メインログ | 雑談

GM:PC1:御影 肖子
GMキャラクターシートURL
GM:PC2:泊
GMキャラクターシートURL
GM:PC3:黒瀬 直
GMキャラクターシートURL
GM:PC4:津島 秋
GMキャラクターシートURL

PC紹介

GM:オーライ!
GM:では参りましょう!連続ダブルクロス企画大N市!
GM:メインシナリオ……その7話!
GM:2020年末の完結に向けて、折り返し地点のシナリオがスタートだ!!
GM:よろしくお願いします!!
津島秋:よろしくお願いいたしますっ
:うおーよろしくお願いします!
御影肖子:押忍!よろしくお願いします!
黒瀬直:殺ァッ!
GM:ではさっそく、トレーラーとハンドアウトを改めて!
GM
トレーラー:
N市を三方に囲む山。
その山中に、大正時代から続く『姥捨』の伝承がある。
この世に居られぬ者達を誘い、安寧へと導くと伝えられるのは幻の山村『病葉』。
伝承へと続く道が、君たちの前に開かれた時。
示されるのは二者択一。
果たして斬るか、斬らざるべきか。

GM:PC1から自己紹介へと参りましょう!
GM:数多の剣士PCコンペを勝ち抜いた
GM:御影さん!自己紹介をどうぞ!
御影肖子:はい!
御影肖子:御影肖子です。関西の方からやって来た魔物狩り一族の娘。
御影肖子:勝手にどっか行った兄を追ってN市までやって来ました。
GM:蒸発お兄ちゃん。
GM:実質シスプリですね
御影肖子:連れ戻したい……!
GM:兄や…!!
御影肖子:一族に伝わる遺産の妖刀「咎枝」なるものを継承しています。普段はエグザイル的な能力で体内に仕舞っている。
御影肖子:そのへんの副作用で体温がほんのり冷たかったり身体が雪になったりします。
GM:明らかな虐待の痕跡
GM:関西にもクソ一族…許せねえぜ!
御影肖子:目つきが悪く、性格もくそ真面目で責任感が強いですが、まあまあ絆されやすいと言われています。仲良くしたい……
GM:色んな出会いがあると思われるので
GM:チョロってあげてほしい
御影肖子:臨機応変にチョロチョロしていきたい
御影肖子:あと一族の妖刀継承者の掟として、ジャーム以外のものを殺したら自害して妖刀を返上しなきゃいけない事になってます。気を付けるぞ
GM:逆に言えばジャーム以外の相手だと峰打ちの演出になったりするわけですね
GM:その辺も注目だ
御影肖子:そうなる予定です。もし何かこの変な制約のせいで不都合とか起きそうなら、すみませんが相談していただければと……
GM:大丈夫ですよ~!
GM:むしろね
GM:掟を侵すか侵さざるべきか
GM:侵してしまったときどうすべきか
GM:みたいなとこもこういうPCの美味しいところ
御影肖子:それはちょっと思いながら作った!まだ具体的なことは考えてないけど……
GM:もちろん戦闘相手がジャームか否かは普通のセッションと同じようにお伝えいたしますのでご安心!
御影肖子:ありがたき!
御影肖子:性能的には縮地バックスタブで移動しつつ射程視界の斬撃を放ちます。デビルストリングとデビルスレッドも搭載しているぞ
御影肖子:そういう感じです。よろしくお願いします!
GM:はーい!お願いします!
GM:そんな非常にフレッシュな予感を感じさせる御影さんのハンドアウトは、こちらっ
GM:PC1:御影肖子
シナリオロイス:御影革人
ハンドアウト:
君は出奔者の兄を追う暗殺剣士一族の末裔だ。
長き旅の果てに、君はついに兄の居場所を突き止め、対峙する。
決斗の場所は山中。
一族から受け継いだ剣の技で兄を追い詰める君だったが、兄の放ったある一言から不意を突かれ、滝壺へと転落する。
「お前の剣は、なんのためにある?」

GM:OPからいきなりで悪いが
GM:お兄ちゃんタイム!!
御影肖子:お兄ちゃん……
御影肖子:ライヘンバッハごっこがしたいならそう言ってくれればいいのに……
GM:シャドウゲームかはともかく
GM:存分にシスターでプリンセスな感じをお届けします
御影肖子:あ、一応この問いかけって
御影肖子:どういう風に反応してほしいとかありますかね
GM:GM側からはございません!
御影肖子:了解です!
GM:御影さん側で答えの出ている問題ならそれでいいし
GM:答えが出てなくて頭を悩ませてもいいし
GM:そもそもなんでそんなこと急に聞くの?って戸惑ったりしても面白いでしょう。
GM:他にご質問等あれば
GM:どんどん擦り合わせるので聞いちゃっていいですよ~!
GM:他PCの皆さんも!
御影肖子:なるほど!理解しました
御影肖子:兄がどういう人なのか、分かる範囲で知りたいですね
GM:お兄ちゃんの造形はですね
GM:もちろんお楽しみにしておいてほしい部分もありますが
御影肖子:はい
GM:落ち着いた利発な人、という感じです
GM:あんまり口数は多くなく
GM:それゆえ御影さんも肉親ながらよくわかってなかった、みたいなイメージです。
御影肖子:なるなるほど。理解しました!
御影肖子:質問としては以上です!
GM:オーケー!それではフレッシュによろしくお願いします1
GM:続いては…PC2!
GM:こちらもフレッシュ!泊さん!
:はーい!
:「アタシは”梁山泊”。泊って呼んでくれりゃいい。かたっくるしいのは苦手なんだ。」
:日本生まれ中国育ちの女武侠です
GM:メイドインチャイナ!
:育ての親たちを自分の手で殺して、色々あって日本に渡ってきたぞ!
:今は十二支部のエージェントとしてヤの人たちの監視をしたりしてるらしいです
:性能としては武器作って殴る!それ以外は出来ない!
GM:シンプル暴力!
GM:ザ・十二地区の人という感じ
:あと、こやつは私が初めて作ったPCなのですが
:こういう形で大N市に関わらせていただいて
:PLとしては非常に喜ばしく、とても感謝しております
GM:ふふふふ
GM:理由をお教えしますよ
:理由…!
GM:それぐらい企画側としても引き込みたいほど
GM:魅力的なPCだったというワケなんだなぁ~~~
GM:つまりwinwin!
:ぐわー!うれしい!
:頑張るぜ~!
GM:がんばって~!
GM:ではそんな泊さんのハンドアウトこちら!
GM:PC2:泊
シナリオロイス:"ウールワース"
ハンドアウト:
第十二支部に籍を置くUGNエージェントの1人である君は、市内のギャングや反社会組織を監視する役割も持つ特殊な人員だ。
ある時君は、市内のヤクザの1つ『月吼會』に属する"ウールワース"という男から、ある取引を持ちかけられる。
曰く、崩落戦決行セルのひとつ"アキツミカミ"の首魁"フラウ=ヴァイス"の現在潜伏先を提供する代わり、ある人物を探し出して欲しいとのこと。
事実だとすれば、UGNの活動としては最重要の情報の一つだが、伸るか反るかは君次第だ。

:アキツミカミ…!
GM:そう!そしてメイン6話登場の邪悪一族セル、アキツミカミ!
GM:瓢箪から駒で、ヤクザの人脈からその手掛かりが!
GM:というようなお話です。
:これは大変だぜ…
GM:暗黒街の見張り役、顔聞きおねーちゃんだ。
GM:こういう役割がぴったりだと思った。
:とても嬉しい…
:あ、それと
:立ち絵はヤヒロ大明神謹製です
:本当にありがとうございます
GM:美麗!
GM:この立ち絵本当いいですよね
GM:なんかこう
GM:暗黒街のスラム少年とかを乱暴に撫でつけてほしい
GM:そういうパワーに溢れている
GM:おねえちゃ~ん!
:www
GM:ご質問等あればバンバン答えていきますが
:質問かぁ
:OPでヤクザ殴ったりできます…?
GM:へへへへ
GM:出来ますよ~~
GM:敵対ヤクザも、友好的ヤクザも出てくる!
:楽しそ~!!
:テーマパークかな?
:それさえ聞ければ十分だぜ!
:よろしくお願いします!
GM:あいあいさー!よろしくお願いします!
GM:では続いてPC3!黒瀬さん!
GM:自己紹介を!どうぞ!
黒瀬直:「"貫く邪眼"、黒瀬直だ……その顔色、どうやら私を知っているようだな」
黒瀬直:でもん・すとれいと くろせ なお 第12支部に所属するベテランUGNエージェントだ。
GM:皆様おなじみベテラン!
黒瀬直:昔からN市に棲みついている、怪物をぶっ殺す系の一族の末裔。本人も20年前、UGNが仕上がるより前からジャームと戦い続けてきたぞ。
黒瀬直:鳴き声はみなさんご存じ「殺ァッ!」
黒瀬直:なんで鳴き声なんてあるんでしょうね?不思議な人……
GM:なきごえ。
GM:ポケモンかな?
黒瀬直:黒瀬の家に代々受け継がれてきた遺産"華金弓"(必中の弓)や、瞬時に形成した色んな武器で敵を殺すぞ。
GM:ねえ、一度でいいから見せておくれよ
GM:憧れているんだ、デモンストレートに
黒瀬直:チャージング殺ァは見世物じゃないんだ
GM:オッ黒瀬アーッ!!
黒瀬直:                               
黒瀬直:戦うことでしか人の役に立てないダメ人間なので、偏執的にトレーニングをし続けている。
黒瀬直:固定ロイスにある弟妹を失ってからの10年間は、特に頑張っているぞ。
黒瀬直:あとチャージマン研にも匹敵する常在戦場ぶりと、無窮の鍛錬の成果として、エンブレム:エヴリシングレディを取得してみた。
黒瀬直:シーン1回、無から任意のアイテムを生成します。
GM:恐ろしい表現だ
黒瀬直:なんなら宇宙や深海でも戦い続けられるぞ。
黒瀬直:既に大N市セッションに6回ほど出没してるので、そういう意味でもベテランですねえ
GM:みなさんお馴染みだ
黒瀬直:とまあ、こちらからはそんな感じ!
GM:オーライ!ではハンドアウトはこちら!
GM:PC3:黒瀬直
シナリオロイス:"ローディーズ・ドア"
ハンドアウト:
市内でも指折りのベテランエージェントである君には、現在とある任務が言い渡されている。
それは第二次大戦中、旧日本軍によって研究されていたアーティファクト"金華鐘楼"の捜索。
発端となった証言の主……第四支部に禁錮されているジャーム"ローディーズ・ドア"から話を聞くべく、君は彼女の元に向かう。

黒瀬直:魔法少女ローディーズ☆ドアッ!
GM:ジャームおばあちゃん介護!
GM:これが日本の社会問題だ。
黒瀬直:介錯はともかく介護は苦手だ…
黒瀬直:おばあちゃんにお話しを聞きに行きます!
GM:突然の介護疲れに気をつけてほしい。
GM:何か質問等ございますか!
黒瀬直:特に無し!出たとこ勝負の黒瀬直です!
GM:オーケー!フリースタイルやってくだけだな!
GM:では続いて!ラスト!!
GM:影の主人公…津島秋さん!!
津島秋:影の!?聴いてないよ?!
GM:ふふふふ
GM:すり替えておいたのさ!
GM:デッデデーデデデーッ
津島秋:こわい。
津島秋:「星辰館学園高等部1─F在籍で、あとは12支部所属イリーガル、津島秋だよ~。よろしくね?」
津島秋:今回で4回目と、黒瀬さんには劣りますが結構使ってる子です。
津島秋:記憶喪失で、4年前以前の記憶が無く、今はゆるふわ女子高生。
GM:ゆるふわ~~
津島秋:それ以前は、FH飛天セル製造の量産体、津島型の一体です。
津島秋:寿命問題があったり、夏祭り卓でついに捕まえられたりと
津島秋:色々あったが、わたしは今日も生きています。瞬間瞬間を全力で生きて行こうな・
GM:とんでもないドロドロ因縁の末端であり渦中
津島秋:データ的には、夏祭り卓のラインで。高行動値から範囲→コンビネーターを載せていくスタイル。
津島秋:今回は火力不足かなあってことで、怨念の呪石にRエンハンサーを取得。+3dできるようにしました。
津島秋:律理の羽根の出力上昇、というフレーバー。
津島秋:あとはキリタニコネクション取ったりして情報、調達にちょっと強くなり、
津島秋:イージーの探知する光、真昼の星を取得。鋭い感覚持ち、ということを表現してみましたぞ。
津島秋:こんなところかな!
GM:いえす!ではハンドアウト!
GM
PC4:津島秋
シナリオロイス:ミヨ
ハンドアウト:
12支部に所属するチルドレンである君には、現在とある任務が言い渡されている。
それは第二次大戦中、旧日本軍によって研究されていたアーティファクト"金華鐘楼"の捜索。
最後にその存在が記録されたという地区外れの山麓にやってきた君は、そこで1人の少女"ミヨ"と出会う。

津島秋:謎のアーティファクトに、謎の少女…!
GM:戦時中アイテムの捜索任務…山麓で出会う謎の少女
GM:メイン五話に引き続いてPLには伝奇味をぶつけていくスタイル
津島秋:PLがそういうのだいすき!
GM:ご質問等あればどうぞ!
津島秋:うーん、後はシーンの状況とかで説明頂けるでしょうし、大丈夫かな!
GM:オーライそれでは改めまして…
GM:いよいよ本編やっていくぞ!!
GM:準備はいいか野郎どもッ!!
黒瀬直:殺ァッ!
津島秋:いいぞー!!
:応!
御影肖子:押忍!
GM:イエア!

OP:1

GM:まずは御影さんからだ!!
GM:浸蝕をふれい!!
御影肖子:1d10+36
DoubleCross : (1D10+36) → 3[3]+36 → 39

GM:ではまず……
GM:---
GM:御影革人の視点から参りましょう。
GM:N市はずれ・山中
GM:トンネル
GM:---
GM:……町はずれの国道。深夜。
GM:二台のトラックから、麻袋に包まれた荷が
GM:男たちの手で忙しなく積み替えられる。
GM:そんな中で、独り
GM:やや車から離れて、腕を組み周囲に目を光らせている者がある。
GM:恐らく、監視役なのだろう。
御影革人:「……。」
御影革人:青年と少年の狭間。二十歳足らずの線が細い長髪の男だ。
御影革人:硬質のジャケットを着こみ、腰には帯刀している。
青年:「御影さん!これで全部だ!」
青年:「さっさと行こう!」
青年:荷を積み込んでいた青年の一人が運転席に乗り込み
青年:男を促す。
御影革人:逆方向に歩きだす。
青年:「……?御影さん?」
御影革人:「先に行け。すぐに追いつく」
青年:「どこに……」
御影革人:「便所だ」
御影革人:端正な顔立ちを揺るがせもせず答えて
御影革人:闇に姿を消す。
GM:……。
GM:トンネルからやや離れ、路上。
GM:テールランプは遠ざかって、静寂が訪れる。
御影革人:「……居るんだろう」
御影革人:「出てこい。肖子」
御影肖子:「……」
御影革人:闇に向かって、投げかける。
GM:それは確かに…影の中
GM:息を殺していた君……御影肖子に届くだろう。
御影革人:その姿を確かめ
御影革人:「居なければいい、と思ったよ」
御影革人:俯く。その表情は伺えない。
御影肖子:「勝手な事を言う」白いコートを羽織った、背の低い少女。
御影肖子:黒髪を無造作に一つ結びにしている。目つきは鋭く、御影革人を見据えている。
御影革人:「やはり、本家はお前を使うことにしたんだな」
御影革人:「……この任務を以て、お前が刀の持ち主に相応しいかも見極める」
御影革人:「大方そんなところか。じい様たちの考えそうなことだ」
御影革人:皮肉気に苦笑する。
御影肖子:「そのような裏の意図があったとて、今はどうでもいいこと」
御影肖子:「貴方は御影の家に背いた。……何をしようとしている?」
御影革人:「……」
御影革人:「答えられない」
御影革人:元々、多くを語る人ではないことを
御影革人:君は知っている。
御影革人:何故突然、家を出奔したのか、その気持ちさえ
御影革人:君には現在まで伺え知れていない。そういう兄だった。
御影革人:「だが、肖子」
御影革人:「確かなことは、人が生きていくためには役割が必要だということだ」
御影革人:「俺は俺の役割を果たしている……この町で」
御影肖子:「そう。だったら」
御影肖子:「私の役割は、貴方が隠そうとしているものを暴くこと」
御影肖子:「語らぬなら、その口を開かせるまで」
御影革人:「……」
御影革人:「力ずくにも、か」
御影肖子:「必要ならば」即答。
御影革人:「……ならば俺は、語らずを貫き通すまで」
御影革人:重心を落とす。
御影革人:鞘を縛り封じられたままの刀を腰から抜き
御影革人:下段の構え。
御影肖子:呼応するように、こちらも姿勢を低くする。
御影肖子:鎖骨のあたりに右手を入れ、引き抜く。顔色一つ変えぬまま。
御影肖子:ぞぶり、と生々しく鍔鳴る抜刀。
御影肖子:肌は色を失い、真白く変じていく。
御影肖子:数秒、睨み合いの形勢が続いたところ。その影が、ふっと揺らめく。
御影肖子:少女の姿は解け、霞み──霧のような雪へと四散した。
御影革人:「……!」
御影肖子:御影革人の眼前へ、白い風が吹き寄せて迫る。
御影肖子:直後。その右方に、再び像を結んだ。踏み込みの音。
御影肖子:霞んだ視界を晴らして、間近に少女の顔がある。
御影肖子:そして、肩部に衝撃があった。掌底──否、
御影肖子:刺突。肖子の掌から突き出した刀身が、肩峰を貫いている。
御影革人:ギィ ン!!
御影革人:刃が届く寸前、切っ先が跳ね上がる。
御影革人:「驚いた。そこまで修めていたのか」
御影革人:鞘のついたままの剣で、ギリギリと鍔ぜりあう。
御影肖子:「……」無言のまま、俄かに表情を顰める。暗殺剣術において、技の内が知られているのは大きな不利だ。
GM:ぎぃん!がぃん!!
GM:山中を刃がぶつかり合う火花と
GM:鋼を撃ち鳴らす音が横切り
GM:……ばしゃ!!
GM:再び、二人は川べりに対峙する。
GM:渓流の流れは速い。傍らには滝。
GM:激しく落ちる水音だけが、闇の中に響いている。
御影肖子:「……」息が荒れて、静かに肩を上下させる。氷雪化した肉体の一部が、戻らないまま宙を漂っている。元より、長期戦は得手でない。
御影革人:「肖子」
御影革人:「もういい。引け」
御影革人:「元より、鬼切の掟があるお前には」
御影革人:「殺すつもりで刃を振るえない……そして」
御影革人:「俺も抜くつもりはない」
御影肖子:「っ……」唇を噛む
御影革人:金属製の鞘は傷だらけだが、未だに戒めは解かれていない。
御影革人:すでに家を抜けた者としては
御影革人:彼にとって最早掟は関係ない。
御影革人:何故抜こうとしてないのか、それを君は不自然に感じるかもしれない。
御影肖子:「……何故、抜かない。今の貴方には、掟に従う道理もないはず」
御影革人:「……」
御影革人:「それは」
御影革人:ぎぃん!!
御影革人:言葉の途中、会話に気を緩めた瞬間、目前で刃を組みあっている!
GM:不意の姿勢。元より膂力は向こうが上。
GM:初めて攻勢に入られ、鍔迫り合いのまま押し込まれる。
御影肖子:迫り合いから離れる事ができず、じりじりと後退させられる。
御影肖子:「っ……! あくまで、沈黙を通すと言うか」逃れようにも、この形勢で身体を解けば、一気に崩される。
御影革人:「違う、肖子」
御影革人:月明かりだけが照らす薄闇の元
御影革人:視線が合う。
御影革人:……わずかに、涙ぐんでいるようにも見える。
御影革人:「誰が妹に刃を向けたい」
御影肖子:「……!」息を呑む。目には当惑の色が浮かぶ。
GM:ぐおん!!
GM:当惑に呑まれた瞬間、君の視界が反転する。
御影肖子:「がっ……!」明らかな意識の間隙、そう自覚した時には既に遅い。
GM:刀を用いた柔。体勢を崩して投げ飛ばされる先には
GM:流れ落ちる滝。
御影革人:上下逆の兄の背中。
御影革人:その表情は伺い知れない。
御影肖子:……どのような覚悟も、済ませて来たつもりだった。
御影肖子:血の繋がった親類を殺める事になろうとも、自分の役目を果たすと。
御影肖子:だからこそ、思いもしなかった。その相手に、あのような目を向けられるとは。
御影肖子:古い記憶が俄かに呼び起こされる。この任務にあたっては、つとめて思い出すまいとしていたもの。
御影肖子:それ故にか。意識が絶える刹那、とうに錆び付いた呼び名が、自ずと口をついていた。
御影肖子:「兄さん──」
御影革人:その声に
御影革人:微かに背中が震えた気がした。
GM:──ばしゃあっ!!
GM:君は深い滝つぼへと落ち、そのまま意識を失っていく。
GM:暗い水底へと……飲まれていく。
GM:---
GM:シーン終了。ロイスのみ可能です。
御影肖子:御影革人 懐旧/〇当惑 で感情を変更。
御影肖子:以上で!

OP:2

GM:では次のシーン!泊さんのOPで!
GM:浸蝕どうぞ!
:泊の侵蝕率を+10(1D10->10)(侵蝕率:35->45)した
:アクセルが
GM:---
GM:第十二地区・白地会系暴力団・黒山羊一家菅原組事務所
GM:---
GM:紫煙立ち込める室内に
GM:剣呑な雰囲気のスーツな男たちが屯している。
GM:それ自体はいつもの事なのだが……
GM:その中心にいるのは、いささか雰囲気の異なる若い男だ。
アロハの男:「こいつでビジネスは成立ってことで、よろしいですかね」
アロハの男:ニコニコと、男たちに向かい合う。
ヤクザ:「ああ。構わねえよ」
菅原:「しかし兄ちゃん。アンタも大したもんだ」
菅原:「五光者(オーヴァード)だってえ話は聞いてたが、こんなもんまで持ち出してこれるたァな」
菅原:若き組長、菅原がにたりと赤いサングラスを持ち上げて笑う。
菅原:テーブルの上には開けたトランクケース
菅原:中から覗いているのは、パック詰めされた青い錠剤だ。
菅原:「強制的に五光者(オーヴァード)を作り出す薬」
菅原:「こいつがありゃあ……ひひ」
アロハの男:「まあ、うちでも実験段階のもんで」
アロハの男:「例外なく、数か月以内にジャーム化しちまいますがね」
菅原:「ハ!構いやしねえよ!」
菅原:「鉄砲玉に使うにゃあ十分だ。そもそも」
菅原:「売り飛ばした先のことなんざあ、知ったこっちゃねえなあ」
アロハの男:「……ええ今後ともウチを、”コピーキャット”を御贔屓に」
アロハの男:にやりと笑いあう。
アロハの男:トランクにはFHのシンボルマーク。
GM:その時
GM:室内の者たちの視線が
GM:一斉に部屋の隅、観賞植物の傍のソファに集まる。
GM:……初めからそこに居たものが
GM:今まさに、それに気づくように仕向けたように。
GM:座っているのは……黒髪の若い女だ。
菅原:「……」
菅原:苦々しげに、その名前を口にする
菅原:「泊ゥ……」
:「おう!久しいなスガワラ!」
:ゆっくりと、一つに束ねた艶やかな黒髪を揺らしつつ、立ち上がる
GM:ジャカッ
GM:立ち上がった瞬間
GM:四方から銃口が向く。
菅原:「……てめえ」
菅原:「聞いてやがったのか」
アロハの男:「おやおや、彼女がUGNの」
:「…つーかタバコくせぇんだよこの部屋。誰か窓開けろ」意に介さず、続ける
:「勝手に喋ったのはオマエらだろ?」
菅原:「ふざけんじゃねえ!勝手に上がり込みやがって!」
:「いいじゃねぇか細かいことはよ。アタシとオマエの仲だろ?」
菅原:「……」
菅原:「ああ、いいとも」
菅原:立ち上がって、歩いて近づく。
菅原:「お前が理屈を弁えりゃあな?」
:「…理屈?」
菅原:じろりとメンチを切って。
菅原:部下を促す。
菅原:札束を手に取り、ばさり。
菅原:傍の机の上に落とす。
菅原:「ウチにはいくらか警察のツテもあるのは、知ってんだろ?」
菅原:「拾って帰れ……いいか」
菅原:「お互い面倒ごとはごめんだよな」
:「んー…あー…そうだな」札束を一瞥
:「まず、だ」
:「ありゃ薬だろ?それもキナくせぇやつだ。」
:「そういうのをばら撒かれると、みんなが迷惑すんだな。」
菅原:「……いいや、そんなことはねえさ」
菅原:「捌くんなら、市外のルートだよ」
菅原:「俺だってちゃあんと分かってる」
菅原:「……アンタらにゃあ迷惑はかからねえ」
菅原:「UGNサマだって縄張りってもんがある。俺はお互いの関係ってのを弁えてるよ」
菅原:肩にぽむと手を置き、朗らかに笑いかける。
:「…アタシがここに来た時、言っただろ?」
:「”みんな仲良く、楽しいシノギ”っつってな」
:「だから、こういうこと許しちまうと、アタシも面子が立たなくなる」
菅原:「そりゃあなあ……ハハ」
菅原:「だからこうして頼んでるじゃあねえか」
菅原:「……損はさせねえと、そう言ってるんだぜ?」
:「残念だな、スガワラ」
:「”見せしめ”に使わせてもらうぞ。オマエらのこと」
菅原:「なッ」
菅原:肩の上に手を乗せたまま
菅原:言葉の意味が分からず、固まる。
:着ているジャージの内側から、手繰り寄せるように
:紐につながれた乳白色の腕輪を取り出す
:それに触れた、瞬間
:手の内には木棍が握られていた
:ス パァン
:瞬時に後方へと一歩下がり、側頭部を打ち据える
菅原:「──」
菅原:うめき声もなく気絶。
ヤクザ:「なッ…!」
ヤクザ:「何してくれとんじゃガキコラァッ!!」
ヤクザ:ダンダンダンダンッ!!
ヤクザ:一斉に拳銃の弾痕が壁一面に穴を穿つ!
:全身ジャージという、傍目から見れば、部活帰りの高校生に見えなくもないその姿が
:視界の端に消え、一番左端に居る男に棍を振るっていた
:小指が砕ける感触、これでもう銃は握れまい
ヤクザ:「あっ!ぐっ」
ヤクザ:「が!いてえッ!!」
ヤクザ:最小限の負傷で、次々に抵抗能力を失っていく。
:「そうだな」
:「後で、事務所の前で全員正座だ。二日間ぐらいな。」
アロハの男:「ち……」
アロハの男:その背後
アロハの男:トランクケースを抱えて、窓から飛び出そうとしている!
:最後の一人を、打ち倒すと
:「逃がすか、馬鹿」手に持った棍に、砂が集まり…鏈、
:すなわち鎖を形成する
:それをアロハの足元に向かって、投げるように振るう
アロハの男:「ぐあっ!!」
アロハの男:鎖に足を取られ、室内に引き戻される!
アロハの男:「てめえ……!」
:「オマエか、売り手は」
アロハの男:「答えは」
アロハの男:ばしゅっ!ボガン!!
:「あ!?」
アロハの男:片腕を振るい、君へ向けて炎が炸裂する!
アロハの男:「『バカめ』だ!ひゃーははははは!!」
:「チッ…クソ!!」
:「このアロハ野郎!!だっせーんだよオマエの服!!!」
アロハの男:「どうとでも言ってろや!地獄でなあ!!」
アロハの男:鎖を焼き切り、逃げ去り際に二発目を放とうとする!
:刹那、鎖の端を棍に変え
:多節棍の要領で頭を狙った攻撃に出る
アロハの男:ぱきぃんッ!
アロハの男:「……がっ」
アロハの男:間合いの変化に、もろに食らう!よろめき、体勢を崩す!
:「ついでにもう一発」今度は、腕に纏うように変化、旋棍の一撃を後頭部に。
アロハの男:「げごっ!!」
:「あ、やっぱりもう一発だ。オマエ二回も攻撃しようとしたからな」
アロハの男:「ま、待て!待ってくれ!」
アロハの男:「お、俺は何にも知らねーんだ!」
:「…嘘つくと碌なことにならねぇぞ。」
アロハの男:「コピーキャットとかいう連中のことも!こいつを売りさばいてこいって言われただけで!」
アロハの男:「俺はただそそのかされただけなんだよ!」
:「あ?下っ端ですらねぇのかよ」
アロハの男:「……そ、そうだ!へへ…」
アロハの男:「あんたに連中に渡すはずだった金をやるぜ」
アロハの男:「……な、いいだろ?」
アロハの男:「どうせアンタもバケモノなんだ。バケモノのよしみで、な?へへ」
:「…オマエ、中々世渡り上手だな。」
:バ キッ
:渾身の力で頭部を打ち据え、気絶させる
アロハの男:「……なん、で……」
アロハの男:卒倒。
:「不器用に、きたねぇ足取りで歩こうとしてる奴の方が好きなんだよ、アタシはな。」
:「…率直に言うと、オマエのことは嫌いだ。」
アロハの男:がくり、気を失う。
:「さて…」部屋の中を見渡す
GM:気が付けば、事務所は君たちを残すのみだ
GM:君と、最初に気絶した菅原。アロハの売人。
:「とりあえず薬は持ち帰って…マドーにでも報告すりゃいいだろ…あ、リンタの方がいいかな…」
GM:指を折られた下っ端たちは、逃げ出したらしい。
GM:……しかし全員、ではないようだ
GM:一人だけ残っている。
:「で」
:「オマエは、なんで残ってんだ?」
:「いや、逃がす気もねぇんだけどよ。」
???:「なんでって……そりゃ」
???:「ラーメンだよ」
???:スーツの下に血のような赤シャツを着こんだ
???:若い男だ。左額に傷跡があり、その目つきは三白眼めいて鋭い。
:「おう!奢ってくれんなら付き合うぞ!」
???:「あー、悪いけどこれだけなんだわ」
???:テーブルの上を指す。
???:カップヌードル。既に封は剥がれている。
GM:……君は男の容姿に
GM:見覚えがあるかないか!
GM:精神判定!難易度5!
:1dx
DoubleCross : (1R10[10]) → 8[8] → 8

GM:では成功!きっちりと思い出す!
???:「相変わらずの早業だな。泊の姐さん」
???:「あと一分もある」
:「…麺が伸びる心配はなさそうだな。確か」
GM:男は『月吼會』傘下のヤクザの一人。
GM:組織内では若頭でもあり、オーヴァードでもある。
GM:”ウールワース”と呼ばれている。
:「”ウールワース”とか言ったか。相変わらず顔色悪ぃなオマエ。」
???:「仕事が忙しいんだよ。それと」
???:「安物売り(ウールワース)……嫌いな渾名でもないが」
???:「そういやあ」
???:「アンタにはまだ名前は名乗ってなかったな」
桐生嚆矢:「桐生嚆矢だ」
桐生嚆矢:「開戦を告げるさきがけ。そういう意味の嚆矢」
桐生嚆矢:「今後はそれでよろしく」
:「キリュウ、キリュウだな。よし、覚えた」
:「で、キリュウはここまでラーメン食いに来たのかよ。」
桐生嚆矢:「……うし、ジャスト三分」
:「少し早い方が旨いらしいぞ」
桐生嚆矢:「どうせ食うなら、派手な殴り合いでも見ながら……と思ったけど」
桐生嚆矢:「それより早く終わらせちまうんだもんなぁ」
桐生嚆矢:「まあいいや」
桐生嚆矢:「この方が落ち着いて話も出来るしな」
:「話ねぇ。はは、嬉しいニュースならいいんだけどな。」
桐生嚆矢:「……嬉しいニュースかはともかく」
桐生嚆矢:「聞いとく価値はあると思うぜ」
桐生嚆矢:ぴら、と
桐生嚆矢:机の上に一枚の写真を出す。
:「…」ドカッ と向かいに腰を下ろし、写真を手に取る
GM:そこに写っているのは、白い和服に平帽子を被った妖艶な雰囲気の女。
GM:町を任務で走り回るエージェントたちには
GM:その容姿、特徴は深く言い聞かされている。
GM:A級の要注意人物。崩落戦を実行したFHセルの一つ、アキツミカミの首魁。
GM:”フラウ・ヴァイス”と呼ばれる女。
:「…ふーん」ヒラヒラさせたり、透かしてみたりしている。どうやら偽物の写真ではないようだ
:「…どこからの情報だ?」
桐生嚆矢:「まだ言えない」
桐生嚆矢:自分の唇に人差し指。
:「…そりゃ取引の話か?」
:「アタシに何をさせたい」
桐生嚆矢:「察しがよくて助かるぜ」
桐生嚆矢:「アンタ乱暴だが、頭は回る。スマートで好きだね、俺は」
桐生嚆矢:くっくと少年っぽく笑う
:「ナンパなら他所でやれ」
桐生嚆矢:「ハイハイ。つれないな」
桐生嚆矢:「……こいつの居場所をアンタらに提供する代わり」
桐生嚆矢:「探し出してもらいたい人間がいる」
桐生嚆矢:「人探しの引き換えに人探しってのも」
桐生嚆矢:「なんとも据わりの悪い話じゃあるけどな」
:「…そりゃオマエの個人的な頼みか?」
:「立場上、ヤクザに使われるってのはどうもな」
桐生嚆矢:「いや」
桐生嚆矢:「俺たち『みんな』に関わる話さ」
桐生嚆矢:真剣な表情。
:「総理大臣でも探してこい…ってわけでもなさそうだ。」
桐生嚆矢:「どうだろうな、相手はこの町だ」
桐生嚆矢:「……あるいはそれよか難しいかも」
桐生嚆矢:背を曲げて、膝の前で手を組む
桐生嚆矢:「……立浪怜雄」
桐生嚆矢:懐から写真を取り出し、テーブルの上に並べる。
GM:闊達に笑う、金髪の若者だ。
:「…これがオマエの探し人か」
桐生嚆矢:「ああ。ウチで飼ってた五光者(オーヴァード)だ」
:「飼ってた…ねぇ」
桐生嚆矢:「俺が面倒見てた弟分でもある」
:「”逃げられた”とかじゃねぇんだろうな」
桐生嚆矢:「そんならまだいい」
桐生嚆矢:「”消えた”んだよ」
:「消えた…?」
桐生嚆矢:「立浪はもともと、ウチの親父がガキの頃、十三地区で拾ってきた」
:(そりゃまた随分と治安の悪い…)
桐生嚆矢:「何にも知らねえ馬鹿でよ。ただやったらめったら仁義がある仁義があるって」
桐生嚆矢:「オヤジの役に立ちてえって、言ってたよ」
桐生嚆矢:「だがある晩ぱったり、俺たちに何の連絡もつかせずに」
桐生嚆矢:「霞みてえに消えやがった」
桐生嚆矢:「で」
桐生嚆矢:「その部屋に、こいつが散らばってやがった」
桐生嚆矢:いつの間にか
桐生嚆矢:手の中には青い錠剤の袋。
桐生嚆矢:先ほど菅原達と取引されていたのと同じものだ。
:「…そのタツナミって奴にヤクの経験は?」
桐生嚆矢:「ねえよ。そもそも」
桐生嚆矢:「さっきの連中の話通り、こいつはただのヤクとはわけが違うだろ」
桐生嚆矢:「……大方、もっと強くなりゃあ」
桐生嚆矢:「他の組の五光者連中にも睨みを利かせられるとでも思ったんだろ」
桐生嚆矢:「本当に……救いようのねえ馬鹿だ」
桐生嚆矢:拳を握りしめる。その声には
桐生嚆矢:怒りと共に悔悟の色が滲んでいる。
:「…どこにでも居るもんだな。馬鹿ってのは。」
GM:先ほどの会話を、君は思い出す。
GM:「まあ、うちでも実験段階のもんで」
GM:「例外なく、数か月以内にジャーム化しちまいますがね」
GM:……つまり現在立浪は、ジャームと化していると考えられる。
:少しだけ思案し、虚空を睨みつけるように目を細める
:”どうにもならないこと”に縋りつかなければならない状況が、ひどく腹立たしい。
:まるで、いつかの自分みたいだ
:「……分かった。」
:「受けてやるよ。こんな厄ネタ、ほっといても仕方ねぇからな」
桐生嚆矢:「ああ。UGNとしても、ジャームを野放しにはしておけないだろうしな。そりゃあ」
桐生嚆矢:「……悪いな」
:「ただ、期待はするな。アタシたちの目的はあくまで”フラウ・ヴァイス”だ」
:「タツナミはあくまでおまけ。見つからなかったときは潔く諦めろ。」
桐生嚆矢:「分かってる。こいつは取引だ」
桐生嚆矢:「より信用できる情報筋が見つかりゃあ、そっちを頼ればいいさ」
:「ただ」
桐生嚆矢:「?」
:「…もし戻ってきたら、ぶん殴って叱りつけてやれ。オマエらにしか出来ねぇことだ」
:「それと、強くなりたきゃアタシを頼れってな」
桐生嚆矢:「お前……あの薬の事は」
桐生嚆矢:知ってるはずだろうに
桐生嚆矢:と、言おうとして
桐生嚆矢:「それでも、信じろってか」
:「いいんだよこまけぇことは」
:「さっき言っただろ?オマエが聞いてたのかは分かんねぇけどな」
:「アタシは、不器用な馬鹿が好きだからな。」
桐生嚆矢:「はは……」
桐生嚆矢:「じゃあそうだな。全部が、何もかもうまくいったら」
桐生嚆矢:「俺からアンタには、コーラを奢ることにする」
桐生嚆矢:「これから仲良くなれそうな奴には、そうしてるんだ。昔から、な」
:「ははっ、コーコーセーかよ!」
桐生嚆矢:「いいんだよ。まだまだ老け込む歳でもねーし」
桐生嚆矢:「嫌いか?」
:「いや、いいじゃねぇか。三人で祝杯といこうか。」
桐生嚆矢:「……だな」
桐生嚆矢:「ああ、そうだ、あとひとつ」
桐生嚆矢:懐から、一枚の折りたたまれた紙片を取り出す。
桐生嚆矢:「こいつも預けとく」
:「なんだ?」
:それを受け取り、目を落とす
桐生嚆矢:「立浪の部屋から見つかった」
桐生嚆矢:「俺たちには意味が分からねえが、あんたらには調べが付くんじゃないかと思ってな」
GM:紙片を広げる。メモ紙くらいの大きさに
GM:『わくらば』
GM:とだけ、書かれている。
:「…随分と不親切なメッセージだな」
GM:言葉以外に違和感があるのは
GM:どうやら、それは女の字だ。
:「オマエはどう思う」
桐生嚆矢:「まず言葉の意味が分からないからなんとも……だが」
桐生嚆矢:「立浪には女がいた」
桐生嚆矢:「……そいつも見つかってねえ」
:「女ねぇ」筆跡を追うように視線を動かす
:「ソイツは一般人なのか?」
桐生嚆矢:「だったはずだ」
桐生嚆矢:「……こっちで調べのつく限りはな」
:「”一緒にこの町から逃げましょう”って話ならありがちだけどな」紙を畳んでジャージのポケットに仕舞う
:「まあ、アタシはあんまり頭良くねぇから、そういうのは頼れる仲間に任せるとするか」
GM:そうして、君たちは荒れ果てた事務所を後にして
GM:それぞれの伝手をたどるべく、再び夜の闇へと戻っていった。
GM:---
GM:シーン終了!ロイス取得可能!
:馬鹿 ”ウールワース”:〇同情/不安 で!

OP:3

GM:ではやっていきましょう!OPつづき!
GM:黒瀬さん!浸蝕どうぞ!
黒瀬直:30+1d10
DoubleCross : (30+1D10) → 30+2[2] → 32

GM:---
GM:第四支部・地下収容チャンバー
GM:---
GM:ゴウンゴウンゴウン。
GM:巨大な輸送用エレベーターがシャフトを降りていく。
GM:君の向かう先は、第四支部の地下に存在する収容施設。
GM:この町のUGNの活動において情報源となりうる危険度の高いジャームたちを収容する、最重要にして最も危険な極秘機密エリアだ。
GM:君がこの場所を訪れている理由はひとつ。
GM:第十二地区付近での古い記録が存在するアーティファクト”金華鐘楼”について
GM:あるジャームからその行方を知っているという証言が得られたため、詳しく確認するためだ。
GM:本来は前線での戦闘に特化したエージェントであるところの君が何故選ばれたのか
GM:それは……その”情報源”の危険度がひときわに高く、精神汚染や不測の状況に対する耐性、対応も考えられてのことなのだろう。
GM:がごん。
GM:エレベーターは停止し、君は誘導ランプを辿り最奥の部屋へと向かう。
黒瀬直:薄暗い回廊を、黒い影が横切る。
黒瀬直:ずかずかと進める足取りは、無造作で、無遠慮で、決断的。
黒瀬直:そこに一切の迷いは感じられず、同時に隙も感じさせない。
黒瀬直:かつ、かつ、かつ。定期的な硬い靴音もすぐに止む。
GM:行きつく先は、強化ガラスの檻がぽつんと置かれた
GM:白く殺風景な部屋。
大都佐苗:「やあ」
大都佐苗:檻の中で少女が微笑みかける。
黒瀬直:「ああ、はじめまして」
大都佐苗:「君が今日の話し相手になってくれるのかい」
大都佐苗:「私は大都佐苗技術中尉。きみは?」
黒瀬直:「黒瀬直。"射殺す邪眼"。ただのUGNエージェントだ」
GM:彼女……大都佐苗は第十三地区の作戦において確保されたジャームであり
GM:今現在市内を騒がせている无号計画について、UGNに知らしめた存在である。
大都佐苗:「直。直だね。いい名前だ」
大都佐苗:「直は私に何か聞きたい事でもあるのかな」
大都佐苗:「遠慮せずになんでも言ってごらんよ」
黒瀬直:「そうか。助かる」重く冷たい声で応答する。
黒瀬直:「……そうだな」
黒瀬直:「私の名を褒めたな。ありがとう」声の調子は変わらぬまま。
大都佐苗:「真っすぐなのは素敵なことさ」
大都佐苗:「私と直は気が合いそうな気がするな。とても」
黒瀬直:「父から預かった自慢の名だ」
黒瀬直:「気が合うかは知らんが、今日はよろしく頼む」
大都佐苗:にっこりと、強化ガラスの向こうで微笑む。
黒瀬直:「……大都佐苗」憮然とした表情に戻る。
大都佐苗:「何かな」
黒瀬直:「あなたと私たちが遭遇して以来、この街で繰り広げられる戦いがまた、勢いを増した」
黒瀬直:「要因の一つがアーティファクト……あなたがたの研究成果だな」
黒瀬直:「その1つ、"金華鐘楼"について」
黒瀬直:「話を伺いたい」
大都佐苗:「……いいとも」
大都佐苗:「あれを君たちも探していると聞いた時は驚いたけれど」
大都佐苗:「まあ当然だよね。あんなものがあると知れば誰でも欲しい」
大都佐苗:「”金華鐘楼”は私らオーヴァードの浸蝕値を際限なく下げるアーティファクトだ」
大都佐苗:「素敵だろう?」
黒瀬直:「……そうだな」
大都佐苗:「だって、それさえあれば、誰とでもといつまでも友達でいられるんだから」
黒瀬直:「ああ、夢のある話だ」
黒瀬直:「私はまだ、20年しか戦っていないが」ぽつぽつと語る。
黒瀬直:「それがあれば良かったと、思うことは何度もあるな」
黒瀬直:「同時に、そんな夢のような話があるわけないとも思うが」
大都佐苗:「直くんは悲観的だなあ」
大都佐苗:「私はどんな奇跡にも、追い求めていればいつか辿り着ける」
大都佐苗:「そう信じているよ。だからこの世界は素晴らしい」
黒瀬直:「そうか」
黒瀬直:「私は、見慣れてしまったからな」
黒瀬直:「大望が真っ当に叶わないところを」
大都佐苗:「ふふ。大丈夫。まだこれからさ」
大都佐苗:「世界は希望に満ちているんだよ。直」
大都佐苗:「ただ……」
黒瀬直:「なんだ」目の前の成れの果てを、じろりと一瞥しながら。
大都佐苗:「残念なことに金華鐘楼の稼働当時、私はそれを管轄する部隊にはいなくてね」
大都佐苗:「詳しいことまでは分からない。」
大都佐苗:「この町で挙動や性能を確認するための試験が行われていたことは」
大都佐苗:「知っているけどね」
大都佐苗:「そう……確か」
大都佐苗:「『病葉』、という場所だったかな」
黒瀬直:「そうか」一瞬、帰る姿勢を見せる。
大都佐苗:その背中に
大都佐苗:「直」
黒瀬直:「なんだ。大都佐苗」
大都佐苗:振り返ると、ガラス面のすぐそばに立っている
大都佐苗:「……君に触れておきたいんだ」
大都佐苗:ぺたりと、掌をガラスにつける
大都佐苗:「いいだろう。怖がらないで」
大都佐苗:「さあ」
黒瀬直:「そうか」
黒瀬直:温度のない、冷たい一瞥をさし向ける。
黒瀬直:じろりと、無遠慮な視線を巡らせる。
黒瀬直:「……」呪詛なぞ操る類いでは、なかったはずだ。
黒瀬直:大都佐苗の戦闘手段は、頭に叩き込んである。
黒瀬直:他の多くのオーヴァードや、ジャームと同様に。
GM:大都佐苗は、情報の上では
GM:戦闘向きの能力は持たない。その上に最厳重のレネゲイド鎮静拘束。
GM:君に対して危害を加えうることはないだろう。
黒瀬直:「趣味の悪いことだ」ずかずかと距離を詰める。
黒瀬直:「余程、人に飢えていると見える」無造作で、無遠慮だが、一切の隙は無い。
大都佐苗:「手を」
大都佐苗:「重ねてほしいんだ」
黒瀬直:大都佐苗が危険人物であると、理解している。
黒瀬直:私も、そしてここの管理者も。
黒瀬直:だから、彼女が何かしでかせるとも思わない。
黒瀬直:それに、何かあったとして。
黒瀬直:(私が捩じ伏せるだけのことだ)
黒瀬直:ガラス越しに手を重ねる。足取りと違い丁寧に、だ。
黒瀬直:「満足か、物好きめ」
大都佐苗:体温さえ伝わらない分厚いガラスを挟んで
大都佐苗:2人の掌が重なる。
大都佐苗:「……直」
大都佐苗:至近距離から、君の顔を覗き込むように。
大都佐苗:「寂しい目をしているね」
黒瀬直:「そうか」
黒瀬直:「お前のような眼は、見飽きた」
大都佐苗:「染み付いた怯え、孤独」
大都佐苗:「君の世界では、自分以外の全てが敵に見えている」
黒瀬直:眉の一つも動かすことなく、聞き入れる。
大都佐苗:つ、とガラス越しに君の掌に指を這わせる
大都佐苗:「自分だけしか、いない世界」
大都佐苗:「……ねえ」
大都佐苗:「きみと私は、とても似ているんだ」
大都佐苗:「だから……」
大都佐苗:「私と友達になってくれないかな」
黒瀬直:「そうか」
黒瀬直:真正面から、目の前の女を見据える。
大都佐苗:「とてもいい友達に、なれると思うんだ」
大都佐苗:見つめあう。
大都佐苗:その目が見ているものは、どこまでも暗い虚無だ。
黒瀬直:「一つ、訂正する」
黒瀬直:「私の敵は、もう一人多い」
大都佐苗:「……もう一人?」
黒瀬直:「ああ、私が一番よく知っている、ジャーム候補だ」
黒瀬直:「無論、負けるつもりも無いがな」
大都佐苗:「ふふ」
大都佐苗:「不器用な人なんだね、直は」
黒瀬直:「よく言われる」
大都佐苗:「でもいいさ。私は諦めないから」
大都佐苗:「誰とだって、友達になれるチャンスはある」
大都佐苗:「そしていつか独りぼっちは終わるんだ」
黒瀬直:「そうか」
大都佐苗:「直、君とはまた会える気がする」
大都佐苗:「その時は、友達になろうね」
大都佐苗:「楽しみにしてるよ」
黒瀬直:「……」
黒瀬直:「手、いつになったら満足するんだ?」
黒瀬直:「そちらから向けてきた以上、こちらから離すのも悪いんだが……」
大都佐苗:「ええ」
大都佐苗:「いいじゃないか。もう少し」
大都佐苗:「ダメかなあ?」
大都佐苗:キュッと唇をアヒル口にして、あざとく覗き込む
黒瀬直:「私は忙しいんだ」
黒瀬直:「物好きに構っている暇はない」
黒瀬直:じろりと、真正面から見据えたまま。
大都佐苗:「つれないなあ。直とはまだまだ仲良くなる余地がありそうだ」
大都佐苗:「素敵だね?」
黒瀬直:「そうか」
黒瀬直:「私はそうは思わんが」
大都佐苗:「私はそう思うから大丈夫だよ」
黒瀬直:「……そうだろうな」
黒瀬直:「訂正事項は一点だけだ」
黒瀬直:「あとは好きに考えていろ」
黒瀬直:「さあ、選べ」
黒瀬直:「私に振られるか、泣く泣く自切するか」
黒瀬直:「どっちの方が傷が大きいかは知らん」
大都佐苗:「直は優しいね」
大都佐苗:「でも大丈夫だよ。私は諦めないから」
黒瀬直:「いや、さっさと諦めてほしいんだが」
大都佐苗:「心配はいらないよ」
大都佐苗:「諦めないよ」
黒瀬直:「心配も期待もしていないのだが」
大都佐苗:ニコニコと、ぺったり掌はつけたまま
大都佐苗:「ずっとこうしていたいなあ」
黒瀬直:「そうか」
黒瀬直:「私はそうでもないから帰る」
大都佐苗:「ええー、もう?」
大都佐苗:不満そうな顔
黒瀬直:そっと手を離し、背中を向ける。
黒瀬直:一つに結んだ長い髪、腰より下まで届く黒髪を靡かせて。
黒瀬直:「あなたが役に立ちそうになったら、また来る」
大都佐苗:「……ふふ」
大都佐苗:「約束だよ。直」
大都佐苗:「ばいばい」
大都佐苗:檻の中から手を振っている。
黒瀬直:「そのような事態は、好ましくないのだがな」
黒瀬直:手は振り返さない。もはや視線も返さない。
GM:暗い廊下へと、君は姿を消す。
GM:---
GM:シーン終了。ロイス取得が可能です。
黒瀬直:成れの果て:大都佐苗/P同情:N無関心〇 で取得。以上です。

OP:4

GM:では次のシーンへ!
GM:津島さんOP!浸蝕どうぞ!
津島秋:津島秋の侵蝕率を+2(1d10->2)した(侵蝕率:33->35)
津島秋:いい感じ。
GM:---
GM:第十二地区・郊外
GM:---
GM:バスを乗り継いで君がやってきたのは、田畑の広がる十二地区の郊外。
GM:支部から通達された任務で”金華鐘楼”の行方を追う君は
GM:戦後ほどない頃にこの付近の村落で、それらしき品が使われたという記録を資料から見つけ出す。
GM:曰く、尼僧の姿をした行きずりの女が金色の鈴をジャームに触れさせ、
GM:鎮圧活動に協力した、という情報がUGNの前身組織の一つの記録から見つかった。
GM:……が
GM:集落のあった場所には、田畑が広がり
GM:民家らしきものも、まばらなプレハブ小屋しかない。
津島秋:「鈴、かあ。鐘楼っていうから、大きい鐘だと思ってた、ん、だけ、ど」
津島秋:「………なんもなさそう……」一応、≪探知する光≫や≪真昼の星≫でざっと周囲も探しつつ。
津島秋:何もないなら、そこのプレハブ小屋を覗いてみたり、ここの畑の持ち主とかから話を聞きたいが。
GM:では君が、ほとんど廃墟となった村落で
GM:知覚を張り巡らせていると
GM:──しゃらん。
GM:しゃらん。しゃらん。
津島秋:(──鈴?)そちらを見る。
GM:どこからか、微かに
GM:鈴の音のようなものが聞こえてくる。
GM:田畑に隣接した山の方からだ。
GM:君はそちらに向かってもいいし、音を無視してもいい。
津島秋:「……ふうん。手がかりもなさそうだし、行ってみようかな」そちらへ歩を進めます。
津島秋:ゆっくりとした歩調。秋の季節となり。山歩きも考えた、薄い長袖の上着をたなびかせて。
GM:君は音の方へと歩き出す。
GM:しばらく歩いて、君は山から流れ落ちる渓流の岸に出る。
GM:……やがて音は消えるが
GM:河原に、1人の少女の姿が見える。
GM:花を摘んでいるらしい。
GM:手には朱色の山百合が手折られている。
津島秋:(廃村じゃなかったっけ。……まあ、いいや。何か知っていればそれでよし)
津島秋:「や、そこの御嬢さん。こんにちはっ」
???:「……」
???:黙々と、地面に目を向けている。
津島秋:「いい天気だねえ。…それに、それは山百合かな?綺麗だなあ」構わずにこやかに。
???:「………。」
津島秋:ちょっと困りつつ。「うーん、御嬢さん。御加減でも悪いのかな?アレなら山の下まで運んだりするけど?」
GM:と、君がすぐ傍まで足を踏み入れた時
GM:彼女の足元にまで影が落ちる。
???:「!!」
???:ばっと顔を上げる
???:そしてその表情が困惑に変わる。
津島秋:「む。近付き過ぎたかい。嫌なら離れるけれど……」
???:「……び……に………さ……?」
津島秋:「………?いや、わたしは津島の秋と申す者ですけれども」
???:君は気付くかもしれない。
???:発声に慣れていない呼吸。
???:おそらく、彼女は耳が聞こえていない。
津島秋:それに気づいて。少し手を頭に当てる。申し訳ないことをした。
???:「……あ」
???:ペコと頭を下げる
津島秋:ポーチから、メモ帳を取り出して。
津島秋:『こんにちは。お邪魔してごめんね』と書いて、此方も頭を下げる。
???:「……」
???:メモを渡されて
???:『こちらこそ、ごめんなさい。気付かなくて』
???:『どうかされましたか』
津島秋:『いいよ。気付かずに話掛けちゃってごめんなさい。えっとねえ』
津島秋:『すこし、此処の近くから。鈴の音が聞こえたんだ。だから、ちょっと気になってね』
???:「……」
???:ペンを渡されたまま、少し止まって
???:『ごめんなさい。私には分からないので』
???:『鈴がどうかされたんですか』
津島秋:『ちょっと、学校の宿題でね。地域の古い伝承を調べましょう、なんて言われてさ』
津島秋:『そうしたら、ここで金色の鈴のお話を聞いたの。それを調べに来たから、ちょっと過敏になっちゃった』
津島秋:そこで、ちょっと申し訳なさそうな笑みを、彼女の前で浮かべる。
GM:君には当然一つの疑問が浮かぶ
GM:彼女はこの近辺に住む人間なのだろうか。民家が集まっている場所が分かれば
GM:また新しい手掛かりが見つかるかもしれない。
津島秋:『もしよければ、ここら辺に住んでるひととか、知らないかな。大体でいいんだけれど』
津島秋:『ごめんね、きれいな山百合を集めてるとこにさ』
???:『いえ、私もこの辺りには詳しくなくて』
???:『住んでいる場所が、少し離れているので』
津島秋:『そうなの?大変じゃない?』耳も聞こえない少女が来るのは、大変だと思うのだが。
???:『はい。あまり遠くに行ってはいけないと言われています』
???:『あなたは、高校生?中学生?』
津島秋:『そっかあ。じゃ、気を付けてね。まあ、』
津島秋:『もしもなら。わたしが送って上げてもいいけれど。あ、高校生だよ』
???:『ありがとうございます。けれど、少し山に入っていってしまうので』
???:『あの』
津島秋:『なあに?』
???:『すいません、私、あんまり』
???:『年の近い人と、こうして話すことがないから』
???:少し顔を上げて
???:遠慮がちに君の事を見ている
津島秋:苦笑を浮かべて。『いいんだよ。寧ろ、初々しくて可愛いくらい』
津島秋:こちらも顔を上げて。
???:『よければ。少しお話したいです。あなたと』
???:『ダメですか?』
津島秋:『喜んでお受けしましょう、お姫さま』にこりと笑って、そう書き込む。
???:ぱあっと表情が笑顔に変わる
津島秋:『わたしは、津島秋。貴方のお名前を伺っても?』
???:『私は、ミヨです』
ミヨ:『よろしくお願いします。秋さん』
津島秋:『綺麗な名前だね。うん、よろしく。ミヨちゃん』
GM:……しばらくの間
GM:君たちは並んで河原に腰かけて、筆談を交わす。
GM:ミヨはこの近くで見られる花や草の事、将来は花屋になりたい事。
GM:暮らしている村には自分のような子供がいなくて退屈している事などを、君に伝えてくる。
津島秋:にこにこと楽しげな笑顔を浮かべて。彼女の描くものを受け取って。
津島秋:こちらも、よくお邪魔する神社のひとびとのこと、そして学校のことを。
津島秋:彼女が楽しめるように、軽快に筆を滑らせる。
ミヨ:「あはは!ふふ」
津島秋:くすりと、少女が楽しそうなことに笑みを浮かべて。
ミヨ:小さなメモ帳に冗談や落書きを書き込みあったりして、楽しそうに笑う。
ミヨ:『秋ちゃんは、とっても優しいですね』
ミヨ:『私、こんなだから』
ミヨ:『面倒じゃ、ないですか?』
津島秋:『まさか。そうだったら、こうして話したりしないし』
津島秋:『もっと、つまんなさそうな顔してるよ』こんなふうに、って顔を指で押さえて変な表情を作る。
ミヨ:「ぷふっ」
ミヨ:それを見て、また笑ってしまう
津島秋:にこりと笑う。
ミヨ:『私は、こんなに楽しいの初めてです』
津島秋:『それは良かった。お姫さまを退屈させないで済んだかな?』
ミヨ:『もしよかったら』
ミヨ:『友達になってくれませんか』
津島秋:『もちろん。こんなわたしでよければ、喜んで』そう書いて、彼女の手をそっと取る。
ミヨ:「……」
ミヨ:そっと手を重ねて
ミヨ:「あ……き……」
ミヨ:微笑みかける。
津島秋:くすりと笑って、「ありがとう、ミヨちゃん」聴こえないと分かっていても、そう彼女の名前を呼ぶ。
ミヨ:唇を読んで、初めて友達に名前を呼ばれたことを感じ
ミヨ:きゅっと、微かに掌に力をこめて。
津島秋:こちらも、柔かく包むように、やさしく。
GM:気が付けば
GM:日は傾きつつある。ずいぶん長い時間話し込んでしまっていたようだ。
ミヨ:「!」
ミヨ:『ごめんなさい。暗くなる前に帰らないと』
津島秋:『あら。時間が不味いみたいだね。──送っていこうか?』
ミヨ:「……」
ミヨ:『いいえ。大丈夫です。山道になるから』
津島秋:『そっか』
ミヨ:『あと、秋ちゃん』
津島秋:『なんだい、ミヨちゃん』
ミヨ:『もしも誰か、近くの大人の人に会っても』
ミヨ:『私のこと、話さないでください』
ミヨ:『どうか、お願いします』
ミヨ:『ごめんなさい』
ミヨ:『両親に知られると、怒られてしまうので』
津島秋:『わかった。絶対に言わない』
津島秋:『友達との約束だからね。わたしは、約束を破らない女なんだ』
ミヨ:『ありがとう』
津島秋:『いいよ、気にしないの。友達でしょ?』
津島秋:そう書いて、彼女を安心させるように微笑む。
ミヨ:「……」
ミヨ:その微笑みに、頷いて。
ミヨ:『秋ちゃんも暗くならないうちに帰ってください』
ミヨ:『クマが出ます』
ミヨ:がーというジェスチャー。冗談めかして。
津島秋:きゃーっこわい、って怯えるジェスチャーをしたりして。
津島秋:『ん。分かった。それは怖い』
津島秋:『あ、それとね。もし持ってたらだけど』
津島秋:そう書いて、自分の携帯の番号やメッセージアプリの名前、IDとかを書き込んだ紙を千切って渡す。
ミヨ:「……」
ミヨ:『すいません。電話持っていないので』
ミヨ:『でももし買ってもらったら』
ミヨ:『一番に、秋ちゃんにメールします』
ミヨ:『最初の友達なので!』
津島秋:『そっか、それは楽しみだなあ!』
ミヨ:『またその時は』
ミヨ:『たくさんお話しましょうね』
津島秋:『うん。楽しみにしてるよ!』
GM:そうして君たちは分かれる。
津島秋:最後に離れる前に、手を確りと握って。
津島秋:そうして、見えなくなるまで手を振って見送る。
ミヨ:こちらも手を振り返して、去っていく。
GM:時刻は遅い。特に手掛かりらしい手掛かりは手に入らなかったものの
GM:孤独な少女と、君は友達になれた。
津島秋:彼女との会話に使ったメモ帳を、ポーチの奥深くにしっかり仕舞う。
津島秋:可愛い子だった。無論、任務としては良くないのだろうけれど。
GM:君が川にそって引き返そうとすると
GM:来るときは気付かなかったが
GM:……下流の岩陰に、何かが引っかかっている。
津島秋:≪真昼の星≫。確認します。
GM:流木やビニールかとも思ったが
GM:エンジェルハイロウ能力者の君には
GM:夕闇の中でも、それが何かがハッキリわかる。
GM:……人間だ。
GM:きみと同じくらいの少女が、ぐったりと岩にひっかかっている!
津島秋:駆け寄って息を確認します。
津島秋:力事態はさほど常人と変わりないが、河原に寝かせて。
津島秋:水を飲んだりしていないかなども確認しつつ、少女を手当する。
GM:体温は低いが、確かに息はある。
GM:……目を覚ます気配はない。
津島秋:「……まったく。参ったな」
津島秋:濡れた服をある程度脱がし、自分の上着を着せて。
津島秋:アレなら支部にも連絡して、途中まででもいいから迎えに来てもらおうと思いますが、可能でしょうか。
GM:では君は支部に連絡を取る。
GM:郊外のこの場所なら、救急車を呼びだすよりも支部で手当てを受けさせる方が手っ取り早い。
GM:その後で普通病院に移送すればいい。
津島秋:電話を掛けながら。思いを馳せる。
津島秋:「……さあて。山の奥に、村って。届出はあったか?」学校に通ったことがなさそうなあのミヨちゃん。
津島秋:──ただの、憶測と悲観であればいい。
津島秋:そして、この少女。
津島秋:4年間しか憶えていないが、その間の記憶。そして。
津島秋:身体に眠る、15年の月日を数えた、光の羽根が。
津島秋:「──厄介事だな。さて、どこまでやれるかな、っと」
GM:---
GM:ロイスのみ可能!
津島秋:ロイス! ”友達”ミヨちゃん 〇友情/不安 で!
津島秋:以上です。

