
志奈乃鹿折:「母さん……」
GM:君の声をかき消すように
GM:三度、ゴングは鳴る。
GM:相対距離は5m、セットアップから。
”クイーン”:エネミーはなし
志奈乃鹿折:なし!
GM:行動値は同値13!プレイヤーの手番!
GM:プレイヤー優先!志奈乃さんの手番から!
志奈乃鹿折:マイナーで《陽炎の衣》《光芒の疾走》隠密化+戦闘移動でエンゲージ
志奈乃鹿折:志奈乃鹿折の侵蝕率を+5(侵蝕率:76->81)した
志奈乃鹿折:メジャーで《C:エンジェルハイロウ》《見えざる死神》《光の舞踏》
志奈乃鹿折:更にオートで《砂の加護》《砂塵霊》ダイス+4攻撃+8
志奈乃鹿折:アームブレードで攻撃!
志奈乃鹿折:13dx8+6
DoubleCross : (13R10+6[8]) → 10[1,3,3,5,5,5,5,6,6,7,7,8,8]+4[1,4]+6 → 20

志奈乃鹿折:ゲェーッ
卜部巽:ウワー
”クイーン”:ギャアーッ!
”クイーン”:が、ガード!球電スタンシールド!!
”クイーン”:ここで躱しても全然美味しくない!
志奈乃鹿折:有情…
”クイーン”:本当に有情かな…??
志奈乃鹿折:こわい…
”クイーン”:放心と8ダメージをプレゼントだ!
”クイーン”:ダメージを!
志奈乃鹿折:ひえー!ダメージ出します!
志奈乃鹿折:3d10+38+8
DoubleCross : (3D10+38+8) → 16[9,6,1]+38+8 → 62

卜部巽:いい感じのダメージ!
茶川閂:いけるぞ!
”クイーン”:でっけえな!!
”クイーン”:電磁反応装甲×3を使用!
”クイーン”:ガード値含めダメージを打ち消す!
志奈乃鹿折:アームブレードでガード-5ですけど全部消えますか?
GM:球電の盾が12ガード値なので
GM:電磁反応装甲×3で67!防げる!
志奈乃鹿折:そうだった!
志奈乃鹿折:志奈乃鹿折のHPを-8(HP:23->15)した
志奈乃鹿折:志奈乃鹿折の侵蝕率を+12(侵蝕率:80->92)した
志奈乃鹿折:「まずは、その守りを全部削る……!」
志奈乃鹿折:砂の散布が完了し、志奈乃の身体が景色に溶け込む
”クイーン”:「……」
”クイーン”:目を閉じ、逆手に持ちかえたナイフを構える
志奈乃鹿折:クイーンの背後からアームブレードが迫る
”クイーン”:ぎぃん!!
”クイーン”:刃と刃がぶつかり合い、火花を散らす。
志奈乃鹿折:クイーンのナイフと打ち合った刃を残して、志奈乃の身体が砂になって崩れる
志奈乃鹿折:その砂が、クイーンの身体へ絡みつく
”クイーン”:「!」
志奈乃鹿折:関節部を固定されたクイーンの背後から、片方の機械腕を切り離した志奈乃が顕れ
志奈乃鹿折:残る左腕のアームブレードを振り抜く
”クイーン”:ガキィン!!
”クイーン”:咄嗟、辛うじて動く片腕と片膝で
”クイーン”:挟み込むように刃を止めつつ、ナイフで砂を振り払って距離を取る。
志奈乃鹿折:「……」切り離した右腕が自動的に手元に戻り、再接続される
”クイーン”:「強く……なったんですね」
志奈乃鹿折:「そうよ、母さんは」
志奈乃鹿折:「ちょっと弱くなったんじゃない?」不敵に笑う
”クイーン”:「……そうかも……しれません」
GM:同行動値、”クイーン”手番
”クイーン”:マイナーなし
”クイーン”:メジャー:コンセントレイト+光の舞踏+アームズリンク+ライトニングリンク
”クイーン”:14dx7+6
DoubleCross : (14R10+6[7]) → 10[1,1,3,3,3,4,5,5,8,8,8,9,10,10]+10[2,8,9,10,10,10]+10[2,2,5,6,10]+10[8]+10[7]+10[8]+10[9]+1[1]+6 → 77

”クイーン”:こわっ
志奈乃鹿折:こわっ
GM:リアクションを!
志奈乃鹿折:ど、ドッジ…
志奈乃鹿折:3dx>=77
DoubleCross : (3R10[10]>=77) → 10[3,6,10]+7[7] → 17 → 失敗

志奈乃鹿折:はい
”クイーン”:8d10+42
DoubleCross : (8D10+42) → 41[9,10,3,3,4,2,6,4]+42 → 83

”クイーン”:諸々有効!
志奈乃鹿折:死!リザレクト!
志奈乃鹿折:1d10
DoubleCross : (1D10) → 8

志奈乃鹿折:志奈乃鹿折の侵蝕率を+8(侵蝕率:92->100)した
”クイーン”:ザ ザ ザザザザザッ!!
”クイーン”:何のトリックも駆け引きもない、捨て鉢のような正面からの特攻
”クイーン”:しかしその刃は、的確に君の急所を抉っていく
”クイーン”:「もう……向かってこないでください……」
”クイーン”:「あなたは十分に……強くなりました……ここにはもう……」
”クイーン”:「あなたの得るものは……無いですから」
”クイーン”:倒れ伏す君を見ながら、ナイフを血振りする。
志奈乃鹿折:「……ッ!」最初から首筋をかばいながら迎撃する
志奈乃鹿折:「得るものね……」
志奈乃鹿折:致命的な傷は避けた、静かに立ち上がる
志奈乃鹿折:「けれど、取り戻すべきものならあるわ。ここに……!」
”クイーン”:「……」
”クイーン”:その姿を見て、顔を顰める。
GM:クリンナップ、セットアップをスキップし
GM:2R目、行動値13、志奈乃さんの手番へ。
GM:エネミーは同エンゲージ
志奈乃鹿折:マイナーで《陽炎の衣》
志奈乃鹿折:志奈乃鹿折の侵蝕率を+3(侵蝕率:100->103)した
志奈乃鹿折:さっきと同じ!メジャーで《C:エンジェルハイロウ》《見えざる死神》《光の舞踏》
志奈乃鹿折:オートで《砂の加護》《砂塵霊》 アームブレードで攻撃!
志奈乃鹿折:15dx7+6
DoubleCross : (15R10+6[7]) → 10[1,1,2,3,3,4,4,4,5,5,6,7,7,8,9]+10[3,8,9,9]+5[1,3,5]+6 → 31

”クイーン”:神の眼イベイジョンは……22!
”クイーン”:そしてパーフェクトコントロールは
”クイーン”:打ち止め!!命中します!!
茶川閂:よしゃ!
卜部巽:やったぜ!
志奈乃鹿折:やたーっ!
志奈乃鹿折:ダメージ出します。100超えてるので45+12
志奈乃鹿折:4d10+45+12
DoubleCross : (4D10+45+12) → 22[10,4,2,6]+45+12 → 79

”クイーン”:残りHPは……2。
”クイーン”:沈みます。戦闘不能。
志奈乃鹿折:志奈乃鹿折の侵蝕率を+12(侵蝕率:103->115)した
志奈乃鹿折:「母さんは……」砂を最大出力で散布する
志奈乃鹿折:「私達を殺した時、どう思った?」
”クイーン”:ガイン!ギィン!!
”クイーン”:舞い上がる砂嵐の中で切り結びながら、君の瞳を見る。
”クイーン”:同じ色の視線が、交錯する。
”クイーン”:「……あなたには……分からないです」
”クイーン”:「私は……私だって……」
”クイーン”:「あの子達と生きたかった…………あなた達と」
”クイーン”:「……死んで欲しくなかった……」
”クイーン”:「けれど刃を向けられた時……」
”クイーン”:「死ぬのが怖い……そう……思ってしまった…………」
”クイーン”:「結局……自分が可愛かっただけ……」
志奈乃鹿折:「そう……」
志奈乃鹿折:距離を取り、刃を下ろす
”クイーン”:「死なせるのも……死ぬのも怖かった……!」
”クイーン”:「なんにもしてあげられなかった!!」
”クイーン”:「だから……会いたくなかった……」
志奈乃鹿折:「私は……会いたかった」
”クイーン”:「……どうして……どうして……」
”クイーン”:「終わらせてくれないんですか……」
志奈乃鹿折:「……母さんはやっぱり、終わりたかったの?」
志奈乃鹿折:「でもダメ」
志奈乃鹿折:「私は、これで終わりにしたくない」
志奈乃鹿折:「だから……」
志奈乃鹿折:砂嵐が晴れる
志奈乃鹿折:そこに広がってるのは、八角形のリングとそれを取り囲む観衆……
志奈乃鹿折:ではない
”クイーン”:「……!」
志奈乃鹿折:瓦礫の中に佇む、貴方を見つめる38の瞳
志奈乃鹿折:貴方が何度も夢に見た光景だ
志奈乃鹿折:「……今度は、目を逸らさないで」
”クイーン”:「ッ!」
”クイーン”:その光景に、動きが止まる!
志奈乃鹿折:最初に飛び出したのはスリー、続いてルークの二人
”クイーン”:反射的に攻撃を返そうとして
”クイーン”:刃を止める
”クイーン”:――ああ。
”クイーン”:これがあの子達の望む断罪なら。
”クイーン”:これで、許されるなら。
”クイーン”:腕を下ろし、切り裂かれるがままになる。
志奈乃鹿折:武器を下ろした"クイーン"に、『イエロージャケット』の姉妹たちが殺到する。
志奈乃鹿折:しかし
志奈乃鹿折:その腕に、先程まで握られていた刃はない
志奈乃鹿折:姉妹たちは"クイーン"に抱きつくように向かっていき……
志奈乃鹿折:その指先が触れる寸前に、全て砂に還って消えた。
志奈乃鹿折:そして最後に残った一人
志奈乃鹿折:志奈乃鹿折が、無防備になった"クイーン"を抱きしめる
志奈乃鹿折:機械の腕を背中に回し、顔を"クイーン"の胸にうずめて
志奈乃鹿折:音を聞く。自分の胸で脈打つものと同じリズムの鼓動。
志奈乃鹿折:「……帰ろう。母さん」
”クイーン”:「……」
”クイーン”:その頭に、躊躇いながら
”クイーン”:そっと掌を置いて
”クイーン”:「…………優しくない……人ですね……」
”クイーン”:「鹿折さんは……」
志奈乃鹿折:「そうよ……」
志奈乃鹿折:「母さんの……娘だもの」
”クイーン”:「う……ぅ……」
”クイーン”:「うぁあああっ……」
”クイーン”:その体を抱き締め、声を殺して泣く。
志奈乃鹿折:先程よりも強く、抱きしめ返す
志奈乃鹿折:「おかえり、母さん」
GM:……”クイーン”、戦意喪失により失格。
GM:Dブロック一回戦第一試合
GM:勝者・UGN第八支部チーム
GM:---
GM:シーン終了、ロイス取得と購入が可能です。
茶川閂:うーん、購入どうしよう
茶川閂:購入、三人で応急手当買って一人に使うくらいしか思いつかない
卜部巽:使うとしたら
卜部巽:志奈乃さんかな?
志奈乃鹿折:ほしい!
卜部巽:では応急手当買います
卜部巽:4dx+1
DoubleCross : (4R10+1[10]) → 5[1,1,5,5]+1 → 6

卜部巽:ざ、財産2点使うか…
卜部巽:パス!
卜部巽:ロイスは保留!
卜部巽:というわけで以上です
茶川閂:じゃあ応急手当を買うぜ!
茶川閂:4dx+2>=8
DoubleCross : (4R10+2[10]>=8) → 8[2,4,7,8]+2 → 10 → 成功

茶川閂:お使いになって!
茶川閂:以上
茶川閂:ロイスは保留です
志奈乃鹿折:ありがとう!
志奈乃鹿折:応急使います!
志奈乃鹿折:8+2d10
DoubleCross : (8+2D10) → 8+13[10,3] → 21

志奈乃鹿折:いい感じ
志奈乃鹿折:私も応急買っておこう
志奈乃鹿折:4dx>=8
DoubleCross : (4R10[10]>=8) → 6[3,5,6,6] → 6 → 失敗

志奈乃鹿折:残念
志奈乃鹿折:同行者 茶川閂/軽薄だけど頼りになる男○/軽薄で神経を逆撫でする男 に変更
志奈乃鹿折:ゲーム チェス/かっこいい/むずかしい○ に変更
志奈乃鹿折:以上!
GM:いいロイスだ

本戦トーナメント:準決勝

GM:シーンプレイヤーは卜部さん!他全員登場可能
GM:もちろん医務室で手当を受けていてもいいぞ
卜部巽:1d5のままですかね
GM:左様!
茶川閂:でるぜ!
茶川閂:1d5+91
DoubleCross : (1D5+91) → 1[1]+91 → 92