合流:1

GM:では次のシーン!合流!
GM:全員登場!
黒瀬直:32+1d10
DoubleCross : (32+1D10) → 32+8[8] → 40

津島秋:津島秋の侵蝕率を+3(1d10->3)した(侵蝕率:35->38)
:泊の侵蝕率を+7(1D10->7)(侵蝕率:45->52)した
御影肖子:1d10+39
DoubleCross : (1D10+39) → 5[5]+39 → 44

GM:ではまずは泊さん黒瀬さんの会話から!
GM:---
GM:UGN第十二支部・軒先
GM:---
GM:支部の玄関口である神社敷地の軒先で
GM:任務帰りの君たちはばったりと顔を合わせる。
GM:特に外回りの多い部類である君たちにとっては
GM:こうした邂逅は、かなり珍しいことであると言えるだろう。
黒瀬直:「おや、泊くんか」
黒瀬直:巫女服ではなくスーツに身を包んでいることから、それなりに遠出してきたと窺い知れるかもしれない。
:「お、久しぶりだなナオ。」よっ とでも言うように片腕を掲げる
:「ははっ、似合わねぇ格好してどうしたんだよ」
黒瀬直:「第4支部まで、少しな……」
黒瀬直:「似合わんか?」
黒瀬直:タイトな黒のスーツ、鍛え抜かれた脚部や、豊かな胸部が服の下からアピールしている。
:「カタギにゃ見えねぇな」笑いながら
黒瀬直:「ほかならぬ泊くんのお墨付きでは、相当だな」薄く微笑む。
:「そりゃ嫌味か」
:「いいじゃねぇか、ジャージ。動きやすくてよ」
黒瀬直:「うむ。機能性は大事だ」
黒瀬直:「嫌味というのではなくな、泊くんは見慣れているだろう。カタギでない者を」
:「はは、まあな。今日もちょっと馬鹿やらかしたのをぶん殴ってきたところだ」
黒瀬直:「そうか。それはお疲れ様」
:「んで、今日はその報告と…あわよくば飯を食いたいな。」
黒瀬直:「それはもちろん、腕によりをかけて馳走しよう」
黒瀬直:「私以外の者が」
:「そりゃ良かった!数日間寝込むことになるかと思ったぞ!」
黒瀬直:「それは大変だ。泊くんが倒れたとあっては一大事だからな」
黒瀬直:「しっかりと労わなければならん……」
黒瀬直:「今のは、嫌味だったのだろうか」
:「いーや、全然。気にしすぎるのは悪い癖だぞ、ナオ。」ガシッと肩を組む
黒瀬直:「違うんだ泊くん」がっしと身体が密着して
黒瀬直:「アレだぞ。私だってその方面に進歩しもする」抗議の視線を向けて
黒瀬直:「最近は料理もしているんだ」すぐに自慢気な表情に変わる。
:「へぇ…」
:「じゃあいつか食わせてもらおうか。リンタたちに味見させてからな!」
黒瀬直:「その点は心配ない。一条さんのレシピだ」なぜか自慢げ。
黒瀬直:「刃物を持つとつい別のことを考えてしまうから、何度やっても上手くいかなかったが」
黒瀬直:「つきっきりで教え込まれたからな。集中を保つことができた」
黒瀬直:「それ以来毎日練習している。美味いぞ。一条さんのレシピだからな」
:「いいじゃねぇか。そういう意味じゃ武器と一緒だ。まずはイメージ、動き方だ。」
黒瀬直:「うむうむ。既に1か月以上この身に刻み込んでいる……」
黒瀬直:「やっぱりさっき嫌味を言っていなかったか?」
黒瀬直:「いや、まあいい」
:「で、その不器用ナオちゃんはなんで第四に?」
黒瀬直:「面会だ。情報を握ったジャームとの」
:「第四に居るジャームっていやぁ…」
:「軍に居たってあの嬢ちゃんか」
黒瀬直:「大都佐苗……アーティファクトを研究していた、旧陸軍のジャームから聞いてきた」
黒瀬直:「アーティファクト……近頃この街で目立っている、遺産もどきについては泊くんも知ってのことだろうが」
:「…」少しだけ、ジャージの内側に視線を落とす
:「で、ソイツがまた何かやらかそうってのかよ」
黒瀬直:「大都佐苗は檻の中、以前とは別の奈落の底だ」
黒瀬直:「ローディーズ・ドア……転移のアーティファクトも失われた以上、何か出来るわけでもない」
黒瀬直:「今、私が追っているものについて、情報を聞き出してきたんだ」
黒瀬直:「名を金華鐘楼という」
黒瀬直:「……聞き覚えはあるか?」
:「聞かねぇ名前だな。」
黒瀬直:「そうか、結局のところ、大都佐苗も殆ど知らなくてな」
黒瀬直:「分かったのはそれを試験していた場所の名前」
黒瀬直:「病葉、というこれまた聞かない名前だけだ」
:「…”病葉”?」
黒瀬直:「うむ」
:おもむろにジャージのポケットをあさる
GM:”わくらば”。漢字に直せば”病葉”である。
:「…ん」先ほど受け取った紙を広げて、見せる
:「ちょっと失踪事件があってな」
:「ソイツの部屋に落ちてたもんがこれらしい」
黒瀬直:「……ふむ」その4文字を一瞥する。
黒瀬直:「そうか」
黒瀬直:「……任務は面倒になりそうだが」
黒瀬直:「手掛かりと、心強い同行者を得られたな。悪くない」
:「はは、全くだ…って言いたいとこだけどよ」
:「…アタシたちだけでやるの、流石に無理っつーか…いつ終わるか分かんねぇっつーか…」
黒瀬直:「……それは、うむ」
:「あと何人か欲しいよな。出来ればオツムの良い奴が」
:「…この支部に…居れば…」
黒瀬直:「力強さについては十分だからな」
:「…アタシが言うのもなんだが」
黒瀬直:「うむ」
:「…脳みそまで筋肉みたいな奴ばっかりだな、ここは。」
黒瀬直:「……うむ」
黒瀬直:嫌味ではなく、純然たる事実確認であった。
GM:そうして君たちは
GM:廊下を進んでいく。
GM:一方その頃。
GM:---
GM:第十二支部・医務室
GM:---
GM:……着水の感覚、衝撃。体温が下がっていく。
GM:暗闇に消えた意識の中で、君……御影肖子は思い出す。
GM:生家で過ごした鍛錬の日々。兄を探す孤独な旅路。
GM:あの山間のトンネルに兄らしき人物が現れるという情報を聞きつけた時の高揚感。
GM:そして探し求めた相手を目の当たりにした時の形容しがたい気持ち。
GM:混濁した意識の中でそれは綯交ぜになり、浮かび上がっては消えていく。
GM:……そして、唐突に視界に光が戻る。
GM:木造りの見知らぬ天井が、君の視界に現れる。
御影肖子:「……あ」
御影肖子:目を覚まして、反射的に身を捩る。
御影肖子:即座に床に手を突き、半身を起こそうと。
GM:そこで君は
GM:ベッドの傍ら、椅子に座る少女に気付く。
font< color='#000000'>GM:ということで津島さんどうぞ。
津島秋:「あ。起きたかい?無理はしちゃいけないよ。随分身体が冷えてたからね」のんびりした声。
津島秋:そっと、起こそうとする体を手で止める。
御影肖子:「ここは」周囲を見渡す。拘束されている訳ではない。……助けられたのか。
津島秋:「七原鹿島神社。結構地元だと有名なんだよ」
津島秋:「それとも、こう言った方がいいかな?──N市UGN、第十二支部」
津島秋:「そしてわたしが、貴方を拾ったイリーガル、津島秋。よろしくね」
御影肖子:「……ああ」納得したように、小さく頷く。
GM:渓流で拾い上げられ、支部に運び込まれた彼女は
GM:治療中にオーヴァードだということが分かり、別病院への搬送は取りやめ。
GM:出自が知れないものの、ひとまず意識が戻るまで支部で寝かせておくことになった。
GM:君、津島秋はその監視役のようなものだ。
津島秋:「ま、ゆっくり休みなよ。食事も用意してる」
津島秋:「ホテルとか、家族に連絡したいとか、何か欲しいものがあるなら言ってね。用意するよ」
御影肖子:「……ひとまず、礼を言わせてください。助けられました」
御影肖子:言葉ではそう言いながら、奥歯に力が入る。自分の力が及ばなかったと。
津島秋:「いいよ。困ってたら、助け合いでしょ」その様子を見詰めている。
御影肖子:「……私は、UGNイリーガル。"六華拵"の御影肖子です」
津島秋:「へえ、六華!わたしもコードが”雪華”だから、雪繋がりだねえ」奇遇だなー、とほわほわした笑みを浮かべつつ。
御影肖子:「この地域で活動した事はあまりありませんが。UGNのデータベースを参照すれば、裏は取れるはず」
津島秋:「はいはい。じゃ、後で確認させてもらうね、御影さん」
津島秋:彼女の様子を伺う。こういう、軽い話題で。少し、緊張を解ければいいんだけど。
御影肖子:「……まだ、寝ていなくては駄目でしょうか」
津島秋:「んー、オーヴァードだし。行けるとは思うけど。大丈夫?」
御影肖子:「ええ。それに……この姿勢のまま人と話すのは、落ち着かないから」
津島秋:「ああ、それはごめんね。じゃあ、ご飯出来たら呼ばれるから。それまでちょっとここでお話でもしましょうか」
御影肖子:「謝る必要なんて」首を振り、身を起こす。
御影肖子:ベッドの上に腰かける状態。背は年の割にも小さい方だ。
津島秋:御影さんと視線の高さが揃う。
津島秋:にこにこと笑っている。茶色の髪、椅子はベッドより低いのに。きみと同じくらいの高さに目がある。
御影肖子:不愛想な表情で、じっと津島さんを見る。
御影肖子:目つきが悪く、睨みつけているように見えなくもないが、敵意はないらしい。
津島秋:「……」へにゃっと笑っている。
津島秋:(ん、よしよし。これならイリーガルなのも本当かな)
御影肖子:「お話しというと、つまり。こちらの事情を聞きたいと」
御影肖子:「そういう事ですか」
津島秋:「ん……あ、そう聞こえちゃった?催促したみたいになっちゃったね」苦笑。
御影肖子:「いえ。……そちらにも、無関係な事とは言えませんし」
津島秋:「じゃ、良いなら聞かせてもらってもいいかな、御影さん」
御影肖子:「ええ」頷く。
御影肖子:「私は、元々関西の方で活動していたイリーガルです。最も今こうして動いているのは、UGNの任務としてではなく」
御影肖子:「……一族の身内が、掟を破って家の『遺産』を持ち出した」兄、とは言わない。
津島秋:「なるほど。関西の御影…。ああ」
津島秋:有名な退魔だと、黒瀬さんといつぞや話している内に聞いたことがあった。
御影肖子:「自分の命は、その始末をつける事だ。……そして」
御影肖子:「この近くの山中で、彼を見つけた」
津島秋:「──ここの山で?」
御影肖子:「……何か?」
津島秋:「うーん、まあイリーガルなら言っていいか。ちょっと、こっちでもあそこの山を調査してたんだ」
津島秋:「EXレネゲイド物品でね。そこで、昔。使用された疑いがあったから」
御影肖子:「……遥々と場所を移したのだ。やはりこの土地に何かあるのかと、思ってはいましたが……」
津島秋:「そこに、遺産を持ちだした御影さんちのひとがいる……か。その人が何をしてたのかは聞いても?」
御影肖子:「……トラックに荷を詰めて、何かを運んでいた」
御影肖子:「私は夜目が利く訳ではない。それが何であるかまでは、確認できなかった」
津島秋:「何か、何か、ね」ミヨちゃんの事を思い出す。
津島秋:「ううん、物を運んでいると言うのが分かっただけで十分だよ。詳細はここからおさえればいい」
津島秋:「やっぱり。あそこには──人間の集団がいて、何かをしてるな」笑みが、どこか。
津島秋:柔らかいそれから、張り付いたようなそれに。
御影肖子:「……」ほんわかした人だな、と思っていたが。その裏側にある、異質なものを感じ取った。
御影肖子:にわかに目つきが強張る。
津島秋:「──ああ、ごめんね。ついつい仕事の話をしちゃった」ふわりとしたものに戻る。
御影肖子:「いいえ。……それから、私は」
御影肖子:「彼を捕えて、目論見を聞き出そうとして」
津島秋:「うん」
御影肖子:「……力が及ばなかった。後は知っての通りだ」この場に感傷は必要ない。淡々と、事実を述べる。
津島秋:「ん。わたしから、それについて何かを言う資格はないから、言わないけれど」
津島秋:「どうする、御影さん。あなたがイリーガルだと確認が取れれば、」
津島秋:「おそらく、協力も要請される」
津島秋:「貴方は、ここで引いてもいいし。……こっちの協力の元、ということにはなるけど、戦う事も選べる」
御影肖子:「引く。それは、あり得ません」
津島秋:「……そっか。了解、そのように伝えておくよ」
御影肖子:「……話が早い。助かります」
津島秋:「まあ、でもさ」
津島秋:「生きてれば、何とかなるもんだよ。意外とね」
津島秋:最後の言葉だけ。柔らかく在ろうとする中に、どこか。熱が籠っているように。
御影肖子:「……そうね。生きている限り、また。選ぶ事になる」
御影肖子:それが、私の役割なのだから。
津島秋:その言葉に目を細めて。
津島秋:「そ。なら、自分の選びたいものを選ぼうね」
津島秋:「花は短し、恋せよ乙女、って言うじゃない?」冗談めかして。
御影肖子:「……む」頷くことも、首を振る事もしない。
御影肖子:選びたい物を選ぶ。それは、自分にとって否定すべきことだ。
御影肖子:ただ、自分と彼女の有り様が、価値観が、異なるだけのこと。そう理解しているから、敢えて説明する事はしない。

合流:2

GM:---
GM:第12支部・大広間
GM:---
GM:"金華鐘楼"についての情報収集任務を与えられている黒瀬直と津島秋。
GM:それぞれの重要な手がかりとなりうる人物を見つけたという報せを受けて
GM:君たちは補佐立会いの下、四人でのブリーフィングを行っていた。
南瑠香:「整理するわね」
南瑠香:「直さんは第四支部から今しがた戻ってきたところで」
南瑠香:「向こうで仕入れてきた情報と同じ『わくらば』って言葉が」
南瑠香:「何故か泊さんが調べてるヤクザの失踪の方でも出てきた」
南瑠香:2人に視線を送る。
黒瀬直:「うむ」
:「そういうこったな」
南瑠香:「……で、秋ちゃんの方は」
南瑠香:「”金華鐘楼”の記録に関わる集落は廃村になっていたけど」
南瑠香:「そこでそちらの御影さんを見つけた」
津島秋:「ん。後は、ちょっとその奥で暮らしてるっていう女の子とも会ったね」
御影肖子:「どうも」皆の眼を見たまま、小さく一礼。「御影肖子。イリーガルです」
南瑠香:「御影さんはお兄さんを探していて、そのお兄さんは夜中に車を出して山中のどこかしらに荷物を運んでいる」
南瑠香:「それでよかったわよね?」
津島秋:「うん、ありがとう南さん」
御影肖子:「……ええ。相違ないわ」
南瑠香:「断定は出来ないけど」
南瑠香:「確かにそのお兄さんは、何か手掛かりになりそうね」
南瑠香:「御影さん、もしよかったら私たちの捜査に参加してくれないかしら」
南瑠香:「それが多分、御影さんもお兄さんにもう一度会う近道になると思う」
御影肖子:「一つ確認が。それで、兄を見つけた場合」
御影肖子:「処遇の決定権はどのように」
南瑠香:「支部長にも確認は取らないとだけど……」
南瑠香:「重篤なレネゲイド犯罪行為に関わらない限りは、私たちUGNがあなたたちの関係に立ち入る事はありません」
御影肖子:「……」重篤なレネゲイド犯罪行為。あり得ない、とは言えないが。
南瑠香:「もちろん協力してもらう手前」
南瑠香:「貴方の希望に添えるように出来るだけの譲歩はするわ」
御影肖子:「承知しました」ここで食い下がるのは、道理が通らないだろう。そう判断した。
津島秋:少し息を吐く。ああ言った手前、そうなってくれてよかった。
南瑠香:「……ありがとう。では改めて今後はこの四人で」
南瑠香:「泊さんの方の辞令もこっちで発行しておくから、そのつもりでお願いします」
:「おう、いつも悪いな。」
御影肖子:「いえ。こちらこそ、配慮に感謝します。それに」
御影肖子:「家の命が第一とはいえ、日常を壊すような事件が起きていると言うなら、放っておく道理もない」
津島秋:「……ん、わたしも了解ですよー、っと」
南瑠香:「お茶入れてくるわ。麦茶しかないけど、いいかしら」
南瑠香:立ち上がって御影さんに
御影肖子:「いえ。ありがとうございます」南さんに。
津島秋:「あ、茶葉また買ったから、冷蔵庫の横に入れて置いたよー」
:「家の命、ねぇ」
御影肖子:「何か」泊さんの方に。
:「はは、怖い顔すんなよ」
御影肖子:「愛想がないのは常です。お気になさらず」
黒瀬直:(御影、か)
黒瀬直:(あまり敵に回したくない相手だな)
:「…アキ、コイツの体に損傷個所は?」小声で耳打ち
津島秋:「んー、打撲数か所と、後は川で冷やした感じ」小声で。
津島秋:「切創はないよ」
GM:しかし
GM:人為的なものらしい傷がないかといわれればそうでもない。
GM:打撲の一部には、細い棒で打たれたようなものがある。
津島秋:「棒状のものの打撃みたいなのもあった。川で流れただけじゃあできないのも、ね」
:「…成程ね」
津島秋:「ん、役に立ったかな。泊さんのが向いてそうな子だし」
:「おい、ミカゲ…言いにくいな、ショーコでいいか。おいショーコ。」
御影肖子:「呼び名はどちらでも。何です」
:「オマエがどこまで動けるのか少し見ておきたい。手合わせだ。」
:立ち上がって、外に出ようとする
津島秋:「……うん、まあ。泊さんそう言う人だったね……」
御影肖子:「手合わせ。そう」
御影肖子:「応じましょう。確かにそれは必要なこと」あっさり乗る!
御影肖子:こういう状況でなくとも、自分の力が疑われるのは好ましくないと考えている。
津島秋:「御影さんもきついなら……あっさり乗ってる!」
黒瀬直:「南くんに移動を伝えてこよう」
GM:では
GM:君たちは白砂の庭に出る。
GM:十分な広さがあり、支部長が稽古に使うこともある。
GM:津島さんと黒瀬さんは縁側で観戦のかたち。
御影肖子:「……」両手を重ねて、深呼吸している。見るからに徒手。
:ザッ、ザッ、という足音が止み、少し離れた位置から向かい合う
:「オマエ、得物は?」
:「希望があれば合わせるぞ。」
御影肖子:「……今、抜くところ」
御影肖子:そう言って、右手を鎖骨のあたりに這入らせる。ずぶり。
御影肖子:「合わせる、とは」二尺ほどの日本刀が出てくる。流血はない。
:(妖刀の類か…?)
:「どの武器で相手してほしいかって聞いてんだ。」
御影肖子:「……」どの武器で、と言ったか。複数の武術体系を修めているという事だろうか。
御影肖子:じっと泊さんを見つめる。
:「あ、無手でもいいぞ。」
御影肖子:「結構。その形で問いかけられれば、答えは決まっています」
御影肖子:「貴方の最も得意な物を」
:「はは、いいね」首から下げた腕輪に、砂が集まり
:身の丈ほどの槍――短槍を生成する
:「んじゃ、始める前に」
:「――殺す気で来い」
御影肖子:「断る」即答。
御影肖子:「だが、」腰を落とし、刀を脇に構え。
御影肖子:「そちらがその気で来る分には、一向に構わない」
黒瀬直:「ほう、あれが……」せんべいを齧りながら観戦&審判の構え。舐めているのだろうか。
津島秋:「…いやあ、泊さん相手にああ言える?すごいな、御影さん」
津島秋:「黒瀬さん、御影って家。前話したよね?どんな家なのさ?」
津島秋:泊さんの腕は知っている。御影さんも、相対して察しも付かぬほど心得が無いわけではないだろう。
黒瀬直:「そうだなあ、古い討魔の家、というのは話したか」
津島秋:「うん。関西で、”遺産”とも呼ばれる兄妹刀の一族だよね」
黒瀬直:「うむ。京都で代々遺産を引き継いでいる一族、とくれば小早川くんと一緒だな」
黒瀬直:「2つの遺産はどちらも鬼斬り……まさしく魔性の力を」
黒瀬直:「当世風に言えば、ジャームの力を断つ。そういう刀だ」
黒瀬直:「……そして、代々そのために」
黒瀬直:「技も心も、特化していると聞くな」
津島秋:「……”心”も?」
:足を肩幅より少し広めに開き、左前半身に構える
:深く息を吸い、相対する少女を見据え
:ダ ンッ ! !
:開戦の合図のように、地面を踏み鳴らした
御影肖子:その音とほぼ同時。膝を曲げ、走り出すと見えた。
御影肖子:その姿が、輪郭が解ける。はらはらと雪が溢れて舞う。
:(…へぇ)
:槍の穂先で砂を掬い上げ、眼前にばらまきながら僅かに後退する
御影肖子:掻き消えたその躰は、雪風となって泊に吹き迫り
御影肖子:──何事もなく交錯、通り過ぎる。
御影肖子:警戒していたような打撃も斬撃もなく、穏やかな冷気が肌に触れただけ。
御影肖子:……最も、泊であればすぐに気づくだろう。
御影肖子:自身の服に名残った雪片が、領域能力者の因子であると。
御影肖子:今この瞬間、肩の上にある一片が青白く燃え上がり、遥か後方より刃を通すための経路を開いていると。
:「なるほどな、面白れぇじゃねぇか」
:羽織っていたジャージを脱ぎ捨て、その場を飛び離れる
御影肖子:一瞬遅れて、肖子が何もない空を切り払うと同時、泊のすぐ傍を斬撃が通り過ぎた。
GM:ばしゅっ!!
GM:ジャージが切れ飛び、庭に落ちる。
御影肖子:「……」初見で見切られた。動揺はない。ただ、対手への評価を高くする。
:(あの雪は因子か、砂による進路妨害も無駄…いいもん持ってんな)
:(けど)
:バットのように槍を振るう
:穂先が外れ、矛先が御影に飛来する
:(先に、近づきゃいいんだろ)
御影肖子:目を見開く。半身を雪状に変えて潜ろうとするが、かわしきれない。コートの肩口が引き裂かれる。
:再度穂先を生成、穂先の後を追うように高速で接近する
:構えは、八相
:着弾を確認し、槍での追撃
:――ではなく、石突を地面に突き立て、棒高跳びの要領で背後に回る
御影肖子:構わず、間合いに飛び込む。伸びてくる槍を、刀の腹で払おうとして──
御影肖子:突っ込んだ勢いのそのまま、転がるようにして振り返る。
:そのまま石突で砂を払い、目つぶし
御影肖子:「……!」砂煙に視界を失う。最も、
御影肖子:やはり動揺はない。彼女の戦い方からして、雪で視界が失われるのは珍しくない事だ。
:手の内で槍を回転させ、打撃に出る、狙いは頭部
御影肖子:──殺す気で来るとあれば、そう来るのが常道だろう。見るからに異形の相手ならば猶更。
御影肖子:突き出した左腕を犠牲に、槍を受け止めようとする。
御影肖子:同時に、返しの太刀が動き出す。穂先を受けた一瞬で、肩を斬り上げようと狙った動き。
:「――やっぱり」
:「…素直だな、オマエ」
:受け止められた柄の穂先側
:その部分のみが、慣性に従うように折れ曲がり
:ガ ンッ
:いつの間にやら多節棍と化し、御影の後頭部を穿っていた
御影肖子:「がぁ、っ……」前のめりに崩れる。目を見開き、意識を繋ぎ留める。
:すぐさま刀の持ち手を叩き、得物を落とさせる
御影肖子:手放さない。まるで掌の表皮と柄が一体化したように癒着している。
御影肖子:頭を打たれて姿勢を崩してもなお、返す太刀を止めぬ。槍を持つ腕を狙う。
御影肖子:血を流し、泊を睨み上げるその眼は、異様な執念すら帯びている。
GM:その執念の切っ先は、泊の想定の外。
GM:刃が迫り、腕を落とされるか否か、さらなる対応を迫られ───。
黒瀬直:丹田
黒瀬直:  鳩尾
黒瀬直:    頸椎
黒瀬直:      喉笛
黒瀬直:        二人の身に、鋭い剣気が突き刺さる。
御影肖子:「────っ」跳ねるように翻る。
:縁側から漏れ出る剣気に、本能的に身を翻す
御影肖子:泊の方を警戒しつつも、構えと視線は縁側の方へ。
:咄嗟の構え。その穂先は――黒瀬直に
黒瀬直:「……」
黒瀬直:「……うむ」
黒瀬直:「良い試合だった。双方とも流石だな」
津島秋:「…………いやー、すごかったね……」隣にいたはずの秋も、撥ね飛んだように5mほど左に動いている。
:「ご講評どーも」槍が、ほどけるように腕輪へと戻っていく
御影肖子:静かに息を呑む。……何だ、アレは。
:「はは、大丈夫だって。別に喰われりゃしねぇよ」御影さんの肩を叩く
御影肖子:「む」急に肩を叩かれて、少し驚いたように。
御影肖子:しかし張り詰めていた意識を解き、刀を身の内に戻す。ぞぶり。
黒瀬直:「……驚かせてしまってすまないな」
黒瀬直:「見ごたえがあるものだから、手を動かしては間に合わなかった」
津島秋:「拍手でもした方がいいかな?泊さんも御影さんも、御疲れさま」
御影肖子:「……どうも」秋ちゃん黒瀬さんに対して、小さく礼をする。
御影肖子:きっちり勝てなかったどころかまあまあ翻弄されていたので、どうにも不満気。
:「どうだ?ナオ。アタシは十分使えると思ったんだが」
黒瀬直:「そうだな。私も心強い限りだ」
黒瀬直:(……彼女の同門が敵に回るのも、恐ろしいことだしな)
黒瀬直:「改めて、御影くん」
御影肖子:「はい」
黒瀬直:せんべいの滓が付着した手をパンパンと払い、立ち上がる。
黒瀬直:「私は黒瀬直という」
黒瀬直:「……これから、よろしく頼む」一礼。
黒瀬直:目は、合わせたまま。
御影肖子:「黒瀬さんか。覚えました」
御影肖子:「初めから、そのつもりではありましたが」こちらも目を合わせている。
御影肖子:「納得いただけたようで、何よりです」
:「はは、口の減らねぇガキだな。つーわけで…よろしくな。」手を差し出す。女性とは思えない、硬い皮に覆われた手を。
:「アタシは”梁山泊”。泊でいい。」
御影肖子:「……」少し迷ってから、手袋を外す。
御影肖子:「泊さん。……よろしく」手を握る。こちらも泊ほどではないが、少女らしくないいかつさがある手だ。それと、ちょっと冷たい。
御影肖子:握手しながら、じっと泊さんの眼を見上げる。次は負けない、とでも言いたげに。
:「…いいね、冷たい手。まだ少し暑いから丁度いい。」その手を強く握って、笑いかける
GM:---
GM:ロイスと購入が可能
津島秋:うーん二人にも取りたいが、まずは絡んだ御影さんへ。
津島秋:”負けず嫌い”御影肖子 〇感嘆/不安 で。あの眼を見たらなあ。
津島秋:購入は、何か必須なものがある方がいないなら、補助武器のワイヤーウィップとかかなあ。
津島秋:む、まあいいや。まずは応急手当でも買っておこう。
津島秋:1dx=>8
DoubleCross : (1R10[10]>=8) → 3[3] → 3 → 失敗

津島秋:失敗!以上。
:同僚 黒瀬直:〇信頼/年上とは思えねぇ
:購入はとりあえず応急で
:2dx+2
DoubleCross : (2R10+2[10]) → 5[1,5]+2 → 7

:うーん
:財産は…使わない!以上!
黒瀬直:友人:泊/P信頼〇:N敗北感 で取得。
黒瀬直:セットアップでエヴリシングレディ起動。取得したAI補助スーツをウェポンケースで装備。
黒瀬直:マイナーで使用して、判定+3D
黒瀬直:5dx+2>=8 購入は応急手当キット
DoubleCross : (5R10+2[10]>=8) → 9[1,5,6,8,9]+2 → 11 → 成功

黒瀬直:以上!
御影肖子:強者:泊 〇感服 / 対抗心 でいったん取得します。
御影肖子:んー、こっちもとりあえずの応急キットで
御影肖子:2dx>=8
DoubleCross : (2R10[10]>=8) → 10[4,10]+7[7] → 17 → 成功

御影肖子:やけに目が良いや。買いました
御影肖子:あ、こちらも以上です!

分岐

GM:あいさ!では次のシーンは…
GM:二手に分かれていきましょう
黒瀬直:ほほう
:ほうほう
津島秋:ペアは…どうなるんだ!
御影肖子:誰と誰が組むのかなあ。わくわく
GM:津島さんは山に向かい、泊さんは町で手掛かりを捜索
GM:黒瀬さん御影さんはどっちについていってもいいぞ!
黒瀬直:なんと
御影肖子:なるほど!
津島秋:成程ォ…!自由とは
:うおお
黒瀬直:うわー悩ましい!
御影肖子:むむむ、どっちがいいかな~……
黒瀬直:御影さんは山派?シティ派?
御影肖子:兄のこと的に山の方が気になりはするのだな
GM:津島さんは御影さんの証言をもとにトンネル周りを調査
GM:泊さんは、書置きを残した立浪の彼女と
GM:「病葉」という言葉の出所について探る感じですね
黒瀬直:そっか病葉か!?
黒瀬直:YAMAHAで辞書登録した弊害が……
津島秋:www
御影肖子:wwww
:www
GM:音楽学校ではない!
津島秋:わくらばなのだ…
黒瀬直:山派!
黒瀬直:じゃあ私は病葉で!
黒瀬直:つまり街で……ややこしいわ!
御影肖子:じゃあ山で!
GM:オーライ!ではそのようにチームアップ!
GM:山パートに参りましょう

ミドル:1

GM:津島さん&御影さん!
GM:侵蝕どうぞ!
津島秋:津島秋の侵蝕率を+4(1d10->4)した(侵蝕率:38->42)
御影肖子:1d10+44
DoubleCross : (1D10+44) → 9[9]+44 → 53

御影肖子:昂っておるなこの娘
GM:---
GM:十二地区・郊外
GM:山中・トンネル
GM:---
GM:翌日。君たちは御影革人が姿を現した山中のトンネルへとやってきていた。
GM:やはり主だった痕跡は残っていないようだ。
御影肖子:「……この近く。間違いはないわ」
津島秋:「へええ…ありがとうね」イージー二種を起動して探索しています。
津島秋:「わたし、目はいいから。こういう暗がり、ちょっと見てみるね」≪真昼の星≫≪探知する光≫
御影肖子:「助かる。私は、こういった事はあまり」そう言いながら、しゃがみこんで地面を睨んで痕跡を探している。何か零れたりしていないかと。
GM:……車の通り自体は非常に少ない。
GM:恐らく人気のない場所を彼らが選んでいたこともあるだろうが
GM:真新しい大型車両のタイヤ痕は、一つだけだ。
津島秋:「……大型は、これだけかな」
御影肖子:「辿って行けるだろうか」
御影肖子:秋ちゃんが見ている所に近付いて来て
津島秋:「……たまーに他も、通るくらい。…んー」
津島秋:GM、どうでしょう。どこまで追えますか?
GM:そうですね、痕を追うだけなら問題なく可能です
GM:辿ってみよう!
津島秋:「ん。追うだけならいけるね。……暗いとこ通るかもだし、手」
津島秋:「つなぐ?」ふにゃっとからかうように笑う。
御影肖子:「……」少し考え込む。
御影肖子:「ここで、迷子になるとも思えないが」
御影肖子:「理由を聞いても……」
津島秋:「あはは。冗談だよ、冗談。じゃ、行こうか」
御影肖子:「あっ……わかった」冗談だったんだ。
御影肖子:とことこついて行きます。
津島秋:「ま、もしそうしたいなら」にぱり。「そうしたけど、ね?」
御影肖子:「別に、そういう希望はありません。確認しただけ」
津島秋:「残念」
津島秋:そう言って、二人で痕を辿っていきます。
GM:……君たちはトンネルを抜けて
GM:道路沿いに歩き続ける、やがて
GM:道は舗装されていない、土の山道につながっている。
GM:鬱蒼とした広葉樹がアーチのようになって
GM:昼でもなお薄暗い。
御影肖子:「随分と、荒れたところに……」
津島秋:「ふむ……周りが見づらそうだね」こちらは問題ないけれど。
御影肖子:「引き続き、探知の方は任せます。私も警戒はするけれど」
津島秋:「周辺警戒はこっちで行けるから。…じゃ、散歩と洒落込もっか」
御影肖子:「つまり、探索任務」この人はそういう言い換えをするんだな~という認識。
津島秋:「…もー。遊びが足りないぞ。何時までも張りつめてなんていられないんだからさ」
津島秋:勿論イージエフェクト二つは展開しつつ。のんびりとした声と顔で。
津島秋:「ちょっとくらい、いい感じに気を抜いて、必要な時に張っていこうぜ!」
津島秋:「ほらー」
津島秋:手を伸ばして、招くように。
御影肖子:「む……まあ、一理あるけれど」
御影肖子:深く息を吐く。頼っている身だし、この場は彼女の流儀に合わせる事にした。
御影肖子:落ち葉をざくざく踏み分け、ついていく。
津島秋:「ん、よしよし。じゃあ、どんなこと話そうか」にこにこしながら。
御影肖子:「……そうだな」
津島秋:「最新ファッションとかタピオカミルクティーとかのことも…行けるぞ!」
御影肖子:「タピオカ。いや、それはいいけど」
御影肖子:「津島さんも、戦えるの」今のところ見せているのは探知系の能力だけど。
津島秋:「……折角緩めの話題振ったのに…秋くんちょっとショックですよ」
御影肖子:「そう言われても」そう言いつつも、少し申し訳なさそうに。
津島秋:「んー、答えた方がいい?」戦闘能力。
御影肖子:「必要な情報共有だと思ったから」
津島秋:「ま、御影さんはそっちの分それで頑張ってたんだもんね」その続く言葉に苦笑して。
津島秋:「よろしい。では津島秋の秘密を開示しようじゃないか!」
御影肖子:「お願いするわ」
津島秋:「まー、と言っても。わたし黒瀬さんとか泊さんとかと比べると大分落ちてね」
津島秋:「エンジェルハイロゥ・モルフェウス。基本はエンジェルハイロゥ」
津島秋:「だから、脚の速さと目の良さは自信あるよ」
津島秋:「得物は……」仄かに零れる光が。
津島秋:一瞬だけ、細長い長剣のような形に。
津島秋:「見てのお楽しみ、ってね」
御影肖子:「……なるほど」じっとその光を見ている。
津島秋:「どうかな?女の子のヒミツを知った気分は!」
御影肖子:「気分」
津島秋:「そう、気分」
津島秋:ノリだけで話しているような、軽薄な会話。
御影肖子:「……端的で分かりやすい説明だった。感謝してるわ」
津島秋:「むむう」
御影肖子:「……」なんか違ったらしい。
津島秋:「んも─…じゃ、他に聞きたいことはあるかい?今なら大特価セール中!」
御影肖子:「そうだな。他に……」考えて、空を見上げる。と言っても、目に映るのはほとんど木の葉だが。
御影肖子:「あの人……泊さんと言ったか」
津島秋:「泊さんかい?」
御影肖子:「私がこれまで見て来た中でも、トップクラスの使い手だ。そう見えた」
津島秋:「そうだねえ、泊さんはウチの支部でもかなり使う方だよ」にこにこ。
御影肖子:「……」かなり使う方。
御影肖子:「あれと同格が、まだ何人か?」
津島秋:「そだね、黒瀬さんに、トップの真堂さん──支部長なんだけど、まあサボり癖ある人で」
御影肖子:「支部長……」そういえばさっきの場にはいなかったな、と思う。
津島秋:「うーん、りんちゃんはどうかな。ちょい落ちるかな」
津島秋:「南さんも結構なもんだよ?」
御影肖子:「へえ、あの人も……」
津島秋:「わたしはそれより大分下かなー。だから、さっきの試合はすごかったよ~」
御影肖子:「それは、どうも。……自信はあったんだけど」
津島秋:「ま、ま。泊さん、二年前にウチ来る前もエージェントしてて」
津島秋:「それでこっち来てからも、ヤクザの皆さんとか抑える為に日々駆けまわってるからなー」
津島秋:「対人戦の回数がね。大分違った感じだと思うよ?」
御影肖子:「……ああ」何かに納得したように。
御影肖子:「確かに。あれは、人の心の虚を突くのが上手かった」
津島秋:「御影さんの技量が劣ってる、ていうより。元々、アレはさ」
津島秋:「怪物殺しの技だって見えたからね。対人はそりゃ、泊さんの方が専門だよ」
御影肖子:「……言い訳をする訳じゃないけれど。それはその通り」
津島秋:「上手いよねえ。毎回いなされちゃうんだよね」
津島秋:「突っ込んでくしかこっちは能がないのにさー」
御影肖子:「それは……何だか工夫の余地があるように聞こえるけれど」
津島秋:「んー。わたしが突っ込んで、」
津島秋:「あとに誰か…そうだな。3人くらいわたしと同じくらい動けるのが突っ込む」
津島秋:「これならいけると思うよ?」ほわほわした顔のままで。
御影肖子:「……そういうやり方なのね、ここは」やはりこの人も只者じゃないよな、と思いながら。
津島秋:「いや、わたしがそうしてるだけで。結構みんなバラバラだよ」苦笑。
御影肖子:「……」じっと津島さんの眼を見る。
御影肖子:「危なっかしいって言われない、それ」
津島秋:「あははは……よく言われるんですねー」
津島秋:「ま、だからさ。わたしひとりじゃどうしようもないから。御影さん、おねがいね!」
御影肖子:「ええ。こうして共に任務にあたるからには、貴方に大事があっては不本意だ」
御影肖子:「そこは本気だと、宛にしてくれていい」微笑みもせず、淡々と。
津島秋:「……真面目だなあ。うん、よろしくね」
津島秋:「勿論。頼りにするよ!」
GM:しゃらん。しゃらん。
GM:その時。
GM:森の中を歩く、君。
GM:津島秋の耳に、また鈴の音が聞こえてくる。
津島秋:「──鈴だ」表情が引き締まる。
GM:昨日よりも微かに大きく聞こえている。
GM:……が。
GM:御影肖子は、その言葉の意味が咄嗟に理解できない。
GM:君には鈴の音など、どこからも聞こえていない。
御影肖子:「鈴……?」
御影肖子:足を止めて、訊ね返そうと。
津島秋:「…聴こえない?音量の問題か、それとも──」
GM:しゃらん。しゃらん。
GM:鈴の音は聞こえ続けている。
津島秋:「………また」
御影肖子:「聞こえないわ。鈴の音なんて、何も……」ただ警戒はする。津島さんの半歩前に出て、周囲を見渡す。
津島秋:「…………」わたしだけにしか聞こえない音。彼女とわたしの差異。
津島秋:「ごめん、御影さん。ちょっと。この音が……気になる」
御影肖子:「……そうね。何も聞こえないけれど、貴方が嘘を言っているようには見えない」
津島秋:「うん。わたしもちょっと他と違うとこあるから、それ由来か…ただの感知能力の差か」
GM:……君たちは、枝分かれする道を
GM:鈴の音の方へと進んでいく。
GM:ではそこで
GM:知覚判定!難易度9!
御影肖子:2dx 知覚!
DoubleCross : (2R10[10]) → 5[1,5] → 5

御影肖子:駄目!お願い!
津島秋:イージーエフェクト≪探知する光≫、≪真昼の星≫は使えます?
GM:そうですね、この場合は知覚力というか
GM:警戒心みたいなものの方を重点する感じなので
GM:イージーによるボーナスは得られないとしましょう
津島秋:了解です。サーチレーダーによるボーナスのって、10d+2か。
津島秋:10dx+2=>9
DoubleCross : (10R10+2[10]>=9) → 9[1,4,5,6,7,7,8,8,9,9]+2 → 11 → 成功

津島秋:ヨシ成功。
御影肖子:基本能力値によるゴリ押し!頼もしい!
津島秋:実験体はいいぞ
GM:では津島さんが気付く!
GM:……木陰の中、君たちは進む
GM:しかし進めど進めど
GM:山道は続いている。
GM:斜面にそって折れくねった道とはいえ
GM:どう考えても、歩きすぎている気がする。
GM:隣の市まで辿り着いていてもおかしくないはずだ。
御影肖子:「……」徐々に表情が険しくなる。かなり奥まで来てしまったようだが。
津島秋:「……ごめん、ちょっと休もうか」
津島秋:「不味ったかな。踏み込み過ぎたかも」
御影肖子:「……まだ、音は聞こえている?」
津島秋:耳を澄ませる。
GM:音は既に止んでいる。
GM:進んでいる方向は記憶だよりだが
GM:それも徐々に疑わしくなってくるだろう。
津島秋:「……止んでる。途中で切り上げるべきだったね」
御影肖子:「いえ。手掛かりである事には違いないもの……」
御影肖子:一応、懐から通信端末を取り出して、確認してはみる。
GM:端末は圏外だ。
御影肖子:ですよね!
GM:君たちは引き返してもいいし
GM:そのまま進んでもいいだろう。
津島秋:「ここまで来て、曖昧な記憶便りも癪だし。どうせなら、集落を視認するか誰かと接触はしたい、けど」
津島秋:「──踏み込もうと思う。御影さんはどうかな」
津島秋:普段なら、退いていた。
津島秋:それでも、踏み込もうと思ったのは──ポーチの奥に入れてある、メモ帳のことが。頭に過ったからだろうか。
御影肖子:「……」口元に手を当てて、少し考え込む。
御影肖子:道理で考えれば、引き返すべきだろう。
御影肖子:背を押したのは、心の底で燻るような焦り。あそこで自分が一度、失敗したということ。
御影肖子:……彼が何かをする前に、追いつかなければならない。猶予は、そう多くないと考えるべき。そう結論する。
津島秋:「……もし、貴方が退くべきだと思うなら。わたしも退く」躊躇いがちに。
御影肖子:「いいえ」首を振る。
御影肖子:「賛成です。このまま進みましょう」
津島秋:「…ありがとう」
御影肖子:「別に、貴方の事を斟酌した訳ではないから。お礼は必要ありません」
津島秋:「それでも、だよ。わたしの提案に賛成してくれた」
津島秋:「それだけで、お礼を言うには十分。…行こう。せめて、手がかり程度でも持ち帰る」
御影肖子:「……勝手な人」視線を逸らす。けど、満更でもないと感じている。
GM:君たちは、再び山道を進む。
GM:しかしやはり、行けども行けども
GM:広葉樹のアーチは途切れる気配がない。
津島秋:「……オルクスかバロールかな。あとは、単純な迷路かもしれないけれど…む」
GM:休憩を取りつつ進む。その中で
GM:君は気付く。
GM:腰を下ろしたガードレールの錆、金属の曲がり。
GM:道端に落ちている軍手。
GM:それを確かに、さっき腰を休めた場所でも見たことに。
GM:……同じ場所を、歩かされ続けている。
御影肖子:「……これは」目を見開く。
津島秋:「……………無限迷宮か」
津島秋:「ごめん、本当に失敗した」声が固く。
御影肖子:「まだ、失敗と決まった訳では」
GM:2人がそうつぶやいた時
GM:背後から気配を感じる。
津島秋:ざり。くるりと其方を。
御影肖子:気配を感ずると即座に気を張り、振り返る。
???:そこには、1人の少女が立っている。
???:儀礼めいた真っ白な貫頭衣を着て、暗い瞳で君たちを見つめている。
???:その容姿は、津島秋そのものだ。
御影肖子:「な……」驚いて目を見開く。隣に立つ少女と、見比べる。
津島秋:「───」目を見開く。いや。”同じ顔”があること自体は、おかしくはない。
津島秋:「どうして、ここに」
???:「……」
???:「帰ってください」
???:問いには答えず、抑揚のない声を出す
???:「あなたたちは、違います」
津島秋:「……”違う”?何がだい、御嬢さん」
???:「帰ってください」
???:「あなたたちは、違います」
???:抑揚なく、繰り返す。
御影肖子:「……知り合いでは、ないのね」秋ちゃんに。
津島秋:「──そうだね。忘れてるだけかもしれないんだけど」
津島秋:「………応えるつもりはない?」
???:「帰ってください」
津島秋:「じゃあ、帰り道だけども教えてくれないかい」
???:「……」
???:君の背後を指さす。来た道だ。
???:「帰ってください」
???:「あなたたちは、違います」
御影肖子:「……迷宮に閉じ込められた訳では、ないのか」
御影肖子:「違う。私たちではない……」
津島秋:「……なるほど、行きだけの制限か。御影さん」
津島秋:「戻ろう。先には、行けないみたいだからね」
???:観察するうちに、高い知覚能力を持つ君は気付くかもしれない。
???:エンジェルハイロウによる立体映像だ。
???:本体はここにはいない。
御影肖子:「問い詰めなくていいの」
津島秋:「応えるつもりもなさそうだし、それに」
津島秋:「”本体じゃない”」
御影肖子:「……!」
???:「……」
???:ヂバッ
???:その言葉を待っていたかのように
???:ノイズのようにかき消える。
御影肖子:「……そのようね」
津島秋:「水に映る月を斬れるような使い手なら、斬れるかもだけど。折角忠告してくれてるからね」
津島秋:「……名前も教えてくれなかったけど。ありがとう」
津島秋:消えたところへ、声を掛けて。
津島秋:「戻ろう。──今は、これ以上は不可能だ」固い声。
御影肖子:「分かったわ。戻りましょう……報告する価値のある事は、見つけられたし」
御影肖子:数秒、消えた映像のあった場所を見つめていたが、背を向ける。帰路に足を向ける。
津島秋:「ええ。…………」ちらりと、再度。消えた地点を見る。
津島秋:(アーティファクト、旧陸軍の活動時期と。”飛天”の活動時期は……)
津島秋:(重ならない、はずだ)
GM:ただ深緑のトンネルのような
GM:木々のアーチだけが、どこまでも続いている。
GM:---
GM:シーン終了。ロイス購入が可能です。
津島秋:うぐーっ。これで取っちゃうとpcへのロイスが…!
津島秋:ロイス保留。購入は、応急狙おう。
津島秋:1dx=>8
DoubleCross : (1R10[10]>=8) → 6[6] → 6 → 失敗

津島秋:ちくしょう。以上で。
御影肖子:協力者:津島秋 〇連帯感 / 不安 で取ります。
御影肖子:こっちも応急……
御影肖子:2dx>=8 えいや
DoubleCross : (2R10[10]>=8) → 6[3,6] → 6 → 失敗

御影肖子:だめ!以上で!

ミドル:2

GM:オーケー!では引き続いて町の情報収集パート!
GM:登場は泊さんと黒瀬さん!
黒瀬直:40+1d10
DoubleCross : (40+1D10) → 40+7[7] → 47

:泊の侵蝕率を+4(1D10->4)(侵蝕率:52->56)した
GM:---
GM:第十二地区・繁華街
GM:---
GM:境内での御影肖子との手合わせの翌日。
GM:十一地区と十二地区に連なる繁華街、つまり君、泊の仕事を縄張りを
GM:白昼、君たちは歩いていた。
GM:一帯の顔役であり事情通の”興行主”と呼ばれる女に”病葉”について話を聞きに行くためである。
:「…なあ、アイツらが心配ならナオもついて行って良かったんだぞ?」まるで馬の尻尾のように長く、艶やかな髪を揺らしながら歩く
:体軸のぶれない歩き方は、見るものが見ればわかる武人のそれだ。
黒瀬直:巫女服から一転して身にまとうは漆黒のスーツ。黒の眼帯。同じく長い、黒の尾髪。
黒瀬直:「ふむ、そう見えるか?」その歩みも同じく。迷いも隙も一切ない。
:「見えるっつーか…子供好きだろ、オマエ。」
黒瀬直:「うむ……」
黒瀬直:「まあ、そうだな」
黒瀬直:「子どもは好きだ。特に秋くんは好ましく思っている」
:「…なんか危なっかしいだろ?アキって。」
:あまり会わないせいか、彼女に対するイメージが昔のままなのだ
黒瀬直:「そうだな。昔からそうだ」
:「そりゃアタシだって好きだし、信頼もしてるけどよ」
:「…駄目だ、上手く言えん。」
黒瀬直:津島秋は危なっかしい。その通りだと、思う。
黒瀬直:己の命への価値づけが、尋常なものではない。
黒瀬直:"初めて"会った時もそうであったし、共に戦うことを彼女が選んでからも、そうだ。
黒瀬直:「……泊くんも、心配している」
黒瀬直:「そういうことではないかな?」
:「…むぅ」
黒瀬直:「ふふん」
:「んだよその”してやったり”みたいな顔は」
黒瀬直:「"してやったり"という顔だが」
:「悪ぃのかよ、心配しちゃ」
黒瀬直:「とても良いことだと思う。私もそのようにしている」
黒瀬直:「後で秋くんにも伝えておこう。きっと喜ぶ」
:「…ん゛ん゛っ、まあショーコも居るし、戦力的には大丈夫だろ」咳ばらいをし、話を逸らす
黒瀬直:「ふむ。御影くんか」容易に逸らされる。
黒瀬直:「どうだった。手合わせしてみて」
黒瀬直:「それとも、私から所感を述べようか?」
:「いや、アタシから言う。」
:「そうだな、まあ見ての通り、動けるし咄嗟の判断も出来る。いい戦士になるんじゃないか?」
:「ただ、まとまり過ぎだなありゃ。」
黒瀬直:「ほう」
:「型があるってのは良いことだ。一通りの対応は出来るし、いざって時に自分を支える柱になる。」
:「でも、そういう奴ほど手の内を知られると弱い」
:「…アキから聞いたか?これといった目立つ傷はなかったんだと、ショーコの奴。」
黒瀬直:「手加減した上で、打倒できた」
:「そういうこった。」
:「殺さないように撃退するのなんか、よっぽど実力の差がなけりゃ出来ない」
:「大方、お堅いアイツの動きは全部読まれてたんだろうさ。」
黒瀬直:「術理の知識は、単純な力量差以上に響くしな。ふむ」
:「アイツは自分の目的を諦めちゃいないみたいだが」
:「正直、今のままじゃ厳しいとは思う」
:「…それに」
:「アタシの事、本当に殺す気なかったみたいだからなぁ」
黒瀬直:「うむ。確かにそうだったなあ」
黒瀬直:「……止め方、もっと穏便にすべきだったかな?」
:「ははっ、あれ以上穏便になんか出来ねぇだろナオちゃんは」
黒瀬直:「技量を見知っていない内は手を出すのは憚られたしな」
:「それもそうだな。まあアタシからはこんな所だ。」
:「…いざとなった時に、アイツが人を殺せるのか分からねぇ。」
黒瀬直:「健全なことだな」
:「オマエに比べりゃな。ほれ、ナオの番だぞ。」
:「外から見てどうだったか、じっくり聞かせてもらおうじゃねぇか。」
黒瀬直:「ふむ、そうだな」
黒瀬直:「まずは一つ、確認を」
:「おう」
黒瀬直:「エグザイルとサラマンダー」
黒瀬直:「恐らくそれともう一つあったな。バロール……いや、オルクスで合っているか?」
:「抜刀時の異様な動作、それと雪状の形態変化」
:「あと、そうだな。アタシのジャージを斬った攻撃は十中八九オルクスの力だろ」
:「雪状の因子が付いた場所をマーカーに…ってやつだな、たぶん」
黒瀬直:「やはりそうか」
黒瀬直:「となれば、トライブリードだな、うむ」
黒瀬直:「加えて、他のシンドロームと上手く組み合わせている」
:「だな。正直私も、直感的に躱せただけだ。」
黒瀬直:「トライブリードは、ごく新しい症例だ」
黒瀬直:「それをあのように上手く扱えるのは、彼女の研鑽のみではない。私はそう思った」
黒瀬直:「駆け引き以上に、力の扱いに長けていたしな」
:「…対人戦闘の経験が浅いんだろうよ。」
:「一日中素振りとレネゲイド操作やってるって感じだったな。」
黒瀬直:「うむ。そしてそれは古くから受け継がれてきたものだ」
:「…”家の命”、か」
黒瀬直:「御影は古くからのオーヴァード一族だ。その歴史と戦いは、常に遺産と共にあった」
黒瀬直:「覚醒の仕方にも左右されるが、シンドロームは血と重なることが多い」
黒瀬直:津島、という苗字を脳裏に浮かべながら。
黒瀬直:「彼女の家は、その刀と共に鍛えられてきた」
:「由緒正しい家柄って訳だ。色々と納得だな。」
黒瀬直:「うむ。その技術体系はサラマンダーとエグザイル、そして遺産を前提とするものだろう」
黒瀬直:「中にはオルクスの遣い手もいて、その時の研鑽もあったと思う」
黒瀬直:「それらを、彼女は真面目に習得したはずだ」
:「代々受け継がれてきた技の継承者…まあ立場が立場だもんな。そりゃああなるか。」
黒瀬直:「……」
黒瀬直:「おそらく、ではあるが」
黒瀬直:「技だけではないな」
:「?」
黒瀬直:「"遺産"は人を歪める」
:「…」
黒瀬直:「あるいは心であり、あるいは体であり」
黒瀬直:「……いや、これは私や彼女が持つ、専門用語の遺産に限ったものではないか」
:「前置きは良い。ショーコが背負ってるのは何だ。」
黒瀬直:「旧い家、連綿と受け継がれてきた生業、討魔の任」
黒瀬直:「つまりそうだな。話は戻るが……」
黒瀬直:「いざとなった時に、御影くんが人を殺せるのか分からん」
:「…おう」
黒瀬直:「だから聞いてみた方がいいだろうな」
黒瀬直:「彼女がたとえ、軽口であったとしても」
黒瀬直:「殺さないと言ったこと。それに脱走者の処遇を私たちに委ねなかったこと」
黒瀬直:「……泊くんに任せてもよいかな?」
:「…」少しだけ頭を掻く
:「…そりゃ」
:「アタシにあの馬鹿の面倒見ろって言ってんだよな?いいじゃねぇか。」
:「ははっ、何回目だろうな。手のかかるガキ相手にすんのも。」
黒瀬直:「泊くんも好きだろう、子ども」
:「………す、少し」
黒瀬直:「……ふむ」
黒瀬直:「心配かね?彼女たちのことが」
:「…心配、っつーかなんつーか…」
:「…背負ってんのなら、誰かが側にいた方がいいってだけだ。」
黒瀬直:「……そうか」僅かに笑む。
黒瀬直:「では、さっさと用を済ませて帰るとしよう」
:「…だな。」
GM:君たちは裏通りに入り
GM:厳めしいスキンヘッドの黒服が立つ階段口へとさしかかる。
GM:この区域のUGNの顔役として知られる君は、ある程度の場所は顔パスだ。
GM:警備の黒服は苦々しげに見送った。
GM:---
GM:第十二地区・繁華街
GM:地下格闘リング
GM:---
GM:ウオォオオオオオオ!!
GM:怒号のような歓声が耳をつんざく。
GM:無数の観客が取り囲んでいるのは、八角形の金網リングだ。
GM:そこでは今まさに、素手(ベアナックル)で男たちが徒手格闘を繰り広げている。
GM:この場所は、闇組織の格闘賭博場。
GM:この町の多くの有力者たちが集う、社交の場でもある。
:「おーおー、相変わらずうるせぇな。」
黒瀬直:(あまり好ましい場所ではないな)ぎろぎろと周囲に視線を巡らせている。
”興行主”:「ハァーイ、泊ゥ」
”興行主”:「ご機嫌ヨー!」
”興行主”:派手な毛皮の襟巻にハイヒールの女が
”興行主”:リング際で君たちに近づく。
”興行主”:彼女はこの格闘賭博場を取り仕切るオーナーであり、そのまま”興行主”という通り名で知られている。
:「おう、久しいな。相変わらずキッツイ恰好しやがって」
”興行主”:「泊の方は、全然相変わらず全然色気ナイね」
:「余計なお世話だ」
”興行主”:「年中ジャージ、おっぱいもぺったんこのままアルな?」
:「ああ?勘違いすんじゃねぇぞ。これでも脱いだらそこそこなぁ…」
”興行主”:「ちょっとは育ったか、見てあげよか?」
”興行主”:ワキワキした指の動き
:「…いや、いい。なんか怖い。」
黒瀬直:「?」会話内容がいまいち分からず、黙って見ている。
”興行主”:「遠慮することないヨー……でへへ」
”興行主”:「ん!おお!」
黒瀬直:「む」
”興行主”:「こっちのメロンちゃんどちら様アル?」
”興行主”:「これは見事なたわわアルな~」
”興行主”:身を乗り出して感心している
:「ああ、アタシの同僚の…待て、手引っ込めろ」
:「…無くなっても知らねぇぞ」
黒瀬直:「ふむ」
黒瀬直:「よくは分からないが、これは褒められているのだろうか」
”興行主”:「……もしや」
”興行主”:「この人噂の黒瀬サン?」
:「ああ。分かりやすいだろ?」
”興行主”:「アイヤー!それはデンジャラス!」
”興行主”:「メロンちゃんは捨てがたいケド、腕ちょん切られてしまたら、元も子もナイね」
”興行主”:「残念無念」
”興行主”:しょんぼり
黒瀬直:「?」
:「…騙されんなよ。別にナオは悪くねぇからな。」
黒瀬直:「そうか」
”興行主”:「ともかく」
”興行主”:「泊サン今日はいかなる御用?」
”興行主”:「博打だったらこの間大負けしてたケド、リベンジするアルか?」
:「しねーよ!もう絶対やらねぇ!」
:「今日はな…」ポケットを漁り、例の紙を取り出す
”興行主”:「……ふんふん」
”興行主”:紙を手に取り
:「…で、その”病葉”ってのに心当たりがあれば教えてほしい」
”興行主”:「……心当たりアルよ」
”興行主”:「ついこの間もこれについて聞きたいてヒト……」
”興行主”:「おっと口が滑ったネ」
:「ほんとか!人命に関わることなんでな、是非教えて…あ?」
”興行主”:「なんでもないなんでもナイ。気にしない気にないネ」
:「話すなら正直に話してくれねぇと…こっちも色々と困るんだが」
”興行主”:「……確かに私は”わくらば”のことご存じアルが」
”興行主”:「泊サン忘れたか?」
”興行主”:「この”興行主”に情報を求めるコト……」
:「……」
”興行主”:「引き換えジョーケン、これルールネ」
”興行主”:ニコニコ笑顔。
:「…背に腹は代えられねぇ。内容は?」
”興行主”:「前とオンナジ」
”興行主”:「いっぱいカワイイとこ、また見せて欲しいネ」
”興行主”:「お客様にもダイコーヒョーよ!」
黒瀬直:「かわいいとこ……?」真面目な顔で2人を見ている。
:「……」死ぬほど嫌な顔
:「…やらなきゃ、駄目?」
”興行主”:「ダメ。」
”興行主”:「それに今回は……ぬふふ」
”興行主”:じろじろ黒瀬さんを見て
黒瀬直:「?」
”興行主”:「ドスケベメロンちゃんもセットで大好評2倍増しネ!!!!」
”興行主”:「これは激アツ!!」
黒瀬直:「どすけべめろん……?」
:「…ナオ、後生だ。コイツの言うことを聞いてくれ。」
黒瀬直:「無論構わんが……」
”興行主”:「ということでお着替えはあちらアル~~」
”興行主”:「ささっさささっ」
”興行主”:君たちの背中をずいずい押して
”興行主”:2人は怪しげな控室へ……。
GM:---
GM:三十分後
GM:---
GM:……観客席はつい先ほどまでのざわめきが嘘のように静まり返り
GM:ある種の異様な緊張感に包まれている。
”興行主”:『それではみなサンお待ちかネ!』
”興行主”:『本日の飛び入りスペシャルイベントォ!』
”興行主”:『”黒髪のW天使VS地獄のナマコモンスター”』
”興行主”:『ウウウウ~~~ッ!開幕アルヨ~~~ッ!!』
GM:ドワアアアアアアアアアッ
GM:熱狂の完成とともに、
GM:がこん!
GM:スポットライトに映し出されるリング状には
ナマコモンスター:「ナマコーッ」
ナマコモンスター:うねうねうねうね
GM:冒涜的な巨大ナマコモンスター!そして相対するは……!
GM:煽情的なミニスカチャイナ服に身を包んだ泊と、バニーガール黒瀬直だ!
黒瀬直:セットアップでエヴリシングレディ起動。
黒瀬直:覚悟のさらし(IC p.82)を取得します。
黒瀬直:これはバニースーツ相当品として扱います。
GM:www
GM:手が込んでる!
ヴォーパル黒瀬:オートアクション。ウェポンケースでバニースーツ(覚悟のさらし相当品)を装備します。
ヴォーパル黒瀬:なんとこの装備は重圧を無効化することができるのだ。
ヴォーパル黒瀬:どうだすごいだろう。
GM:なんという本気(ガチ)。
”興行主”:『私のかわいい姪っ子の最新モデルね!ちょっとやそっとじゃ破けないから』
”興行主”:『ポロリについてはご安心!』
”興行主”:『お2人ともよく似合ってるヨ~!』
:「…」今すぐ逃げたいとでも言わんばかりの顔で佇む。赤色のタイトなチャイナ服から肉付きのいい脚が伸びているぞ。
ヴォーパル黒瀬:「そうか。ありがとう」ぴっちりと肌に張り付いたバニースーツを身に着けている。
ヴォーパル黒瀬:きょろきょろと辺りを見回すと、長い耳と首元の鈴が揺れる。
ヴォーパル黒瀬:「ふむ」手足を動かし、その場で跳ねてみる。ちりんちりん。
ヴォーパル黒瀬:「どうやら動きに支障は無さそうだな」
ヴォーパル黒瀬:「泊くんもよく似合っているぞ」
:「いいか、口外すんなよ。絶対だぞ。」
”興行主”:『あ、泊サンはぱんつ見えてしまうかもだけど、そこだけ気を付ケれば無問題』
:「なっ…何が無問題だ!」
:「てめーらもだぞ聞いてんのかこの男ども!!!」観客に向かって叫ぶ
ナマコモンスター:「ナーマコー!」
ナマコモンスター:言ってる間もなく、巨大ナマコは触手をくねらせ突っ込んでくる!
GM:ミドル戦闘に入ります。
ヴォーパル黒瀬:はい!
GM:マップは以下。
GM
ナマコモンスター
10m
PC

GM:ナマコモンスターの行動値は10です。
GM:セットアップから!
:無し!
ナマコモンスター:なし!!
ヴォーパル黒瀬:(もう)無し!
GM:ではナマコモンスターの手番へ
ナマコモンスター:マイナーで螺旋撃。メジャーでコンセ+伸縮腕。
ナマコモンスター:対象はPC番号
ナマコモンスター:1d4
DoubleCross : (1D4) → 2