卜部巽:出るぜ~~
卜部巽:1d5+84
DoubleCross : (1D5+84) → 1[1]+84 → 85

志奈乃鹿折:でる!
志奈乃鹿折:1d5+115
DoubleCross : (1D5+115) → 2[2]+115 → 117

GM:---
GM:白楽島タワーホテル地下・選手用医務室
GM:---
GM:昼の一回戦から数時間のインターバルを開けて
GM:準決勝以降の3試合は夕方から行われる予定となっている。
GM:”クイーン”との戦いの傷も塞がりつつある。
GM:君たちは次戦へ向け、英気を養うのだった。
卜部巽:ぱちりと目を開ける
卜部巽:「………あー。」腕を動かして調子を確かめる。「何時間落ちてた?」
茶川閂:「んー、3とか4ですかね」
茶川閂:腹部が包帯でぐるぐる巻きになっている。
卜部巽:「そっか。」
卜部巽:「お前はちゃんとギリギリで引いたって感じだな。」茶川に「えらいえらい」
茶川閂:「どうすかね。単にボコボコにされた感じが強いですけど」苦笑している。
志奈乃鹿折:「自然に目を覚ましてよかったわ」
志奈乃鹿折:「もう少し目を覚まさなければ、手荒な手段を使うところでした」
卜部巽:「目覚めのキスとか?それで起きたかったな~」
志奈乃鹿折:「……?そんなのでいいの?」
卜部巽:「……決着はついたみたいだね。」
卜部巽:「納得してそうでよかった。」
志奈乃鹿折:「ええ、二人のおかげよ」
志奈乃鹿折:「えらいえらい」
志奈乃鹿折:二人の頭をぽんぽんする
卜部巽:「これはこれで…いいな……」
卜部巽:甘えるように手に頭をこすりつける
茶川閂:「くくく」ゲラゲラ笑う。「覚えちゃったじゃないですか……ふふっ」
志奈乃鹿折:「え……何がおかしいの?」
茶川閂:「あとで教えるよ」
GM:コンコン
GM:医務室の扉がノックされる
GM:がちゃり
”クイーン”:「……」
”クイーン”:するっと入ってくる
志奈乃鹿折:「母さん……」
志奈乃鹿折:「身体はもういいの?」
”クイーン”:「あの……あ…………はい……」
”クイーン”:「私は…………はい」
志奈乃鹿折:「そう……良かった」
”クイーン”:「皆さんも……その……」
”クイーン”:「斬ってしまって……すみませんでした……」
茶川閂:「いや緊張しすぎか!」
茶川閂:「俺たちのことは気にすんなよ。合意の上での競技だろ、こっちはさ」
”クイーン”:「……それは……そうですが……あの……」
志奈乃鹿折:「ちょっと、大声出さないで。母さんが怯えてるでしょ」茶川くんに抗議の視線
茶川閂:「おっと、志奈乃が”クイーン”チームに寝返っちまった」
”クイーン”:「……鹿折さん……大丈夫ですから……はい」
”クイーン”:「みなさんには……お詫びと……お礼を言いたかったので……」
茶川閂:「そうか。律儀だな……」
”クイーン”:「あの……鹿折さんを……連れてきていただいて……ありがとうございます」
”クイーン”:「…………もう一度……会えてよかった」
”クイーン”:穏やかに微笑む
志奈乃鹿折:「……」
志奈乃鹿折:「そうね、私からも改て礼を言うわ」
志奈乃鹿折:「二人とも、ありがとう」
茶川閂:「そりゃ、連れてくるのを決めたのは支部長だからな。卜部さんのお手柄だよ」
卜部巽:鹿折さんに笑顔を返す。
茶川閂:「なんにせよ、二人が和解できたのなら良かった……ところであいつはどうすんだ? ”レフティ・ナイト”」
卜部巽:「さぁね…どうするのか、実際に聞いてみたらいいんじゃないか。」
”クイーン”:「話は聞きました……彼女とも……会って話がしたいのですが……」
”クイーン”:「見つからなくて……ここには……来ていませんか?」
志奈乃鹿折:「そうね、彼女は明確に母さんを殺すことを目的としていたから」
志奈乃鹿折:「きっと納得はしないでしょうけど、話す価値はあると思う……」
GM:試合後、君たちの前には姿を表していない
志奈乃鹿折:「私は見ていないわ。茶川くんは?」
茶川閂:「いやいや、志奈乃が見てないなら俺も見てないって。ここで治療してたし」
卜部巽:「私も。さっき起きたばっかりだし。」
”クイーン”:「そうですか……ではこちらで……もう少し探してみます」
”クイーン”:部屋を出ていこうとして
”クイーン”:「鹿折さん……この大会が終わったら……」
”クイーン”:「あなたに……紹介したい人がいます」
志奈乃鹿折:「え……誰?」
”クイーン”:「……」
”クイーン”:「今の私と鹿折さんの事……これからの事を……その人も交えて」
”クイーン”:「お話できればと……思っています……」
茶川閂:(まあ……あの性格からして、好き好んでこの大会に出てたわけじゃないだろ)黙考する。
茶川閂:(なら、クライアントがいたはずだ。紹介したい人。そいつのことか?)
”クイーン”:「では……」
”クイーン”:部屋から出ていく
志奈乃鹿折:「母さん」背中に向けて
”クイーン”:「?」
志奈乃鹿折:「気を付けて。レフティ・ナイトは、母さんを憎んでる」
”クイーン”:「……はい」
志奈乃鹿折:「リングの上じゃなくても、機会を逃しはしないはずよ」
”クイーン”:「大丈夫です……ちゃんと向き合えば……話は聞いてもらえると……思います」
”クイーン”:「それに……」
”クイーン”:「私は……結構……強いので」
”クイーン”:君に笑いかけ、ドアを閉じる
志奈乃鹿折:「うん……知ってる」笑顔で見送る
志奈乃鹿折:「……またね」
卜部巽:「………ほんとにさ。連れてきてよかったよ。」
卜部巽:「すげーかわいいよ、今の顔。」
GM:「うるァ!おらァ!!」どがっごがっ!
GM:医務室のモニターでは、一回戦のハイライトがリピートされている。
GM:相手を打ち据えて獰猛に笑う巨躯の女。吉沢龍剣。
GM:そしてギルドの選手を一瞬で戦闘不能にさせた、”レフティ・ナイト”の不可視の技。
GM:彼女らが、君たちの準決勝の対戦相手だ。
茶川閂:「派手ですねー、吉沢さん」
卜部巽:「あいつはどこいってもうるせーんだよ。」
茶川閂:「支部長より?」
卜部巽:頷く「図体もでけーから目立つし、飯も人の3倍くらい食う。」
卜部巽:「一緒にいるとこれほどうっとおしい奴はいねーぜ?」
茶川閂:「よく言いますよ。仲好しなくせに」
卜部巽:「………。」
卜部巽:「まーな。……友達だよ。」
茶川閂:「はは、照れてら」
卜部巽:「うるせ。」茶川の髪をわしゃわしゃと乱す
茶川閂:「ウワーッ!」
志奈乃鹿折:「彼女たちが、次の相手ね……」
茶川閂:「難敵だな。二人合わせて”クイーン”と同じくらいだといいんだが」
志奈乃鹿折:「彼女にも母さんを倒す算段があったのなら、同等以上と考えて損はないでしょうね」
卜部巽:「……吉沢は私が抑える。」手を止める
茶川閂:「だよなぁ~……頼んますよ、支部長」
茶川閂:「さっきは志奈乃にずいぶん任せちまった。俺たち二人で勝ちあがるくらいの勢いで行きたいもんですね」
卜部巽:「ああ。私もかっこいいとこ見せるぜ?」
志奈乃鹿折:「ごめんなさい、私は一回戦でかなり能力を使ったから、決勝を考えると……」
志奈乃鹿折:「また二人に頼ることになってしまうわね」
茶川閂:「じゃあ、俺も負けないくらい頑張らないとですね……持ちつ持たれつさ。な?」
茶川閂:「つまり今回も、オーダーはそのまま。そういうことですね?」
志奈乃鹿折:「先鋒巽さん、次鋒茶川くん。大将が私……」
卜部巽:「もちろん。」
卜部巽:「まぁ、”いつもの”さ!」
卜部巽:「先行ってくるぜ。」ジャケットを羽織って立ち上がる
卜部巽:そしてふと気が付いたように「……茶川。」
茶川閂:「なんすか?」
卜部巽:「寝てるときにさ、手が温かかった気がしたんだよな。」
卜部巽:「あれってお前?」
茶川閂:「はぁ……よく気付きますね」
卜部巽:「だって、男の手なんて滅多に握らねーもん。」
茶川閂:「まあ、そうっすね。オーヴァードって、結局気持ちというか、関係性の力みたいなとこあるじゃないすか」
茶川閂:「だからああいうちょっとしたことでも再生のスピードに効くかなと。」
茶川閂:「割とそういうの、バカにしてないですから俺。気に障ったならすんません」
卜部巽:「………ありがと。気持ち、嬉しいぜ。」
卜部巽:茶川くんの傍に行き、背伸びして耳打ちする
卜部巽:「胸と一緒に尻も貸してやるよ。」
茶川閂:「勘弁してくださいよ……」
卜部巽:「あと、お前が倒れたら同じことする。」
卜部巽:「だからってわざと倒れるなよ?」
卜部巽:くすりと微笑み、医務室のドアに
卜部巽:二人に笑顔を向けた後、リングに向かっていった。
茶川閂:「当たり前でしょ!? クソッ……全然話聞かねーなあの人!」
GM:---
GM:巨大なタワーホテル。
GM:内部の何処かの廊下。曲がり角の向こうで、大人たちのざわめく声がする。
棕櫚小路香乃:ふらつきながら、エレベーターに乗り込む。
棕櫚小路香乃:「はぁ……は……」
棕櫚小路香乃:ボタンを押して、そのまま崩れるように座り込む。
棕櫚小路香乃:息は荒い。頭が割れそうに痛む。
棕櫚小路香乃:こんなこと、今まで無かったのに。
棕櫚小路香乃:嫌な予感がする。それは頭蓋の中の激痛よりもおぞましい感覚で
棕櫚小路香乃:ジッとしているだけで、おかしくなりそう。
棕櫚小路香乃:「…………茶川くん」
棕櫚小路香乃:霞むエレベーターの天井を見上げて、独りごちる。
GM:---
GM:タワーホテル地下・特設リング
GM:---
GM:観衆たちのボルテージは既に最高潮に達しつつある。
ハン・ジュジエ:ひゅう。こひゅう。
ハン・ジュジエ:熱気の中、リングの上でただ虚ろな呼吸音を鳴らしている。
六六号:「……」
六六号:こちらも無言だ。いつもと変わらず、茫洋とした視線を虚空に向けている。
ホー・ナインス:「準決勝第一試合!”腐尸星”VS桑島チーム!」
ホー・ナインス:「はじめぇ!」
GM:カァン!!
GM:ゴングが鳴り響く。
GM:しかし……。
GM:対峙した2人は、お互いに動き出す気配はない。
GM:数秒のにらみ合いの後、やがて。
六六号:両腕を上げる。
ハン・ジュジエ:『ほォ』
六六号:「降参、だ」
桑島吾郎:「なッ……!?」
桑島吾郎:「何を言っている!?そんな命令は下していなァい!?」
六六号:「俺、には、倒せない」
GM:会場がどよめく。
ハン・ジュジエ:『これはこれは……買い被られて幸運だ』
ハン・ジュジエ:『グッグッグ……いかがするのかな?チームのリーダー殿?』
桑島吾郎:「……ッ」
桑島吾郎:冷や汗を垂らしながら、リングに上がる。
ホー・ナインス:『じっ、次鋒 桑島吾郎 VS ハン・ジュジエ』
ホー・ナインス:『はじめぇ!』
GM:カァン!!
ハン・ジュジエ:ゆるりと両腕を下げたまま、桑島に近づいていく。
桑島吾郎:「待て!近づくな!これは取引だ!」
ハン・ジュジエ:『ほう』
桑島吾郎:「……既に神城の一部に提携契約を交わしてある」
ハン・ジュジエ:『成程……奴を商材にか』
ハン・ジュジエ:六六号に視線を送る。
桑島吾郎:「ああそうだ。貴様らにも、金は必要だろう」
桑島吾郎:「知っているぞ、"イエローコゥト"。お前たちも」
桑島吾郎:「『崩落戦』とやらで随分痛めつけられたと知っているゥ!」
桑島吾郎:「ここで引き下がれば……今後この天才が貴様らに力を貸してやることも、考えてやらない事もない!」
ハン・ジュジエ:『確かにそれは』
ハン・ジュジエ:『大きな商機だな……尚の事』
ハン・ジュジエ:ザシュ!!
ハン・ジュジエ:黒い影の腕が、桑島の心臓を貫く。
桑島吾郎:「ぐほ」
ハン・ジュジエ:『余計な仲介など必要ない』
ハン・ジュジエ:ぶしっ!!
ハン・ジュジエ:心臓を刳り抜き、リングの上に転がす。
桑島吾郎:「……」
桑島吾郎:ビクビクと痙攣し、動かなくなる。
ハン・ジュジエ:『宴を血腥くする無粋者には、ご退場願った。よろしいかな?』
ハン・ジュジエ:観客席の棕櫚小路へと視線を送る。
棕櫚小路群雲:「……」
棕櫚小路群雲:腕を組み、ナインスを促す。
ホー・ナインス:『し、試合終了!』
ホー・ナインス:『”腐尸星”、決勝進出でございますです!』
ハン・ジュジエ:リングを降り、六六号を視線を交わす。
ハン・ジュジエ:……そこから先は、マイクが拾うことは出来ない。
GM:---
GM:ハン達がリングを後にするのとすれ違うように
GM:二つの影が控室と会場をつなぐ通路に現れる。
”レフティ・ナイト”:ぴたりと、足を止める。
”レフティ・ナイト”:その表情は、生気を失い
”レフティ・ナイト”:集中力を欠いて、視線を右往左往させている。
吉沢龍剣:「あァ?」
吉沢龍剣:「おい、なんだよ。どうした」
”レフティ・ナイト”:「本当は……本当はこんなはずじゃなかった」
”レフティ・ナイト”:「私が母さんを倒すはずだったんだ」
吉沢龍剣:「……」
”レフティ・ナイト”:「けど……どうして……あんな」
”レフティ・ナイト”:「こんな結末なんて……!!」
”レフティ・ナイト”:「私がいない……」
”レフティ・ナイト”:「母さんの物語に、私がいない……」
吉沢龍剣:がっ!!
吉沢龍剣:その胸ぐらを掴む。
”レフティ・ナイト”:「!!」
吉沢龍剣:「あのな」
吉沢龍剣:「他人の幕引きにぐちぐちケチつけても、どォにもなんねェんだよ」
吉沢龍剣:「納得いかねェなら、てめェの物語をやれ」
”レフティ・ナイト”:「……吉沢さん……でも」
吉沢龍剣:「ちッ!」
吉沢龍剣:「ンなシケ腐ったガキ、見捨ててやりてェけど」
吉沢龍剣:「前金貰った以上、仕事をズラかんのは、アタシ的にはナシだ」
吉沢龍剣:「……せめてあの志奈乃って子のとこまでは」
吉沢龍剣:「連れてってやるよ」
”レフティ・ナイト”:「!」
吉沢龍剣:「オラ行くぞ!ぼさっとしてんじゃねェ!」
”レフティ・ナイト”:暫くしどろもどろに視線を泳がせているが
”レフティ・ナイト”:やがてその後に続く。
GM:---
GM:桑島の死体が片付けられ、観客のどよめきも収まったリングの上
GM:肉食獣の瞳持つ女が、君たちを見下ろしている。
吉沢龍剣:「さっさと始めようぜ。誰からだ?」
吉沢龍剣:ぐっ。ぐっ。
吉沢龍剣:バットを杖のように立てて、伸脚している。
卜部巽:「お前が先に出てくるんならよ。」リングに上がるもう一人の、
卜部巽:肉食獣の瞳を持つ女。
卜部巽:「どう考えても私だろ。」
吉沢龍剣:「そりゃア。そうなるわな」
吉沢龍剣:にたりと笑う。
吉沢龍剣:「……だが、悪いけどよ」
吉沢龍剣:「手ェ抜いたじゃれ合いには出来そうにもねエ」
吉沢龍剣:「……マジで行くぜ?」
卜部巽:「私とお前は、いつだってマジだろ。」
卜部巽:刀を抜き、”蜻蛉を取る”
吉沢龍剣:「ハッ!」
吉沢龍剣:「最高の友達だよ。つくづくなァ!」
吉沢龍剣:バキキキキィン!!
吉沢龍剣:バットを足元に振るう。
吉沢龍剣:氷筍がその足元に、並ぶ牙のように威圧的に飛び出す!
卜部巽:水のように定まった形のない吉沢の構えに対し
卜部巽:卜部のそれは、岩である。
卜部巽:まるで彫像のように同じ姿勢で、吉沢を待ち受ける。
GM:捕食者と捕食者がぶつかり合う気配。その緊張感に、会場が一気に静まり返る。
GM:宣言を待つまでもなく。その中に
GM:ゴングの音は鳴り響いた。
GM:――ミドル戦闘を開始します。
GM:マップは以下。
GM
"ダイグレン”吉沢龍剣
5m
PC

GM:吉沢の行動値は4です
GM:セットアップから
卜部巽:《狂想の旋律》。攻撃力+21、暴走。
卜部巽:卜部巽の侵蝕率を+5した(侵蝕率:85->90)
"ダイグレン”吉沢龍剣:先陣の火+氷の茨
"ダイグレン”吉沢龍剣:行動値を+10し、同エンゲージを離脱した敵に追加ダメージを与える状態を自身に付与。
GM:イニシアチブは行動値14のエネミーから
"ダイグレン”吉沢龍剣:マイナーで接敵。メジャーでコンセントレイト:サラマンダー+炎の刃+結合粉砕+吹き飛ばし
卜部巽:いつも思うけどお前のコンボ凶悪だよな!!!
"ダイグレン”吉沢龍剣:12dx7+2
DoubleCross : (12R10+2[7]) → 10[1,3,3,4,4,6,6,6,8,8,8,9]+10[4,6,7,10]+10[4,7]+6[6]+2 → 38

卜部巽:暴走!
"ダイグレン”吉沢龍剣:4d10+22
DoubleCross : (4D10+22) → 23[9,3,3,8]+22 → 45

"ダイグレン”吉沢龍剣:装甲無視ダメージ!
卜部巽:死!リザレクト
卜部巽:卜部巽の侵蝕率を+2(1d10->2)した(侵蝕率:90->92)
"ダイグレン”吉沢龍剣:そしてダメージを受けた場合
"ダイグレン”吉沢龍剣:追加ダメージが発生!!
卜部巽:エグい
"ダイグレン”吉沢龍剣:7d10
DoubleCross : (7D10) → 41[3,10,10,8,8,1,1] → 41

卜部巽:もちろん死ぬ!
卜部巽:リザレクト!
卜部巽:卜部巽の侵蝕率を+10(1d10->10)した(侵蝕率:92->102)
卜部巽:ヒエエ…
卜部巽:もうリザレクト出来ない…
"ダイグレン”吉沢龍剣:「うるァ!!」
"ダイグレン”吉沢龍剣:氷の上を滑るような、高速軌道!
"ダイグレン”吉沢龍剣:そこから繰り出される、挨拶代わりの大上段。
"ダイグレン”吉沢龍剣:傍らでいつも見てきた姿だが、相対したことはない。
卜部巽:「■■■――――――――――――――ッ!!!!!」
卜部巽:猿叫。そして、地を断つような面の一撃。
卜部巽:先に届いたのは吉沢の鉄バット。
"ダイグレン”吉沢龍剣:ジャ ァッ!!
"ダイグレン”吉沢龍剣:氷の破片を舞い上げながら、スケーターのように刃を躱し
"ダイグレン”吉沢龍剣:ガッコォン!!
"ダイグレン”吉沢龍剣:凶悪に氷の棘で武装されたバットが叩きつけられる!
卜部巽:肩に直撃。
卜部巽:左鎖骨骨折
"ダイグレン”吉沢龍剣:がしっ!
"ダイグレン”吉沢龍剣:体勢を崩した君の胸ぐらを掴む。
"ダイグレン”吉沢龍剣:「これで終わりじゃねェのは」
"ダイグレン”吉沢龍剣:「知ってんだろ?」
卜部巽:「……」
卜部巽:「■■■■ーーーーーーーーーーーッ!!!!」
"ダイグレン”吉沢龍剣:「……いい返事だ」
"ダイグレン”吉沢龍剣:「うるァア!!」
卜部巽:頭部へのダメージはまずい。咄嗟に顔を覆うようにガード姿勢を取る。
"ダイグレン”吉沢龍剣:がっしゃあん!!
"ダイグレン”吉沢龍剣:背後に生成した氷の壁に、背負投の容量で叩きつける!
"ダイグレン”吉沢龍剣:氷の破片が舞い、リングが赤く染まる。
卜部巽:右上腕骨骨折
卜部巽:だが、戦意は折れない。
"ダイグレン”吉沢龍剣:卜部巽を2m後方へ移動!
GM
卜部巽
2m
"ダイグレン”吉沢龍剣

"ダイグレン”吉沢龍剣:「どうしたァ!!ンなもんかァ!?」
"ダイグレン”吉沢龍剣:吠える。あたかも呼声のように。
卜部巽:猫の用に着地し、吉沢を見据える
卜部巽:「■■■ーーーーーーーーーーーッ!!!!」
GM:手番は卜部さんへ!
卜部巽:マイナーで戦闘移動、接敵!
卜部巽:メジャーで《コンセントレイト:ハヌマーン》《音速攻撃》!対象は吉沢!
卜部巽:リーダーズマークも載せるぜ
卜部巽:達成値+5!
卜部巽:12dx7+6 白兵
DoubleCross : (12R10+6[7]) → 10[1,1,2,3,4,4,7,7,8,8,8,9]+10[1,5,6,7,7,9]+10[5,7,8]+4[2,4]+6 → 40

"ダイグレン”吉沢龍剣:ヒューッ
"ダイグレン”吉沢龍剣:ガード!!
"ダイグレン”吉沢龍剣:ダメージを!
卜部巽:5d10+14+24
DoubleCross : (5D10+14+24) → 32[7,5,7,9,4]+14+24 → 70