ナマコモンスター:泊さん!
ナマコモンスター:12dx7+5
DoubleCross : (12R10+5[7]) → 10[1,2,3,3,3,4,7,8,8,8,10,10]+10[5,5,6,7,8,9]+10[4,5,8]+2[2]+5 → 37

ナマコモンスター:.
:うおお回避!
ナマコモンスター:リアクションのC値+1で対応をどうぞ
:3dx11+1
DoubleCross : (3R10+1[11]) → 8[1,4,8]+1 → 9

ナマコモンスター:なお、この攻撃でPCはダメージを受けませんが
ナマコモンスター:辱めを受けてもらいます。
:www
:出たよ!
ナマコモンスター:では命中!
ナマコモンスター:「ナーマコ――ー!」
ナマコモンスター:うねうねうねうね
:「え?いや、こっち来るな!!」
ナマコモンスター:腹側から伸びだ触手……ナマコやヒトデなど棘皮動物においては管足と呼ばれるものだが
ナマコモンスター:それがシュルシュルと伸びて、泊を逆さづりにする!
ナマコモンスター:肉付きのいい脚を撫でまわす!別にダメージはないがめちゃくちゃこそばゆく、恥ずかしいぞ!
:「だぁぁあああああ!!!!!」必死に布地が翻らないように押さえる!
:「いや、ちょっと待っ…っ、おい!こいつ前よりなんか上手くなってねぇか!?」
:「いや!上手いってなんだよ!!」
”興行主”:『アーッ!スゴイ!これはスゴイ!』
”興行主”:『観客席!伝統の一戦に熱狂の嵐アル!!』
GM:ウオオオオオオオオ!!!
ナマコモンスター:「ナマーッ」
ナマコモンスター:なにやら親愛の情を感じる……。
:「いいから!!おーろーせー!!!もう満足しただろこの変態どもが!!!」
GM:このままでは泊さんの何かがヤバい!
GM:手番は黒瀬さんへ!
ヴォーパル黒瀬:よし!
ヴォーパル黒瀬:全力で行くか、節約して行くか……
ヴォーパル黒瀬:節約!
ヴォーパル黒瀬:なぜなら私はまだ喰らっていないから!
GM:www
GM:PL欲求に率直!!
ヴォーパル黒瀬:メジャーで《ペネトレイト》《コンセントレイト:モルフェウス》《砂の加護》。侵食値+8.
ヴォーパル黒瀬:武器は素手だ!調達はバニースーツで使っちまったし、この戦いに遺産は使えねえ……
ヴォーパル黒瀬:8dx7
DoubleCross : (8R10[7]) → 10[3,3,4,6,6,7,8,9]+10[3,7,10]+10[8,10]+10[1,10]+6[6] → 46

ナマコモンスター:ガード!
ナマコモンスター:ダメージどうぞ!
ヴォーパル黒瀬:5d10-5
DoubleCross : (5D10-5) → 31[10,5,6,7,3]-5 → 26

ヴォーパル黒瀬:装甲無視!
ナマコモンスター:まだギリギリ死なない!
ヴォーパル黒瀬:おいナマコーっ!
ヴォーパル黒瀬:死ぬな!
ヴォーパル黒瀬:自動触手とかない?
ナマコモンスター:えっ
ナマコモンスター:あっ、そうですね
ナマコモンスター:あった……ような気がします!!
ヴォーパル黒瀬:やはりな……
ヴォーパル黒瀬:さすが黒瀬さんだ
ヴォーパル黒瀬:眼力は一流
:www
ナマコモンスター:あったよ!ガードを宣言してなくても使える自動触手が!
ナマコモンスター:ではダメージの代わりに辱めを受けてもらいます。
ヴォーパル黒瀬:なに~~っ!
ヴォーパル黒瀬:仕方がない!受けるぜ!
GM:いまだ黒瀬パンチ!演出どうぞ!
ヴォーパル黒瀬:「泊!今助ける!」
:「ナオ!!早くしてくれ!!」若干涙目だ
ヴォーパル黒瀬:黒瀬の家に代々伝わる必殺の遺産、華金弓を取り出さんと
ヴォーパル黒瀬:観念する。その管足を切り裂き、その肉体をバラバラに解体するところを────
ヴォーパル黒瀬:「む?」
ヴォーパル黒瀬:おかしい……
ヴォーパル黒瀬:このナマコからは、邪気とでもいうべき気配をまるで感じない。
ヴォーパル黒瀬:遣い手に極度の精神集中を必要とする華金弓を、振るい難い。
ヴォーパル黒瀬:「────ならばッ!」
ヴォーパル黒瀬:紫色の兎がリングを駈ける。長い耳、首元の鈴、豊かな胸を大きく揺らしながら。
ヴォーパル黒瀬:高く飛び上がり、高速で回転しながら巨大なナマコに向けて落下!かかと落としを叩き込む!
ナマコモンスター:「ナマッ!!?」
ナマコモンスター:クリーンヒット!体表がぐにゃりと凹むが……
ナマコモンスター:「ナマ――ーッ!!」
ナマコモンスター:ぼよよん!!
ヴォーパル黒瀬:「ぬぅっ!」
ナマコモンスター:弾性のある体で受け止める!
ナマコモンスター:そして反撃の触手くすぐり!
ナマコモンスター:ぬるんぬるんぬるん!!
ヴォーパル黒瀬:僅かに弾み、姿勢を崩したところに触手が迫り────
ヴォーパル黒瀬:「ひゃんっ」
ナマコモンスター:脚を掴んで引き倒し、豊かな乳房のあいだをぬるぬるの触手がいったりきたりする!
ナマコモンスター:「ナマーコーッ!」
”興行主”:『あーっと!ナマコクンもやっぱり男の子!おっぱいが好きアルか!』
”興行主”:『男はみんなおっぱい星人なのかーっ!!』
GM:ウオオオオオオオオオオオ!!
GM:そうだ――――ッ!ウオオオオオオ!!
GM:観客席は更にヒートアップ!
ヴォーパル黒瀬:「にゃっ、なんだこの感覚……」
ヴォーパル黒瀬:「体が火照る……」
GM:では続いて!
GM:泊さんの手番!
:じゃあもう平等に辱めを受けたということで
:普通に攻撃します
GM:www
:マイナーで《インフィニティウェポン》《ジャイアントウエポン》
:泊の侵蝕率を+5(侵蝕率:56->61)した
:武器攻撃力は20!
:メジャーで《コンセントレイト》《一閃》《居合》!
GM:あ!
GM:かなりHPが減ってるので
GM:もうちょっと軽くても殺せると思いますよ
GM:具体的には残り12くらいしかない
:あ、本当ですか
GM:本当です
GM:こんな奴に全力を出す必要は、ない!!
:じゃあ居合いを外します!
:改めて《コンセントレイト》《一閃》!
:4dx8+10
DoubleCross : (4R10+10[8]) → 6[1,3,5,6]+10 → 16

ナマコモンスター:ガード!
ナマコモンスター:ダメージを!
:2d10+20+5
DoubleCross : (2D10+20+5) → 14[8,6]+20+5 → 39

:諸々有効!
:泊の侵蝕率を+4(侵蝕率:61->65)した
ナマコモンスター:死!!
ナマコモンスター:うにょうにょうにょうにょ
ナマコモンスター:「ナーマコ──!」
:「ハァッ…ハァッ…!」
ナマコモンスター:勝鬨を上げるナマコ!しかし無脊椎動物故の悲しさ。
ナマコモンスター:おっぱいに夢中になるあまり
ナマコモンスター:最初に捕まえた泊への撫でくり方がおろそかになっている!
:「…オラッ!!」急造した中国剣で触手を切り裂く
ナマコモンスター:「ナマッ!?」
ナマコモンスター:狼狽えるナマコ!ナマコに顔はないが、きっと間違いなく狼狽えているのであろう!
:「ハァッ…ハァッ…!」ようやく地面に降ろされ、親の仇を見るような目でナマコを睨みつける
:「…やってくれたじゃねぇかオマエ…!」
ナマコモンスター:「ナ……」
ナマコモンスター:「ナマ~~~ッ」
ナマコモンスター:ヘコッヘコッヘコッ
ナマコモンスター:こびへつらうナマコ!!
ナマコモンスター:ナマコに顔はないが、その卑屈な平身低頭!間違いなくこびへつらっているのであろう!
:剣が、形を変える
:柄は伸び、その先端には巨大な球状の鉄塊
:”錘”と呼ばれる武器だ
:「おっせぇんだよ今更謝っても!!」
:「それになぁ…それに…」
:錘を、大きく振りかぶる
:「…アタシの胸には興味ねぇってのか!!!!」
:怒号とともに、振り下ろされ…直撃の瞬間、鉄塊が何倍もの大きさに膨れ上がる
:ズシィィィン、と闘技場全体が震えた
ナマコモンスター:グシャーッ!!
ナマコモンスター:「ナ……マ……」
ナマコモンスター:ぺしゃんこにされてぐったり。
ナマコモンスター:しかしその表情は……まあナマコだから表情とかないが。
ナマコモンスター:どこか、満足げだったという。
:「ハァ…ッ、スゥ――ー」
GM:カァンカァンカァン!!
GM:ウワアアアアアアアア!!
ヴォーパル黒瀬:よたよたと立ち上がる。内股気味の足はかすかにふるえている、
ヴォーパル黒瀬:「……おめでとう、泊くん」
:「ナオ…オマエ意外と場酔いするタイプなんだな」
:「いや!!嬉しくねぇよ!!ゴング止めろ!!もう帰る!!」
”興行主”:『圧倒的大勝利!恐るべきナマコモンスターを打ち倒したノは……』
”興行主”:『我らのアイドル!泊チャン選手ーッ!』
GM:ドワアアアアアアアッ!
GM:---
GM:地下闘技場・裏手
GM:VIPルーム
GM:---
”興行主”:「イヤ――」
”興行主”:「お客サン大好評!がっぽがっぽ丸儲けネ!」
”興行主”:「お2人とも協力ありがとアル~」
黒瀬直:「そうか。良かったな」
GM:君たちはシャワーを浴びて
GM:肌触りのいいビロードのソファに座って興行主と向かい合っている。
:ムスッとした顔。熱いのか上のジャージは脱いで腰に巻き付けている
”興行主”:「アラ、泊サン顔赤いヨ。もしや新たな扉、開いてしまたカ?」
”興行主”:「私でよければ2ラウンド目もお相手するヨ~っでっへっへ」
”興行主”:わきわきわき。
黒瀬直:「ふむ」じろりとその顔を見る。
:「なんだよその目は!開いてたまるか!」
:「アタシはな…アタシは…はぁ。」
”興行主”:「あ、ナマコくんなら心配いらないネ」
”興行主”:「ナマコだカラ塩水につけてれば治テしまうネ」
黒瀬直:「凄いな、ナマコ」
”興行主”:「ナマコすごいアルヨ」
黒瀬直:「うむ。すごかった」
:「別に心配してねぇし、その報告聞いても嬉しくねぇよ」
”興行主”:「さて……約束は約束」
”興行主”:「”病葉”について、私が知ってる事、お話しするヨ」
”興行主”:「メモのご用意、ヨロシイか?」
:「ナオ、紙とペンあるか?」
黒瀬直:「ああ、持っている」胸元のポケットからメモ帳と筆ペンを取り出す。
”興行主”:「デハお話するヨ」
”興行主”:「……病葉いうの、村の名前」
”興行主”:「この町の囲むどこかに、そういう村があったそうヨ」
黒瀬直:しゅるしゅると書き取っていく。一言一句違えず。
:「…へぇ、知らねぇな。」
”興行主”:「知らなくて当然。昔の話ネ。メイジとか、タイショーとか」
”興行主”:「ソレデその村、姥捨ての村だったいう話ヨ」
:「ウバステ…?」
”興行主”:「”姥捨て”分カル?」
”興行主”:「要するに村のコミュニティで面倒見れない相手」
”興行主”:「病人トカ、老人トカ」
”興行主”:「山に連れてって、置き去りスル。口減らしネ」
:「へぇ、トカゲの尻尾切りみたいなもんか」
黒瀬直:「姥捨ての村、というのは分からんな」無駄に達筆であり、読める者は限られる。
黒瀬直:「棄てられたものたちの集落か?」
”興行主”:「まあそういうコト。見捨てられた方も死にたくないカラ」
”興行主”:「村に戻るわけ行かないケド、そこで暮らそうとスル」
”興行主”:「そういう風な村が、この町の山のどこかに在っタ」
”興行主”:「そういう話ネ」
:「そりゃ随分と胸糞悪い話だな」
黒瀬直:「それで病葉か。通りで真っ当な名前でないわけだ」
”興行主”:「ソシテ」
”興行主”:「この話大事なのここからヨ」
”興行主”:「その病葉……まだ続いているというウワサ」
:「…続いてる?」
”興行主”:「そういう風に成り立った村が存続してるとかデなくて」
”興行主”:「……風習自体が、まだこの町に残ってる」
”興行主”:「そんなウワサネ」
:「…!」
”興行主”:「でも泊サン黒瀬サン」
”興行主”:「不思議に思わないカ?」
黒瀬直:「何がだ」
”興行主”:「この国弱い人に優シイ」
”興行主”:「老人病人怪我人」
”興行主”:「……そういう人たち労わる仕組み、ちゃんとシテル」
:「まあな、そこに文句をつける連中も居るんだろうが」
”興行主”:「まあそういう難しい話置いとイテ」
”興行主”:「それ多分いいこと、ケド、そうすると」
”興行主”:「……この、今のこの国の社会で」
”興行主”:「それでも置いておけない家族って、どんなヒト?」
”興行主”:「警察に目星付けられるリスクまで背負うの」
”興行主”:「普通の事情じゃ、口減らしには割にあわないネ」
:「…相互理解の、出来ない…」
黒瀬直:「……病人」
”興行主”:「……そういうコト」
”興行主”:「レネゲイド発症者、更に言えバ」
”興行主”:「その中でも既に取返し付かナイ者たち」
”興行主”:「”わくらば”は」
”興行主”:「ジャームの村ヨ」
GM:---
GM:シーン終了。ロイス及び購入が可能です。
:ロイスは保留!購入は応急で!
:3dx+2
DoubleCross : (3R10+2[10]) → 7[4,5,7]+2 → 9

:成功!
黒瀬直:感情変更 友人:泊/P割と勝ったのでは〇:N敗北感
黒瀬直:2dx+2>=8 購入は応急手当キット
DoubleCross : (2R10+2[10]>=8) → 9[4,9]+2 → 11 → 成功

黒瀬直:成功!
黒瀬直:以上です
GM:オーケー!
GM:では本日はここまで!!
GM:ナマコしかやってねえ!!
黒瀬直:www
:はーい!楽しかったのでヨシ!!
黒瀬直:お疲れ様でした!非常に楽しかったです!

ミドル:3

GM:ということで情報共有!
GM:全員登場!
黒瀬直:55+1d10
DoubleCross : (55+1D10) → 55+1[1] → 56

津島秋:津島秋の侵蝕率を+2(1d10->2)した(侵蝕率:42->44)
御影肖子:1d10+53
DoubleCross : (1D10+53) → 10[10]+53 → 63

:泊の侵蝕率を+3(1D10->3)(侵蝕率:65->68)した
GM:ではまず御影さんと津島さんから
GM:---
GM:第十二支部・廊下
GM:---
GM:山中から戻り、君たちは内庭に面した木造りの廊下を歩いている。
GM:街で『病葉』についての情報を掴んだ泊、黒瀬と合流するためだ。
御影肖子:「……」ひとまず無事に帰還する事はできたが。
御影肖子:廊下を歩きながら、秋ちゃんの横顔に視線をやる。
津島秋:「いやはや。戻れて良かった良かった」
津島秋:またほわほわした様子に戻っている。
御影肖子:「そうね。助けられたわ」
津島秋:「いや─…あの時はちょっと本当ごめんね……」申し訳なさそうに両手を合わせて謝る。
津島秋:「偵察は、戻って報告するまでがお仕事なのにさ。ちょっと冷静じゃなかった」
御影肖子:「謝罪は必要ないわ。私も賛成したし」
津島秋:「あはは、ありがとう」
御影肖子:「……あそこで出会った人影。知り合いではない、と言っていたけど」
津島秋:「うん」
御影肖子:「全く無関係、という訳でもないのでしょう」
津島秋:「まあ、あっちは知ってるかもなんだけど……ちょっとめんどくさいんだよね、事情が」
津島秋:「……聞きたい?」
御影肖子:「面倒な分には構わないわ」
御影肖子:「……貴方が傷つくと言うなら、強いる事はないけれど」
御影肖子:「こちらにも、隠している事の一つ二つはあるし」
津島秋:「んー……わたしは平気なんだよね。まあ、あんまり気分のいい話じゃないけど」「じゃ、話そうか」
御影肖子:黙って聞く構え。
津島秋:からりと。途中の、空き部屋に御影さんを招く。
御影肖子:「……?」導かれるまま、踏み入る。
津島秋:「まあちょっと長めになりそうだからね。座って頂戴な」
御影肖子:「む。分かりました」すっと正座する。
津島秋:「ふふ、きれいな姿勢。じゃ、とあるセルの話をしよう」
津島秋:「夢追い人と、その女性が産み出した。とある量産体たちの話をね」
御影肖子:「量産体……」同じ顔とは、つまり。
津島秋:「FHセル”飛天”。ここN市近郊で、随分長く活動していたセルでね。ここは、一つの特徴があった」
津島秋:「オーヴァードの量産。それに、ほとんど成功したセルなんだよ」
津島秋:「まあ、色々シリーズはあったんだけど。わたしと同型の、一つのシリーズを制作したのは、ここ」
津島秋:「津島型、なんていうシリーズでね。大体がエンジェルハイロゥ能力者のシリーズ」
御影肖子:「ほとんど成功した、と言うと……何か、瑕疵があった?」
津島秋:「そうだね。安く大量に造れるんだから、当然」
津島秋:「製品としての寿命が短いのさ」
御影肖子:「……」
津島秋:「だいたいが、能力行使込なら精々15年程度。だから、あの子も普通なら、そう残ってないはずなんだけど…」
御影肖子:「貴方の歳も、それくらいに見えるけれど」
津島秋:「うん、今15歳だよ?」
御影肖子:「……そう」
御影肖子:この少女は、軽々しくそう言って見せたが。
津島秋:「ん。……ごめんね、なんか。この話すると、どうしても触れちゃうからさ」
津島秋:「…ま。わたしのことはいいのさ。それなりに、こっちもどうにかしようってしてくれる人がいて…わたしも、それなりに努力もしてる」
津島秋:「だから、そんな顔しないで」
御影肖子:「していない」
御影肖子:「……そういう事にしておいて」
御影肖子:彼女の気遣いと覚悟を、自分の振る舞い一つで無下にする訳にはいかない。
御影肖子:今はただそう思った。
津島秋:「あはは、ごめんごめん」
津島秋:「うんうん、わたしの見間違いだね」
津島秋:にまにまとした表情。
津島秋:「それで。さらに言うとわたし、FH時代の事は憶えてないんだよね」
津島秋:「だから、あっちはこっちを知ってても、わたしは憶えてない。だからちょっとわかんないんだ」
津島秋:ごめんね、と軽いことを謝るように。
御影肖子:「……貴方はすぐそうやって、自分に非のない事で謝る」
御影肖子:「こっち側に来て、どれくらいなの」
津島秋:「4年だね。崩落戦…っていう大きい抗争の、直前くらいかな」
御影肖子:崩落戦。この街に来る時の下調べで、概要くらいは知っている。
津島秋:「あはは…どうにも。ついつい謝っちゃうんだよねえわたし」
御影肖子:「別に、直せとまでは言わないけれど。私は筋の通ってない謝罪は受け入れません」
津島秋:「ふふふ。御影さんは真面目で、やさしいねえ」
御影肖子:「……私は、自分の納得いくようにしているだけ。頑固なだけよ」
津島秋:「でも、わたしのことを気にかけてくれたよね?」
津島秋:「それはね、優しいって言うんだよ。」
御影肖子:「……そうかもね。」
御影肖子:「とにかく、事情は分かりました。聞かせてくれてありがとう」
津島秋:「ふふふ、どういたしまして」
御影肖子:「でも貴方の説明、一つだけ納得いかないところがありました」
津島秋:「うん?」
津島秋:ちょっと、いまにも立ち上がろうとしたところを、その言葉に止められて。
御影肖子:「『製品としての寿命』って」
御影肖子:「貴方は、自分や姉妹の生を、そういうものだと思っているの」
津島秋:「まさか」
津島秋:「逆に聞くけれど…御影さんは、自分の種族とか、生まれのことを説明するときに」
津島秋:「事実以外の、主観を混ぜられたら嫌じゃない?」
御影肖子:「……む」
津島秋:「そりゃ、津島秋個人として、思う事はあるよ」
津島秋:「でも、それは御影さんを巻き込むべきでもないし…わたしたちは、もとからそれが当然として生まれてくる」
津島秋:「そこに、優しくしてくれるのは嬉しいけれど。下手な同情は、どっちにしても不幸になるよ」
御影肖子:「……悪かったわ。納得いかないと言ったのは、撤回します」
津島秋:「ん。御影さんなりに、気遣ってくれたのにごめんね」
御影肖子:「いいえ。今のは、私がやり方を間違えただけのこと」
津島秋:「あはは、真面目だなあ」
津島秋:「御影さんのそういうとこ、秋くん好きだよ」
御影肖子:「そう」すっと視線を逸らして、立ち上がる。
御影肖子:「……時間を取らせてしまったわね。そろそろ、行きましょう」
津島秋:「んん、ちょっと話し込んでじゃったねえ。うん、行こうか」
GM:君たちは歩き出し、大広間の襖を開く。
南瑠香:「2人ともお疲れ様。山道を随分歩いたらしいのに」
南瑠香:「すぐに呼び戻しちゃってごめんね」
津島秋:「いえいえ~。こっちもあれ以上は無理だったので、寧ろありがたかったです」
御影肖子:「そうね。結果的にちょうど良かったわ」
南瑠香:「泊さんと黒瀬さんももうすぐだから、座ってて」
津島秋:「はいな。じゃあ、お茶とか茶請けでも取ってくる?」
南瑠香:「いいわよ。疲れてるでしょ?」
津島秋:「……えへへ。分かります?」
南瑠香:「そうやってすぐなんでも自分が自分がって言うんだから」
津島秋:「うええ……お説教は勘弁して……」
御影肖子:「私はお構いなく」
南瑠香:「もう、そっちの不愛想もかわいくないよ?」
南瑠香:御影さんの鼻先をふにと
南瑠香:「もうちょっとお姉さんに甘えなさいってば。ね?」
御影肖子:「可愛くなくて結構……ぅあ」
御影肖子:「あ、甘えません……っ」ぱし、と手を払う。
御影肖子:いつもの仏頂面が少し崩れて、狼狽が浮かんでいる。
津島秋:「遠慮しないでいいんじゃないかなあ~」後ろから南さんの手をとって、御影さんのにくっ付ける。
南瑠香:「わわっ、ちょっと秋!?」
御影肖子:「あ、貴方まで何を……っ」
津島秋:「ふへへ。こういうのね、結構安心するんだよう」
津島秋:ふんにゃりとした笑顔。「落ち着くのとね、安心は違うよ」
御影肖子:「別に、私はもともと落ち着いています……!」
御影肖子:むすっとしてるが、秋ちゃんの雰囲気に呑まれて強く抵抗できていない。
津島秋:「ほらほら。張りつめてばっかじゃ持たないぞー?」
南瑠香:「ふふ」
南瑠香:「いい友達になれそうじゃない」
御影肖子:「むむ……いつまでも遊んでいると、二人が帰って……」
GM:と、三人が姦しくしていると
GM:もう二人の入室者が到着する。
黒瀬直:「ただいま、瑠香くん。おかえりなさい。秋くん、御影くん」
黒瀬直:巫女服の女の肌や髪は、妙に艶々している。
黒瀬直:ナマコの粘液の効果によるものだろうか。
津島秋:「あっと、黒瀬さんに泊さん。お帰りなさい~」うにうにと手を重ねようとしている。
御影肖子:「……お疲れ様です」ぶすっとした顔のまま、秋ちゃんに遊ばれている。
:「…何やってんだ、オマエら」どことなく疲れた顔
津島秋:「何って……なんだろ?」御影さんに。
御影肖子:「貴方がそれを聞くのか……!」
御影肖子:ぺしっ。手を払い、離れる。
津島秋:「あうっ、振られた~」
南瑠香:「2人ともおかえりって……」
南瑠香:「どうしたの、なんか顔色に落差あるけど」
南瑠香:交互に2人の顔を見て
津島秋:「黒瀬さんはつやつやしてるし、泊さんはなんかげっそりしてるね?」
黒瀬直:「さて、どこからどこまで話したものか」
:「…いや、特に…何もない。本当だ。」
南瑠香:「そ、そう、ならいいけど」
GM:と、それぞれ席に就き。
GM:お茶と茶菓子を並べて。
南瑠香:「じゃあ情報整理ね。秋ちゃんの方から、聞いていい?」
津島秋:「はーい。じゃあ、山の方だね」
津島秋:トレーラーのタイヤ痕。そして、山の森の迷路。
津島秋:さらに、自分と同じ顔の少女について。
津島秋:「あ、あとそうだね。今回の前、御影さんを拾った時。山奥に住んでるっていう子とも会ったって言ったっけ」
津島秋:その子のコトも含めて、皆に話します。
南瑠香:「一応衛星写真も確認したけど、その道の先には何にもないってことになってるの」
南瑠香:「誰かがその道を塞いでる?ってことかしら」
御影肖子:「そうね。何者かが意思を持って通さないようにしていると見えた」
南瑠香:「……オーヴァードよね、その子」
津島秋:「どうかなあ……。わたしもワーディングしたわけじゃあないし。同じ顔の子は、立体映像投影してたからオーヴァードだろうけど」
津島秋:「わたしと、御影さんは”違う”んだってさ」
津島秋:「条件があるのか、それとも何か証明や鍵が必要なのかは、分からないけれど…」
黒瀬直:「……そうか」
:「……」
南瑠香:「敵意や害意はなく、ただ通せんぼしているだけ」
南瑠香:「……なんの目的で?誰を選んで通してるのかしら」
津島秋:「単純に閉鎖的な寒村とかそういうのじゃないの?ああいう小規模コミュニティってそう言うものじゃない?」
御影肖子:「ただの閉鎖的な村が、閉鎖性を守るためにあのような仕掛けを?」無限回廊のこと。
南瑠香:「能力を使ってまで、ね。説明付かないところが多すぎるわ」
南瑠香:「……?2人はどうしたの?さっきから黙っちゃって」
南瑠香:黒瀬さんと泊さんの方に
黒瀬直:「……なあ、泊くん」
:「ああ、話そう。」
黒瀬直:「……」
黒瀬直:「きみが、山に向かった二人を心配していたことについては話してよかったかな?」
:「そっちかよ!!」
:「つーか聞く前に言ってんじゃねぇか!」
南瑠香:「へえ、そうだったんだ」
南瑠香:にやにや
津島秋:「くふふ。泊さん、心配してくれたんだ~~」すっごい嬉しそう。
南瑠香:「そうよね。乱暴に見えて、いいお姉ちゃんなんだから」
黒瀬直:(今の話の持っていき方、ちょっと啓介みたいだったな……)
:「ぐっ…悪かったな子離れできなくて…!」
津島秋:「わたしは嬉しいよ~」
南瑠香:「ほら、結構かわいいでしょ?御影ちゃんもあんまり嫌わないであげてね?」
御影肖子:「そんな事は……」
御影肖子:「……ご心配、どうも。御覧の通り、杞憂に終わりましたよ」
津島秋:「まあちょっと踏み込み過ぎたんだけどね!」
:「はいはい!話戻すぞ!」例の紙を取り出す
南瑠香:「……その紙が出てくるってことは」
南瑠香:「もしかしてだけど」
南瑠香:「何かそっちで掴んだことと、今の話」
南瑠香:「関係ありそうだったり、する?」
:「…”病葉”についての情報を仕入れてきた」
:「経緯はまぁ…置いといてだな…」少し恥ずかしそうに
御影肖子:「……?」少し不思議には思うが、まあ流す。
津島秋:気になるが我慢。……あとで黒瀬さんに聞こっと。
黒瀬直:言うだけ言っておいて、茶を啜る。
:「一応、信頼出来る情報筋だ。信憑性はある」
:「単刀直入に言うと、”病葉”はジャームが作ってるコミュニティだ」
南瑠香:「!」
御影肖子:「ジャームの、村……?」
津島秋:「………ははー」
津島秋:「だから、あんなに閉鎖性が高いし。能力を使って封鎖してる訳だ」
津島秋:「本当にジャームにコミュニティを維持出来るのかどうかって言うのは置いておいて」
南瑠香:「そうよね、いくらなんでも……」
南瑠香:「……!」
南瑠香:「ああ、いや、あるじゃない」
南瑠香:「ついこないだ報告上がったばっかり!第七支部の湯ノ浦の一件!」
南瑠香:「ジャームたちが一つの共通目的のために動くコミュニティ、”オブセシオン”……!」
津島秋:「…ん。湯ノ浦……って。わたし閲覧却下された気がしたんだけど…そんな件なの?」
南瑠香:「そうね、正規エージェントクラスにしか共有されてないから」
南瑠香:「今説明する。開示必要性も妥当だと思うから……」
GM:──”オブセシオン”セル。
GM:以前からFH内で勢力を伸ばしていた新興セルの一つであり、長らく詳細は不明だったが
GM:つい先日、第七支部との衝突によりその実態と目的が露見。
GM:構成員は海浜地帯での大規模レネゲイド噴出事故によって町民全体がジャーム化した町『湯ノ浦』の出身者であり
GM:つまり彼らはコミュニティ全体のジャーム化治療を求めてFHと手を組んだのだという。
津島秋:「……”社会性を持つジャーム”」
南瑠香:「まさか、湯ノ浦と同じようなことが」
南瑠香:「こっちでも起きてる……っていうことなの?」
:「どうだかな。まだハッキリとした目的は分かんねぇ。」
御影肖子:「……」
黒瀬直:「"浄化の聖槍"だったか」
黒瀬直:「ジャームの性質を引きはがす……ふむ。」
津島秋:「ねえ黒瀬さん、わたしだとそんなの出来るのって思うけど。そういう例ってあるの?」
黒瀬直:「思い当たるのは、金華鐘楼」
津島秋:「”侵蝕率を際限なく下げることができる”アーティファクト、だね」
津島秋:「あの一帯のどこかに、それがあるって」
南瑠香:「つまり……」
南瑠香:「”金華鐘楼”がジャーム化を治癒する性質を持つものだとすれば」
南瑠香:「”オブセシオン”の手順の逆。それを中心にコミュニティが形成されることも」
南瑠香:「……あり得る、のかな」
黒瀬直:「そしてもう一つ」
黒瀬直:「"鬼斬り"と呼ばれる遺産群だ」
津島秋:「ああ……」
津島秋:確かに。ジャームの持つ異常な現象を、破棄できる彼の遺産は。そういう意味では近いのか。
御影肖子:「それは違うわ」
黒瀬直:「聞こう」
御影肖子:「"鬼斬り"はジャームの力を断つものでこそあれ。彼らを救う事も、引き戻す事もない」
御影肖子:「……一度道を外れたものは、ただ堕ちていくだけよ」
黒瀬直:「そうか」
黒瀬直:「……そうだろうな」
:「文字通り、斬る以外の用途はねぇってことか」
津島秋:「まあ、持ち主がそう言うならそうなんだろうけど……」
津島秋:「あ」
津島秋:「御影さんの身内が、あそこに何か運び込んでたって言ってたけど…」
津島秋:「その人とは、御影さんは会ってるんだよね」
御影肖子:「……ええ。会ったし、斬り合いました」
南瑠香:「例のお兄さんよね」
南瑠香:「その……どうだった?」
津島秋:「”鬼切”は、ジャームに対する検知が可能だって聞いてるけど…”どっち”だったのか聞いても?」
御影肖子:「あれはジャームではない。私はそう思った」
御影肖子:「先の話にあったような。ジャームと人間の境界の、狭間に立つようなものは……」
御影肖子:「……私も未だ、見た事がない」
津島秋:「……なるほど。ありがとね」
黒瀬直:「ふむ」
黒瀬直:プリプレイにて設定し忘れていたエンブレム:スーペリアルネットワークの対象をエグザイルに変更。与えるダメージ+3。
黒瀬直:「まあ、ジャームという定義も、最近できたものだしなあ」
御影肖子:「貴方達の内では、そうなのかもしれないが……」
:「待て、こっちからも一ついいか」御影さんに
御影肖子:「何です」泊さんに。
:「オマエの”任”ってなんだ」
御影肖子:「見定め、始末をつけること」
御影肖子:「遺産を持ち出した、あの出奔者が」
御影肖子:「既に『戻れない』のであれば殺す。そうでなければ、引きずって連れ戻す」
:「”見定め”」
:「つまり、ジャーム以外は斬れねぇってことか」
:「いや、斬れるけど斬らない方がいいって方が正しいのか」
御影肖子:「……この咎枝を継いだ者には、幾つかの掟が課せられる。その一つが」
御影肖子:「ジャーム以外の者を切り殺める事への禁」
御影肖子:「破れば、命をもって償う。そういう事になっている」
:「道理で、温い攻撃ばっかしてた訳だな」立ち合いを思い出して
御影肖子:「……」何も言わないが、泊を睨む視線がいっそう険しくなった。
:「でだ」
:「”病葉”の連中がオマエの言う”狭間に立つ者”だとしたら」
:「その時はどうなる」
:桐生の顔を、頭に思い浮かべている
御影肖子:「……先例はない。だが」
御影肖子:「私がジャームを斬り殺すのは、それが既に『人の世に戻れないモノ』であるからだ」
御影肖子:「病葉に暮らす者がそうでないと言うなら、どうして世を忍ぶ必要がある」
御影肖子:「無論、そこには別の事情があるのかもしれない。だから、それをこの目で確かめる」
:「……ははっ、それもそうだな!」
:「オーケーだ。オマエが職務に徹する奴ってのはよく分かった。」
:「悪ぃな、つまんねぇこと聞いちまって。」
:少しだけ
:そういう道もあったのだと、少しだけ思いたくなってしまっただけだ
御影肖子:「いいえ。……こちらこそ、共に作戦にあたるのであれば、私が負う『禁』については先に伝えておくべきでした」
黒瀬直:「……うむ」
黒瀬直:(任せて正解だったな。ひとまずは。だが)
津島秋:「そうだねえ。……ちょっと、心配かな」
南瑠香:「御影さんは、立派ね」
南瑠香:ぽつりと呟く
南瑠香:「血筋で戦う者としての役割を負う人は、私も沢山見てきたけど」
南瑠香:「ちゃんとあなたは掟を背負いながら、自分の心で行き先を見定めようとしてる」
南瑠香:「きっとお父さんやお母さんが、立派な人たちだったのね」
南瑠香:微笑みかける。
御影肖子:「……どうも」
南瑠香:「ふふ、照れない照れない」
御影肖子:「照れてなどいません。……貴方がたの言葉は、きちんと受け取りました」
南瑠香:「はいはい。じゃあ話を戻そっか」
御影肖子:「そうしてください。……今後の方策ですか」
南瑠香:「うん。『病葉』が実際にジャームのコミュニティだとして」
南瑠香:「そしてその所在があの山中で、そこに御影さんのお兄ちゃんも関わっているとすれば」
南瑠香:「私たちには辿り着かないといけない理由がある」
南瑠香:「だけど問題は、秋ちゃんたちの見た『門番』」
津島秋:「”飛天”の、あの子だろうね。あのままだと、入れないままだ。」
南瑠香:「どうして秋ちゃんと同じ姿をしてるのかは置いといても」
南瑠香:「分かっていることから考えても、出入りを振り分けてるのは多分……」
黒瀬直:「……ふむ」
黒瀬直:「秋くんたちは"違う"と言われたのだったな」
御影肖子:「病葉の住民たる資格……つまり」
津島秋:「うん。……私達の侵蝕率を上げる、っていう訳にもいかないしねえ」
黒瀬直:「ならば、連れていくか?」
:「おい、まさか……」
津島秋:「……ジャームを?」眼を見開く。
南瑠香:「えっ」
南瑠香:「た、確かに理屈の上ならそれで入れるようになるだろうけど」
津島秋:「いや、流石に許可降りないんじゃないかなあ。」
津島秋:「しかもそれで、ジャームだけしか通れなかったらどうするの?」
黒瀬直:「運搬者たちは入れるのだろう、そして御影くんの兄も」
黒瀬直:「つまり病葉にいるのは、ジャーム"だけ"ではない」
津島秋:「た、確かに……」
御影肖子:「……そんな作戦が、通るものなのか」
津島秋:「い、いやいやいや。さすがに最終手段…だよ、ね?」
南瑠香:「というかその口ぶり……もしかしてあるの?黒瀬さん」
南瑠香:「その、引っ張って連れていけるジャームの……心当たり、とか」
黒瀬直:「まあ、ジャームの知り合いは多い方だな」
黒瀬直:「生きているのも、死んでいるのも」
黒瀬直:「御影くん」
御影肖子:「何か」
黒瀬直:「君の任は、君の家の任は、ジャームを斬ることか」
御影肖子:「……その問いかけは、つまり」
御影肖子:「私が貴方の策を許容できるか、ということ?」
御影肖子:「収容中のジャームを鍵とすることを」
黒瀬直:「できれば、そうだな」
黒瀬直:「黒瀬の家は、代々続く怪物殺し」
黒瀬直:「……だった」
御影肖子:「今は違うと?」
黒瀬直:「今は私しか居ないからな」
御影肖子:「……そう」同情はしない。するものではない。
黒瀬直:「故に全て。家も使命も私が定義する。気楽なものだ」
黒瀬直:黒瀬は怪物殺しではない。私は怪物殺しではない。
黒瀬直:「だから、手段は色々取れるのだな……責任も全て、私が取る」
黒瀬直:黒瀬の成してきたこと、私の成してきたことを
黒瀬直:黒瀬直は人殺しと定義する。
黒瀬直:だから血は厭うとも。
黒瀬直:汚すことには、何の躊躇いもない。今更の話だ。
御影肖子:「……御影は鬼を斬る。だが、それは単に抹殺者という意味ではない」
御影肖子:「己の行いが、人を護る事に繋がると信じている」
御影肖子:「貴方方UGNという組織についても、その表層しか見ていない訳ではない」
御影肖子:「……その上で、我々は手を組むことを選んだのです」
御影肖子:「それに」
御影肖子:「黒瀬直。私は今、貴方という人間を信じていいと思った」
黒瀬直:「……そうか」
御影肖子:「そうです」
黒瀬直:「御影くんが隣にいるのは、うむ」
黒瀬直:「実に頼もしいな」
御影肖子:「……こちらこそ。頼りにしていますよ」
黒瀬直:「ああ、任せろ」
黒瀬直:「……しかし」
黒瀬直:「私はともかく、会わせたくないな……」
南瑠香:「?」
南瑠香:「どういう人なの?人っていうか……ジャーム?」
黒瀬直:「うむ」
黒瀬直:「なんというべきかな、あれは」
GM:---
大都佐苗:「答えはひとつに決まってるじゃないか」
大都佐苗:「君の友達だよ。私は」
GM:---
GM:シーン終了。ロイス購入が可能です。
黒瀬直:感情変更 成れの果て:大都佐苗/P本当に有為になるとはな……:N無関心〇
御影肖子:www
津島秋:www
黒瀬直:ロイス取得 同行者:御影肖子/P〇信頼:N心配
黒瀬直:セットアップでエヴリシングレディ起動。取得したAI補助スーツをウェポンケースで装備。
黒瀬直:マイナーで使用して、判定+3D
黒瀬直:5dx+2>=10 購入 ホローポイント弾
DoubleCross : (5R10+2[10]>=10) → 10[1,1,7,8,10]+2[2]+2 → 14 → 成功

黒瀬直:以上!
:ロイスは…まだ保留!
:購入はアームドスーツ!
:3dx+2
DoubleCross : (3R10+2[10]) → 7[3,4,7]+2 → 9

:駄目だ
御影肖子:先達:黒瀬直 〇信頼 / 脅威 これでロイス取得
御影肖子:購入どうしようかな
御影肖子:これといってないし、ダメ元の強化素材チャレンジしてみようかな
御影肖子:3dx>=15 購入
DoubleCross : (3R10[10]>=15) → 9[1,4,9] → 9 → 失敗

御影肖子:だめ。撤退~
御影肖子:こちらも以上です!
津島秋:購入はアームドスーツいって見ようか。手配師を一個起動して、キリタニコネクションが載って。
津島秋:4dx+3=>15
DoubleCross : (4R10+3[10]>=15) → 9[1,8,8,9]+3 → 12 → 失敗

津島秋:むっ。財産4点だけど、3点吐けば買えるな…
津島秋:泊さん、いるかい!いるなら買うよ!
:ぐおおお
:貰ってよろしいの…?
津島秋:じゃあ買います!財産4→1にして、ウェポンケースにアームドスーツを入れて泊さんに!
津島秋:使う時に装備してね!以上!
:ありがたく!
:私も以上!

ミドル:4

GM:では次のシーンへ!
GM:いよいよ敵陣に乗り込むぞ!シーンプレイヤーは黒瀬さん!他全員登場可能!
GM:もちろん
GM:出なくても黒瀬さんたちに同行しているという状況にはなりますので
GM:あくまで浸蝕値とご相談の上どうぞ!
黒瀬直:おー!
黒瀬直:56+1d10
DoubleCross : (56+1D10) → 56+4[4] → 60

黒瀬直:丁度良い
津島秋:出ますっ。一番低いしね。
津島秋:津島秋の侵蝕率を+5(1d10->5)した(侵蝕率:44->49)
GM:他お2人はよろしいですか
:私は一旦様子見で!
御影肖子:どうしようかな…
御影肖子:1d10+63 いいや出ちゃおう!
DoubleCross : (1D10+63) → 8[8]+63 → 71

GM:オーケイ!
GM:では
GM:---
GM:第12地区・山中
GM:---
大都佐苗:「わくわくするなあ。学徒時代のハイキングを思い出すよ」
大都佐苗:「改めて自己紹介しようかな。私は大都佐苗」
大都佐苗:「直くんの友達だよ。君は直くんの友達かな?」
大都佐苗:灰色の髪の少女が、上品そうに微笑みかける。
黒瀬直:「まともに付き合わないほうがいいぞ二人とも」
津島秋:「……津島秋です。短い間になるでしょうけど、よろしく」一応名乗りは返す。
御影肖子:「……」答える素振りはない。ただ前を向いて、ざくざく歩く。
津島秋:「実際なんでこんなに気楽そうなんだろうな…」こっちも周囲に気を配りつつ歩く。
大都佐苗:「発汗や心拍の推移から見て、彼女たちも直くんの傍にいることに安心感を得ているんだね」
大都佐苗:「それって友達ってことなんだろうなあ。そうなると君たちも私の友達だ」
大都佐苗:「友達皆でハイキング、なんて素敵な日なんだろう」
津島秋:「に、認定が速い……」
御影肖子:「……勝手に言え」表情が険しくなる。
大都佐苗:「ねえねえ、直、直はどう思う?楽しんでるかな?直?」
大都佐苗:「直?聞いてる?友達が話しかけてるよ?直~?」
黒瀬直:「な?さっき言った通りだろ」
黒瀬直:「有害、無害は置いといても鬱陶しいって」
津島秋:「ええ、理解できました。……呼んでますけど?」
大都佐苗:「酷いなあ。傷つくなあ」
大都佐苗:「でも口でそう言っても友達でいてくれるのが直のいい所なんだよね」
黒瀬直:「そうか、ありがとう」
津島秋:黒瀬さんが大変だよなコレ…と思いつつ、実際に相手するとキリが無さそうで。二人の様子を見ている。
御影肖子:「ただ鬱陶しい分にはどうでもいいこと。ですが」ここで初めて、大都さんの方を振り返る。睨みつける。
御影肖子:「実害を為す行動を取れば、即座にお前を斬る。……それだけは覚えておけ」
御影肖子:それだけ告げて、また前を向く。
大都佐苗:「君たちに?害を?まさか!」
大都佐苗:「こんなに楽しい時間をどうしてぶち壊しにする必要があるのかな」
大都佐苗:「おっか~をこ~え~ゆっこうよ~~♪」
大都佐苗:鼻歌まで歌っている。ノリノリだ。
大都佐苗:その服装は白い拘束衣。
大都佐苗:両腕の自由はなく、首には無機質なチョーカーが装着されている。
御影肖子:「……」言葉はなく、気が張っている。彼女の言葉がいかに虚しいものであるか、嫌でも理解できてしまう。
津島秋:「……うん、ちょっとわたしの手には余る」こっちも歩くことに集中。
GM:黒瀬直の手元には、手書きのメモがある。
GM:『君の実力と相手のミーム特性から考えて、脱走の危険度は低いと判断してる』
GM:『数日の期間内なら問題ないだろう。とはいえ備えは大事だ。そのチョーカーを付けている限り、電磁作用で対象は君から20m以上は離れられない』
GM:『万が一離れた場合は、即座に頸椎から推定致死量230%の薬液が注入され、対象は直ちに絶命する』
GM:『この即殺機能はオフにすることもできる。ただし』
GM:『オフにしてから120分以内に君が対象の拘束圏内に戻り機能をオンにしなければ、薬液の注入は開始される。』
GM:『話相手としては発展性がなくてつまらないけど』
GM:『資料価値は非常に高いシロモノだ。取り扱いには気を付けてね。説明書おわり』
黒瀬直:歩調を合わせ、横に並びながら。彼女には見えない高さと角度でメモを眺める。
黒瀬直:嘆息。
黒瀬直:(うむ。やはり日馬くんは良い)
黒瀬直:(何よりも彼女の失点を作ってはならんな)
黒瀬直:(重要度の高い彼女を任せてもらった以上、しっかりせねば)決意を新たにする。
黒瀬直:「私から離れるなよ、大都佐苗」
大都佐苗:「当り前じゃないか」
大都佐苗:「ねえ、もっとくっついてもいいかな?」
黒瀬直:「ふむ」
黒瀬直:肩を掴んでぐいと引っ張り
大都佐苗:「わ」
黒瀬直:「私のことはもう友達ってことでいいから、他の子に迷惑をかけるんじゃあないぞ」
黒瀬直:「それか意識を失うまで殴られて頭陀袋の中に入るか選べ」
大都佐苗:「直……」
大都佐苗:トゥンク
大都佐苗:後半がまるで聞こえていないようなときめき顔
黒瀬直:怖気
黒瀬直:(踏み誤ったか……?)
大都佐苗:(改造しよ)
津島秋:無駄に黒瀬さんに近いのにどこか不満げな様子。こっちから連れ歩いてるのだから、筋違いなのだが。……なのだが。
津島秋:(いややっぱり近いし目がヤバいよアレ)
GM:君たちは歩みを進め、トンネルを抜ける
GM:君たちはやがて広葉樹のアーチへと差し掛かり……
御影肖子:「……もうすぐ着くはず」
津島秋:「前は、ここらへんでループしてたね」
御影肖子:途中で何度か「大丈夫だよね、あれ?」と秋ちゃんに目配せしたりしつつ
津島秋:その時々にすっごいイラッとした顔が出てしまったりしつつ。
GM:会話しながら、すんなりと例のガードレールの地点を超える。
GM:君たちの見立ては、正しかったことになる。
GM:やがて道は草の生い茂る荒れた山道となり
GM:そのまま獣道へと入っていく。
津島秋:「進んでる。注意してね。…変にくっついて、動きを邪魔したりしないこと」
黒瀬直:「ふむ、歩きづらいな」
黒瀬直:ひょいと大都佐苗を抱き上げる。
津島秋:「――?!」
津島秋:すっごい顔で見ている。
大都佐苗:「わ」
大都佐苗:「直……えへへ」
大都佐苗:「放さないでね?直?」
大都佐苗:ぎゅっとしがみつく
大都佐苗:キラキラした視線
津島秋:「……」射殺せそうな目。
御影肖子:「……」本当に大丈夫か?顰め面をするが、すぐ周囲の警戒に戻る。
黒瀬直:「どうした秋くん?」
津島秋:「いいえ、黒瀬さんが必要だって判断したことですし」めちゃくちゃ不満げ。
黒瀬直:構われると面倒だからあまり見るなというハンドジェスチャー
津島秋:「……了解です」ぶっすーとしつつ目を逸らす。
御影肖子:「……いくらあの人でも、今ここで何かあれば反応は遅れるはず」
御影肖子:「宛にされている」
大都佐苗:(まず脳を切り離して……いや脊髄は残すべき……)
津島秋:(いややっぱりアイツ普通に斬っておくべきでは…??)
GM:山肌の勾配に差し掛かろうとしたとき
GM:君たちは、道沿いに停車された
GM:二台のトラックを見つける。
津島秋:表情を切り替える。
GM:申し訳程度にカーキグリーンのシートで覆われて隠されているが
GM:間違いなく、誰かがこの先に向かうべく停めていったものだ。
津島秋:「…御影さん。コレが載っていた車?」ナンバーや外見等をメモしておく。
御影肖子:「……二台。車種も、数も、私の記憶と一致します」
御影肖子:近付きながら、秋ちゃんの言葉に頷く。
津島秋:「アタリだね。……さて」
GM:やがてけもの道は再び拡がっていき
GM:木々が開けていく。
GM:道の先。田畑といくらかの建物が見えてくる。
GM:「──止まれッ!!」
GM:ざざざっ!!
津島秋:「……」ぴたりと止まって、周囲を見据える。
大都佐苗:「直~……ん?」
GM:君たちを取り囲むのは
GM:睨みつけるような眼差しの若い男たち。
GM:鉄パイプや農具をそれぞれの手に握っており
GM:猟銃を持っている者もいる。
黒瀬直:「……さて」
御影肖子:「……」やはり、こうなるか。
御影肖子:構えを見て、訓練された兵士かどうかは分かりますか
GM:そうですね、君たちには一目瞭然だが
GM:訓練を受けた人間の動きではないし、そもそも全員がひどく疲労しているように見える。
GM:年齢もバラバラ、子供や老人も混じっている。
津島秋:目を細める。……まるで常人のような物言い。蹴散らすこと自体は出来るだろうが。
御影肖子:「……先に言っておくけど、私達と戦うという選択は推奨しません」取り囲む人々を睨みつける。
GM:「お前ら、何なんだ」
GM:「女ばっかりで、とても家族になんか見えねえぞ」
黒瀬直:「ああ、家族ではない」
黒瀬直:「私の友達を連れてきた」姫抱きにしていた大都佐苗を優しく降ろす。
大都佐苗:「そう、友達なんだ」
大都佐苗:「君たちとも友達になれると嬉しいんだけど、どうかな?」
大都佐苗:銃口を突き付けられながらニコニコと笑う。
黒瀬直:鬱陶しそうな表情で、傍らに立つ少女の頭を撫でてやる。
津島秋:ちょっと自分たちの都合で利用していることに嫌悪感を憶えつつ。ちょっと呼吸をして整える。
GM:「……友達……?」「まさか」「いやでも……」
GM:その様子に、男たちはざわめきだす。
御影革人:「やめろ」
御影肖子:「!」声に反応し、そちらを向く。
GM:「!!」
GM:男たちが一斉に振り返る。
GM:取り巻きの外に、暗い色のジャケットの男が立っている。
御影革人:「銃を下ろせ。馬鹿なことをするな」
GM:「御影さん……」「でも」
GM:「でもこいつら!」
津島秋:閉鎖的なのは分かるが。……それでも、どこか異様な様子の取り巻きを見つつ。
御影肖子:「彼らを……問い質す手間が省けました」
御影肖子:「あの人が私の兄だ」名前を聞いて既に察しているだろうが。改めて二人に告げる。
御影革人:「……」
御影革人:人垣から君たちへと一歩踏み出し
御影革人:「どんな理由があろうとも」
御影革人:「どんな人間であろうとも」
御影革人:「ジャームをここに連れてきた者を拒むことはしない」
御影革人:男たちを振り返り、一瞥する。
御影革人:「それがこの場所のルールだ。お前たちも、理解してくれ」
GM:「……」「御影さんが言うなら……」「……ああ、アンタに任せるよ」
GM:男たちは得物を下ろし、去っていく。
御影肖子:「……それが、此処の掟ですか」
御影革人:「そうだ」
御影革人:君たちに向き直る
御影革人:「それがこの病葉だ」
御影革人:「貴方たちはUGNだな」
御影革人:「身のこなしが違う。このレベルの訓練を受けているオーヴァードはそうは見ない」
黒瀬直:「ああ、そうだ」
御影革人:「……貴方方と対話がしたい」
御影肖子:「……意外なこと。今度も頑なに口を噤むつもりとばかり」
御影革人:「肖子」
御影肖子:「何ですか」睨みつける。
御影革人:かちゃり、と腰の刃を外し
御影革人:鞘に入れたまま、御影さんへと投げ渡す
御影肖子:「……は?」
御影肖子:流石に驚愕しつつも、受け取る。
御影革人:「預かっていてくれ。話の邪魔になる」
御影肖子:「……」納得のいかない表情を浮かべながらも。
御影肖子:これから訳を話すと言っている。……ひとまずは、それを聞く。
御影革人:「俺の望みはただ一つ。俺たちとここにいる人々の現状を知ってもらいたい」
御影革人:「疑わしければ、後ろから撃ってもらおうと構わない」
御影革人:「話を聞くつもりがあれば、付いて来てほしい」
津島秋:その言葉を聞いて、黒瀬さんと御影さんにちらりと視線を。対話がしたいというのは本気らしいけれど。
御影肖子:「……随分と肩入れしている」
御影革人:「……」
御影革人:妹の言葉には答えず
御影革人:「最後尾、控えている一人も連れてきてくれ」
御影革人:背中を向けて、歩き出す
津島秋:「どうします?」
黒瀬直:「……ふむ」
黒瀬直:背中に手を回し、戻すとその手には黄金の大弓。
黒瀬直:「御影革人、落とすなよ」彼がそうしたように、投げ渡す。
御影革人:「!」
御影革人:その反応に面食らいながらもキャッチ
津島秋:「ちょっ、黒瀬さん!?」驚愕の声。”華金弓”。それを渡すなんて。
御影革人:「……ああ、分からない」
御影革人:「何のつもりだ?」
黒瀬直:「私の一番の武器だが……それ以上ではない」
黒瀬直:「それだけだ」
津島秋:「~~~~っ」こういうことをする人なのは知っていたけれども!
御影肖子:「……私はよく、行き過ぎた真面目だと言われるが」
御影肖子:「貴方も大概だな」溜息。
黒瀬直:「そうか」
黒瀬直:「……よく、言われる」
御影革人:「……わかった。心して預かろう」
御影革人:「この名に最早意味はないが」
御影革人:「父母の名誉にかけて、不義はしない」
御影革人:黄金弓をかついで、再び歩き出す。
御影肖子:「………」家の事を捨てたのではないのか。そう問いかける言葉が浮かんで、胸の奥に押しやる。
御影肖子:「……何を選ぶにしても」
御影肖子:「先ずは知ってからだ。それが御影の……私達の流儀」
GM:---
GM:シーン終了。ロイスと購入が可能です。
黒瀬直:再びロイス変形 トモ……ダチ……:大都佐苗/P本当に有為になるとはな……:N面倒〇
津島秋:面倒www
黒瀬直:セットアップでエヴリシングレディ起動。取得したAI補助スーツをウェポンケースで装備。
黒瀬直:マイナーで使用して、判定+3D。《砂の加護》で更に+6D。侵食値60→63
黒瀬直:12dx+2>=13
DoubleCross : (12R10+2[10]>=13) → 10[1,1,3,4,5,6,6,7,8,9,10,10]+4[1,4]+2 → 16 → 成功

黒瀬直:ウェポンケースに入れて以上!
黒瀬直:書いたつもりで忘れてた!グレネードランチャーです!
津島秋:ロイスを黒瀬さんに。
津島秋:”姉代わり”黒瀬直 〇信頼/呆れ 本当に渡す!?
津島秋:購入は、何にしようかな。社会死んでるので、一応応急で。
津島秋:1dx=>8
DoubleCross : (1R10[10]>=8) → 3[3] → 3 → 失敗

津島秋:ですよね。以上
御影肖子:ロイスはなし
御影肖子:3dx>=15 もいちど強化素材チャレンジ
DoubleCross : (3R10[10]>=15) → 9[1,3,9] → 9 → 失敗

御影肖子:撤収!以上で

ミドル:5

GM:次のシーンです!全員登場!
黒瀬直:63+1d10
DoubleCross : (63+1D10) → 63+8[8] → 71

:泊の侵蝕率を+7(1D10->7)(侵蝕率:68->75)した
津島秋:津島秋の侵蝕率を+3(1d10->3)した(侵蝕率:49->52)
御影肖子:1d10+71 はいさ
DoubleCross : (1D10+71) → 2[2]+71 → 73