卜部巽:装甲無視です
"ダイグレン”吉沢龍剣:では……《蘇生復活》!
"ダイグレン”吉沢龍剣:HP1で食いしばる!
卜部巽:吉沢ーーーー!!!何エネミーエフェクト使ってんだ!!!
卜部巽:卜部巽の侵蝕率を+4した(侵蝕率:102->106)
卜部巽:卜部の剣には二の太刀がないという。
卜部巽:だがそれは誤りだ。
卜部巽:卜部の剣の神髄は、攻撃を当てること。
卜部巽:腕がなくば、片腕で。
卜部巽:両腕がなければ、足で。
卜部巽:足もなければ、牙を突き立てる。
卜部巽:「■■■ーーーーーーーーーーーッ!!!」
卜部巽:二の太刀!!左手に剣を持ち換え、逆袈裟に振り抜く!!
"ダイグレン”吉沢龍剣:「!!」
"ダイグレン”吉沢龍剣:フェイントに防御の呼吸をズラされ
"ダイグレン”吉沢龍剣:攻防が一手遅れる!
卜部巽:「お前みたいに数を撃ってねえんだ。私は。」
卜部巽:「一発で決める。」
卜部巽:「……口説き方と一緒さ。」
"ダイグレン”吉沢龍剣:「……ち」
"ダイグレン”吉沢龍剣:からん からん
"ダイグレン”吉沢龍剣:両断されたバットの先が、リングに転がる。
"ダイグレン”吉沢龍剣:「よく通る声だな……ホント」
"ダイグレン”吉沢龍剣:ぶしっ
"ダイグレン”吉沢龍剣:深々と切り裂かれ、膝を付く。
卜部巽:「どうした?ンなもんか?」
卜部巽:体中から血を流しながら吉沢を見下ろす
"ダイグレン”吉沢龍剣:「寝惚けんな。こっからだろう……が」
"ダイグレン”吉沢龍剣:「あァ?」
GM:クリンナッププロセス。
GM:イベントが発生します。
GM:かしん かしん かしん
GM:君たちを取り囲む八角形の障壁が床下へと下がり
GM:リングが剥き出しになっていく。
GM:「どうした?」「トラブルか?」
GM:観客席のざわめきが大きくなる。
卜部巽:「………おい、なんだこりゃ。」
"ダイグレン”吉沢龍剣:「……!」
"ダイグレン”吉沢龍剣:だっ!
"ダイグレン”吉沢龍剣:突然、リングから飛び降り
"ダイグレン”吉沢龍剣:リング際の”レフティ・ナイト”の方向に走り出す!
"ダイグレン”吉沢龍剣:「ボサッとしてんじゃねェ!!」
”レフティ・ナイト”:「!?」
GM:タ ァン!!
GM:銃声が響く。方向は
GM:観客席からだ。
卜部巽:「……!」
黒服:「……」
黒服:黒服の1人が立ち上がり、その手の中のライフルから
黒服:紫煙が上がっている。
黒服:ズズ ズ
黒服:その姿かたちが、武装した兵士へと移り変わっていく。
黒服:モルフェウスのエフェクトだ。
卜部巽:「茶川!鹿折ちゃん!観客席!」
志奈乃鹿折:「……ッ!」銃声の主を視認し、"砂"の散布を開始する
茶川閂:「チッ……!」 レネゲイドを呼応させ、即座に戦闘態勢をとる。
”イエローコゥト”兵士:ざざっ
”イエローコゥト”兵士:観客席から飛び降り、君たちを包囲していく。
GM:一拍遅れて
GM:会場全体が悲鳴に包まれる!
GM:「キャァアアアアアアーッ!!」
"ダイグレン”吉沢龍剣:「ち……くそったれ!」
"ダイグレン”吉沢龍剣:ぐったりとレフティ・ナイトに支えられ、項垂れている。
”レフティ・ナイト”:「吉沢さん!吉沢さん……!!」
"ダイグレン”吉沢龍剣:「……」
"ダイグレン”吉沢龍剣:呼びかけられたまま、意識を失う。
志奈乃鹿折:(彼女……吉沢さんが庇ってくれたけど、銃弾はレフティ・ナイトを狙っていた……何故?)
卜部巽:「なんだてめーら。」
卜部巽:体内の闘争衝動が励起し、負傷が癒えるのを感じる。
卜部巽:「………8年だ。」
卜部巽:「8年ぶりなんだよ。」
卜部巽:「こいつ、すぐどっか行くから。次がいつになるか分かんねーんだよ。」
卜部巽:「………何、邪魔してんだよ!!!!」
卜部巽:猿叫ではない。心が鳴らした叫び。
”腐尸星”ハン・ジュジエ:『それは失礼した……第八支部長どの』
”腐尸星”ハン・ジュジエ:ひゅう こひゅう
”腐尸星”ハン・ジュジエ:兵士たちの中から歩み出す
”腐尸星”ハン・ジュジエ:『しかしこちらも座興はもう十分でな』
茶川閂:「ハン・ジュシエ……」あえて口に出す。支部長は冷静な状態ではない。
茶川閂:「お前の手引きか、これは」
”腐尸星”ハン・ジュジエ:『手引きも何も。グッグッグッグ……我々は悪党だぞ?』
”腐尸星”ハン・ジュジエ:『連中が奢り寝惚けていただけのこと』
茶川閂:「そうかい。うまいことやったもんだな」
”腐尸星”ハン・ジュジエ:『よければ、UGNの一同も』
”腐尸星”ハン・ジュジエ:『ご随伴はいかがかな?』
茶川閂:「ああ? そもそもなにが目的なんだ」
”腐尸星”ハン・ジュジエ:『あれだけの賢者の石……我々だけで持ち帰っても手に余る』
”腐尸星”ハン・ジュジエ:『出会いは大切にしておくものだ……グッグッグ』
茶川閂:「本気か?」鼻で笑う。
茶川閂:「信用できねーな。今ルールを破ったばかりのお前らをよ」
茶川閂:「準決勝も勝ってただろうが。なぜあえてこんなことをした」
”腐尸星”ハン・ジュジエ:『ハッハ!』
”腐尸星”ハン・ジュジエ:『無駄が嫌いな性質でな……若い者には分からんだろうが』
”腐尸星”ハン・ジュジエ:『歳を取ると、手段を選ぶのが億劫になる。グッグッグ』
茶川閂:「そうか。てっきり、俺たちに勝てないからビビったのかと思った」
茶川閂:「なにせ仲間に誘うくらいだからな……おっと失礼」
茶川閂:「気に障ったか? なにせ若者でな。無礼だったなら謝るよ」
”腐尸星”ハン・ジュジエ:『おやおや。血の気の多い……これではどちらが”守護者”か分からんな』
志奈乃鹿折:「先に彼女たちを狙ったということは」 レフティ・ナイトと吉沢さんの方を一瞥し
志奈乃鹿折:「あっちは生かす気はないということかしら」
”腐尸星”ハン・ジュジエ:『組織に立つものは使い出も見定めやすいが……野良犬は』
”腐尸星”ハン・ジュジエ:『余分な計算違いの元になる』
志奈乃鹿折:「そう……なら私は」
志奈乃鹿折:「そっちには付けないわ。彼女が死んだら……」
志奈乃鹿折:「母さんが悲しむもの」
志奈乃鹿折:"腐尸星"を見据えてアームブレードを展開する
”レフティ・ナイト”:「!!」
”レフティ・ナイト”:「……なんだよ……それ」
茶川閂:卜部の影に戻り、ダイグレンとレフティ・ナイトの側にいる。
茶川閂:ダイグレンが戦闘不能な上、レフティナイトは目に見えて不安定だ…
”レフティ・ナイト”:「ッ!どけッ!!」
”レフティ・ナイト”:ドゥ ッ!!
”レフティ・ナイト”:近づく茶川くんの足元に大穴が開く!
茶川閂:「ウオッ!?」
”レフティ・ナイト”:「ふざけやがって……ふざけやがって……!」
”レフティ・ナイト”:「誰も彼も!私のことをコケにするなッ!!」
”レフティ・ナイト”:ジャキッ!!
”レフティ・ナイト”:その腕の銃口を向けるのは、志奈乃鹿折の方へと。
志奈乃鹿折:「ちょっと、どういうつもり」目線を逸らさずにレフティ・ナイトへ向けて
”レフティ・ナイト”:「黙れ!お前が母さんを!母さんを奪っていったのが悪いんだ!!」
志奈乃鹿折:「奪ったつもりはないのだけど……」
志奈乃鹿折:「合理的な判断を推奨するわ、レフティ・ナイト」
”腐尸星”ハン・ジュジエ:『これはこれは』
GM:志奈乃、ハン、イエローコゥトの狙撃兵たち、そしてレフティ・ナイト
GM:それぞれが銃口を向けあったまま、恐慌の中で静止している。
卜部巽:「もう、いい。」
卜部巽:静寂を、卜部の呟きが断ち切る
卜部巽:「……罪の古い贖い方を知っているか、腐尸星。」
卜部巽:「盗人は手を斬り、脱走者は足を斬る。」
卜部巽:「お前は正面からの戦いから逃げた。足を膾に下ろす。」
卜部巽:「お前は石を盗もうとした。手を斬り落とす。」
卜部巽:「お前は聞くに堪えぬ不快な提案をした。舌を引き抜く。」
卜部巽:「そして、私の友を傷つけた。その腐った脳髄を刎ね飛ばす。」
卜部巽:ハン・ジュジエを睨みつけるは、血塗れの剣鬼。
卜部巽:黒髪を振り乱し剣を握り直す。闘争衝動が体を無理矢理癒していく。
卜部巽:「随伴だと?それはお前たちだ。」
卜部巽:「私と共に、地獄へ来い!!!」
”腐尸星”ハン・ジュジエ:『グッグッグッグ……なるほど、良かろう』
”腐尸星”ハン・ジュジエ:『俺が地獄の沙汰を受けるのか』
”腐尸星”ハン・ジュジエ:『お前が閻魔を嘯くものか……それもじきに分かること』
”腐尸星”ハン・ジュジエ:『武道家の端くれとして。申し出、謹んでお受けする』
”腐尸星”ハン・ジュジエ:『では参ろうか』
”腐尸星”ハン・ジュジエ:しゅうううううううううッ!!
”腐尸星”ハン・ジュジエ:片腕の篭手から、毒々しい煙が吹き上がる!
GM:クライマックス戦闘へ。
GM:衝動判定、難易度は9です。
茶川閂:うおー
茶川閂:6dx>=9
DoubleCross : (6R10[10]>=9) → 9[2,4,5,5,7,9] → 9 → 成功

茶川閂:92+2d10
DoubleCross : (92+2D10) → 92+7[2,5] → 99

卜部巽:4dx
DoubleCross : (4R10[10]) → 7[1,3,3,7] → 7

卜部巽:暴走!
卜部巽:2d10+106
DoubleCross : (2D10+106) → 16[6,10]+106 → 122

卜部巽:ヒエー、超上がった
志奈乃鹿折:4dx>=9
DoubleCross : (4R10[10]>=9) → 8[1,3,7,8] → 8 → 失敗

志奈乃鹿折:115+2d10
DoubleCross : (115+2D10) → 115+6[1,5] → 121

GM:マップは以下。
GM
”腐尸星”ハン・ジュジエ、”イエローコゥト”×3
5m
PC
5m
"レフティ・ナイト"

GM:ハンの行動値は10、”イエローコゥト”はそれぞれ8、レフティ・ナイトは13です
GM:セットアップから!
GM:エネミーはそれぞれなし
志奈乃鹿折:なし!
茶川閂:《螺旋の悪魔》《背徳の理》《喰らわれし贄》
茶川閂:ダイス+12、攻撃力+42
卜部巽:《狂想の旋律》、PC全員(希望者)の攻撃力+24、暴走
卜部巽:卜部巽の侵蝕率を+7した(侵蝕率:122->129)
志奈乃鹿折:いただきます!
茶川閂:受け取る! さらに暴走!
GM:ではメインプロセスへ
GM:イニシアチブありますか!
卜部巽:イニシアチブで《スピードフォース》。手番を行います。
卜部巽:卜部巽の侵蝕率を+4した(侵蝕率:129->133)
志奈乃鹿折:きた!巽さん!
GM:ヒエーッ!どうぞ!
卜部巽:マイナーで戦闘移動、イエローコウトのエンゲージに接敵
卜部巽:メジャーで《コンセントレイト:ハヌマーン》《音速攻撃》《浸透撃》《獅子奮迅》
卜部巽:対象はエンゲージの敵全員。さらにリーダーズマーク使います。
志奈乃鹿折:オートで巽さんへ《砂の加護》《砂塵霊》 ダイス+5 攻撃力+12
卜部巽:ありがとう!行くぜ!
卜部巽:18dx7+6
DoubleCross : (18R10+6[7]) → 10[1,3,3,4,4,4,5,6,6,7,7,8,8,9,9,10,10,10]+10[1,2,2,3,4,4,6,9,9]+10[3,7]+1[1]+6 → 37

卜部巽:そこそこ!
”腐尸星”ハン・ジュジエ:それぞれ回避!
”腐尸星”ハン・ジュジエ:6dx+6
DoubleCross : (6R10+6[10]) → 10[4,6,6,7,9,10]+3[3]+6 → 19

”イエローコゥト”:5dx+4
DoubleCross : (5R10+4[10]) → 7[2,5,5,7,7]+4 → 11

”イエローコゥト”:5dx+4
DoubleCross : (5R10+4[10]) → 7[1,2,3,4,7]+4 → 11

”イエローコゥト”:5dx+4
DoubleCross : (5R10+4[10]) → 10[2,4,8,10,10]+8[3,8]+4 → 22

”イエローコゥト”:ぐえーっ!
”イエローコゥト”:3が1を!2がハンをそれぞれ砂の結界!!
卜部巽:カバーあったか!だけどガード値は加算させないぜ。
卜部巽:ダメージ!装甲ガード無視です。
卜部巽:4d10+14+24+12
DoubleCross : (4D10+14+24+12) → 14[2,7,3,2]+14+24+12 → 64

卜部巽:2倍したら128ダメージかな…耐えますか!
卜部巽:卜部巽の侵蝕率を+10した(侵蝕率:133->143)
志奈乃鹿折:志奈乃鹿折の侵蝕率を+6(侵蝕率:121->127)した
GM:耐える耐える!余裕っすよ!
卜部巽:ええ…?
GM:なんて言うわけないだろ!!
GM:死ぬわそんなの!!
卜部巽:びっくりした
志奈乃鹿折:ですよねー
茶川閂:よかったよかった
卜部巽:「■■■■ーーーーーーーーーーーーーーーッ!!!!!」
志奈乃鹿折:「……」卜部の気勢の高まりに呼応して、"砂"が渦を巻く
志奈乃鹿折:卜部巽はもとより"剣鬼"とすら言える剣士であるが
志奈乃鹿折:今敵の目に見えているのは正真正銘、三面六臂の鬼神
卜部巽:鳴らすは黄泉路の行進歌。駆けるは阿修羅の剣鬼。
卜部巽:瞬時に間合いを詰め、横に”三”閃。
”イエローコゥト”:「……!鬼!?……がッ!!」
”イエローコゥト”:部隊の半数がまとめて吹き飛ぶ!
卜部巽:血の雨に濡れる剣と肢体。
卜部巽:敵勢の中にあって、それは美しく、妖しく映る。
卜部巽:「次に死にたい奴は出てこい。」
卜部巽:声色低く言い放つ。
GM
卜部、ハン、イエローコゥト
5m
志奈乃、茶川
5m
”レフティ・ナイト”

”腐尸星”ハン・ジュジエ:『グッグッグ……つくづく背筋も凍る手並みよ』
”腐尸星”ハン・ジュジエ:『鬼哭啾々と喩えて相違あるまい……しかし』
”腐尸星”ハン・ジュジエ:『精彩を欠く』
”イエローコゥト”:「がは…っ!」
”腐尸星”ハン・ジュジエ:盾にしていた部下を投げ転がす。
GM:改めて行動値13、志奈乃さんのイニシアチブへ
志奈乃鹿折:イニシアチブはなし!
志奈乃鹿折:マイナーで《陽炎の衣》《光芒の疾走》隠密化+戦闘移動でハンへエンゲージ
志奈乃鹿折:志奈乃鹿折の侵蝕率を+4(侵蝕率:127->131)した
志奈乃鹿折:《C:エンジェルハイロウ》《見えざる死神》《光の舞踏》アームブレードでハンへ攻撃!
志奈乃鹿折:11dx7+6
DoubleCross : (11R10+6[7]) → 10[1,1,1,3,4,5,5,7,10,10,10]+10[2,4,4,9]+1[1]+6 → 27

”腐尸星”ハン・ジュジエ:回避!
”腐尸星”ハン・ジュジエ:6dx+6
DoubleCross : (6R10+6[10]) → 10[3,5,7,9,9,10]+4[4]+6 → 20

”イエローコゥト”:砂の結界!カバーリング!
志奈乃鹿折:むむ!
志奈乃鹿折:ダメージ出します 猿叫で+24 ガード-5
志奈乃鹿折:3d10+45+24
DoubleCross : (3D10+45+24) → 17[7,5,5]+45+24 → 86

志奈乃鹿折:どうじゃ!
”腐尸星”ハン・ジュジエ:うおおおお!!
”腐尸星”ハン・ジュジエ:雲散霧消!ダメージを30軽減!!
”イエローコゥト”:装甲で軽減し、辛うじて耐える!
志奈乃鹿折:やるじゃないの…
志奈乃鹿折:志奈乃鹿折の侵蝕率を+6(侵蝕率:131->137)した
志奈乃鹿折:「恨み言なら後でいくらでも聞いてあげる」背後のレフティ・ナイトへ
”レフティ・ナイト”:「待て!!逃げるな!!」
志奈乃鹿折:「貴方のために今銃口を向けるべき相手がどちらか、よく考えて」言い捨てて駆け出す
”レフティ・ナイト”:「お前……!!」
”腐尸星”ハン・ジュジエ:『向かってくるか……』
”腐尸星”ハン・ジュジエ:ず ずずず
”腐尸星”ハン・ジュジエ:片腕が地面へ影となって広がり
”腐尸星”ハン・ジュジエ:巨大な掌が君の眼の前に壁となる
志奈乃鹿折:進路を変えずに跳躍
”腐尸星”ハン・ジュジエ:『ほォ』
”腐尸星”ハン・ジュジエ:が しゅ !!
”腐尸星”ハン・ジュジエ:巨大な掌が君を握りつぶすように包む!
志奈乃鹿折:砂の虚像を身代わりに
志奈乃鹿折:さらに空中で、一つ、二つ
志奈乃鹿折:不可視の足場を作り、跳躍する
”腐尸星”ハン・ジュジエ:『……!』
”腐尸星”ハン・ジュジエ:その影を見上げる
志奈乃鹿折:腐尸星の掌を飛び越え
志奈乃鹿折:落下の勢いのままに、脳天へ刃を振り下ろす!
”腐尸星”ハン・ジュジエ:ざしゅ!!
”腐尸星”ハン・ジュジエ:深々と唐竹割りに切り裂かれる。
”腐尸星”ハン・ジュジエ:……が、その姿が崩れ、かき消えていく。
志奈乃鹿折:「……」(手応えが……?)
”イエローコゥト”:「ぐ……ゥ……!?」
”イエローコゥト”:深々と切り裂かれた狙撃兵が現れる。
志奈乃鹿折:「……チッ」腐尸星を睨みつける
”腐尸星”ハン・ジュジエ:ひゅぅ こひゅう
”腐尸星”ハン・ジュジエ:周囲を取り巻く煙幕の中から
”腐尸星”ハン・ジュジエ:掠れた呼吸音だけが響いている。
”腐尸星”ハン・ジュジエ:『グッグッグッグ。見事見事』
”腐尸星”ハン・ジュジエ:『では……こちらの手並みも拝見いただこう』
GM:行動値13、”レフティ・ナイト”の手番
”レフティ・ナイト”:マイナーで陽炎の衣、メジャーでコンセントレイト+見えざる死神+ライトウェイトモード+クリスタライズ+砂の加護
”レフティ・ナイト”:射撃攻撃、対象は
”レフティ・ナイト”:1d3
DoubleCross : (1D3) → 2

”レフティ・ナイト”:志奈乃さん!!
”レフティ・ナイト”:12dx7+2
DoubleCross : (12R10+2[7]) → 10[1,2,3,4,5,6,7,7,7,8,9,10]+10[1,4,4,4,8,9]+10[7,10]+4[1,4]+2 → 36

志奈乃鹿折:こいつ~
志奈乃鹿折:暴走!リア不!
”レフティ・ナイト”:4d10+32
DoubleCross : (4D10+32) → 19[7,3,4,5]+32 → 51

”レフティ・ナイト”:装甲無視!
志奈乃鹿折:ひえ~、死!
志奈乃鹿折:ゲーム チェス/かっこいい/むずかしい○ をタイタス昇華して復活します
”レフティ・ナイト”:バキバキバキバキッ!!
”レフティ・ナイト”:片腕の銃口に纏わせるように
”レフティ・ナイト”:突撃槍めいたロングバレルが精製される!
”レフティ・ナイト”:「お前を殺せば……母さんはッ!私を見てくれる!!」
志奈乃鹿折:「!」腐尸星に意識を向けていて反応が遅れる
”レフティ・ナイト”:キュ  オ  ン
”レフティ・ナイト”:――バシュッ!!!
”レフティ・ナイト”:電磁加速された弾丸が、君の体を抉る!
志奈乃鹿折:「……!?……ぐぅッ!!」
”レフティ・ナイト”:「死ね!!」
”レフティ・ナイト”:「お前が生き残ったのはそもそも間違いだったんだ!」
”レフティ・ナイト”:「間違いは……取り消さなくちゃああああああ!!」
志奈乃鹿折:かろうじて左腕で生身の部分を庇うが、衝撃で倒れ伏す
志奈乃鹿折:左腕はほぼ全壊、使いものにならないだろう
”腐尸星”ハン・ジュジエ:『休んでいていいのか?』
”腐尸星”ハン・ジュジエ:『遠慮せず、行かせてもらおう』
志奈乃鹿折:「この……」血を拭いながら立ち上がる
志奈乃鹿折:「いいわけ無いでしょ……!」
GM:行動値10、ハンの手番へ
”腐尸星”ハン・ジュジエ:マイナーで毒の刃
”腐尸星”ハン・ジュジエ:メジャーでコンセントレイト:ウロボロス+原初の赤:魔獣の衝撃+増加の触媒+タブレット+多重生成+散滅の腕
”腐尸星”ハン・ジュジエ:RC攻撃をPC全員に。
”腐尸星”ハン・ジュジエ:15dx7+8
DoubleCross : (15R10+8[7]) → 10[1,1,3,4,4,6,6,7,8,8,8,10,10,10,10]+10[5,5,6,6,6,9,10,10]+10[2,3,8]+4[4]+8 → 42

茶川閂:こいや! リア不だぜ
志奈乃鹿折:リア不!
卜部巽:リア不!
”腐尸星”ハン・ジュジエ:5d10+28
DoubleCross : (5D10+28) → 29[3,5,7,9,5]+28 → 57