GM:---
GM:第11地区山中・病葉
GM:---
GM:村の中には簡素な木造の家がまばらに並んでおり
GM:それらは荒れ果てて、ほとんど人が住んでいないように思える。
GM:道を進むにつれて、あばら家は少なくなり
GM:四角い箱のような、セメント造りの白い建物が増えていく。
GM:その中央に、ひときわ大きな一軒がある。
GM:君たちは御影革人に先導され、その建物へと入る。
津島秋:周囲には視線を飛ばし、地理や特徴を頭に叩き込みながらついていきます。
GM:内部も簡素な造りで、玄関も廊下も、洋風の古い絨毯が敷いてある他は、装飾らしい装飾もない。
GM:玄関先に、古びた書状が張り付けてある。
GM:大日■■国■軍 第■■実■部隊 ■号駐屯詰■
GM:一部は掠れてしまって読めない。
御影肖子:書状が目に留まる。……黒瀬さんから聞いた、金華鐘楼の実験部隊の話を思い出す。
黒瀬直:(大都佐苗とは別の部隊、か)
黒瀬直:(どれだけ残っているか、わかったもんじゃないな)
津島秋:(”日本帝国陸軍、何番だかの実験部隊…その駐屯詰所、かな)
津島秋:黒瀬さんは得物を渡した。いきなし戦闘になるのはないとは思うが、警戒は続けるべきだし…(得物が必要ない、わたしは上手く動かなきゃだ)
GM:……君たちは奥の部屋へと通される。
GM:殺風景な応接間らしき部屋には、長机を囲んで椅子が並べられており
GM:上座に座っているのは、白い袈裟を着た女だ。
GM:頭巾を深く被っており、顔は見えない。
津島秋:視線を走らせる。
御影肖子:立ったまま、その場にいる者の顔を確認する。
:ズカズカと部屋に入り、特に何を言うでもなく椅子に腰かける
御影革人:「比丘尼様、お連れしました」
御影革人:女の傍らに控える。
津島秋:「……びくに、ね」成程な、とミヨちゃんの掠れた声を思い出して小声で。
黒瀬直:(……彼女が)
”白比丘尼”:「……ありがとうございます。革人さん」
”白比丘尼”:「皆様、よくぞおいで下さいました」
”白比丘尼”:「対話の席へと着いてくれたこと、村の者たちに代わり、御礼申し上げます」
”白比丘尼”:立ち上がり、礼をする。
御影肖子:「……御影肖子です」とりあえず敵意はないらしいと判断。名を告げておく。
津島秋:「此方こそお招き頂きありがとうございます……津島秋です」一応泊さんの挨拶もせずに座るのには少し頭を抑えたりしつつ一礼。
:「”梁山泊”、泊でいい」その顔、仕草を観察しながら答える
黒瀬直:「……UGNエージェントの黒瀬直です」
黒瀬直:「こちらこそ、機会を下さり、ありがとうございます」
黒瀬直:「……」
黒瀬直:(なんとも、まあ)
黒瀬直:(聞きなれた声だ)
黒瀬直:「差し支えなければ、顔を拝見してもよろしいでしょうか」
”白比丘尼”:「……」
”白比丘尼”:「私はただこの集まりで役目を果たすもの。名もありません」
”白比丘尼”:「顔もまた然り、そうしています」
”白比丘尼”:「しかし……皆様へ礼を失するわけにもいきません」
”白比丘尼”:する、と頭巾を外す
”白比丘尼”:その容貌は、津島秋と瓜二つのものだ。
”白比丘尼”:しかし
”白比丘尼”:髪は白く色褪せ、肌の色にも生気はない。
”白比丘尼”:骸がそのままそこに座っているような少女である。
津島秋:(……そりゃあそうだろうな)セルの調整も、今はもうないだろう。寧ろ、あの状態で肉体の方が老化してる”だけ”で済んでいる。
御影肖子:「……そう。あそこで出逢った影は、貴方の」
GM:そしてその顔は
GM:数年前、津島秋の親元であるセル”飛天”との抗争の際
GM:黒瀬直が幾度となく撃ち殺した少女たちの顔でもある。
黒瀬直:「……」
黒瀬直:「ありがとう……じゃない、ございます。だ」顔色一つ変えないが、僅かに口調が乱れる。
黒瀬直:(昔馴染みの面影と、何度も殺した顔なぞ、今更なんだというのだ……)
:「……」一瞬だけ津島さんをチラリと見て、すぐに視線を戻す
:「何者だ、オマエ。」
”白比丘尼”:「私『たち』は、飛天セルによって作成されたある人物の複製体」
”白比丘尼”:「量産兵……FHによって使い捨てられる戦力の1人でした」
:「…他にも居るんだな。何人も。」
”白比丘尼”:「ええ……」
”白比丘尼”:顔を上げ、津島さんに視線を送り
津島秋:こちらも、淡々とした視線を反す。
御影肖子:「……」このあたりは、津島さんから聞いた話と符合する。
御影肖子:いつもと変わらぬ仏頂面で、黙って続きに耳を傾けている。
”白比丘尼”:「私自身も、私についての出自の多くを知りません」
”白比丘尼”:「知っているのは……むしろ」
”白比丘尼”:黒瀬さんの方へと視線を移す
:促されるように、目を向ける
黒瀬直:「……」仏頂面で、見返す。
黒瀬直:否、視線は向け続けている。離すこともできずに。
:「ナオ」
黒瀬直:「なんだ」
黒瀬直:少女の顔から、目を離さずに。
:「多分こりゃ、アタシの知らない話だ」
黒瀬直:「そうだな」
:「話すかどうかはオマエに任せるが」
:「話すなら、何故今まで黙ってたのかも聞かせろ。」
津島秋:「泊さん」そこで、黙っていた口を開く。
津島秋:「それなら、わたしの方が詳しいし、当事者でもある。わたしが……」
黒瀬直:「秋」
黒瀬直:いつも通りに、静かな声。
黒瀬直:いつもとは違う、非常時に漏れ出る呼称。
津島秋:そう言って続けようとしたところを。その声に止められる。
津島秋:「………黒瀬さん」
黒瀬直:「確かに君は当事者だがな」
黒瀬直:「……君が覚えていないことも、知るよしもないことも、私は知っている」
黒瀬直:「……」
津島秋:「…………そう、だけど」事実そうだ。津島秋には、その当時の記憶が無い。
津島秋:記録でしか、知らない。
”白比丘尼”:「差し支えなければ」
”白比丘尼”:「お聞かせいただいても、いいでしょうか」
”白比丘尼”:「……私たちが、何であったのかを」
津島秋:そう言う、”姉妹”の声に。遂に口を閉ざした。
黒瀬直:「……そうか」
黒瀬直:「……そうだな」
黒瀬直:「差し支えはない。今まで黙っていたのも、単に話さなかっただけだ」
黒瀬直:「……御影くんがこの街にやってきたのは、つい最近」
黒瀬直:「……泊くんがこの街にやってきたのは、2年ほど前だったか」
黒瀬直:「……秋くんが、12支部に来たのが4年前」
黒瀬直:そして
黒瀬直:「私の古なじみたちが。津島夫妻が居なくなったのが14年前になる」
津島秋:苦々しい表情。
:「14年、ねぇ…」
黒瀬直:「この街に巣食うFHセルの一つ、"飛天"」
黒瀬直:「その目的については秋くんが詳しいが、語るべきは経緯か」
黒瀬直:「連中は複製体技術に励んでいたんだが……」
黒瀬直:「強力な、というか見込みのあるオーヴァードの素体を」
黒瀬直:「……つまり、十分な能力を証明しているオーヴァードの遺伝子と」
黒瀬直:「その赤子を求めたのだろう」
津島秋:目を逸らしたくなった。このひとに、強くて、だから背負おうとして。
津島秋:だからずっと、傷ついたひとに。その傷を、抉るような真似をさせている。
御影肖子:「……そういうこと」ちら、と視線をやって津島さんの顔色を伺った。すぐに黒瀬さんの方に戻す。
:「…」握り固めた手に、少しだけ力が入る
”白比丘尼”:「……」
黒瀬直:「津島秋と君は、UGNエージェント津島彩人と津島涼葉、そしてその子どもから生み出された複製体の一人だ」
黒瀬直:(……結局なんと名付けたのだろうな、二人は)
”白比丘尼”:「……それが、私の」
津島秋:昔に、聞いた話だった。自分のコトが分からなかった津島秋が、その名前の由来と共に聞いたこと。
黒瀬直:「君たちの姉妹は、ずいぶんと多かった……」
黒瀬直:「数え続けるのは、ひどく堪えた」
”白比丘尼”:「それは……」
”白比丘尼”:「あの時、ですか」
”白比丘尼”:その表情からわかる。
”白比丘尼”:彼女は覚えている、『あの日』を。
黒瀬直:「……」
”白比丘尼”:「ああ……そうですね」
”白比丘尼”:「確かに……見紛うことはありません」
”白比丘尼”:「……貴女が、あの時の射手の……」
黒瀬直:「恥ずかしながら、私たちが飛天を追い詰めるのには時間がかかってな」
黒瀬直:「追いつくまでに10年もかかってしまった」
黒瀬直:「……4年前」
黒瀬直:「私たちは……旧第9支部は飛天セルと最大規模の交戦を行った」
黒瀬直:「セルリーダーは支部長と共に。私はエージェント……チルドレン」
黒瀬直:「多くを、この手で」
黒瀬直:「殺した」
黒瀬直:「逃した者も、少なくはなかったのだろう」
黒瀬直:「残党の話を、最近よく耳にする」
黒瀬直:「私以外の仲間も、多くを倒したのだろう」
黒瀬直:「だが、知っての通りだ」
”白比丘尼”:「私は……」
”白比丘尼”:「私は、すぐにあの場所から逃げ出しました……ただ、恐ろしく」
”白比丘尼”:「あの子たちと命を捨てることが……出来なかった」
”白比丘尼”:「貴女は、戦い続けていたんですね」
”白比丘尼”:「……あの地獄で」
黒瀬直:「そうだ」
黒瀬直:「私が、最も多くを殺した」
黒瀬直:この街で、だれよりもオーヴァードを殺したのは
黒瀬直:「……」
黒瀬直:「とまあ、そういった経緯でな」
黒瀬直:「よくあることだ。助けの手は届かず、武力によって問題を収拾した」
黒瀬直:「UGNの手で保護できた津島の子は」
黒瀬直:「……」
黒瀬直:「秋くんだけだ」
”白比丘尼”:「……」
”白比丘尼”:2人の顔を見比べて
”白比丘尼”:「申し訳ありません。こんな話をさせて」
黒瀬直:「……構わないさ」
津島秋:必死に、何か言おうとして。何も言えないことと、何も言葉が出てこないことの怒りを押し殺している。
”白比丘尼”:「これは本題と関することのない、ただ私の私情です」
”白比丘尼”:「……あの日逃げ出した私は、ただ一つだけ」
”白比丘尼”:「死んでいった姉妹たちの魂はどこにいくのか、ただそれだけが」
”白比丘尼”:「……ずっと、心から離れなかったんです」
”白比丘尼”:俯き、胸を抑える
津島秋:──そう口にした姉妹に。遂に、堪え切れずに目を逸らした。
黒瀬直:「……そうか」
”白比丘尼”:「けれど、もう大丈夫です」
”白比丘尼”:「……黒瀬さん」
黒瀬直:「……ああ」改めて、少女の顔を。
黒瀬直:向き合う。
”白比丘尼”:「この言葉が正しいのか、私にはわかりません」
”白比丘尼”:「それを口にする資格が、逃げ出した私にあるのかも……ただ」
”白比丘尼”:「……私のきょうだいのことを、祈ってくれてありがとう」
”白比丘尼”:「そしてどうか、貴女が傷つくことのないように」
”白比丘尼”:「私は祈ります」
黒瀬直:「……傷つくことのないように、」
黒瀬直:「祈り、か」
黒瀬直:「……私と啓介、いや支部長は」
黒瀬直:「君たち、いやあの子たちを。すべて覚えている」
黒瀬直:「……君にとっては不本意かもしれないけど、そうすべきだと思っているんだ」
黒瀬直:「悪いな」
”白比丘尼”:「……それを」
”白比丘尼”:「手放せとは、私が言えたことではないのは分かっています」
”白比丘尼”:「ですから、ただ祈らせてください」
黒瀬直:「……そうか」
”白比丘尼”:「……はい」
黒瀬直:「一つだけ、頼まれてはくれないか」
”白比丘尼”:「なんでしょう」
黒瀬直:「これは私の私情であり」
黒瀬直:「そんな資格はないのだろうが」
黒瀬直:「……きみの頭を、撫でさせてはくれまいか」
”白比丘尼”:「へ?」
”白比丘尼”:キョトンとした顔、棘が抜けてますますいつもの津島秋にも似ている
黒瀬直:「……」
黒瀬直:「いや、本当に私情だったな」
黒瀬直:「忘れてくれ」
”白比丘尼”:「あ、いいえ」
”白比丘尼”:「……あの」
”白比丘尼”:「それがお望みでしたら、どうぞ、そのように」
”白比丘尼”:立ち上がって、君に近づき、かがむ
黒瀬直:「う、うむ」
黒瀬直:「……」
黒瀬直:動きがあったことで、僅かに冷静さを取り戻す。
黒瀬直:(いや、そうか)
黒瀬直:つい気を乱すほどに、ということか。
黒瀬直:(……うむ。どうにもいかんなあ)
黒瀬直:「では、きみの言葉に甘えよう」
黒瀬直:こちらも僅かに屈みこみ、半ば抱き込むような体勢で。
黒瀬直:その白い髪を、小さい頭を掌に収める。
”白比丘尼”:「……」
”白比丘尼”:「どうしてでしょう。どうして」
”白比丘尼”:「……逃げた私に、こんな……」
”白比丘尼”:腕の中で、声は震えている。
黒瀬直:「……きみが」小さな背中にも、腕を回す。
黒瀬直:「これからの話し合いで、私ときみがどうなろうと、だ」
黒瀬直:「きみが生きていてくれて、私は嬉しかった」
黒瀬直:やさしく、その身体をさすった。
”白比丘尼”:「……」
”白比丘尼”:顔を上げる。泣いている。
”白比丘尼”:年相応の少女の泣き顔だ。
”白比丘尼”:「あなたは……」
”白比丘尼”:「優しい人ですね」
”白比丘尼”:手を握って。君を見つめる。
黒瀬直:「そうか」
黒瀬直:「頻繁ではないが、近しい者からは結構言われる」
御影革人:「比丘尼さま……!?」
”白比丘尼”:「いいえ……大丈夫です」
”白比丘尼”:涙を拭って。再び席につく。
:ため息をつきながら腕を組み、後ろにもたれかかるように座りなおす
:「…終わったか、話。」
黒瀬直:「……すまんな」
黒瀬直:「私情でずいぶんと長引かせた」
”白比丘尼”:「無用の事でお時間を取らせてしまい、申し訳ございません」
御影肖子:「構いません。……お二人にとって必要な事だった。そうでしょう」
:「…”話さなかったから”つったか」
:「じゃあ、聞きゃあ答えたのかよ。」
黒瀬直:「ありがとう、御影くん……うむ」
黒瀬直:「単に話さなかっただけだと言った通りr」
黒瀬直:「聞かれたならば、いつでも応えられた」
黒瀬直:「いつでも考えていることだしな」
:「そーかよ…ったく」
:「話さねぇでいい事はとっとと話す癖に、話すべき事は自分から話さねぇ」
:「不器用ナオちゃんはこれだから困るな」
黒瀬直:「……困らせてしまったか」
黒瀬直:「むう、それは本意ではない」
:「はは、嫌味だ。まあ実際困ったが…オマエが気にする必要ねぇよ。」
:「それに、関係ねぇだろ。殺した数なんか」
:「一人でも殺してりゃ、そいつは立派な人殺しだ。」
:「アタシとナオに、何の違いもねぇだろうが。」
黒瀬直:「……参ったな」
黒瀬直:先達も同輩もほとんど残っておらず、背中をみせるべき後人ばかりだというのに
黒瀬直:「迷惑をかけてばかりだな……ありがとう」
黒瀬直:「やはり泊くんは頼もしい」
”白比丘尼”:「……では本題を」
黒瀬直:「……うむ」しずしずと着席。
”白比丘尼”:「今私たちがこの村で暮らしているのは……」
GM:だだだだっ
GM:「比丘尼様!御影さん!!」
津島秋:ずっと床を見詰めていた視線を上げる。
御影肖子:がたっ。いかにも慌てた声音に反応し、反射的に腰を上げる。
GM:1人の男が部屋に駆け込んでくる。
GM:「『発作』だ!槻谷さんのところで!」
”白比丘尼”:「っ……!」
:(発作…?)
御影革人:「……行きましょう」
御影革人:白比丘尼と頷きあい
御影革人:「付いて来てほしい。あなた方にも、見てもらうべきだ」
津島秋:「………わかった」言葉少なにそう答える。
黒瀬直:「ふむ。君たちの戦い、というわけだな」
御影肖子:「……そう。良いでしょう」
:その、津島さんの様子を見ながら、後をついていく
GM:君たちは建物を足早に飛び出し
GM:駆け込んできた男に連れられて、白い箱の家の一つへと入る。
GM:中は狭いが、地下へと続く階段がある。
GM:白比丘尼と御影は、階段を下りていく……。
GM:薄暗い地下では。
???:「ウウウッ!!ああああああッ!!!!」
???:がしゃあっ!!がきん!!
???:首を鎖で繋がれた男が
???:腕を振るって、凶悪に表情をゆがめている。
御影肖子:「……!」獣のような雄叫びを耳にして、反射的に気を張る。
GM:部屋の隅では、少女が血を流して震えている。
GM:恐らくこの男に襲われたのだろう。
御影肖子:状況を見るや、既に飛び出している。少女を護る位置へ。
津島秋:「………ただの錯乱じゃなさそうだね」一歩皆より前に出つつ。
津島秋:その子に飛び掛かりそうなら、即座に割り込めるようにしつつ。
黒瀬直:「ふむ」ぎろりと視線を巡らせる。
:「…」睨みつけるように見据える。何度も見た、聞いた、覚えがある。
???:「がああああああっ!殺す!殺させろ!!」
”白比丘尼”:「……」
”白比丘尼”:男を見据えて、歩み寄る。
津島秋:すぅ、と。表情が消えていく。”白比丘尼”の邪魔はしないように、でもいつでも割込むことはできるように。
黒瀬直:(お手並み拝見といこうか)
御影肖子:抜刀の準備をしたまま、”白比丘尼”と兄の背を見ている。
???:「殺す!!」
???:腕の先に形成された、赤い爪を振るう。
御影革人:がき っ
御影革人:その腕を、素手で制し
御影革人:瞬時に捻り上げて拘束する。流れるような所作。
???:「がっ!?」
:(…手慣れてやがるな。日常茶飯事ってか。)
”白比丘尼”:「……どうか心を鎮めて」
”白比丘尼”:「貴方のあるべき場所、あるべき日々を……思いなさい」
”白比丘尼”:ずずず
”白比丘尼”:その手首に、輪のような物体が出現する
”白比丘尼”:その一部は窪のようになっており
”白比丘尼”:三つ並んで、金色の鈴がはめこまれている。
”白比丘尼”:しゃらん しゃらん
”白比丘尼”:白い髪の少女が舞う。それに合わせて、鈴が鳴る。
”白比丘尼”:「どうか……どうか……」
”白比丘尼”:「この音を聞いて……」
???:「が……あ」
???:「あ……あ……う」
???:「……」
???:表情が安らぎ、腕を下ろす。
GM:音は地下室に響き
GM:君たちのレネゲイドをも震わせている。
”白比丘尼”:1d10
DoubleCross : (1D10) → 6

”白比丘尼”:PC全員の浸蝕率が6低下します。
津島秋:…………は?
津島秋:津島秋の侵蝕率を-6した(侵蝕率:52->46)
御影肖子:侵食値73->67
:侵食69
黒瀬直:侵食値65
GM:レネゲイドのざわめきが鎮まる感覚
GM:そして心の動揺さえも、安らいでいく。
黒瀬直:「なるほど、見事なものだ」少なくとも、見た限りにおいては。感じられる限りにおいては。
御影肖子:「何を……したのです」二人を睨みつけている。
津島秋:「……”金華鐘楼”」なんとか、声を絞り出す。
”白比丘尼”:「……はい」
”白比丘尼”:舞い終えて
”白比丘尼”:君たちに向き直る
”白比丘尼”:「それがこの……っ」
”白比丘尼”:ふらつく。顔色は青ざめている。
津島秋:さっと支えに行く。
御影革人:「比丘尼さま!」
”白比丘尼”:「……ありがとうございます」
”白比丘尼”:君に微笑みかける。
”白比丘尼”:強がるような、君と同じ顔。
御影肖子:「……確かに、噂に違わぬ本物らしい。身を以てそれは理解した……だけど」
津島秋:「……代償は、何だ」FH時代のときのような。冷たい声。
津島秋:「……言って。お願いだから」それでも。触れた腕が、震えている。
”白比丘尼”:「……」
”白比丘尼”:首を振る。
”白比丘尼”:視線の先には、部屋の隅の少女。
御影肖子:少女の方を振り返る。
津島秋:「……言えないか」
津島秋:「わかった。後で」
”白比丘尼”:「お気遣い、痛み入ります。秋さん」
”白比丘尼”:なんとか立ち直り
津島秋:何かを堪えるような顔。「……いい。普通のことをしただけ」
”白比丘尼”:「手当てを……しなくてはいけませんね」
”白比丘尼”:「槻谷、美代さん」
???:「……」
???:少女は茫然と立っている
???:見ているのは、父親の方でも
???:白比丘尼の方でもない
津島秋:「……ミヨちゃん」分かっていたつもりだ。
津島秋:この場所にくれば、また出会うかもしれない。それでも。
槻谷美代:「……あ……き」
槻谷美代:津島秋を、見つめている。
津島秋:今は、今だけは。その声が、どうしようもなく辛かった。
GM:---
GM:シーン終了。ロイスと購入が可能です。
津島秋:うがああああ
津島秋:泊さんにとっておいた最後のロイス欄……!でもこれで姉妹に取らないのはさあ……!!!!
津島秋:あ、先に黒瀬さんの感情を変更したいです
津島秋:いいですか!
黒瀬直:なんだい
津島秋:”姉代わり”黒瀬直 信頼/罪悪感〇 で。
黒瀬直:すまないな
津島秋:うぐぐぐ。すまぬ比丘尼ちゃん……ちょっと、ロイスは落ち着いてからにさせてくれ
GM:ゆっくり考えてください!
GM:まだまだシナリオは続くぞい!
津島秋:しんじゃう
津島秋:購入はどうしよう
津島秋:欲しいもの、後はボデマかブルゲか強化素材系?
津島秋:ワイヤーウィップ狙おう。
津島秋:後は黒瀬さんがグレランだから、秋がワイヤーウィップ取るのもアリだな
津島秋:最後の手配師を起動。
津島秋:4dx+3=>12
DoubleCross : (4R10+3[10]>=12) → 5[3,3,4,5]+3 → 8 → 失敗

津島秋:財産もない……クソ雑魚……以上です……
御影肖子:こっちも黒瀬さんの感情を 〇尊敬 / 脅威 にします。自分のやり方ではできない戦いをしている、と感じた。
御影肖子:秋ちゃんの方も 信頼 / 〇不安 で。
御影肖子:購入は…
御影肖子:じゃあワイヤーウィップのリベンジします
御影肖子:3dx>=12 多分失敗するけど……!
DoubleCross : (3R10[10]>=12) → 7[5,7,7] → 7 → 失敗

御影肖子:にゃん。以上です
津島秋:御影さん……!
黒瀬直:どうしてロイスって7つしか結べないの?
黒瀬直:秋ちゃんたち……グムム~~!
黒瀬直:おのれ大都佐苗!
黒瀬直:ロイス、保留で……
黒瀬直:セットアップでエヴリシングレディ起動。取得したAI補助スーツをウェポンケースで装備。
黒瀬直:マイナーで使用して、判定+3D
黒瀬直:6dx+2>=12 購入はワイヤーウィップ
DoubleCross : (6R10+2[10]>=12) → 9[1,1,1,5,6,9]+2 → 11 → 失敗

津島秋:黒瀬さん……!!
:誰も成功しねぇw
黒瀬直:財産点を1使って購入
黒瀬直:あげます!
津島秋:いいんですか!?ありがとうございます…!ウェポンケースにしまって以上!
黒瀬直:以上!
:仲間 津島秋:信頼/〇心配
:購入どうしようか
:じゃあブルーゲイルでも狙おう
:3dx+2
DoubleCross : (3R10+2[10]) → 9[3,7,9]+2 → 11

:駄目!以上!

ミドル

GM:では続いてのシーン
GM:御影お兄ちゃんから詳しい説明を受け、
GM:今後の事を話し合ったりするシーンです。
津島秋:なるほど…
GM:シーンプレイヤーは御影さん!他全員登場可能!
御影肖子:1d10+67 せい
DoubleCross : (1D10+67) → 9[9]+67 → 76

津島秋:津島秋の侵蝕率を+2(1d10->2)した(侵蝕率:46->48)
津島秋:本当に秋くん低いな?!
御影肖子:秋ちゃんそんなに
:泊の侵蝕率を+6(1D10->6)(侵蝕率:69->75)した
黒瀬直:65+1d10
DoubleCross : (65+1D10) → 65+3[3] → 68

GM:---
GM:病葉・元中央実験舎
GM:---
GM:村の中央の建物へと戻ると同時に
GM:白比丘尼は気を失い、現在は別室で眠っている。
御影革人:「……これが俺たちのしていることだ」
御影革人:「家族、恋人、友人」
御影革人:「近しい者がジャームとなった人々が暮らすため」
御影革人:「この場所に残った旧軍の拘束設備、そしてレネゲイドの浸蝕を抑え、衝動を停滞させるあの鈴……金華鐘楼を使っている」
御影革人:「聞きたいことがあれば言ってくれ……俺に答えられることであれば、答えよう」
津島秋:「沈静ではなくて、停滞?……代償は?」先程。姉妹を支えた腕に、まだ。その体温が残っているような……そんな感触を憶えながら。
津島秋:沈静化、もしくは侵蝕率の代替ならば知っている。古代種の一部等に見られるエフェクトだ。
津島秋:その代償は、下げた分を術者が背負うこと。
御影革人:「あの鈴の音はジャームの衝動を抑えこんでいるだけにすぎない」
津島秋:「衝動の抑制、ね。第一が災害級のジャームを討伐するのに使ってた薬剤に近いのかな」
御影革人:「それに伴うレネゲイド活性化も、封じることが出来る」
御影革人:「だが一度ジャームになった者を戻すことは出来ない」
御影革人:「我々ジャーム化を迎えていないものにとっては、鎮静の効果もあるが」
御影革人:「本来どちらが副次的な使用法なのかは分からない」
津島秋:「……なるほど、ありがとう」
御影肖子:「ジャームがジャームであるまま、外的な力で共存を実現させている。そういうこと」
:「近しい者が、ジャームにっつったな」
:「オマエもそうなのか?」
御影革人:「……俺は」
御影革人:首を振る
御影革人:「違う。俺がここに流れ着いたのは」
御影革人:一瞬、妹と視線を合わせ
御影革人:「……彼らを斬るためだ」
御影肖子:「……何人だ」
御影肖子:「貴方がここに来てから、斬ったのは」
御影革人:「……肖子」
御影革人:「そうだ。お前の考えていることは」
御影革人:「恐らく当たっている」
御影革人:「19人のジャームを切った」
御影革人:「彼女の処置が、間に合わなくなったものを……」
御影革人:「俺が斬る」
御影革人:「それを自分の役目とした」
御影肖子:「……」
:「いつまでだ」
:「いつまで、続ける」
御影革人:「俺と彼女の命が尽きるまで」
津島秋:そうだ。あの子も、ただ一回の行使で倒れていた。肉体の老化も、進んでいる。
御影革人:「……例え仮初の先延ばしに過ぎないとしても」
御影革人:「俺たちの行いに、意味はないのか?」
津島秋:「……」津島秋に。
津島秋:ただ、何もかも失くしながら──それでも。ただ続く日々を愛したわたしには。否定が出来ない。
津島秋:それをすれば、自分の理由を自分で…あの日々を、否定することだから。
御影革人:「俺には、判断できない。彼らの前で」
御影革人:「ジャームは斬るべきだ、故に斬ると」
御影革人:「俺には……言えなかった」
御影肖子:「……」つとめて殺気だった視線を、兄に向けている。
御影肖子:そうしなければ、何かが溢れ出してしまう気がした。
:「…そうかよ」
:「おい」
御影革人:「……」その視線に、気付いていながら応えず
御影革人:「なんだ」
:「”タツナミ”ってのが居るはずだ」
:「後で会わせろ」
御影革人:「立浪……確か新入りだ、そういう名前の男が来ていたはず」
御影革人:「分かった。案内しよう」
:「おう」
御影革人:「俺と比丘尼様が貴方たちと話すのを決めたのは」
御影革人:「……理解しているからだ。破綻を」
黒瀬直:「まあ、そうだろうな」
黒瀬直:「きみたちは専門家だ」
御影革人:「”金華鐘楼”の代償は重い。先に限界を迎えるのは……」
御影革人:「このコミュニティよりも、確実に彼女の方だ」
津島秋:「………あと、どれくらい?」
御影革人:「分からない。だが処置の回数で言えば」
御影革人:「……確実に限界は超えている」
:「…だろうな」今にも崩れてしまいそうな彼女の姿を思い浮かべる
津島秋:視線を落とす。
津島秋:どうしてそうするのか。それが、どうしようもなく理解できる。
黒瀬直:じっと、己の掌を見つめる。
御影革人:「彼女はここ数か月、一日をほぼ眠ったまま過ごしている」
御影革人:「出来る限り肉体が浸蝕を抑えようとしているのだろう」
御影革人:「……だが不思議と、目を覚ますんだよ」
御影革人:「村の人間たちが助けを求めようとするときには」
御影革人:「必ず、彼らの悲劇を見逃すまいとしている」
御影肖子:「っ」
津島秋:「……だろね」苦笑。
津島秋:それが出来る手段があり。己が背負うと決めたなら──為さぬ理由があるだろうか?
御影革人:「……」
御影革人:「俺は辛い」
御影革人:「自分で選んだ道だと分かっていても、毎夜悪夢を見る」
御影革人:「……だが、誰かが終わらせなくてはならない」
御影革人:「本当の破綻が訪れる前に、自分たちの行いのけじめは付けなければ」
御影革人:「そう思って、話すことにした……貴方たちに」
御影肖子:「……だったら、私が言いましょう」
御影革人:「……肖子」
御影肖子:「貴方達の行いは……どうしようもなく愚かで、道を外れている」
御影肖子:「……私が、御影が、掟に縛られる事を是としているのは」
御影肖子:「一人の命には、限りがあるからだ」
御影革人:「……」
御影肖子:「私がいなくなった先の世界で、私と同じ役目を果たしてくれる者がいる。そういう祈りだ」
御影肖子:「……私はそう信じているし」
御影肖子:「私の先にも、そう信じていた人達がいる」
御影肖子:「だからこそ、言ってやる。御影の人間として」
御影肖子:「"命尽きるまで"などというのは、甘えだと」
御影革人:「……!」
御影革人:「そうか、ああ」
御影革人:「俺は何も見えていなかったな」
御影革人:「俺の中でお前は幼い子供のままで」
御影革人:「……掟に心を囚われていると思いこんでいた。かつての俺のように」
御影革人:「だがお前は、もう気付いていたんだな」
御影革人:「……自分一人ではないと」
御影革人:「妹にこれだけ先を越されるとは……不甲斐ない兄だな。俺は」
御影肖子:「……まったく、その通り」息を吐く。少しだけ、張り詰めていた雰囲気が解けたように。
御影革人:「……肖子」
御影革人:「……大きくなったな」
御影革人:微笑みかける。遠い日に見た兄と同じように。
御影肖子:「あたりまえです」
御影革人:「そうか……うん」
御影革人:緩んだ表情を戻して
御影革人:「以上が、こちらの現状になる」
御影革人:「あなた方UGNの判断を仰ぎたい」
黒瀬直:「……そうか」
御影革人:「……すぐにとは言わない」
御影革人:「寝泊りできる場所も用意してある。あなた方自身の目での」
御影革人:「査察も必要だろう」
:御影肖子に向けていた視線を、目の前にいる男に戻す
御影革人:「もちろん必要なことがあればこちらでも協力する」
御影革人:「……どんな答えであろうと、俺たちは受け入れる」
御影革人:「どうか、よろしく頼む」
:「そうだな…じゃあ、お言葉に甘えさせてもらう。まずはこの村を見て回りたい。」
津島秋:「…………わたしは、いいと思うけど。どうかな、皆」表情を、普段のようにして。
御影肖子:「……分かりました」村の事をはっきり否定したとはいえ、
御影肖子:調査するという意見に反対する理由もない。小さく頷く。
黒瀬直:「そうだな」会話中に取っておいたメモをしまいこむ。
黒瀬直:「私が見るべきものは多いと考える。世話になろう」
GM:そうして、君たちは部屋を後にする。
GM:考えるべきことは山積みだ。
津島秋:そうして、部屋を去る前に。
津島秋:「ねえ、革人さん」
御影革人:「どうした?」
津島秋:そっと、彼の手を取って。
津島秋:「──たとえ、先が無くても。愚かで、自分を切り売りするような、そんなことだったとしても」
津島秋:「あの子に、付き合ってくれて。ありがとう」
御影革人:「……礼を言われることはない」
御影革人:「俺自信が納得して選んだことだ、それに」
御影革人:「彼女が俺を必要としてくれた」
御影革人:「俺も彼女が必要だった」
津島秋:「そっか。……でも、わたしが言いたかったんだ。だって」
津島秋:笑顔を作る。
津島秋:「だって、ようやく見つけた、わたしの姉妹だからね」
御影革人:「……」
津島秋:そう。
津島秋:「今も、思い出せもしない。そんな、薄情なおねえちゃんだけど!」
津島秋:「ありがとう!もうどこにもいないあの子たちと、どこかにいてここにいない姉妹に替わって」
津島秋:「”雪華”、津島秋がお礼を申し上げます」
津島秋:そう言って。部屋を飛び出す。
御影革人:「……ありがとう、か」
御影革人:掌をじっと見てから
御影革人:その背中を見送る
御影肖子:「……納得、いかないのですか」二人のやり取りを見ていた。
御影革人:「肖子……」
御影革人:そちらに視線を送る
御影肖子:「彼女の命を削り、利用していた自覚がある。罪を感じこそすれ、礼を言われる筋合いはないと」
御影肖子:「そう言いたいので?」
御影革人:「……それは違う」
御影革人:「俺も彼女も、利用する関係とは違う。それはハッキリと言える」
御影革人:「破滅に巻き込まれたとも、思っていない」
御影革人:「やるべきだと思った事に、隣に立つ人がいた」
御影革人:「俺と比丘尼様の関係は、そういう事だ」
御影肖子:「そう。いえ……」
御影肖子:「それであれば、いいのです」
御影肖子:「私はただ、彼女の言葉を拒んで欲しくないと思っただけ」
御影革人:「肖子」
御影革人:「礼を言われるべきではないというのは」
御影革人:「俺たちの間には、繋がりがあるからだ」
御影革人:「そう信じている。そして」
御影革人:「この人生でそれを得られてよかったと、確かに思っている」
御影革人:「……礼を言われることじゃない、ただ、あの子の言葉も拒まない」
御影革人:「あの子もまた、彼女の在り方に繋がりを持とうとしてくれている」
御影革人:「俺はそれが嬉しい」
御影肖子:「……」見上げ、視線を合わせて聞いている。近くに立つと、背丈の差がはっきりする。
御影肖子:「……そうですね」あるいはそれは、残酷な事かもしれないけれど。「私も、そう思う」
御影革人:「……」
御影革人:「はは」
御影肖子:「……何が可笑しいのです」露骨にむすっとする。
御影革人:「兄妹で意気投合なんて、いつ以来だろう」
御影肖子:「………」少しばかり、過去を思い出して。すぐに封をする。
御影革人:「肖子、すまなかった」
御影革人:「家に戻れば、どんな罰も甘んじて受けよう」
御影革人:「謝って済む問題ではないのはわかっている」
御影肖子:「……本当に」
御影肖子:「先に、あの山で斬り合った時」
御影肖子:「……いや、斬り"合った"というのも正確ではないけれど」
御影肖子:「その。……私達は、ちゃんとした兄妹と呼ぶには、あまりに互いの事を知らない」
御影革人:「……そうだな」
御影肖子:「ただ血が繋がっているだけの相手。そう思って……」言葉を切って、選び直す。「思うようにしていました」
御影革人:「ああ……」
御影肖子:「それでも、貴方は私に対して、どうしようもなく甘かった。……咎めているのではありません。ただ、」
御影肖子:張り詰めていた表情が、崩れる。彼女らしくもなく露骨な、悲哀の色が浮かんでいる。
御影肖子:「……私だって、貴方に死んでほしくはない」
御影革人:「……」
御影肖子:それだけ言って、またいつもの仏頂面に戻る。
御影肖子:「……だからと言って、私は自分の役目を曲げるつもりはありません」
御影肖子:「とにかく。これ以上、問題になる事はしないで。大人しく家に戻り、処罰を受けること」
御影革人:「ああ。分かってる。今更逃げたりはしない」
御影革人:「向き合うつもりだ。家にも……お前にも」
御影肖子:「……だったら、話していただけますか」
御影肖子:「どうして、家を抜けたのです」
御影革人:「……」
御影革人:僅かに表情が強張る
御影肖子:「『やるべきだと思った事』とは、何です」構わず、問い続ける。
御影肖子:じっとその眼を見ている。
御影革人:「……そうだな。分かった」
御影革人:「俺が何を思って、御影の家を出たのか。」
御影革人:「そこから、お前と俺の繋がりはもう一度やりなおそう」
御影革人:「……だが何も複雑な話じゃない。俺が考えていたことは」
御影革人:「至って単純な、ただひとつのことだ」
御影革人:「聞いてくれるか?」
御影肖子:「そのつもりだから、訊ねています」
御影革人:「……はは、そうだな。すまない」
御影革人:「ジャームは斬る。斬らねばならない」
御影革人:「それは剣を持たない者たちのために、そして刃を握る我々は」
御影革人:「その力を御する鞘であるべき……と」
御影革人:「そう教えられ続けてきた」
御影肖子:「ええ」
御影革人:「だが俺は、本家の人々に従う中で疑問を覚えてしまった」
御影革人:「……俺たちは、悲劇を絶つべく刃を握る」
御影革人:「だが、その悲劇を知らないまま、正しくあり続けられるのか、と」
御影肖子:「……」
御影革人:「分かってる」
御影革人:「それも一つの合理性と労わりだ」
御影革人:「最早取り返しようのない悲劇であるなら、俺たちは何も知らない方がいい」
御影革人:「……そうして長い時間をかけて、俺たちの先祖は掟で己を律してきた」
御影革人:「それもきっと正しい」
御影肖子:「いえ。……否定はしません」
御影肖子:「知らない方が良い事もある。そういう場合もあるでしょう。しかし」
御影肖子:「全てが知らずに済むわけではない。……そして、知ってしまったから斬れない、などと宣う事は」
御影肖子:「私達には許されないのだから」
御影革人:「……ああ」
御影革人:「どちらも正しい。間違いじゃない」
御影革人:「分かっていた。だが俺は……やはり、怖かったんだな」
御影革人:「思考停止の果てに、俺自身が怪物になってしまうことが」
御影革人:「だから家を離れて、考えたかった」
御影肖子:「……」
御影革人:「この剣と俺が、なんのためにこの世にあるのかを……俺一人の心で」
御影革人:兄の表情に
御影革人:君にはふと、呼び起こされる記憶がある。
GM:兄がいなくなり、もう一本の鬼切の後継として
GM:君が戦うための教育を施されたとき
GM:父と母に、兄がいなくなる前と変わったことがあった。
GM:「本当にどうするべきかは、肖子が決めろ」
GM:2人は君に対して決断の重要さを強く説くようになっていた。
GM:その表情に滲んでいたものが、いなくなった長男への後悔であることに
GM:君は今になって、気付くかもしれない。
御影革人:「……そして俺はこの町に辿り着き、彼女と、ここに住む彼らと出会った」
御影革人:「鬼切は殺すことしか出来ない力だ。だが、少なくとも命を絶つ瞬間に」
御影革人:「……彼らを苦しめることはない」
御影革人:「きっと……彼女、比丘尼様のことも」
御影肖子:「……そう」
御影肖子:「それが、貴方の見つけ出した答えであると言うのなら」
御影肖子:「どうかその答えを持ち帰って、報告してやってください。父と母に」
御影肖子:「きっと、待っている」
御影革人:「肖子……」
御影革人:「ああ、そうだな。俺の見てきたことを、知ったことを」
御影革人:「父さんや母さん、御影の人々に伝えなければ」
御影革人:「伝えることは、きっと何かのきっかけになる」
御影肖子:「……そうね」
御影革人:「それがきっと」
御影革人:「俺と、そしてお前が……この場所にやってきた意味にもなるのだろう」
御影肖子:「貴方を待つ沙汰については、私が定めるところではありませんし」
御影肖子:「……さっき伝えたような、私情によって道理を曲げるつもりも、私にはありませんが」
御影肖子:「御影の鞘として……貴方はまだ、生きるべきだと。生きて、考え続けるべき人だと」
御影肖子:「そう思いました。……その事は、本家への報告にも添えておきます」
御影革人:「報告、か」
御影革人:苦笑して
御影革人:「母さんと父さんには口利きしてくれないのか?」
御影革人:「俺はひどく怒られてしまう」
御影肖子:「……知りません。たっぷり怒られるといい」
御影革人:「手厳しいな。俺の妹は」
御影革人:「ああ、そうだ」
御影革人:背中に担いでいた包みを下ろし、差し出す
御影革人:「これを、あの人。黒瀬さんに返しておいてくれ」
御影肖子:「……ええ。引き受けました」
御影革人:「ああ、頼む……ここにいる人々は、事実としてジャームだ」
御影革人:「万が一のこともある。身を守れるようにはしておいてくれ。必ずだ」
御影肖子:「……良いでしょう」コートの裏側に仕舞っていた、兄の鞘を取り出す。
御影革人:「?」
御影肖子:「何を驚いているの」
御影肖子:「いま言った通り、貴方を信用すると決めましたから」
御影革人:「……そうか」
御影革人:刀を受け取り、腰に納め
御影肖子:「これは返しておきます。……勝手に大怪我でもされては、私も困りますし」
御影革人:「こんな事を、兄妹で言うのもおかしいのかもしれないが」
御影革人:「……信じてくれてありがとう。肖子」
御影革人:微笑む。
御影肖子:「………そうね。私も」一瞬だけ、口元に、緩んだような笑みを浮かべる。
御影肖子:「貴方を信じられてよかった」
GM:---
GM:シーン終了。ロイス購入が可能です
御影肖子:ロイスは 御影革人 懐旧 / 〇不安 に変更します。
御影肖子:ある程度疑問が解けて当惑ではなくなったけどそれはそれとして大丈夫かなのきもち
御影肖子:3dx>=12 ボディアーマー買う!
DoubleCross : (3R10[10]>=12) → 9[1,9,9] → 9 → 失敗

御影肖子:撤退!以上です
津島秋:ロイスは保留。妹、会話するときまで待っておれ
津島秋:購入はどうしようかな
津島秋:ボデマでも挑戦しておこ。
津島秋:1dx=>12
DoubleCross : (1R10[10]>=12) → 1[1] → 1 → ファンブル

津島秋:ファンブルwwww
津島秋:やはりまだ気にしてるのかお前…以上です。
黒瀬直:ロイスは保留!
黒瀬直:セットアップでエヴリシングレディ起動。取得したAI補助スーツをウェポンケースで装備。
黒瀬直:マイナーで使用して、判定+3D
黒瀬直:6dx+2>=12 購入はUGNボディーアーマー
DoubleCross : (6R10+2[10]>=12) → 10[2,5,7,8,9,10]+4[4]+2 → 16 → 成功

黒瀬直:秋くん着る?
津島秋:いいんですか!
津島秋:暴走するしHPは低いから、御影さんか黒瀬さん装備でいいと思う…!
黒瀬直:では自分で着ておこう!備えは万全!以上!
:保留で!
:じゃあボデマを
:3dx+2
DoubleCross : (3R10+2[10]) → 7[1,4,7]+2 → 9

:駄目!以上!
GM:オーライ!

ミドル:7-1

GM:シーン終了。ロイス購入処理は昨日やったので
GM:ダイレクトにそれぞれの個別シーン!村を散策!
津島秋:ふわーっ個別!
:ほほう
津島秋:誰からだろう
GM:泊さんから参りましょう!
GM:浸蝕どぞー!
:泊の侵蝕率を+2(1D10->2)(侵蝕率:75->77)した
GM:---
GM:病葉・民家
GM:---
GM:君がドアをノックすると
金子ゆきな:「はーい、どちらさま?」
GM:金髪の女が顔を出す。
GM:情報にあった、立浪の恋人だったという人物に間違いない。
:「お…ああ、”タツナミ”ってのがここに居るって聞いたんだが」
:「居るなら呼んできてくれねぇか」
金子ゆきな:「……?」
金子ゆきな:「レオくんがどうしたの?どういうこと?」
金子ゆきな:「アンタ全然見ない顔だし、何言ってるの」
金子ゆきな:「呼んできたり、出来るわけないじゃない」
:「そりゃここに来たのは初めてだからな」
金子ゆきな:女の表情に一気に警戒心が満ちる
金子ゆきな:「アンタ……誰よ、どうやってここに……!」
:「…じゃあいいや、オマエで」
:「アタシは泊。オマエの名前は?」
金子ゆきな:「……」
金子ゆきな:ばたむ!がちゃん!
金子ゆきな:鍵を閉められてしまう。
:「……」困ったように頬を掻く
金子ゆきな:「な…なんなの一体、どうしてここが」
:「あのな、何勘違いしてんのか分かんねぇけど」
:「アタシは話を聞きに来ただけだ」
:扉に手をかけ、焦燥交じりの息を吐く金子ゆきなの背後
:大っぴらに手を広げて、長身の女性が立っている
金子ゆきな:「ひっ……!?」
:「…悪い、急に閉められるから焦っちまった。」
金子ゆきな:「な、なんなの……なんなのよぉ……」
金子ゆきな:かちゃ
金子ゆきな:錯乱した表情、かなりの疲労の色が見える。
金子ゆきな:「レオくんのこと、どうしに来たの!?」
金子ゆきな:「わ、渡さない、私は渡さないんだから!」
:「…もう一回言うぞ」
:「アタシは話を聞きに来ただけだ。別にオマエらをどうこうしようなんか考えてねぇよ」
金子ゆきな:「嘘……つくな」
金子ゆきな:手に握られているのは、果物ナイフ。
金子ゆきな:「出ていって!出ていってよ!!」
金子ゆきな:ナイフを振り回して、君に向かってくる!
GM:相手は素人そのものの動き、
GM:君には簡単に取り押さえられるだろう。
:「…」持ち手の手首を掴み、動きを静止させる
金子ゆきな:「っ!」
:「…何がいい」
:「指か?」
:「腕か?」
:「オマエが切って満足するのはどこだ」
金子ゆきな:「……っ」
金子ゆきな:「何言ってるの……?」
:「言葉通りだ」
:「切りてぇとこ切らせてやる」
:「だから、タツナミと話がしたい」
:「…駄目か?」
金子ゆきな:「……う……く」
金子ゆきな:その気迫に怯み、ナイフを取り落とす。
金子ゆきな:がくりと膝をついて
金子ゆきな:「あんた……なんなの?」
金子ゆきな:「なんでレオくんを……」
金子ゆきな:憔悴した顔で見上げている
:「アタシは泊だ。最初にそう言った。」
:「そうだな…友達の友達ってとこかな」
金子ゆきな:「……友……達」
:「なんでも、急に居なくなったから心配してんだと。ソイツ。」
金子ゆきな:「……」
金子ゆきな:数秒の戸惑いがあり
金子ゆきな:立ち上がって。
金子ゆきな:「……こっち」
金子ゆきな:「レオくんには……何もしないで……お願い」
金子ゆきな:地下への階段を下りていく。
:「おう」促されるままに付いていく
GM:君が下りた先には、槻谷家と同じような地下牢があり
GM:首輪をつけられた若い男が蹲っている。
立浪怜雄:「あ……ううあ」
立浪怜雄:パキッ パキ
立浪怜雄:その顔の半分は、皮膚下から突き出した結晶体のようなもので覆われている。
金子ゆきな:「レオくん……大丈夫」
金子ゆきな:「大丈夫?痛まない?」
立浪怜雄:「ゆき……な……」
立浪怜雄:「大丈夫だ……大丈夫」
立浪怜雄:「……!」
立浪怜雄:「誰だ……そこにいんの……」
:「よっ、オマエがタツナミだな」
:「アタシは泊。キリューの友達だ。」
立浪怜雄:「!!」
立浪怜雄:「桐生……さんの……」
:(…確か”新入り”って呼ばれてたはずだが…)
:(先は…そんなに長くないみたいだな)
立浪怜雄:「クソっ……なんで俺は」
立浪怜雄:「いらねえ心配ばっかり……かけちまうんだよぉ」
立浪怜雄:「う……ぐうあ!!」
立浪怜雄:パキパキパキッ
立浪怜雄:結晶化した顔にヒビが入る
金子ゆきな:「レオくん!」
:「…話すのが苦痛なら、手短に済ます」
:「薬、なんだろ?オマエがそんなことになった原因は」
立浪怜雄:「……ああ、ああ」
立浪怜雄:「バカな事、しちまったよ……俺、あの人たちの」
立浪怜雄:「役に、立ちたくて……」
立浪怜雄:「本当、バカだよなぁ……」
:「…ああ、馬鹿だ」
:「何の代償もなく、手っ取り早く強くなれる方法なんかあるわけねぇだろ」
立浪怜雄:「……」
立浪怜雄:ぐったりと俯いている
:「…どのくらい経ってる?そうなってから」
金子ゆきな:「私がレオくんの部屋で見つけてから、2か月くらい……」
:「あの書置きはやっぱりオマエか…」
金子ゆきな:「ね、あのね」
金子ゆきな:「あんた、治せない?治す方法ってわかんない?」
:「…治す、方法ねぇ」
金子ゆきな:「あたし、よくわかんないけど、これってビョーキなんだよね」
金子ゆきな:「じゃあ治せるよね!?」
金子ゆきな:「……レオくん、も、もとに戻るよね……」
金子ゆきな:縋るような目で、君を見上げる。
:「…酷なことを言うようだが」
:「そんなもんがあるなら、こんな村は生まれてない」
金子ゆきな:「っ……」
:「そんなもんがあるなら、アタシだって…」囁くように
金子ゆきな:「わかってるよ」
金子ゆきな:「わかってるけどさぁ」
金子ゆきな:「わかってるけどさぁああああああ!」
金子ゆきな:蹲って、泣き出す。
:「…」慟哭が鼓膜を揺らす
立浪怜雄:「……あ、アンタも」
立浪怜雄:「オーヴァード、だろ」
立浪怜雄:「なぁ……」
:「…ああ」
立浪怜雄:「……殺してくれ」
立浪怜雄:「ケジメ……付けさせてくれよ……」
金子ゆきな:「!!」
:「…」
立浪怜雄:「ゆきなが……可哀そうだしよぉ……」
金子ゆきな:「ダメ……レオくんダメだよ!あ、アタシ……全然平気だから!」
金子ゆきな:「そんなこと、言わないでよぉ……!」
立浪怜雄:「兄貴には……ごめんって……」
立浪怜雄:「頼むよ……」
立浪怜雄:「俺……こいつのことまで……殺したくねえ……」
立浪怜雄:「ぐがああああああ!!」
立浪怜雄:ばきばきばきばき!
立浪怜雄:結晶化した片腕は、獰猛な形状へと変質を続けている。
:「…一つ、嘘をついた」
:「本当はな、連れて帰るつもりだったんだ。オマエの事」
立浪怜雄:「……ああ」
:それが、例え無理だと分かっていても
:自分はあの時と違って無力ではないと、そう思い込みたかった
:「…オマエがそれでいいってんなら、アタシは構わねぇ。」
:「…どうせ長くないんだろ?」
立浪怜雄:「ああ……見ての通りだ」
:「…ただ」
:「それをやるのは、アタシの役目じゃない」
:ポケットから”わくらば”の文字が書かれた紙を取り出し、金子ゆきなに手渡す
立浪怜雄:「……」
:「それに、足りねぇだろ。遺言が。」
:「その紙に書けるだけ書いとけ。」
:「…全部終わったら、受け取りに来る。いいな」
立浪怜雄:「……厳しいな、あんたも」
立浪怜雄:「まるで……兄貴みてえだ」
立浪怜雄:紙を受け取って
:「ははっ、そう言ってもらえるなら嬉しいね」
立浪怜雄:「ああ……用意……しとくぜ」
:「そうしろ。ちゃんと渡してやる。絶対な。」
立浪怜雄:「……うん、頼む」
:「ああ、それと」
:「オマエ、飲み物は何が好きだ」
立浪怜雄:「……?」
立浪怜雄:「酒……飲めねえんだよな……俺……だから」
立浪怜雄:「ああ……コーラがいいな……」
:「…いいね」
:「甘ったるくて、張りつめてて、オマエらにピッタリだ。」
:金子ゆきなに視線を移す
:「…すぐに受け入れろ、なんて言わねぇ」
:「ただ、最期までオマエは側に居てやってほしい」
:「頼れる兄貴でも、仲間でもない、コイツはオマエを選んだんだ」
金子ゆきな:「……っ」
:「だから…」
:「頼む。」深く、頭を下げる
金子ゆきな:「……うっ……うううっ」
金子ゆきな:「……わかった」
:「…そうか」頭を上げる
:「…多分、遠くないうちに刀を持った奴が来る」
:「それまで、支えてやってくれ。ぶん殴るでも、叱りつけるでもない、オマエにしか出来ない事だ。」
金子ゆきな:「……うん」
金子ゆきな:彼女もこの村のルールについてはもう知っているのだろう
金子ゆきな:困惑と憔悴の中に決意の光を灯らせて、君に頷いた。
:「…良い顔だ。」肩にポン、と手を置くと
:「急に押しかけて悪かったな。ありがとよ、話させてくれて」
金子ゆきな:「……ううん」
金子ゆきな:「アンタ……いい人だね」
金子ゆきな:「……きっと……」
:「…?」
:「…じゃあな」彼女の言葉の真意は分からないまま、地上へと続く階段を昇る
:”なぜだ”
:”殺せばいいだろう”
:”お前は、強いのだから”
:”言っていたじゃないか、数など関係ないと”
:(…うるさい)
:”自分と、重ねたか?”
:あの日からずっと、頭の中で鳴りやまない声
:「…頼むから」
:「今だけは、静かにしてよ…」
:外に出る。日差しがいつもより眩しく感じた。
GM:---
GM:ロイス、購入が可能
:ロイス変更
:ウールワース 馬鹿:〇同情/不安→同情/〇悔恨 に!
:購入はブルゲ!
:3dx+2
DoubleCross : (3R10+2[10]) → 9[5,6,9]+2 → 11

:11ばっかだなお前!
:失敗!以上!

ミドル:7-2

GM:オーライ!では次!
GM:津島さんのシーン!浸蝕どうぞ!
津島秋:津島秋の侵蝕率を+8(1d10->8)した(侵蝕率:48->56)
津島秋:アッ姉妹と会うから緊張したな?!
GM:---
GM:病葉・旧中央実験舎
GM:---
GM:白いベッドの上に、白い少女が横たわっている。
”白比丘尼”:「会いに来てくれたんですね……秋さん」
津島秋:その傍に、同じ顔をした少女が。
津島秋:「うん。姉妹だからね……迷惑じゃなかったかな」
”白比丘尼”:「いいえ、大丈夫です。ちょうど目を覚ましたところですから」
”白比丘尼”:「私……目を覚ますタイミングだけはいいんですよ」
”白比丘尼”:ふふ、と上品に笑う
津島秋:「ふふふ。すごいなあ。じゃあ、また眠くなるまで。少々お付き合いくださいな」
”白比丘尼”:「ええ……そうですね」
”白比丘尼”:「またこうして、姉妹の誰かと話せるなんて」
”白比丘尼”:「……思ってもみませんでした」
津島秋:「………うん。わたしも、初めてだよ」
”白比丘尼”:「秋さん」
”白比丘尼”:「幸せですか?」
津島秋:「……」目を、一瞬だけ。瞑る。
津島秋:「────幸せだよ。津島、秋は……ずっとずっと、いいひとたちに、囲まれているから」
”白比丘尼”:「……良かった」
津島秋:「きみは、どうだい」
”白比丘尼”:「私は……」
”白比丘尼”:目を細める。窓の外を向いて
”白比丘尼”:「私がこの村へとたどり着いたのは、戦いのすぐ後でした」
津島秋:静かに耳を澄ませている。
”白比丘尼”:「私自身の浸蝕値が、殆どジャームへと近づいていたのもあったのでしょう」
”白比丘尼”:「先代の比丘尼さまが張った結界を抜けて、私はこの場所まで辿り着いた」
津島秋:「前にも、きみがしていたことをしていた人が居たんだね」
津島秋:「聞かせておくれ。きみの4年を。これまでを」
津島秋:傍にいられなかった分を……せめて。
津島秋:ほんの少しでも、埋められるように。
”白比丘尼”:「ええ……彼女は、先の比丘尼様は戦時中この設備を作った軍の人間でした」
”白比丘尼”:「”金華鐘楼”によるジャーム回復の実験を繰り返し、多くの人を苦しめ」
”白比丘尼”:「そして、何も得ることが無かったと」
”白比丘尼”:「深く、悔いておいででした」
”白比丘尼”:「そうして、罪滅ぼしとして」
”白比丘尼”:「軍の活動が終わった後も、この場所でジャームとなった人々を受け入れることを決めたと」
津島秋:「……そのひとと、一緒にいたんだね」ベッドの上に座りながら。少女の身体を支えつつ。
”白比丘尼”:「……彼女は長年の”金華鐘楼”の使用で消耗していて」
”白比丘尼”:「私には、彼女の後を継ぐ適応があった」
”白比丘尼”:しゃらん
”白比丘尼”:手首に鈴の腕輪が現れる
”白比丘尼”:「この体に受けた、改造のためかもしれません」
津島秋:「……役目を受け継いだのは、君が望んで?」察しはついているけれど。
”白比丘尼”:「……ええ」
”白比丘尼”:「私は、どこか安心していました」
”白比丘尼”:「これで私も、命が使える」
津島秋:「だろね」苦笑。「わたしも、似たようなものだったから」何も出来ないことに、ただ与えられることに。
津島秋:どうしようもなく、焦燥と罪悪感があった日々。
”白比丘尼”:「……戦って死ぬことが出来なかったのだから」
”白比丘尼”:「せめて何かを果たして死にたいと」
”白比丘尼”:「ずっと……そう思っていましたから」
”白比丘尼”:「……」
津島秋:「──いいんだよ」彼女を、抱き寄せる。
津島秋:「良く、生きていてくれたね」
”白比丘尼”:秋の言葉に頷いて
”白比丘尼”:「……はい」
”白比丘尼”:そっと、その背に腕を回して
”白比丘尼”:「秋さんも。生きていてくれて……嬉しい」
津島秋:「わたしは……。もう、セルのときも、あの日も。憶えてさえいないけれど」
津島秋:「それでも……うれしいよ」腕と、声が震えている。
津島秋:「ごめんね……なにも、憶えてない」
津島秋:「なにか、なにか……いえることが、言いたいことが、あるのに……」
”白比丘尼”:「……秋さん」
”白比丘尼”:体を離して、そっと君の頬に
”白比丘尼”:やせ細った指が当たる
津島秋:わずかに、零れた涙が。その指に。
”白比丘尼”:「私は……この役目を得て」
”白比丘尼”:「一つだけ分かったことがあります」
津島秋:「……教えてくれるかい」
”白比丘尼”:「大事なのは、役目や、命の使い道じゃない」
”白比丘尼”:「ただそこにいること」
”白比丘尼”:「ただそこに、あなたがいるだけでいい」
”白比丘尼”:「……私にとって、ここは居場所だったんです」
津島秋:「……………ああ、うん」わたしが。本気でぶつかられるまで。全然理解していなかったことを。この子は、もう知っているんだ。
”白比丘尼”:「革人さんが、村のみんなが、黒瀬さんが、そして、秋さんが。私の身を案じてくれている」
”白比丘尼”:「私の果たした役目が正しかったのか間違いだったのかは、分かりません」
”白比丘尼”:「……でも」
”白比丘尼”:「私は今幸せです。みんなと繋がっていることが」
津島秋:「…うん」
津島秋:「そっか。ならね」
津島秋:「きみの今までは、きっと正しかったんだ。このわたしは、誰がなんて言おうと、咎めようとも」
津島秋:「その正しさを、認める。きみがしてきたことは、間違いなんかじゃない」
津島秋:「──だって」
津島秋:「妹が、幸せになった道なんだから」
”白比丘尼”:「……」
”白比丘尼”:「ありがとう……」
”白比丘尼”:「お姉さん……」
津島秋:「ずっと今まで、傍に居られなかったんだから。これくらいはね」そっと、彼女の頭を撫でる。
津島秋:かつて。自分が、そうしてもらったみたいに。
”白比丘尼”:「……ええ」
”白比丘尼”:安らかな表情で、撫でられている
津島秋:「じゃあ、わたしたちのこれまでを、交換しよう」
”白比丘尼”:「?交換、ですか」
”白比丘尼”:不思議そうな顔
津島秋:「わたしの今迄と、きみの今迄を。わたしたちが、どんなにしあわせだったのか──」
津島秋:「お互いに、教え合うのさ」
”白比丘尼”:「……素敵ですね」
津島秋:「でしょう?」
”白比丘尼”:「ふふ……ええ。時間の許す限り」
”白比丘尼”:「そうしましょう」
GM:そうして君たちは話し込む
GM:あの日からお互いの体験してきた悲劇について、喜劇について。
GM:様々な言葉で、教えあう。
津島秋:出会った人たちのことを。通った学校のことを。友達のこと。
津島秋:任務の事を。間に合わなかったことを。力が、到底及ばなかったことを。
GM:……そうして、日も傾いて。
”白比丘尼”:「とても楽しかったです」
津島秋:「よかった。わたしも、本当に楽しかったよ」
”白比丘尼”:「……こんなに笑ったのは久しぶり」
津島秋:「それはよくないぞ。笑う門には福来るって言うだろ?」
津島秋:「アレは、結構本当なんだぜ。無表情なのをやめて、明るい顔をするようになってから…わたしは、嬉しいことが増えたんだ」
”白比丘尼”:「ふふ……そうですね、もっと笑うようにしませんと」
”白比丘尼”:「……秋さん」
津島秋:「…なんだい」
津島秋:終わりが近い。ああ、分かっている。分かっていても。
”白比丘尼”:「秋さんもどうか、秋さんと繋がりを持とうとしてくれた人たちの事を」
”白比丘尼”:「……大切にしてあげてください。それには」
”白比丘尼”:「ただ、あなたがいるだけで十分なんです。きっと」
”白比丘尼”:「……どうか、忘れないで」
津島秋:「───大丈夫。キツく、思い知らされたんだよ。丁度最近ね」
津島秋:「だから、さ」
津島秋:「きみも、あきらめないで。奇跡は、あるんだ。きっと……そうだろ?そうじゃなきゃ、わたしたちが、こんなに幸せになれるわけがない」
”白比丘尼”:「……奇跡」
津島秋:「もう、わたしときみで。二回有ったんだから。三回目も、きっとあるんだ」
津島秋:嘘だと、知っていても。
津島秋:それでも。この子に、どうかと。そう願わずにいられない。
”白比丘尼”:「ええ……そうですね」
”白比丘尼”:「私は、この村の人々に希望を説いてきました」
”白比丘尼”:「それでも、明日が来ることを恐れないで欲しい、何か幸せが見つかるかもしれないから」
”白比丘尼”:「そう、言い続けてきました」
津島秋:「うん。……いい言葉だね」
”白比丘尼”:「私も、逃げません。私の言葉に耳を貸してくれた人たちを、裏切りたくはない」
津島秋:「……そっか。じゃあ、そんながんばり屋な妹に、おねえちゃんからプレゼントだよ」
”白比丘尼”:「プレゼント、ですか?」
津島秋:そっと、髪を分けて。瞳を合わせる。
津島秋:「うん。わたしも、貰ったもの。わたしのはじまりにあったものを」
津島秋:「ずっとずっと。考えてたんだ。妹に、もしも会って。その子に、名前が無かったら」
津島秋:「わたしが、付けてあげるんだって」
”白比丘尼”:「名前……」
津島秋:「”涼華”。オリジンの、津島涼葉さんと……わたしの、”雪華”から一字ずつ取って」
津島秋:「きみの、あの。涼やかな鈴の音が…綺麗な華のようだから」
津島秋:「……どうかな」
”白比丘尼”:「……」
津島秋:「……苗字も、アレならわたしの妹ってことで、津島姓があるよ……」
”白比丘尼”:「津島……涼華……」
津島秋:だ、ダメだったかな…とちょっと小さくなっている。
”白比丘尼”:「……秋さん」
津島秋:「なあに」
”白比丘尼”:「……私」
”白比丘尼”:「気に入りました。とっても素敵だと思います」
”白比丘尼”:「……呼んでくださいますか?」
”白比丘尼”:「涼華と。秋さんから」
津島秋:「え、えへへ!良かった─…!」
津島秋:「うん。涼華!」
津島秋:ぎゅーっと抱き付く。
”白比丘尼”:「わ……ふふ」
津島秋:「ふふふ!涼華、お姉ちゃんだぞー!!」
津島涼華:「……あら」
津島秋:「えっ何かおかしかった?!」
津島涼華:「秋さんがお姉ちゃんとは限らないですよ?」
津島秋:「ええーっ!?い、いや。わたし結構初期の方の量産体だもん!きっとわたしが姉だよ!」
津島涼華:「いえいえ。私だって、お姉ちゃんがいいです」
津島秋:「むむう」
津島涼華:「……ふふふ」
津島秋:彼女の、笑みを見詰めて。楽しそうに、無邪気に笑う。
津島涼華:こちらも花がほころぶように笑っている
津島秋:「じゃあ、かわりばんこにしよう!毎日交換するんだ」
津島秋:「それなら、妹にも姉にも成れるぞ!」
津島涼華:「素敵ですね……それは」
津島秋:腕の中の、少女の体温を感じる。
津島涼華:「とっても素敵……」
津島涼華:ウトウトと、体の力が抜けていく。
津島秋:「そうでしょう?だからね、きっと。……もっと、良くなるんだ」
津島秋:「これから、ずっと。涼華は……そうなるんだよ」そっと背中を撫でて。
津島涼華:「ええ。きっと……そうですね」
津島涼華:「……そうなったら……まるで」
津島涼華:「………夢みたいな…………」
津島涼華:気を失うように、眠ってしまう。
津島秋:「きっと叶うよ」
津島秋:しばらく。
津島秋:そのまま、彼女を抱き締めて、背をそっと撫でていた。
津島秋:ゆめまぼろしを、口にした。ずっと頑張り続けて──傷付いた妹に。
津島秋:なら。
津島秋:(やって見せる…ううん。やるんだ)
津島秋:それを、叶えるのが。わたしが、やるべきで、やりたいこと。
GM:……君は建物を出る。
津島秋:墜ちる太陽を見る。一番星が見える。
津島秋:そう、真昼にある星であっても。このわたしは見えるのであるから。
津島秋:「──また、一緒に話そうね。涼華」
???:「涼華ってだれだよ」
???:「ここにいるのは比丘尼様だろ」
津島秋:「ははあ」
津島秋:「何の用だい?ちょっと今、わたしは姉妹に会ってきたのさ」
津島秋:「今は、機嫌がいいんだ。──あまりさ。邪魔しないでくれる?」
津島秋:笑顔のまま。雰囲気だけが冷徹に。そして、少年と周囲を観察する。
???:建物そばの岩の上に
???:キャップを被った少年が座っている。
???:その目には白い包帯が巻かれて、白杖を握っている
???:目が見えないようだ。
???:「姉妹?比丘尼様の?」
津島秋:「そ。あの子だって、最初っから比丘尼様だったわけじゃないだろ」
???:「そりゃあそうか。まあ俺にはどっちみち興味ないけど」
津島秋:「へええ。よく親類の前でそう言えるよな」
???:「アンタらってUGNだろ」
???:「……外の世界でジャームを殺してるとかいう」
津島秋:「そういう貴方はどちらさま?」
???:「俺はここの人間だ」
津島秋:「ひとつ訂正」
津島秋:「殺してるのはそうするしかない場合だけなんだけど。後はコールドスリープだぜ」
???:「どっちにしたって一緒だ、そんなの」
???:「……家族には、もう会えないんだから」
???:「結局アンタらにも治せないんだもんな」
???:「ここも、ここの外も、結局一緒だよ」
???:杖を強く握りしめている。
津島秋:「なあ」
津島秋:「結局一緒だって言うのはいい。でもな」
津島秋:「それに抗おうとする人たち。例えばあの子の努力まで否定するのか?」
???:「否定するね」
津島秋:「へえええ」
???:「こんなところ、来なきゃよかった……」
???:「母さんは結局助からなかった」
津島秋:「なら、去ればいい」
???:「言われなくてもね」
???:たっと岩を下りて
津島秋:「ああそうだ」
津島秋:「そこな少年、名前を教えろ」
津島秋:「憶えておくからな」
???:「お前になんか教える必要ない」
???:それだけ言って、少年は去っていく。
津島秋:「へえ。残念だなあ」もしも、敵になった時に。墓碑に刻む名前がなくなってしまうんだけど。
津島秋:「…………」
津島秋:「なあ、涼華。わたしは、きみを肯定するよ」
津島秋:「たとえ、誰が」
津島秋:「何をしようとも」
GM:そう呟いた君の背後に
GM:別の足音が近づく
津島秋:「誰かな」
槻谷美代:「……」
槻谷美代:「秋……」
津島秋:「……御免ミヨちゃん、ちょっと今わたし台無しにされて機嫌悪かったからちょっと待って」
槻谷美代:「……」
津島秋:「……よし!なんだい」
槻谷美代:メモを取り出し
槻谷美代:『ごめんなさい』
津島秋:「…………どうして謝るんだい?」
槻谷美代:『あの子、私の弟です』
津島秋:『ミヨちゃんが謝ることじゃあないよ』こっちもメモに。
槻谷美代:『気難しいから、秋ちゃんも何か言われたんじゃないかって』
津島秋:『きょうだいっていっても、別人だ。それに、家族に不幸があるなら』
津島秋:『そう思うのも、理解はできる。……ちょっと腹立つこと言われたから機嫌悪くなってただけさ!』
槻谷美代:『ごめんなさい』
津島秋:『謝らないで』
津島秋:『ミヨちゃんが悪いんじゃないでしょ?秋くんも困ってしまうぞ』
槻谷美代:『秋ちゃんは、どうしてここに?』
津島秋:『ま、お姉さん代わりのひとがここに来るっていうからね。付いてきちゃった』
津島秋:『ミヨちゃんにも会いたかったしね!』
槻谷美代:『私に?』
津島秋:『そうだよ?友達じゃないか』
津島秋:明るく、元気で。そういうあり方を続ける。
津島秋:津島秋は、幸せなのであるから。そう在ろうと。希望を掲げて見せたのだから、そう振る舞おうと。
津島秋:『それともわたしの勘違いだった?ならごめん』
槻谷美代:「……!」
槻谷美代:『ううん。そんなことないよ』
槻谷美代:『友達だって言ってくれて嬉しい』
津島秋:『よかった─!』
津島秋:『こっちも嬉しいよ』無邪気に見えるであろう笑顔。
槻谷美代:「……」
槻谷美代:しばらく逡巡の色を見せて
槻谷美代:『ジャームのこととかは秋ちゃんは』
槻谷美代:『知ってる?』
津島秋:「……」
津島秋:『うん』
津島秋:『知ってるよ』
槻谷美代:「……」
槻谷美代:『あのね』
槻谷美代:『私も、お父さんとお母さんが』
槻谷美代:『そうなっちゃった』
槻谷美代:『私がお父さんと』
槻谷美代:『弟 一志がお母さんと暮らしてる』
津島秋:「……」
津島秋:『そっか』それだけ書いて。彼女の手を繋ごうとします。
槻谷美代:「……秋……」
槻谷美代:繋がれた手を、躊躇いがちに握り返す
津島秋:此方も、しっかりと繋ぐ。
津島秋:わかる、とか。大変だね、なんて。そんなことは言えないし、書けない。
津島秋:そんな薄っぺらい言葉を、彼女には言えない。友達なのだ。
津島秋:それでも、心配していること。友達のわたしは、ここにいると。
津島秋:そう、伝えたい。
槻谷美代:「……」
津島秋:『ミヨちゃんの手、暖かいし柔らかいねえ』
槻谷美代:返事を書こうとして
槻谷美代:メモを取り落とす
津島秋:さっと空中で拾います。
槻谷美代:メモを受け取る。
津島秋:そっと、自分の片方の手で支えて。片手でも、書ける様に。
槻谷美代:君の姿を映した瞳に、涙が滲んでいる。
槻谷美代:震える手で書く。
槻谷美代:『ありがとう』
槻谷美代:「……秋」
津島秋:『どういたしまして』
津島秋:「ミヨちゃん」
津島秋:きゅ、と。彼女と繋いだままの手を、確りと。
GM:満点の星の下を歩き
GM:君たちはそれぞれの帰り待つ人の元へ、帰っていった。
GM:---
GM:シーン終了。ロイスと購入が可能です。
津島秋:これは妹にまず取ります
津島秋:”姉妹”津島涼華 〇家族愛/不安 で。
津島秋:ミヨちゃんは……いいか、反転なし。
津島秋:購入は、まず応急手当を。
津島秋:1dx=>8
DoubleCross : (1R10[10]>=8) → 7[7] → 7 → 失敗