”腐尸星”ハン・ジュジエ:諸々有効、ダメージを受けた場合、現在付与されているエフェクト効果すべてを打ち消します。
卜部巽:ウワーッ!?
茶川閂:げぇーっ!?
志奈乃鹿折:ひええ…
卜部巽:クソ厄介!
卜部巽:ハン・ジュジエにロイスを取得して昇華復活。
卜部巽:感服/〇殺意
茶川閂:やられる! そして卜部支部長のロイスを昇華。復活します。
志奈乃鹿折:死!支部長のロイスを昇華して復活します
”腐尸星”ハン・ジュジエ:しゅぅ こひゅう
”腐尸星”ハン・ジュジエ:『グッグッグッグ』
”腐尸星”ハン・ジュジエ:煙幕の中、呼吸音と笑い声がこだまし
”腐尸星”ハン・ジュジエ:片腕の篭手から吹き出した黒煙が、鉤爪のシルエットを取っていく
”腐尸星”ハン・ジュジエ:『――毒手効・千死盤古幡』
”腐尸星”ハン・ジュジエ:ず ど!!
”腐尸星”ハン・ジュジエ:グォオオオオオオオオオッ!!
”腐尸星”ハン・ジュジエ:鉤爪を突き入れた足元から、無数に枝分かれする影の腕が現れ
”腐尸星”ハン・ジュジエ:君たちの体を引き裂く!!
志奈乃鹿折:「さっさと貴方を仕留めて、あのわからず屋の方へ……!?」
卜部巽:「がぁっ……!!」
卜部巽:腹部裂傷
卜部巽:第2、8肋骨骨折
茶川閂:倒れ伏す吉沢さんの前に立ちふさがっている。影の腕の一撃をもろに食らう。
茶川閂:「……!?」膝をつく。血があふれる。影が機能を果たさない……レネゲイドが乱されている。
”腐尸星”ハン・ジュジエ:負傷と共に、決定的な何かを欠いた感覚が君たちを襲う。
”腐尸星”ハン・ジュジエ:レネゲイドによって励起されていた力が、失われていく。
”腐尸星”ハン・ジュジエ:『どうした』
”腐尸星”ハン・ジュジエ:『顔色が、悪いようだが?』
”腐尸星”ハン・ジュジエ:とぷり、地面から腕を抜き
”腐尸星”ハン・ジュジエ:にたりと目を細める。
茶川閂:「なるほどこりゃあ」ペッ、と血を吐く。「有名なだけはあるぜ……」
卜部巽:「茶川!!」
卜部巽:名前を呼ぶだけで指示は伝わるだろう。
卜部巽:やれる場所から、やれ。
茶川閂:「任務了解」
GM:続いて行動値8、PC優先で茶川くん!
茶川閂:志奈乃の姉? ”レフティ・ナイト” 〇同情/憐憫 をとり、マイナーで前に5m移動、エンゲージ
茶川閂:イエローコゥト兵士に攻撃! 《コンセントレイト》《インスタントボム》
茶川閂:6dx7+6
DoubleCross : (6R10+6[7]) → 10[2,4,5,5,10,10]+10[2,10]+6[6]+6 → 32

”イエローコゥト”:ぐえーっ!
”イエローコゥト”:回避!
”イエローコゥト”:5dx+4
DoubleCross : (5R10+4[10]) → 10[1,5,6,9,10]+10[10]+2[2]+4 → 26

”イエローコゥト”:おのれ~~ッ!
卜部巽:頑張るなこいつ!
茶川閂:あぶねーよバカ!
茶川閂:ダメージ!
茶川閂:4d10+6
DoubleCross : (4D10+6) → 15[1,5,3,6]+6 → 21

茶川閂:装甲無視
茶川閂:なんてつつましいダメージ
”イエローコゥト”:うげえ~~装甲無視がデカい……
”イエローコゥト”:志奈乃さんのダメージもデカすぎた……沈みます
茶川閂:ナイスだ志奈乃さん!
志奈乃鹿折:やった!
茶川閂:「撃ちたきゃ撃ちな」
茶川閂:”レフティ・ナイト”にそう言い残し、背を見せ前進する。ジャケットは吉沢さんにかぶせている。
”レフティ・ナイト”:「ッ!」
”レフティ・ナイト”:一瞬そちらに銃口を向けようとするが
”レフティ・ナイト”:「~~~~~~っ」
”レフティ・ナイト”:吉沢にかけられたジャケットを目にして
”レフティ・ナイト”:再度志奈乃に照準を合わせる
茶川閂:疾走し、”イエローコゥト”に接敵。フェイントを織り交ぜつつ、打撃を加える。
茶川閂:左左右。側頭部、脇腹、顎!
”イエローコゥト”:「この……!が!ぐ……がは!!」
”イエローコゥト”:的確な打撃に、ダメージを蓄積させていく。
茶川閂:(特別なのは、特別な力があるからじゃねえ)
茶川閂:もしかしたら力が制御できなくなるかもしれない。ある日突然、二度と能力が使えなくなるかもしれない。
茶川閂:(ほかの誰よりずっと。そんなこと……俺が一番分かってる!!)
茶川閂:普段の自分が見せることのない、泥臭い格闘術。
茶川閂:「……っ、倒れろ!」胸部へ前蹴りを叩きこむ!
”イエローコゥト”:がきっ!がきっ!
”イエローコゥト”:もがいて銃底で殴り返しつつも
”イエローコゥト”:先に倒れ込むのは……こちらの方。
”イエローコゥト”:「こんな……ガキに……」
”イエローコゥト”:どさり
茶川閂:「うるせー」左目をこする。出血している……視界が不安だ。
茶川閂:「真面目に特訓して出直してきな」
卜部巽:倒れた敵を一瞥してにっと笑う
GM:クリンナップを経て、2R目セットアップへ
GM:エネミーはありません
卜部巽:《狂想の旋律》!攻撃力+24!対象はエンゲージにいるPC!
卜部巽:卜部巽の侵蝕率を+7した(侵蝕率:143->150)
志奈乃鹿折:頂きます!
志奈乃鹿折:自前のセットアップはなし!
茶川閂:もう一度使うぜ! 《螺旋の悪魔》《背徳の理》
茶川閂:ダイス+12、攻撃力+24
茶川閂:旋律もいただく! 112→118
GM:では行動値13、志奈乃さんのイニシアチブから!!
卜部巽:待って!
卜部巽:《スピードフォース》
GM:ぬわーーっ
卜部巽:LVが上がっているから打てるのだ!
卜部巽:これで最後!
卜部巽:卜部巽の侵蝕率を+4した(侵蝕率:150->154)
卜部巽:行きます。マイナーで暴走解除。
卜部巽:メジャーで《コンセントレイト:ハヌマーン》《音速攻撃》、対象はハン!
卜部巽:リーダーズマークももってけ!
卜部巽:13dx7+6
DoubleCross : (13R10+6[7]) → 10[2,2,4,4,5,6,6,6,7,7,7,9,9]+10[5,7,9,10,10]+10[9,9,10,10]+10[5,7,9,10]+10[3,4,9]+10[7]+3[3]+6 → 69

卜部巽:爆発!
茶川閂:殺意!
”腐尸星”ハン・ジュジエ:くえーっ!
”腐尸星”ハン・ジュジエ:回避!
”腐尸星”ハン・ジュジエ:6dx+6
DoubleCross : (6R10+6[10]) → 7[1,1,2,4,5,7]+6 → 13

”腐尸星”ハン・ジュジエ:ダメージを!
卜部巽:7d10+14+24 ダメージ、装甲無視。
DoubleCross : (7D10+14+24) → 35[3,3,6,2,8,7,6]+14+24 → 73

卜部巽:卜部巽の侵蝕率を+4した(侵蝕率:154->158)
”腐尸星”ハン・ジュジエ:雲散霧消!
”腐尸星”ハン・ジュジエ:ダメージを30軽減!
卜部巽:しぶてえ!
卜部巽:43ダメージは…流石に死なないか…?
”腐尸星”ハン・ジュジエ:まだピンピンしてます
志奈乃鹿折:なんと…
茶川閂:悪ですね!
卜部巽:ヒエー
卜部巽:「■■■ーーーーーーーーーッ!!!」
卜部巽:踏み込み、胴。刃を返して逆袈裟。上段から突き。
”腐尸星”ハン・ジュジエ:ずぶ ごぶり
”腐尸星”ハン・ジュジエ:沼のように絡め取る影の腕で、刃の勢いを殺し、受けていく
卜部巽:荒々しい猿叫に似合いの剛の剣。
卜部巽:しかし、柔い柳のような腕がそれをいなしていく。
”腐尸星”ハン・ジュジエ:『ぐ……ググ……』ひゅう、こひゅう
”腐尸星”ハン・ジュジエ:瞳を闘争の快楽に細めながらも
”腐尸星”ハン・ジュジエ:その呼吸は乱れていく。
”腐尸星”ハン・ジュジエ:『ググッ……がッ……!』
卜部巽:こちらも呼吸は乱れている。満身創痍だ。
卜部巽:だが手負いの獣は最も恐ろしい。
卜部巽:粗にして野の剣が、柔をねじ伏せた。
”腐尸星”ハン・ジュジエ:やがて刃は肉に届き、ふらつきつつ血を流す。
”腐尸星”ハン・ジュジエ:『これ程とは……見誤ったな……しかし』
”腐尸星”ハン・ジュジエ:『どういうわけか、高揚する気持ちもある……ググッ』
”腐尸星”ハン・ジュジエ:『正攻にて技を競うなど……いつ以来だ……グッグッグ』
”腐尸星”ハン・ジュジエ:血を拭い、赤く染まった掌を見る。
卜部巽:「技が無くてもお前を殺せる。」
卜部巽:「首一本だけになっても喉笛に喰らいつくぞ。」
卜部巽:「剣を止めたければ、微塵に切り刻め。」
”腐尸星”ハン・ジュジエ:『ではその様にしよう。仰せのまま』
”腐尸星”ハン・ジュジエ:こひゅう。ひゅう。霞む音と共に、再度相対する。
GM:続いて
GM:改めて行動値13、志奈乃さんの手番へ。
志奈乃鹿折:マイナーで《陽炎の衣》 隠密化!
志奈乃鹿折:メジャーで《C:エンジェルハイロウ》《見えざる死神》《光の舞踏》アームブレードで攻撃
志奈乃鹿折:更に《砂の加護》《砂塵霊》 ダイス+5 攻撃力+12 !
志奈乃鹿折:志奈乃鹿折の侵蝕率を+3(侵蝕率:137->140)した
志奈乃鹿折:16dx7+6
DoubleCross : (16R10+6[7]) → 10[1,2,2,3,3,4,4,5,6,6,6,8,9,9,10,10]+10[2,2,4,8,9]+10[8,9]+2[1,2]+6 → 38

”腐尸星”ハン・ジュジエ:回避ーーっ!!
”腐尸星”ハン・ジュジエ:6dx+6
DoubleCross : (6R10+6[10]) → 10[2,4,4,7,8,10]+2[2]+6 → 18

”腐尸星”ハン・ジュジエ:今度は軽減も…無い!ダメージを!
卜部巽:殺せー!
茶川閂:ヤッチマエー!!
志奈乃鹿折:ダメージ出します! 猿叫で+24 アームブレードでガード-5!
志奈乃鹿折:4dx+24+45+12
DoubleCross : (4R10+24+45+12[10]) → 10[5,5,6,10]+5[5]+81 → 96

GM:dxになっとる!
志奈乃鹿折:あ、やってしまった!
GM:26+81で
GM:107点としましょう!
志奈乃鹿折:107点!ごめんなさい!
GM:……107点!?
茶川閂:目ん玉飛び出るわ
GM:ダメージが……でかすぎる!!
”腐尸星”ハン・ジュジエ:総計ダメージは150……グム~~ッ
”腐尸星”ハン・ジュジエ:沈みます!戦闘不能!
卜部巽:やったぜ!
茶川閂:やったー!
志奈乃鹿折:やったー!
志奈乃鹿折:志奈乃鹿折の侵蝕率を+12(侵蝕率:140->152)した
志奈乃鹿折:「後は……私が」 肉体の損傷を確認する
志奈乃鹿折:レネゲイドの活性を乱す毒
志奈乃鹿折:先程までのような広範囲の偽装は、暫く不可能だろう
志奈乃鹿折:「……だったら」
志奈乃鹿折:周囲に散布していた砂が収束する
志奈乃鹿折:志奈乃の体の周囲のみを薄く覆い、その輪郭に異なる幻像が重なる
志奈乃鹿折:「母さん……力を貸して」
志奈乃鹿折:彼女が知る最も速い刃
志奈乃鹿折:"クイーン"の姿を形どる
”腐尸星”ハン・ジュジエ:『……!!』
”腐尸星”ハン・ジュジエ:警戒を怠っていたわけではない。
”腐尸星”ハン・ジュジエ:卜部と相対しつつ、視界の外の志奈乃に対しても
”腐尸星”ハン・ジュジエ:常に意識は向けていた……しかし。
”腐尸星”ハン・ジュジエ:想定を超える加速。対応が間に合わない。
志奈乃鹿折:ゆらり、とその輪郭が歪み
志奈乃鹿折:次の瞬間には、全てが終わっていた
”腐尸星”ハン・ジュジエ:『……ごひゅっ…!!』
”腐尸星”ハン・ジュジエ:ぶしゃっ!
志奈乃鹿折:腐尸星の顔を覆う呼吸器
志奈乃鹿折:そのケーブルが引き裂かれている
志奈乃鹿折:その下の頸動脈まで、刃は達していた
”腐尸星”ハン・ジュジエ:喉を押さえ、ふらつく。
”腐尸星”ハン・ジュジエ:『グ……グ……』
志奈乃鹿折:「………」振り返り、腐尸星を一瞥する
”腐尸星”ハン・ジュジエ:『”エルドラード”の……使い捨てなぞに……ググッ』
”腐尸星”ハン・ジュジエ:『練り上げたな、小娘』
志奈乃鹿折:「どういたしまして」
”腐尸星”ハン・ジュジエ:『名を……ひゅう。ひゅうう……』
”腐尸星”ハン・ジュジエ:『名を、聞かせてもらいたい』
志奈乃鹿折:「……志奈乃鹿折」拳士に向かい直る
志奈乃鹿折:「"エチュード" 志奈乃鹿折よ」
”腐尸星”ハン・ジュジエ:に、と笑い
”腐尸星”ハン・ジュジエ:血溜まりに倒れ伏す。
”腐尸星”ハン・ジュジエ:戦闘不能。
卜部巽:「………。」荒く息を吐きながら、後ろを振り返る。
”レフティ・ナイト”:「……」
”レフティ・ナイト”:その視線の先に
”レフティ・ナイト”:吉沢を抱えあげて立っている。
卜部巽:「吉沢は、無事か……?」
”レフティ・ナイト”:「……私が、連れていく」
”レフティ・ナイト”:「トゥエルブ……!」
”レフティ・ナイト”:「お前との決着は、いずれ付けさせてもらう。私は」
”レフティ・ナイト”:「お前を許しはしないぞ……!」
”レフティ・ナイト”:ザァ ッ
”レフティ・ナイト”:《瞬間退場》、砂を巻き上げ姿を消す。
志奈乃鹿折:「ハァ」ため息をこぼす
志奈乃鹿折:「もう勝手にすればいいわ……」
志奈乃鹿折:「……生きてさえいれば、いつかは」
茶川閂:「ていうかおい、ジャケット……」言い終わる前に、腰が抜けて座り込む。
卜部巽:茶川の背を受け止める。
茶川閂:「あざす」言葉をこぼす。「すみません、足引っ張りました」
卜部巽:「お前は十分やったよ」
GM:そこで君たちは
GM:微かな違和感を覚える。
GM:会場を制圧していた兵士たちも、ハンが倒れると共に警備たちに取り押さえられ
GM:観客達の避難も始まっている。
GM:しかし……その中で
GM:会場のどこにも、无号六六の姿はない。
GM:準決勝第一試合の映像。ハンがリングを降りた時。
GM:確かに2人は会話を交わしていた。
卜部巽:「おい。六六号とかいう奴、どこ行った?」
志奈乃鹿折:「……まずいわね」
卜部巽:「まさか」
卜部巽:「”腐尸星”は陽動か!」
茶川閂:「ハンと同じく賢者の石を狙っているのなら」卜部支部長から離れ、立ち上がる。
茶川閂:「上です。恐らく」
GM:君たちはホールを飛び出す。
GM:タワー地上階と直通する選手用のエレベーターホールに
GM:1つの影が、うずくまっている。
棕櫚小路群雲:「く……っ……」
卜部巽:「!」駆け寄る
卜部巽:「何があった!」
ホー・ナインス:「ご主人さま!しっかりしてくださいです!!」
ホー・ナインス:周囲には、イエローコゥトの武装兵士たちが倒れている。
ホー・ナインス:「ナインスが……ナインスのちからが及ばなかったのです……!」
棕櫚小路群雲:「いや……よくやってくれた……ぐ…ぅ」
棕櫚小路群雲:「問題は……ない……!」
棕櫚小路群雲:赤く滲む腹を抑えつつ、立ち上がる。
志奈乃鹿折:「無闇に動かさないで。医療班に連絡は?」ナインスさんへ
ホー・ナインス:「もうしてあるのでございますです!」
棕櫚小路群雲:志奈乃さんとナインスを手のひらで制する
棕櫚小路群雲:「私のことは後でいい……!」
茶川閂:「無茶しないでください!」群雲さんを支える。
茶川閂:……嫌な予感がする。
棕櫚小路群雲:「香乃が……病室を出ている」
棕櫚小路群雲:「あの子を探さなくては……」
茶川閂:「そんな」
茶川閂:「なにか、心当たりは」
棕櫚小路群雲:茶川くんに支えられながら、呻く。
棕櫚小路群雲:「……上だ」
棕櫚小路群雲:「とにかく地上階に……出なくては……」
卜部巽:「………茶川。」
卜部巽:「指切りしたんだろ。」
茶川閂:「はい」
卜部巽:「じゃあ、やらなきゃいけねえよな。」
茶川閂:一度大きく深呼吸する。
茶川閂:「……はい」
卜部巽:「よく言った。」刀に手を置く
卜部巽:「道を切り開いてやる。迎えに行こうぜ。」
GM:君たちは地上階へと向かう。
GM:小さな箱は音もなく君たちを運び
GM:ホテル一階のホールで、扉は開く。
GM:そこで目にする景色は。
GM:赤。赤。赤。
志奈乃鹿折:「これは……」
GM:血管と神経で編まれた異形の花が
GM:引きちぎれ、抉り取られ
GM:ホールを赤く染めている。
GM:血溜まりの中に、立っているのは。
棕櫚小路香乃:「――ああ。」
棕櫚小路香乃:「茶川くん」
棕櫚小路香乃:「私、全部思い出したよ」
棕櫚小路香乃:晴れやかな笑顔を、君たちに向ける。

クライマックス2

棕櫚小路香乃:ぶぢ ぶぢっ
棕櫚小路香乃:『六六号』の肉体だったものを引き千切り
棕櫚小路香乃:真っ白なワンピースを赤く染めて、笑う。
棕櫚小路香乃:「茶川くん、パパ」
棕櫚小路香乃:「今すっごくすっごく気分がいいの。頭痛だって、全然しない!!」
茶川閂:「……」冷や汗が流れる。
茶川閂:「なにが」
卜部巽:「何を思い出したんだ。」
卜部巽:前に一歩出つつ問いかける。
棕櫚小路群雲:「…………」
棕櫚小路群雲:数秒間の瞑目の後。
棕櫚小路群雲:「卜部支部長。止まってくれ、危険だ」
卜部巽:「危険?」
棕櫚小路群雲:「彼女の間合いに入ってはいけない」
棕櫚小路群雲:「私が……私が彼女を見つけだしたのは、25年ほど前になる」
卜部巽:「……。」古びた写真の話を思い出す
棕櫚小路群雲:「娘として、戸籍を偽装してきたが」
棕櫚小路群雲:「私は彼女がどこから来たのかも、知らない」
棕櫚小路群雲:「彼女の深層心理には、強烈な闘争衝動が植え付けられている」
棕櫚小路群雲:「誰が、何のためにそんな事をしたのか、それも分からない」
棕櫚小路群雲:「しかし、あらゆる手段でそれを取り除こうとしても、どんな記憶を上書きしようとも」
棕櫚小路群雲:「……その衝動を消し去ることは、出来なかった」
卜部巽:「あの子がこの島から出られなかったのは記憶処理のためか。」UGNの人間には、聞きなれた言葉だ。
卜部巽:「それも単なる記憶の消去じゃない。衝動を忘れさせるもの。だな?」
棕櫚小路群雲:「……ああ。あらゆる処置を試した」
棕櫚小路群雲:「だが、彼女は血と戦いを求める。求め続ける」
棕櫚小路群雲:「ジャームは、治すことが出来ない」
棕櫚小路群雲:「私はそれを思い知っただけだった」
卜部巽:「………。」
卜部巽:「それが分かっていながら、彼女を生かそうとしたんだな。」
棕櫚小路群雲:「……せめて」
棕櫚小路群雲:「生きていて欲しかった。ただ生きていてくれれば」
棕櫚小路群雲:「だが、彼女の『覚醒』は年々早まっていった」
棕櫚小路群雲:「……彼女の人格のすべてが消える前に」
棕櫚小路群雲:「私は彼女を殺す方法を探さなくてはならないと、そう思った」
棕櫚小路群雲:「それが……私の償いと、責任だ」
卜部巽:「殺す方法はあるのかい?」
棕櫚小路群雲:「彼女の戦闘能力は高い。その『底』は」
棕櫚小路群雲:「我々には測ることは出来なかった。だが」
棕櫚小路群雲:茶川くんを見上げる。
棕櫚小路群雲:「何者にも、UGNにさえ、その観測を超えた能力であれば」
棕櫚小路群雲:「……可能性は、あるはずだ」
卜部巽:「っ」努めて固くしていた表情が崩れる。
卜部巽:「茶川に、やらすのか」
棕櫚小路群雲:「……すまない。本当に」
棕櫚小路群雲:「すまない」
棕櫚小路群雲:俯くその表情には、悔悟と苦悩が滲み出している。
卜部巽:茶川は、私を頼った。『少し難しい。迷惑をかける』と。
卜部巽:茶川には珍しい言葉だ。いかなる時も冷静で、どんなに感情的になっても任務を任務と割り切る男だと思っていた。
卜部巽:その茶川が、『難しい』と言ったのだ。
卜部巽:「茶川に、やらせるのか。」
卜部巽:私はなんて、
卜部巽:不甲斐ない支部長だろう。
卜部巽:俯いて拳を握る。そして、意を決したように顔を上げ、
卜部巽:「……茶川」
卜部巽:絞り出すように呟く。
茶川閂:「はい」
卜部巽:「ごめん。手を貸してもらえるか。」
茶川閂:「……」
茶川閂:とっさに応えることができない。
棕櫚小路香乃:「?」
棕櫚小路香乃:にこにこと、血溜まりの中で君たちに笑いかけている。
志奈乃鹿折:「棕櫚小路さん」俯く群雲の傍らに立つ
棕櫚小路群雲:「……」
棕櫚小路群雲:膝を折りながらも、君を見上げる。
志奈乃鹿折:「貴方は、"愛しているから殺す"ことを選んだのね」
棕櫚小路群雲:「ああ。そうだ。私が、彼女にしてやれることは」
棕櫚小路群雲:「もう……」
棕櫚小路群雲:絞り出すように、呟く。
志奈乃鹿折:「……それも、立派な選択だと思う」
志奈乃鹿折:「わたしも、一度はそう覚悟していたから」
志奈乃鹿折:「けれど、不思議ね」
志奈乃鹿折:茶川くんの方に向き直る
志奈乃鹿折:「一度奇跡に出会うと、次もあるんじゃないかって」
志奈乃鹿折:「そう思ってしまうの」
茶川閂:「……」
茶川閂:「――香乃。質問させてくれ」俯き、少女と目を合わせられぬまま。
茶川閂:「殺したのか。これからも、殺すのか」
棕櫚小路香乃:び しゃ っ
棕櫚小路香乃:千切り取った巨大な花弁の1つを床に放る。
棕櫚小路香乃:「殺してないよ」
棕櫚小路香乃:「動かなくなるだけ」
棕櫚小路香乃:「ふふ……ふふふ……おかしいね……」
棕櫚小路香乃:「おかしいねおかしいね!ははははは!!」
GM:狂気に満ちた哄笑。
GM:君たちは感じる。血に飢えた、明らかなジャームの気配。
茶川閂:「……」
茶川閂:ガリガリと頭を掻く。
茶川閂:「そうか。そうなんだな、香乃」
卜部巽:「茶川。」
卜部巽:「お前に委ねる。正しい選択をするか、奇跡を信じるか。」
卜部巽:「私(おとな)が責任を取る。お前(こども)の思う通りにしろ。」
茶川閂:顔をあげる。そして、決然と。
茶川閂:「すいません、支部長。まだ決められません」
茶川閂:「ただ」
茶川閂:「俺は最後まで足掻く。最後まで戦う。その決着がどっちに転がるかなんて」
茶川閂:「それこそ、運命だ。俺が、香乃が、最後になにを掴めるかなんてのは」
茶川閂:「すんません。支部長、志奈乃。たぶん俺一人じゃ勝てないんで、手伝ってください」
卜部巽:「………ああ、胸を貸すよ。」
志奈乃鹿折:「当然。借りは返すわ」
茶川閂:「――香乃。お前、俺の能力を不思議がってたろ。特等席で見せてやるよ」
棕櫚小路香乃:「本当?それじゃあ」
棕櫚小路香乃:「見に行くね」
棕櫚小路香乃:た っ
棕櫚小路香乃:軽い音を立てて、矢のような速さで
棕櫚小路香乃:白い軌跡が、君たちに迫る。
茶川閂:分かっていたことだ。この島ではなにもかも、勝利して手に入れるしかない。
茶川閂:たとえそれが、友人の命でも、あるいは、せめてとどめを刺してやることでさえも。
GM:――クライマックス2に入ります
GM:マップは以下
GM
”カルナヴァル”棕櫚小路香乃
10m
PC

GM:”カルナヴァル”の行動値は20です。
GM:セットアップから。
棕櫚小路香乃:Eロイス《楔の呪い》
棕櫚小路香乃:PCの復帰以外のロイス昇華を封じます。
卜部巽:《狂想の旋律》対象はPC全員、侵蝕率ボーナスでレベル9になり攻撃力+27、暴走です。
卜部巽:卜部巽の侵蝕率を+5した(侵蝕率:158->163)
志奈乃鹿折:なし!
志奈乃鹿折:暴走もらいます。 攻撃力+27
茶川閂:《螺旋の悪魔》《背徳の理》《喰らわれし贄》
茶川閂:暴走、ダイス+12、攻撃力+42
茶川閂:旋律も受け取ります!
GM:手番はイニシアチブ20、”カルナヴァル”へ
卜部巽:待った
GM:なにっ
GM:まさか…!
卜部巽:《スピードフォース》
卜部巽:LVが上がったから回数が増えてるんだぜ!
卜部巽:卜部巽の侵蝕率を+4した(侵蝕率:163->167)
志奈乃鹿折:キャーッ!巽さ~ん!!
GM:ひゃっ160超えの!!
GM:ではメインプロセス…どうぞ!!
卜部巽:マイナーで戦闘移動接敵。メジャーで《コンセントレイト:ハヌマーン》《音速攻撃》《浸透撃》!
卜部巽:対象はカルナヴァル!
卜部巽:14dx7+1
DoubleCross : (14R10+1[7]) → 10[1,1,6,6,6,7,7,8,8,9,9,9,10,10]+10[1,1,3,4,6,7,8,9,9]+4[1,2,3,4]+1 → 25

”カルナヴァル”棕櫚小路香乃:回避!!
”カルナヴァル”棕櫚小路香乃:5dx
DoubleCross : (5R10[10]) → 10[1,3,6,9,10]+3[3] → 13

卜部巽:当たってよかった…ダメージ!
卜部巽:3d10+14+27 装甲ガード無視
DoubleCross : (3D10+14+27) → 16[2,6,8]+14+27 → 57

”カルナヴァル”棕櫚小路香乃:まだまだ生きてる!しかし強烈な先制ダメージ!
卜部巽:「■■■■ーーーーーーーーーーーーッ!!!!!」
卜部巽:吠え猛る。怒りの感情を猿叫に乗せ、駆ける。
卜部巽:それは自分に向けられた怒り。不甲斐ない自分への怒り。
卜部巽:自分への失望と、二人から示した希望。
卜部巽:全てがない交ぜになった一撃が”カルナヴァル”に振るわれる。
卜部巽:ぞ   ん   っ !!!
卜部巽:感情を断ち切る一刀。残るは”斬”の一文字のみ。
卜部巽:167→173
”カルナヴァル”棕櫚小路香乃:「痛くない……切られてるのに……不思議な感じ」
”カルナヴァル”棕櫚小路香乃:べろりと肉が裂ける。それを片手で抑えつけ、切断面が癒合していく。
”カルナヴァル”棕櫚小路香乃:「あなたのことも、沢山知りたいな」
GM:改めて手番はエネミーへ
”カルナヴァル”棕櫚小路香乃:マイナーで千変万化の影、メジャーでコンセントレイト:ウロボロス+無形の影+急所狙い+スキルフォーカス+背教者の王+シャドースクラッチ
”カルナヴァル”棕櫚小路香乃:対象は卜部さん
”カルナヴァル”棕櫚小路香乃:14dx7+20
DoubleCross : (14R10+20[7]) → 10[2,2,3,3,4,4,4,5,6,6,7,8,8,8]+10[1,1,5,9]+10[9]+4[4]+20 → 54

卜部巽:暴走!リア不!
”カルナヴァル”棕櫚小路香乃:6d10+32
DoubleCross : (6D10+32) → 28[1,1,7,9,7,3]+32 → 60

”カルナヴァル”棕櫚小路香乃:諸々有効です
卜部巽:死ぬ!
卜部巽:カルナヴァルにロイスを取って復活!
卜部巽:〇同情/脅威
”カルナヴァル”棕櫚小路香乃:が っ
”カルナヴァル”棕櫚小路香乃:無造作に卜部の腕を掴み、そのまま握り折る。
卜部巽:「■■■ーーーーーーーーっ!!!」
卜部巽:獣のように吠え、剣を取り落とす。
”カルナヴァル”棕櫚小路香乃:そのまま前蹴りで腹を蹴り破る!
”カルナヴァル”棕櫚小路香乃:ぼぎっ どずっっ!!
卜部巽:「■■………ッ!!」声が途切れる。
卜部巽:「かひゅ、ひゅーっ………」蹲り、呼吸を整えようとする。肋骨が内臓をえぐっている。肺気胸。
”カルナヴァル”棕櫚小路香乃:「……」
”カルナヴァル”棕櫚小路香乃:ぼんやりと、君が取り落とした刃に映る自分の顔を眺めている。
卜部巽:蹲ったまま地面に爪を立てる。怒りだ。
卜部巽:ここで立たなければならないのに、身体が言うことを聞かない。
卜部巽:自分への怒り。
卜部巽:「~~~~っ!!!」かすれた声で吠える。
”カルナヴァル”棕櫚小路香乃:「すごい、まだ声が出るの。すごいね」
”カルナヴァル”棕櫚小路香乃:「あなたはとっても素敵」
”カルナヴァル”棕櫚小路香乃:卜部さんが戦闘不能から復帰したため
”カルナヴァル”棕櫚小路香乃:Eロイス:敗者死すべし×3が発動、全てのダイスが+3個されます
GM:続いて行動値13、志奈乃さんの手番へ
志奈乃鹿折:マイナーで《陽炎の衣》《光芒の疾走》隠密化+戦闘移動でエンゲージ
志奈乃鹿折:志奈乃鹿折の侵蝕率を+4(侵蝕率:152->156)した
志奈乃鹿折:メジャーで《C:エンジェルハイロウ》《見えざる死神》《光の舞踏》アームブレードで攻撃 砂は温存!
志奈乃鹿折:11dx7+6
DoubleCross : (11R10+6[7]) → 10[1,2,4,4,4,5,5,8,9,10,10]+10[4,4,8,9]+10[5,8]+6[6]+6 → 42

志奈乃鹿折:回った!
”カルナヴァル”棕櫚小路香乃:回避!
”カルナヴァル”棕櫚小路香乃:8dx
DoubleCross : (8R10[10]) → 10[2,2,4,5,7,7,8,10]+2[2] → 12

”カルナヴァル”棕櫚小路香乃:ダメージ!
志奈乃鹿折:猿叫で+27 アームブレードでガード値-5
志奈乃鹿折:5d10+45+27
DoubleCross : (5D10+45+27) → 28[5,4,4,5,10]+45+27 → 100

志奈乃鹿折:ピッタリ100!
”カルナヴァル”棕櫚小路香乃:おかしいて!
”カルナヴァル”棕櫚小路香乃:大ダメージを受けつつ生存!
志奈乃鹿折:まじか
志奈乃鹿折:志奈乃鹿折の侵蝕率を+6(侵蝕率:156->162)した
志奈乃鹿折:「そんなに自分の顔が気になるなら……」
志奈乃鹿折:"カルナヴァル"の周囲に砂が渦巻く
”カルナヴァル”棕櫚小路香乃:「!」
志奈乃鹿折:砂が板状に固まり、"カルナヴァル"を囲むように配置され
志奈乃鹿折:その表面粗度が限りなく平滑に……鏡の檻を形成する
志奈乃鹿折:「よく見るといいわ、今の貴方の姿をね」
”カルナヴァル”棕櫚小路香乃:「すごい……」
”カルナヴァル”棕櫚小路香乃:その現象自体に目を丸くしている。赤く染まった自分の姿については
”カルナヴァル”棕櫚小路香乃:ただ瞳に写っているだけだ
志奈乃鹿折:「……見えてない、か」
志奈乃鹿折:鏡の中から突進し切りつけ、また反対の鏡の中へ
志奈乃鹿折:「なら、削れるだけ削らせてもらうわ」
志奈乃鹿折:急所には届かないが、何度も出現と消滅を繰り返し、ダメージを蓄積させる
”カルナヴァル”棕櫚小路香乃:「あはは!あははは!すごいすごい!!」
”カルナヴァル”棕櫚小路香乃:切りつけられながらも、笑い続ける。
志奈乃鹿折:最後の一閃。切り抜けると同時に、鏡の檻が砕け散る
志奈乃鹿折:「時間切れ……後は任せるわ。茶川くん」
”カルナヴァル”棕櫚小路香乃:破片と共に、床に転がる。
”カルナヴァル”棕櫚小路香乃:むくりと上体を起こす。
”カルナヴァル”棕櫚小路香乃:「君も素敵だね!」
GM:続いて行動8、茶川くんのイニシアチブに
”カルナヴァル”棕櫚小路香乃:《加速する刻》
”カルナヴァル”棕櫚小路香乃:メインプロセスを行います。
”カルナヴァル”棕櫚小路香乃:マイナーで原初の青:破壊の爪
”カルナヴァル”棕櫚小路香乃:メジャーでコンセントレイト:ウロボロス+無形の影+急所狙い+スキルフォーカス+背教者の王+シャドースクラッチ
”カルナヴァル”棕櫚小路香乃:対象は志奈乃さんに
”カルナヴァル”棕櫚小路香乃:17dx7+20
DoubleCross : (17R10+20[7]) → 10[1,1,1,1,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,10,10]+6[1,1,2,4,4,6]+20 → 36

志奈乃鹿折:暴走リア不!
”カルナヴァル”棕櫚小路香乃:4d10+57
DoubleCross : (4D10+57) → 20[7,6,5,2]+57 → 77

”カルナヴァル”棕櫚小路香乃:諸々有効!
志奈乃鹿折:死!そのまま倒れます!
志奈乃鹿折:復活せず!
”カルナヴァル”棕櫚小路香乃:「こう……かな」
”カルナヴァル”棕櫚小路香乃:ず
”カルナヴァル”棕櫚小路香乃:ず ず ずずずっ
”カルナヴァル”棕櫚小路香乃:香乃の姿が揺らぎ、残像となって幾重にも分かれていく。
志奈乃鹿折:「こいつ……どんなインチキよ……!」
”カルナヴァル”棕櫚小路香乃:「「「「「いくぞーーーー」」」」」
”カルナヴァル”棕櫚小路香乃:どがっ どがっ どがっ どがっ どがっ
”カルナヴァル”棕櫚小路香乃:全方位から、繰り返し拳と蹴りの嵐が叩きつけられる。
志奈乃鹿折:砂を最高出力で操作した直後、抗う術はない
志奈乃鹿折:受け身すら取れず、嬲られ続ける
”カルナヴァル”棕櫚小路香乃:「それ!」
”カルナヴァル”棕櫚小路香乃:ど ぐ しゃ っ
”カルナヴァル”棕櫚小路香乃:アームハンマーで力任せに地面に叩き伏せる。
志奈乃鹿折:「……ッ!」
志奈乃鹿折:満足に声も出せず、顔面から地面に激突する
卜部巽:「………っ!!」それを見ていることしか出来ず、唸り声を上げる。
志奈乃鹿折:(ここまでね)
志奈乃鹿折:(信じるわよ、茶川くん……)完全に意識を失う
”カルナヴァル”棕櫚小路香乃:「また動かなくなっちゃったな」
”カルナヴァル”棕櫚小路香乃:「でも、いいの!今日はいいの!」
”カルナヴァル”棕櫚小路香乃:顔を上げ、茶川くんへと微笑みかける。
”カルナヴァル”棕櫚小路香乃:「さあ、見せてみてよ」
”カルナヴァル”棕櫚小路香乃:「茶川くん」
”カルナヴァル”棕櫚小路香乃:「分からないことって、ドキドキする」
”カルナヴァル”棕櫚小路香乃:「たまらないくらい!!」
GM:行動値8、茶川くんの手番へ!
GM:メインプロセスを……どうぞ!
茶川閂:「……そうかい」
茶川閂:マイナーで戦闘移動、”カルナヴァル”にエンゲージ
茶川閂:メジャー! 《コンセントレイト》+《インスタントボム》
茶川閂:17dx7+6
DoubleCross : (17R10+6[7]) → 10[1,2,2,3,3,3,4,4,5,5,5,7,8,8,9,9,10]+10[1,2,2,5,6,7]+10[10]+1[1]+6 → 37

”カルナヴァル”棕櫚小路香乃:回避!
”カルナヴァル”棕櫚小路香乃:8dx
DoubleCross : (8R10[10]) → 10[3,3,6,8,9,9,9,10]+6[6] → 16

”カルナヴァル”棕櫚小路香乃:ダメージ!
茶川閂:4d10+27+42+6
DoubleCross : (4D10+27+42+6) → 25[2,10,8,5]+27+42+6 → 100

茶川閂:装甲無視
”カルナヴァル”棕櫚小路香乃:そのダメージ……
”カルナヴァル”棕櫚小路香乃:HPが、0となります!
茶川閂:よーし!
”カルナヴァル”棕櫚小路香乃:そして
”カルナヴァル”棕櫚小路香乃:ラストアクションを起動!
卜部巽:ヒエー!!
茶川閂:許せん
”カルナヴァル”棕櫚小路香乃:更にEロイス《修羅の世界》で復帰!
”カルナヴァル”棕櫚小路香乃:メインプロセスを行いつつ戦闘不能から回復します
茶川閂:かかってこいや!
”カルナヴァル”棕櫚小路香乃:マイナーなし、メジャーでコンセントレイト:ウロボロス+無形の影+急所狙い+スキルフォーカス+背教者の王+シャドースクラッチ
”カルナヴァル”棕櫚小路香乃:17dx7+20
DoubleCross : (17R10+20[7]) → 10[1,2,2,2,3,4,4,4,4,5,6,8,9,9,9,10,10]+10[1,4,6,7,8,8]+10[5,7,9]+6[5,6]+20 → 56

茶川閂:リア不! ダメージお願いします
”カルナヴァル”棕櫚小路香乃:6d10+57
DoubleCross : (6D10+57) → 38[5,5,10,4,8,6]+57 → 95