津島秋:うーん。他の方も持ってるしいいか。以上で

ミドル:7-3

GM:オーライ!では次のシーン!黒瀬さんとNPCの交流です
GM:浸蝕どうぞ!
黒瀬直:68+1d10 NPC、誰かな誰かな~
DoubleCross : (68+1D10) → 68+3[3] → 71

GM:---
GM:病葉・民家
GM:---
GM:寝泊りのため、君たちに貸し与えられたのも例の箱型の建物であり
GM:その地下にはジャームを拘束するための牢がある。
大都佐苗:「素敵な人たちだったねえ」
大都佐苗:「そうは思わないかい?」
GM:君は、監視対象である大都から離れることが出来ない。
GM:故に牢屋の外から彼女を眺め続けることになる。
黒瀬直:「そうだな」
黒瀬直:あからさまにそっけない返事。
大都佐苗:「でも不思議なんだよ」
大都佐苗:「ねえ直」
黒瀬直:「どうした大都佐苗」
大都佐苗:「どうして彼らは、それだけ大事にしている相手を」
大都佐苗:「最後には殺してしまうんだろうね」
黒瀬直:「ふむ」
大都佐苗:「おかしいじゃないか?ねえ?」
黒瀬直:「なるほど。あなたならそう思うだろうな」
大都佐苗:「当然さ」
大都佐苗:「殺したくないからこんな場所まで連れてきているんだろう」
大都佐苗:「だったら共に生きていくべきじゃないか。どこまででも」
黒瀬直:「正反対だからな」
黒瀬直:来るべき滅びに備え、人を施術によって不老不死にする。
黒瀬直:大都佐苗の目的は、願いはそのようなものであると聞き及んでいる。。
大都佐苗:「そうだね、ここの人たちとは正反対かもしれない」
大都佐苗:「でも君と私は正反対じゃないと思うんだ、直」
黒瀬直:「そうか?」
大都佐苗:「きみは本当は」
大都佐苗:「殺したくないんだろう?」
黒瀬直:「……」
大都佐苗:「さっきの直は、とても辛そうだったよ」
大都佐苗:「友達として胸が張り裂けそうだった」
大都佐苗:「でもその辛さ、私にはとてもわかるんだ」
大都佐苗:「本当は何も見捨てたくはない。そうだろう?」
黒瀬直:「……ふむ」
大都佐苗:「だったら、答えはひとつだ」
大都佐苗:「諦めなければいいんだ。何も」
大都佐苗:「諦めなければ、どんな相手とでもいっしょにいられる」
大都佐苗:「いつまでも、ずっと」
大都佐苗:「友達でいられるんだよ?」
大都佐苗:「それって、傷つけあうよりずっと素敵なことじゃないかな」
黒瀬直:「……そうだな」
黒瀬直:「うむ。それは悪くない」
大都佐苗:「ねえ、直」
大都佐苗:「私と永遠を探そうよ」
大都佐苗:「やっぱり私たちは友達になれるんだ」
大都佐苗:「……直だって、もう」
大都佐苗:「傷つきたくないだろう?」
黒瀬直:「……そうか」
黒瀬直:「そうだなあ、大都佐苗」
黒瀬直:「実のところ、私はあなたと過ごす時間があまり嫌いではない」
大都佐苗:「嬉しいなあ。やっぱり友達同士だからだね」
大都佐苗:「私も直との時間が大好きだよ」
黒瀬直:「無意味な会話をしても、あなた相手なら罪悪感も湧かないからな……」
黒瀬直:「とても気楽に話せる」
大都佐苗:「意味ならあるさ。」
大都佐苗:「友情が深まるじゃないか」
黒瀬直:「そうだといいな」
大都佐苗:「そうだとも」
大都佐苗:「直はどうして、殺したくないのに殺すんだい」
大都佐苗:「手を繋ごうと思った事は無いのかな」
黒瀬直:「……」
大都佐苗:「きみが敵とするものにだって、本当は」
大都佐苗:「友達になれたかもしれない。そうは思わない?」
黒瀬直:「……そうだな」4年前を思い出す。
黒瀬直:「そういうこともある。あった」
黒瀬直:「殺さず済むならば、それに越したことはない。そうだな」
大都佐苗:「じゃあどうして?」
大都佐苗:「そう思うのなら、直は戦ってはいけないよ」
黒瀬直:「……ふむ」
黒瀬直:何故か。
黒瀬直:私が何故、戦うのか。
黒瀬直:「……そうだな」
黒瀬直:「私には一つ、願いがある」
大都佐苗:「どんな願いかな」
黒瀬直:「そのための手法として、うむ」
黒瀬直:「なるほど、金華鐘楼も役立つだろう」
黒瀬直:「あるいは不老不死、不滅というのもアリかもしれないな」
大都佐苗:「いいね。とてもいいね」
大都佐苗:「私には沢山の実証実験の記憶があるから、役に立てるよ」
大都佐苗:「まあこれまでは上手くいった試しはないんだけど、大事なのはこれからさ」
黒瀬直:「そうか、馬鹿げているな」
大都佐苗:「ひどいなあ。」
黒瀬直:「いや、私も人のことは言えんか?」
大都佐苗:「そう、直の願いはどんな願い何だい」
黒瀬直:「私はこの手で、この世界を、誰も戦う必要のない世界にできたならと、そう思っている」
黒瀬直:そう、ずっと。10年間。考え続けている。
黒瀬直:「だから、不老不死というのは悪くない」
黒瀬直:「私のような人間が必要なくなるまで戦い続け」
黒瀬直:「必要な時が来るまで備え続けられるだろうからな」
大都佐苗:「……」
黒瀬直:「……全くもって、無意味な話だな」
大都佐苗:「直」
黒瀬直:「なんだ」
大都佐苗:「人は戦う生き物だよ」
黒瀬直:「あなたがそれを言うか」
大都佐苗:「私は長い長い時間を生きているけど、どこに行ってもそうだった」
大都佐苗:「自分と違うものを排除しようという本能からは、逃れられないんだ」
大都佐苗:「それで本当に自分と同じものは、自分しかいない」
大都佐苗:「直が何かをしても、しなくても」
大都佐苗:「彼らは殺しあい続けるよ」
黒瀬直:「分かっているとも」
黒瀬直:「我ながらなんと自分勝手な理想だろうな」
大都佐苗:「君たちがジャームと呼ぶものだって」
大都佐苗:「あれは人間なんだ」
大都佐苗:「とても人間らしい、人間だよ」
黒瀬直:「そうだな」
黒瀬直:「……よく、知っているとも」
大都佐苗:「……直も、わかっているんじゃないのかな」
大都佐苗:「だから友達を見つけないと」
大都佐苗:「世界にたった一人でいい。殺しあわなくていい相手を」
大都佐苗:「絶対に殺しあわずに済む相手を。見つけなくちゃ」
黒瀬直:「……」
黒瀬直:「『君の世界では、自分以外の全てが敵に見えている』だったか」
大都佐苗:「違うのかな」
黒瀬直:「あの時はあなたの為に言わなかったんだが」
黒瀬直:「私はな、敵でなくても殺せるんだ」
黒瀬直:「友だと思っていても、お構いなしだ」
黒瀬直:「だから、私が殺す」
黒瀬直:そう、決めている。
黒瀬直:弟の形見たる"華金弓"、最大の武器を渡した時にも。
黒瀬直:泊くんと御影くんの手合わせを見ていた時にも。
黒瀬直:生きていてくれてありがとうと、少女を抱きしめた時にも。
黒瀬直:─私には、できた。
黒瀬直:「私には、できるよ」
黒瀬直:そしてそれを、人にさせたくはない。
大都佐苗:「……はは」
大都佐苗:「あははははははははっ」
大都佐苗:笑う。その目は見開いたまま、喉だけを鳴らした奇妙な哄笑。
大都佐苗:「直はやっぱり、私の思った通りの人だ」
大都佐苗:「自分は他の誰とも違うから、自分がしなくちゃいけない」
大都佐苗:「ねえ、直」
大都佐苗:「それは私だよ」
大都佐苗:「私もそうだったから」
大都佐苗:「ああ……君とはもう友達だったんだ」
黒瀬直:「……物好きめ」
大都佐苗:「あとは直が、私と同じところに来てくれるのを待つだけだ」
大都佐苗:「私は待ってるよ」
大都佐苗:「ずーっと待ってるよ」
大都佐苗:「友達を、この手で抱きしめる時を」
大都佐苗:「ねえ、直」
大都佐苗:にっこりと
大都佐苗:虚ろな目で、牢の中から微笑みかける
黒瀬直:「……はぁ」
黒瀬直:「私は目の前に居るあなたでなく、他の事ばかり考えているぞ?」
大都佐苗:「2人っきりになれば、きっと私に夢中になるよ」
大都佐苗:「私ってけっこう可愛くないかな?」
黒瀬直:「愛らしいとは思う」
大都佐苗:「じゃあ抱きしめて?」
黒瀬直:「抱きしめたいとは思っていない」
大都佐苗:「残念」
大都佐苗:「じゃあもう少しお話ししようか」
大都佐苗:「直がこっちに来てくれるまで。私は諦めないよ」
黒瀬直:「そうか……」
黒瀬直:「勝手にするといい」
GM:---
GM:シーン終了。ロイス購入が可能です。
黒瀬直:ロイス変更
黒瀬直:無用:大都佐苗/Pわからんでもない:N邪魔〇
黒瀬直:セットアップでエヴリシングレディ起動。取得したAI補助スーツをウェポンケースで装備。
黒瀬直:マイナーで使用して、判定+3D
黒瀬直:6dx+2>=20 購入はブルーゲイル
DoubleCross : (6R10+2[10]>=20) → 10[4,6,8,9,9,10]+7[7]+2 → 19 → 失敗

黒瀬直:財産点を1使って購入
黒瀬直:以上!

ミドル:8

GM:では次のシーン!
GM:全員で集まって今後の相談をするシーンです
GM:PC間でガッツリ会話できるのはこれが最後!
御影肖子:おっと
津島秋:えっっ
津島秋:泊さんと黒瀬さんと話せてない!がんばるぞ
GM:シーンプレイヤーは津島さん、他全員登場可能。
津島秋:津島秋の侵蝕率を+2(1d10->2)した(侵蝕率:56->58)
津島秋:やはり妹に会う時だけしか緊張してないなお前
:泊の侵蝕率を+8(1D10->8)(侵蝕率:77->85)した
御影肖子:1d10+76 そりゃ出るっきゃない
DoubleCross : (1D10+76) → 5[5]+76 → 81

黒瀬直:71+1d10
DoubleCross : (71+1D10) → 71+10[10] → 81

黒瀬直:おばあちゃんが効いたか?
津島秋:みっみんなー!
GM:津島さんの浸蝕すげえ
GM:では
GM:---
GM:病葉・民家
GM:---
GM:君たちはそれぞれ、対峙すべき相手と対峙し
GM:再び部屋へと戻ってきた。
GM:時刻は深夜。
GM:外からは虫の鳴く声だけが聞こえてくる……。
黒瀬直:「……みんな、ご苦労だった」
津島秋:「黒瀬さんこそ。あのひとの相手をずっとさせちゃってごめんね…」
黒瀬直:「信頼のおける拘束が為されているから、大都佐苗を見ているだけならば」
黒瀬直:「そう消耗するものでもない」
津島秋:「肉体的にはそうだけども」
黒瀬直:「どちらかといえば、ここで調べるべきことを任せきりになったのが痛いな」
津島秋:「あはは……」正直涼華との会話に夢中になっていたので後ろめたい。
御影肖子:「……私も、調査という程の成果が出た訳では」
御影肖子:「しかしひとまず、兄の方と話はつけてきました」
御影肖子:「そして……最初の取り決めの通り、彼の身柄についてはこちらに任せていただきたい」
黒瀬直:「……ふむ」
黒瀬直:「それは良かった……で、良いんだな?」
:「オマエが決めたんなら、アタシは何も言わねぇよ」
:「……」いつも通りの態度を装っているが、どことなく顔が暗い
黒瀬直:「……ふむ」
黒瀬直:「秋くんはそうだな、しっかりあの子と話をしてきたか?」
津島秋:「あ、うん。涼華……って違う。”白比丘尼”ちゃんとはきっちりしてきたよ。聞いたことも纏めて後で言うね」
津島秋:「あ、あと。ちょっと気になることも別口であった。それもその時に」
黒瀬直:「……そうか」
黒瀬直:「彼女が今に至るまでの経緯など、教えてもらえれば助かる」
黒瀬直:「さて」
黒瀬直:泊くんの方へキッと向き直り
黒瀬直:ズカズカと無遠慮に歩み寄る。
御影肖子:「黒瀬さん……?」
:歩み寄る姿を無言で見上げる
黒瀬直:見上げる彼女へ向け、無言で手を上げる。
黒瀬直:……つまり、頭に手を当てる。
:「っ」
黒瀬直:「ふむ」
黒瀬直:「熱はないようだ……いや、ある?」
黒瀬直:「大丈夫か泊くん」
:「どういうつもりだ、恥ずかしいだろうが」
黒瀬直:「具合が悪そうに見えたからな」
黒瀬直:「やはり熱があるか……?顔が赤いが」
:「ねぇよ!熱なんか…ちょっと考え事してただけだ」
黒瀬直:「そうか……」
:「分かったから手どけろ。報告だろ?」
黒瀬直:「ふむ」
黒瀬直:「そうだな」僅かに頭をさすり、席に戻る。
:「捜索願いが出てた奴の所に行ってきた」
黒瀬直:「うむ」
:「駄目だった。ありゃ連れ帰れねぇ」
黒瀬直:「……そうか」
津島秋:「……」
:「肖子の兄ちゃんが”新入り”つってたからまだ浅いのかと思ったんだが、もう長くねぇな」
:「……」
:「”殺してくれ”だとよ」
御影肖子:「……そうですか」
:「失う側にとって、ここは夢の場所なのかもしれねぇけど」
:「当事者にとっては、そうでも無いらしい。」
御影肖子:「私も、他の家を幾つか見て回っていましたが」
御影肖子:「所感としては、同じようなものです」
津島秋:「……実際、わたしがあの子のところから出たら」
津島秋:「”無駄だ”、”結局治せないんだろ”、っていう子もいたね」
津島秋:「所詮、モラトリアムでしかないもの。言い方悪いし、それでも意味があるとわたしは思うけど、ね」
:「多分、それにみんな薄々感づいてる。気づかないようにしてるって方が正しいか」金子さんを思い浮かべる
:「ジャームと一緒に居た奴に、刺されかけた」
津島秋:ぴくりと反応する。
御影肖子:「……」
黒瀬直:「……そうか」
:「アタシ、どうすりゃいいのか分かんなくてさ、聞こえのいい事言っちまったけど」
:「……多分、ここじゃ誰も幸せになれない」
御影肖子:「考え事というのは、それですか」
:「そうだ」
:「全員、ここに来たくてここに来てる。ならアタシは可能な限りそれを尊重してやりたい」
:「…でも、駄目…なんだよ。それじゃあな。」
:「…こんな所だ、アタシからは。オマエらはどう思う。」
黒瀬直:「ふむ」
黒瀬直:「……私の懸念は、最後に回そう」
黒瀬直:「実際に見て回った、二人の言葉を聞きたい」
津島秋:ちら、と。御影さんを見る。
御影肖子:「……私の答えとしては、変わりありません。この場所は終わらせるべきだ」
御影肖子:「緩慢な悲劇を長引かせている。……その事に意味を感じている人間が、いるとしても」
御影肖子:「見回っている中で三度。ジャーム化を治療する方法はないのか、と訊ねられた」
黒瀬直:……実に聞き飽きた願いだ。
御影肖子:「彼らの多くの認識は、その程度のもの」
御影肖子:「中途半端な希望を見せる事は、かえって残酷でさえある」
御影肖子:「……兄も」泊さんの方を見る。「貴方と似たような悩みを抱いていたと聞いた」
:「……」
:彼女の言葉に耳を傾け、真っすぐに見つめている
御影肖子:「彼らそれぞれの願いに向き合いたいと」
御影肖子:「……そうしなければ、いつか自分が人でいられなくなるのではないかと」
御影肖子:「遺産は人を歪める。御影の刀は、ジャームへの嫌悪を増幅させる」
御影肖子:「……あれは、私を気遣った言葉でもあったのだろう」
御影肖子:「だから、という訳ではありませんが」
御影肖子:「私はこの村で実際に彼らを見て、言葉を交わしてきた」
御影肖子:「その上で、やはり」
御影肖子:「この場所を終わらせるべきだと思う」
黒瀬直:「……そうか」
津島秋:「ん……。ありがとうね、御影さん」
御影肖子:「……何に対してです」
津島秋:「実際、病葉という場所の持続性とかそういうものは……御影さんの言う通りだと、わたしも想う」
津島秋:「そもそも、涼華…白比丘尼自身がもう持たない。カウントダウンが始まってる」
津島秋:「もしも」
津島秋:「ここを、終わりの前に納得するための、サナトリウムにするのなら…あの子は、革人さんだけじゃなくて、もっと多くのひとを集めるべきだったんだ」
津島秋:「終わっていくだけのものに向き合うことは。こころがすり減る」
津島秋:「それを、あの子も。革人さんも……根っこのところで、分かってない」
津島秋:「だから、終わらせることは、UGNイリーガルの津島秋は賛成、なんだけど」
黒瀬直:「……」その続きに、特に傾注する。
津島秋:「それでもね。あの、名前もないから。わたしが名前をあげたあの子は」
津島秋:「4年前に帰る場所も失くして…ここしか場所がなかった」
津島秋:「ふふ。………妹が、受け継いで。必死に守ってきたものを、」
津島秋:「今更やってきて貴方の為にならない、って。ぶち壊しには、ね……」
津島秋:「個人としての、津島秋の私情はそうなるかな」
津島秋:「ああ勿論」
津島秋:「やるとなったら、やるよ」
御影肖子:「……」
津島秋:「わたしにとっては──どこかの誰かより」
津島秋:「妹と、友達の方が大事だからね?」
:(…なんだ)
:(別に心配する必要無かったな)
黒瀬直:「そうか」
津島秋:「ん。私情混じりでごめんなさい」
黒瀬直:「それを言われると、私も耳が痛い」
黒瀬直:「……先を越されてしまったか」
黒瀬直:「秋くん」
津島秋:「何ですか?」
黒瀬直:「何と名付けた?」
津島秋:「オリジナルの、津島涼葉さんの涼しいと、わたしの”雪華”から。”涼華”って」
津島秋:「あの子の鈴の音、涼しくて綺麗だったから、ね」
黒瀬直:「……ああ、良い名前だな」
津島秋:「そう?黒瀬さんにそう言って貰えたら、よかったな」
津島秋:黒瀬さんは、その名前も聞いたことがあるかもしれない。津島秋が、自分の名前を聞いてから。
津島秋:何度も何度も、作っていた名前のひとつ。妹に、いつか会えたときのために。
黒瀬直:「……彩人や涼葉たちは、自分の名前から付けたがっていた」
黒瀬直:「相談には啓介、いや支部長も参加していた」
津島秋:「……そっか」わたしたちが、奪った人たちだ。
津島秋:「彩人さんと真堂さんには、恨まれちゃうかな?」敢えて冗談めかすように。
黒瀬直:「まさか」
黒瀬直:「帰ったら、秋くんから伝えてあげなさい」
津島秋:「……うん」目元が。急に熱くなって。
津島秋:赦されたような気持ちなんて、抱いていいはずがないのに。
黒瀬直:「ちなみに私の弟たちは、やたらナオと付けたがって大変だった」
津島秋:「同じ名前だ」くすりと笑う。
津島秋:「うん……もし、また、別の子が見つかったら」
津島秋:「そう、付けるのも……いいかも、ね」
黒瀬直:「そうなっては困るな」
黒瀬直:「主に一条さんが。呼び方が被ってしまう」
津島秋:「あは。それもそうだ。じゃあ、後か前に何かつけてあげよう」
黒瀬直:「まあ、その時が来たら秋くんに任せよう……さて」
:「で、ナオはどうなんだよ」
黒瀬直:「うん。三人とも、実に頼もしいな」
黒瀬直:「私とは別の視点を、真摯に見つけてきてくれた。とても助かる」
黒瀬直:「ここをどうするかについては、最終的な決断はともかくとして」
黒瀬直:「判断材料としては、今の私に提供できるものはない」
黒瀬直:「出られなかったからな」
:「…まあ、あの嬢ちゃんは碌な事喋らねぇとは思ってたが」
御影肖子:「それは承知しています」
津島秋:「あ、あはは…ごめんね、押し付けちゃって……」
黒瀬直:「では、歩き回れた場合に確かめたかったのは、だ」
黒瀬直:「既にここに、敵はいるのかということだ」
御影肖子:「……心当たりが?」
黒瀬直:「アーティファクトを巡る戦いとは、争奪戦だ」
黒瀬直:「UGN、旧陸軍、そしてFH」
津島秋:「──それに、FHとかならジャームは普通に運用されてるから。侵入はわたし達より、楽だね」
御影肖子:「……それは、そうね」表情が険しくなる。「その通りだ」
黒瀬直:「病葉について探っている者がいる……大都佐苗よりよほど役立った情報提供者が僅かに漏らしていたな」
:「……だったな」
津島秋:「つまり、わたしたちの方が動き出したのが後、ってことか」
:「そうだ。確実にアタシたちの方が後手に回ってる。」
黒瀬直:「病葉に入る者にはチェックが行われる」
黒瀬直:「FHチルドレンと遺産使い、つまり専門家によるものがな。しかし……」
黒瀬直:「例えばそうだな。練達したエグザイルの遣い手ならばこうするか」
黒瀬直:「運び込まれるジャームの肉体に侵入して反応を誤魔化すとか、うむ」
黒瀬直:「まあ、オーヴァードの能力や使い方など推し量るだけ無駄か……」
津島秋:「使用者とかが割れてるならともかくね……パターンが多過ぎる」
黒瀬直:「とはいえ、悪意ある者が既にこの中にいれば」
黒瀬直:「強力な衝動喚起。これだけでも崩壊しかねんよ」
津島秋:「…………」もしそうなった場合を想像し、顔から表情が抜け落ちる。
御影肖子:「……ただアーティファクトを警護していればいい、という話でもないか」
:「……何かを待ってるって線は?」
黒瀬直:「聞こう」
:「あまり言いたくはないが、”金華鐘楼”の使い手が破綻するのとかよ」
津島秋:金華鐘楼が使用されたとき。アレは…どこからか、あの子の腕に装着されていた。
津島秋:ぎぢりと。一瞬だけ、強く強く、拳を握り締めて。
津島秋:「……実際、使用時の様子とか、あの子の証言から。他の遺産とかみたいに、適合する人員が必要だよ」
:「疲弊させて、疲弊させて、倒れたところを奪った方が楽だろ」
GM:不穏な予感。君たちが想像を広げる中
GM:ぞわり、と
GM:突然にそれはやってくる。
御影肖子:「……肉体に癒着するものであれば、使用者の体力が契約の強さに比例するという仮説か。確かに、筋は通って──」
GM:全身に寒気が走るような感覚。
GM:強大なワーディング反応だ。
御影肖子:「……!」かっと目を見開き、翻る。反応のあった方向を向く。
津島秋:「──」位置はどこかわかりますか。
GM:部屋の外からです。
津島秋:ではそちらへ即座に飛び出していこうとします。
GM:では外へと飛び出した君たちは見る。
GM:空へと昇る火の粉。巻き上がる黒煙。
御影肖子:「な……ッ」
GM:狂騒と共に、逃げ惑う人々。
GM:──『病葉』が、燃えている。
津島秋:「…………。」
津島秋:──いずれは。こうなるときもあろうと、思った。
:「ふざけやがって…!」辺りを見渡し、立浪の居た建物を探す
:「ふざけんな…ふざけんなよ…!」
:約束なんて、たった一つしか出来ていないのに
:「これ以上、奪う必要なんか無いだろ…!」明らかに取り乱している
黒瀬直「シ白!」
黒瀬直:     大喝一声
黒瀬直:三人の背中、建物の中から轟く。
:「!?」一喝により我に返る。息が浅くなっていることに気づいた。
:「ハッ、──ハッ…フゥ――ッ」一度、深く呼吸する
黒瀬直:「うむ」ずかずかと、無造作な足取りで
黒瀬直:先ほど挙げた声とは裏腹の、穏やかながら隙のない立ち振る舞い────自然体。
:「……悪い。」
黒瀬直:「構わん。年功序列に興味はないが」
黒瀬直:「場数については私が上だ。頼れ」
:「……おう。」
黒瀬直:(……古き伝承の地、病葉も終わりか)
黒瀬直:(希望があれば、絶望があれば)
黒瀬直:(……伝説にだって手を伸ばすよなあ。うん)
津島秋:「御影さん」
御影肖子:「ええ」
津島秋:「わたしは、涼華の…金華鐘楼のもとに先行する」
津島秋:「わたしが。一番」目を見開く。「速い」
津島秋:「貴方が、するべきとおもうことを。したいことを」
津島秋:「やってくれると、嬉しい」
御影肖子:「……」
御影肖子:……"本当にどうするべきかは、肖子が決めろ"。
御影肖子:掟に背く教えを説いた、両親の真意も。今なら理解できる。
御影肖子:御影の掟は、鬼に至らぬ人を斬るなと定めるだけ。
御影肖子:全ての鬼を斬れ、と言っている訳じゃない。だから、最も大切なのは。
御影肖子:……私が今、最も大切にしたいものは。
御影肖子:「ありがとう。津島さん」鎖骨のあたりに手を入れ、刀を抜く。
御影肖子:「私は、兄の元へ行きたい」
御影肖子:「そして、それはきっと──」この状況下、彼が向かう所と言えば。
津島秋:「ん。そっか」抜け落ちた表情。光が、胸元から広がる中で。少しだけ。唇が綻ぶ。
GM:……白比丘尼たちの元へと向かうとすれば
GM:ここから彼女たちの住む旧実験棟までの道のりで、金子ゆきなたちの所在の近くも通ることになるだろう。
黒瀬直:「大都佐苗のキルスイッチを切ってきた」
黒瀬直:「二時間以内に戻らなければあれは死ぬが、まあ」
黒瀬直:「君たちはあまり気にしなくていい」
津島秋:「その言い方で、気にしないのは無理が無いかなぁ!?」
黒瀬直:「そうか」
黒瀬直:「ならば良い」
御影肖子:「やむないでしょう。この状況です」
黒瀬直:「やりたいこと、やるべきこと、目的」
黒瀬直:「それも大事だが、帰り道を見失うな」
津島秋:「……ホント黒瀬さんさ」苦笑。「格好いいよね」
黒瀬直:「そうかな」
黒瀬直:「それなら、頑張らないとな」
御影肖子:「……分かっています。"連れ帰る"までが命ですから」
:バシッ と、自分の顔を叩く
:「”さっさと終わらせて帰る”、そういうことだろ?」
黒瀬直:「うむ」
黒瀬直:「……行くぞ」
GM:そして踏み出した君たちの前に
GM:ざしゅ ざしゅざしゅ
村人ジャーム:「ああああ…ううぐう!!」
村人ジャーム:異形化したジャームたちが現れる。
村人ジャーム:その首に、拘束具はない。
GM:その足元に、倒れているのは
GM:きっと彼らが愛していたはずだった者たちだ。
村人ジャーム:「ぐがあああああああ!!」
村人ジャーム:一筋の涙を零しながら
村人ジャーム:ジャームは君たちへと襲い掛かる。
御影肖子:「……見ていられないな」
黒瀬直:「三人とも」
:「おう」
津島秋:「はい」一瞬だけ、瞑目した。
津島秋:この中に。ミヨちゃんの両親がいるかもしれない。涼華が、必死に守ったものがある。
黒瀬直:「殺れ」
黒瀬直:私の口から、形にする。
御影肖子:「言われずとも」
:「……」無言の肯定
津島秋:「はい」
津島秋:ここで、殺す。
GM:――ミドル戦闘を開始します。
GM:マップは以下
GM
村人ジャーム:腕、蔓、鱗
10m
PC

GM:ジャーム腕、蔓は行動値7、鱗は行動値8です
GM:セットアップから!
GM:エネミーはそれぞれなし!
御影肖子:ないです。
:無し!
津島秋:コンボ:清光。怨念の呪石起動。暴走します。
津島秋:津島秋の侵蝕率を+3した(侵蝕率:58->61)
津島秋:暴走継続中、ダメージ+2d。
黒瀬直:セットアップでエヴリシングレディ起動。取得したPDWをウェポンケースに収納。
GM:ではまずは津島さんのイニシアチブから
GM:ジャーム:腕が異形への転身
GM:接敵します
津島秋:うげ。
GM:「うう……あああ……!」
GM:「血ィ……吸わせろォ!!」
GM:熊めいた腕と蝙蝠じみた頭部に変質したジャームが
GM:腕を振るい、君たちに襲い来る!
GM:では行動値21津島さん手番!
GM:どうぞ!
津島秋:はい。マイナーなし。
津島秋:メジャーコンボ:飛天雪華≪コンセントレイト:エンジェルハイロゥ≫≪光の舞踏≫≪インスタントボム≫≪死点撃ち≫で接敵してきたジャームへ攻撃。
津島秋:11dx7+7
DoubleCross : (11R10+7[7]) → 10[1,1,3,3,4,6,6,8,8,9,10]+10[1,2,8,8]+10[6,10]+3[3]+7 → 40

津島秋:悪かない。リアクションどうぞ。
GM:回避!
GM:9dx
DoubleCross : (9R10[10]) → 10[1,1,2,3,3,6,6,6,10]+4[4] → 14

GM:ぐぐう!ダメージどうぞ!
津島秋:では怨念の呪石とRエンハンサーでダメージ+3dして。
津島秋:8d10+15 装甲無視。一点でもダメージの場合、R中ダメージ+2dされます。
DoubleCross : (8D10+15) → 38[10,4,4,4,3,1,6,6]+15 → 53

津島秋:津島秋の侵蝕率を+11した(侵蝕率:61->72)
GM:辛うじて耐える!
津島秋:チッ。
GM:「ううっ!!あああああっ!!」
GM:剛腕を君たちへ打ち振るう!
津島秋:醒めた眼で、その動きを見据えて。
津島秋:「律理の羽根、第六定格で起動」
津島秋:光が、霞む。
津島秋:白い光が。奔ったのを、視界にとらえられたか。
津島秋:その一撃が、その腕と身体をなぞるように。
津島秋:「……取り損ねたかな。追撃お願い」ジャームの、後ろにいる。
GM:「……あッ!があああ!!」
GM:「痛い……痛え……」
GM:「……なんで……なんで」
津島秋:苦しんでいる。
津島秋:これが、親しいひとの、大事なひとかもしれない。
GM:かつて誰かが生きて欲しいと願った何者かが
GM:血に塗れて慟哭する
津島秋:だが。
津島秋:「邪魔だよ。傷付きたくないなら」
津島秋:「地下牢にいればよかったね」
津島秋:津島秋は、切り捨てられる。
津島秋:産まれも関係が無い。そう言う人間であるというだけだ。
GM:「ああ……ああああっ!!」
GM:その言葉に、悶え、苦しみ。ぐしゃぐしゃと頭を掻きむしる。
GM:「があああああああ!!」
GM:血の涙を流しながら、ただ怪物は咆哮する。
GM:続いて行動値12、泊さんの手番です。
:待機します!
GM:では続いて行動値9、黒瀬さん!
黒瀬直:「うむ」
黒瀬直:「任された」
黒瀬直:ウェポンケースで必中の弓を装備。
黒瀬直:メジャーでコンボ【金光曲閃】《ペネトレイト》《コンセントレイト:モルフェウス》《スプリットアタック》《砂の加護》《砂塵霊》
黒瀬直:対象は敵の全て。侵食値+15して96になる。
黒瀬直:12dx7+14
DoubleCross : (12R10+14[7]) → 10[1,4,4,4,4,6,6,8,8,9,10,10]+10[3,3,4,5,7]+6[6]+14 → 40

GM:それぞれ回避!
GM:まず腕から
GM:7dx
DoubleCross : (7R10[10]) → 8[1,3,3,5,6,7,8] → 8

GM:そして蔓
GM:16dx
DoubleCross : (16R10[10]) → 10[1,2,2,3,3,3,5,7,7,7,8,8,8,9,10,10]+5[3,5] → 15

GM:最後に鱗
GM:5dx
DoubleCross : (5R10[10]) → 9[3,6,7,9,9] → 9

GM:それぞれ命中!ダメージをどうぞ
黒瀬直:この中にエグザイルのものはおるか!
GM:ああ!なるほど
GM:そういう割り出しにも使えるんだ…!
GM:蔓と腕がエグザイルです!
黒瀬直:うぬらはスーペリアルネットワークの効果(忘れがち)でダメージ+3!
黒瀬直:31+6d10
DoubleCross : (31+6D10) → 31+30[3,1,9,7,7,3] → 61

黒瀬直:鱗は61、蔓は64!
GM:では腕が死亡!他は瀕死で生き延びる!
黒瀬直:じゃきり
黒瀬直:鋼が重なる音と共に、手中にきらめく黄金の飛刀数振り。
黒瀬直:即座に擲つ。遠方のジャームたちの足を裂き、砕き、留める。
GM:「ぐあっ」「ぎぃっ!!」
GM:更に向かってくる後方二体のジャームが釘付けとなる
GM:「痛い……痛い!!」
GM:向かってくるのは、残りもう一体。
黒瀬直:迫るジャームへ向き直る。その手に輝くは"華金弓"。
黒瀬直:輝く弓から放たれた一条の金光が、その手とジャームと、天使の羽を一文字に結ぶ。
GM:「……」
GM:金光に貫かれ、巨体が崩れ落ちる。
GM:「………み、さ……こ」
GM:どさり。
GM:動かなくなる。
黒瀬直:「うむ」
黒瀬直:「では次だ」
GM:続いての手番、御影さんです
御影肖子:単体だけどどっち狙おう。鱗が硬そうだし蔦かな
御影肖子:マイナーは戦闘移動、併せて《縮地》。ジャーム達の30m後方へ移動します。
御影肖子:侵食81->83
御影肖子:《バックスタブ》の効果で、プロセス中の攻撃力+25。
御影肖子:メジャーは「咎討」:《コンセントレイト》《オールレンジ》《フレイムタン》
御影肖子:侵食83->89
御影肖子:対象は蔦!
御影肖子:15dx+6@7 命中!
DoubleCross : (15R10+6[7]) → 10[1,2,3,3,4,5,6,7,7,7,7,8,8,9,10]+10[2,3,5,6,8,8,9,10]+10[4,5,7,8]+10[4,9]+2[2]+6 → 48

GM:回避!
GM:16dx
DoubleCross : (16R10[10]) → 9[1,1,2,2,2,3,4,5,5,6,7,7,8,9,9,9] → 9

GM:出目ひどっ
GM:ダメージどうぞ!
御影肖子:5d10+31 ダメージ!
DoubleCross : (5D10+31) → 16[1,8,1,4,2]+31 → 47

御影肖子:出目……!
GM:「こないで……やだ……」
GM:「こわい……こわい……こわい……!やだぁ……っ……!」
GM:両腕が異形の蔓となった少女。
GM:その全身は、返り血に塗れている。
御影肖子:その姿を見据える。声を聞く。
御影肖子:とうに答えは出ている。
御影肖子:携える刀身は、冬の真白に染まっている。
御影肖子:「……貴方を殺す」
御影肖子:御影肖子にとって、最も重い意味を持つ言葉。それを発した直後、
御影肖子:彼女の輪郭が掻き消える。
GM:「やめて……いや……痛いよぉ……」
御影肖子:……そこから先で起きた事を、この死者は知覚しなかった。
御影肖子:一瞬の後、白風と共に訪れた凍気が。
御影肖子:蔓を、関節を、吐息を、臓器を、
御影肖子:流れ出る血を、涙を、そして意識までもを凍てさせた。
御影肖子:そして白刃二閃。胴の半ばと、首根にて走る。
御影肖子:……滑り落ち、砕け散る。
GM:「……あぁ」
GM:「おかあ……さん」
GM:かしゃり
GM:凍り付いた少女の首が、凍てついた視界の中に何かを見て
GM:そして砕けた。
御影肖子:「………」その声を聞く。
御影肖子:悲しみはある。だが決して口にはしない。
御影肖子:淡々と、揺るぎなく振る舞う。そうでなくてはならない、御影の鞘は。
GM:ジャーム:鱗の手番。
GM:マイナーなし、メジャーでコンセ+魔獣の衝撃+流血の胞子
GM:対象は
GM:1d4
DoubleCross : (1D4) → 1

GM:御影さん!
GM:11dx7
DoubleCross : (11R10[7]) → 10[2,2,3,5,6,7,7,7,7,8,10]+10[1,2,3,6,8,9]+10[7,10]+3[2,3] → 33

御影肖子:ぐわー!
御影肖子:一応の回避!
御影肖子:7dx
DoubleCross : (7R10[10]) → 10[4,4,4,5,9,10,10]+3[2,3] → 13

御影肖子:だめです!
GM:4d10+5
DoubleCross : (4D10+5) → 29[9,8,4,8]+5 → 34

GM:諸々有効!
御影肖子:出目が殺意……!駄目です、戦闘不能
御影肖子:リザレクトします
御影肖子:1d10+81
DoubleCross : (1D10+81) → 5[5]+81 → 86

御影肖子:HP5で復活。
GM:「あはは!あはははははは!!」
GM:「殺しちゃった!殺しちゃった殺しちゃった殺しちゃった!死んじゃった!私が殺したら死んじゃった!!」
GM:「上の子も下の子も!ぎゅって握っただけなのに!!あははははははは!!」
GM:どしゅっばしゅっ!!
GM:狂ったように笑い続ける女の両腕から放たれた鱗の弾丸が、君の全身を貫く。
御影肖子:「……ぐっ!」
御影肖子:コートごと肉体に穴が開く。膝を付きそうになって、堪える。
GM:「ねえ、あなたも行ってよ……あの子たちのところに行って……」
GM:「あの子たちが……寂しくないように……」
GM:「……ねえ」
GM:「あははははははははははははは!!」
GM:拡がる闇へ向けて笑い続ける。
御影肖子:無言で睨み返す。
御影肖子:寂しい。それはきっと何より、今の貴方だろう。
御影肖子:胸の内にそう呟きながら、傷跡を再生させていく。構え直す。
GM:御影さんには邪毒ランク3が付与されます
御影肖子:ぐわー!
GM:では待機の泊さんどうぞ!
:うす!
:マイナーで《インフィニティウェポン》《ジャイアントウェポン》
:攻撃力20の武器を作成
:泊の侵蝕率を+5(侵蝕率:85->90)した
:メジャーコンボ『翠虎・畋』《C:ハヌマーン》《一閃》《居合い》に《吠え猛る爪》
:対象は鱗!
:5dx8+20
DoubleCross : (5R10+20[8]) → 10[3,4,4,8,9]+10[8,9]+7[6,7]+20 → 47

GM:回避!
GM:5dx
DoubleCross : (5R10[10]) → 10[3,5,8,9,10]+10[10]+9[9] → 29

GM:ぐがああああ
:めっちゃ回す
:ダメージ!
:5d10+21
DoubleCross : (5D10+21) → 38[10,4,8,9,7]+21 → 59

:装甲無視!
GM:HP0!戦闘不能
GM:ミドル戦闘突破です。
:泊の侵蝕率を+9(侵蝕率:90->99)した
:上着の内側にある腕輪を、軽く握る
:”殺る気か、いいな”
:”そうでなくてはな、お前は”
GM:「あはは」
GM:「あはははは」
:「…」敵を見据える、その錯乱した笑い声など、意に介さずに
:両手に鉄製の棒、”鞭”を生成
GM:「なんでかな、なんでかなあ」
GM:「なんで、涙も出ないのかなあ」
GM:鱗の弾丸をまき散らし、暴れ続けている。
:一度、唇を噛みしめ
:瞬時に接近、その硬い表皮を砕くように、全身に打撃を与える
:腕
:肩
:胴
:脚
:そして、首
GM:「あ……」
:駆け抜けるような攻撃の後、すれ違いざまに方向転換
:鞭の柄尻を合わせるように構えると、その手には偃月刀が握られている
:「――ふっ」
:五度の、斬撃
:打撃を加えた箇所と、寸分違わぬ位置を両断する
GM:ぴしっ ばきっ
GM:──ぶしっ
GM:甲鱗の砕ける音と、血の吹き出す音。
GM:それがほぼ同時に重なって、崩れ落ちる。
GM:「……あ」
GM:「……ありが……とう……」
GM:どさっ。
:「言うんじゃねぇよ、礼なんか…」
:…かける言葉など、何も思い浮かばない
:”ははっ、いいじゃないか”
:こいつの言う通り…結局、私は殺そうとする時が一番強いのだから
GM:――火の手は増し、君たちの行く先に
GM:無数の影が、蠢き続けている。
GM:戦闘終了。
GM:---
GM:ロイス、購入が可能です。
黒瀬直:ロイスは保留
黒瀬直:4dx+2>=20 購入はブルーゲイル
DoubleCross : (4R10+2[10]>=20) → 9[2,4,8,9]+2 → 11 → 失敗

黒瀬直:戦い始めた途端にキレッキレ
黒瀬直:失敗して以上!
:ロイス保留!
:んじゃあブルゲ!
:4dx+2
DoubleCross : (4R10+2[10]) → 6[2,3,3,6]+2 → 8

:終わり!以上!
津島秋:泊さんのロイス変更かな~って思ったら枠が足りなかったのでなしです…
津島秋:じゃあボデマ狙おう。
津島秋:2dx=>12
DoubleCross : (2R10[10]>=12) → 10[2,10]+9[9] → 19 → 成功

津島秋:どうしたお前?!
津島秋:御影さんが持ってないみたいなんで、御影さんにパス!
御影肖子:わーいありがとう!
津島秋:やはり戦闘兵器だったなわたし。以上で。
御影肖子:秋ちゃんへのロイス変更しよう
御影肖子:〇信頼 / 罪悪感 に
黒瀬直:応急手当キットの使用はよござんすか!
GM:応急手当どうぞ!
黒瀬直:御影くんに応急手当パワーを集めるんだ!
御影肖子:自分も応急持ってるので自分に使います
御影肖子:2d10 せい
DoubleCross : (2D10) → 13[5,8] → 13

御影肖子:これで18/29
黒瀬直:1個持ってるのであげます
:おかわりもあるぞ!
御影肖子:じゃあ続けて黒瀬さんのを
御影肖子:2d10 回復量
DoubleCross : (2D10) → 15[8,7] → 15

御影肖子:あっ全快
津島秋:いいものだった
:よかった
黒瀬直:ふふん
御影肖子:じゃあ私もブルゲに
御影肖子:4dx>=20
DoubleCross : (4R10[10]>=20) → 10[4,7,7,10]+10[10]+8[8] → 28 → 成功

御影肖子:へへっ
:!?
:商人か?
黒瀬直:すごい
津島秋:しゅごい
御影肖子:黒瀬さんに渡すのがいいかな。スプリットを早めに撃ちたい
黒瀬直:ありがとう!
津島秋:黒瀬さんもう一個持ってませんでしたっけ
黒瀬直:あっ、ひとつ持ってた
御影肖子:あ、そうなのか
津島秋:泊さんか御影さんが持つといいんじゃないかな(秋はセットアップ埋まってるため
御影肖子:じゃあ泊さんいる?特にいらないなら自分で持っとく
:御影さん持ってていいんじゃない?
御影肖子:じゃあそうします!ありがとう
御影肖子:以上で!

クライマックス

GM:では次のシーン
GM:クライマックスです。全員登場。
津島秋:津島秋の侵蝕率を+8(1d10->8)した(侵蝕率:72->80)
御影肖子:1d10+81 ついにか!
DoubleCross : (1D10+81) → 7[7]+81 → 88

:泊の侵蝕率を+9(1D10->9)(侵蝕率:99->108)した
黒瀬直:96+1d10
DoubleCross : (96+1D10) → 96+1[1] → 97

御影肖子:あっ
御影肖子:戦闘中の侵食値反映してなかった。94からなので
御影肖子:いま101です。失礼……
GM:---
GM:病葉・民家
GM:地下牢
GM:---
GM:君たちは村の中央近く
GM:金子ゆきな達の居た家までやってきた。
GM:道中にジャームとの戦闘を繰り返しつつ、大きな負傷もなかった事は幸運かもしれない。
GM:しかし、そこに金子の姿はなく。地下からもジャームとなった立浪は姿を消していた。
GM:家はもぬけの殻だ。
:「……」嫌な予感ばかりが頭を過ぎる
GM:そこで君は、一つの事実に気づく
GM:地下牢の一部が歪められ、ねじ切られていることに。
GM:そしてそれは、外からの力によるものだという事が分かる。
:「…タツナミは、拘束されていた」ポツリと、漏らす
黒瀬直:「……」周囲を警戒しながら、話を聞く。
:「つまりこれは、誰かが連れ出した跡ってことだ」
津島秋:「外のも、同様かな。とすれば…」
御影肖子:「この場を混沌に陥れるために、わざと……」
:「手引きしたクソ野郎が居る…!」
津島秋:「目当ては、ジャーム戦力というわけでもない。……」
御影肖子:「……」考え込む。ただアーティファクトを手に入れる為と考えれば、余計な手間にも見えるが。
:「…殺しとけば、良かったのか?」
:「間違えたのかな、アタシ…」
:”だから何度も言ってるだろう”
:”あの時殺した時点で、もう引き返せないんだよお前は”
:”心配するな”
:”お前はあの時と同じ、強いままだ”
:「…クソ」
御影肖子:「………」じっと泊の顔を見て、
御影肖子:そのままずかずかと歩いていく。
御影肖子:「悔いているの」
御影肖子:「自分が、慈悲を抱いた事を」
:「ああ」
:「綺麗ごと並べて、強くなったつもりで」
:「……結局、最後はいつもこうだ」
:「どうしようもない事だって、分かってるのにな」
御影肖子:「……私は今、腹が立っている」
御影肖子:「貴方に対してではなく」
御影肖子:「きっと、どこに向けるものでもないのだけれど」
御影肖子:「……どうして、人が、自分の優しさを咎めなければならない」
御影肖子:ぐっと拳を握りしめる。
御影肖子:「貴方は、そのままでいいはずなのに」
:「アタシのは、単なる罪滅ぼしだ」
:「守れなかったから、強くなって守りたかった」
:「どうしようもなかった事を、そんな事無いって否定したかった」
御影肖子:「罪滅ぼし」
御影肖子:「……ならば私は、きっとその逆だ」
御影肖子:「人が、かつて親しかった者に情を向けること」
御影肖子:「まだ人のかたちを残している物に慈悲を抱くこと」
御影肖子:「それが許されるように」
御影肖子:「私は、それに終わりを与える事を引き受けたい」
:「……」
御影肖子:「そこに罪が伴うなら、ぜんぶ被ってやる」
:「……ふざけんな」
:「ガキが、その為に人生棒に振る気か…!」
:「一人で背負って、一人で苦しんで」
:「アタシの前で、そんな事言うんじゃねぇよ…!」
:そう、自分は知っている
:殺して、殺して、そのあとに何が残るのかを
御影肖子:「……棒に振る、などとは思っていない」
御影肖子:「私が死ぬまでに、必ず誰かに次を託す」
御影肖子:「これは、そうやって遺していくものだからだ」
御影肖子:「……貴方の優しさを肯定したいとは、思っているけれど」
御影肖子:「ここだけは譲れないし、譲らない」
:「……」
:「最初に、ここに来た時」
:「ジャームがちゃんと暮らせるなら、良いんじゃないかと思っていた」
:「でも」
:「始めっから、斬る事しか考えてない馬鹿に言い負かされちまってさ」
:「……どういう家で育ったらこんな頑固なガキになるんだよ」
御影肖子:「……好き勝手に言う」
御影肖子:「少しは元気が出ましたか」
:「……まあ」
:「元気、とはまた違うけど」
:「ちょっと色々、考えてる」
:「……ありがとよ」
御影肖子:「……どういたしまして」
:背負う、遺す、託す
:アタシの中にあるのは、一体なんだっただろうか
:”……”
津島秋:「それなら、わたしからもひとつ。皆さ、本当ひとりで背に負いたがるんだけど」
津島秋:後悔しないで、なんてわたしは言わない。言えない。──苦しみも、辛さも、これからもずっとある。必ず。
津島秋:「でも。それならさ」ふわりと。御影さんに。泊さんに。そして、黒瀬さんに。微笑みかける。
津島秋:「──わたしも、他の皆も。一緒に持つよ。独りで、苦しまないでいいし…」そんな重荷は。独りで持つものじゃ、きっとない。
津島秋:「一緒に。やってあげたいって思う人は、きっと。意外に多いんだよ?」
津島秋:ほら、と手を伸ばして。
津島秋:「特に、わたしなんて。あの4年前に生かしてもらって、皆に良くしてもらったから。今ここにいられるんだからね?」
津島秋:そーいうひとの心情とか考えないの、どうかと思いまーす、と。最後に冗談めかして。
:「…しばらく見ないうちに、随分とまぁ」
津島秋:「へへへ。成長したでしょ~」
:「いーや、生意気に育ちやがってこの野郎」頭をぐしゃぐしゃと、決して優しくない手つきで撫でる
津島秋:「うぎゃーっ!折角セットしたのに~~!」
:「…アタシはこういう撫でられ方しか知らねぇからさ」
:そう、これも全部自分が貰ったもの
津島秋:「まあ、泊さんの手、わたし好きだよ」
津島秋:「暖かくて、頑張ってきたひとの手だもん」
:「…そうか」
御影肖子:「……」目を閉じて、少し考え込んで。
御影肖子:「……だったら」秋ちゃんの顔をじっと見る。
御影肖子:「私も、手を貸します」
御影肖子:「貴方の望む事、やりたい事に」
御影肖子:手袋を外して、手を差し出す。
津島秋:「……へへへ。ありがとう、肖子さん…いや」
津島秋:「肖子ちゃんかな!友達だもんね!」そう言って、手を取る。
御影肖子:「……友達。そうね」
御影肖子:「友達です」
御影肖子:そう言って、ふんわり微笑む。
津島秋:「やったあ!」わーい、と嬉しそうに。
黒瀬直:警戒を絶やさず、思考は止めず。
黒瀬直:三人の様子を、見届けていた。
黒瀬直:先ほど被弾した肖子くん、肉体が安定しない秋くん、心揺れる泊くん。
黒瀬直:(……まだ、戦えるな)
黒瀬直:彼女の傷は浅い。私たちが迅速に事を終えたから。
黒瀬直:彼女の体は昏い。涼華くんと、共に過ごしたから。
黒瀬直:彼女の心は強い。継いだのは技だけではないから。
黒瀬直:(私たちなら、戦える)
黒瀬直:「……一人では、ないからな」ちらりと時間を確認しながら。
GM:──ドガァッ!!!
GM:地下まで伝わる地響き。
GM:激しい衝撃音が、地上の家屋外から聞こえる。
御影肖子:はっと息を呑み、緩んでいた表情を引き締める。
黒瀬直:「……ジャームを解き放つ理由としては」
黒瀬直:「戦力不足を補うためかと思っていたが」
黒瀬直:「ふむ、事態が動いたらしい」
黒瀬直:「行くぞ」ずかずかと、足無造作にを進める。
津島秋:「うん」既に冷静な表情に戻っている。
御影肖子:「ええ」後を追うように外へ。
:(…頑張ってきた人の手、か…)後に続く
GM:……家屋の外に出た君たちは音の方向
GM:つまり村の中央、旧実験舎の方向へと向かう。
GM:建物は半壊し、壁には吹き飛ばされたような大穴。
GM:その傍に。
???:『アア』
???:『アアアアア』
???:巨大な八本足の蜥蜴のような怪物が蠢いている。
???:その頭の先
???:白い衣を纏った少女の上体が、だらりと力なく垂れさがっている。
???:それは、ジャーム自身の肉体と繋がり、一体化している。
???:ジャームの胴体には、無数の深い傷があり
???:その背中に、一本の刀が突き立てられている。
???:──そして。
GM:メキ ベキッ
GM:腕の先に握られているものが、骨の軋みを立てる。
御影革人:「……」
御影革人:夥しい血を流し、虚ろな眼差しで君たちを見る。
GM:ぎしっ
GM:さらなる力が、怪物の腕に籠る。
御影肖子:一瞬だけ目線が合う。強く歯軋りをして。
津島秋:駆ける。懐から、第四支部から試供を受けた射程増強用の砂のアンプルを構えて。
GM:……間合いは遠い。
GM:誰よりも早く辿り着けるとすれば
GM:一拍でその間を詰められるもの。
GM:白兵判定に入ります。
GM:難易度は11。
GM:判定条件は、《縮地》の使用宣言です。
御影肖子:後悔も、悲痛も、今は不要なもの。ただ、何度も練習した通りに。
御影肖子:《縮地》を使用、
黒瀬直:《砂の加護》します。ダイス+6。侵食+3して100.
GM:判定どうぞ!
御影肖子:4+3+6で13個
御影肖子:13dx+6 白兵
DoubleCross : (13R10+6[10]) → 10[1,1,1,2,3,6,7,7,8,8,8,9,10]+8[8]+6 → 24

GM:では成功。
GM:ジャームの腕を切り飛ばすことが出来ます。
御影肖子:次の瞬間には、飛び出している。
御影肖子:敵の迎撃も、伏兵も、警戒することはない。
御影肖子:ただ最短の距離を、一直線に。白い風となって走る。
黒瀬直:それと全く同時に、矢を放っている。
黒瀬直:「涼華くん」彼女の名前を初めて呼ぶ。静かな声で。
黒瀬直:華金弓は遣い手の願いを叶える獲物だ。ただ、敵を殺めるのみだけど。
黒瀬直:想いを込めるのは、無駄ではないだろう。
黒瀬直:最後のロイス取得 愛し子:津島の華々/P愛している:Nそれなのに〇
御影肖子:一瞬の内に間合を詰めた影は、ジャームの背の上より。
御影肖子:落下の勢いを乗せながら、刀を振り下ろす。その肩口へかけて。
GM:ガキッ!!
GM:深々と刃が食い込む。
GM:しかし腕は落ちない。凄まじい硬度の骨で止まっている。
御影肖子:その白刃は皮を貫き、肉を裂き、骨を凍てさせ、
御影肖子:その先を断つに至らず。怪物の腕はまだ、繋がったまま。
御影肖子:……兄の姿が、目に入る。
御影革人:「……肖子……いい……俺は」
御影革人:「逃げろ……!」
???:『アアア』
???:ヒュオッ
???:もう片方の腕が伸び
???:空中の君を掴もうとする。
御影肖子:まだだ、まだ。諦める訳にはいかない。
御影肖子:「こっ……のおおおお!!!」鬼の形相となって、両腕に力を込め続ける。
黒瀬直:「────良し」
黒瀬直:華金弓、当代の遣い手、黒瀬直は。
黒瀬直:その刃鋼(オモイ)が通る様を、既に観念している。
黒瀬直:引き絞られた弓は、研ぎ澄まされた箭は、
黒瀬直:(……私の願いは、十全だ)
黒瀬直:目の前で、きょうだいが、死線に立っている。
黒瀬直:(あの時から、積み重ねてきたのだからな)
黒瀬直:放たれた金の閃きが貫く。追いすがった一矢が抉り飛ばす。
GM: ばづ っ !!
GM:刃の食い込む骨をえぐり
GM:腕が斬り飛ばされる!
???:『アアアア』
???:残った腕は宙を掴み
???:巨体が揺らめく。
御影革人:重さのまま、腕と共に落下する。
御影肖子:黒瀬直が射抜いた事にも気づかないまま。
御影肖子:ただ、両腕に何かが断ち切れる感触を覚え、
御影肖子:その勢いのまま、一足先に地に降りて、
御影肖子:兄の身体を受け止める。
黒瀬直:(……)
黒瀬直:(輝、陽子)
黒瀬直:(通ったぞ)
黒瀬直:ロイスをタイタスに変更 RE弟:黒瀬 輝/P慈愛〇:N悔悟 WH義妹:黒瀬 陽子/P憧憬〇:N悔悟
黒瀬直:ロイスの感情を変更。同行者:御影肖子/P安堵〇:N嫉妬
御影革人:「……肖……子」
御影革人:「がはっ……っ!」
御影革人:激しく内臓を損傷している。辛うじて息をしているだけだ。
御影肖子:「……馬鹿。今は黙っててください」
御影肖子:「あんな状況のくせ、私を心配までして……」
御影肖子:「……本当に、馬鹿なひと」
御影革人:「……俺の……ことはいい……」
御影革人:「ただ……彼女を……」
御影革人:その虚ろな目が見上げる先
???:『ア ア』
???:刃に貫かれた白い少女。
???:その胴に繋がれた怪物の腕は
???:メキメキと音を立てて、既に再生しつつある。
御影革人:「……俺は……」
御影革人:「斬らなくては」
御影革人:もがき、立ち上がろうとして
御影革人:膝を付く。
御影革人:「俺が斬らなくては……!!」
御影革人:「ごはっ!!ああ!!」
御影革人:夥しい血を吐き出す。
御影肖子:「……」
御影肖子:兄の襟を掴み、覗き込むように睨みつける。
御影肖子:血を被るのも厭わない。
御影革人:「今動けなくて……俺は何のために……!!」
GM:君は、兄の視線から察することが出来る。
GM:今目の前にある怪物は、取り込まれたわけでもなく、あるいは別の何かの擬態などでもない。
GM:このジャームが、確かに君たちと話したあの少女だ。
御影肖子:「……ならば、それは」
御影肖子:「どうか私に託してくれませんか」
御影革人:「……!」
御影革人:掴まれ、支えられる。
御影肖子:「……ただ一人で負うな、と」
御影肖子:「御影に受け継がれる遺産が、二振りある事に、意味があるのだとすれば」
御影肖子:「きっとそういうこと」
御影肖子:「……あるいはただ、私がそう信じたいだけかもしれませんが」
御影革人:「……」
御影肖子:「そして、もう一度言います」
御影肖子:「私は、貴方に死んでほしくはない」
御影革人:前に進もうとしていた力が
御影革人:その言葉に、止まる。
御影肖子:「……鬼斬りを続けた果てに、怪物になってしまう事が、恐ろしいと」
御影肖子:「そう思うのなら………あるいは私がそうなる事を、心配してくれているのなら」
御影肖子:「どうか、護らせて」
御影肖子:「私のこころの、大切なものを」
御影革人:「……っぐ……」
御影革人:「おお……おおおおおおおおッ!!」
御影革人:慟哭する。ただそうすることしか出来ない。
御影肖子:その姿に、背を向ける。
御影肖子:目の前の、斬るべきものに向かう。
御影革人:「……肖子」
御影肖子:「何です」
御影革人:「どうか……頼む」
御影肖子:「ええ。必ず」
御影革人:「……あの子を」
御影革人:「……頼む……」
御影革人:ふらつき、そのまま
御影革人:君の背後で倒れる。
御影肖子:ただ、その音を聞く。敵を見据える。
御影肖子:御影革人のロイスを 親愛 / 〇遺志 に変更します。
GM:そして君は対峙する。
GM:月光に照らされた異形の姿。
GM:愛する者と、ただもう少しだけ時間が欲しい。
GM:ささやかな願いたちの、行きついたモノへ。
”禍津比丘尼”:『アアアアアアアア』
”禍津比丘尼”:静かに
”禍津比丘尼”:夜闇自体が震えるような殺気が、空間を支配する。
GM:衝動判定、難易度9です。
御影肖子:4dx>=9 意志
DoubleCross : (4R10[10]>=9) → 10[5,7,10,10]+6[2,6] → 16 → 成功