茶川閂:死ぬ! 
茶川閂:こっちも《ラストアクション》!
茶川閂:(現在浸蝕138です)
茶川閂:マイナーで暴走解除。
茶川閂:メジャーで《コンセントレイト》+《インスタントボム》
茶川閂:18dx7+6
DoubleCross : (18R10+6[7]) → 10[1,1,2,2,4,5,5,5,6,6,6,6,8,8,9,9,10,10]+10[3,4,6,7,7,9]+3[1,3,3]+6 → 29

”カルナヴァル”棕櫚小路香乃:回避!
”カルナヴァル”棕櫚小路香乃:8dx
DoubleCross : (8R10[10]) → 10[2,2,4,5,7,7,8,10]+7[7] → 17

”カルナヴァル”棕櫚小路香乃:ダメージを!
茶川閂:3d10+42+27+6
DoubleCross : (3D10+42+27+6) → 16[6,3,7]+42+27+6 → 91

”カルナヴァル”棕櫚小路香乃:HPは0に
”カルナヴァル”棕櫚小路香乃:原初の黒:ラストアクション+修羅の世界
”カルナヴァル”棕櫚小路香乃:メインプロセスを行いつつ復帰します
茶川閂:志奈乃さんのロイスを切って復活
茶川閂:攻撃お願いします
”カルナヴァル”棕櫚小路香乃:メジャーでコンセントレイト:ウロボロス+無形の影+急所狙い+スキルフォーカス+シャドースクラッチ
”カルナヴァル”棕櫚小路香乃:17dx7+20
DoubleCross : (17R10+20[7]) → 10[2,3,3,4,4,5,6,6,6,7,7,8,8,8,8,10,10]+10[3,5,6,7,8,9,9,10]+10[2,6,7,7,8]+10[1,7,9]+10[8,9]+10[5,7]+10[7]+6[6]+20 → 96

茶川閂:ど、ドッジ…
茶川閂:6dx
DoubleCross : (6R10[10]) → 10[1,1,2,3,3,10]+10[10]+5[5] → 25

茶川閂:めっちゃ頑張ったけど無理!
茶川閂:ダメージこいやー!
”カルナヴァル”棕櫚小路香乃:10d10+43
DoubleCross : (10D10+43) → 57[7,1,3,8,3,10,4,2,9,10]+43 → 100

”カルナヴァル”棕櫚小路香乃:ジャスト……100!!
茶川閂:死ぬ!
茶川閂:和沙ちゃんのロイスを切って復活! こういうとき、奇跡を信じて戦い続ける奴をコイツは知っている…!
茶川閂:拳を握る。自らの内に眠るなにかが、神でも悪魔でも構わない。どんな理由で潜んでいてもいい。だが俺を宿主とするのなら。
茶川閂:足を踏み出す。
茶川閂:「その力を! 俺の望むように貸してみせろッ!!」
茶川閂:せめて、彼女の気が済むまで戦い抜けるだけの力を。そして願わくば……
”カルナヴァル”棕櫚小路香乃:「行くよ……茶川くん!!」
”カルナヴァル”棕櫚小路香乃:こちらも死線へと、飛び込んでくる!
茶川閂:超至近の格闘戦。口づけをするような距離で拳を振るう。
茶川閂: ゴ  ッ 
茶川閂:それは破壊を巻き起こさず、痛みを与えず、目に見える変化を起こさない一撃。
茶川閂:だが、”カルナヴァル”を”カルナヴァル”足らしめるなにかを、決定的に削り取ってゆく右拳。
茶川閂:そして今日だけは。右、左、右、左、右左右左右左右左――!!
茶川閂:足を止め、反撃にわき目もふらず、連打する!
GM:「いいんだな」
GM:「それでいいんだな」
”カルナヴァル”棕櫚小路香乃:「あは!ははははははッ!!」
”カルナヴァル”棕櫚小路香乃:ざあああああああっ!
”カルナヴァル”棕櫚小路香乃:無数の手刀が君を裂き、貫き、抉っていく。
茶川閂:『それを決めるのは俺じゃない』
茶川閂:『俺はただ、こじ開けるだけだ。そこから飛び出て、なにをつかみ取れるかは』
茶川閂:『俺や【お前】が決めることじゃないんだ。棕櫚小路香乃が、こいつの中のジャームをブッ倒せるかどうかは』
茶川閂:『あいつ自身が。香乃だけが決められるんだ。俺はただ手伝ってやるだけだ』
茶川閂:「指切りをしたんだ!どうか死ぬことがないようにと!」
”カルナヴァル”棕櫚小路香乃:瞬間に数度の死と、蘇生を超えて
”カルナヴァル”棕櫚小路香乃:尚、君たちは立っている。
茶川閂:「俺は」打撃が止む。
茶川閂:「俺はまだ生きてるぜ。お前はどうだ」
”カルナヴァル”棕櫚小路香乃:「茶川くん……うん……!うん……!」
”カルナヴァル”棕櫚小路香乃:「まだだよ!まーだだよ!」
GM:クリンナップを省略、2ラウンド目セットアップへ。
”カルナヴァル”棕櫚小路香乃:楔の呪い、復帰以外のロイス昇華を不可に。
茶川閂:セットアップはなしにします。修羅の世界、体力1点しか回復しないし…
卜部巽:こちらもなし
GM:イニシアチブは20の”カルナヴァル”へ
”カルナヴァル”棕櫚小路香乃:マイナーなし、メジャーでコンセントレイト:ウロボロス+無形の影+急所狙い+スキルフォーカス+シャドースクラッチ
”カルナヴァル”棕櫚小路香乃:対象は卜部さんへ
”カルナヴァル”棕櫚小路香乃:23dx7+20
DoubleCross : (23R10+20[7]) → 10[1,2,2,3,3,3,3,4,4,4,4,5,5,6,6,7,7,8,9,9,9,9,9]+10[1,3,3,5,5,6,7,10]+10[2,8]+10[8]+10[8]+10[7]+2[2]+20 → 82

卜部巽:暴走リア不
”カルナヴァル”棕櫚小路香乃:9d10+43
DoubleCross : (9D10+43) → 44[7,1,3,3,2,10,8,2,8]+43 → 87

卜部巽:倒れます!復活なし!
”カルナヴァル”棕櫚小路香乃:「邪……魔ぁ!!!」
”カルナヴァル”棕櫚小路香乃:がきっ どがっ!!
”カルナヴァル”棕櫚小路香乃:卜部さんの首筋を抑えつけ、床に何度も叩きつける!
”カルナヴァル”棕櫚小路香乃:どがっ どがっ どぐしゃっ!!
卜部巽:両腕の腱を断たれ、もはや武器は持てない。
卜部巽:足を振り上げるも、直後に膝を叩き折られる。
卜部巽:しかし、
卜部巽:「■■■ーーーーーーーーーーーーッ!!!」
卜部巽:が ぶ り
卜部巽:最後の力を振り絞り牙をカルナヴァルの首筋に突き立てる。
”カルナヴァル”棕櫚小路香乃:「……!!」
”カルナヴァル”棕櫚小路香乃:間一髪、腕で防いで
”カルナヴァル”棕櫚小路香乃:「すごいなぁ」
”カルナヴァル”棕櫚小路香乃:ど ぐっ!!
”カルナヴァル”棕櫚小路香乃:深々と逆の腕でボディーブローを入れる。
卜部巽:「■■■………」
卜部巽:「さ■………■■■が………わ…………」
卜部巽:手負いの獣はそこで力尽きた。
茶川閂:「……はい」
茶川閂:「任務、了解」名前を呼ぶだけで、その指示は伝わっている。
”カルナヴァル”棕櫚小路香乃:「なんて素敵な日なんだろ……なんて」
”カルナヴァル”棕櫚小路香乃:「ドキドキするんだろ」
”カルナヴァル”棕櫚小路香乃:「茶川くんも。ドキドキしてる?」
茶川閂:「どうかな」もう一度、強く、強く拳を握りしめる。
茶川閂:「確かめてみるか?」
”カルナヴァル”棕櫚小路香乃:「……いいよ」
”カルナヴァル”棕櫚小路香乃:ふら、と、君に向き直る。
GM:手番は行動値8、茶川くんへ。
茶川閂:マイナーなし
茶川閂:メジャー《コンセントレイト》+《インスタントボム》
茶川閂:144→150
茶川閂:18dx7+6
DoubleCross : (18R10+6[7]) → 10[1,2,2,2,3,3,3,4,6,6,7,7,8,8,8,9,9,10]+10[2,2,3,5,6,7,8,9]+10[6,7,7]+10[5,9]+4[4]+6 → 50

茶川閂:最後に跳ねた!
”カルナヴァル”棕櫚小路香乃:回避……!!
”カルナヴァル”棕櫚小路香乃:14dx
DoubleCross : (14R10[10]) → 10[1,1,3,3,3,4,4,6,7,8,9,9,10,10]+9[4,9] → 19

”カルナヴァル”棕櫚小路香乃:ダメージを!
茶川閂:ダメージ!
茶川閂:6d10+18+6
DoubleCross : (6D10+18+6) → 18[4,4,2,6,1,1]+18+6 → 42

茶川閂:装甲無視!
卜部巽:頼む…倒れてくれ…
志奈乃鹿折:頼む…
”カルナヴァル”棕櫚小路香乃:HPが0に。そして
茶川閂:そして!
”カルナヴァル”棕櫚小路香乃:最後の《修羅の世界》。さらに
茶川閂:やばい!
”カルナヴァル”棕櫚小路香乃:《不死英雄》を取得。このシーンでの肉体判定によるダメージは無効化されます。
茶川閂:なんですと
茶川閂:殴る。殴る。殴る。
茶川閂:殴られる。殴られる。殴られる。
茶川閂:高速の格闘と再生の果て、不可思議の能力のぶつかり合いの果ては、誰の目にも原始的な殴り合いに収束した。
茶川閂:「香乃。楽しいか」
”カルナヴァル”棕櫚小路香乃:「楽っ……しいよ!」
”カルナヴァル”棕櫚小路香乃:「分からないから……ドキドキして」
”カルナヴァル”棕櫚小路香乃:「分かってくると、ワクワクする!」
”カルナヴァル”棕櫚小路香乃:「私、ずっと……こうしてたい……!」
”カルナヴァル”棕櫚小路香乃:「茶川くん!茶川くん!茶川くんっ!」
”カルナヴァル”棕櫚小路香乃:観測不能の力をぶつけながら、頬を紅潮させる。
茶川閂:「なんだよ。俺はめっちゃ疲れたし、すげー痛いから、もうやになってきちゃったよ」
茶川閂:「まあ、友達の頼みだからな。もう少しだけ付き合ってやるけど」
”カルナヴァル”棕櫚小路香乃:「えへへ……」
茶川閂:息を切らすこともなく、破壊と再生のどちらも見えなくなった領域で会話を続ける。
GM:君は感じる。
GM:『力』を交錯させる中で、香乃の負傷が恐るべきスピードで治癒されていく。
GM:その速度が君の力による『破壊』を上回りつつある。
GM:『耐性』が完成しつつあるのだ。
茶川閂:(やべーな。勝てねぇ)
茶川閂:(このままじゃ。何かないか?)
GM:頭の奥、どこか冷静に、君はその様子を観察している。
GM:突然に、1つの言葉が浮かぶ。
GM:それを口にするだけでいい。ということが、君には理解できる。
GM:「さあ」
GM:「鍵はお前が持っている」
GM:《不死英雄》解除の条件は、茶川閂が『その言葉』を口にすることです。
茶川閂:どれだけ格好をつけても結局、俺はこの力を恐れている。
茶川閂:だけど、この力が、本当に目の前の少女を助けられるなら。
茶川閂:なるほど、それが運命なのだ。
茶川閂:「『取り戻せ』」
”カルナヴァル”棕櫚小路香乃:――予兆さえなく。
”カルナヴァル”棕櫚小路香乃:気付いたときには、君の目前でその指先は静止している。
GM:ホールの花瓶の上の羽虫、揺れる照明。
GM:足元に跳ねる血の飛沫さえも、静止している。
GM:無音の空間。
GM:ぱた。
GM:ぱたぱたぱたぱたぱた。
GM:視界の果てから、パネルのように、景色そのものがめくれ上がっていく。
GM:そして。
GM:闇だけが残る。
茶川閂:一体、何を取り戻したというのだ。
???:かつ こつ
???:反対側から、足音が聞こえてくる。
茶川閂:振り返る。
???:「よぉ、久しぶりだな」
???:そこに立っているのは
???:上下逆になった君自身だ。
???:「ん?いや、この事象でお前の視点だとはじめまして。か」
???:「まあともかく、元気にしてたか?」
茶川閂:「見て分かんねーのか。超ボコボコにされたんだけど」
???:「それは大変だったな」
???:「ここには『時間』が無い。ゆっくりていけよ」
???:上下逆のまま、胡座をかく。
???:「領域、縄張り、位相。どういう翻訳でもいいが」
???:「ここは俺とお前だけの場所だ」
茶川閂:「そりゃまた」おずおずと腰を下ろす。
茶川閂:「……うおっ座れる! どこに座ってんだコレ」
茶川閂:「でさ。おまえ、名前なんていうの?」
茶川閂:「俺と一緒で『茶川閂』なのか? それとも、もっと別の言い方があったりする?」
???:「そうだな。折角だ、お前の呼んだ通り」
???:「悪魔」
???:「そういう翻訳にしておこう」
茶川閂:「そっちかー」嘆息する。
茶川閂:「『神』だったら、ついでにもうひとつの任務も終わって楽だったんだけど」
茶川閂:「なんてな。いつもありがとよ。助かってる……マジな話で」
???:「いいや?何も俺は助けない。お前が勝手に助かることは知らないが」
???:「『壊せ』だの、『動かせ』だのは」
???:「そんなのはいつでも好きにすればいい」
???:「確認も必要ない。犬にでも食わせておけばいいような、腐れどうでもいい干渉ならば」
茶川閂:「ふーん……じゃあ今回は、どうでもよくなかったってわけか」
???:「『取り戻せ』って言ったよな。お前は」
???:すっと立ち上がり
???:逆さまのまま、お互いの距離は近づく。
???:逆さまのまま、君の心臓を指差す。
茶川閂:「……」
茶川閂:「人のこと指さすなよ」
???:「『代償』を」
???:「支払うのか?」
茶川閂:「マジ? 初回サービスとかは?」
???:「お前が誓約すれば、それは絶対だ」
???:「悪魔の取り立てから逃れられると思わない方がいい」
???:「さあ、返答を」
茶川閂:「お前、心臓なんかもらってどうするんだ」
茶川閂:「もしかして……眺めるのか? この空間、めちゃめちゃ暇なのか?」
???:「心臓とは限らない」
茶川閂:「心臓とは……限らない」
???:「何を受け取るかは、こちらが決める。受け取らなくてはならない。」
???:「それは『ルール』。不履行は、ない。」
茶川閂:「誓約の代償、だな」ため息をつく。
茶川閂:「そりゃそうだ。それは絶対だ」
茶川閂:「持って行け、悪魔め。できるだけ優しくな」
茶川閂:「これに懲りて、俺が二度とここに来ないとなったら」
茶川閂:強がって笑う。
茶川閂:「あんたもヒマだろう」
???:「……くく」
???:「俺もお前が好きだよ。茶川閂くん」
茶川閂:「道理で俺と同じ格好してると思った。お前、さては俺のファンだな」
???:「ああ、次は」
GM:  ざ
GM:ざ
GM:      ざーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ
GM:ノイズと共に、視界は晴れる。
棕櫚小路群雲:「何が」
棕櫚小路群雲:「起きた……」
GM:君の腕の中には、静かに眠る棕櫚小路香乃。
GM:そして、掌に収まる透明な球体がある
GM:その球体が、香乃の殺意と闘争心の根源であることを
GM:君は感じ取る。
茶川閂:(すげぇな。なんでもありかよ)
茶川閂:握り砕き、消滅させる。二度と誰かを苛めることがないように。
GM:ば きっ
GM:ジャーム”カルナヴァル”の本体は、無数の水晶の破片となって砕け散った。
GM:ただ君の腕の中には、力を失った少女だけが残る。

バックトラック

GM:クライマックス終了。バックトラックへ。
GM:今回のEロイス!!
GM
楔の呪い(×2相当)
楔の呪い(×2相当)
敗者死すべし×3
修羅の世界
修羅の世界
修羅の世界
不死英雄
ファイトクラブ

GM:合計…12個!
卜部巽:12個か!
茶川閂:ひえ~
GM:振りたい方はどうぞ!
茶川閂:つかうぜ!
茶川閂:150-12d10
DoubleCross : (150-12D10) → 150-75[4,10,9,3,5,6,6,8,3,8,6,7] → 75

茶川閂:おお戻り
卜部巽:振ります!
卜部巽:173-12d10
DoubleCross : (173-12D10) → 173-58[1,5,3,3,2,9,5,8,3,8,2,9] → 115

志奈乃鹿折:使います!
志奈乃鹿折:162-12d10
DoubleCross : (162-12D10) → 162-75[2,4,5,10,5,6,10,10,7,7,3,6] → 87

志奈乃鹿折:おおー
茶川閂:等倍戻り
茶川閂:75-3d10
DoubleCross : (75-3D10) → 75-10[4,4,2] → 65

茶川閂:4点
卜部巽:残りロイス4個か…確実に戻りたいから2倍
卜部巽:115-8d10
DoubleCross : (115-8D10) → 115-27[6,4,5,3,5,1,2,1] → 88

卜部巽:出目が悪い!倍振り正解!
卜部巽:3点!
志奈乃鹿折:等倍振り
志奈乃鹿折:87-4d10
DoubleCross : (87-4D10) → 87-25[2,7,10,6] → 62

志奈乃鹿折:4点
GM:では経験点配布!
GM:いつもの5点にシナリオ10点、Eロイス12点とDロイスは吉沢龍剣の『複製体』が1点!
GM:基礎点が~~~
GM:28点!!
卜部巽:でけえ~~
志奈乃鹿折:高い!
茶川閂:ヤベーイ
GM:卜部さんが31、志奈乃さん茶川くんが32!
GM:もってけドロボー!!
茶川閂:いただきます!
茶川閂:うひょひょ~
志奈乃鹿折:いただきます!
卜部巽:いただきます!
GM:ではEDへ

ED:志奈乃鹿折

GM:---
GM:その日、その時刻。白楽島から立ち上った光の柱は、湾岸のUGN施設でも観測され
GM:強力なレネゲイドの干渉結果であるということ以外、今現在も原因不明となっている。
GM:第八支部部隊と交戦した棕櫚小路香乃は、前後十数年間の記憶喪失状態にあり
GM:浸蝕率は低い状態で安定。微弱な能力だけが観測されている。
GM:『蒼き隠者の石』を含めた島内で保管されていた『賢者の石』は
GM:全て同質量の灰に変質していることが確認された。
GM:一連の現象との関連性は不明。
GM:---
GM:数日後
GM:市内・オープンカフェ
GM:---
GM:君……志奈乃鹿折は白楽島での戦いを終えて
GM:とある人物と待ち合わせをしていた。
”クイーン”:「すみません……寝坊を……してしまって……」
”クイーン”:「タイマーは……かけて……いたのですが」
”クイーン”:縦編みのセーターを着ている。普段着スタイルだ。
志奈乃鹿折:「………おそい」タピオカミルクティーのストローから口を離す
志奈乃鹿折:「1時間待った」
”クイーン”:「すみません……申し開きも……ありません……」
”クイーン”:「あ……」
”クイーン”:「それ……美味しいですか……?」
”クイーン”:タピオカミルクティーに目をやる
”クイーン”:「私は……飲んだことがないので……」
志奈乃鹿折:「………うん」
志奈乃鹿折:「前に友達……と来たことあったから……」
”クイーン”:「……」
”クイーン”:その言葉に微笑み
”クイーン”:「すみません……店員さん」
”クイーン”:「私も……同じものを……」
”クイーン”:「鹿折さんも……」
”クイーン”:「おかわり……飲みますか?」
志奈乃鹿折:「………」ずずず、とはにかみながら飲み干し
志奈乃鹿折:「……いらない」
”クイーン”:「お腹いっぱいなんですか……?」
”クイーン”:「ダイエットは……体によくないですよ……」
”クイーン”:「……すみません……同じものをもう一つと……あとマフィンも」
”クイーン”:「これとこれとこれと……あとこれを……これも……」
志奈乃鹿折:「ちょ……母さん!わかったから」
志奈乃鹿折:「そんなにお腹空いてるの?」
”クイーン”:「いえ……それほどは……ただ……」
”クイーン”:「もう少し……鹿折さんが食べているところを」
”クイーン”:「見ていたかった……ので……」
”クイーン”:「……いけないでしょうか」
志奈乃鹿折:「……」恥ずかしそうに目をそらし
志奈乃鹿折:「わかったわよ……でも」
志奈乃鹿折:オーダーを取った店員を呼び、注文を変更する
志奈乃鹿折:「これとこれはキャンセル、これはハーフサイズで。ええ、食べきれないので」
”クイーン”:「……」
”クイーン”:微かに唇の端を上げながら、それを見ている。
志奈乃鹿折:「それからドリンクは……」
志奈乃鹿折:大きなグラスにストローが二つ刺さった、ペア専用のドリンクを指差す
志奈乃鹿折:「……これで」
”クイーン”:「えぇ……」
”クイーン”:蚊の鳴くような声を出す
GM:「かしこまりました。お母様と仲良しなんですね」
GM:ウェイターはニコニコと笑って去っていく。
志奈乃鹿折:「え」
志奈乃鹿折:「仲良しに、見えるのかしら……」
”クイーン”:「あの、鹿折さん……」
”クイーン”:「そういったメニューは……カップルなどで……注文するものかと」
”クイーン”:「……一般的には」
志奈乃鹿折:「………え?」
志奈乃鹿折:「…………」
志奈乃鹿折:「し、知ってる」
志奈乃鹿折:赤面しそっぽを向く
”クイーン”:「……あの」
”クイーン”:「あの……」
”クイーン”:「嫌ではない……ですよ」
”クイーン”:「…………なかよし……」
”クイーン”:こちらも俯いている。
志奈乃鹿折:「うん……私も……」
志奈乃鹿折:「母さんと……飲みたかったから」
”クイーン”:「…………はい」
GM:しばらくの沈黙。
GM:表通りの穏やかな喧騒が、君たちの耳をくすぐる。
”クイーン”:「私は……」
”クイーン”:「あの娘達の分も……生きることにしました……」
”クイーン”:「この手が……血に塗れていても……」
”クイーン”:「あの娘達の記憶を手放すことは……出来ませんから」
志奈乃鹿折:「記憶……」
志奈乃鹿折:「……うん」
志奈乃鹿折:「きっとみんなも……喜ぶと思う」
”クイーン”:「……弔い……などと……都合のいい言葉にはしたくない……ですけれど」
”クイーン”:「せめて……生きている私に……出来ることを……あの娘たちの分まで」
”クイーン”:「だから……まずは」
”クイーン”:「鹿折さん」
志奈乃鹿折:「……なに?母さん」姿勢を正す
”クイーン”:「あなたの側を……離れません」
”クイーン”:「何があっても……姿は見えなくても……」
”クイーン”:「私は……いつも鹿折さんと居ます……」
志奈乃鹿折:「…………っ」
”クイーン”:「……お母さん……ですから」
”クイーン”:照れくさそうにはにかむ。
志奈乃鹿折:「うん、私も……」
志奈乃鹿折:「ずっと、一緒に居るわ」
志奈乃鹿折:「私達……」
志奈乃鹿折:「親子だもの、ね」
志奈乃鹿折:緩んだ頬に、涙が一筋伝う
”クイーン”:「……はい」
”クイーン”:指先で、その涙を拭う。
”クイーン”:「だから」
”クイーン”:少し表情が険しくなる。
志奈乃鹿折:「……?」空気の変化を感じ取る
”クイーン”:「あの娘とも……”レフティ・ナイト”とも、向き合わなければ……」
志奈乃鹿折:「……そうね」
GM:”レフティ・ナイト”……彼女は島を出て以来
GM:君たちの前には姿を表していない。
”クイーン”:「いま……どうしているんでしょうか」
”クイーン”:「一人ぼっちに……なっていないでしょうか……」
志奈乃鹿折:「さあ、でも必ず向こうからやってくるはずよ」
志奈乃鹿折:「母さんだけじゃなく、私まで恨まれてしまったみたいだし」
”クイーン”:「……そう……ですね」
”クイーン”:「ごめんなさい……鹿折さん」
”クイーン”:申し訳なさそうに視線を落とす。
志奈乃鹿折:「母さんのせいじゃない……とは、言い切れないけど……」
”クイーン”:「……」
”クイーン”:がーん。ショックの顔。
志奈乃鹿折:「それだけじゃない……私達は元々そういう風に作られていたのだもの」
志奈乃鹿折:「あんな命令さえなければ……」
GM:かたん。
GM:君たちの前に、マフィンの皿が置かれる。
GM:大きなドリンクカップと共に。
志奈乃鹿折:「あ……」
志奈乃鹿折:聞きそびれてしまった
志奈乃鹿折:そもそも、『イエロージャケット』に組み込まれた親殺しの命令
志奈乃鹿折:その違和感について、訪ねたかったのだが。
GM:「お待たせしました。マカデミアマフィンとショコラマフィンのハーフセット、ラブキングWサイズドリンクになります」
GM:運んできたのは、背の低い女性のウェイター。
GM:女性というよりも、少女というべき年頃だ。
”クイーン”:「……」
”クイーン”:目を丸くしている。
”クイーン”:ドリンクのサイズではなく、その視線は運んできたウェイターへと。
志奈乃鹿折:「ああ、どうも」ウェイターの方を向く
???:「こちらは抹茶黒豆マフィンのハーフサイズ」
???:ことり、ともう一枚の皿を置く。
???:「個人的なオススメです」
???:カチューシャの少女は、そのまま席に付く。
???:「ごきげんよう、”エチュード”。」
???:「貴女とは是非、お会いしたいと考えていました」
志奈乃鹿折:「貴方は……」コードネーム呼びに警戒を強める
???:「”プランナー”」
”プランナー”:「そう呼ばれています。あるいは都築京香。どちらでも結構です」
志奈乃鹿折:「………っ!?」
志奈乃鹿折:"プランナー"……知らないはずはない
GM:オーヴァード組織、”ゼノス”の首魁。
GM:UGNでもトップクラスの要注意人物の1人。
GM:それが君の目の前で、マフィンを頬張っている。
志奈乃鹿折:「…………」マフィンを頬張る少女を見つめる
志奈乃鹿折:「元FH日本統括にして、現ゼノスの首領……」
志奈乃鹿折:「そんな大物が、一介の女子高生に何のご用かしら?」
”プランナー”:「貴女の必要とする、答えを授けに」
志奈乃鹿折:「貴方が私の何を知っているのかしら、馬鹿にしないで」
”プランナー”:「”イエロージャケット”計画の全貌を、私は把握しています」
志奈乃鹿折:「っ!!」
”プランナー”:「それに関わった人物の名前も」
”プランナー”:「貴女に全て提供することが出来ます」
志奈乃鹿折:「……母さん、会わせたい人ってもしかして」クイーンを横目に見て
”クイーン”:「はい」
”クイーン”:「彼女が……現在の私のクライアントです……」
”プランナー”:「……あなた方に起きた現象は、非常に興味深い」
”プランナー”:「感情の発露と、それに伴う分化」
”プランナー”:「ヒトの似姿として作られ、それ以上の存在には成り得ないはずのあなた達が」
”プランナー”:「魂を獲得し、それぞれが異なる存在へと進化しようとしている」
”プランナー”:「その可能性。その行く先は」
”プランナー”:「私の求める命題(テーゼ)にも通じているはず」
志奈乃鹿折:「…………」
”プランナー”:「……単刀直入に、お聞きしましょう」
”プランナー”:「あなたをゼノスへと迎え入れたい」
志奈乃鹿折:「…………は?」
”プランナー”:「イエスとお答えいただけるのであれば」
”プランナー”:「『答え』を、与えましょう」
”プランナー”:ことり、と机の上にUSBを置く。
志奈乃鹿折:「ゼノスというのは、レネゲイドビーイングの組織と聞いたけど」
”プランナー”:「……そうですね、つまり」
”プランナー”:「あなたは自分をどう定義するのか」
”プランナー”:「と読み替えていただいても結構です」
”プランナー”:「ヒトなるものか、あるいは」
”プランナー”:「そうではないのか」
志奈乃鹿折:「母さんにも、そうやって選ばせたの?」
”プランナー”:「ご存知だったようですね。彼女もまた、ヒトに作り出された似姿」
”プランナー”:「私達組織と、行動を共にする理由はある」
志奈乃鹿折:知っていたわけではない、しかし、予想はしていた
志奈乃鹿折:彼女は私に志奈乃鹿折という名前を与えてくれたが、
志奈乃鹿折:彼女自身には『ファースト・レディ』というコードしかなかったのだから
”プランナー”:「少なくとも過去の彼女は、それに同意しました」
”プランナー”:「現在彼女がどう感じているのかは……」
”クイーン”:「……鹿折さん」
”クイーン”:意を決したように、顔を上げる
”クイーン”:「私は……鹿折さんと一緒にいます……」
”クイーン”:「どんな選択であっても……離れません」
”クイーン”:「だから……鹿折さんの答えを……」
志奈乃鹿折:「…………」
志奈乃鹿折:「……わかった」
志奈乃鹿折:"プランナー"に向き直る
志奈乃鹿折:「疑問は山ほどあるわ」
”プランナー”:「では、『答え』を?」
”プランナー”:こと、とUSBをテーブルの上に。
志奈乃鹿折:「何故わたし達は"親殺し"の呪いを背負ったのか」
志奈乃鹿折:「そもそも、その命令を下したのが母さんだという『記憶』」
志奈乃鹿折:「それは本当に私達の真実の記憶なのか」
志奈乃鹿折:「『誓約の瞳』は、果たして」"クイーン"の左目を見る
志奈乃鹿折:「本当は誰の瞳に埋まっていたのか」
志奈乃鹿折:「『主任』とは何者か」
志奈乃鹿折:「それらは全部……」
志奈乃鹿折:テーブルに置かれたUSBを手に取る
”プランナー”:「……」
”プランナー”:無言でそれを見ている。
志奈乃鹿折:それを眼前に掲げ
志奈乃鹿折:パ キ ン
志奈乃鹿折:握りつぶす
志奈乃鹿折:「わざわざ教えてもらわなくて結構よ」
志奈乃鹿折:「『答え』は、自分の手で見つけ出す」
”プランナー”:フ、と笑う。
”プランナー”:「フラレてしまいました」
志奈乃鹿折:「人間とか、そうじゃないとか、正直どっちでもいいけれど」
志奈乃鹿折:「貴方みたいに神様気取りで他人をモルモット扱いする連中」
志奈乃鹿折:「私の人生に多すぎてうんざりしているの」
”プランナー”:「なるほど」
”プランナー”:「……ふふ。いつか」
”プランナー”:「誤解が解ける日を楽しみにしています」
”プランナー”:「それまで、どうかお元気で」
志奈乃鹿折:「ええ、言われなくても」
”プランナー”:紙ナプキンで手を拭い、椅子を降りる。
”プランナー”:背を向けて、歩きだす。
志奈乃鹿折:「……待ちなさい」"プランナー"を引き止める
”プランナー”:「何か?」
”プランナー”:横顔を覗かせる。
志奈乃鹿折:「白楽島での事件、はじめから貴方が噛んでいたというのなら」
志奈乃鹿折:「彼女が……」
志奈乃鹿折:「レフティ・ナイトが私を憎む結果になったのも」
志奈乃鹿折:「貴方の思惑(プラン)の内なのかしら?」
”プランナー”:「それはあなたもご存知のはず」
”プランナー”:「『クイーン』に成り代わることが出来るのは『ポーン』だけ」
”プランナー”:「次の盤上(ネクストゲーム)で、お待ちしています」
”プランナー”:雑踏に姿を消す。
”クイーン”:「……」
”クイーン”:その背を見届け
”クイーン”:「私たちも……」
”クイーン”:「行きましょうか……鹿折さん……」
”クイーン”:立ち上がり、手を差し出す。
”クイーン”:「人混みで……はぐれるといけませんから」
志奈乃鹿折:「……うん」
志奈乃鹿折:"クイーン"の手を取る
志奈乃鹿折:――私は、私自身に愛着を持たない
志奈乃鹿折:けれど、私を通り過ぎていった出会いを
志奈乃鹿折:私自身が拾い集めた繋がりを
志奈乃鹿折:直接感じることのない、掌の温もりを
志奈乃鹿折:今は、愛しいと思う。
志奈乃鹿折:だから、もう少しだけ
志奈乃鹿折:"エチュード"を続けよう――
志奈乃鹿折:「そうだ、母さん」
”クイーン”:「?」
志奈乃鹿折:「いつまでも"クイーン"では不便でしょう?」
”クイーン”:「そう……ですね……」
”クイーン”:「名前も……色々使ってはいるのですが……どれも……しっくり来なくて……」
志奈乃鹿折:「私、いい名前を考えたの」
”クイーン”:「……鹿折さんが……ですか?」
志奈乃鹿折:「名字は私と同じでいいわよね、親子なのだから」
志奈乃鹿折:「名前は――」

ED:卜部巽

GM:---
GM:第八地区・市街地
GM:---
GM:支部へと帰還した君は、白楽島での出来事の報告と
GM:経過観察のためUGNに身柄を移送された棕櫚小路香乃の今後についてを始めとする
GM:諸々の会議のため、市外へと向かった。
GM:その帰り道。
卜部巽:帰り道に、ふと懐かしい景色が映る。
GM:送迎の車両から見る町並みには夕日が差して、
GM:『あの頃』と変わらない情景を映し出している。
GM:閑静な住宅街から橋を渡って、たもとを抜けた頃。
GM:河川敷に寝そべって、夕陽にも負けない鮮やかなオレンジの髪が揺れている。
卜部巽:「……ここで下ろしてくれ。少し歩きたい。」
GM:「……?了解です」
GM:運転手は扉を開く。君は黄昏の風の中を歩いていく。
吉沢龍剣:「ここで待ってたら」
吉沢龍剣:「てめェも来るような気がしたんだよ」
吉沢龍剣:ボトル型アイスをぷつりと千切って
吉沢龍剣:君に差し出す。
卜部巽:「……よくそんな、根拠もねーこと信じられるな。」
卜部巽:隣に座り、アイスを咥える。
吉沢龍剣:「でも当たってんじゃねェか。くくっ」
吉沢龍剣:「成長しねェなァ。アタシたち」
吉沢龍剣:背中を芝生につけて、ネコのように伸びをする。
卜部巽:「成長しねえ。」体育座りでそのそばに座って、河原を見ながらアイスを食べる
卜部巽:懐から眼鏡を取り出して掛け、髪を軽く整えて吉沢に言う。
卜部巽:「懐かしーだろ。これ。」
吉沢龍剣:「コンタクトにしたんじゃなかったのかよ」
卜部巽:「元から伊達だよ、伊達。」
吉沢龍剣:「あァ?」
卜部巽:「……あんま目付けられないように、”おとなしくて静かな女の子”になってたの。」
卜部巽:「家の方針でな。」
卜部巽:「”オーヴァードである以上、不用意に目立つような真似は控えろ”って」
吉沢龍剣:「……」
吉沢龍剣:「ぷっくく」
卜部巽:「おい、笑ってんじゃねーよ。」
吉沢龍剣:「ンで、ガクセーの頃は周りに言い出すチャンスも無かったってワケか」
吉沢龍剣:「あっはは!おめーホント巽ちゃんだな!ぎゃははは!」
卜部巽:「………うるせ」
卜部巽:「こんな話滅多にしねーんだよ。今初めて人に話したし。」
吉沢龍剣:「お、一丁前に照れやがって、おらおらいつもの下ネタはどーしたんだよ」
吉沢龍剣:意地悪そうな笑みとともに、頬をつっつく
卜部巽:「おい……。」うっとおしそうに手を避けていたが
卜部巽:やがてあきらめたようにつっつかれる。
吉沢龍剣:「……」
吉沢龍剣:ピッと眼鏡を取って
吉沢龍剣:自分でかける。
吉沢龍剣:「アタシの方が似合ってんだろ?」
卜部巽:悔しいけど、似合っている。こいつはいつでもそうだ。
卜部巽:まるで周りの世界がこいつに合わせるように自由に生きている。
卜部巽:「返せよ。………って言っても返さねえだろうから、」
卜部巽:「力づくで返してもらうか。」立ち上がる「この前の続きしようぜ。…邪魔が入っちまったからな。」
吉沢龍剣:「はァ?オイ、マジで言ってんのか」
吉沢龍剣:「支部長サマだろ。ンなことしてられねェんじゃねえの?」
卜部巽:「じゃああのままでいいのかよ、お前。」襟を掴んで顔を近づける。
卜部巽:「欲求不満だろ?」
吉沢龍剣:胡座をかいて君を見上げる。
吉沢龍剣:「……ハッ」
吉沢龍剣:「ほんっっっっっっと」
吉沢龍剣:「成長しねェな。ぼんくら」
卜部巽:「うるせえ、ノッポ。」
卜部巽:拳を構える。
吉沢龍剣:君が拳を振りかざすと共に、至近距離
吉沢龍剣:がつ!
吉沢龍剣:既に頭突きが鼻先に突き刺さっている。
卜部巽:ぶぼっ と、鼻孔から血が溢れ出す。
卜部巽:その顔面に膝を食らわせる。
吉沢龍剣:ぶしゅっ、と、額から血が吹き出す
吉沢龍剣:零れ落ちてくる血の雫に舌なめずりしながら、笑う。
卜部巽:「やりやがったなてめえ。これじゃ女の子寄り付かねえぜ。」
吉沢龍剣:「冗談言え。器量よしにしてやったじゃねェか」
卜部巽:「ふざけやがって」その顔にジャブを浴びせる。
吉沢龍剣:「今更かよ!」クロスカウンターを合わせる。
GM:バキッ バキッ! ビシッ!!
卜部巽:「お前も死ぬほど美人にしてやるから覚悟しとけよ!」
吉沢龍剣:「こっちの台詞だタコ!百人が百人振り返るようにしてやるっつゥの!」
卜部巽:バキッ ドゴッ ガギィッ
卜部巽:荒々しい殴り合い。血が辺りに飛び散る凄惨な光景が広がる。
卜部巽:だけど、当人は笑っている。楽しそうに。さわやかに笑っている。
GM:夕陽の中、2つの影が
GM:拳を交わし、ぶつかり合い
GM:転がりながら、笑い合っている。
卜部巽:幾度目かの応酬。ついに卜部の拳が吉沢の腹に突き刺さり、
吉沢龍剣:「が…はっ」
吉沢龍剣:膝を折り、体勢を崩す。
卜部巽:態勢を崩したところを押し倒す。
吉沢龍剣:されるがまま、抑えつけられる。
卜部巽:馬乗りになって勝ち誇った表情で宣言する。
卜部巽:「私の勝ちだ。」
吉沢龍剣:「……」
吉沢龍剣:青あざの浮かんだ顔で、笑みを浮かべ。
吉沢龍剣:ぐるんっ!
吉沢龍剣:馬乗りを抜けて、上下を入れ替える。
卜部巽:「てめっ……!」拳をガードするために手を上げるが
吉沢龍剣:……そして。
吉沢龍剣:その守りを超えて
吉沢龍剣:君の額に、静かなキスをする。
吉沢龍剣:「アタシの勝ちっ」
吉沢龍剣:唇の端の血を拭って、童女のような笑顔を浮かべる。
卜部巽:「………。」
卜部巽:「…………ズルだろ、ばか。」
吉沢龍剣:「……へへっ。はーあ」
吉沢龍剣:ごろん、と、君に並んで寝転がる。
吉沢龍剣:夕陽を仰いで、満足げな表情。
吉沢龍剣:「ガキどもは」
吉沢龍剣:「……その後、どうなった?」
吉沢龍剣:青黒い影が降りつつある空を見上げて
吉沢龍剣:ぽつりと呟く。
卜部巽:「うちのは無事だよ。」
卜部巽:「鹿折ちゃんは元の支部に戻ったし。」
卜部巽:「茶川は………」言葉を切る「無事だけど。」
卜部巽:「無茶させた。」
吉沢龍剣:「あのな」
吉沢龍剣:「『させた』じゃねェだろ。あいつがそう『した』んだ」
吉沢龍剣:「お前が、もしあの頃のお前が……そんな風に言われたら」
吉沢龍剣:「どう思うよ?巽」
卜部巽:「キレる。」
吉沢龍剣:「だろ?」
吉沢龍剣:「アタシたちは、何様にもなれねェんだから」
吉沢龍剣:「たまにゃもうちょっとバカになれよ。支部長サマ」
卜部巽:「……軽々しく言うなよ。」
卜部巽:「子供のやらかしとか、無茶に責任持たなきゃならないのが」
卜部巽:「今の私なの。」
吉沢龍剣:「そういうモンかァ?」
卜部巽:「……前に言ったよな。お前。」
卜部巽:「”殴って殴られて笑いあう、それが私たちのフツーだ”って。」
卜部巽:「お前は、フツーでいるための場所を求めた。」
卜部巽:「私は、フツーでいていいという許可を求めた。」
卜部巽:「……それが、私たちの成長なのかもしれないな。」
吉沢龍剣:「どォだかな。それだって所詮通過点だろ?」
吉沢龍剣:「十年後にゃ、また立場が逆かも」
吉沢龍剣:「……アタシにわかンのは」
吉沢龍剣:スタッと立ち上がり、ズボンの土を払う。
吉沢龍剣:「一番の友達は、変わらねえ」
卜部巽:「………ああ。」
卜部巽:「”またな”。」
吉沢龍剣:「おゥ。”また”」
吉沢龍剣:止めてあったバイクのエンジンを吹かす。
卜部巽:二人がまだ学生の頃、こう言って分かれていた。
卜部巽:二人の道は分かれて、いつまた出会うかわからない。
卜部巽:けれど願いを込めるように、
卜部巽:あの頃のように背を向けて、手を振って歩き出した。