御影肖子:2d10+103
DoubleCross : (2D10+103) → 18[9,9]+103 → 121

御影肖子:成功。
:3dx
DoubleCross : (3R10[10]) → 5[1,5,5] → 5

:暴走しちゃったよ
:泊の侵蝕率を+2(2D10->1,1)(侵蝕率:108->110)した
:2て
津島秋:3dx=>9
DoubleCross : (3R10[10]>=9) → 9[5,7,9] → 9 → 成功

津島秋:成功。
DoubleCross : (100+2D10) → 100+14[6,8] → 114
津島秋:津島秋の侵蝕率を+19(2d10->9,10)した(侵蝕率:80->99)
黒瀬直:100+2d10
黒瀬直:4dx+1>=9
DoubleCross : (4R10+1[10]>=9) → 9[6,7,8,9]+1 → 10 → 成功


GM:ではクライマックス戦闘、マップの配置は以下です
GM
"禍津比丘尼"
10m
PC

GM:禍津比丘尼の行動値は25です
津島秋:速いなちくしょう。ブルゲわたしは持ってないんだよな…!
津島秋:有れば同値だったが…!
GM:ではセットアップから、行動値順に処理していきます
GM:まずは25のエネミー。
GM:あ
GM:大丈夫だった
”禍津比丘尼”:Eロイスを三種類使用します
”禍津比丘尼”:孤高の超人、破滅の足音、楔の呪い
”禍津比丘尼”:孤高の超人:PC全員のダイスボーナスを無効
”禍津比丘尼”:破滅の足音:1d10+1ラウンド後に全員のHPを0に。
”禍津比丘尼”:1d10
DoubleCross : (1D10) → 5

”禍津比丘尼”:6ラウンド後!
”禍津比丘尼”:楔の呪い:PC全員のロイス効果を戦闘復帰のみに変更。
”禍津比丘尼”:きぃ いん
”禍津比丘尼”:ジャームの背中から、翅のような禍々しい光が伸びる。
”禍津比丘尼”:それは君たちのレネゲイドを、おぞましいほどに掻き立てるだろう。
GM:続いてPCのセットアップ
津島秋:コンボ:清光。:怨念の呪石起動。 侵蝕+3、暴走。暴走中ダメージ+2d。
津島秋:津島秋の侵蝕率を+3した(侵蝕率:99->102)
津島秋:目を閉じる。応えるように、胸元から光が零れ出す。
:セットアップは無しです!
黒瀬直:セットアップでエヴリシングレディ起動。
黒瀬直:取得したリアクティブコートをウェポンケースで装備。
御影肖子:ブルーゲイル使っても意味ないしな。なしで!
GM:それではまずは行動値25、禍津比丘尼の手番から
”禍津比丘尼”:マイナー:光の衣+ハンドレッドガンズ
”禍津比丘尼”:メジャー:コンセ+カスタマイズ+スプリットアタック+クリスタライズ
”禍津比丘尼”:全員に射撃攻撃を行います。リアクションのC値+1。
”禍津比丘尼”:21dx7+6
DoubleCross : (21R10+6[7]) → 10[1,2,2,3,4,4,4,4,5,5,6,7,7,7,8,8,8,8,8,10,10]+10[1,3,4,5,6,6,7,7,8,10]+6[1,2,4,6]+6 → 32

御影肖子:これは……C11だし回避する意味が全くないのか。ガードで
:暴走リア不!
津島秋:暴走リア不。
黒瀬直:2dx11>=32 一応のドッジ
DoubleCross : (2R10[11]>=32) → 1[1,1] → 1 → ファンブル

黒瀬直:めちゃくちゃ弱ってる
津島秋:く、黒瀬さん
”禍津比丘尼”:4d10+24
DoubleCross : (4D10+24) → 23[4,4,8,7]+24 → 47

”禍津比丘尼”:装甲無視ダメージ
黒瀬直:リアクティブコートの効果発動。ダメージを3D10軽減
黒瀬直:47-3d10
DoubleCross : (47-3D10) → 47-18[3,9,6] → 29

黒瀬直:だめ。大都佐苗のロイスをタイタス昇華して復活。HP12
津島秋:普通に死にますね。肖子さんのロイスを昇華して立ちます!
:死ぬ!「日野清彦」のロイスをタイタス昇華、HP13で復活!
御影肖子:たった3点のガード値ではな……落ちます。黒瀬直のロイスを昇華して復帰
御影肖子:こちらはHP14です。
”禍津比丘尼”:ざわ ざわ ざわ ざわ
”禍津比丘尼”:大蜥蜴めいたジャームの背から、無数の、白く細い少女の腕が飛び出す。
”禍津比丘尼”:それぞれの腕がばらばらに、舞踊のように掌をはためかせると
”禍津比丘尼”:光球がその指先に現れる。
”禍津比丘尼”:『アア』
”禍津比丘尼”:ひぃ ん っ
”禍津比丘尼”:乱れ飛ぶ高熱のエネルギー体が、君たちの全身を一瞬で貫き、焼き切った。
津島秋:吹き飛び、転がり。立ち上がる。眼だけは、ずっと一点を見詰めたまま。
御影肖子:立ったまま直撃。手足の皮が破れて、穴が開く。
御影肖子:血は流れず、死人のよう。
御影肖子:痛みは鈍く、薄い。少しずつ鬼に近づいている己を俯瞰しながら、前を見ている。
:胴を焼き切られる感触。だが膝は折らず、視線は切らない。
黒瀬直:瞬時に流線型の大盾を形成して逸らそうとする、が。遅い。鈍った。
黒瀬直:「……本当に、弱いな」
GM:では続いて津島さんの手番。
GM:メインプロセスどうぞ!
津島秋:はい。マイナーで接敵。
津島秋:メジャーコンボ:飛天雪華。≪コンセントレイト:エンジェルハイロゥ≫≪光の舞踏≫≪インスタントボム≫≪死点撃ち≫で攻撃します。
津島秋:妨害等はありますか?
”禍津比丘尼”:オートエフェクト
”禍津比丘尼”:フラッシュゲイズを使用、ダイス-8個です。
津島秋:きっつい
御影肖子:こちらもオートで「袖無」:≪デビルストリング≫≪デビルスレッド≫
御影肖子:フラッシュゲイズを打ち消します。
御影肖子:121->131
津島秋:キャーッ肖子ちゃーん!!
御影肖子:へへ……当ててくれよな!
”禍津比丘尼”:では打ち消し成功!
”禍津比丘尼”:命中ダイスをどうぞ!
津島秋:では元の10dで判定します。頑張る!
津島秋:10dx7+7
DoubleCross : (10R10+7[7]) → 10[2,2,4,5,6,6,7,8,9,10]+10[2,3,4,9]+1[1]+7 → 28

津島秋:ええええ…
津島秋:ひっどい
”禍津比丘尼”:回避します
”禍津比丘尼”:5dx+5
DoubleCross : (5R10+5[10]) → 9[1,3,7,7,9]+5 → 14

”禍津比丘尼”:命中!ダメージを
津島秋:やっぱり固定値こそ神だったか
津島秋:6d10+20 装甲無視。
DoubleCross : (6D10+20) → 23[1,1,3,6,8,4]+20 → 43

津島秋:出目が酷過ぎる
津島秋:一点でもダメージ通ったら、このR中ダメージ+2dです。
”禍津比丘尼”:まだまだ生き残る
”禍津比丘尼”:デバフも入ります!
津島秋:津島秋の侵蝕率を+11した(侵蝕率:102->113)
津島秋:相手の方が早かった。それでも。
津島秋:津島秋にあるのは、この脚と。身を削る光だけだ。
津島秋:「──律理の羽根。第四定格」
津島秋:「”光翼抱擁”」音も無く。その翼が広がる。御使いの翼。天への使者、その光が。蜘蛛を、丸ごとに抱き留める。触れたところを、同様の光へ還す光。
津島秋:──涼華の身体だけは、傷を付けぬように。
津島秋:「ねえ、涼華」
津島秋:「おねえちゃんは、諦めないよ。だって…明日は、貴方の番なんだ」
”禍津比丘尼”:その眼前の景色が、揺らめく
”禍津比丘尼”:この山へと足を踏み入れた時と同じ感覚
津島秋:妨害。目を細める。──自身では捉え切れない。
”禍津比丘尼”:『アアアア』
”禍津比丘尼”:感覚は捻じ曲げられ、隔絶され
”禍津比丘尼”:攻撃は届かないように思えた。
御影肖子:──その眩光の中で、ふわりと舞うものがある。
御影肖子:青白く燃え立つ雪。すなわち、そこは咎枝の間合。先の初撃の名残雪。
津島秋:くすりと微笑む。
津島秋:そうだ。自分で言ったのだ。
津島秋:”独りで背負う必要なんてない”って。
御影肖子:太刀筋が一閃、縦に降りる。
御影肖子:物理法則など関係ない。その輝きが、鬼の力に依るものであれば。
御影肖子:凍てつかせ、断つ。鏡を砕くように。
津島秋:その雪と、銀閃に導かれるように。光の羽根が、抱き締める。
津島秋:「だって。新しい友達も、紹介できてないんだよ」
津島秋:「──すごいひとでしょ?」
”禍津比丘尼”:『ア ア』
”禍津比丘尼”:砕かれた幻の帳の先に
”禍津比丘尼”:大きく削られた巨体が現れる。
”禍津比丘尼”:それもまた、高速で再生していく。
津島秋:まだまだか。やっぱり、わたしはひとりじゃこんなものだ。
津島秋:”姉妹”津島涼華 〇家族愛/不安をSロイス指定します。
GM:行動値12、泊さんの手番へ。
:Eロイス解除を期待して待機します!
黒瀬直:同じく、待機
GM:では最後
GM:行動値8、御影さんの手番へどうぞ
御影肖子:はい。ではマイナーで戦闘移動、併せて3度目の《縮地》使用宣言
御影肖子:禍津比丘尼の後方10mへ移動します
御影肖子:131->133
御影肖子:メジャーは「咎討」:《コンセントレイト》《オールレンジ》《フレイムタン》
御影肖子:対象はもちろん禍津比丘尼
御影肖子:133->139
”禍津比丘尼”:ではオートアクション:目潰しの砂を起動
”禍津比丘尼”:命中ダイスを-4します
御影肖子:げげ。
黒瀬直:ふむ
黒瀬直:なんなら支援を飛ばそうか
御影肖子:あっ、その手もあるのか……
御影肖子:デビルストリングしてもいいけど、そんなに回数使えないものだし
御影肖子:黒瀬さんが問題なければいただきたいかも
黒瀬直:《砂の加護》《砂塵霊》します。ダイス+6、ダメージ+20。侵食+6して120.
御影肖子:ではダイス数が9-4+6で11個になる
御影肖子:エフェクトレベルにもかかるのか、ではダイス10個だ
御影肖子:これ以上オートなければ命中振ります
GM:どうぞ!
御影肖子:10dx@7+6
DoubleCross : (10R10+6[7]) → 10[1,3,3,6,6,6,7,7,10,10]+10[2,5,7,9]+6[2,6]+6 → 32

”禍津比丘尼”:回避
”禍津比丘尼”:5dx+5
DoubleCross : (5R10+5[10]) → 8[1,2,5,6,8]+5 → 13

御影肖子:4d10+31+20 ダメージ!
DoubleCross : (4D10+31+20) → 16[2,7,6,1]+31+20 → 67

黒瀬直:コンビネーター!
津島秋:+2d10して!
御影肖子:あ、そうだ!
御影肖子:2d10+67
DoubleCross : (2D10+67) → 9[1,8]+67 → 76

”禍津比丘尼”:大きく削られますが、まだ立っている!
御影肖子:それと、鬼斬りの古太刀の効果は……使えますか!
GM:それは無論…
GM:通ります!解除するEロイスをご選択ください。
GM
GM:孤高の超人:PC全員のDB無効
GM:楔の呪い:タイタス使用を制限
GM:破滅の足音:6ラウンド後に全員のHPを0に。

GM:上二つの効果持続はこのラウンドまでとなります
御影肖子:「孤高の超人」で!
GM:では孤高の超人が解除!
GM:PC全員のDBが元に戻ります
御影肖子:やった~!
:やったー!
黒瀬直:ありがたい!
津島秋:わーい
御影肖子:地を蹴り、吹雪が舞い上がる。
御影肖子:二歩目にして、その姿が空の闇に溶け失せる。
御影肖子:一拍があって、
御影肖子:その影は月影に重なる。ジャームの背の上。
”禍津比丘尼”:『アアアア』
”禍津比丘尼”: カ  ッ
”禍津比丘尼”:その背から伸びる光の翅が
”禍津比丘尼”:再び君の視界を眩ませ、貫くような怖気を走らせる。
”禍津比丘尼”:全身が麻痺していく感覚。
黒瀬直:「……津島、涼華」
黒瀬直:ぎちり
黒瀬直:   弦が絞られる音と共に、輝きは増す。
黒瀬直:ばさり
黒瀬直:   光を受ける黒髪は、蜘蛛手に広がる。
黒瀬直:放たれる箭の触媒は、髪をまとめていた髪飾りは
黒瀬直:放たれながら形を大きく転じる。幅広の刃となり、翅を切断する。
黒瀬直:「……形見だ。受け取れ」
御影肖子:脱力しかけた腕を、気力で満たす。柄を握り直し、
御影肖子:忌まわしい輝きを放つ、背の器官を睨みつける。
御影肖子:……同時に、視界の端に津島秋の姿が見える。
御影肖子:妹に呼びかける声が、聞こえる。
御影肖子:あの子はまだ、救う事を諦めていない。……だけど。
御影肖子:「……ごめんなさい」自分にしか届かないような声で、呟く。
御影肖子:貴方のやりたい事に、手を貸すと言った。
御影肖子:「……それでも、私は」
御影肖子:最後のロイス取得。
御影肖子:鬼 / 津島涼華:執着 / 〇使命感
御影肖子:息を吐く。両腕に力を込めて、刃を突き立てる。
”禍津比丘尼”:『ガ』
”禍津比丘尼”:深々と、肉に刃が食い込む。
御影肖子:刀身から迸る凍気が、ジャームの体内に流れ込んでいく。
”禍津比丘尼”:光の片翅が折れ、崩れていく。
”禍津比丘尼”:君たちを捉えていた重圧が、僅かに弱まる。
GM:【孤高の超人】の効果が解除されました。
”禍津比丘尼”:『アアアア』
”禍津比丘尼”:ぐおん!!
”禍津比丘尼”:刃のような尻尾で、背に立つ君を撃ち払う!
御影肖子:消えた重圧を知覚するや翻り、暴れ狂うジャームから離れる。空を舞う。
”禍津比丘尼”:『アア アアアア』
”禍津比丘尼”:頭部に繋がれた少女の貌は、長く伸びた髪に閉ざされて見えない。
御影肖子:着地して、再び禍津比丘尼を見据える。まだ終わっていない。
御影肖子:私がやる。……あの子に斬らせる訳には、いかない。
GM:続いて待機のお2人
GM:逆順となるので黒瀬さんから
黒瀬直:マイナーでスーペリアルネットワークを使用。
黒瀬直:対象シンドロームをモルフェウスに変更。
黒瀬直:メジャーでコンボ【金糸一露】《ペネトレイト》《コンセントレイト:モルフェウス》対象は禍津比丘尼
黒瀬直:7dx7+14
DoubleCross : (7R10+14[7]) → 10[2,2,3,7,9,10,10]+10[2,2,4,9]+1[1]+14 → 35

”禍津比丘尼”:回避
”禍津比丘尼”:5dx+5
DoubleCross : (5R10+5[10]) → 10[4,8,8,9,10]+4[4]+5 → 19

”禍津比丘尼”:ダメージを!
黒瀬直:14+5d10+2d10
DoubleCross : (14+5D10+2D10) → 14+20[3,2,1,6,8]+13[8,5] → 47

黒瀬直:侵食値+5。125。
”禍津比丘尼”:まだ耐えます。
黒瀬直:暗い夜闇を駆け抜ける。
黒瀬直:空から斬った、なら次は地から。定石通り。
黒瀬直:"射殺す邪眼"に躊躇いはない。その心は今も、冷え切っている。
黒瀬直:────『きみは本当は、殺したくないんだろう?』
黒瀬直:────『君たちの、したいようにやれ』
黒瀬直:狙いが定まった後で、脳裏に過ぎる言葉がある。
黒瀬直:「……本当に、弱い」
黒瀬直:放たれた一矢は、か細い糸。
黒瀬直:縦横無尽に禍津比丘尼の周囲を飛び回る。光の羽を撃ち抜きながら。
黒瀬直:連鎖爆破でその身を削りながら、敵の方向感覚を狂わせる。
黒瀬直:次の一手に、繋げる為に。
”禍津比丘尼”:『アアアアアアッ』
”禍津比丘尼”:引き裂かれ、削られ、巨体がのたうち回る
”禍津比丘尼”:血しぶきが上がる。
GM:続いてラウンド最後
GM:泊さんの手番です
:オートでウェポンケースからアームドスーツ装備
:マイナーで《インフィニティウェポン》《ジャイアントウェポン》
:攻撃力21の武器作成
:メジャーコンボ『替天行道』《C:ハヌマーン》《一閃》《居合い》《咎人の剣》
:何もなければ判定いきます!
GM:どうぞ!
:6dx7+22
DoubleCross : (6R10+22[7]) → 6[1,1,2,2,3,6]+22 → 28

:腐った!
”禍津比丘尼”:回避!
”禍津比丘尼”:5dx+5
DoubleCross : (5R10+5[10]) → 10[2,8,8,10,10]+8[3,8]+5 → 23

:あっぶな
”禍津比丘尼”:ぐおおおっ!
”禍津比丘尼”:ダメージどうぞ!
:3d10+2d10+54
DoubleCross : (3D10+2D10+54) → 22[10,8,4]+13[3,10]+54 → 89

:諸々有効!
GM:まじでか
GM:大ダメージ!辛うじて生き延びるがボロボロ!
:泊の侵蝕率を+11(侵蝕率:110->121)した
:思い出す
:あの人たちから何を貰ったのかを、自分に残っているものは何かを、強くなりたかったのは、一体何の為だったのかを
:「……」

:『ははっ、鈍臭いなリョーコは』
:『構えは…そうだ。いいぞ、リョーコ』
:『アンタ本当髪綺麗よね。羨ましいからクシャクシャしてやる』
”禍津比丘尼”:『アアアア』
:『お前筋は良いんだけどさ…ちょっと優しすぎるよな。まあいいや、食え』
”禍津比丘尼”:『アアアアアア』
:『文句はいいから勉強しろ。オマエの為に日本語覚えたこっちの身にもなれってんだ』
”禍津比丘尼”:怪物が暴れ狂い、のたうち
”禍津比丘尼”:無数の腕と刃の尾が、君へと延びていく。
:目の前で、怪物が吠えている
:視線は、決して切らない
:『リョーコ』
『楽しいか?』

:伸びてきた尾を、躱す
:身体は動く。不調はない
:『――うん!!』
:「――ははっ」
:罪滅ぼしの為に闘うから強くなった、違う
:復讐の為に闘うから強くなった、違う
:梁山泊の武人達を師に持つから強くなった、違う
:『――おう、その気持ちさえ忘れなけりゃ、リョーコはきっと強くなれる』
:「…そうか、そうだったな」
山田梁子:「アタシは、山田梁子(わたし)だから強いんだ」
山田梁子:褒められるのが嬉しかった。喜んでくれる姿が見たかった。ただ、みんなと居る時間が楽しかった。
山田梁子:単純で、子供っぽくて、だけど…不器用な馬鹿には、これぐらいが丁度いい
山田梁子:”…何を悟った気になっている”
山田梁子:(オマエにも礼言っとくよ、一応な)
山田梁子:”…何?”
山田梁子:(だってさ、ずっと言ってくれてただろ?)
山田梁子:”…チッ、ああ”
山田梁子:砂塵となった腕輪が、手元に集まる
山田梁子:脚を開き、左半身に、肩を下げ、手を軽く前に出し、丹田に力を込める。何千、何万と繰り返してきた動作。
山田梁子:「――私は」
山田梁子:”――お前は”
山田梁子:ダ ァ ンッッ 、地面を踏み割る音が、月光を湛えた闇に響き渡る
山田梁子:「強 い !!!!」
山田梁子:武器生成。左手には中国剣。右手には”鈎”と呼ばれる、柄にナックルガード状の刃が付いた鉤爪のような剣
山田梁子:震脚の勢いそのままに、滑らかな重心移動。摺り足で、さながら滑走するように接近する
”禍津比丘尼”:ぐおんっ
”禍津比丘尼”:鞭のようにしなる三本の腕が
”禍津比丘尼”:ばらばらの軌道で片側からそれを薙ぎ払わんとする。
山田梁子:月明かりで輝く羽が、進むべき道を照らしてくれる
山田梁子:「視界良好…悪くない」
山田梁子:左側に跳躍
山田梁子:居合いの要領で、腕をまとめて斬りはらう
”禍津比丘尼”:『アア』
山田梁子:胴まで接近,鈎をハーケンのようにして背中に飛び乗る
”禍津比丘尼”:怯み、後ろ足で立ち上がるように胴が持ち上がる。
山田梁子:鎖を付けた槍を生成。頭部を狙って投擲する
”禍津比丘尼”:『アアアアアアッ』
山田梁子:着弾。鎖を手繰るように頭上まで駆け上がり…
山田梁子:身体を、反転
山田梁子:身を屈め、物理法則に従うままに地に向けて跳躍する
山田梁子:手には、分厚く、巨大な刃が一つ
”禍津比丘尼”:引き寄せられ、怪物の頭部が
”禍津比丘尼”:君へと近づく。
山田梁子:瞬間
山田梁子:柄を長大化させ、地面に突き立てる。刃の向きは、近づく怪物の頭部目掛けたまま
山田梁子:怪物の質量では、急停止に対応できない
”禍津比丘尼”:ざ しゅ !!
”禍津比丘尼”:深々と、穂先が頭部の先端
”禍津比丘尼”:少女の胴へと突き刺さる。
山田梁子:怪物の頭部にうずまる刃を一度蹴り飛ばし、着地
”禍津比丘尼”:『ア』
”禍津比丘尼”:『アアアアアアアアアアアアア』
山田梁子:「…ありがとな、ショーコ、アキ、ナオ」
山田梁子:私は、私が好きな世界を守る
山田梁子:今度は、みんなで
”禍津比丘尼”:刀と槍、二本の刃を突き立てられ
”禍津比丘尼”:暴れ狂う動きは鈍る。
GM:クリンナップへ
GM:Eロイス:楔の呪いが解除されます
GM:2R目のセットアップ
GM:行動値順にエネミーから
”禍津比丘尼”:再びEロイス孤高の超人と楔の呪いをそれぞれ起動
”禍津比丘尼”:ダイスボーナスと復帰以外のロイス昇華をそれぞれ封じます
GM:PCセットアップどうぞ
黒瀬直:なし
津島秋:秋は無し。
山田梁子:なし!
御影肖子:ありません。
GM:ではエネミー手番
”禍津比丘尼”:マイナーで光の衣、メジャーでコンセ+カスタマイズ+クリスタライズ
”禍津比丘尼”:対象は
”禍津比丘尼”:1d4
DoubleCross : (1D4) → 1

”禍津比丘尼”:御影さんへ!
御影肖子:ぐわー!来い!
”禍津比丘尼”:21dx7+6
DoubleCross : (21R10+6[7]) → 10[1,1,1,1,2,2,3,3,4,4,4,5,6,6,7,9,9,9,10,10,10]+10[2,3,4,7,7,8,9]+10[1,2,5,10]+1[1]+6 → 37

”禍津比丘尼”:リアクションのC値+1です
御影肖子:ドッジの余地がない。ガードします
御影肖子:どっちみち意味はないのだが……!
”禍津比丘尼”:4d10+24
DoubleCross : (4D10+24) → 8[3,1,2,2]+24 → 32

”禍津比丘尼”:!?
”禍津比丘尼”:何この出目
御影肖子:出目は味方してるのに!
”禍津比丘尼”:とにかく装甲無視!
御影肖子:落ちるよ!
御影肖子:津島涼華のロイスを昇華。立ち上がる
”禍津比丘尼”:ヒュオ ッ
”禍津比丘尼”:致命傷を受けながらも、君たちの予想を超えた一点。
”禍津比丘尼”:攻防の中で切り飛ばされた腕が、既に再生している。
”禍津比丘尼”:ガ キ ッ!!
”禍津比丘尼”:生え変わった腕の一本が、君を掴み捉え
御影肖子:「ぐぁ……!」
”禍津比丘尼”:『アアアア』
”禍津比丘尼”:ヂヂヂヂヂヂヂヂッ!!
”禍津比丘尼”:光と熱が、腕の中で君を直接に焼く!
御影肖子:「っ……あああッ!」光に灼かれ、苦悶の声をあげながら
御影肖子:歯を食いしばる。意識を繋ぎ留める。……まだ。
御影肖子:脱出のため。身体を崩し、雪へと変える。
御影肖子:力なく滑り落ちる。
”禍津比丘尼”:『ア アア』
”禍津比丘尼”:白い髪の奥、虚ろな瞳が君たち二人を睥睨している。
御影肖子:身体の至る所から、煙のように白く雪が立ち上っている。再三の異形化、完全な人の姿を留める事の限界。
御影肖子:白い亡霊のような姿になって、なおも立ち続ける。睨み返す。
GM:続いて行動値21
GM:津島さんの手番です。
津島秋:はい
津島秋:では。マイナーなし、メジャーコンボ:飛天雪華≪コンセントレイト:エンジェルハイロゥ≫≪光の舞踏≫≪インスタントボム≫≪死点撃ち≫で攻撃。
黒瀬直:《砂の加護》《砂塵霊》します。ダイス+6、ダメージ+20。侵食+6して131
津島秋:ありがとう…!
津島秋:妨害ありますか!
”禍津比丘尼”:では
”禍津比丘尼”:もちろんフラッシュゲイズ+目潰しの砂!
津島秋:ウゲーッ
”禍津比丘尼”:ダイスマイナスは12個!
津島秋:4個しか触れねえ!!
”禍津比丘尼”:DBの低減もお忘れなく!
津島秋:それ込みです!
GM:レッツロール!
津島秋:4dx7+7
DoubleCross : (4R10+7[7]) → 10[2,6,9,10]+10[3,8]+10[10]+10[8]+10[9]+10[10]+10[8]+10[10]+1[1]+7 → 88

津島秋:やっぱり黒瀬さんはすごい
”禍津比丘尼”:!?
”禍津比丘尼”:回避!
”禍津比丘尼”:5dx+5
DoubleCross : (5R10+5[10]) → 9[3,3,6,9,9]+5 → 14

”禍津比丘尼”:ダメージを!
津島秋:さてダメージ。
津島秋:12d10+15+20 装甲無視。
DoubleCross : (12D10+15+20) → 74[1,7,6,4,7,7,8,4,2,9,9,10]+15+20 → 109

津島秋:ビックリするな…此奴で100超え見れるなんて
”禍津比丘尼”:そのダメージ。
”禍津比丘尼”:文句なく戦闘不能です
津島秋:復活はなし?
”禍津比丘尼”:復活はありません
”禍津比丘尼”:ただし
”禍津比丘尼”:《鏡の盾》、60ダメージを反射します
津島秋:うん、甘んじて受けよう。
津島秋:津島秋の侵蝕率を+11した(侵蝕率:113->124)
津島秋:で、ですねGM。一つ。
津島秋:涼華、助けられます?
GM:Eロイスの使用宣言をしている通り
GM:津島涼華、つまり白比丘尼はジャーム化しています。
津島秋:……了解。
黒瀬直:……
GM:とどめを刺さない、という判断も可能ではありますが
GM:再生力のため、再び復帰して襲い掛かることもあり得るでしょう。
津島秋:ありがとうございます。では、申し訳ないが黒瀬さんのロイスを昇華し復活して。
津島秋:わたしがトドメを刺しましょう。
津島秋:ごめんね
津島秋:では演出へ。
津島秋:羽根が舞う中。
津島秋:それでも、蜘蛛が足掻いている。
津島秋:一瞬だけ。手が震えたような…錯覚がした。
津島秋:  
津島秋:津島秋は、強者ではない。
津島秋:泊のような、多彩にして深淵なる技も、系統だった術も持たない。御影肖子のように、歴史に裏打ちされ磨き抜かれた、背に負う業もない。
津島秋:そして。黒瀬直のように。度重なる戦にて結晶化したが如き、敵を捻じ伏せる剛さもない。
津島秋:なによりも。
津島秋:彼女たちが背に負ってきた、気持ちと歴史を津島秋は持っていない。
津島秋:あるのは、たった二つ。身を削る光と、生来の”早さ”だけだ。──それでもと、戦うのは。そうすることを、選んだのは。
津島秋:「──わたしは」
津島秋:「あの町が、好きだ」
”禍津比丘尼”:『──。』
”禍津比丘尼”:無言、それは二つの刃に貫かれた深手のためか。
”禍津比丘尼”:それ以外の、理由があるのか。
津島秋:「たった四年で。あそこで。わたしは、人間になったんだ」
津島秋:「ねえ、涼華」
津島秋:「その軌跡を、奇跡を。裏切れないよね」
津島秋:憶えてもいない、姉妹であっても。
津島秋:それは同じだと、胸の奥と。たったわずかな話したことで、知っている。
津島秋:「──律理の羽根。第二定格」出力を上げる。
津島秋:それは。暖かく、柔かな。
津島秋:人が、天の国とはこのような光で満たされているのだと。そう、信じたくなるような光。
”禍津比丘尼”:至近距離、こちらも無数の腕が覆い包むように
”禍津比丘尼”:掌からあふれた光が、君を焼いていく。
津島秋:腕を広げる。受け入れる様に。招き入れるように。
GM:激しく光がぶつかり合い、お互いを溶かしあう。
GM:……そして
GM:先に朽ちてゆくのは。
”禍津比丘尼”:ばき びし
”禍津比丘尼”: ざ あっ
津島秋:「”我ら、天へのきざはしをつくるもの”」
津島秋:「”そは、とうときひかりにみつるばしょ”」
津島秋:無意識に。胸の奥から零れる言葉。
”禍津比丘尼”:渇き朽ちた腕が砂と化して崩れる。それが伝線して、胴体までもが
”禍津比丘尼”:白砂に還っていく。
津島秋:「……、”よろこびと、あいにみちて”」
津島秋:「”くるしみのないところ”……いってらっしゃい、涼華」
津島秋:「よく、がんばったね」
黒瀬直:……二人の身を包むのは、淡い光を孕んだ羽衣。
黒瀬直:その原料は、先程打ち込んだ金の髪飾り。
黒瀬直:長く深く研ぎ澄まされた"射殺す邪眼"の異能操作技術は、
黒瀬直:中空に舞う僅かな塵からも怪物を殺める凶器を編み出す。
黒瀬直:だがこれは、15年間"黒瀬直"が馴染ませ続けた触媒だ。
黒瀬直:箭、刃、衣。三度の変成にも耐える。
黒瀬直:姉妹を包んだ羽衣が、破壊の光を受け止め、和らげて、役目を終えて朽ちていく。
津島秋:笑顔で、見送る。その砂が、最後に散って消えるまで。
津島秋:わたしも、そうして欲しいと思うから。だから、あの子にもそうしてあげる。
”禍津比丘尼”:ばさり
”禍津比丘尼”:白い砂が、散って残るのは
”禍津比丘尼”:倒れ伏す白い髪の少女。
津島秋:歩み寄っていく。
津島涼華:「……姉さん」
津島涼華:仰向けに君を見上げる
津島秋:「なんだい、涼華」
津島秋:笑顔のまま。でも。
津島秋:眦に、何か光るものがあったかもしれない。
津島涼華:「いいえ……姉さん」
津島涼華:「私はきっと、地獄にいきます」
津島涼華:「私が決めたことなんです、私がはじめたことだったんです」
津島涼華:「それで……こんな……」
津島涼華:「……みんなのところに」
津島涼華:「いけるはずもない」
津島秋:「じゃあ、私もそこに行こう」
津島秋:「そうして、きみと。きみが大事にしているものも」
津島秋:「全部、天上へと引き上げよう」
津島秋:「知らないのかい、涼華」
津島秋:「たとえ地獄に居たって……蜘蛛の糸は降りるんだ」
津島秋:そっと抱える。
津島涼華:「……」
津島秋:「言ったろ」
津島秋:「世界中の誰が、なんて言おうと。なんて思おうと」
津島秋:「わたしは、きみのしたことを肯定しよう」
津島秋:ぽむ、と。頭を撫でて。「涼華自身が、なんて言おうと、だ」
津島秋:「よくがんばったね……確かに、終わりがこうなったとしても」
津島涼華:「……私は、許されたくないです」
津島涼華:「それでもですか……?」
津島秋:「残念だなあ。わたしは赦したいのさ」
津島涼華:「……酷いですね。我儘な」
津島涼華:「ああ……」
津島秋:「出身がそういうとこだぜ、わたしはさ」
津島涼華:「ええ、仕方ない」
津島涼華:「……きっと、あなたがお姉ちゃん」
津島涼華:「……ですね」
津島秋:「ふふふ。溢れるお姉ちゃん力に感服せよ」
津島涼華:全ての果てに、微かに笑って
津島涼華:君の腕の中で崩れていく。
津島秋:ぎゅっと。零さないように必死に抱き締めながら。
津島秋:それでも、笑顔だけは崩さないようにして。
GM:だが心臓は無慈悲なまでに
GM:鼓動を繰り返している。
GM:誰かがとどめを刺さなければ。悪夢は終わらないだろう。
津島秋:「…………」理解している。
津島秋:何度も見たことがある。
津島秋:ああ、それでも。どうしてこうなるのだろう。
津島秋:僅かでもと。時間を願うひとびとのきもちを、津島秋は。
津島秋:今ようやく、心の底から思い知った。
御影肖子:足音が近づいて。
御影肖子:妹を抱きかかる姉の前に立つ。見下ろす。
津島秋:顔を上げる。
津島秋:「……なんだい、肖子ちゃん」普段通りの笑顔は。
津島秋:涙と血で濡れて、ひどいものだった。
御影肖子:表情はつとめて険しく。胸の内にある余計なものを、溢さないように。
御影肖子:「……問うまでもない事のはず」
御影肖子:「知っているでしょう。私の役目は」
津島秋:「じゃあ、わたしの言いたいことも分かるよね」
津島秋:「この子は、涼華は」
津島秋:「わたしの妹だ。わたしの、ようやく見つけた、たったひとりの姉妹だ」
御影肖子:「……うん」
津島秋:「”わたしたちの事情に、踏み入らないで”」
津島秋:支部で。飛天セルのことを話した言葉を繰り返す。
津島秋:「たった一日も、一緒に過ごせなかったけど」
津島秋:「それでも、この子はわたしの妹だ」
御影肖子:「……」じっとその眼を見ている。
津島秋:言葉を重ねるたびに。
津島秋:一筋、二筋と。
津島秋:涙が零れ落ちていく。
津島秋:「わたしがやる」
津島秋:「だれにも。わたさない」
津島秋:世界中のなにもかもから、護るように。必死に抱き締めて。
津島秋:「わたしたく、ない…!」
御影肖子:………それでも。
御影肖子:……それでも、私は。
御影肖子:──前触れもなく。手元が動く。
御影肖子:涙に塗れる少女の視界に、雪が舞った。
御影肖子:そして、既に。
御影肖子:津島涼華の胸を、刃が貫こうとして。
津島秋:「──!」
津島秋:ぐ。腕を、その刃に差し出して。
津島秋:「……問答、無用なの?」腕から、血が零れて。
津島秋:ごく浅くに、その切っ先を止めている。
津島秋:貫く刃を、そのまま手のひらで握る。
津島秋:「答えてよ。……それとも、何も言えないの?」
御影肖子:「………私の鬼斬りの方が、楽に逝ける。それに」淡々と。
御影肖子:「姉が、妹を手に掛けるべきじゃない」
津島秋:「それ、は」
津島秋:「……鬼斬りのが、楽なのは理解もできるよ」
津島秋:「でも、最期くらいは」
津島秋:「わたしが、送って上げたいよ…」
津島秋:涙が。ぽたぽたと、涼華の白い衣装に零れて。
御影肖子:「……もう一度言います」
御影肖子:「姉が、妹を殺めるのは間違っている」
津島秋:その上に、腕から零れた血が落ちる。
津島秋:「だから、どうして、って…!」
御影肖子:「私より、何より」
御影肖子:「他ならぬ貴方の心が、そう言っている」
津島秋:「え」
津島秋:涙でぐしゃぐしゃの顔で、呆然と見上げる。
御影肖子:「そんな顔になってまで、」
御影肖子:「貴方に殺めてもらいたいと、彼女が思うとでも」
津島秋:「ぅ、あ」
津島秋:「ぅ」「ぅうう」
津島秋:ぼろぼろと。また、涙が溢れてくる。
津島秋:「……だって…!もう、もう……!これしか、ないよ……!だった、ら……!」
津島秋:「せめて、わたしが…わたしが、やらなきゃ……!」
御影肖子:「……私は。私だったら」
御影肖子:「兄にそんなこと、言わせたくない」
御影肖子:いつの間にか、整えていた表情が崩れて。
津島秋:「、あ」その表情と、その言葉に。刃を握る指の、力が抜ける。
御影肖子:胸の内の悲嘆を、隠す事もできない。
御影肖子:……そのまま、刃を突き通す。音もなく。
御影肖子:白い風が涼華を包み、永遠の眠りへと沈める。
津島涼華:ただ眠るように
津島涼華:静かに、その鼓動は止まる。
津島涼華:……津島涼華、死亡です。
津島秋:鼓動が止まるのを、腕で感じた。
津島秋:「ぅ」「う、あ」
津島秋:「うぁ、あぁぁああぁぁ……!」縋りつくようにして。
津島秋:涙と、声が。
御影肖子:その慟哭を、黙って聞いている。
御影肖子:俯くなど許されるものか。
御影肖子:私は、自分の為した事を、背負う。
御影肖子:そう決めている。
御影肖子:じっと秋ちゃんを見ています。焼き付けるように。
山田梁子:胡坐を解き、少し離れた位置から御影さんの方に歩みよっていく
山田梁子:その肩に、手を置く
山田梁子:「…ショーコ、少し一人にしてやれ」
御影肖子:「……」数秒、反応はなかったが。
御影肖子:やがて小さく頷く。
山田梁子:そのまま、肩を抱くようにその場から離れさせる
山田梁子:「…何人目だ。殺したの」歩きながら、静かに問いかける
御影肖子:「……今ので」覚えている。初めてそうした時から、ずっと。
御影肖子:「百と、七十と、五人」
山田梁子:「…そっか」
山田梁子:「ちゃんと、覚えてるんだな。」
御影肖子:「ええ」
山田梁子:「…アタシは、四人目から数えるの止めちゃったから」
山田梁子:「偉いよ、オマエは」
御影肖子:「……背負うと決めているから」
御影肖子:「数を聞かれて、答えられないのでは」
御影肖子:「何を言っても、全くの空々しいものになる。そう思っている」
山田梁子:「…そうだな」足を止めて、向き直る
山田梁子:「しんどいだろ、正直さ」
山田梁子:「前と後ろばっかり、見て歩くのは」
御影肖子:「……」立ち止まり、目線を合わせる。
御影肖子:「ええ」今も表情は崩れたまま。唇を噛むようにして、堪えている。
御影肖子:「楽ではない道を選んだ。自覚はある。覚悟もある」
山田梁子:「……うん。だからさ」軽く頷くと、御影肖子の頬に両手を優しく添える
山田梁子:そして、ぐっ と、親指と人差し指を使って少しだけ目を開かせた
御影肖子:ひどく冷たく、強張っている。
御影肖子:「何を……」
山田梁子:「ショーコはさ、もっと外に目を向けるといい」
山田梁子:「ミカゲの名前とか使命を、オマエが大事にしてるってのはよく分かってる」
山田梁子:「けどな、それ以外にも自分を支えてくれるもんがあるってことを、アタシは知ってほしい」
山田梁子:「…折角の人生だ。勿体ねぇだろ?同じとこばっか見ててもよ」
山田梁子:瞼を押していた指を離す。依然、手は添えたまま
山田梁子:「んー…そうだな、まずはナオとかアキの事をよく見とくといい」
山田梁子:「もう分かってるとは思うけど、ナオは本当に凄い奴だ。戦士としても、人としてもな。」
山田梁子:「アイツの揺るがない在り方は、きっとオマエの参考になる。」
山田梁子:「それにアキは…」
山田梁子:「…知ってるか?アイツ、初めて会ったときはあんまり表情変わらなかったんだぞ?」
御影肖子:「……想像つかないわ」
山田梁子:「ははっ、それが今や笑ったり、怒ったり、泣いたり…面白いだろ?」
山田梁子:「アタシは殆ど何もしてやれなかったけどさ…楽しいことを知って、好きなものを見つけて…今を、ちゃんと生きようとしてる」
御影肖子:「……私にも、そうあれと?」
山田梁子:「…単なるアタシの我儘だ。これはな。決めるのはショーコでいい」
山田梁子:「自慢の仲間だからさ、二人だけじゃない。支部のみんなは。」
山田梁子:「…良いぞ。そういうのって。」
御影肖子:「………」
山田梁子:「それで……アタシは何教えられるのか分かんねぇからさ」
山田梁子:「”何かあったら力になる”ぐらいしか言えねぇな」
御影肖子:……ずっと、一人で戦ってきたつもりはない。
御影肖子:自分はそこまで強くはない。驕れるはずもない。
御影肖子:それでも、最後に背負うのは自分だ。
御影肖子:その時は一人だ。
御影肖子:肩を貸してくれると言った、津島秋をさえ。
御影肖子:結局は、裏切る事になった。
御影肖子:……目の前で笑う、彼女の笑顔を見て。
御影肖子:「……ごめんなさい」
御影肖子:出て来た言葉は、ただそれだけで。
御影肖子:そのまま、逃げるように背を向ける。
山田梁子:「…」
山田梁子:…無言のまま、近づいて
山田梁子:自身の膝を、御影肖子の膝の裏にぶつける
御影肖子:どしゃっ!
御影肖子:綺麗にすっ転ぶ。
御影肖子:「っ……」じっと見上げる。
山田梁子:「そうだな、言い方を変えようか」
山田梁子:「これはな、強くなる方法だ」
山田梁子:「オマエは今のままでもそこそこ闘える。ちゃんとした型、能力の応用、まともにやりあったらアタシも分が悪いだろうな」
山田梁子:「ただ、この世で馬鹿正直に真正面から闘ってくれる奴が何人居る」
山田梁子:「現に、隙だらけだったろ?今も、この前もな。」
御影肖子:精気の抜けたようだった表情が、再び強張る。視線が、睨みつけるような鋭さを帯びる。
山田梁子:「…限界があるんだ。一人じゃあな。」
山田梁子:「だから、頼れ、縋れ、甘えろ、寄りかかれるもんがあるなら、いくらでも寄りかかっていいんだ」
山田梁子:「手合わせしたいってんならいくらでも付き合う、話したいことがあればいくらでも聞いてやる」
山田梁子:「オマエはまだガキで、オマエの周りにはちゃんと誰かが居るんだからな」
山田梁子:「何より」
山田梁子:尻もちをついたままの彼女のもとに、屈みこみ
山田梁子:今度は口の端に親指を添えて、少しだけ押し上げる
山田梁子:「そっちの方が楽しいと思うよ、私はね。」まるで、子供のように屈託なく笑う
御影肖子:「……むぅ」無理矢理に口角を押し上げられて、困ったように笑う。
御影肖子:観念したように、溜息を吐いて。
御影肖子:「………分かりましたよ」腰を浮かし、泊の方に左手を伸ばす。立ち上がろうと。
山田梁子:伸ばされた手を、取ろうとする
御影肖子:──起き上がると見せかけて次の瞬間、姿勢を落とす。
御影肖子:同時に、伸びて来た左脚が泊の足元を払う。
山田梁子:「んぁっ!?」綺麗にすっころぶ
御影肖子:「ふふ。今の、隙だらけでしたよ」
御影肖子:愉快そうに微笑みながら、立ち上がって見下ろしている。
山田梁子:「…か…可愛くねぇ~~!!!」
山田梁子:「やりやがったなショーコこの野郎!」
御影肖子:「確かに、貴方の言う通り」
御影肖子:「見れば学べるものですね」
山田梁子:「…怒った。これ終わったら手合わせだ。覚悟しろよ。本気でやるからな。」
山田梁子:「だから」
山田梁子:「さっさと終わらせて帰るぞ。ほら。」御影肖子の背中を軽く叩く
御影肖子:「……ええ」笑みを引き締める。
山田梁子:「背中、もう丸めんなよな。」
御影肖子:「誰の姿勢が悪いって」
御影肖子:「良いですよ。受けて立ちます。……無事に帰るなど、言われるまでもありません」
GM:──まだ終わっていない。
GM:各家のジャームを解き放ったのは誰なのか。津島涼華は何故このタイミングでジャーム化したのか。
GM:終わっていない。状況がそう伝えている。そして……
GM:君たちは気付く。
GM:灰となって崩れ去りつつある白比丘尼……津島涼香には
GM:右腕が無い。
GM:無論、そこにあったはずの”金華鐘楼”も。
黒瀬直:「……秋くん、泊くん、肖子くん」
山田梁子:「どうした、ナオ」
黒瀬直:「まだ動けるな?」
山田梁子:「…当然」意味するところは、分かる
津島秋:声も、涙も涸れて。額を、涼華の胸に当てていた。
津島秋:身を起こす。
津島秋:「………うん、いけるよ黒瀬さん」目元が赤い。
御影肖子:「ええ」柄を握りしめる。指先の痛覚がとうに消えているのを感じながら。
黒瀬直:ゆっくり、一人ずつ、目を合わせる。
黒瀬直:「良し」
黒瀬直:「……私たちの任務は、アーティファクト"金華鐘楼"の調査だ」
黒瀬直:「そしてアーティファクトの事件とは、すなわち争奪戦だ」
御影肖子:「ええ。………失礼、余分に時間を使ってしまった」
黒瀬直:「……構わん。意味のあることだ」
GM:何者かが、ジャームを解き放ち
GM:何者かが、彼女の腕を切り落とし
GM:そして、持ち去った。
GM:君たちがその行方を探すべく立ち上がった時
GM:一つの悲鳴が、夜闇を裂く。
金子ゆきな:「いやああああああああああっ!」
津島秋:黒瀬さんが、普段のように。振る舞っていてくれていることに胸を痛めて。そこに、悲鳴が耳に入る。
御影肖子:無言のまま、声のする方を見る。
山田梁子:「…!」聞き覚えのある声。咄嗟にその方角を見る
GM:君が目を向けた先
GM:ジャームに取り囲まれているのは、若い女だ。
GM:金子ゆきな。立浪怜雄と共にこの村にやってきたという恋人だ。
山田梁子:「――ナオ!あれは一般人だ!まだ救える!」
黒瀬直:「……うむ」
黒瀬直:翻れば既に、構えは完成しているが、
GM:……駆け出そうとした君たちの前に
GM:「グォアアアアアアッ!!」
GM:村人たちだったモノが立ち塞がり、襲い来る。
御影肖子:「っ……!」睨みつけ、射線を探す。一瞬の思考。彼女の元まで、一息に飛んで行けるか。
GM:ジャームの数が多く、君たちの位置取りは悪い。
GM:……蹴散らし、間合いを詰めるよりも早く。
金子ゆきな:「あ”っ」
GM:一匹の腕が、金子を掴んだ。
山田梁子:「……!!」
津島秋:光刃を伸ばし、吹き飛ばして視界を開く。──間に合わない。
GM:その時。
立浪怜雄:「──がぐああああああああああ!!!!」
立浪怜雄:もう一体、ジャームが物陰から現れ
立浪怜雄:バ ギッ !!
立浪怜雄:水晶化した腕で、金子ゆきなを掴んだジャームを殴り殺した。
金子ゆきな:「レオ……くん」
金子ゆきな:その光景を茫然と見上げている。
立浪怜雄:「ゆ……きな……」
立浪怜雄:「ハァ……ハァア……!」
立浪怜雄:その目は殺意に血走り、
立浪怜雄:目の前の命を叩き潰すべく腕を掲げる。
金子ゆきな:「……」
金子ゆきな:迎え入れるように、腕を広げて。
立浪怜雄:「……ぐ」
立浪怜雄:ばきん ばきっ
立浪怜雄:腕を掲げたまま、砕け落ちた。
立浪怜雄:既にここに来るまでに、深い傷を負っていたようだ。
GM:……君たちはジャームを打ち倒し
GM:茫然と立浪が居た後を見つめる金子の元へと辿り着く。
金子ゆきな:「……うう」
金子ゆきな:「うああああああああっ!!」
金子ゆきな:蹲って、泣いている。
黒瀬直:足止めされる仲間、立ちふさがるジャーム、その奥での一部始終。すべて、目に収めた。
御影肖子:「……」ただ見ている。
御影肖子:堕ちてなお、人の面影を残すもの。初めて見る訳じゃない。ただ、自分は間に合わなかった。
御影肖子:彼女が生きているのは、単なる幸運だ。……その重みを、胸に刻む。
山田梁子:「……」金子ゆきなに歩み寄る
金子ゆきな:「っ……」
金子ゆきな:顔を上げて、君を見る。
金子ゆきな:「なんで、なんでこんなことになるの……?」
山田梁子:「……済まない」
金子ゆきな:「謝らないでよ……アンタだって」
金子ゆきな:「何にも、悪くないでしょ……」
金子ゆきな:「アタシ、アタシはただ、分かんなくて」
金子ゆきな:「アタシたち、そんなに悪いことしたのかなぁ」
金子ゆきな:「教えてよ………」
金子ゆきな:消え入りそうな声で、君に縋る。
山田梁子:「…オマエは生きてる。それがアタシにとっての救いだ」
山田梁子:「…ちゃんと最後まで、アイツの側に居てくれたんだな」
金子ゆきな:「……う、うう」
金子ゆきな:泣きながら頷く。
山田梁子:「…自分に出来る手を尽くした。オマエたちは何も悪くない」
山田梁子:「…だから、ここからはアタシたちが手を尽くす番だ」
金子ゆきな:ただ無念に啜り泣きながら、君の腕の中で震えている。
GM:その光景を目の当たりにしながら
GM:御影肖子は気付く。
GM:この村に入ってから激しくざわめいていた、君の小太刀の気配が収まる。
GM:……どうやら、村の中には既にジャームはいないようだ。
御影肖子:無言のまま、手元を見やる。
御影肖子:……逃げられたのか。
GM:道中、そして今君たちが打ち倒したジャームで
GM:この場所に封じられていた者たちは最後らしい。
津島秋:「どうしたの、肖子ちゃん」黙して周辺警戒に入っていたから、彼女の様子に気づいた。
御影肖子:敵が病葉に侵入するために、ジャームを鍵としたのは間違いない……はずだが。
御影肖子:「今ので、最後らしい」
黒瀬直:「ふむ、まあそうだろうな」
黒瀬直:村を歩いて回ることは叶わずとも、家屋の数は遠目に掴んだ。
黒瀬直:必定、拘束されていたジャームの総数も見当がつく。
黒瀬直:すべて数えていた。だからそうだろうとは、思っていた、が……
津島秋:「それにしたって…無秩序に拡散していたでしょ?こんな急に?」
GM:大都佐苗は、拘束具によってレネゲイドの反応自体が弱まっている。
GM:金子ゆきなを襲おうとしていた、ジャームの一群にはかなりの数がいた。
GM:黒瀬直の気付いた通り、全てのジャームを打ち倒していたとしても
GM:数の上での不自然はない。
GM:……しかし、それでも
GM:君たちは一つの違和感を覚える
GM:精神判定、難易度は7です。
GM:誰か一人でも成功することで、突破となります。
黒瀬直:5dx>=7
DoubleCross : (5R10[10]>=7) → 9[3,4,5,5,9] → 9 → 成功

津島秋:4dx=>9
DoubleCross : (4R10[10]>=9) → 10[1,7,10,10]+9[1,9] → 19 → 成功

津島秋:どうした秋!?
御影肖子:5dx>=9 一応振ります
DoubleCross : (5R10[10]>=9) → 8[3,3,6,7,8] → 8 → 失敗

御影肖子:目標値を見間違えてました!ばか!成功!
山田梁子:4dx
DoubleCross : (4R10[10]) → 10[4,5,6,10]+10[10]+4[4] → 24

山田梁子:待って
GM:では全員が成功
GM:一番高かった泊さんが気付くのは最も早いとしましょう。
GM:──君は記憶を辿る。
GM:この違和感の出所を求め、そして
GM:それに辿り着く。
GM:君たちが打ち倒したジャームは、これまで金華鐘楼によって浸蝕を和らげられていたこともあり
GM:過度の異形化が見られるものはなく、皆、人であった時の面影を
GM:その容姿にも残していた。
GM:……そして、ここまでの記憶にある限り
GM:君たちがこの村に来て、最初に目にしたジャーム。
GM:槻谷美代の父親の姿は、誰も見ていない。
GM:という事実に、まず泊さんが気付きます。
GM:そして言うまでもなく、その事実には
GM:『いま、何者を探すべきか』という
GM:推測も付随するでしょう。
山田梁子:「……」
山田梁子:「これで、全員…?」
御影肖子:「……ええ。確かに、咎枝の啼きが止んでている。間違いはないはず」
津島秋:「泊さん、何か気になったの?」
黒瀬直:「……しかし、妙に違和感は残るな」
黒瀬直:「ふむ」周辺のうつ伏せになった死体を検分している。
山田梁子:「…確認だ。最初に見たジャームに覚えはあるか?初めて金華鐘楼を見た時のアイツだ。」
津島秋:「涼華がわたしたちの侵蝕率も下げた時だね?」
黒瀬直:「……槻谷美代の父親か」
御影肖子:「………いなかった」
山田梁子:「…そうだ」
山田梁子:「ここに居たジャームは、言ってしまえばどいつも分かりやすかった。」
御影肖子:「……ええ。いくら異形化が進んでいても、元の人型が判別のつかないような者はいなかった」
黒瀬直:「ふむ。おそらくは金華鐘楼の効用か」
山田梁子:「つまり、全員討伐したのなら誰かがソイツを見てないとおかしいってことだ」
黒瀬直:「……見てないと……」
黒瀬直:「なるほど、彼にはジャームではない親族が居たか。二人」
黒瀬直:「私は、そちらも見ていないが」
津島秋:「…ミヨちゃんや弟さんも。誰も見てないよね?わたしも見てないね」確認。容姿は話してある。
御影肖子:「私もです。……ただ無事に逃げ伸びたという話ならいいけれど」
津島秋:「どうかな。ここは期待外れで、別のところに行こうと思っていたよ、弟さんはさ」淡々と。
御影肖子:「期待外れ。……なら、騒動が起きる前に連れ出した?」
山田梁子:「村を出たがってた弟は、姉と一緒じゃなきゃ動けない」
津島秋:「そして、弟は母親と、姉は父親と一緒じゃなきゃあ動かない」淡々と。
黒瀬直:「……」
金子ゆきな:「……アタシ」
山田梁子:「?」金子ゆきなの方を向く
金子ゆきな:「ずっとここにいたの……ここで……隠れてて」
金子ゆきな:「見たの……」
金子ゆきな:「誰か、四人で……影が、比丘尼様のとこから、出てきて」
金子ゆきな:声は震えている。しかしはっきりと。
山田梁子:「四人、な……」
金子ゆきな:「……遠くて、わかんなかったけど」
金子ゆきな:「子供も、いた」
金子ゆきな:「村の出口の方に、向かって……いなくなった」
山田梁子:「……決まりだ、こりゃ」
津島秋:「彼女たち姉弟は。父親と母親と、それぞれに暮らしてたね。そして。」
津島秋:「親を動かして、今後も動くためには。抑制のための、”金華鐘楼”がいる」
御影肖子:「……!」
黒瀬直:「……金子くん、辛いことを思い出させてすまなかったな」
黒瀬直:「ありがとう。無駄にはしない」
津島秋:黒瀬さんの気遣いを見て。(……ああ、こういうところが)津島秋には、全く。手が届かないところで。
山田梁子:「…しかし、そうなるとだ。あのワーディングはその兄弟が?」
津島秋:「協力者もいるかもね。ジャーム化だとかについて、ミヨちゃんは他の村人より明らかに詳しかった」
御影肖子:「……ここで考えるよりも、追いかけた方が早い」
金子ゆきな:「……アタシ、アタシなんにもわかんないけど」
金子ゆきな:「なんでこうなったのか、せめて」
金子ゆきな:「……誰かが、知っててほしい、から」
金子ゆきな:「どうか……お願いします」
金子ゆきな:涙にかすれた声のまま、深々と頭を下げる。
山田梁子:「…ああ。オマエはどこかに隠れてろ。タツナミが守った命を、無駄にするな。」
御影肖子:「……」ああ。
御影肖子:彼女には、これしかない。恋人を救う事も、真実を確かめる事も
御影肖子:あるいは、ここであった事を、記憶に留めておく事さえ許されない。
御影肖子:ただ、こうして………ささやかに過ぎる願いを、
御影肖子:誰かに託すことしかできないでいる。
津島秋:「こっちこそ、ありがとう。貴方のお陰で、道はまだ繋がってる」微笑む。
黒瀬直:「……それじゃあ、私からも一つ頼みがある」静かに歩み寄り、膝をつく。
金子ゆきな:「……」
金子ゆきな:ただ、君たちを見上げている。
金子ゆきな:無念と、絶望の色。
黒瀬直:「私たちが帰ってくるよう、祈っていてくれ」
黒瀬直:「余裕があったらで構わんが、結構大事なものなんだよ」
金子ゆきな:「っ……」
金子ゆきな:「……はい」
金子ゆきな:頷いて、ふらつきながらも立ち上がる。
黒瀬直:(……やることがある内は、少しは楽になれるからな)
GM:君たちもまた、彼女に背を向け歩き出す。
GM:その先に
GM:月の光に照らされ、地面に突き刺さる
GM:一本の刀がある。
GM:”禍津比丘尼”を貫きその力を弱めていた、もう一本の鬼切。
GM:……君はその柄を、取ることができる。
御影肖子:……近付いて、その柄に触れる。
御影肖子:白比丘尼を、津島涼華を斬る。それは確かに兄から託されたこと。
GM:柄は手入れされているが、ところどころ使い古され、微かに装飾も削れている。
GM:何千、何万も、ここに至るまでに振るわれてきた感触が、君の手に触れる。
御影肖子:そして、もう一つ。
御影肖子:この病葉という歪みに、その先にある破綻に。始末をつけると約束した。
御影肖子:「……だから、最後まで」小さな声で呟く。「力を貸して」
御影肖子:「兄さん」
御影肖子:握り締め、抜く。
GM:……もうひとつの鬼切を、君は手に入れた
GM:オートアクション扱いとして、ダメージロール前に宣言できます。
GM:対象がジャームであった場合ダメージ数値に+4d10、更に対象が使用中のEロイス効果一つを解除可能。
御影肖子:了解!
GM:様々な思いを刀の重みに乗せて
GM:君たちは病葉の道を進んでいく。
GM:……四人分の足跡は、村の外へ続いている。
GM:クライマックス2へと進みます。

マスターシーン

GM:---
GM:病葉・旧実験舎
GM:数十分前
GM:---
津島涼華:……窓の外では、村が燃えている。
津島涼華:私たちの選んだことが、恐慌の叫びの中で全て灰へと還っていく。
槻谷一志:「……アンタは俺たちを騙してたんだ」
槻谷一志:「だからその報いだ。嘘をついたから」
槻谷一志:白杖を握りしめた少年が、窓からの火の明かりを背に
槻谷一志:少女と向かい合って立っている。
津島涼華:「嘘……?」
槻谷一志:「治せないなんて、嘘なんだろ」
槻谷一志:「本当はその鈴の力で、ジャームになった人間だって治せるんだ」
槻谷一志:「全員治すわけにはいかないから、生温く俺たちを飼い殺しにした」
槻谷一志:「そうだろう!!」
津島涼華:「………。」
GM:少女は何も答えない。
GM:ただ報いを受け入れるように、俯いている。
槻谷一志:「一人くらい、治せるはずだ」
槻谷一志:「お前は治せるんだ」
槻谷一志:ぐい、と、少女の前に人影を差しだす。
槻谷千草:「………。」
槻谷千草:轡を噛まされ、その視線は
槻谷千草:夢の中を漂うように、茫洋としている。
槻谷一志:「母さんを治せ……治せないなら、殺す」
津島涼華:「……」
津島涼華:数瞬、浅く呼吸を整えて
津島涼華:「わかり、ました」
GM:しゃらん。しゃらん。
GM:暗い部屋に鈴は鳴る。
GM:海の水を汲み上げ続けるような作業。
GM:……そして。
津島涼華:「う……ああッ!!!」
津島涼華:ぼごぼごぼごっ
津島涼華:泡が立つように、その半身が
津島涼華:急激な浸蝕の上昇に耐えきれず異形と化す。
槻谷千草:「………。」
槻谷千草:その茫洋とした視線には、少しも変化がない。
槻谷一志:からん。
槻谷一志:白杖を取り落とす。
槻谷一志:「治せないのか」
槻谷一志:「本当に治せないのか」
津島涼華:「…………はい。」
津島涼華:異形化しつつある自分の半身を抑えながら、頷く。
槻谷一志:「……」
津島涼華:「全て、私のせいです」
津島涼華:「あなたたちが、怒りを晴らすのなら」
津島涼華:「……どうか、私だけに」
槻谷一志:「……う」
槻谷一志:「うああああああああッ!!!」
槻谷一志:ぶぢっ!!
槻谷一志:猛禽の爪のように変化した片腕が、少女の右腕を千切り取る
津島涼華:「うううッ!!」
津島涼華:痛みに呻き、蹲る
槻谷一志:「そんな言葉で、済むわけないだろ」
槻谷一志:「諦められるわけないだろ……」
槻谷一志:「……くそっ!くそっ!くそっ!!」
槻谷一志:包帯の下から、涙が零れる
槻谷一志:震える指で、白状を握り直す
槻谷美代:「……一、志」
槻谷美代:部屋の隅、泣きそうな目で弟を見ている
槻谷一志:「行くぞ」
槻谷一志:「もう、ここには何もない」
槻谷一志:母親を支え上げ、窓の方へと歩き出す
槻谷美代:「……っ」
槻谷美代:弟と、蹲る少女の間に視線は揺れる
槻谷美代:「……ごめ……なさい……」
槻谷美代:「ごめんなさい………。」
津島涼華:「……。」
津島涼華:何も言わず、ただ微笑む。
GM:がんっ!!
GM:内側から鍵がかけられていた扉が、蹴破られる。
御影革人:「!!」
御影革人:部屋の中の光景を目撃し、愕然とする。
御影革人:「……お前達……!」
御影革人:刃を掴む、その目には明らかな怒り。
槻谷一志:「ちっ……!」
槻谷一志:身を守ろうとするが、母親を抱えているため
槻谷一志:一手反応が遅れる。
槻谷美代:「……!ああ……っ!」
槻谷美代:キィイイイイインッ!!
GM:バキバキバキバキッ!!
GM:部屋の壁が、床がめくれ上がり
GM:粉塵が上がる。
御影革人:「ぐ……!」
槻谷一志:霞む視界の中
槻谷美代:姿を消した。
GM:そして残されたのは
津島涼華:「……革人さん」
津島涼華:「どうか……逃げて……」
津島涼華:ぼごぼごぼごぼご
津島涼華:膨れ上がった肉が、怪物の姿を形どっていく。
御影革人:「……」
御影革人:それを見上げ、瞑目
御影革人:刃に手をかけ、抜く。
御影革人:「大丈夫だ」
御影革人:「俺は……ここにいる」
御影革人:「……最後まで」