ED:茶川閂

GM:---
GM:UGN第八支部・食堂
GM:---
GM:通い慣れた支部の食堂。今日は非番の支部員も多く、部屋もがらんとしている。
GM:席に就いているのは、君とチルドレン仲間の獅子堂だけだ。
獅子堂奈央実:「これ……おいしいわあ」
獅子堂奈央実:「お金持ちさんのとこのやからかなぁ。えらい上等に出来てはる~」
獅子堂奈央実:テーブルの上に置かれた、『銘菓・白楽島まんじゅう』を頬張り
獅子堂奈央実:ほくほく顔だ。
茶川閂:(よくあったなこんなの……いや、自衛隊も一般人立ち入り禁止の基地にまんじゅう置いてるらしいしな。案外そんなもんか)
獅子堂奈央実:「ウチも次出張行ったら~。ええもん、茶川くんに買うてこななぁ」
茶川閂:「マジで? サンキューな。楽しみに待ってるぜ」自分も食べている。
獅子堂奈央実:「茶川くん、お土産やったら何が好き~?ペナント?やっぱりペナント?」
茶川閂:「いや、フツーに食いもんがいいんだけど……」
獅子堂奈央実:「どんなペナントが好き?」
茶川閂:「押しが強い!」
獅子堂奈央実:「ウチな……旅行先でペナント買うのに憧れてるねん……実は……」
獅子堂奈央実:意味もなくしゃきっとした顔で拳を握っている。
茶川閂:「じゃあ、その辺で買ってくれば……?」
獅子堂奈央実:「お土産やから~人に渡したいの~~」
獅子堂奈央実:「ペナントにしよ、ペナントに~~」
茶川閂:「分かった分かった! 受け取るから!」
獅子堂奈央実:「やった~~~」
GM:と、ゆるーい会話を繰り広げていると
GM:ひょい、と横からまんじゅうを摘む手が。
棕櫚小路香乃:「へー。」
棕櫚小路香乃:「こんなのあるんだ」
棕櫚小路香乃:ひょいと口に放り込む。
棕櫚小路香乃:「うん、結構イケるね!」
茶川閂:「いやお前も知らなかったのかよ」
茶川閂:「まあ、地元の土産屋なんて俺も行かねーしな。そんなもんか。ほい、お茶」お茶を汲み、湯呑を差し出す。
棕櫚小路香乃:「そりゃ知ってるかもしれないけど……白楽島って書いてあるし」
棕櫚小路香乃:「何にも覚えてないんだって」
茶川閂:「ああ……そうだったな。悪い悪い」
棕櫚小路香乃:「私にとっては、あの島よりも」
棕櫚小路香乃:「もうここにいる時間の方が長いんだよ?」
棕櫚小路香乃:「茶川くんってデリカシー無いよねー」
棕櫚小路香乃:獅子堂の方に頬杖ついている。
茶川閂:「そりゃ悪うございました」
GM:彼女……棕櫚小路香乃は、事件後第八支部へと移送され
GM:各種の検査を受けている。
GM:ジャームそのものに思われたレネゲイドの活動も現在は安定しており
GM:ただ1つ、以前の彼女と変わっていることは
GM:ほとんど全ての記憶を失っている……ということ。
獅子堂奈央実:「香乃ちゃん~、検査の方は、どないなん~?」
棕櫚小路香乃:「あー、結局なんにもわかんないから」
棕櫚小路香乃:「第四支部ってとこでも見てもらうってさ」
茶川閂:「じゃあ今度一緒に行くか。俺も近々顔を出すことになってたし」
棕櫚小路香乃:「ううん、2人とは今日でお別れだってさ」
茶川閂:「あー……移籍にちかいのか」
棕櫚小路香乃:「何?その辺、茶川くんの方が詳しくないとダメなんじゃないの?」
棕櫚小路香乃:「エージェントとかナントカなんでしょ~?頼りないなあ」
茶川閂:「うっせ! お前の身柄についてなんていちいち知らされてないっつの!」
茶川閂:「まあ……あそこの人たち、個性的だけど悪い人たちじゃないから。心配することはないよ」
棕櫚小路香乃:「検査受けたら、私は家に帰るよ」
棕櫚小路香乃:「パパだって待ってるし」
茶川閂:「そうだな。あの人もお前みたいなおてんばな娘がいてさぞ大変だろうから」
茶川閂:「いっぱい親孝行して差し上げろ」
棕櫚小路香乃:「分かってるって。言われなくても!」
棕櫚小路香乃:「……大事にされてるのは、分かるから」
棕櫚小路香乃:「それじゃ、着替えとかまとめなきゃ。ここでバイバイ」
獅子堂奈央実:「お達者で~」
茶川閂:「ああ、じゃあな」
棕櫚小路香乃:「……」
棕櫚小路香乃:食堂を出ていこうとして、ヒョコッと顔を出す。
棕櫚小路香乃:「茶川くん」
茶川閂:「ん」
棕櫚小路香乃:「なんとなく君とは、また会う気がするの」
棕櫚小路香乃:「また会えたら……」
棕櫚小路香乃:「運命って、思ってもいい?」
茶川閂:「……」
茶川閂:「そうだな。そうかも。いや……」
茶川閂:「そうに違いない。また会えたなら、それは運命ってやつなんだろうな」
棕櫚小路香乃:その言葉に、照れくさそうに笑って
棕櫚小路香乃:駆け足で廊下を去っていく音だけが、君に聞こえた。
茶川閂:「そうしたら、パパに『茶川君ってばすごくいいひとだからお金いっぱいあげて欲しいの』って頼んどいてくれ~!」
茶川閂:「ちぇっ。聞いてねぇや」
茶川閂:ズ、とぬるくなった茶を飲む。
茶川閂:「お~恥ずかし……」
獅子堂奈央実:「ひゅ~ひゅ~」
獅子堂奈央実:「茶川くん、かっこよかった~」
茶川閂:「へへ。だろ?」
獅子堂奈央実:ぱちぱち手を叩いている。
獅子堂奈央実:「……」
獅子堂奈央実:そっと身を乗り出して
獅子堂奈央実:「香乃ちゃん、ジャームやったかもって~」
獅子堂奈央実:「ホンマなん……?」
獅子堂奈央実:周りに人は居ないのにわざわざヒソヒソ声で言う。
茶川閂:「さぁな」
獅子堂奈央実:「え~~?」
茶川閂:「たまにFHにもいるだろ。どう考えてもジャームの浸蝕率なのに」
茶川閂:「普通のオーヴァードと同じように活動できる奴が。香乃もそういう体質なんじゃねえの」
獅子堂奈央実:「でも……もし香乃ちゃんが」
獅子堂奈央実:「ホンマにジャームやったら……」
獅子堂奈央実:「う~~~」
獅子堂奈央実:「これ……言うてええんかなぁ」
茶川閂:「おお、どした」
茶川閂:獅子堂は聡い。ごまかしはあまり通用していないようだ…
獅子堂奈央実:「あんな~……閂くん、ウチ思うねんけどなぁ」
獅子堂奈央実:「アレがお前の都合よく作り直した偽物じゃないと、お前はどうやって証明するんだ?」
獅子堂奈央実:「ジャームは治らない。絶対に治らない。」
獅子堂奈央実:「ぜっっっっっっっったいになおらなぁあああああああああああああいいいい」
茶川閂:「ッ!?」
獅子堂奈央実:「少し考えれば分かる。いやお前はもう思い当たっている」
獅子堂奈央実:「もう治らないものを治すよりも、ただ、単純に」
獅子堂奈央実:「ゼロから作り直したほうが」
獅子堂奈央実:「よっぽど手間はかからないんだぜ?」
獅子堂奈央実:「そうではないと、お前はどう証明する?どう証明する?どうやって、どうやって、どうやって」
獅子堂奈央実:「いひ」
獅子堂奈央実:「ひひひひひひひひひ!!!あひひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ!!!!!!」
茶川閂:「こえがでけーんだよ……」
獅子堂奈央実:「……いひ、ひ」
獅子堂奈央実:机の上に足を乗せ、身を乗り出す。
獅子堂奈央実:指先を、君の心臓に当てる。
獅子堂奈央実:「お前の『代償』だ」
獅子堂奈央実:「ありがたく受け取れよ」
茶川閂:(へ、趣味が悪いぜ)
茶川閂:(お前こそ。俺は『取り戻せ』っつったんだぜ? 適当に壊して作り直したなんて)
茶川閂:(んなナメた真似してたんだったら、契約不履行でぶん殴りに行ってやる)
GM:がらららっ
GM:背後、扉の開く音がする。
茶川閂:反射的に振り返る。その顔には汗がじっとりと浮かんでいる。
獅子堂奈央実:「あれ」
獅子堂奈央実:「かんぬきくんや~、1人でどないしたん~?」
茶川閂:「おう、獅子堂か。ちょっとな」
茶川閂:(クソ……どこからが現実じゃなかった……?)
獅子堂奈央実:「汗かいてる~……大丈夫?ハンカチ、持ってはる~?」
茶川閂:「持ってる持ってる。まんじゅう食うか?」懐からハンカチを取り出しながら。
獅子堂奈央実:「あ、おまんじゅう~!あんじょうおおきに~」
茶川閂:「いっぱい食えよ」
GM:どくん。どくん。
GM:脈打つ君の心臓の鼓動、その狭間に
GM:声が聞こえてくる。聞こえる、というよりも
GM:それは音ではないことばとして、君にとっては感じられる。
???:(寂しがるなよ)
???:(俺はいつでもお前を見てるぜ)
茶川閂:(ハッ。こんなことしてなにが楽しいんだ? 悪魔の感性には共感できねぇぜ)
GM:答えはない。ただ何かがそこにあるという感覚だけは
GM:消えないで、そこに在り続ける。
茶川閂:苛立ったように後頭部を掻く。なるほど、いやな『代償』だ。
茶川閂:けれど、後悔はない。
茶川閂:なんにせよ、香乃は生きている……十分だ。
茶川閂:「わり、獅子堂」立ち上がる。」
茶川閂:「ちょっと仮眠室借りるわ。眠くなってきた」
獅子堂奈央実:「ふぁーい」
獅子堂奈央実:もくもく
茶川閂:「あ、支部のみんなに一人一個くらいは残しといてな」
茶川閂:「あとは早いもん勝ち! こっそり食っちまいな」
茶川閂:若干ふらつきながら、声だけは明るく退室する。
茶川閂:(香乃に言ったのも幻覚だったのか……?めっちゃはずかったのに……)

ED:茶川閂&卜部巽

GM:---
GM:UGN第八支部・仮眠室
GM:---
GM:洋館の客室の1つを改装した、他の支部よりもやや広めな、シックな雰囲気の寝室。
GM:そのベッドの一つで微睡む君の鼓膜を
GM:キィ、という軽い音が揺らす。
GM:朧気な視界の中で、浮かび上がってくる姿は……
GM:君の上司、卜部巽だ。
卜部巽:足音は次第に、衣擦れの音を伴って近寄って
卜部巽:やがて、ベッドの傍へ。
茶川閂:どうせ彼女も寝に来たのだ。なにを言うこともないだろう。
茶川閂:自分の眠りがやや浅いのは、まだ先ほどの出来事が脳裏にこびりついているからか……
卜部巽:女は静かに男の寝ているベッドのシーツをめくり、中に潜り込む。
卜部巽:男の鼻孔を女の石鹸の匂いと、甘い果実のような香りが刺激する。
茶川閂:「!!?」
茶川閂:(なんで???)
茶川閂:(この人、もしかして酔っぱらってる?)
茶川閂:もしこのまま彼女がここで寝るのなら、別のベッドに移ろう……なるべく刺激しないように。
卜部巽:男の手を掴む。
卜部巽:「………待てよ。」
茶川閂:「~ッ」
卜部巽:そして、男の指に自身の指を絡める。
卜部巽:「手を握りに来ただけだ。」
茶川閂:「正気か?」思わず。
茶川閂:「あ、すいません。正気ですか?」
卜部巽:「正気に決まってんだろ。」
卜部巽:「言ったろ。私も同じことをするって。」
茶川閂:「全然同じじゃなくない……? 布団には入ってないっすよ、俺」
茶川閂:「しかも今、めちゃ健康なんで。怪我も治ってますし」
卜部巽:「だって椅子座ってると尻痛くなるもん。」
茶川閂:(このアマ……)
卜部巽:「………。」こつん、と男の胸に自分の額を当てる。
卜部巽:「獅子堂から聞いた。」
卜部巽:「お前の様子が少し、おかしかったってな。」
卜部巽:「そんで急に仮眠室で寝るって言いだしたのも。」
茶川閂:「ああ、まぁ……はは」
卜部巽:「お前と香乃ちゃんの身体の検査結果は見たよ。見てるに決まってんだろ。私は支部長だぞ。」
卜部巽:「異常はねえって。怪我もすぐ治るって。」
卜部巽:「……んな訳ねえだろ。」
卜部巽:「相手はジャームだったんだぞ。」
茶川閂:「やっぱ、そうですよね。ジャームでしたよね、アレ」
卜部巽:「私たちは力を使うごとに代償を払うはずだ。」
卜部巽:「……お前は何を払った。」
卜部巽:「お前の嫌いなところはな、肝心なところはカッコつけて自分で抱え込むところだ。」
茶川閂:「卜部支部長には、」大きくため息をつく。
茶川閂:「支部長には……かなわねぇや」
茶川閂:洗いざらい話す。白楽島での決着、そしていましがたの出来事まで。
卜部巽:身を寄せ、”悪魔が棲む”と言われた胸に耳を当て、心臓の鼓動を聞く。
茶川閂:鼓動は、無論速い。
茶川閂:「みんなには内緒ですよ。マジで二度と海外の研究所から帰ってこれなくなるんで……」
茶川閂:「気に入ってるんですよ、この支部。お願いします。ダメですかね」
卜部巽:「条件がある。」
茶川閂:「う。今度はどんな代償があるのやら」
茶川閂:「いいですよ、なんでも。どうせ呑むしかないですからね」
卜部巽:「辛くなったらすぐ言え。」
茶川閂:「つらくなったら、すぐ」
卜部巽:「………そんだけだ。」
茶川閂:「わかり、ました」
茶川閂:「けっこう難しいかもな……強がりたい年頃なんで」
卜部巽:「私の前ではそんなことしなくていい。」
卜部巽:「お前は大切な、私の部下だ。全部曝け出せ。」
茶川閂:「すんません。ありがとうございます」
卜部巽:再び手を握る。
茶川閂:おずおずと、されるがままだった手が、緩やかに握り返す。
卜部巽:「………私の手は、どうだ?」
卜部巽:人の命と血を吸った自分の手を思う。
茶川閂:「どうって」
卜部巽:「少しは役に立つか?」
茶川閂:「以前も思いましたけど。想像してたより、小さくて、細くて……」
茶川閂:「役に立つも何も。卜部、さんが居なかったら、あの島で俺は死んでましたよ」
茶川閂:「あのとき、名前を呼んでくれたから。最後まで頑張れたんです」
卜部巽:「………。」男の手を引き、自分の顔に当てる。
卜部巽:柔らかな頬の感触と絹のような黒髪が男の手に触れる。
卜部巽:「もう一つお前の好きなところがあってな。」
卜部巽:「お前のたくましくて、ごつくて、触ってると安心する手だ。」
茶川閂:「……やめてくださいよ。心臓に悪い」
卜部巽:「私の手も、お前を安心させれたなら、」
卜部巽:「すごくうれしい。」
茶川閂:「う」
茶川閂:「……してますよ! これでいいでしょ」
卜部巽:「してるか。そうか。………そうか。」
茶川閂:「強がらずに言いますけど、すごく恥ずかしいのでもう離れてもらえませんか」
卜部巽:「やーだ。一緒に寝よ?」
卜部巽:「私も、今日は報告やらケンカやらで疲れてるんだ。」
卜部巽:もぞもぞと姿勢を直す。
卜部巽:ちょうど茶川を抱き枕にするような態勢だ。
茶川閂:「うわっ」
茶川閂:「信じらんねぇ……」されるがままだ。
卜部巽:「お前も寝ろ。」
卜部巽:「こうやって触れてると、絆やらなんやらで体にいいんだろ?お前の話だと。」
茶川閂:「あれは一般論っていうか、ここまでのは想定してなかったんですけど!?」
卜部巽:「でも私は心地いい」
茶川閂:「うう」
卜部巽:「おっ、逃げなくなったな。えらいえらい。」髪を優しくなでる。
茶川閂:「クソ……」ようやく……ぎこちなく、しかし甘えるように卜部に手を回す。
卜部巽:「ふふ。」
卜部巽:「お前のそういうところも、好き。」
卜部巽:そのまま寝息を立て始める。
茶川閂:(信じらんねぇ……)
茶川閂:棕櫚小路香乃を、ふと思う。彼女もこうして穏やかに、父と眠る日を迎えられるだろう。
茶川閂:きっとそれだけで、自分の行いに価値はあったのだと、そう信じられる。
茶川閂:そして意識は、まどろみの中へ――

GM:『恋のときめきは海風に乗って』 おわり