クライマックス2

GM:---
GM:郊外・山中
GM:---
GM:闇の森の中を、四人の影が行く。
GM:2人は子供、2人は大人。
GM:子供が大人の手を引いていく。
槻谷一志:「父さん、母さん」
槻谷一志:「きっとよくなるから、これからよくなるから」
槻谷一志:「大丈夫だよ。大丈夫……」
槻谷一志:母親の手を引きながら、繰り返している。
GM:その歩みは遅い。
GM:例え、ジャームを解き放ってその混乱を時間稼ぎにしようとしても
GM:熟練の能力者ならば、十分に追いつける逃走の速度だ。
GM:……立ち塞がる影がある。
黒瀬直:「その先に、道はないぞ」
槻谷一志:「!」
黒瀬直:闇の中に、なおいっそう暗い影。
黒瀬直:「ここに来ているのは、この街のUGNのほんの一部だ」
黒瀬直:「そして金華鐘楼を狙うのは、UGNだけではない」
黒瀬直:「……なにより」
黒瀬直:「津島涼華……比丘尼のように優しい者は、もうお前の道先に居はしない」
黒瀬直:「だから、そこで止まれ」
槻谷一志:「……はは」
槻谷一志:「道は無いって。だからなんなんだよ」
槻谷一志:「手掛かりになるかもしれないんだ。全部元通りになるための」
槻谷一志:抱えているのは、血のにじむ包み。
槻谷一志:「俺はあいつが優しかったなんて全然思わない」
槻谷一志:「優しいっていうのは、あんな誤魔化しなんかじゃない」
槻谷一志:「……本当に助けてくれるやつのことだ」
槻谷一志:「父さんを、母さんを」
槻谷一志:「俺たちを救ってくれない優しさなんか、何の意味もない!!」
黒瀬直:(……だから、居はしないんだよ)
槻谷一志:「あんたUGNだろ」
黒瀬直:「ああ」
槻谷一志:「俺たちは湯ノ浦から来た」
槻谷一志:「意味、わかるだろ?」
槻谷一志:「知ってる人たちが、知ってる町並みのあちこちで」
槻谷一志:「怪物になって殺しあうの、想像できるか?」
黒瀬直:「想像したことはないな。十分に見知っている」
槻谷一志:「それだったら……あんたらなら答えられるのか」
槻谷一志:「俺たちの何が悪かったんだよ」
槻谷一志:「俺や母さんや父さんや美代が、何したっていうんだよ!!」
槻谷一志:「……教えてくれよ……」
山田梁子:「……おい」
山田梁子:「オマエらの目的はなんだ」
GM:反対側から、もう3人の影。
槻谷一志:「……」
槻谷一志:振り返りはしない
槻谷一志:「人間に戻る」
槻谷一志:「みんな、全部元通りにする」
槻谷一志:「あの日起きたことなんか、全部なかったことに」
槻谷一志:「……そうする」
山田梁子:「…アタシはそこの父親と母親に聞いてんだ」
槻谷大:「……ぐぅ…うううるっ」
槻谷大:牙をむき出し、ただ唸りをあげている
槻谷千草:「………。」
槻谷千草:虚ろな目で、虚空を見つめている。
槻谷一志:「……喋れないんだよ」
山田梁子:「…そうかよ」
山田梁子:「オマエらが、全部なかったことにするために」
山田梁子:「無かったことに出来ないものが、一体いくつ積み重なった」
槻谷一志:「ああ、ああそうだ」
槻谷一志:「沢山人を殺したさ、でも今更諦めてどうなるんだ!?」
槻谷一志:「……俺たちは助かることに決めた、だから」
槻谷一志:「躊躇ったり、しない」
槻谷一志:目線を隠す包帯で表情はわからない。しかしその声は震えている。
山田梁子:「…」大と、千草の顔に一度目を向ける
槻谷千草:「………。」
槻谷千草:その表情は変わらない、しかし
槻谷千草:ただじっと、息子の姿を見ている。
槻谷千草:視線は動かない。
槻谷大:「うう、がああ」
槻谷大:唸りながら、家族を庇うように立ち塞がる。
山田梁子:それを確認し、視線を戻す
山田梁子:「…それが…」
山田梁子:唇を噛み、首を振る
山田梁子:「アタシたちは、ジャームを野放しにすることは出来ない」
山田梁子:「オマエらは、アタシたちから逃れて家族で生きる道を探す」
山田梁子:砂塵が舞い、手元に棍が握られる
山田梁子:「…来いよ、守りてぇなら」
山田梁子:その目は、立ちはだかる父親見据えている
槻谷一志:「どかないなら」
槻谷一志:「お前も殺すぞ」
槻谷大:「……ぐがああああああ!!」
槻谷大:咆哮、メキメキと片腕が血のかぎ爪へと変わる。
山田梁子:「上等だ、クソガキ。」
御影肖子:……何も応えず。じっと四人を見ていた。
御影肖子:一応聞いておこう。この中で、ジャームであると判断できるものは?
GM:そうですね
GM:現時点では、君の中の鬼切は
GM:父親と母親の2人に強く反応していますが
GM:集中することで、一志と美代の2人にも
GM:奥底に『何か』が潜んでいることを感じるでしょう。
御影肖子:なるほど。ならば、問いましょう。
御影肖子:「……湯ノ浦から来たと言ったな」一志の方を向く。
御影肖子:「人と鬼の狭間に立つというもの。……お前達が、それか」
御影肖子:視線で、美代の方も指し示しつつ。
槻谷一志:「……だったら、何だ」
槻谷一志:「人だか鬼だか知らないけど、俺たちはこうやって話せてる」
槻谷一志:「でも時間はないんだ」
槻谷一志:「これだってただの誤魔化しだ。俺たちは、本物の人間に戻りたい」
槻谷一志:「……自分の中の何かの声が」
槻谷一志:「抑え込んでも、段々、大きくなってくるんだよ……」
御影肖子:「……そうか」鬼が二人、判別のつかぬものが二人。
御影肖子:ならば、為す事は決まっている。
槻谷一志:「時間はない。だからどけよ」
御影肖子:「断る」
御影肖子:「……お前が見ているのは」
御影肖子:「未来でもなく、現実でもなく。理想ですらない」
御影肖子:「目が醒めたまま、過去の夢に酔わされているだけ」
御影肖子:「それに手を伸ばしても、決して掴めはしない」結局は、同じだ。
御影肖子:何人も、飽きるほどに見て来た。彼らのような、希望を捨てられない人間を。
御影肖子:「……何故、止まらなかった」
御影肖子:「お前達は、知っている筈でしょう」
御影肖子:「見捨てられる者の痛みを」
御影肖子:「大切な人が変わり果ててしまった悲嘆を」
御影肖子:「……それでもなお、傍にいたいという願いを」
御影肖子:「知っていた筈だ。お前達は、同じだったはずだ」
御影肖子:「なぜ踏み躙った。なぜ、壊した……!」
槻谷一志:「黙れよ」
槻谷一志:「お前たちに何が分かるんだよ……!」
御影肖子:「誤魔化しは、なしだ」
御影肖子:「お前を縛る過去を。半可な希望を」
御影肖子:「ここで一切断つ」
槻谷一志:「ああ、そうか……ならやってみろ!」
槻谷一志:「俺は、諦めたりしない」
槻谷一志:「何にも知らないやつらなんかに、やられたりしない!」
御影肖子:応答のかわり、二刀を構える。睨みつける。
津島秋:「ははは。今日で一番面白い冗談を聞いたぞ」燐光を身に纏い、立っている。
津島秋:「何が分かる、だときた。何も知らないときた。よくぞ言えたものだ。厚顔無恥とはまさにこれだな」
津島秋:「すごいな。尊敬するよ。そこまでよくぞ言えるものだ」
津島秋:感情も、表情も一切が抜け落ちた声がする。
槻谷美代:「あ……き……」
槻谷美代:その姿を見て、俯く。
槻谷一志:「お前か……何が言いたい」
津島秋:一瞬、その姿を見た時だけ。わずかに目の色が戻って。
津島秋:「何をした、と言ったな。自分たちが、さも悪くない、被害者だとでも言いたげに」
津島秋:「教えてやるよ」
津島秋:「よかったな?最後に学べることができる」
津島秋:「――他人に頼るばかりで。誰かに求めてばかりで。」
津島秋:「怪物にさえならず。ヒトのままに踏み外し」
津島秋:「そうして。自分が、自分がと。ほかの、幸せになれたひとの居場所と命を食い潰した」
津島秋:一息置いて。
津島秋:「お前は、自分の無力と、怠惰に。他者を巻き込み、貶めて殺した。それこそが罪だ」
津島秋:「追われる理由はな。ジャームであるとか、そんな些末なことは関係が無い」
津島秋:「ただ、おまえが他者を食い潰すだけのものだからだ。”ひと”の敵だからだ」
津島秋:「よかったな?わたしが親切で」
津島秋:「われながら、出血大サービス過ぎて死んでしまいそうだ」
槻谷一志:「……はは」
槻谷一志:「なんだお前、お前みたいなのもいるんだな。UGNは奇麗ごとばっかりの連中だって聞いてたけど」
槻谷一志:「ただ偉そうで、傲慢で、全然こっちの事なんか考えない」
津島秋:「お前が涼華を殺した時に」
津島秋:「あの子の事を、考えたのか?」
津島秋:「知らなかった。それはすまない!本当にそんな高級な機能があるなんて知らなかった!」
槻谷一志:「……そうだよ。俺たちは俺たち以外の事なんか考えたりしない」
槻谷一志:「だから」
槻谷一志:「敵はお前みたいな奴の方がいい」
槻谷一志:「憐れまれたりするより、よっぽどいい……!」
津島秋:目がさらに開かれる。「だから」
津島秋:「お前も、すべてを失う。おまえが他者にそうしたように」
津島秋:「――対価を払うときが来た。」地獄の獄卒が。罪人に、罪を告げる様に。
槻谷一志:「試してみろよ」
槻谷一志:「あの女と同じ声の雑魚に、俺が裁けるのかどうか!!」
槻谷一志:ぶちぶちぶちっ
槻谷一志:包帯の目隠しを引きちぎる。
槻谷一志:その下の眼は
槻谷一志:闇の中で、爛々と金色に
槻谷一志:梟のように光っている。
津島秋:「馬鹿が」
津島秋:「あの子に。涼華に。憐れみを貰って、恵んでおいてもらいながら」
津島秋:「ここで終わりだ。わたしは、あの子ほど優しくないぞ」
槻谷一志:「お前が馬鹿だろ」
槻谷一志:バキバキバキバキバキッ
槻谷一志:背中から一対の翼が飛び出す
槻谷一志:「狩られる側の獲物が、どっちなんだかまだわかってない」
”魔人ストラス”槻谷一志:「──せいぜい逃げ回れ」
”魔人ストラス”槻谷一志:木立のアーチの中、空中から金色の眼が君たちを見下ろす。
GM:……クライマックス2
GM:戦闘を開始します。
GM:マップは以下。
GM
槻谷美代、槻谷千草
5m
”魔人ストラス”、”魔人グール”
5m
PC

GM:槻谷美代の行動値は15、槻谷千草の行動値は8
GM:”魔人ストラス”の行動値は16、”魔人グール”の行動値は10です
GM:セットアップから!
津島秋:コンボ:清光。:怨念の呪石起動。 侵蝕+3、暴走。暴走中ダメージ+2d。
津島秋:津島秋の侵蝕率を+3した(侵蝕率:124->127)
黒瀬直:ブルーゲイルを使用。行動値+5して14、侵食値は136に。
山田梁子:無し!
御影肖子:こちらもなしで。
”魔人ストラス”槻谷一志:Eロイスを起動、《戦闘血界》
”魔人ストラス”槻谷一志:HPを30消費、エネミー全員の判定に+12の固定値補正。
”魔人ストラス”槻谷一志:音もなく、木々の間を滑るように
”魔人ストラス”槻谷一志:巨大な梟が滑空していく。舞い落ちる羽が、君たちを取り囲んでいく。
GM:そのほかのエネミーはなし。
GM:まずは行動値21、津島さんの手番から
津島秋:はい。マイナーでストラス、グールのエンゲージへ。
津島秋:メジャーコンボ:光翼抱擁:≪コンセントレイト:エンジェルハイロゥ≫≪光の舞踏≫≪インスタントボム≫≪死点撃ち≫≪ギガンティックモード≫で
津島秋:エンゲージ二体を攻撃します。
津島秋:妨害等ありますか?
GM:ありません!ダイスどうぞ!
津島秋:13dx7+7
DoubleCross : (13R10+7[7]) → 10[1,2,3,4,5,5,5,5,7,9,9,9,10]+10[3,5,6,6,7]+10[7]+10[7]+10[8]+4[4]+7 → 61

津島秋:今日は回る日だなあ
”魔人ストラス”槻谷一志:回避!
”魔人ストラス”槻谷一志:10dx+16
DoubleCross : (10R10+16[10]) → 10[1,1,1,5,6,6,7,7,9,10]+5[5]+16 → 31

津島秋:ふむ。ではダメージロールへ。
津島秋:7d10+3d10+20 装甲無視。
DoubleCross : (7D10+3D10+20) → 40[7,9,3,8,5,4,4]+26[10,6,10]+20 → 86

津島秋:ここで、死ね。
"魔人グール"槻谷大:崩れずの群れ+スプリングシールド
"魔人グール"槻谷大:ガード値を増強しつつカバーリングに入ります
御影肖子:はい、では。崩れずの群れに≪デビルストリング≫を使用
御影肖子:139->145
津島秋:キャーッ肖子ちゃん!
"魔人グール"槻谷大:ではカバーリング成立せず!
槻谷美代:《波紋の方陣》を魔人ストラスへ
槻谷美代:86-7d10
DoubleCross : (86-7D10) → 86-40[9,3,8,7,6,4,3] → 46

GM:ダメージを受けた二体はそれぞれ深手を負いますが、まだ落ちません。
GM:演出どうぞ!
津島秋:む。では、その二体はR中ダメージ+2d10です。
津島秋:魔人が舞い上がり、羽根が舞う中。
津島秋:「誰が。逃げる側だって?」すでに。
津島秋:間合いを詰めている。
津島秋:ぞん、と。オゾン臭がする。
津島秋:強烈な光が、焼き付いたように”残って”いる。
津島秋:「遅いんだよ、禿鷹」
津島秋:既に。津島秋は、その刃を振るっていた。
"魔人グール"槻谷大:「ぐがあああああ!!」
"魔人グール"槻谷大:「俺の家族に、手を、出すなあああ!!」
"魔人グール"槻谷大:跳躍、刃とストラスの間に入る。
津島秋:ジャーム…いや。敵のうわごとになぞ、耳を貸す価値はない。刃が振るわれ。
御影肖子:……光り、輝く羽根。
御影肖子:津島秋の振るう刃の軌跡から、零れ落ちたその一枚が。
御影肖子:燃えるように、仄かな輝きを放つ。……ここに来る道中、連携のために仕込んでいた雪の因子。
御影肖子:突如としてその「穴」から吹雪が噴き上がる。魔人グールの歩みを鎖す。
"魔人グール"槻谷大:「ぐっ!?」
"魔人グール"槻谷大:空中で阻まれ、盾にならず。
津島秋:そう。自分ひとりで戦うつもりはない。ここまで、彼女が信頼に値するひとなのは。ようく見た。
津島秋:脇を抜ける。擦れ違い様に深々と光刃が胴を抉り。
"魔人グール"槻谷大:まとめて刃を受ける。
GM:ざしゅっ!!
GM:深々と二体の魔人を刃が切り裂く。……しかし
”魔人ストラス”槻谷一志:即座に制動を取り直し、闇へとまぎれる。
”魔人ストラス”槻谷一志:「ふん……」
"魔人グール"槻谷大:「うううが……!」
"魔人グール"槻谷大:むくりと体を起こす。
津島秋:「しぶといな」淡々とした声。「わたしの刃で死んだ方が、楽だったぞ」
GM:君は違和感を感じる。
GM:明らかに、傷が浅い。
津島秋:(…ジャーム特有の再生力。いや、違うな)
槻谷美代:「……秋……」
槻谷美代:その背後、手を伸ばす姿がある
津島秋:「ミヨちゃん」
津島秋:「一つ、言っておくよ」
槻谷美代:「……待って」
槻谷美代:唇の動きを読んで
槻谷美代:腕を下ろす
槻谷美代:同時に。
槻谷美代: きぃ   ん
槻谷美代:空気の震える音が、君たちの耳を劈き。
槻谷美代:背中に、鈴虫のような翅が現れる。
”魔人アバドン”槻谷美代:「……秋ちゃん」
津島秋:「何だい」
”魔人アバドン”槻谷美代:「こうすれば、聞こえる、から」
津島秋:「………」
”魔人アバドン”槻谷美代:「……何?秋ちゃん」
津島秋:「ハヌマーンか。」
津島秋:「投降して、抵抗を止めて。そうすれば、手は出さない……わたしは待つよ」
津島秋:彼女の前では。ずっと笑顔を浮かべていた少女は、今。機械のような冷徹な表情をしている。
津島秋:「わたしたちは、強いからね」
”魔人アバドン”槻谷美代:「……そうだね……」
”魔人アバドン”槻谷美代:「でも、ごめん」
”魔人アバドン”槻谷美代:「私、お父さんと、お母さんと一志を」
”魔人アバドン”槻谷美代:「置いていけない……」
津島秋:「そっか。気が変わったら、言って。……わたしは、貴方と話すとき」
津島秋:「楽しかったよ。今でも、そう思ってる」
”魔人アバドン”槻谷美代:「……ありがとう」
”魔人アバドン”槻谷美代:「あなたの声が聴けて、よかった」
”魔人アバドン”槻谷美代:泣きそうな顔で、君に向き合う
津島秋:表情は変わらない。冷徹なままで。
津島秋:「わたしも、貴方の声を聴けて、よかった」できれば。こんなときじゃなければと。そう思うけれど。
GM:行動値16、魔人アバドンのイニシアチブに
”魔人アバドン”槻谷美代:《加速する刻》
”魔人アバドン”槻谷美代:マイナーで千変万化の影:RC
”魔人アバドン”槻谷美代:メジャーでスキルフォーカス+サイレンの魔女
”魔人アバドン”槻谷美代:8dx+37
DoubleCross : (8R10+37[10]) → 10[1,3,4,5,6,8,9,10]+6[6]+37 → 53

”魔人アバドン”槻谷美代:PC全員にRC攻撃!
津島秋:暴走リア不。
山田梁子:リア不!
黒瀬直:6dx>=53 ドッジ
DoubleCross : (6R10[10]>=53) → 8[1,1,2,5,7,8] → 8 → 失敗

御影肖子:8dx 回避。
DoubleCross : (8R10[10]) → 10[3,4,4,6,6,7,9,10]+9[9] → 19

御影肖子:失敗です
”魔人アバドン”槻谷美代:6d10+22
DoubleCross : (6D10+22) → 30[6,2,1,8,5,8]+22 → 52

”魔人アバドン”槻谷美代:装甲無視
黒瀬直:黒瀬輝のタイタス昇華で復活します
津島秋:固定値時点で死ぬわ。初期ロイス、飛天セルを昇華、復活。
御影肖子:戦闘不能。
御影肖子:厳しくはあるが、倒れてはいられない。秋ちゃんのロイスを切って復活。
山田梁子:死ぬ!ウールワースのロイスをタイタス昇華。HP13で復活
”魔人アバドン”槻谷美代: り ぃん
”魔人アバドン”槻谷美代:その翅が揺れる。ただ涼やかな響きが流れただけだが
”魔人アバドン”槻谷美代:知覚不能の超高周波が、既に君たちの体内を破壊している。
津島秋:「……」だら、と。口の端から血が零れる。
津島秋:元々、暴走している。反応などできるはずもない。──見覚えのない、どうしようもなく懐かしくて、泣きそうになる光景を振り払う。
”魔人アバドン”槻谷美代:「……お願い。来ないで」
”魔人アバドン”槻谷美代:「死んじゃうよ」
”魔人アバドン”槻谷美代:縋るように、君たちを見つめる
津島秋:「それで引いて、他の誰かが死ぬのを見過ごせって?」
津島秋:「それは無理な相談だよ」光が。身体を支えている。
御影肖子:……眼を細める。無言のまま、崩れ落ちる。
御影肖子:再生がとうに間に合わない。取り繕うことさえできず、無様に地を這って。
黒瀬直:全身を引き裂く激痛は、膝を屈する理由にはならない。
山田梁子:口から、耳から、鼻から、夥しい量の血が流れてくる
”魔人アバドン”槻谷美代:「……秋ちゃんは、強いね」
津島秋:「それしかないからね」
”魔人アバドン”槻谷美代:「私たちも、それだけ」
”魔人アバドン”槻谷美代:「他の人たちのことも、考えられるくらい。強くなれたらよかったのかな……」
”魔人アバドン”槻谷美代:首をかしげて、また腕を上げる
GM:手番は行動値15、魔人ストラスへ
GM:行動値16ですね!間違い
”魔人ストラス”槻谷一志:1d4
DoubleCross : (1D4) → 4

”魔人ストラス”槻谷一志:対象は津島さん!
津島秋:こいやおらーっ!!
”魔人ストラス”槻谷一志:マイナーで破壊の爪+完全獣化+襲撃迷彩、メジャーで居合+獣の力
”魔人ストラス”槻谷一志:16dx+22
DoubleCross : (16R10+22[10]) → 10[1,3,3,3,6,6,7,7,7,7,8,9,10,10,10,10]+7[6,7,7,7]+22 → 39

津島秋:暴走リア不!
黒瀬直:WH義妹:黒瀬 陽子を昇華。
黒瀬直:効果によって津島秋へのダメージと一切の不利な効果を打ち消す。
津島秋:黒瀬さん
”魔人ストラス”槻谷一志:ダメージ!
”魔人ストラス”槻谷一志:4d10+24
DoubleCross : (4D10+24) → 24[9,9,2,4]+24 → 48

津島秋:出目が怖い……。黒瀬さんがいなかったらどうなっていたんだ…
GM:そしてこのダメージは、0に!
”魔人ストラス”槻谷一志:頽れた君に、音もなく
”魔人ストラス”槻谷一志:猛禽の爪が迫る。
”魔人ストラス”槻谷一志:闇から現れたその姿は、既に巨大な一羽の梟そのものだ。
津島秋:「……ち」反応がどうしようもなく遅れる。妄想衝動。その、見たことのないはずの何かが、どうしようもなく心をかき乱す。
”魔人ストラス”槻谷一志:「終わりだ。じゃあな」
”魔人ストラス”槻谷一志:その命を刈り取るべく
”魔人ストラス”槻谷一志:かぎ針のような爪の先端が、君ののど元に、触れようとして……。
津島秋:(…これ食らうとあと一回が限度だな)
黒瀬直:頽れた君に、音もなく
黒瀬直:漆黒の影が寄り添う。
”魔人ストラス”槻谷一志:「!!」
津島秋:「──ぇ」眼を見開く。
黒瀬直:美しい曲線を描いて、狙いすましたかのように振るわれる黄金の弓は
黒瀬直:暗闇を照らす三日月のように現れて、致命の一撃を弾き切る。
黒瀬直:「まだ……」
黒瀬直:「まだ、戦えるな?」
津島秋:「……」
津島秋:「もちろん」手を取る。
津島秋:だって、わたしは。この人に憧れてこの道を選んだのだから。
津島秋:この人の前で。倒れたままでなんて、いられない。
黒瀬直:「ならば、良い」軽々と引っ張り上げる。
津島秋:「……うん!」
”魔人ストラス”槻谷一志:「……」
”魔人ストラス”槻谷一志:その姿に、遠い日の記憶を掻き立てられて
”魔人ストラス”槻谷一志:「……くそっ」
”魔人ストラス”槻谷一志:闇の中に、また溶けて消える。
GM:行動値15、アバドンの手番
”魔人アバドン”槻谷美代:待機です。
”魔人アバドン”槻谷美代:「………。」
”魔人アバドン”槻谷美代:翅には無数の亀裂が見える。
”魔人アバドン”槻谷美代:強力な攻撃、即座に連発することは出来ないようだ。
”魔人アバドン”槻谷美代:しかしその亀裂も、徐々に塞がりつつある。
GM:続いて行動値14、黒瀬さんの手番へ。
黒瀬直:マイナーでホローポイント弾を使用。攻撃力+3.
黒瀬直:メジャーでコンボ【金光曲閃】《ペネトレイト》《コンセントレイト:モルフェウス》《スプリットアタック》《砂の加護》《砂塵霊》
黒瀬直:対象は"魔人ストラス""魔人アバドン""魔人グール"槻谷千草。
GM:妨害等ありません、命中ダイスどうぞ
黒瀬直:15dx7+14
DoubleCross : (15R10+14[7]) → 10[1,1,1,1,3,3,5,5,6,7,8,9,9,9,9]+10[2,5,5,9,9,10]+10[3,6,7]+1[1]+14 → 45

”魔人ストラス”槻谷一志:回避
”魔人ストラス”槻谷一志:10dx+16
DoubleCross : (10R10+16[10]) → 10[2,6,7,7,8,9,10,10,10,10]+10[6,7,7,10]+2[2]+16 → 38

”魔人アバドン”槻谷美代:回避
”魔人アバドン”槻谷美代:6dx+12
DoubleCross : (6R10+12[10]) → 8[2,2,5,6,6,8]+12 → 20

"魔人グール"槻谷大:崩れずの群れ
"魔人グール"槻谷大:魔人ストラスをカバー
槻谷千草:炎陣
槻谷千草:魔人アバドンをカバー
御影肖子:三度目の≪デビルストリング≫。崩れずの群れを打ち消す
御影肖子:145->151
"魔人グール"槻谷大:では再びカバーならず
GM:ダメージをどうぞ!
黒瀬直:攻撃対象にモルフェウスは居ますか?
GM:いないですね!
黒瀬直:ではまずは後衛。
黒瀬直:38+6d10
DoubleCross : (38+6D10) → 38+21[7,2,2,2,4,4] → 59

黒瀬直:コンビネイターの乗る前衛。
黒瀬直:59+2d10
DoubleCross : (59+2D10) → 59+9[8,1] → 68

黒瀬直:侵食値+15して151。
GM:そのダメージ……
GM:それぞれ生存します
GM:千草、グールはかなりボロボロ、ストラスも余裕はありません
黒瀬直:「────────」深く、息を吸う。強く、引き絞る。
黒瀬直:「 殺ァッ! 」
黒瀬直:長嘯一声、粛を断ち、
黒瀬直:金光一閃、闇を裂き、
黒瀬直:真っ直ぐに上昇した一筋の光芒が、無数の煌く光に転じて空より雨り注ぐ。
黒瀬直:激しく哭くのは戦の合図。仲間を、己を、奮い立たせる為に。
黒瀬直:……聞き慣れているだろう。だから、いつも通りに、
黒瀬直:(……よくあることだ。助けの手は届かず、武力によって問題を収拾する)
黒瀬直:「だから、今回も勝つ」
槻谷千草:「………。」
槻谷千草:表情は消えたまま、ただ迫る矢の前に立ちふさがる。
槻谷千草:バキバキバキバキッ
槻谷千草:地面から競り上がるのは、霜の柱
槻谷千草:その体も、氷のように透き通っていく。
”魔人ヴォジャノイ”槻谷千草:「………。」
”魔人ヴォジャノイ”槻谷千草:ががががががっ
”魔人ヴォジャノイ”槻谷千草:矢を受けて、貫かれる
”魔人ヴォジャノイ”槻谷千草:「……けんか」
”魔人ヴォジャノイ”槻谷千草:「しちゃ、だめよ……」
"魔人グール"槻谷大:「俺の……家族……!!」
"魔人グール"槻谷大:矢に貫かれながらも立ち上がる。
”魔人ストラス”槻谷一志:闇の中の殺気も、消えてはいない。
GM:……その光景に
GM:君の記憶の中の声が蘇る。
GM:「戦いたくないんだろう?」
黒瀬直:(……ああ)
黒瀬直:(本当は、殺したくもない)
GM:「傷つきたくないだろう?」
GM:「本当は何も見捨てたくはない。そうだろう?」
黒瀬直:(……そうだな)
黒瀬直:(特に今日は、堪える)
GM:「そう思うのなら、直は戦ってはいけないよ」
黒瀬直:(……黒瀬直は、本当に弱いからな)
黒瀬直:(だが、私は"デモン・ストレイト")
黒瀬直:(FHに畏名轟かせる、冷酷無比の……)
黒瀬直:「"射殺す邪眼"だッ!」
GM:行動値10、魔人グールと同値で泊さんの手番です。
GM:ちなみにシーンは切れてないので
GM:武器は残ってます
山田梁子:了解です!
山田梁子:では武器作成は無しでマイナーで暴走解除
山田梁子:メジャーコンボ『替天行道』《C:ハヌマーン》《一閃》《居合い》《咎人の剣》に《吠え猛る爪》
山田梁子:対象はストラス!
山田梁子:妨害無ければ判定!
GM:どうぞ!
山田梁子:6dx7+22
DoubleCross : (6R10+22[7]) → 10[5,7,7,8,9,10]+10[1,2,4,6,9]+10[9]+10[7]+3[3]+22 → 65

”魔人ストラス”槻谷一志:回避
”魔人ストラス”槻谷一志:10dx+16
DoubleCross : (10R10+16[10]) → 9[1,2,2,5,7,8,9,9,9,9]+16 → 25

"魔人グール"槻谷大:崩れずの群れにてカバー
GM:ダメージを。
GM:どうぞ!
山田梁子:7d10+2d10+51
DoubleCross : (7D10+2D10+51) → 36[5,5,2,9,3,8,4]+6[5,1]+51 → 93

山田梁子:装甲無視!
"魔人グール"槻谷大:文句なく…死!
"魔人グール"槻谷大:HP0、復活なし。魔人グール撃破です。
山田梁子:山田梁子の侵蝕率を+13(侵蝕率:121->134)した
山田梁子:口に溜まった血を吐き捨てる
山田梁子:「…”鬨の声”っつーんだったかな、ああいうの。」黒瀬直の叫び声がボロボロになった鼓膜を揺らす
山田梁子:「…スゥ――」深呼吸、視線は魔人ストラスへ
山田梁子:「――ッ」地面を踏み割り、跳躍。ストラスへと斬りかかる
”魔人ストラス”槻谷一志:闇の中を高速で動き続けている
”魔人ストラス”槻谷一志:常人には捉えることさえ困難な速度。
”魔人ストラス”槻谷一志:しかし──。
”魔人ストラス”槻谷一志:「何ッ!」
山田梁子:「単純なんだよ!動き方が!」渾身の力で棍を振り下ろす――
"魔人グール"槻谷大:「───があああああッ!!」
"魔人グール"槻谷大:三度の跳躍。
"魔人グール"槻谷大:ようやく、息子へと迫る刃に届く。
"魔人グール"槻谷大:「……がは」
”魔人ストラス”槻谷一志:「ッ!父さん!!」
”魔人アバドン”槻谷美代:「お父さん……!」
山田梁子:「…だから…!」勢いを失い、諸共に落下
"魔人グール"槻谷大:「俺の……家族……」
"魔人グール"槻谷大:「家族………。」
山田梁子:棍から、手槍へ。落下の衝撃を利用してグールにとどめを刺す
山田梁子:心臓、喉、そして頭を貫く
"魔人グール"槻谷大:共に落下し
"魔人グール"槻谷大:地面に突き伏せられ、動かなくなる。
山田梁子:「これが…これが答えじゃねぇのかよ…!!」
山田梁子:”こいつのことまで…殺したくねぇ…”
山田梁子:”可哀そうだしよぉ……”
山田梁子:「この世のどこに、大切な奴に傷ついて欲しい奴がいる…!」
山田梁子:「ましてや」
山田梁子:「自分たちの為に子供が傷ついて、苦しそうにして、平気な親がどこにいんだよ…!」
山田梁子:「こいつらがして欲しい事がなんだったか、考えたことあるのかオマエらは…!」
”魔人ストラス”槻谷一志:「……ッ」
”魔人ストラス”槻谷一志:「でもお前が奪った……!」
”魔人ストラス”槻谷一志:「今父さんを!お前が奪ったんだ……!」
山田梁子:「ああ、そうだ!」
山田梁子:「アタシにだって、救えるもんとそうじゃねぇもんくらい分かる!!」
”魔人ストラス”槻谷一志:「黙れ!黙れ黙れ!黙ってろ!……もう!!」
”魔人ストラス”槻谷一志:「うああああああッ!!」
山田梁子:叫びながら、思い当たる
山田梁子:師に一度も勝てなかった自分が、何故彼らを殺せたのかを
山田梁子:――多分、そうして欲しかったから
GM:続いて行動値8、御影さんのメインプロセス
御影肖子:はい。
GM:そのイニシアチブに
御影肖子:む
”魔人ストラス”槻谷一志:《加速する刻》
”魔人ストラス”槻谷一志:マイナーで襲撃迷彩、メジャーで居合+獣の力+神獣撃
”魔人ストラス”槻谷一志:対象は泊さん
”魔人ストラス”槻谷一志:16dx+22
DoubleCross : (16R10+22[10]) → 10[1,1,2,3,4,4,4,5,6,7,7,8,8,9,9,10]+1[1]+22 → 33

山田梁子:ガード!
”魔人ストラス”槻谷一志:15d10+24
DoubleCross : (15D10+24) → 79[3,8,1,8,10,4,6,4,4,2,8,4,4,4,9]+24 → 103

”魔人ストラス”槻谷一志:諸々有効です
山田梁子:死!黒瀬さんのロイスをタイタス昇華!復活!
”魔人ストラス”槻谷一志:闇の中に瞳は見開く
”魔人ストラス”槻谷一志:ざしゅっ
”魔人ストラス”槻谷一志:「なんで」
”魔人ストラス”槻谷一志:ざしゅっ ざしゅっ
”魔人ストラス”槻谷一志:「なんで」
”魔人ストラス”槻谷一志:ざしゅざしゅざしゅ!!
”魔人ストラス”槻谷一志:「なんで、なんでこうなる……!」
”魔人ストラス”槻谷一志:闇の中で幾度となく爪が斬りつけ
”魔人ストラス”槻谷一志:その度に羽が舞い、梟の体は縮んでいく。
”魔人ストラス”槻谷一志:「うううううっ……!!」
山田梁子:動かず、ただ受け続けている
”魔人ストラス”槻谷一志:最後に、倒れ伏す君に跨るのは
”魔人ストラス”槻谷一志:華奢な体で震える、少年の姿だ。
”魔人ストラス”槻谷一志:「誰か……助けてくれよ……」
”魔人ストラス”槻谷一志:ぽろぽろと、君へ涙を零しながら
”魔人ストラス”槻谷一志:猛禽のカギ爪が、頸元に食い込んでいく。
山田梁子:「…ァッ、ハァッ…」息は絶え絶え、血が逆流し、上手く声が出てこない
GM:改めて行動値8
GM:御影さんの手番です。
御影肖子:はい。
御影肖子:マイナーは戦闘移動。≪縮地≫を使用し、魔人ストラスにエンゲージ
御影肖子:メジャーは≪コンセントレイト≫≪オールレンジ≫。
御影肖子:ストラスを攻撃します。
GM:命中ダイスどうぞ!
御影肖子:13dx+6@7
DoubleCross : (13R10+6[7]) → 10[1,1,2,4,4,5,5,7,7,7,8,9,10]+10[2,2,3,6,8,10]+10[8,9]+10[1,9]+3[3]+6 → 49

”魔人ストラス”槻谷一志:回避
”魔人ストラス”槻谷一志:10dx+16
DoubleCross : (10R10+16[10]) → 10[1,2,3,4,6,6,8,8,9,10]+5[5]+16 → 31

”魔人ストラス”槻谷一志:ダメ!ダメージどうぞ!
御影肖子:5d10+40+2d10
DoubleCross : (5D10+40+2D10) → 34[2,10,4,10,8]+40+12[3,9] → 86

御影肖子:あ、
御影肖子:鬼斬り効果も使いたい……!
GM:どうぞ!
GM:4d10上乗せ!
御影肖子:86+4d10 せい!
DoubleCross : (86+4D10) → 86+18[2,4,5,7] → 104

御影肖子:解除可能なEロイスを教えていただきたく!
”魔人ストラス”槻谷一志:ではまずEロイスが開示されます
”魔人ストラス”槻谷一志:所持するEロイスは7つ
”魔人ストラス”槻谷一志:戦闘血界
”魔人ストラス”槻谷一志:不滅の妄執
”魔人ストラス”槻谷一志:超越活性《神獣撃》×3
”魔人ストラス”槻谷一志:超越活性《生命増強》×2です
御影肖子:ふむ……
御影肖子:では、
御影肖子:不滅の妄執と、超越活性《生命増強》をひとつ。
”魔人ストラス”槻谷一志:ではまず最大HPが60され
”魔人ストラス”槻谷一志:更にダメージが入ることで
”魔人ストラス”槻谷一志:HPが0になります。
御影肖子:やった!
”魔人ストラス”槻谷一志:そして不滅の妄執による復活、ですが
”魔人ストラス”槻谷一志:キャンセルされます。
御影肖子:と、いうことは……!
”魔人ストラス”槻谷一志:戦闘不能!魔人ストラス、撃破です。
御影肖子:っしゃ!!!
御影肖子:では演出。
御影肖子:──息が、凍る。
御影肖子:肉体の再生限界は、越えて久しい。
御影肖子:地に伏せ、震える腕を突く。霞む視界。
御影肖子:もはや退くべきだと、己の勘が告げている。それでも。
”魔人ストラス”槻谷一志:「……はぁ……はぁっ……!」
”魔人ストラス”槻谷一志:その凍気に顔を上げ
山田梁子:頸元に食い込む鉤爪を、握りしめるかのような力で掴んでいる
”魔人ストラス”槻谷一志:「!」
山田梁子:「…っと…止まりやがったな…オマエ」
”魔人ストラス”槻谷一志:飛び立とうとするが……
”魔人ストラス”槻谷一志:「何を……!」
”魔人ストラス”槻谷一志:爪を掴まれ、引き寄せられる。地面に釘付けとなる。
御影肖子:ああ、馬鹿なやつ。そんなことをして。
御影肖子:私が立てなければ、どうするつもりなのか。
御影肖子:……きっと、笑って赦すのだろう。
御影肖子:気にするなと言って、私の頭を撫でるのだろう。
山田梁子:「……任せたぞ、ショーコ」
御影肖子:「────っ」拳を握る。唇を噛む。
御影肖子:とうに感覚の無くなっていた手足に、じんわりと熱が広がっていくのを感じる。
御影肖子:そうして、遺体が灰に還るように。
御影肖子:そこにいたはずの御影肖子の姿は、風の中に掻き消えている。
”魔人ストラス”槻谷一志:「……!」
”魔人ストラス”槻谷一志:金色の目が見開く。
御影肖子:「──ここまでだ」
御影肖子:次の瞬間。振り下ろされる一刀は、ストラスの背を捉えている。
御影肖子:「お前の夢は、ここで断たれる」
”魔人ストラス”槻谷一志:ガキッ!!
”魔人ストラス”槻谷一志:掴まれているのと反対側のカギ爪が
”魔人ストラス”槻谷一志:迫る刃を受け止める。
”魔人ストラス”槻谷一志:受けた場所から、凍り付いていく。
”魔人ストラス”槻谷一志:「まだ……俺は」
御影肖子:「っ……!」押し込むべく、力を込め続ける。
”魔人ストラス”槻谷一志:「父さんと……母さんを……美代を……」
”魔人ストラス”槻谷一志:凍り付き、ひび割れながらも
”魔人ストラス”槻谷一志:その力は緩まない。
”魔人ストラス”槻谷一志:「俺は……ッ!!」
”魔人ストラス”槻谷一志:「みんなを……助けないと……」
”魔人ストラス”槻谷一志:泣きそうな、少年の顔が。凍てついていく。
御影肖子:「……救えるものですか」
御影肖子:「自分が、何を踏みつけ、壊していったのか」
御影肖子:「知ろうとも、向き合おうともせず!」
御影肖子:叩きつけるような声。それと同時、
御影肖子:受け止められた刀の柄を、手放す。均衡の崩れた一瞬。
御影肖子:徒手のまま、懐に飛び込む。
”魔人ストラス”槻谷一志:「!!」
”魔人ストラス”槻谷一志:両の手がふさがり、対処の仕様を失う。
御影肖子:魔人の胸に、掌底が撃ち込まれる。そして、
御影肖子:掌から突き出した二振り目が、その半身を貫いた。
御影肖子:……しかしながら、急所は外れている。外してある。
”魔人ストラス”槻谷一志: カ キン
”魔人ストラス”槻谷一志:その表情は、絶望と後悔。
”魔人ストラス”槻谷一志:目を見開いたまま凍り付き、その生命活動を止める。
御影肖子:「……そうだ」突きさした刀を抜きながら。
御影肖子:「それが、お前の負うべきもの」
御影肖子:一瞥し、背を向ける。
GM:──”魔人ストラス” ”魔人グール” 戦闘不能。
”魔人アバドン”槻谷美代:「……一志」
”魔人アバドン”槻谷美代:凍てついた弟の姿を、見つめている。
”魔人アバドン”槻谷美代:「わたしたち。ここまで来ちゃったんだね」
御影肖子:「ええ。だから、こうなった」
”魔人アバドン”槻谷美代:「……うん、そうだね」
”魔人アバドン”槻谷美代:「私も引けないよ……これを」
”魔人アバドン”槻谷美代:いつの間にか、その手には包みが握られている。
”魔人アバドン”槻谷美代:金華鐘楼、それを取り込んだ白比丘尼の腕。
”魔人アバドン”槻谷美代:……高速の戦闘の中で、既に弟から手渡されていたようだ
”魔人アバドン”槻谷美代:「みんなに届けなくちゃ」
”魔人アバドン”槻谷美代:「……それに、弟と、お父さんを」
”魔人アバドン”槻谷美代:「独りぼっちには、させておけない」
津島秋:「……そう。わたしも、涼華が、妹が受け継いだものを。渡せない」
GM:行動値8、魔人ヴォジャノイの手番です。
”魔人ヴォジャノイ”槻谷千草:マイナーでバトルビート、メジャーでコンセ+振動球+プラズマカノン
”魔人ヴォジャノイ”槻谷千草:ターゲットは
”魔人ヴォジャノイ”槻谷千草:1d4
DoubleCross : (1D4) → 1

”魔人ヴォジャノイ”槻谷千草:御影さん!
御影肖子:なるほど。
”魔人ヴォジャノイ”槻谷千草:12dx7
DoubleCross : (12R10[7]) → 10[4,5,5,5,6,6,8,8,8,8,9,9]+10[4,4,5,7,9,10]+3[1,2,3] → 23

GM:リアクションどうぞ!
御影肖子:8dx>=23 ドッジ!
DoubleCross : (8R10[10]>=23) → 10[3,5,6,6,7,7,9,10]+9[9] → 19 → 失敗

御影肖子:だめじゃ!
”魔人ヴォジャノイ”槻谷千草:3d10+32
DoubleCross : (3D10+32) → 23[8,8,7]+32 → 55

”魔人ヴォジャノイ”槻谷千草:装甲無視
御影肖子:もちろん倒れます。うーむ
御影肖子:そのまま復活なしで。
”魔人ヴォジャノイ”槻谷千草:──ふぅ、と。
”魔人ヴォジャノイ”槻谷千草:手をかざし、ため息のように息吹を吹く。
”魔人ヴォジャノイ”槻谷千草:バキ キ キキキン!!
”魔人ヴォジャノイ”槻谷千草:地面を冷気が走る。突き上がる氷筍が、君の全身を貫いた。
”魔人ヴォジャノイ”槻谷千草:槻谷美代との対峙に気を取られた一瞬。
”魔人ヴォジャノイ”槻谷千草:その攻撃は容赦なく、急所を貫いていた。
御影肖子:「……!」避ける余力もなく、串刺しになる。肺を穿たれ、もはや声も出ない。
御影肖子:肉体を溶かし、氷棘からかろうじて逃れるが。
”魔人ヴォジャノイ”槻谷千草:「もう……帰る時間よ……」
”魔人ヴォジャノイ”槻谷千草:「ご飯が……出来てるから……」
”魔人ヴォジャノイ”槻谷千草:君を見つめている。そして凍り付いた我が子を。
”魔人ヴォジャノイ”槻谷千草:涙の雫が凍り付き、地面の上を跳ねた。
御影肖子:踏み出そうとした右足が、意に反して崩れ去る。
御影肖子:ずしゃ。
山田梁子:ぐい、と
山田梁子:倒れ伏す直前、脱力しきった腕を掴んで支える
山田梁子:「…げほっ…はぁ、ほーらみろ、やっぱ隙だらけだ…ショーコは」
御影肖子:そちらに顔を向ける体力さえ残っていないが。ごつごつした手の感触には、覚えがあった。
山田梁子:「…寝るのは勝手だけどよ、危ねぇだろ。こんな所は」
山田梁子:そのままふらふらと立ち上がり、肩を貸す形で木の影まで運ぶ
御影肖子:抵抗ひとつなく、なすがまま運ばれる。
御影肖子:ほとんど意識はない。気持ちこそ折れてはいないが、それだけだ。
山田梁子:立てかけるように座らせると、虚ろに開かれたその目を真っすぐ見つめる
山田梁子:「…ははっ」
山田梁子:「いいよ、後は任せろ。」
御影肖子:不意に、
御影肖子:その眼が、かっと見開かれる。
御影肖子:伸びてきた手が、泊の腕を掴んでいる。異様な膂力をもって、ギリギリと。
御影肖子:怒り、悔しさ……儘ならない感情の全てを、伝えるように。
山田梁子:「……」その腕を、ただ見つめている
御影肖子:それも、ただ一瞬のこと。
御影肖子:間もなく全ての力を使い果たして、今度こそ意識は絶える。
山田梁子:「…随分とまぁ、でけぇもん背負わせてきやがって」
山田梁子:そう言って、少しだけ嬉しそうな顔をすると二人の魔人に向き直る
”魔人アバドン”槻谷美代:「……」
”魔人アバドン”槻谷美代:その間、敵の攻撃はない
”魔人アバドン”槻谷美代:翅の再生を待っていたのか、それとも。
”魔人アバドン”槻谷美代:「……行くね」
GM:魔人アバドンの待機手番へ。
”魔人アバドン”槻谷美代:オートで千変万化の影の効果解除。マイナーで千変万化の影:回避
”魔人アバドン”槻谷美代:RC固定値を低下、回避固定値を上昇させます。
”魔人アバドン”槻谷美代:メジャーでサイレンの魔女+スキルフォーカス
”魔人アバドン”槻谷美代:8dx+18
DoubleCross : (8R10+18[10]) → 10[2,3,4,5,5,5,9,10]+8[8]+18 → 36

”魔人アバドン”槻谷美代:シーンのPC全員へ攻撃!
津島秋:暴走リア不です。
山田梁子:ガード!
黒瀬直:6dx>=36 ドッジ
DoubleCross : (6R10[10]>=36) → 10[1,2,5,6,10,10]+1[1,1] → 11 → 失敗

”魔人アバドン”槻谷美代:4d10+22
DoubleCross : (4D10+22) → 21[7,9,4,1]+22 → 43

”魔人アバドン”槻谷美代:装甲無視!
津島秋:死ぬ。ミヨちゃんのロイスを昇華、復活。
山田梁子:死!秋ちゃんのロイスをタイタス昇華して復活!
黒瀬直:タイタスを使わず、倒れます……
”魔人アバドン”槻谷美代:り ぃん !
”魔人アバドン”槻谷美代:ひときわ激しく、翅がさざめく。
”魔人アバドン”槻谷美代:再び、君たちの体内が振動によってかき混ぜられ、破壊される。
黒瀬直:「まだ……だ……」
黒瀬直:肉体はとうに限界を迎えている。それでも瞳は、敵を見据えて。
黒瀬直:この身はただの木人、損耗した部品を補えば、どうとでもなる。
黒瀬直:「途中で倒れるわけ、には……」
黒瀬直:「いか……な……」
黒瀬直:力を御する技を保つ、心が満足に動くのならば。
黒瀬直:「あき……」
黒瀬直:輝ける華金弓を固く握りしめたまま、その場に崩れ落ちる。
津島秋:「──だいじょうぶだよ、黒瀬さん」ぶれる身体。それを、強引に光で圧し固めて、立つ。
津島秋:そうだ。
津島秋:「わたしが、やる。わたしが立つ。貴方の代わりに足りなくても」
津島秋:「あなたに教えてもらった、名前に誓って」
津島秋:この程度。貰ったものに比べれば。あまりに小さいというものだ。
山田梁子:倒れ伏しそうな身体を、片手でなんとか支える
山田梁子:「……ナオ」
山田梁子:一度歯を食いしばり、再び敵を見据える
GM:クリンナッププロセス。
GM:それぞれのラウンド中エフェクトの効果が解除され、続いて
GM:2R目セットアップへ。
津島秋:セットアップなし。
”魔人アバドン”槻谷美代:なし
山田梁子:無し!
”魔人ヴォジャノイ”槻谷千草:なし
GM:では手番は津島さんから
GM:どうぞ!
津島秋:了解。マイナーでヴォジャノイ・アバドンのエンゲージへ。
津島秋:メジャー:コンボ:光翼抱擁≪コンセントレイト:エンジェルハイロゥ≫≪光の舞踏≫≪インスタントボム≫≪死点撃ち≫≪ギガンティックモード≫で攻撃。
津島秋:妨害等はありますか。
GM:ありません、命中ダイスどうぞ!
津島秋:14dx7+7
DoubleCross : (14R10+7[7]) → 10[2,2,2,3,3,6,6,8,8,8,9,10,10,10]+10[2,4,6,8,9,9,10]+10[1,4,8,10]+10[7,9]+6[2,6]+7 → 53

津島秋:よし。
”魔人アバドン”槻谷美代:回避
”魔人アバドン”槻谷美代:6dx+7
DoubleCross : (6R10+7[10]) → 9[3,5,6,7,8,9]+7 → 16

”魔人ヴォジャノイ”槻谷千草:炎陣、アバドンをカバー
津島秋:6d10+3d10+20 装甲無視。
DoubleCross : (6D10+3D10+20) → 29[8,1,6,4,1,9]+28[8,10,10]+20 → 77

津島秋:追加分がすごいな。
”魔人アバドン”槻谷美代:波紋の方陣、ダメージを低減
”魔人アバドン”槻谷美代:154-7d10
DoubleCross : (154-7D10) → 154-28[4,4,5,5,4,4,2] → 126

”魔人ヴォジャノイ”槻谷千草:耐久を超過……死亡します!
津島秋:よし。演出へ。
津島秋:「最後だ。──”金華鐘楼”を。渡して。投降しなよ」
津島秋:津島秋の侵蝕率を+14した(侵蝕率:141->155)
”魔人アバドン”槻谷美代:「……わかるでしょ、秋ちゃん」
”魔人アバドン”槻谷美代:「それは出来ないよ。一志のことだって、みんなのことだって、私は止めなかった」
”魔人アバドン”槻谷美代:「力を使えば聞けたのに……聞こえないことにして」
”魔人アバドン”槻谷美代:「……私がいちばん、卑怯者だったんだ」
”魔人アバドン”槻谷美代:「だから、せめて」
”魔人アバドン”槻谷美代:「……家族を置いていくことは、出来ないの」
津島秋:全身が光っている。そうした増強と補強なしでは、もはや一歩も動けない。
津島秋:「そうか。残念だよ」光が霞む。「本当に」
津島秋:「わたしは、貴方の絶望を知らない。わたしは、貴方がそうするしかなかった理由も知らない」
津島秋:「でも」
津島秋:「その理由だけは、すこしだけ。分かる気がするよ」
”魔人アバドン”槻谷美代:「……ありがとう」
”魔人アバドン”槻谷美代:「秋ちゃん」
津島秋:「感謝は、いらないよ」合わせた腕。それを引けば、光の弓と矢。
津島秋:それが放たれると同時、既に拳の間合いにいる。
津島秋:「わたしは、それを。知った上で」振りかぶる。刃は、もう作れない。
”魔人ヴォジャノイ”槻谷千草:バキバキバキバキッ
”魔人ヴォジャノイ”槻谷千草:ドーム状の氷結晶がせり上がり
”魔人ヴォジャノイ”槻谷千草:君の前に立ち上る
”魔人アバドン”槻谷美代:きぃいいんっ
”魔人アバドン”槻谷美代:その表面を、振動が走る。
”魔人アバドン”槻谷美代:君の初撃を防いだ、守りの技。
津島秋:叩き付けるように。鉄槌。膝。そうして、最後に崩拳。
津島秋:ドームが割れる。
”魔人アバドン”槻谷美代:「!」
津島秋:このままなら、届かない。
津島秋:だが、そこに。最初に放った、光の矢が飛び込む。
津島秋:「ここで、あなたたちを打ち砕く」
津島秋:見様見真似にしか過ぎない技。背負ったものなど、到底足りない。
津島秋:だが。
津島秋:津島秋は、ずっと。それを見続けてきたのだ。
”魔人アバドン”槻谷美代:二段構えの仕掛け。一手守りが遅れる。
”魔人アバドン”槻谷美代:腕を上げ、なけなしの防御。しかし直撃は免れない。
”魔人ヴォジャノイ”槻谷千草:「……ああ」
”魔人ヴォジャノイ”槻谷千草:「ダメよ……」
”魔人ヴォジャノイ”槻谷千草: ば きん !!
”魔人ヴォジャノイ”槻谷千草:身を呈し、光の矢に貫かれる。
”魔人アバドン”槻谷美代:「っ……おかあさん!!」
”魔人ヴォジャノイ”槻谷千草:「……かえ……りましょう……」
”魔人ヴォジャノイ”槻谷千草:「美代……一志………」
”魔人ヴォジャノイ”槻谷千草: が しゃ ん
”魔人ヴォジャノイ”槻谷千草:ひび割れ、氷の化身は粉々に砕け散った。
GM:──魔人ヴォジャノイ、戦闘不能。
津島秋:家族の会話。かつて。実際に有ったのであろう、暖かな風景の再演。
津島秋:「次だ」
津島秋:津島秋は、容赦なく打ち砕くことができる。
津島秋:それが、必要なことであるならば。
GM:その氷が、散る先に。
GM:行動値15、魔人アバドンの手番。
”魔人アバドン”槻谷美代:オートで効果解除、マイナーで千変万化の影:RC
”魔人アバドン”槻谷美代:メジャーでサイレン+スキルフォーカス
”魔人アバドン”槻谷美代:8dx+26
DoubleCross : (8R10+26[10]) → 9[3,6,7,8,8,8,9,9]+26 → 35

津島秋:暴走リア不です
”魔人アバドン”槻谷美代:対象はPC全員
山田梁子:ドッジ!
山田梁子:7dx-2
DoubleCross : (7R10-2[10]) → 10[2,3,6,6,6,7,10]+5[5]-2 → 13

”魔人アバドン”槻谷美代:4d10+22
DoubleCross : (4D10+22) → 22[2,8,4,8]+22 → 44

”魔人アバドン”槻谷美代:装甲無視
津島秋:死ぬ。……本当に嫌だが、涼華のSロイスを昇華、復活します。
山田梁子:死ぬ…ので!御影さんのロイスをタイタス昇華して復活!
”魔人アバドン”槻谷美代:「負けない……負けないっ!!」
”魔人アバドン”槻谷美代:きぃいいいいいいいいいんっ!!
”魔人アバドン”槻谷美代:一際大きな共鳴、翅をボロボロに崩させながら
”魔人アバドン”槻谷美代:啼き続ける。
津島秋:「……こうだったか、涼華」腕先を。一度だけ見た、妹のように舞わせて。
津島秋:舞い散る光の雪が、音を伝える空気を爆ぜ飛ばす。
”魔人アバドン”槻谷美代:「……1人になったって、私は」
”魔人アバドン”槻谷美代:「お父さんとお母さんと一志と、一緒なんだ……!」
津島秋:「次だ。最後まで」げほ、と。咳をして。「付き合ってやる」
山田梁子:木の幹にしがみつくようにして、立っている
GM:ラウンド最後
GM:泊さんの手番へ。
山田梁子:はい
山田梁子:マイナーで移動。接敵
山田梁子:メジャーコンボ『不倶戴天』《C:ハヌマーン》《居合い》《咎人の剣》
山田梁子:対象はアバドン!
山田梁子:妨害等無ければ判定します!
GM:どうぞ!
山田梁子:7dx7+22
DoubleCross : (7R10+22[7]) → 10[1,3,3,8,9,10,10]+10[1,6,7,10]+10[1,7]+5[5]+22 → 57

”魔人アバドン”槻谷美代:まわりおる
”魔人アバドン”槻谷美代:回避!
”魔人アバドン”槻谷美代:6dx
DoubleCross : (6R10[10]) → 8[2,3,4,4,5,8] → 8

山田梁子:6d10+54
DoubleCross : (6D10+54) → 30[2,9,6,10,2,1]+54 → 84

山田梁子:諸々有効!
”魔人アバドン”槻谷美代:そのダメージは……
”魔人アバドン”槻谷美代:倒れます。生命増強はひとつ。
”魔人アバドン”槻谷美代:蘇生もありません。戦闘不能です。
”魔人アバドン”槻谷美代:──めき。
”魔人アバドン”槻谷美代:べきべきべきべき!!
”魔人アバドン”槻谷美代:周囲の木々が、大地が
”魔人アバドン”槻谷美代:音波によって破壊されていく。
山田梁子:ゆっくりと、少女の元へ近づいていく
”魔人アバドン”槻谷美代:まさしく死地の球空間が、少女を中心に拡がっていく。
”魔人アバドン”槻谷美代:きぃいいいいいいいいんんっっ!!
”魔人アバドン”槻谷美代:君の血管は爆ぜ、肉さえ泡立つだろう。
山田梁子:「……ッ!」ふざけるな、倒れるな
山田梁子:ショーコは私に託した、ナオは最後まで戦うことをやめなかった、あれはアキの友達だ
山田梁子:なら、アタシがやらないでどうする
山田梁子:一歩、そしてまた一歩
山田梁子:倒れるような足取りで、地を踏みしめる
山田梁子:そして
山田梁子:――ヒュッ
山田梁子:風斬り音とともに、刃鋼が球空間を翅ごと切り裂く
”魔人アバドン”槻谷美代:「……!」
”魔人アバドン”槻谷美代:目を見開く
”魔人アバドン”槻谷美代:ガキン!!
”魔人アバドン”槻谷美代:返す刀を受ける。昆虫めいた装甲化した腕
”魔人アバドン”槻谷美代:「どうして……倒れないの」
”魔人アバドン”槻谷美代:「あなたは、なんで戦うの……?」
山田梁子:「…ハァ…ッ…簡単な話だ」
山田梁子:「アタシは…オマエよりも強いから」
山田梁子:「強くしてもらったから」
山田梁子:「強く、なれたから」
山田梁子:「だから」
山田梁子:「…カッコつかねぇだろ、こんな所で倒れたら」
”魔人アバドン”槻谷美代:「……倒れてよ」
”魔人アバドン”槻谷美代:「私たちには、もう引き下がれない理由が……!」
”魔人アバドン”槻谷美代:泣きそうな顔で言う
山田梁子:「…あのなぁ」
山田梁子:「そんなもん、誰だって一つや二つ持ってる…」血まみれの姿で、答える。今にも意識が飛んでしまいそうなのを耐えながら
山田梁子:「…確かに、オマエらの事情なんか知らねぇよ…」
山田梁子:「…だから、全部アタシの都合だ。お互い様だろうが。」
山田梁子:ゲホッ。一度咳き込み、血の塊が地面に落ちる
山田梁子:「…負けだ、オマエ達の。」口元の血を拭い、少女に刃を向ける
”魔人アバドン”槻谷美代:「……」
”魔人アバドン”槻谷美代:「……ううん」
”魔人アバドン”槻谷美代:「まだ」
”魔人アバドン”槻谷美代: しゃき ん
”魔人アバドン”槻谷美代:硬質化した爪が研ぎ澄まされ
”魔人アバドン”槻谷美代:「終わらないッ!!」
”魔人アバドン”槻谷美代:──振り上げられる!
山田梁子:手元には、何の変哲もない剣
山田梁子:振り下ろされた爪を受け止め、弾く
”魔人アバドン”槻谷美代:「!」
山田梁子:『動きが直線的過ぎるぞ』
山田梁子:腕を交差するように半身になり、小柄な体めがけて振りぬく――
山田梁子:その瞬間
山田梁子:ゴン ッ
山田梁子:眼前から泊の姿が消え、それに気づいた時には後頭部に衝撃が走っている
山田梁子:その手元には、何の変哲もない剣
山田梁子:何の変哲もない、練習用の木剣だ。
”魔人アバドン”槻谷美代:「……」
”魔人アバドン”槻谷美代:数歩、よろめいて
”魔人アバドン”槻谷美代:「一志、お父さん、お母さん………みんな」
”魔人アバドン”槻谷美代:「ごめん……なさい……」
”魔人アバドン”槻谷美代:平衡感覚を失い、崩れ落ちる。
山田梁子:「…親を殺した。血はつながってなかったけどな」届いているかも分からないが、そう漏らす
山田梁子:「毎日思ったよ。”なんで、どうして、何か悪い事でもしたの”ってな」
山田梁子:「死のうかとも思ったよ。」
山田梁子:「でも、生きててよかった。今ならそう言える」
”魔人アバドン”槻谷美代:「……」
”魔人アバドン”槻谷美代:仰向けに倒れて、君を
”魔人アバドン”槻谷美代:霞む目で見上げている。
山田梁子:「…最初からそうだったオマエ達の事なんか、アタシは分かってあげられない。」
山田梁子:「でも、少なくとも」
山田梁子:「…オマエは、今死ぬべきじゃない。それだけだ。」
山田梁子:「…色々経験してから死ぬのも、悪くねぇと思うぞ。アタシはな。」
山田梁子:梁山泊のみんなは、もう居ない。
山田梁子:けど、私には
山田梁子:私を受け入れてくれた以前の馬鹿(なかま)が
山田梁子:私を好きでいてくれる今の馬鹿(なかま)が
山田梁子:私に手を焼かせるどうしようもない友達(ばか)が
山田梁子:たくさん、昔よりもずっとたくさん居るんだ
”魔人アバドン”槻谷美代:「ねえ」
”魔人アバドン”槻谷美代:「……最後に、聞かせて」
山田梁子:「起きてたのか、なんだよ。」
”魔人アバドン”槻谷美代:「あなたの名前」
山田梁子:「……我が名は梁山泊。梁山泊十神将の弟子にして、N市UGN第十二支部エージェント。」
山田梁子:「真の名を、山田梁子。」
山田梁子:「……泊でいいよ。堅っ苦しいのは苦手なんだ」
”魔人アバドン”槻谷美代:「……凛と響いて、素敵な声」
”魔人アバドン”槻谷美代:「最後に優しい人の声が聴けて……よかった」
”魔人アバドン”槻谷美代:「さよなら……ううん、また……ね……」
”魔人アバドン”槻谷美代:「泊……さん……」
GM:──魔人アバドン、戦闘不能。
GM:クライマックス戦闘終了。
GM:---
GM:ということで!
GM:バックトラックに参ります!
黒瀬直:殺ァッ!
山田梁子:来たか…
津島秋:殺ァ!!!
御影肖子:しゃー
御影肖子:うおー帰るぞ
GM:今回のEロイスは~
GM:禍津比丘尼
GM:・楔の呪い×2(4個相当)
GM:・孤高の超人×2
GM:・破滅の足音
GM:”魔人ストラス”
GM:・戦闘血界
GM:・不滅の妄執
GM:・超越活性《神獣撃》×3
GM:・超越活性《生命増強》×2
GM:合計14個!
GM:振りたい方は振ってもよい。
山田梁子:振らずんば!
山田梁子:あ、侵蝕足してなかった
山田梁子:山田梁子の侵蝕率を+9(侵蝕率:134->143)した
山田梁子:143-14d10
DoubleCross : (143-14D10) → 143-80[10,4,10,8,6,1,9,5,10,3,4,6,1,3] → 63

山田梁子:ありがとうEロイス…
御影肖子:むろん振る!
御影肖子:151-14d10
DoubleCross : (151-14D10) → 151-81[5,3,9,9,1,9,3,5,2,8,5,9,4,9] → 70

御影肖子:わ~!
黒瀬直:当然よォ!
黒瀬直:151-14d10
DoubleCross : (151-14D10) → 151-77[3,10,5,3,1,8,4,6,10,9,6,2,5,5] → 74

津島秋:振るし、その前に12支部の日々のメモリー起動しておきます
津島秋:これで155→10引いて145.
津島秋:145-14d10
DoubleCross : (145-14D10) → 145-64[7,5,3,6,1,1,3,9,2,1,7,7,6,6] → 81

津島秋:ふー……
津島秋:おめでとう、みんな!!
黒瀬直:良かった~~!
黒瀬直:ありがとう……おめでとう……
GM:ではロイスも忘れずに!
GM:どうぞ!
津島秋:では一倍で振っておきます。残り1個。
津島秋:81-1d10
DoubleCross : (81-1D10) → 81-10[10] → 71

津島秋:ここで10ww 5点です!
御影肖子:70-3d10
DoubleCross : (70-3D10) → 70-20[7,6,7] → 50

御影肖子:下振れで50は3点!
山田梁子:残り1、等倍で!
山田梁子:63-1d10
DoubleCross : (63-1D10) → 63-10[10] → 53

山田梁子:4点!
黒瀬直:74-3d10
DoubleCross : (74-3D10) → 74-24[8,8,8] → 50

黒瀬直:3点です……
GM:下がったなあ
GM:オーケー!
GM:シナリオは文句なしの10点!いつもの5点にEロイス14点!
GM:29点の基準点にプラスして…
津島秋:34点!
GM
御影:32
泊:33

GM:黒瀬:32
GM:津島:34
GM:こうなりました!贈呈!
津島秋:ありがたく!皆さまもおつかれさまでしたっ
黒瀬直:ありがとうございました!
山田梁子:いただきます…!
御影肖子:いただきます!
GM:お疲れ様でした!
御影肖子:改めて、本当にお疲れ様でした……。
黒瀬直:お疲れ様でし殺ァッ!
津島秋:おつかれさまでしたっ!
山田梁子:お疲れさまでした…ありがとうございました…!
GM:ではEDへ参りましょう!まずは黒瀬さん&津島さんから行こうかと思います
GM:よろしいですか!
黒瀬直:はい……
津島秋:はい

ED:黒瀬直

GM:---
GM:郊外・山中
GM:---
GM:……君は闇を漂う。
GM:幾度となく繰り返し見続けた夢。
GM:凝固した過去の情景が、浮かんでは消えていく。
GM:──同じ顔の少女たちが、折り重なって。
GM:命を捨てるべく向かってくる。
GM:それを君は撃ち殺す。
GM:任務中に狂い、仲間を食い殺したというかつての仲間。
GM:何も変わらないように見えるその首を、矢で貫き、刎ね飛ばす。
GM:──年端も行かない子供を。
GM:──老いて力なく見える老人を。
GM:矢を番えて、貫く。その繰り返し。そして……。
GM:瞼は開き、浮かび上がってくるのは。
GM:かつて撃ち殺したのと同じ顔の少女だ。
黒瀬直:────見慣れた顔の死体たちが、初めて見た形の死体が、積み重なっていった。
黒瀬直:いいや、積み重ねたのだ。この手で、この弓で、この意志で……
黒瀬直:「すまない……」
津島秋:「────」そっと、優しく撫でる柔らかい手の感触がする。
津島秋:地に倒れた黒瀬さんの頭を、膝に載せて。起きるまで、そっと撫でていた。
黒瀬直:「……」僅かに漏らした言葉の意味、隠したいと思って。
黒瀬直:「先に倒れてしまうとは、情けないことだ」
津島秋:「いいよ」
津島秋:「いつもいつも、頼りきりだもの。これくらいはね」
津島秋:その言葉のことを。彼女が隠したいと感じているのも分かるから。聞こうとしない……いや。聞けない。いつものように。
GM:顔を上げると
GM:君の目の前には、上着のかけられた槻谷美代のからだ。
GM:そして少し離れて、みっつの残骸がある。
GM:既に電波の遮断もない。やがて、UGNの回収班が
GM:君たちの元へとやってくるだろう。
黒瀬直:身体を預けたまま、ぎろりと隠し眼を巡らせる。感覚を最大限に拡張し、状況を把握する。
黒瀬直:「……無事に、終わったそうだな」
津島秋:「……うん。こっちは、全員無事」
GM:金華鐘楼は回収され、ジャームは既にいない。
GM:……決着である。
黒瀬直:「……おつかれさま」ようやく僅かに顔が緩む。
津島秋:「おつかれさま。今回も、助けてもらっちゃった」苦笑してこちらも。
津島秋:黒瀬さんの、肌と髪の感触を。掌と、通す指で感じる。
黒瀬直:「何度だってそうするとも……この様では、説得力が無いか」
津島秋:「……ううん。わたしの為に、してくれたんだもん」
津島秋:「いつだって、嬉しいよ」
黒瀬直:「……そうか?」
津島秋:「そうだよ」
黒瀬直:「……ああ」
黒瀬直:「それはよかった」
津島秋:「うん。…黒瀬さんも、無事でよかった」
津島秋:僅かに。最後の言葉の時にだけ、言葉が震えた。
黒瀬直:「……」
黒瀬直:「名残惜しい、口惜しい、なにより心苦しいが」
黒瀬直:全身に力を通す。肉体の損壊を分析し、動かせるよう修復する。
津島秋:「ん」まだ何かあったっけ。そう言いつつ撫でる手から、その動きを感じる。
津島秋:「……無理、しないで?」
黒瀬直:「大都佐苗」身体を起こす。今はまだ、寝ている暇はない。
津島秋:「あ、……」離れる身体に、手が離れて。
黒瀬直:「貴重な情報源だ。第4から私を信頼して預けてもらった。だから……」
黒瀬直:「……だから」
津島秋:「………。うん」
黒瀬直:「少しだけ、この場を任せてもいいか?」力なく、その頭をさする。
津島秋:今迄撫でていた手で、自分の顔を抑えて。
津島秋:「……うん。黒瀬さんが、そう言うなら」
津島秋:「きっちり、やるよ」
黒瀬直:「本当に頼もしいことだ」
津島秋:「…………うん。だから、頼ってくれていいんだよ」
黒瀬直:(……卑怯だな、これは)
津島秋:「秋は、こんなに出来る様になったんだから……」
津島秋:名残惜しさが、声に載っているけれど。それでも大丈夫だと、そう言って。
黒瀬直:本当に、もの惜しげに、ゆっくりと手を離す。
津島秋:「……」一瞬。その手を抑えそうになって。
津島秋:「……ね」
津島秋:「……ここは、大丈夫そうだし。着いていっちゃ、だめかな」
黒瀬直:「……ふむ」
黒瀬直:「……だめだな」もう一度、少しだけ頭を撫でさすり、
黒瀬直:「みんなを頼む。私は大丈夫だ」
津島秋:「…………」少しだけ。目をきゅ、と瞑って。
津島秋:「……うん」
津島秋:そう、頷く。
黒瀬直:「では、またな」背を向け、数歩。ゆっくりと歩いてから。
黒瀬直:振り切るように、闇の中へ走り去る。
GM:……。
GM:君は駆ける。無音の夜の闇の中。
GM:それを抜けて、村へと入り
GM:積み重なったジャームたちの屍の狭間を、歩いていく。
黒瀬直:死体の数を数えなおしながら、歩みを進める。
黒瀬直:数ではない。入れ替わっていないか、確認を怠らない。
黒瀬直:(そう、これは任務だ)
黒瀬直:(不測の事態に備えて秋くんを残す)
黒瀬直:(それは正しい選択だ)
黒瀬直:(……)
黒瀬直:「違う、よな」
黒瀬直:私は、一人になりたかった。
黒瀬直:任務のためじゃない。義務に逃げたんだ。
黒瀬直:「私は……」
黒瀬直:姉弟を、斃した。
黒瀬直:秋の姉妹を、また死なせた。
黒瀬直:愛しあう者たちが、失われる姿を見た。
黒瀬直:「その時、私は何をしていた……」握りしめた掌から、血が流れる。
黒瀬直:途中で倒れた。秋くんたちに任せた。ただ、見過ごすことしかできなかった。
黒瀬直:「……でも、一番は」
黒瀬直:輝を、私の弟を目の前で失ってから10年。
黒瀬直:ずっと鍛錬を続けてきた。
黒瀬直:少しでも、多く、長く、私の願いを届けるために。
黒瀬直:ずっと、ずっと……
黒瀬直:そして今日、私の箭は届いた。
黒瀬直:御影兄妹を、護る一助となった。
黒瀬直:「……そのために、続けてきたのに」
黒瀬直:「嫉妬など……なんて私は弱いんだ……」
GM:……ぴぴ。
GM:君の身に着けていたセンサーから音が鳴る。
GM:気がつけば地下室。
GM:君と向かい合うのは、少女の姿をしたジャーム。
大都佐苗:「長い散歩だったね」
大都佐苗:「おかえり、直」
黒瀬直:「ただいま、大都佐苗」
黒瀬直:「礼を言う。あなたは私の役に立った」
大都佐苗:「それは嬉しいな」
大都佐苗:「友達の役に立てる以上のよろこびはないよ」
大都佐苗:にこにこと笑う。
黒瀬直:「このような顔を見せるのは、癪だがな」
大都佐苗:「ああ、ひどい顔をしているね」
大都佐苗:「ここからでもわかるよ」
大都佐苗:「ひどく匂う」
大都佐苗:「血と灰のにおい」
大都佐苗:「……素敵な人たちだったのにね?」
黒瀬直:「……ああ」
黒瀬直:「そうだな。私もそう思う」
大都佐苗:「でもね、直。直がそんな顔をする必要はないんだよ」
大都佐苗:「仕方のないことなんだ」
大都佐苗:「繋ぎとめても、縛り付けても」
大都佐苗:「永遠に傍にいることなんて、出来はしない」
大都佐苗:「どこでも繰り返されてきたことなんだよ」
黒瀬直:「そうだな」
黒瀬直:「私は20年しか戦っていないが……」
黒瀬直:「たくさん、見てきた。この手で為してきた」
大都佐苗:「結末を、背負ってきたんだね」
大都佐苗:「でももういいんだよ、直」
大都佐苗:「他人の後始末は、もうおしまいだ」
大都佐苗:「……私がいるよ?」
大都佐苗:「私と一緒に、どこか遠くにいこう」
大都佐苗:迎え入れるように、腕を広げる。
黒瀬直:かつ。かつ。かつ。硬い靴音が定期的に響く。
黒瀬直:ゆっくりと足を進めて、近づいていく。
大都佐苗:にっこりと笑って
大都佐苗:「さあ、友達になろう」
黒瀬直:ぽんと、頭に手を載せる。
黒瀬直:「大都佐苗」
大都佐苗:「なあに、直」
黒瀬直:「私はやはり、あなたを好ましく思う」
黒瀬直:「うむ。嫌いではない」
大都佐苗:「嬉しいなあ」
大都佐苗:「私も何度だって言うよ」
大都佐苗:「君が大好きだ」
黒瀬直:「そうか。ありがとう」
黒瀬直:「……だがな」
大都佐苗:「?」
黒瀬直:「あなたほど頼り難い相手を、私は知らない」
黒瀬直:「知識として、失敗ぶりをよく把握してるしな……」
大都佐苗:「失敗?私は失敗なんてしてないよ」
黒瀬直:「一緒に歩く相手として不安すぎるのだが」
大都佐苗:「大丈夫、不安なんていらないよ」
大都佐苗:「直と私なら、必ず上手くいく。予感がするんだ」
大都佐苗:「きっと私たち二人は特別なんだよ」
大都佐苗:きらきらとした目。疑いの混じりけさえない目。
大都佐苗:過去に堆く積まれた
大都佐苗:自分の踏みにじってきた、同じ言葉をかけた相手さえ
大都佐苗:覚えていない目。
黒瀬直:「……」
黒瀬直:「やはり、あなたは愛らしい」
大都佐苗:「抱きしめてくれるのかい?」
大都佐苗:「いきなりで恥ずかしいけど、直にならいいよ?」
黒瀬直:「あなたがそれを言うのか……」
黒瀬直:「だが、そうだな」
黒瀬直:ぎゅうと、その軆を抱きしめる。
大都佐苗:「……ふふ」
大都佐苗:両腕を拘束されながら、くすぐったそうに身をよじる
大都佐苗:「直は温かいね」
黒瀬直:「む」胸を刺激され、僅かにむずがる。
黒瀬直:「そうか」
黒瀬直:身体を離し、向き直り
黒瀬直:「私以外の者に現を抜かすなよ?」
大都佐苗:「勿論だよ」
大都佐苗:「本当の友達は、一人いればいい」
大都佐苗:「それがきっと、直なんだね」
大都佐苗:その瞳に
大都佐苗:君の姿は映っていない。
黒瀬直:(一人になる機会をくれたからな……)
黒瀬直:(礼は果たした。尽くした。良し)
大都佐苗:「ねえ直」
大都佐苗:不意を突くように、言葉をかける
黒瀬直:「なんだ」
大都佐苗:「また会いに来てね。いや違うかな」
大都佐苗:「直はきっと、私にまた会いに来るよ」
大都佐苗:「これから沢山一緒にいられる。そんな気がするんだ」
黒瀬直:「そうか」
大都佐苗:「私はずっと待ってるよ」
大都佐苗:「待つのには慣れてるんだ」
黒瀬直:くしゃりと髪を弄ぶ。なんの意味もない行為だ。
大都佐苗:「ふふ、ああ」
大都佐苗:「直は暖かいなあ」
大都佐苗:意味のない言葉が、それに続く。
GM:……そうして、僅かな時間を過ごして
GM:君は地下室を離れ、外の空気を吸いに行く。
GM:扉を開くと、降り注ぐような星空、そして。
津島秋:「───黒瀬さんっ!!」息も荒く、ひとりの少女が丁度そこに。
黒瀬直:「っ」
津島秋:「は、……、はぁっ……!」
黒瀬直:「……秋くん」
津島秋:任されることなんて、今迄。まずなかったのに。
津島秋:どうして、ここに来てしまったのか。自分でも、よくわからなかった。
黒瀬直:「……戻って来たということは、何かあったかな?」
津島秋:「……ごめん。任せてくれたのに」
津島秋:「ちょっと、泊さんに任せてきちゃった」
黒瀬直:「……そうか」
黒瀬直:「いや、構わないさ」
津島秋:「………」そこで、黒瀬さんの全身を上から下まで見渡して。
黒瀬直:「秋くんがそうしたいのであれば、何も思うことはない」
津島秋:「……やめてよ」
黒瀬直:「うん?」
津島秋:「わたしを気遣ってくれるのも、優しくしてくれるのも、嬉しい」
津島秋:「でも…黒瀬さんだって、傷ついたり、苦しくないわけないじゃない」
津島秋:「わたしは……、わたしに、見せられないのかも、しれないけど」
津島秋:「それでも……!」
津島秋:一歩、踏み寄って。
黒瀬直:「……秋くん」わずかにたじろぐ動きは、ぎこちない。
黒瀬直:肉体の重要な部分を急造しているのだから、当たり前のことだ
津島秋:その様子に、泣きそうになる。
津島秋:このひとは、いつもいつも。そうやって誰にも言わないで、自分ひとりで背に負って。
津島秋:堪えきれずに。半ばタックルのように思い切り抱き付く。
津島秋:「無理しないで、って。言ったじゃない……!」
黒瀬直:「……ぅ」
津島秋:「……そりゃ、わたしなんかじゃ、頼りないのかもしれないけど…!それでも……」
津島秋:「心配くらい、させてよ……」
黒瀬直:「……すまない。私はいつも、自分勝手で……」
津島秋:「違うよ……謝らないで……」
津島秋:「黒瀬さんは、全然悪くないんだよ」
黒瀬直:身体が、硬くなっていることに気付く。
黒瀬直:それでも、肌に触れる感覚が、温かく柔らかい感触が、確かに伝わってくる。
津島秋:わずかに。顔が埋まったところ。目があるところが。熱く湿るような感触があるかもしれない。
黒瀬直:────頑なであろうとしてきた、自分に気付く。なんて今更なのか。
黒瀬直:(本当に、私は)
黒瀬直:ただの人の身でありながら、一振りの鋼であろうなど。
黒瀬直:これほど傲慢なことがあるだろうか。
黒瀬直:────その身体を、堅く抱きしめる。
津島秋:こちらも、応えるように。
津島秋:「……わたしはさ」
津島秋:「黒瀬さんたちにとって、嫌なことばかり思い出させるんじゃないかって、ずっと思ってる」
津島秋:14年前のこと。4年前に続くこと。
津島秋:わたしと同じ顔をして、わたしと同じ力を使う少女たちに。彼女たちは、どれだけ傷つけられてきたのだろう。
黒瀬直:「……そうか」強く、抱きしめる。
津島秋:「……だから、離れた方がいいんじゃないのかって、ずっと思ってた」
津島秋:「あんなに傷付けて、酷いことばっかりしたのに。わたしは拾って貰って、面倒を見てもらって」
津島秋:「こうして、名前も貰った」
黒瀬直:「……ああ」しっかりと、身体を引き寄せる。
津島秋:「……あは。わたし、いっぱいもらってばっかり」
黒瀬直:「そんなこと、あるもんか」
津島秋:「そうかなあ」
黒瀬直:「きみが来てから、私はな」
黒瀬直:「……きみといっしょに」
黒瀬直:「笑顔を、取り戻していったのだと思う」
黒瀬直:体を、こちらから押し付ける。
津島秋:「………」見上げる目は、涙に塗れて。
津島秋:どこか、幼いこどものような表情をしている。──この4年間で、ゆっくりと。みにつけていったもの。
黒瀬直:「………」見下ろす眼も、涙に濡れて。
黒瀬直:それは、幼い子どもに向ける表情なのだろう。──この4年間で、ゆっくりと、取り戻していったもの。
黒瀬直:「わたしは、きみに、たくさんもらったよ」
津島秋:「……わたし、は……」くしゃくしゃの表情で。
津島秋:「それでも、もっと返したかった。あなたがくれたものは、ほんとうにすごいことで、おおきいものだって……」
津島秋:「そう、思って。……だから、わたしも戦おうって思ったんだ」
津島秋:「いつも。傷付いて、誰かの為に戦っているから……そんなあなたたちを、わたしは」
津島秋:「わたしは……ほんとうに、好きだから」
黒瀬直:しっかりと抱きしめる。儚い彼女を、少しでも、感じたいから。
津島秋:「…ん」その腕の、力を感じて。僅かに目元を緩めて。
津島秋:「ねえ、黒瀬さん」
黒瀬直:「……ああ」
津島秋:「わたし、あなたみたいになりたいって。ずっと憧れてるんだよ」
津島秋:「いつも、強く在ろうとして。それでも、いつだって気遣いを忘れないで」
津島秋:「わたしみたいに、怒ったり反発することに、飲まれないで……」
津島秋:「あなたみたいに、なりたいって。誰かを、護れるひとになりたいって」
津島秋:「津島秋は、ずっとおもっているの」
黒瀬直:「……そうか」
黒瀬直:「自慢が増えてしまうな」
津島秋:「へへ。自慢に思ってくれるんだ」
黒瀬直:「当たり前だ」抱きしめながら、頭を優しくなでる。
津島秋:「……うれしい」ぎゅっと。
黒瀬直:「ふ、この体勢では初めてになる」
津島秋:「……もっとしてくれていいんだよ?」
黒瀬直:「……ふむ」
黒瀬直:「そういえば、すごい目で見ていたか。よし」
津島秋:こういう風に。わがままを言うのは、いつ振りだったか。
津島秋:「……んぇ?」
黒瀬直:「なるほど。あれは嫉妬だったか」互いの身体をするりと操り
津島秋:「む、むむむ…!そ、そうだけども!っと、わわわ」
黒瀬直:「うん、よほど愛らしいというものだ」秋を抱き上げる。山道で大都佐苗にそうしたように。
津島秋:「ひゅええ……」
津島秋:顔が真赤になって恥じらっている。
黒瀬直:「……ふ」
黒瀬直:「ああ、楽しいな」
津島秋:「な、なんか初めてされた気がする……」お姫さまみたいに抱え上げられるなんて。
津島秋:「……えへへ。それなら、よかったなあ」
黒瀬直:「結構大きい方だものな……うむ」
津島秋:「重かったら、降ろしていいよ?」
黒瀬直:「……そうだな」
黒瀬直:「これからは、もっとわがままを言わせてもらおう」
黒瀬直:「放したくない。軽くても、重くても」
黒瀬直:「このままずっと、だ」
津島秋:「……………」その言葉に、破顔して。
津島秋:「じゃあ、甘えちゃう」
津島秋:「…………」ちょっと、一度。緊張したように間を置いて。
津島秋:「……お願いね、直……おねえちゃん」
黒瀬直:「…………」
津島秋:「…………へ、へんかな」
黒瀬直:「…………」
黒瀬直:「危うく取り落としかけた」
津島秋:「う、うわあそれなら止めた方が良かった?!」
黒瀬直:「いや、嬉しくてな」
黒瀬直:「そう呼ばれたのは、初めてだったし……」
黒瀬直:「良いな、うん」
津島秋:「……えへへへへ」その言葉に。満面の笑みが浮かぶ。
黒瀬直:「……うん。また自慢が増えた」
黒瀬直:「秋」
津島秋:「なあに、直おねえちゃん」
黒瀬直:「私はこの任務が終わったら、仕事をやめる」
津島秋:「………そっかあ」
津島秋:「うん、今迄いっぱいがんばったもんね」
津島秋:「後は、わたしや、皆に任せて」
黒瀬直:「あ、間違った」
黒瀬直:「休みをとるということだ」
津島秋:「たまに、こっちに遊びに来たり、こっちからあそ、びに…………」
黒瀬直:「休暇を申請するのは初めてだな」
津島秋:「直おねえちゃん???」
黒瀬直:「逆はずっと言われっぱなしだったが……」
黒瀬直:「どうした妹」
津島秋:「ちょっと誤解してめちゃくちゃ恥ずかしいこと言っちゃったんだけど!!」
津島秋:「なにが”わたしや皆に任せて”だよも~~~!」
黒瀬直:「すまない……いや、謝るなと言われたばかりだったか」
津島秋:その様子に、くすりと笑って。
津島秋:「うん、いつもみたいに戻れた」
黒瀬直:「休みの間のスケジュールは既に完璧だ。どれぐらい取れるのかはわからんが」
黒瀬直:「朝起きて、鍛錬して、餌撒いて、飯食って、寝る」
黒瀬直:「うむ」
津島秋:「ん。……休みの間、任せてくれていいし。遊びに来てもいいからね?」神社でも、わたしの部屋でも、と。
黒瀬直:「頼りにするし、うん。遊びにも行く……それに」
津島秋:「ん?」
黒瀬直:「いつでも会いに来てくれ……その時は、とてもうれしいだろうから」
津島秋:「うん!会いに行くよ!」

ED:御影肖子

GM:---
GM:UGN
GM:第12支部・応接間
GM:---
GM:事件から数日。
GM:村の生存者たちはUGNによって保護、記憶処理を受け
GM:確保された《オブセシオン》セルのジャーム……”魔人アバドン”は凍結処理。
GM:”金華鐘楼”は第四支部に回収され、解析が続いている。
GM:そして、君の兄御影革人は重症から第四地区の集中治療室へと搬送され
GM:現在も意識は戻っていない。
GM:それを受けて、君の実家である御影家からは
GM:革人の治療が終わるまで、彼とその刀を護衛せよという新たな支持が下った。
GM:そうして君は、N市への滞在の顛末と今後の挨拶も兼ねて
GM:この場所、第12支部へと再び足を踏み入れたのだった。
南瑠香:「……そう、分かったわ」
南瑠香:「今後も肖子ちゃんが力を貸してくれるならこちらもありがたいし」
御影肖子:「はい、それは勿論。……こちらとしても、この件では貴方がたに恩があります」
南瑠香:「何より、お兄さんが命に別状なくて良かった」
御影肖子:「……はい。本当に」
南瑠香:「秋ちゃん、黒瀬さんも」
南瑠香:「改めてお疲れ様」
黒瀬直:「うむ」
津島秋:「はいな。ま、何とかなってよかったよかった」
黒瀬直:「瑠香くんも留守の間にひと悶着あったようだが、お互い無事で何よりだな」
南瑠香:「まあね、こっちも少しは立て込んでたけど」
南瑠香:「うん……みんなが無事に帰ってきてくれたのが一番だよ」
津島秋:「真堂さんも出たんだっけ。ま、問題なかったようでなにより」
御影肖子:「……情報として知ってはいたけど。本当に大変なのね、この街は」
津島秋:「支部が13もあるのは伊達じゃあないんだよね、本当」
黒瀬直:「いやまったく。ろくでもない所だと思う」
津島秋:笑えない冗談――市外からきた関係者にはよく言うジョークを挟みつつ。
黒瀬直:「……この支部も、戦いが尽きることはないが」
黒瀬直:「件の猫柳くんたちもそうだし、なにより肖子くん」
御影肖子:呼ばれて、黒瀬さんに目を合わせる。
黒瀬直:「良い子たちもたくさん増えるから、私も安心して留守にできる」
御影肖子:「……どちらかに、出向かれるんです?」ジャームの討伐遠征のようなものを想像している。
黒瀬直:「うむ」
黒瀬直:「まずはどのようにして休暇申請するのか、勉強だな」
黒瀬直:「なにせ初めてのことだから、全然わからん……」
津島秋:南さんを見る。(代わりにやってあげてくれません……?)
御影肖子:「ああ、なるほど……」ここまでの人だったんだな……と素直に感心している。
黒瀬直:「そしたら後は家で鍛錬だな」
黒瀬直:「今回はずいぶんと未熟を晒した。鍛えなおさねば居ても迷惑というものだ」
御影肖子:「……」その言葉に少し俯く。身に刺さるものがある。
津島秋:「……黙っておこうと思ったけども」
津島秋:「真面目か!十分以上に活躍してたよね?!』
黒瀬直:「む」
津島秋:「肖子ちゃんも俯かないの!気にし過ぎ!」
御影肖子:「ですが……」最初に倒れてしまったし……。
黒瀬直:「うむ……」二人目に倒れてしまったし……。
津島秋:「帰ってこれない方が一番ダメなんだからね!無理はするなって何回目かなあこれ言うの!?」
黒瀬直:「むう……」それを言われると立つ瀬がない。何度も私が言ったことでもあるのだから。
御影肖子:「それは……その通りだけど」自分が堕ちてしまうのが、一番おそろしいこと。それはよく教えられているし、分かっている。
津島秋:「なに。言いたいことあるなら聞くよ」むっす――とした顔で。
黒瀬直:「……では秋」
津島秋:「なにさ直おねえちゃん」
黒瀬直:「とても頼もしい」
津島秋:「むぐっ」嬉しい。嬉しいがここで顔を崩すのは…!
黒瀬直:「自慢の妹だと思う」
津島秋:「むぐぐぐっ……!」
黒瀬直:すっと手を伸ばし、頭を撫でる。
津島秋:「うぬぬぬ……」頭を傾けて受け入れている。
黒瀬直:「……うん、そうだったな」
御影肖子:「……ふふ」微笑ましい光景に、思わず口元が緩む。
黒瀬直:「私は、妹に弱いんだ」
津島秋:きちんと言おうとしたのにあっさり懐柔されたみたいでなんか癪だが。「……むう」
黒瀬直:「御影革人も、きっとそうだな」頭は撫で続けたまま
黒瀬直:「……間に合って、良かった」
津島秋:「じゃあ、気を付けてよね。肖子ちゃんもだよ!」ずびしっと撫でられたまま。
御影肖子:「……そうね。私を気遣ってくれる人がここにいること。ちゃんと覚えておきます」秋ちゃんに
御影肖子:それから。表情を引き締めて、黒瀬さんに向き直る。
御影肖子:「黒瀬直」
御影肖子:「私は、大切なものを喪わずに済んだ」
黒瀬直:「うむ」こちらも向き直る。
御影肖子:「私一人では、届かなかった」
御影肖子:息を吸って。
御影肖子:「貴方のおかげです。ありがとう」深く、礼をする。
黒瀬直:「…………」その姿を、じっくりと。
黒瀬直:最後まで、見続けて。
御影肖子:ゆっくり、面を上げる。
黒瀬直:「こちらこそ、だ」
黒瀬直:「……私も、届いた」
黒瀬直:「だから、満足している」
御影肖子:「………」小さく、頷いて。
御影肖子:「……今回、私は」
御影肖子:「多くのものを、取り零した」
御影肖子:「きっと、私は罪深いのでしょう」
御影肖子:「自分で決めた事をいくつも、果たせなかったくせに」
御影肖子:「自分の絆だけは、繋ぎ留めて」
御影肖子:「その事に安堵している」
御影肖子:……息を吸う。吐く。淀みを断ち切るように。
御影肖子:「……それでも」
御影肖子:「私は胸を張る」
御影肖子:「この兄妹の絆には」
御影肖子:「あの時、黒瀬直が護ったものには」
御影肖子:「何にも替え難い価値があるんだと、堂々と言ってやる」
御影肖子:「約束します。そして」
御影肖子:「……これからの私の戦いで、何かを護る事が。きっと、その証明になる」
御影肖子:「そう思っている」
黒瀬直:「……そう、か」
黒瀬直:「そう言われては、うん」
黒瀬直:「……こっちが救われた気分になってしまうな」
黒瀬直:「だが、うん」
黒瀬直:「私が言っても説得力ないだろうが、無理はするなよ」
黒瀬直:強く、真っ直ぐな、まだ小さい少女の頭に手を置いて
黒瀬直:「もっと肩から力を抜いても……あーうん」
黒瀬直:「駄目だな。こういうのは泊くんに任せよう。全然ダメだ」
御影肖子:「……ふふ。ありがとうございます」
御影肖子:「気持ちは、伝わっています。大丈夫」微笑んで。
黒瀬直:「そうか」優しく数度、撫で上げて
黒瀬直:「ならば良い」ゆったりと手を戻す。
津島秋:その二人の様子を、静かに微笑んで見詰めて。
津島秋:「ん。じゃ、南さん、直おねえちゃん、肖子ちゃん。ちょっと、わたしは外すね」そう言って、静かに立ち上がる。
津島秋:「少し、行きたいところがあるんだ」
御影肖子:「……行きたいところ」秋ちゃんの方へ振り向く。
御影肖子:一つ、心当たりがあるかのように。……手に持った鞄の口からは、白菊が覗いている。
津島秋:「──一緒に来るかい?」その華を、見つけたからか。そう誘う。
GM:---
GM:第十二地区・無銘の墓所
GM:---
GM:支部近くの小さな墓所。そこには墓碑銘の無い墓石が並んでいる。
GM:その内の一つの前に君たちは立ち止まる。
津島秋:その中を、迷い無く歩いていき。
GM:その足元には、無数の名もなき少女たちが埋まっているのだ。
津島秋:「──久し振りになっちゃったかな、みんな」
御影肖子:神妙な顔つきで視線を左右させながら、その後を付いて行く。
津島秋:「それと……会いに来たよ、涼華」その中に。たったひとりだけ…津島秋が名前をあげた少女がいる。
御影肖子:「……こんにちは」彼女がそうするのを見て。自分も墓碑に向かい、人に話しかけるように。
津島秋:まず、さっと柄杓で水を墓に掛けて。鞄にしまった、線香を取り出していく。
津島秋:「そう緊張しないでいいよ、肖子ちゃん。ここの墓は、特になにか特別なものがあるわけじゃないんだ」
津島秋:「生きているひとが、心の折り合いをつけて。少し、今はいない誰かに想いを馳せるためだけの場所だよ」
御影肖子:「……いえ。そういう訳では」そうは言うものの、目つきが鋭くなっている。明らかに緊張しているぞ。
御影肖子:「何か、手伝う事があれば言ってください」慣れた手つきを隣で見ながら。
津島秋:苦笑して。
御影肖子:「……うん」頷いて。
津島秋:「じゃ、線香でも上げておくれ。わたしや、支部のみんな以外は。あまり来ないからね」
津島秋:はい、と線香を渡して。
御影肖子:「ええ」受け取って。
御影肖子:一つずつ、重々しい手つきで立てていく。
津島秋:真面目な子だな、と思う。
津島秋:それこそ。普通にしていたら。全く関わりもないであろう、誰かのことを。こうも想ってくれている。
御影肖子:「……私は」その手を止めないまま。
御影肖子:「自分のした事が、間違っていたとは思わない。言わない」
御影肖子:それだけは、してはいけない。
津島秋:「うん」
御影肖子:「それでも。あの時」
津島秋:此方も、擦ったマッチで。火を線香に付けていく。
御影肖子:「私は、貴方の意思を否定した」
御影肖子:「自分の信じる正しさを、押し通した」
御影肖子:「それは、間違いないことで」
御影肖子:「……あの場は、切羽詰まった状況でしたから」
御影肖子:手を止める。秋ちゃんの方を向く。
御影肖子:「言いたい事があるなら、今。受け止めます」恨み言でも何でも、と。
津島秋:こちらも、丁度つけ終わって。肖子ちゃんの方を向いて。
津島秋:「──いいんだよ」微笑んで。
津島秋:「あの時にしたことを。されたことを。津島秋は、受け入れています」
御影肖子:その柔らかさに、不意を突かれたように。まばたきをする。
津島秋:「うん。確かに、あの時には。色々と、いっぱい思うことがあって。ぐちゃぐちゃだった」
津島秋:「涼華を死なせたくない。あのままにして、またジャームとして、怪物にさせるわけにはいかない」
津島秋:「──それでも、一緒にいたい」
御影肖子:「……」じっとその眼を見て、聞いている。
津島秋:「ふふふ。わがままでしょ?」
御影肖子:「いいえ」きっぱりと。
津島秋:「あのときにね。そんな顔を、させてまでされたいわけがないって言われてね」
津島秋:「……ありがとう」
津島秋:「わたしは…あの子の、涼華がどう思うかなんて。全然考えることも出来て無かったって、気付いた」
津島秋:「だからね」
津島秋:「──ありがとう、御影肖子さん。貴方のお陰で、わたしは」
津島秋:「津島秋は、津島涼華の姉として。在り続けることが出来ました」深々と頭を下げる。
御影肖子:「………うん」じっと、その姿を見て。目に焼き付けて。
津島秋:生かすか殺すか。その命の選択を、彼女に負ってもらったから。
御影肖子:「……それは、よかった」
津島秋:「うん。だから、貴方が気にし過ぎることはないんだよ」
御影肖子:「……ありがとう。貴方は──」
御影肖子:「秋ちゃんは、優しいな」言い直す。
津島秋:「肖子ちゃんもね」微笑んで。
御影肖子:こちらも、笑みを浮かべて。
津島秋:「名前で、呼んでくれたね。嬉しいな」
津島秋:そう言いながら、手を彼女にさし伸ばす。
御影肖子:「……ん。実を言うと、少しむず痒くて」その手を見て、こちらも手を差し出す。
津島秋:「いいんだよ。だって、」手を取る。
御影肖子:「早く慣れたいと、思っているのだけれど」
御影肖子:手を握り返す。
津島秋:「これから慣れればいいんだ。わたしたち、友達同士でしょう?」
御影肖子:「ええ。友達よ」
津島秋:その言葉に、明るく笑って。
津島秋:「うん、これからも、よろしくね!」

ED:泊

GM:---
GM:第12地区・雑居ビル
GM:屋上
GM:---
GM:……立浪怜雄はジャームとしてこの町を去り
GM:人間として、病葉で死んだ。
GM:屋上の吹きすさぶ風の中
GM:君に向かい合う男は、血の滲んだ一枚の白紙に目を落としている。
桐生嚆矢:「なあ泊」
桐生嚆矢:「これの中身読んだか?」
山田梁子:「…読んでねぇよ。アタシが最初に読むもんでもないしな」
山田梁子:風に漂っていた、長い黒髪は今や無く
山田梁子:首元辺りで切りそろえられ、僅かに風に揺れている
桐生嚆矢:「女の字だ」
桐生嚆矢:「その金子とかいう娘に、代筆させたんだろうな」
山田梁子:「…まあ、そうだろうな。」
桐生嚆矢:「自分はもう書けねえからって」
桐生嚆矢:「……あんな野郎に、最後までついててくれたんだな」
山田梁子:「ははっ、中々気の利く女だな」
桐生嚆矢:「で、その髪どうした?」
桐生嚆矢:「イメージチェンジか?ずいぶんバッサリいったな」
山田梁子:「結構ボロボロになってさ、アタシ。治療の邪魔だったから切っちまった。」
山田梁子:「…その」
山田梁子:「…に、似合わないかな…」
桐生嚆矢:「……ははッ」
桐生嚆矢:「アンタからそんな色気づいたセリフ、初めて聞くぜ」
桐生嚆矢:「俺よりも、聞くべき相手が他にいるんじゃないか?」
桐生嚆矢:にやにやしている。
山田梁子:「…う、うるせぇな…笑うなよ、すげー久しぶりなんだぞ髪切るの」
桐生嚆矢:「そうかい。似合ってると思うぜ」
桐生嚆矢:「こんな美人と、こんだけ一途な女に看取られたんだ」
桐生嚆矢:「勝手に突っ走って出ていきやがったくせに」
桐生嚆矢:「随分とまあ、幸せもんだよ、立浪のやつも」
山田梁子:「…済まねぇ、ってさ」
桐生嚆矢:「ん?」
山田梁子:「最期まで謝ってたよ、タツナミの奴」
桐生嚆矢:「ああ、こっちにもずいぶん書いてあるぜ、でもな」
桐生嚆矢:「……最後の締め括りは、『ありがとう』ってさ」
山田梁子:「…そうか」
桐生嚆矢:「俺と、オヤジと、恋人、それと」
桐生嚆矢:「アンタにも」
山田梁子:「…ははっ、あの時初めて話したってのに」
山田梁子:「律儀なもんだ、オマエが可愛がってただけのことはあるな」
桐生嚆矢:「ああ、最後まで」
桐生嚆矢:「あいつはあいつなりに仁義に背中は向けなかった」
桐生嚆矢:「……それが分かって、俺はよかったよ。泊」
桐生嚆矢:「アンタに頼まなきゃ、知らないままだった」
山田梁子:「…正直、さ」少し、俯き加減に
山田梁子:「私が、殺しちまおうかとも思った」
山田梁子:「でも、今となっては殺さなくて良かったよ。」
山田梁子:「タツナミは、ちゃんと好きな奴を守れて」
山田梁子:「アタシは、オマエの良い顔が見れた」
桐生嚆矢:「……泊」
桐生嚆矢:「俺からも言うぞ」
桐生嚆矢:「お前は意味のある事をしてくれた」
桐生嚆矢:「切れたまま終わるはずだった、俺とあいつの間を、お前が繋ぎ直してくれた」
桐生嚆矢:「……ああ」
桐生嚆矢:「殺さないことが、終わらせないことがきっと正しい選択だった」
桐生嚆矢:「そう信じ続けるのは、きついよな」
桐生嚆矢:「終わらせないことを背負うのは、断ち切るよりもきつい」
桐生嚆矢:「……だから、俺はこれからも言い続けることにするよ」
桐生嚆矢:「アンタは正しかった。俺たちにとっちゃヒーローだ」
桐生嚆矢:「忘れてくれるなよ?」
山田梁子:「……ヒー…ロー」
桐生嚆矢:「そうだよ」
桐生嚆矢:「アンタ流にいえば、不器用に背負い続けるやつのことか」
桐生嚆矢:「俺はそう呼ぶことにしてる」
山田梁子:「…こ、この年になって言われるのも…なんか照れるな…」
山田梁子:「…でも、うん。そう呼んでくれるのなら」
山田梁子:「…アタシを強くしてくれた人たちにさ、少しでも返せた気がするよ」
桐生嚆矢:「……そうか」
山田梁子:「…で」
山田梁子:「こう言われちゃ、アタシからももう一つ伝えなきゃなんねぇな」
桐生嚆矢:「ん?」
山田梁子:「タツナミはさ」
山田梁子:「コーラが好きなんだとよ」
山田梁子:「…ったく、どこのガキみてぇな奴に影響されたんだかな」
桐生嚆矢:「……ハハッ」
桐生嚆矢:「そうだな。全くどこのどいつなんだか」
山田梁子:「…持ってんだろ、小銭くらいよ」
桐生嚆矢:「買ってきてくれんのか?」
山田梁子:「ばーか。一緒に買いに行くもんだろ?こういうのは」
桐生嚆矢:「冗談。アンタと肩並べて歩いたりしたら」
桐生嚆矢:「俺が身内連中にぶっ殺されるぜ」
桐生嚆矢:「アンタは知らないみたいだけど」
山田梁子:「?」
桐生嚆矢:「……泊ちゃんの隠れファンっての、ここらじゃそこかしこにいるんだぜ?」
桐生嚆矢:小声。
山田梁子:「なっ…!」顔が赤くなる
桐生嚆矢:「ハハハ!マジで知らなかったのかよ!」
山田梁子:「ば…馬鹿しか居ねぇのかよお前らは…!」
桐生嚆矢:「そういう反応だな。なるほど。こりゃファンが増えるわけだ」
桐生嚆矢:けらけらと笑って
桐生嚆矢:「コーラは買いに行く必要ねーよ」
桐生嚆矢:こと、と
桐生嚆矢:錆びた手すりに瓶を置く。
山田梁子:「毎回毎回手ぇ焼かせる癖に…ほんと、どうしようもねぇ……」
山田梁子:置かれた瓶に目を向ける
山田梁子:「用意がいいな」
桐生嚆矢:「まだ冷えてると思うぜ」
山田梁子:「流石、じゃあ冷たいうちに…」
桐生嚆矢:その瓶の下敷きになっているのは
桐生嚆矢:折り畳まれた小さな紙だ
桐生嚆矢:「それじゃあな。ごゆっくり」
山田梁子:「……」その紙を手に取り、広げる
山田梁子:「ああ、ありがとよ。」
桐生嚆矢:手をひらひらと振り、屋上を出ていく。
GM:君の手の中に残るのは
GM:コーラ瓶と一枚のメモ紙。
GM:紙に書かれているのは、地区内のどこかの住所のようだ。
山田梁子:(…”約束は果たした”ってか、さーて誰に渡したもんかな…)
GM:と、君が考えを巡らせながら
GM:コーラをちびちびと飲んでいると。
GM:がちゃり、とまた屋上の出入り口が開く。
山田梁子:物音に、振り返る
山田梁子:「…その気難しい顔見んのも、随分久しぶりな気がするな」
御影肖子:「……どうも」いつも通りの不愛想な表情。しかし最初に見た時と比べれば、いくらか緩んでいるようにも見える。
山田梁子:「どうした?コーラでも飲みに来たか?」
御影肖子:「炭酸は好きじゃない。……その髪は?」近付いて、隣へ。
山田梁子:「欲しいならやるぞ?」半分ほど中身が残った瓶を振ってみる
山田梁子:「ああ、髪な…」
山田梁子:「オマエが先に寝ちまうもんだから、ちょっと頑張ってさ」
御影肖子:「……引っかかりませんよ」振った瓶に、警戒したような視線を向ける。
山田梁子:「身体はボロボロ怪我だらけ。んで、邪魔になると思って切ったんだよ」
山田梁子:軽く笑いながら瓶を引っ込める
御影肖子:「そう。いっそう男前になったんじゃない」意地悪い笑みを浮かべて、からかうように。
山田梁子:「……言ってくれるな…!これでもなぁ、隠れファン?」
山田梁子:「っつーのが居るとか…なんとか…」途中から言いにくそうに小声になる
御影肖子:「隠れファン……へええ」興味深そうに。
山田梁子:「う…ま、まあいいんだ!そんなことは!」
山田梁子:「…綺麗だろ、アタシの髪。短くてもさ。」
御影肖子:「自分から振っておいて……」
御影肖子:「……ん」
山田梁子:「これだけはさ、数少ないアタシの自慢なんだ」
御影肖子:「そうね。綺麗だ」少し目を細めて。その艶を見て、きちんと手入れしているのだろうなと思う。
山田梁子:「…うん。昔からずっと、変わらない。」
山田梁子:「…変わっちまうものってのは、あるんだろうけどさ」
山田梁子:「…変わらないってのも、それはそれで悪くないんだな」
山田梁子:「…で」
山田梁子:「ただ喋りに来た訳じゃないんだろ?」
御影肖子:「ええ、まあ」
山田梁子:残っていたコーラを、飲み干す
山田梁子:「さぁて」
御影肖子:「しばらくこの街に留まる事になったので、その挨拶を。……それと」
御影肖子:「約束しましたからね」
山田梁子:「ははっ。おう、言い出しっぺはアタシだからな。」
山田梁子:「じゃあ、やるか」関節を伸ばしながら、屋上の中央付近に足を運ぶ
御影肖子:「ここで……まあ、構いませんが」こちらも手摺から離れて、向かい合う位置へ。
御影肖子:「今度は立会人、いなくていいんですか」
山田梁子:「あー…そうだな。危なくなったら止めてやるよ」
御影肖子:「……そうですね。危なくなったら、止めてあげましょう」
山田梁子:「…」ムスッ
御影肖子:「南さんや秋ちゃんを怒らせるのは不本意ですから」挑発的な笑み。
山田梁子:「……」ムススッ
山田梁子:「…で、お嬢さん。武器は何がいい?」
御影肖子:「……そうね」腹は立てても、呼吸の間隔は変わらないんだな、と内心で感心しながら。
御影肖子:「全部よ。使える得物は全部使えばいい」
御影肖子:「それが貴方の強さで……今からやるのは本気の手合わせ。そうでしょう」
山田梁子:「…良いね。じゃあ」
山田梁子:首から下げた腕輪が、砂塵となって宙を舞う
山田梁子:その手には…何も、握られていない
山田梁子:「開始の合図は必要か?」両手をだらりと上にあげている。ただそれだけの構えだ。
御影肖子:「……」視線は訝りつつ。徒手のまま、半身に構える。
御影肖子:「……どちらでも。いきなり仕掛けたければ、そうすればいい」抜刀はまだ。
山田梁子:「……フッ」振られたのは手ではなく、足。そこから伸びる鎖を中段蹴りで振り回す
御影肖子:眼を見開く。平面に狩るような攻撃──だからと言って、空に逃げるのは向こうの"待ち"だろう。
御影肖子:走り出しの踏み込みと同時、その姿が消えた。………立っていた場所には、白い雪が残る。
山田梁子:(やっぱそう来やがったな…)
山田梁子:蹴りの動作を最小限に止め、後方にめいっぱい跳ぶ
御影肖子:次の瞬間、泊のすぐ隣の床が、白に染まる。
山田梁子:鎖から、巨大な鉄扇へ
御影肖子:──フェイントだ。注視しても、その床にそれ以上の動きはない。
山田梁子:白く染まった床を横目に、その陰に身を隠すように移動…だが
山田梁子:「…お」
御影肖子:本命は背後を取るように、白い風が吹いている。
山田梁子:咄嗟に鉄扇を背後に向ける
御影肖子:ギィン!!
山田梁子:”風”が彼女の能力の起点になるならば、身を隠す遮蔽物を用意すればいい
御影肖子:振り下ろした一刀は扇に阻まれ、鈍い音を鳴らす。
山田梁子:刃の音を確認し、鉄扇から一対の鈎へ
山田梁子:鉤爪じみた先端を刀に引っ掛けて押さえると、もう一方の刃を振るう
御影肖子:──いやに軽い力で、刀が手を離れる。
山田梁子:空かされ、僅かに体勢を崩す
御影肖子:彼女が遺産の刀をそのように扱うか?という疑問が浮かぶだろう。……視界に入ったのは、長さばかりは似せた、ただの太刀。
御影肖子:最初の手合わせで、自分が見せた刀への執着。それを布石にするための。
山田梁子:「――チッ」
御影肖子:姿勢を低くして、泊の懐へ。本命の二太刀目、斬り上げる動き。
山田梁子:後方への回避。しかし、間に合わ――
山田梁子:そう、回避”は”間に合わない
山田梁子:「悪くねぇ」長大な棍を、交錯する二人の身体の間に生成。互いを押し込む形で無理やり距離をとる
御影肖子:「……ぐっ」膂力の比較となると押し負ける。突っ込んだ勢いのまま、姿勢を崩しながら。
山田梁子:それを即座に、短槍に
山田梁子:穂先を地面に這わせるような、低い姿勢で突撃する
御影肖子:その間に構え直し、迎え撃つ姿勢。深く息を吸い込んで。
山田梁子:その体勢のまま、下から突き上げる
御影肖子:間合に至ると同時、何も持たない左腕を振るう。途中で雪状に変化させたそれは、
御影肖子:当然、ただ視界を晦ますだけではない。泊の眼前に、青白い光が明滅して。
山田梁子:「!?」反射的に目を細める
御影肖子:その空間から刃が飛び出してくる。
山田梁子:咄嗟に顔を逸らすも、刃が頬を掠める
御影肖子:「……!」これにも反応された。
山田梁子:「――ははっ」
山田梁子:勢いを殺しながら反転し、槍を投擲。
山田梁子:御影肖子の眼前まで迫ったそれは、そのまま空中で砂へと還り
山田梁子:それを追従していた泊の、旋棍へと形を変えている
御影肖子:身を捩るように、かろうじて穂先はかわすが。
山田梁子:刀を振るう空間を与えないよう、最接近
御影肖子:その後の変化に対応────既に詰められている、間に合わない。
山田梁子:刀の持ち手を脇で挟むように固定し、逆側の手で側頭部を打ち据える
御影肖子:「がっ……」呻き、眩み、姿勢を崩す。
山田梁子:続けざまに顎を狙い…狙おうとして、やめる
山田梁子:「…まだやるか?」
御影肖子:「……」半ば本能的な動きで構え直そうとするが。
御影肖子:喉元に止められた獲物の存在を察知して、やめる。
御影肖子:「……いいえ」
御影肖子:「降参。私の負け、です」悔しそうに、唇を噛んで。
山田梁子:「ん、そうか。」固めていた腕を離し、武器が再び腕輪に戻る
御影肖子:「……むう」肩の力が抜ける。大きく息を吐く。
山田梁子:「…そうだな、悪くなかったぞ。」
山田梁子:「あの手この手使って当ててやろうって気が、前よりもずっとある。」
御影肖子:「むむ……」
山田梁子:「良いじゃねぇか。使えるもんは何でも使え。盗めるもんは何でも盗め。」
山田梁子:「それでオマエが強くなるなら、別に誰も怒りゃしねーよ」
御影肖子:「……確かに、いくらか手応えはあったけど」
山田梁子:「お、言うじゃねぇか…忘れんなよ。それ。」
山田梁子:「”出来る”って感覚は、絶対必要なもんだ。」
山田梁子:「そうやってさ、色々試して」
山田梁子:「いつかまた、アタシに挑んで来い」
御影肖子:「言われなくても、そのつもりです」反発するように、睨み上げる。
山田梁子:「…可愛くねぇな、ほんと」頭をグシャグシャと撫でる
御影肖子:「一年……いいえ、半年以内には」
御影肖子:「貴方に勝って見せるから……うう、何ですか」撫でられたくなさそうに。でも抵抗はしない。
山田梁子:「可愛くねぇ~~!」より強くグシャグシャする
山田梁子:「っつーか半年って、ずっとここに居る訳じゃねぇだろうに…」
御影肖子:「……まあ、兄が無事に回復すれば。去る事にはなりますけど」
山田梁子:「…あ、いや、待て」
御影肖子:「たまに来るくらい、許されるはず。堅い家柄と言っても、それくらいの自由は……」
御影肖子:「はい。何です」
山田梁子:「…兄が無事に回復すれば?」
山田梁子:「まさかとは思うが…その間、ずっとここに居るのか…?」
山田梁子:数日寝込んでいたため、そういった情報を聞いていないのだ
御影肖子:「そうなりますけど」最初にここに来てすぐに伝えようと思っていたが……なんだか勢いで手合わせが始まってしまっていた!
御影肖子:「命に別状はありませんが、まだ意識が戻らないらしいので」
御影肖子:「当面はその警護をせよ、と命を受けました」
御影肖子:「……何、嫌なの」少し拗ねたような。
山田梁子:「…嫌、じゃねぇけどさ…」少し言いにくそうに
山田梁子:「…オマエその間住む場所とか稼ぎとかどうすんだ?」
山田梁子:うちの支部が手配しているとは思いたいが、期待できないのもまた事実だ
御影肖子:「まあ、ずっと兄の傍にいる訳でもなし。今まで通り、イリーガルとして仕事をするつもりです」
御影肖子:「幸い、ここは事件の数には事欠かないようですし。家からも、資金面でいくらかの支援はある」
御影肖子:「……まあ、住居の宛はありませんけど。昨日の新幹線でこっちに来て、今はホテルに」
山田梁子:「そうか、じゃあまた仕事で一緒になることもあるかもな」
山田梁子:「……」頭を抱える
山田梁子:「んー、あー、そうだな。」
山田梁子:「まず、支部に寝泊まりするのは多分大丈夫だ。アイツらゆるいからな。」
山田梁子:「部屋借りたいってんなら、アキの居るアパートとか…」
山田梁子:「ああ、ナオのだだっぴろい家に転がり込むのもありだ」
山田梁子:「…あと」
山田梁子:「…アタシも丁度、広いところに引っ越そうと思ってたからさ」
山田梁子:「別にアタシの所に来てもいい。家賃も半分で済むしな。」
御影肖子:「……ふむ」少し考え込んで。
御影肖子:「黒瀬さんの世話になるのはどうかと思うけれど……ひとまず支部付のアパートがどんなところか、見てみます」
御影肖子:「他の物件でも構わないけれど……まあ、この場ですぐ決める事でもなし」
御影肖子:「……それと、参考までに聞きたいのだけれど。貴方、家事はできる方?」
山田梁子:「?一応一人暮らしは割と長いからな。飯は作れるし…家事は一通り出来るつもりだが」
御影肖子:「……なるほど。覚えておきます」
山田梁子:「…男の一人も居ねぇのかみたいな余計な詮索すんじゃねぇぞ」
御影肖子:「必要がないわね。『そういうの』ができたら顔に出るでしょ、貴方」
山田梁子:「…」照れてムスッとした顔でヘッドロックをかける
山田梁子:「おら!腹減っただろ、飯食いに行くぞ!」その状態のまま、引きずるように歩いていく
御影肖子:「うぐう……手を出すのは肯定と同じ……」ばしばしと締め付ける腕を叩きながら、引きずられるように歩いていく。
山田梁子:「本当に口が減らねぇな~!」あどけなく笑いながら、建物の階段を下りていく
山田梁子:「…あ、そうだ。一つだけ、言い忘れてた」
御影肖子:「ん、何です」
山田梁子:「”山田梁子”、アタシの名前だ。」
山田梁子:「呼び方はさ、好きにすればいい」
御影肖子:「やまだりょうこ……」復唱して。
御影肖子:「支部では皆、泊と呼んでいるようだったけど」
山田梁子:「ああ、そうだな。」
山田梁子:「エージェントとしては…変わらずそう名乗るつもりだ」
山田梁子:「ただ」
山田梁子:「――どっちの名前もさ、好きなんだ。アタシ。」
御影肖子:「ん……分かった」
御影肖子:「じゃあ、今はリョーコって呼ぶ」
山田梁子:「……!」
山田梁子:「そ…そうか…うん…うん。」目の端に、僅かに涙を浮かべながら
山田梁子:「…ありがとな、ショーコ!」
山田梁子:…私、頭だけは最後までよくならなかったから
山田梁子:あなたたちみたいに、人にものを教えるっていうのはあまり得意じゃないんだ
山田梁子:だからさ…その分、背中を見せるよ。
山田梁子:そうやって、後ろから私を追い越してくれる誰かが居たら
山田梁子:…それは、きっと嬉しい事なんだ。あなたたちも、多分――
山田梁子:そういう訳だからさ、せめてそれまでは
:この名前を、使わせてね
:あなたたちみたいに、カッコいい背中を、見せてあげたいからさ
:――決して、背負う訳じゃない
:これは私と、この名はアタシと
:共に、在るものだ

ED:???

GM:---
GM:第12地区・廃ビル
GM:---
GM:かつて集合住宅だった建物の一室。
GM:黴と錆鉄のにおいの漂う空間に
GM:黒い、箱のようなものが犇めくように並べられている。
GM:足元には、のたくる線虫の群れのような何本ものケーブル。
GM:水冷装置がごぼりと水音を立てる。
GM:──その部屋の真ん中に、1人の女が蹲っている。
櫻井天弦:「………。」
櫻井天弦:胸の貫かれた傷は、癒えていない。
櫻井天弦:どす黒い血の滲みが、服の上からでもわかる。
櫻井天弦:頬は痩せこけ、最早死を待つのみといった風情だ。
櫻井天弦:虚ろな目で、目の前に立つ少女を見ている。
佐倉井ほたる:かつり。履いた雪駄の音も高く。
佐倉井ほたる:燃える刀を、燃える左目と共に担う少女が其処にいる。
佐倉井ほたる:「──櫻井天弦。”フラウ・ヴァイス”」
佐倉井ほたる:「ここに、わたしが追い付いたぞ」
櫻井天弦:「ああ……」
櫻井天弦:「ずいぶん……遅かったのね」
櫻井天弦:「……ほたる……」
櫻井天弦:唇の端を上げる。その感情は読み取れない。
佐倉井ほたる:「忙しかったもので」”オカリナ”や、紅茶騒ぎを思い出して溜息。
櫻井天弦:「そう……」
佐倉井ほたる:周囲を見渡す。……情報機器、だろうか。
佐倉井ほたる:「何をしていたのか、話したいならば聞きましょう」
櫻井天弦:「……。」
櫻井天弦:首をふる。
佐倉井ほたる:「ふむ。言い残すことは?」
櫻井天弦:「あなたと私は……もう十分、話したから……」
櫻井天弦:「……何も……。」
櫻井天弦:かぶりを振る。
佐倉井ほたる:目を閉じる。
佐倉井ほたる:「ならば、是非もなし」聞きたいことが、無かったとは言わない。
佐倉井ほたる:あの、生贄として供物として仕上げられていく日々。あの日々にあった、手の柔らかさも。その熱も。
佐倉井ほたる:佐倉井ほたるは、きちんと憶えている。
佐倉井ほたる:ゆるりと。刃が降り上げられ。
佐倉井ほたる:ひゅぅ、と。奇怪な呼吸音と、刃風の音。
佐倉井ほたる:『みちぬしびめに。われらがそたる、かのひめに』
佐倉井ほたる:『そがすえたる、さくらいのものがまいります――』
佐倉井ほたる:その、祝詞と共に。刃が振るわれる。
GM:ずと。
GM:ごろり。
GM:首が床に落ち、その体も命を止める。
GM:……蘇生の気配はない。
GM:フラウ・ヴァイス、櫻井天弦は、ここに死んだ。
佐倉井ほたる:「……………」
佐倉井ほたる:冷徹に。燃える瞳と、器物使いとしての感覚で。周囲よりの奇襲、そして目の前の敵の蘇生を警戒する。
佐倉井ほたる:「……………本当に」
佐倉井ほたる:「………これで、終わりか」
佐倉井ほたる:あっけなかった。
佐倉井ほたる:こんなものなのだろうか。
佐倉井ほたる:ああも此方を追い詰めて。死闘を繰り広げた。
佐倉井ほたる:……いや。
佐倉井ほたる:そもそも。
佐倉井ほたる:「……ほんとうに、これでおわりなのですか、」
佐倉井ほたる:「かあさま」
佐倉井ほたる:死んだと。そう確信している。
佐倉井ほたる:だからこそ、母と呼べる。
GM:その声に、沈黙が応え。
GM:黒い箱の上に、赤くまたたいていたランプが、音もなく消えた。

GM:ということで!
GM:メイン七話!これにて全行程終了!
GM:お疲れ様でした────!!
御影肖子:お疲れ様でした!!!
:うおおお疲れ様でした!!
津島秋:お疲れ!さまでした――!!!
黒瀬直:お疲れ様でした!
津島秋:皆様本当にありがとうございます…!
黒瀬直:こちらこそ……ありがとうございました